JP2000246913A - 液体用タンク及びこれを有するプリンタ装置 - Google Patents

液体用タンク及びこれを有するプリンタ装置

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JP2000246913A
JP2000246913A JP5436599A JP5436599A JP2000246913A JP 2000246913 A JP2000246913 A JP 2000246913A JP 5436599 A JP5436599 A JP 5436599A JP 5436599 A JP5436599 A JP 5436599A JP 2000246913 A JP2000246913 A JP 2000246913A
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liquid
tank
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ink
printer
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JP5436599A
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Toshiki Kagami
俊樹 加々美
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、プリンタヘッドと共に高速に搬送
される場合であっても、吐出不良の発生が防止され得る
と共に、液体収納量が低減されることのない、液体用タ
ンク及びこれを有するプリンタ装置を提供すること。 【解決手段】 プリンタ装置10のプリンタヘッド20
に供給される液体と、この液体を収容するための収容部
と、を有する液体用タンクにおいて、上記収容部33に
は、収容された液体の液面が変動するのを防止するため
の緩衝部38が設けられていることを特徴とする液体用
タンク30。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インク等の液体を
収容する液体用タンク及びこの液体用タンクを備えるプ
リンタ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、プリンタ装置、例えばインクジ
ェットプリンタは、記録信号に対応して、インクタンク
からインク液滴をノズルを介して吐出し、紙やフィルム
等の記録媒体に対して記録するように構成されており、
小型化及び低コスト化が容易であることから、近年急速
に普及してきている。これに対して、パーソナルコンピ
ュータを使用した文書作成が広く行なわれるようになっ
てきて、最近では文字や図形だけではなく、写真,絵画
等のカラー画像を出力したいという要求が高まってきて
いる。このため、高品位な自然色のカラー画像をプリン
トするためには、プリンタによる中間調の再現が重要に
なってきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したイ
ンクジェットプリンタにおいては、インク液滴を吐出す
るためには、一般にピエゾ素子や発熱素子が使用されて
いる。ピエゾ素子を使用する吐出方法は、ピエゾ素子の
変形によりインクに圧力を与えることにより、ノズルか
ら吐出させるようになっており、また発熱素子を使用す
る吐出方法は、発熱素子によりインクを加熱沸騰させて
発生する泡の圧力により、ノズルからインクを吐出させ
るようになっている。何れの吐出方法においても、プリ
ンタヘッドと共にインクタンクが移動する構成では、大
抵の場合、成形されたインクタンク内に、インク保持体
としてスポンジ等の液体吸収体が収納されている。
【0004】また、前述した中間調の再現のためには、
ピエゾ素子または発熱素子に与える電圧やパルス幅を変
化させて、吐出するインク液滴の大きさを制御すること
により、印刷ドットの径を変更して、階調を表現する構
成も知られている。この場合、低濃度部の表現におい
て、インク液滴径を小さくすると、印刷ドット数が増大
して、プリントに要する時間が長くなってしまうと共
に、前以て低濃度に調製した低濃度用のインクを別に備
える必要があり、インクタンク全体が巨大化してしまう
という問題があった。
【0005】これに対して、希釈液とインクとを混合し
て、これらの混合液滴を吐出することにより、吐出され
るインク液滴の濃度を変化させて、印刷ドットの濃度を
制御し得るようにして、階調を表現し、自然色のカラー
画像をプリントアウトするようにした、インクジェット
プリンタも提案されている。
【0006】このようなインクジェットプリンタにおい
ては、プリンタヘッドは、インクまたは希釈液としての
