JP2000245617A - ゆらぎ発光体を有する神仏具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の携帯用の神仏具としては、ケース内に
信仰体が設けられ、一対の蓋を開いて信仰体を拝んでい
たため、発光部分がなく、有り難さを十分に引き出すこ
とが困難であった。 【解決手段】 本発明によるゆらぎ発光体を有する神仏
具は、信仰体(5)を有するケース(1)内にカオスデータに
基づいてゆらぎ発光するＬＥＤ(6)を備えた支持体(7)が
設けられているため、信仰体(5)を拝む時の有り難さが
著しく向上できる構成である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ゆらぎ発光体を有
する神仏具に関し、特に、ケースに設けられた神仏等の
信仰体にゆらぎ発光するＬＥＤを支持体を介して取付
け、室内又は旅先等で発光する状態で神仏等を拝むこと
が出来るようにするための新規な改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、用いられていたこの種の小型の神
仏具としては、一般に、三つ折りに形成され一対又は１
つの蓋が折りたたんで重合できるように構成され、中央
のケース内に神様又は仏様等の絵又はミニチュアモデル
からなる信仰体が設けられ、室内又は旅をする人々は、
懐から取り出しては各蓋を開いて信仰体を拝むことによ
って家内安全又は留守の人達の安全等を祈っていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の神仏具は、以上
のように構成されていたため、次のような課題が存在し
ていた。すなわち、ケース内には何ら発光手段等が設け
られていなかったため、蓋を開いても信仰体が見えるだ
けで、いわゆる有り難さを感じる度合いを強めることが
できなかった。

【０００４】本発明は、以上のような課題を解決するた
めになされたもので、特に、ケースに設けられた神仏等
の信仰体にゆらぎ発光するＬＥＤを支持体を介して取付
け、旅先等で発光する状態で神仏等を拝むことができる
ようにしたゆらぎ発光体を有する神仏具を提供すること
を目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明によるゆらぎ発光
体を有する神仏具は、神様又は仏様からなる信仰体を有
するケースと、前記ケースに設けられＬＥＤを有する支
持体と、前記ＬＥＤをゆらぎ発光させるための駆動信号
を発生するための電子回路とを備え、前記駆動信号は、
ＣＰＵで作成したゆらぎ発光させるためのデータをＲＯ
Ｍに書き込み、前記ＲＯＭから読み出されたデータに基
づいて得るようにした構成であり、さらに、前記支持体
は、前記信仰体の片側又は両側に設けられている構成で
あり、さらに、前記ケースには重合可能な一個又は一対
の蓋が折曲げ自在に設けられている構成であり、さら
に、前記支持体は、ろうそく型又は線香型をなしている
構成である。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明によるゆ
らぎ発光体を有する神仏具の好適な実施の形態について
説明する。まず、図１において符号１で示されるものは
箱形をなし前面が開放された構成のケースであり、この
ケース１内には、神様又は仏様等からなる絵又はミニチ
ュアモデル等からなる信仰体２が設けられ、この信仰体
２の下方には箱状の電子回路部３が設けられている。さ
らに、このケース１の両側（一方のみでも可）には、蝶
番部４を介して一対の蓋５（一個でも可）が折りたたみ
自在に設けられ、各蓋５は互いに重合又は重合しないで
閉じられるように構成されている。

【０００７】前記電子回路部３の上部には、ＬＥＤ６を
有しろうそく形状（例えば、線香等の形状も可）よりな
る支持体７が、信仰体２の両側（片側のみでも可）に配
設されている。図２及び図３には、前記電子回路部３及
び支持体７が示されており、この電子回路部３には、プ
リント基板１０及び電源部１１が設けられている。

【０００８】前記電子回路部３に設けられたプリント基
板１０の電子回路２０には、ＲＯＭ２２、ＣＰＵ２３、
レジスタ２１、Ｉ／Ｏポート２４が設けられ、ＣＰＵ２
３には外部の電源部１１から電源が供給されるように構
成され、Ｉ／Ｏポート２４から出力される駆動信号２５
が発光部であるＬＥＤ（発光ダイオード）６に供給され
るように構成されている。なお、この発光部のＬＥＤ６
は赤、緑の二色より構成されているが、一色のみの場
合、赤、緑、青の三色の場合、又はそれ以上の場合等も
ある。

