JP2000244803A - 画像信号処理装置および方法 - Google Patents

画像信号処理装置および方法

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JP2000244803A
JP2000244803A JP11045174A JP4517499A JP2000244803A JP 2000244803 A JP2000244803 A JP 2000244803A JP 11045174 A JP11045174 A JP 11045174A JP 4517499 A JP4517499 A JP 4517499A JP 2000244803 A JP2000244803 A JP 2000244803A
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image signal
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 静止した被写体の撮影時間を長くし、S/N
も解像度も向上し、さらにCCD撮像素子の画素数を大
幅に上回る静止画を生成する。 【解決手段】 レンズ群1を介して入射された被写体の
像がシャッタ10が押されている間、フィールド毎/フ
レーム毎にCCD撮像素子2へ供給される。レンズ群1
は、シスコン9によって、制御される。角速度センサ1
1では、縦横の角速度センサで光軸の方向の変化が検出
される。検出された変化分は、光軸制御部12におい
て、レンズ群1に含まれる光軸可変素子を用いて光軸の
方向を制御するための信号が生成される。画像処理回路
3では、画像信号の円筒変換が行われ、基準画像信号と
現画像信号との位置合わせをしながら、撮影された複数
の画像信号がリアルタイムで順次加算される。また、円
筒変換された画像は、円筒から平面へ逆変換され、圧縮
回路5へ供給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数の画像信号
から1枚の静止画を生成することができる画像信号処理
装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、静止画モードを有するカメラ一体
型ディジタルVTRおよびディジタルスチルカメラ(以
下、これらを総称してディジタルカメラと略する)を用
いて静止画の撮影を行う場合、動いている被写体の一瞬
をフリーズして撮影し、記録するようにできている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、動画の
被写体を撮影するときと同様に、静止した被写体を撮影
するときにもほんの一瞬の光しか利用していない。その
ため、ディジタルカメラで撮影された静止画は、S/N
も解像度も不十分であった。
【0004】したがって、この発明の目的は、静止した
被写体の撮影時間を長くすることによって、S/Nも解
像度もより良くなり、さらにCCD撮像素子の画素数を
大幅に上回る静止画を生成することができる画像信号処
理装置および方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、シャッタを押している間、画像を順次撮像する撮像
素子と、撮像された画像を平面から円筒へ変換する円筒
変換手段と、円筒変換された画像中、基準画像と、基準
画像に対して所定の範囲内の位置ずれを有する画像との
間で、1/m画素の精度で位置ずれを検出する位置ずれ
検出手段と、検出された位置ずれに応じて画像を補正す
る位置ずれ補正手段と、位置ずれが補正された画像を加
算する加算手段と、シャッタを離すと、加算された画像
を加算した枚数で除算し、平均化する平均化手段と、平
均化された画像を円筒から平面へ変換する逆変換手段と
からなることを特徴とする画像信号処理装置である。
【0006】請求項5に記載の発明は、シャッタを押し
ている間、画像を順次撮像する撮像素子と、複数の画像
を撮影する時の画角が比較的小さい範囲の場合に、複数
の画像の光軸方向の変換を行う光軸変換手段と、光軸変
換された画像中、基準画像と、基準画像に対して所定の
範囲内の位置ずれを有する画像との間で、1/m画素の
精度で位置ずれを検出する位置ずれ検出手段と、検出さ
れた位置ずれに応じて画像を補正する位置ずれ補正手段
と、光軸方向へ変換された画像を加算する加算手段と、
シャッタを離すと、加算された画像を加算した枚数で除
算し、平均化する平均化手段とからなることを特徴とす
る画像信号処理装置である。
【0007】請求項16に記載の発明は、シャッタを押
している間、撮像素子で画像を順次撮像するステップ
と、撮像された画像を平面から円筒へ変換するステップ
と、円筒変換された画像中、基準画像と、基準画像に対
して所定の範囲内の位置ずれを有する画像との間で、1
/m画素の精度で位置ずれを検出するステップと、検出
した位置ずれを補正するステップと、円筒へ変換された
画像を加算するステップと、シャッタを離すと、加算さ
れた画像を加算した枚数で除算し、平均化するステップ
と、平均化された画像を円筒から平面へ変換するステッ
プとからなることを特徴とする画像信号処理方法であ
る。
【0008】請求項17に記載の発明は、シャッタを押
している間、撮像素子で画像を順次撮像するステップ