吐出液が導入される第一のノズルと、希釈液またはイン
クとしての混合液が導入される第二のノズルとが互いに
近接して配設され、第二のノズルから所定量の混合液を
第一のノズルに向けて吐出し、第一のノズルのノズル開
口付近にて吐出液と混合させ、第一のノズルからの吐出
液を混合液と混合されている吐出液と共に吐出すること
により、所望の濃度のインク液滴を混合吐出するように
なっている。
【0007】このような構成のプリンタヘッドを使用す
ることにより、印刷ドット内における濃度階調が表現さ
れ、さらに印刷ドットが大きくてよいことから、解像度
が見かけ上粗くてもよいので、印刷時間が短くなる。
【0008】しかしながら、これに伴って、プリンタヘ
ッドの搬送速度も、従来の例えば720dpi,ヘッド
駆動周波数14kHzの場合の490mm/秒という比
較的遅い搬送速度から、例えば300dpi,ピエゾ駆
動周波数8kHzの場合の680mm/秒というよう
に、より高速にする必要がある。これにより、プリンタ
ヘッドと共に移動するインクタンクも高速で移動するこ
とになり、インクタンクが高速で振られてしまうことに
なる。このため、インクタンク内の液面が自由に振れる
タンク構造の場合には、タンク内の空気をインク液面が
巻き込んで、気泡がインク液中に取り込まれることにな
る。従って、ピエゾ素子駆動の場合には、インク液室内
に気泡があると、ピエゾ素子による圧力が気泡により吸
収されてしまい、インク吐出が良好に行なわれ得なくな
り、場合によっては吐出不良が発生することになってし
まう。また、気泡のインク液中への取り込みがない場合
であっても、インク液面の空気との接触面積が増大する
ことによって、インク中にタンク内の空気が溶け込ん
で、インク中の溶存酸素量が増大し、同様に場合によっ
ては吐出不良が発生することになる。
【0009】また、前述した液体吸収体を備えたインク
タンクは、多くの場合、液体吸収体中にインクを保持す
るようになっており、液体吸収体の吸水能力によって、
インクタンク内に収納可能なインク量が制限されてしま
うという問題があった。このため、例えば図11に示す
ような構成のインクタンクも知られている。図11にお
いて、インクタンク1は、液体吸収体2を収容する液体
吸収室3とは別に、インク自体4を収納する液体室5を
備えている。しかしながら、インクタンクの液体吸収室
3と液体室5との連通部6に上述した気泡が溜ると、液
体吸収室3から液体室5へのインク供給が妨げられるこ
とになり、同様に吐出不良の発生のおそれがある。
【0010】本発明は、以上の点に鑑み、プリンタヘッ
ドと共に高速に搬送される場合であっても、吐出不良の
発生が防止され得ると共に、液体収納量が低減されるこ
とのない、液体用タンク及びこれを有するプリンタ装置
を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的は、請求項1の
構成によれば、プリンタ装置のプリンタヘッドに供給さ
れる液体と、この液体を収容するための収容部と、を有
する液体用タンクにおいて、上記収容部には、収容され
た液体の液面が変動するのを防止するための緩衝部が設
けられていることを特徴とする液体用タンクにより、達
成される。
【0012】また、上記目的は、請求項8の構成によれ
ば、プリンタ装置のプリンタヘッドに供給される液体
と、この液体を収容するための収容部と、を有する液体
用タンクにおいて、上記収容部には、液体供給部を有す
る液体吸収部と、この液体吸収部と連通部を介して連通
されている液体収容部とが設けられており、この液体吸
収部とこの連通部には、液体吸収体が設けられているこ
とを特徴とする液体用タンクにより、達成される。
【0013】さらに、上記目的は、請求項9の構成によ
れば、プリンタ装置のプリンタヘッドに供給される液体
と、この液体を収容するための収容部とを有する液体用
タンクを備えるプリンタ装置であって、上記収容部に
は、収容された液体の液面が変動するのを防止するため
の緩衝部が設けられていることを特徴とする液体用タン
クを備えるプリンタ装置により、達成される。
【0014】上記請求項1の構成によれば、液体用タン
クが、プリンタヘッドの移動によって振られたとして
も、液体用タンク内に設けられた緩衝部によって、液体
用タンク内の液体の液面の揺れが抑制されることにな
る。従って、液体用タンクの振れによる液体用タンク内
の空気の液面による巻き込みが低減される。
【0015】また、上記請求項8の構成によれば、液体
用タンクが、プリンタヘッドの移動によって振られたと
き、液体収容部内の液体が揺れて、液体吸収部との間の
連通部が、この液体収容部内の液体の液面の上に露出し
たとしても、連通部には液体吸収体が収容されているの
で、この連通部内に上記液体収容部内の空気が入り込む
