JP2000245746A - 多機能レーザー光鉗子 - Google Patents

多機能レーザー光鉗子

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JP2000245746A
JP2000245746A JP11051927A JP5192799A JP2000245746A JP 2000245746 A JP2000245746 A JP 2000245746A JP 11051927 A JP11051927 A JP 11051927A JP 5192799 A JP5192799 A JP 5192799A JP 2000245746 A JP2000245746 A JP 2000245746A
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JP
Japan
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hook
tip
outer cylinder
laser light
irradiation
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JP11051927A
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English (en)
Inventor
Michihiro Kaneda
道寛 金田
Hirosada Hashimoto
大定 橋本
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NIPPON SEKIGAISEN KOGYO KK
Original Assignee
NIPPON SEKIGAISEN KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】内視鏡下等において、腹腔内等の生体組織の剥
離、凝固及び切開を安全且つ確実に、しかも迅速に行う
ことができる多機能レーザー光鉗子を得る。 【解決手段】先端にフック部を備える外筒と、該外筒内
にスライド可能に配置され、先端にレーザー光照射チッ
プ部を備えた内筒を備え、該フック部に生体組織の剥離
機能を持たせるとともに、使用時に該内筒を該外筒に対
してスライドさせることにより、フック部と照射チップ
部により腹腔等の生体組織の挟み込み、加熱凝固、切開
ができるようにしてなることを特徴とする多機能レーザ
ー光鉗子。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多機能レーザー光
鉗子に関し、より具体的には腹腔等の生体内を内視鏡下
で観察しながら、腹腔内等の各種生体組織を剥離させ、
生体組織を挟み込むことにより生体組織の加熱凝固、切
開(切断)を安全、確実、迅速にできるようにしてなる
多機能レーザー光鉗子に関する。
【0002】
【従来の技術】胃や腸その他の腹腔内等の治療において
は内視鏡下での手術で行われるが、この手術のため、そ
れらの腹腔内などにおける内壁膜等の生体組織の剥離、
加熱凝固、切開(切断)の機能を持つ手段が求められて
いる。従来、加熱凝固、切開(切断)の二つの機能を有
するものとして超音波を利用した鉗子が開発され、実用
化されているが、迅速性等の点でなお問題が残ってい
る。
【0003】上記超音波の利用に代わるものとしてレー
ザー光鉗子が導入されている。レーザー光鉗子は、腹腔
内の消化器系の治療や一般外科領域のみならず、婦人
科、泌尿器科その他の分野で急速に広く普及しつつある
が、それらは本来“手”の技である。しかし、内視鏡下
の手術においては、手指を直接用いることなく、各種生
体組織(臓器)の切開、切除を遂行せざるを得ないとい
う制約が存在しており、この点が手術の確実且つ迅速な
遂行に際して障害となっている。
【0004】例えば外科手術操作を構成する基本的要素
を考えてみると、従来の開腹手術においては、手指を用
いた切開、止血、結紮であるのに対し、内視鏡下での手
術においては、内視鏡での観察を伴う剥離、凝固、切開
(切断)である。本発明者等はこれらの三つの要素を満
たすものとして、既に電気メスとオジギ鉗子(先端部の
ヘラ部分が0〜90度まで任意の角度に調節可能な剥離
鉗子)を組み合わせたオジギ電気メスを開発しており、
また、その応用としてレーザー光と鉗子を組み合わせた
多機能レーザー光鉗子を試作し開発している。
【0005】すなわち、内視鏡下の治療において利用可
