JP2000245349A - 立体チョコレート成形品の製造法および成形用の型 - Google Patents

立体チョコレート成形品の製造法および成形用の型

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JP2000245349A JP11051579A JP5157999A JP2000245349A JP 2000245349 A JP2000245349 A JP 2000245349A JP 11051579 A JP11051579 A JP 11051579A JP 5157999 A JP5157999 A JP 5157999A JP 2000245349 A JP2000245349 A JP 2000245349A
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Emiko Shima
恵美子 嶋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】流動状生地から食品成型品を製作するにあたっ
て、製作が容易であり、コストが安く、細かいデザイン
が可能となり、多品種少量生産に適する成型用の型およ
び成型製品の製造法 【解決手段】成形用型を、粘土を焼成したセラミックス
あるいは石膏から製作し、かつこれらの型を積層して同
時に原料供給および成形ができるようにこうせいした

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チョコレート、マ
シュマロ、ゼリーなどの、原料が流動状であるものの成
形による立体製品の製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、チョコレート、マシュマロ、ゼリ
ーなど、原料が流動状生地のものの成形は、平坦なベル
トコンベヤ上に適宜間隔に置いた枠状の型に、上方より
生地をドロップさせるか、型を通して押出し、ベルトに
振動を与えてエヤー抜きを行ない、その後冷却して成型
している。また、人形、動物などの立体製品を成形する
場合は、弾性の袋状の型内に生地を流し込んで充填し、
製品を取出す時には冷却あるいは加熱して製品を固化さ
せた後、型内に空気を圧入して、弾性型を膨張させて製
品を取出している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のベルトコンベヤ
を使用する成形法は、型あるいは製品をベルト上に安定
させるために底面が平坦なものしか製作できない。当然
に動物、人形などの複雑な立体製品を製作することがで
きない。また、この方式では、特に小さいものを製作す
る場合に非常に生産性が悪い。また、弾性型を使用する
ものは、確かに立体成型品の製作が可能であるが、伸縮
する弾性型では、複雑かつ細かいデザインを施すことが
不可能である。さらに、弾性型は、生地の流し込みおよ
び型からの取出しの際に器具および装置が必要であり、
かつ手間を要する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、成形型を使用
して立体成型品を製造せんとするものである。従来成型
技術としての金属金型、樹脂金型は、高圧力をかけて充
填および圧縮を行うような場合に適するが、価格が高い
ものとなってしまう。そして細かいデザインを施すもの
の場合は、よりコストが掛るものとなる。
【0005】そこで本発明は、価格の低い陶磁器等の粘
土を焼成したセラミックスあるいは石膏を使用して型を
作り、チョコレートなどの立体成型品を作製しようとす
るものである。さらに一つの型にて多品種および多量の
製品を成型できるとともに、型を複数層に重ね同時に生
地の流し込みから成型まできるような自動生産可能な型
構造としたものである。
【0006】そのために本発明は、チョコレート生地を
まず真空タンクでエヤー抜きし、連続する気密通路を通
して陶器にて作製した多層に重ねた成形型に送り製造す
るようにした。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明による製造方法を説明す
る。チョコレート生地は、ウオータージャケット1、あ
るいは加温器などを装備した温蔵槽2に入れて、約40
〜42℃に保ちながらよく攪拌されて、真空タンク3に
送られる。この真空タンク3で、真空吸引によりチョコ
レート生地内のエヤー抜きが行われてから、ポンプにて
吐出され、気密な供給パイプ5を通して成形装置Aに送
られる。
【0008】成形装置Aは、成形用の型、加温装置およ
びプレス装置とからなる。成形用の型6には、チョコレ
ート生地の流路7が布設されており、この流路より分岐
して希望する製品形状のキャビティ8が多数個連設され
ている。このキャビティ8は、一つの型6において、同
一形状のものとせずに、複数種類の形状のキャビティを
配置してもよい。
【0009】各層の型6には、供給パイプ5に接結する
注入路9が底より貫通して設けられており、その出口が
型内の流路7への注入口10となっている。積層された
各型の注入路9は、それぞれ上下対応する位置に形成さ
れて、連通するようになっている。そして上下ワンセッ
トの型6を複数層重ねプレス装置にて固定加圧し、供給
パイプ5を最下段の型6aの注入路9の入口に連結し、
液状のチョコレート生地を注入する。
【0010】チョコレート生地は、注入路9を通り、積
層された最上層の型6bまで圧入されるとともに、各型
の流路7より各キャビティ8まで達する。各型内が充填
されると、供給パイプ5に設けた検出弁11が、圧力を
検知して供給をストップするようになっている。なお、
最上層の注入路の出口には栓をするか、注入路の形成さ
れてない特別な上型を用意する。また、この成形装置を
複数基並べて連続させても良い。各成形装置は、チョコ
レート生地の型内の流路での固化を防止するために40
〜42℃の温度に加温してある。
【0011】成形型は陶器、磁器と同様に粘土を焼成し
たセラミックスあるいは石膏にて製作してある。これは
材料費の面で、従来の金属製型あるいはシリコン製型に
比し大幅なコスト削減がはかれ、また型の製作が容易で
ある。このことは、特に嗜好食品および現今の購買需要
に適した、多品種少量生産を可能とする。その他にも各
種長所を有する。例えば、セラミックスあるいは石膏
は、熱が逃げにくいため、繰り返し使用する場合に、型
をその都度加温の必要が無いか、あるいは加温が少なく
てすみ、成形ラインを連続して繰り返すことが可能とな
る。
【0012】また、型の製作時に各キャビティ内にのみ
上薬をかけておくと、成形製品が取出し易くなるので有
利である。この上薬をかけて焼き上げることも、セラミ
ックであるからこそできる効果である。
【0013】
【発明の効果】本発明は、成形型をセラミックスあるい
は石膏にて製作することにより、材料費の大幅な削減が
はかれ、また型の製作が容易となるので、特に嗜好食品
および現今の購買需要に適した、多品種少量生産であっ
ても採算が取れるようになる。その他にもセラミックあ
るいは石膏は冷めにくいため、繰り返し成形ラインを組
む場合に、加温の必要が無いか、あるいは加温が少なく
てすむ。
【0014】さらに、本発明の製造法は、連続する供給
パイプにてチョコレート生地を注入し、各型に充填され
た時には、供給が自動的にストップするので、従来製法
のように定量のドロップあるいは押出しの必要が無くな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 製造装置を示す概略図
【図2】 型の斜視図
【符号の説明】
1 ウオータージャケット 2 温蔵庫 3 真空タンク 4 ポンプ 5 供給パイプ 6 型 7 流路 8 キャビティ 9 注入路 10 注入口 11 検出弁