ようなことがない。かくして、液体吸収部そして液体吸
収部の液体供給部からプリンタヘッドに吐出される液体
内に気泡が混入することがない。
【0016】さらに、請求項9の構成によれば、液体用
タンクが、プリンタヘッドの移動によって振られたとし
ても、液体用タンク内に設けられた緩衝部によって、液
体用タンク内の液体の液面の揺れが抑制されるプリンタ
装置となる。従って、プリンタ装置の液体用タンクの振
れによる液体用タンク内の空気の液面による巻き込みが
低減される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を図1乃至図10を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例で
あるから、技術的に好ましい種々の限定が付されている
が、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を
限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られる
ものではない。
【0018】図1は、本発明による液体用タンクの第1
の実施形態を備えたプリンタ装置である例えばインクジ
ェットプリンタを示している。図1において、インクジ
ェットプリンタ10は、所謂シリアル型インクジェット
プリンタであって、記録媒体としてのプリント用紙11
に対して印刷を行なうプリンタヘッド20と、プリンタ
ヘッド20に隣接して配設された液体用タンク30と、
制御部40と、を含んでいる。
【0019】上記プリント用紙11は、給送部として円
筒状のドラム12に巻回されると共に、ドラム12の軸
に対して平行に設けられた圧着ローラ13によりドラム
12の表面に対して圧着保持されている。そして、制御
部40がモータ14を回転制御することにより、回路ド
ラム12が送りモータ14により回転駆動されて、プリ
ント用紙11が矢印A方向に給送されるようになってい
る。
【0020】上記プリンタヘッド20は、上記ドラム1
2の軸に対して平行に延びるガイド21に沿って摺動可
能に支持されていると共に、制御部40により送り制御
されることにより、ガイド21に沿って搬送される。こ
れにより、プリンタヘッド20は、プリンタ用紙11に
対して横方向にスキャンすることになる。尚、プリンタ
ヘッド20は、ピエゾ素子を使用してインク及び希釈液
を適宜の比率で混合して吐出することにより、印刷ドッ
トの濃度を制御し得るようにした公知の構成であって、
外部から制御部40に入力される印画データ及び制御信
号に基づいて、自然色のカラー画像を印刷し得るように
なっている。ここで、インクジェットプリンタ10にお
いては、300dpi,ピエゾ駆動周波数8kHzで、
プリンタヘッド20の搬送速度が680mm/秒に設定
されている。
【0021】上記液体用タンク30は、プリンタヘッド
20に対して、それぞれインク及び希釈液を吐出するイ
ンク用タンクであるインクタンク31及び希釈液用タン
クである希釈液タンク32から構成されている。ここ
で、インクタンク31及び希釈液タンク32は、共に同
じ構成であるので、以下図2及び図3を参照してインク
タンク31について説明する。図2において、インクタ
ンク31は、全体がほぼ直方体状の中空の筐体33と、
筐体33内で隔壁33aにより上下に仕切られた液体吸
収部である液体吸収室34及び液体収容部である液体室
35と、下方の液体吸収室の下端に設けられた液体供給
部34aと、液体供給部34aに備えられたフィルタ3
6等と、から構成されている。
【0022】筐体33は、図3に示すように、隔壁33
a及び液体供給部34aと共に、例えばポリプロピレン
から構成されているが、これに限らず、内部に収容する
インク(または希釈液)に対して耐性を有する材料から
構成され得る。さらに、筐体33は、隔壁33aにより
画成された連通部33bを備えており、この連通部33
bを介して、上記液体吸収室34と液体室35が互いに
連結されている。
【0023】上記液体吸収室34は、その内部に、液体
を吸収保持し得る液体吸収体37を収容している。これ
により、液体吸収体37は、その毛細管力により液体を
保持し且つインクタンク31がプリンタヘッド20と共
に搬送されてもプリンタヘッドのノズルにメニスカスが
留まれる程度の毛細管力を有するが、プリンタヘッド2
0のノズルから吐出された液体量を液体供給部34aか
ら送出すると共に、同量の液体が液体室35から供給さ
れるようになっている。例えば、液体吸収体37として
は、セル数48個の発泡ポリウレタンを1/5に圧縮し
たものが使用される。尚、液体吸収体37は、その材
質,発泡率や圧縮率等によって、吸収性,保持力が異な
るので、使用目的に応じて適宜の材料,発泡率,圧縮率