能なレーザー光の必要条件として、細孔導光路を備えて
いる必要があるという点がある。そこでNdーYAGレ
ーザー光ファイバー(波長1.06μm)をオジギ鉗子
のシャフトに併走させた細径管の中に通した治具を先に
試作し開発したが、これでは切開機能に限界があり、必
ずしも満足する結果が得られなかった。
【0006】
【発明が解決する課題】そこで、本発明においては、上
記多機能レーザー光鉗子についてさらに研究、追求し、
生体組織の剥離を安全、確実且つ迅速に行うことがで
き、また生体組織の凝固、切開(切断)を安全、確実且
つ迅速に行うことができる多機能レーザー光鉗子を開発
するに至った。すなわち本発明は、腹腔内等の生体組織
の剥離、凝固、切開(切断)を安全、確実且つ迅速に行
うことができる多機能レーザー光鉗子を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、先端にフック
部を備える外筒と、該外筒内にスライド可能に配置さ
れ、先端にレーザー光照射チップ部を備えた内筒を備
え、該フック部に生体組織の剥離機能を持たせるととも
に、使用時に該内筒を該外筒に対してスライドさせるこ
とにより、フック部と照射チップ部により腹腔等の生体
組織の挟み込み、加熱凝固、切開ができるようにしてな
ることを特徴とする多機能レーザー光鉗子を提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の多機能レーザー光鉗子
は、先端に延長したフック部を備える外筒と、該外筒内
にスライド可能に配置され、先端にレーザー光照射チッ
プ部を備えた内筒を備えており、使用時に該内筒を該外
筒に対してスライドさせるように構成されている。この
うちフック部は金属製等で鋭利に構成されたフック(h
ook)を備えて構成され、これにより生体組織を剥離
させることができる。フックを構成する材料としては好
ましくはチタン、チタン合金、ステンレス鋼、セラミッ
クスなどが用いられる。
【0009】また、照射チップ部には照射チップが設け
られている。照射チップを構成する材料としては好まし
くはサファイア、石英、ダイヤモンドなどが用いられ
る。本発明の多機能レーザー光鉗子は、それらフック部
と照射チップ部により生体膜やタンパク質等の生体組織
の挟み込みができるように構成される。また照射チップ
部はレーザー光を導く光ファイバーと光学的にリンクす
るよう構成されている。光ファイバーは該内筒内に配置
され、その先端が照射チップに臨ませてある。
【0010】フック部のフックと照射チップ部の照射チ
ップによる上記生体組織の挟み込みによる圧迫とレーザ
ー光の照射により腹腔、血管その他を構成するタンパク
質や生体内壁膜などの生体組織、或いは血液などを加熱
し凝固させることができる。また、フック部のフックと
照射チップ部の照射チップによる生体組織の挟み込みに
よるせん断とレーザー光の照射により生体組織を蒸散さ
せ、生体組織を切開(切断)することができる。
【0011】図1は本発明の多機能レーザー光鉗子の態
様例を示す図である。図1(a)は平面図、図1(b)
は側面図であり、図1(b)はその1部〔図1(b)
中、右方〕を切り開いて示している。また図2は図1中
右方部分を拡大して示した図であり、図2(a)は平面
図、図2(b)は切り開いた側面図である。図中1は操
作部本体、2は操作部本体1に一体に固定された外筒で
ある。フック部3は外筒2の一部を延長してその端部に
構成され、その先端部には金属製等のフック4を備えて
いる。このフック4の先端(図2中Kとして示す部分)
は生体組織を剥離するように、すなわち生体組織を剥離
することができるように、鋭利に構成される。
【0012】一方、照射チップ部5は内筒6の先端部に
配置、固定され、これに光ファイバー7の先端を臨ませ
てある。照射チップ部5には照射チップSを有し、照射
チップSは内筒6に固定された支持体Tに固定されてい
る。照射チップSの照射面はフック4の内面と面的、ま
た面積的に相対応し、光ファイバーに導光されたレーザ
ー光が照射面上で面全体を照射するように構成されてい
る。
【0013】また、内筒6は外筒2内にスライド可能に
配置され、操作時に外筒2に対して図中左右方向にスラ
イドするようになっている。内筒6は操作竿8に連結、
固定され、操作竿8は操作部9に連結、固定されてい
る。そして操作部9は操作部本体1に対して摺動可能に
配置されている。10は操作部本体1に対する摺動部に
おける摺動凸部であり、この摺動凸部に相対応して、操
作部本体1に凹状の溝11が設けられている。