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】チョコレート生地を温蔵槽2に入れて約4
    0〜42℃に保ちながらよく攪拌してから、真空タンク
    3に送られて真空吸引によりエヤー抜きされ、加圧ポン
    プにて吐出されて、圧力弁を備える供給パイプ5にて、
    チョコレート生地の流路7と、この流路より分岐して少
    なくとも一つのキャビティ8が設けられた粘土の焼成物
    あるいは石膏からなる成形用の型6に注入され成形する
    立体チョコレート成形品の製造法。
  2. 【請求項2】成型用の型6に、供給パイプ5に接結する
    注入路9が底より貫通して設けられており、その途中に
    型内の流路7への注入口10を有しており、この型が複
    数層重ねられ、各層の型6の注入路9が連結し、供給パ
    イプによって給送されたチョコレート生地が、注入路9
    を通り、積層された最上層の型6bまで圧入されように
    なっている請求項1に記載の立体チョコレート成形品の
    製造法。
  3. 【請求項3】各型内が充填されると、圧力を検知して供
    給をストップする検出弁11が、供給パイプ5に設けら
    れている請求項1あるいは2に記載の立体チョコレート
    成形品の製造法。
  4. 【請求項4】請求項1、2あるいは3に記載の製造法に
    使用する成形用の型が、粘土の焼成物あるいは石膏にて
    製作してあることを特徴とする成形用の型。
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