のものが選定される。さらに、液体吸収室34は、その
上方にて側壁に通気穴33cを備えている。
【0024】上記液体室35は、その内部に、緩衝部で
ある例えば液体を保持しない緩衝部材38を収容してい
る。ここで、緩衝部材38は、インクを保持せず、イン
クタンク31がプリンタヘッド20と共に搬送されたと
き、そのインク面が揺れないようになっており、例えば
目が粗く且つ毛細管力を発揮しない発泡ポリウレタンが
使用される。
【0025】上記通気穴34aは、液体吸収室34から
液体供給部34aを介して液体を供給する力に影響を与
えることになり、この場合通気穴の直径は0.5mmに
選定されている。
【0026】希釈液タンク32も、上述したインクタン
ク31と同様に構成されているが、希釈液とインクの混
合割合を最大45:15とすると、希釈液の消費量がイ
ンクの消費量よりも多くなるので、液体用タンク30の
交換頻度を考慮して、希釈液タンク32は、図4に示す
ように、インクタンク31よりも大きな容量、好ましく
は希釈液タンク32の容量がインクタンク31の容量の
3倍以上に設定される。
【0027】本発明の実施の形態によるインクジェット
プリンタ10は、以上のように構成されており、図1に
示すように、制御部40が外部からの印画データ及び制
御信号に基づいて、モータ14及びプリンタヘッド20
を制御することにより、プリンタヘッド20及び液体用
タンク30をプリント用紙11に対して横方向にスキャ
ンすると共に、プリント用紙11を矢印A方向に送るこ
とによって、プリント用紙11に対して印刷を行なう。
【0028】この場合、液体用タンク30がプリンタヘ
ッド20と共に高速スキャンされたとしても、液体用タ
ンク30の各インクタンク31及び希釈液タンク32内
では、液体室35内の液体の振れが、緩衝部材38によ
って抑制されることになる。従って、液体室35内の液
面の揺れによって、液体吸収室34との間の連通部33
bが液面の上に露出するようなことがない。これによ
り、液体用タンク30の振れによる液体室35内にて、
液面による空気の巻き込みが低減されると共に、この巻
き込みによる気泡が、連通部33bに達しないので、液
体吸収室34内への気泡の混入がなく、さらに液体供給
部34aからプリンタヘッド20に吐出される液体内に
気泡が混入することがないので、気泡混入による吐出不
良の発生や液体供給の中断が確実に防止され得ることに
なる。そして、この吐出不良の発生や液体供給の中断が
確実に防止され得ることで、安定した液体、即ち吐出液
及び混合液、例えばインク及び希釈液の供給が行なわれ
得ることになる。
【0029】図5は、本発明による液体用タンクである
インクタンクの第2の実施形態を示している。図5にお
いて、本実施の形態に係るインクタンク50は、図2に
示したインクタンク31とほぼ同様の構成であるが、以
下の点で異なる構成になっている。即ち、インクタンク
50においては、液体室35内には、緩衝部材38が収
容されておらず、さらに液体吸収室34内に収容された
液体吸収体37が、連通部33b内にも満たされてい
る。
【0030】このような構成によれば、液体用タンク3
0がプリンタヘッド20と共に高速スキャンされたとし
ても、液体用タンク30の各インクタンク50内では、
液体室35内の液体の振れが生じて、液体吸収室34と
の間の連通部33bが液面の上に露出したとしても、こ
の連通部33bには液体吸収体37が満たされているの
で、この連通部33b内に液体室35内の空気が入り込
むことがない。従って、液体吸収室34内への気泡の混
入がなく、さらに液体供給部34aからプリンタヘッド
20に吐出される液体内に気泡が混入することがないの
で、気泡混入による吐出不良の発生や液体供給の中断が
確実に防止され得ることになる。そして、この吐出不良
の発生や液体供給の中断が確実に防止され得ることで、
安定した液体、即ち吐出液及び混合液、例えばインク及
び希釈液の供給が行なわれ得ることになる。ここで、図
6(A)に示すように、連通部33b内に液体吸収体3
7が収容されていないと、インクタンク50の振れによ
って、液体室35内の液体が揺れて、図6(B)に示す
ように、液体吸収室34との間の連通部33bが液面の
上に露出し、その後図6(C)に示すように、液面が水
平に戻ったとしても、連通部33b内に気泡33dが残
ってしまい、この気泡33dが液体室35から液体吸収
室34への液体の供給の際に、一緒に液体吸収室34内
に入り込むことになってしまう。
【0031】図7は、本発明による液体用タンクである
インクタンクの第3の実施形態を示している。図7にお
いて、本実施の形態に係るインクタンク60は、図2に
示したインクタンク31とほぼ同様の構成であるが、以
下の点で異なる構成になっている。即ち、インクタンク