【0014】図中12、13は操作部本体1に設けられ
た開口、14は操作部9に設けられた開口である。操作
に際して、開口12と13に人差指と中指、開口14に
親指を入れて親指による操作により操作部本体1に対し
て操作部9を摺動させることで、外筒2に対して内筒6
をスライドさせ、照射チップ部5の照射チップSをフッ
ク部3のフック4に対して近づけ、または離間させる。
操作部9の摺動幅は、フック4に照射チップSを近づ
け、また離間させる際に必要な幅を確保できるように設
定される。
【0015】図1は照射チップ部5の照射チップSをフ
ック部3のフック4に対して離間させた状態を示してい
るが、図3は、上記操作により、すなわち操作部本体1
に対して操作部9を摺動させて、照射チップ部5の照射
チップSをフック部3のフック4に対して近づけ当接さ
せた状態を示している。使用に際しては、照射チップS
とフック4との間に生体膜等を挟むことになるので、当
接するまで近づくことはないが、図3は両者を最も近づ
けた場合を示している。なお、内筒6内の光ファイバー
7は外部からの光ファイバー15に連結され、これを通
じてレーザー光が導かれる。図中16は、光ファイバー
7と外部の光ファイバー15との連結用部材である。
【0016】本多機能レーザー光鉗子を使用するに際し
ては、治療を要する患部等を内視鏡などにより観察しな
がら、これらフック部3、照射チップ部5を含む先端部
分を腹腔その他の生体内壁膜等の必要箇所に臨ませる。
まず、生体組織の剥離を行う場合には、照射チップ部5
が金属製フック4に対して離間した状態で操作し、フッ
ク4により生体組織を剥離させる。このためフック4は
金属製等で構成された鋭利な先端Kを備えており、これ
により生体組織を剥離させる。
【0017】次に、腹腔その他の生体内壁膜などの生体
組織を凝固させる場合には、上記摺動操作により、照射
チップSを金属製フック4に対して近づけ、その間に凝
固が必要な生体組織を挟み、これら挟み込みによる圧迫
とレーザー光の照射により該生体組織を凝固させる。ま
た、生体組織を切開(切断)する場合には、金属製フッ
ク部と照射チップ部による生体組織の挟み込みによるせ
ん断とレーザー光照射により生体組織を蒸散させること
により該生体組織を切開(切断)する。
【0018】
【発明の効果】本発明の多機能レーザー光鉗子によれ
ば、内視鏡下等において、腹腔内等の生体組織の剥離、
凝固及び切開(切断)を安全、確実に、しかも迅速に行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多機能レーザー光鉗子の態様例を示す
図。
【図2】図1の右方部分を拡大して示した図。
【図3】本発明の多機能レーザー光鉗子の態様例を示す
図(操作部本体に対して操作部を摺動させて照射チップ
をフックに当接させた状態)。
【符号の説明】
1 操作部本体 2 操作部本体1に一体に固定された外筒 3 フック部 4 フック 5 照射チップ部 6 内筒 7 光ファイバー 8 操作竿 9 操作部 10 操作部本体1に対する摺動部 11 操作部本体1に対する摺動凸部 12、13 操作部本体1に設けられた開口 14 操作部9に設けられた開口 15 外部の光ファイバー 16 連結用部材 K フック4の鋭利な先端 S 照射チップ T 照射チップSの支持体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】先端にフック部を備える外筒と、該外筒内
    にスライド可能に配置され、先端にレーザー光照射チッ
    プ部を備えた内筒を備え、該フック部に生体組織の剥離
    機能を持たせるとともに、使用時に該内筒を該外筒に対
    してスライドさせることにより、フック部と照射チップ
    部により腹腔等の生体組織の挟み込み、加熱凝固、切開
    ができるようにしてなることを特徴とする多機能レーザ
    ー光鉗子。
  2. 【請求項2】上記照射チップ部の照射チップを構成する
    材料がサファイア、石英又はダイヤモンドである請求項
    1に記載の多機能レーザー光鉗子。
  3. 【請求項3】上記フックのフックを構成する材料がチタ
    ン、チタン合金、ステンレス鋼又はセラミックスである
    請求項1又は2に記載の多機能レーザー光鉗子。
JP11051927A 1999-02-26 1999-02-26 多機能レーザー光鉗子 Pending JP2000245746A (ja)

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