【０００９】前記電子回路２０におけるＣＰＵ２３は、
例えば、市販のマイクロ・チップ・テクノロジー・イン
クのＰＩＣ１２Ｃ５ＸＸの８Ｂｉｔ型を用いており、Ｃ
ＰＵ２３で作成した周知のカオス理論に基づく、例え
ば、ろうそくの炎のゆらぎを発生させるようなプログラ
ム又はデータをＲＯＭ２２に記憶させ、このＲＯＭ２２
から読み出したデータに基づいてＣＰＵ２３がＩ／Ｏポ
ート２４を経て駆動信号２５を出力してＬＥＤ６の発光
をゆらぎ状態すなわち駆動信号２５の値が不規則に変化
するように制御している。なお、このゆらぎ状態の発光
はカオスデータに限ることなく、他のプログラムを用い
ることもできる。

【００１０】前記ＣＰＵ２３による内部処理フローは、
図５に示されるように、スタート後、カオスデータのア
ドレスを初期値とし（第１ステップ１００）、カオスデ
ータのアドレスを１増加する（第２ステップ１０１）。
次に、カオスデータのアドレスが指す２ビットデータを
レジスタ４に読み込む（第３ステップ１０２）、レジス
タ４の２ビットデータをＩ／Ｏポート５に書き込んで、
各ＬＥＤ８のオン／オフを行う（第４ステップ１０
３）。次に、回数に零を代入し（第５ステップ１０
４）、第６ステップ１０５で回数を回数＋１とし、規定
回数に達したか（第７ステップ１０６）を検出し、Ｙｅ
ｓであればカオスデータ終わり（第８ステップ１０７）
となり、前述のフローは反復される。

【００１１】なお、前述のプログラムは、例えば、ろう
そくの炎をカオス分析し、より炎に近い値でデータを作
成してプログラム化し、プログラムが出来次第、ＲＯＭ
２２に対する書き込みが行われる。また、前述の信仰体
２は、図１に図示した形態に限ることなく、他の形態の
ものでも可である。また、このＬＥＤ６を発光させるス
イッチとしては、蓋５の開閉と連動、又は、単独のスイ
ッチでオン／オフの何れも可である。

【００１２】

【発明の効果】本発明によるゆらぎ発光体を有する神仏
具は、以上のように構成されているため、次のような効
果を得ることができる。すなわち、信仰体の側部に設け
られたろうそく体のＬＥＤがカオスデータに基づいてゆ
らぎ点灯するため、信仰体を拝む時の有り難さが従来よ
りも大幅に向上し、旅人や通常の信仰を深くする人等の
心を安める作用を強くすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による神仏具の開状態を示す構成図であ
る。

【図２】図１の要部を示す正面図である。

【図３】図２の内部を示す正面図である。

【図４】図３の要部を示すブロック図である。

【図５】図４のＣＰＵのフロー図である。

【符号の説明】

１ ケース ２ 信仰体 ５ 蓋 ６ ＬＥＤ ７ 支持体 ２０ 電子回路 ２２ ＲＯＭ ２３ ＣＰＵ ２５ 駆動信号

─────────────────────────────────────────────────────

【手続補正書】

【提出日】平成１１年７月２１日（１９９９．７．２
１）

【手続補正１】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】図５

【補正方法】変更

【補正内容】

【図５】

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 神様又は仏様からなる信仰体(2)を有す
   るケース(1)と、前記ケース(1)に設けられＬＥＤ(6)を
   有する支持体(7)と、前記ＬＥＤ(6)をゆらぎ発光させる
   ための駆動信号(25)を発生するための電子回路(20)とを
   備え、前記駆動信号(25)は、ＣＰＵ(23)で作成したゆら
   ぎ発光させるためのデータをＲＯＭ(22)に書き込み、前
   記ＲＯＭ(22)から読み出されたデータに基づいて得る構
   成としたことを特徴とするゆらぎ発光体を有する神仏
   具。
2. 【請求項２】 前記支持体(7)は、前記信仰体(2)の片側
   又は両側に設けられていることを特徴とする請求項１記
   載のゆらぎ発光体を有する神仏具。
3. 【請求項３】 前記ケース(1)には重合可能な一個又は
   一対の蓋(5)が折曲げ自在に設けられていることを特徴
   とする請求項１又は２記載のゆらぎ発光体を有する神仏
   具。
4. 【請求項４】 前記支持体(7)は、ろうそく型又は線香
   型をなしていることを特徴とする請求項１ないし３の何
   れかに記載のゆらぎ発光体を有する神仏具。