60においては、液体室35内には、緩衝部材38の代
わりに、液体吸収速度の速い緩衝部材61、例えばメラ
ミン樹脂が収容されている。ここで、メラミン樹脂は、
保水力が大きいが液体保持力が小さく、液体供給部34
aから液体が吸引されると、保持している液体を容易に
放出するようになっている。このような構成のインクタ
ンク60によれば、図2に示したインクタンク31と同
様に作用し、液体吸収室34内への気泡の混入、そして
液体吸収室34から液体供給部34aを介してプリンタ
ヘッド20に供給される液体内への気泡混入が排除され
得ることになる。
【0032】図8は、本発明による液体用タンクである
インクタンクの第4の実施形態を示している。図8にお
いて、本実施の形態に係るインクタンク70は、図2に
示したインクタンク31とほぼ同様の構成であるが、以
下の点で異なる構成になっている。即ち、インクタンク
70においては、液体室35内には、緩衝部材38の代
わりに、目の細かい二次元メッシュ71が、インクタン
ク70のスキャンによる液面の進行方向の変位を抑制す
る方向、即ち図示のように垂直方向に、複数枚収納され
ている。ここで、二次元メッシュ71は、例えばステン
レス鋼から成るメッシュが使用され、射出成形による筐
体33の成形時に、溶着によって筐体33に対して一体
化され得る。このような構成のインクタンク70によれ
ば、図2に示したインクタンク31と同様に作用し、液
体吸収室34内への気泡の混入、そして液体吸収室34
から液体供給部34aを介してプリンタヘッド20に供
給される液体内への気泡混入が排除され得ることになる
と共に、二次元メッシュ71は、液体室35の容量を殆
ど低減させないので、十分なインク収納量が確保され得
ることになる。尚、上記二次元メッシュ71の代わり
に、図9に示す第5の実施形態のように、インクタンク
70のスキャンによる液面の高さ方向変位を抑制する方
向、即ち図示のように水平方向に、二次元メッシュ72
が複数枚収納されていてもよい。
【0033】図10は、本発明による液体用タンクであ
るインクタンクの第6の実施形態を示している。図10
において、本実施の形態に係るインクタンク80は、図
8に示したインクタンク70とほぼ同様の構成である
が、以下の点で異なる構成になっている。即ち、インク
タンク80においては、液体室35内には、二次元メッ
シュ71の代わりに、目の細かい三次元メッシュ81
が、収納されている。ここで、三次元メッシュ81は、
例えばステンレス鋼から成るメッシュが使用され、射出
成形による筐体33の成形時に、溶着によって筐体33
に対して一体化され得る。このような構成のインクタン
ク80によれば、図8及び図9に示したインクタンク7
0と同様に作用し、液体吸収室34内への気泡の混入、
そして液体吸収室34から液体供給部34aを介してプ
リンタヘッド20に供給される液体内への気泡混入が排
除され得ることになると共に、三次元メッシュ81は、
液体室35の容量を殆ど低減させないので、十分なイン
ク収納量が確保され得ることになる。
【0034】上述した各実施の形態においては、液体タ
ンク30を構成するインクタンク31及び希釈液タンク
32は共にプリンタヘッド20と一体に搬送されるよう
に構成されているが、より大きい容量の希釈液タンク3
2については、プリンタ10の筐体に固定するようにし
てもよく、この場合プリンタヘッド20の駆動機構の負
荷が軽減され得ることになる。また、上述した各実施の
形態においては、より小さい容量のインクタンク31に
ついては、液体室35を設けずに、液体吸収室34のみ
の構成にしてもよい。さらに、上述した第2乃至第6の
実施の形態においては、インクタンク50,60,7
0,80について説明されているが、これに限らず、希
釈液タンクにも適用し得ることは明らかである。
【0035】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、プ
リンタヘッドと共に高速に搬送される場合であっても、
吐出不良の発生が防止され得ると共に、液体収納量が低
減されることのない、液体用タンク及びこれを有するプ
リンタ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による液体用タンクの第1の実施形態を
備えたインクジェットプリンタの構成を示す概略斜視図
である。
【図2】図1のインクジェットプリンタにおける液体用
タンクの第1の実施形態を構成するインクタンクを示す
断面図である。
【図3】図2の液体用タンクにおける筐体を示す断面図
である。
【図4】図1のインクジェットプリンタにおける液体用
タンクの第1の実施形態を構成するインクタンク及び希
釈液タンクを示す斜視図である。
【図5】本発明による液体用タンクの第2の実施形態に
おけるインクタンクの構成を示す断面図である。
【図6】図5のインクタンクにおける連通部に液体吸収
体がない場合の(A)静止時,(B)スキャン時及び
(C)再停止時の状態を示す断面図である。
【図7】本発明による液体用タンクの第3の実施形態に
おけるインクタンクの構成を示す断面図である。
【図8】本発明による液体用タンクの第4の実施形態に
おけるインクタンクの構成を示す断面図である。
【図9】本発明による液体用タンクの第5の実施形態に
おけるインクタンクの構成を示す断面図である。
【図10】本発明による液体用タンクの第6の実施形態
におけるインクタンクの構成を示す断面図である。
【図11】従来のインクジェットプリンタ用のインクタ
ンクの一例を示す断面図である。
【符号の説明】
10・・・インクジェットプリンタ、11・・・プリン
ト用紙、12・・・ドラム、13・・・圧着ローラ、1
4・・・モータ、20・・・プリンタヘッド、21・・
・ガイド、30・・・液体用タンク、31,50,6
0,70,80・・・インクタンク、32・・・希釈液
タンク、33・・・筐体、33a・・・隔壁、33b・
・・連通部、33c・・・通気穴、34・・・液体吸収
室、34a・・・液体供給部、35・・・液体室、36
・・・フィルタ、37・・・液体吸収体(緩衝部材)、
38・・・緩衝部材、40・・・制御部。61・・・メ
ラミン樹脂、71,72・・・二次元メッシュ、81・
・・三次元メッシュ。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリンタ装置のプリンタヘッドに供給さ
    れる液体と、 この液体を収容するための収容部と、を有する液体用タ
    ンクにおいて、 上記収容部には、収容された液体の液面が変動するのを
    防止するための緩衝部が設けられていることを特徴とす
    る液体用タンク。
  2. 【請求項2】 上記収容部に設けられた緩衝部によっ
    て、上記液体が実質的に低減させられない構成となって
    いることを特徴とする請求項1に記載の液体用タンク。
  3. 【請求項3】 上記緩衝部が、上記収容部に固定されて
    いることを特徴とする請求項1に記載の液体用タンク。
  4. 【請求項4】 上記緩衝部が、液体吸収速度の速い緩衝
    部材であることを特徴とする請求項1に記載の液体用タ
    ンク。
  5. 【請求項5】 上記緩衝部が、二次元メッシュであるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の液体用タンク。
  6. 【請求項6】 上記緩衝部が、三次元メッシュであるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の液体タンク。
  7. 【請求項7】 上記収容部が液体供給部を有する液体吸
    収部と、この液体吸収部と連結部を介して連結されてい
    る液体収容部とを有し、 この液体収容部に上記緩衝部が設けられていることを特
    徴とする請求項1に記載の液体用タンク。
  8. 【請求項8】 プリンタ装置のプリンタヘッドに供給さ
    れる液体と、 この液体を収容するための収容部と、を有する液体用タ
    ンクにおいて、 上記収容部には、液体供給部を有する液体吸収部と、こ
    の液体吸収部と連通部を介して連通されている液体収容
    部とが設けられており、 この液体吸収部とこの連通部には、液体吸収体が設けら
    れていることを特徴とする液体用タンク。
  9. 【請求項9】 プリンタ装置のプリンタヘッドに供給さ
    れる液体と、 この液体を収容するための収容部とを有する液体用タン
    クを備えるプリンタ装置であって、 上記収容部には、収容された液体の液面が変動するのを
    防止するための緩衝部が設けられていることを特徴とす
    る液体用タンクを備えるプリンタ装置。
  10. 【請求項10】 上記液体用タンクが、インク用タンク
    及び希釈液用タンクであることを特徴を特徴とする請求
    項9に記載のプリンタ装置。
  11. 【請求項11】上記収容部には、液体供給部を有する液
    体吸収部と、この液体吸収部と連結部を介して連結され
    ている液体収容部とが設けられており、 この液体吸収部とこの連結部には、液体吸収体が設けら
    れていることを特徴とする液体用タンクを備える請求項
    9に記載のプリンタ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003103799A (ja) * 2001-07-27 2003-04-09 Canon Inc インクタンク

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