と、複数の画像を撮影する時の画角が比較的小さい範囲
の場合に、複数の画像の光軸方向の変換を行うステップ
と、光軸変換された画像中、基準画像と、基準画像に対
して所定の範囲内の位置ずれを有する画像との間で、1
/m画素の精度で位置ずれを検出するステップと、検出
した位置ずれを補正するステップと、光軸方向へ変換さ
れた画像を加算するステップと、シャッタを離すと、加
算された画像を加算した枚数で除算し、平均化するステ
ップとからなることを特徴とする画像信号処理方法であ
る。
【0009】積極的に手持ちのディジタルカメラの向き
を上下左右に動かしながら静止した被写体を撮影すると
きに、そのディジタルカメラの動く速さと同じ速さで逆
方向に光軸の方向を補正するように光軸可変素子を駆動
させ、複数枚の画像信号を撮影する。撮影された画像信
号P1と、その次のフレームで撮影され、画像信号P1
とは異なる画像信号P2とを1/m画素の精度で位置合
わせするために、平面から円筒へ変換する円筒変換を施
し、m倍に拡大し、位置検出回路によって、画像信号P
1に対して画像信号P2の位置が検出される。その検出
結果から画素ずらし補間、画像変形、円筒変換、さらに
n枚の画像信号の画素単位の位置合わせが行われる。合
成されたn枚の画像信号は、平均化のためnで割られた
後、円筒から平面へ変換され、さらに高域強調フィルタ
が施される。これらの画像処理がリアルタイムで施され
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態につい
て図面を参照して説明する。図1は、この発明が適用さ
れた第1の実施形態の全体的構成を示す。1で示すレン
ズ群を介して入射された被写体の像がシャッタ10が押
されている間、CCD撮像素子2へ供給される。レンズ
群1は、シスコン(システムコントローラ)9によっ
て、ズーム制御およびフォーカス制御が行われる。角速
度センサ11では、縦と横の角速度センサで光軸の方向
の変化が検出される。検出された変化分は、シスコン9
に含まれる光軸制御部12へ供給される。光軸制御部1
2では、レンズ群1に含まれる光軸可変素子、例えばア
クティブプリズムまたはシフトレンズなどを用いて光軸
の方向を制御するための信号が生成され、出力される。
【0011】CCD撮像素子2では、被写体からの入射
光が電荷として蓄積される。CCD撮像素子2は、シス
コン9によって、電子シャッタのオン/オフが制御され
る。これによって、CCD撮像素子2の電子シャッタが
駆動され、供給された被写体の像が取り込まれる。取り
込まれた被写体の像は、A/D変換器(図示せず)によ
りディジタル化され、ディジタル撮像信号(以下、画像
信号と称する)として、画像処理回路3へ供給される。
画像処理回路3へ供給された画像信号は、一旦画像メモ
リ4に記憶される。
【0012】画像処理回路3では、後述するように、画
像メモリ4に記憶された複数の画像信号が位置合わせを
しながらリアルタイムで順次加算される。この画像処理
回路3は、シスコン9によって制御される。画像処理回
路3で合成された合成画像信号は、圧縮回路5へ供給さ
れる。圧縮回路5へ供給された合成画像信号は、一旦画
像メモリ4へ供給される。
【0013】画像メモリ4に記憶された合成画像信号
は、圧縮回路5によって圧縮処理が施される。一例とし
て、静止画として記憶された合成画像信号に対してJP
EG(Joint Photographic Experts Group)が施され
る。生成された圧縮画像信号に対して、シスコン9から
供給されるサブデータが付加される。このサブデータ
は、例えば日付、時刻、フォーカス状態、シャッタ速
度、絞りの状態、総枚数、何枚目、光軸の方向、・・・
等の画像信号が撮影されたときの情報である。
【0014】サブデータが付加された圧縮画像信号は、
記録媒体6に供給される。記録媒体6に供給された圧縮
画像信号とサブデータは、シスコン9の制御に従って記
録される。この記録媒体6の一例として、磁気テープ、
磁気ディスク、光磁気ディスクまたは半導体メモリなど
の中から適宜選択された記録媒体が用いられる。
【0015】操作キー系からの指定に応じたシスコン9
の制御によって、記録媒体6から圧縮画像信号が読み出
される。読み出された圧縮画像信号は、伸張回路7を介
して一旦画像メモリ4へ記憶され、伸張回路7によっ
て、伸張処理が施される。すなわち、この伸張回路7で
は、JPEGの復号がなされる。さらに、圧縮画像信号
から分離されたサブデータがシスコン9へ供給される。
供給されたサブデータから日付、時刻、フォーカス状
態、シャッタ速度、絞りの状態、総枚数、何枚目、光軸
の方向、・・・等の情報が読み取られる。伸張された画
像信号は、伸張回路7から表示回路8へ供給される。
【0016】上述した画像メモリ4は、複数の画像信号
に対して画像処理を施す場合、合成画像信号に対して圧
縮を施す場合、および圧縮画像信号を伸張する場合に用
いられる。このとき、画像処理が施される領域と、圧縮
が施される領域と、伸張が施される領域とをアドレスに
よって分けるようにしても良いし、記憶された信号に画
像処理用のフラグ、圧縮用のフラグまたは伸張用のフラ
グを付けるようにしても良い。また、画像処理用のメモ
リ、圧縮用のメモリおよび伸張用のメモリを別々に設け
るようにしても良い。
【0017】ここで、上述した画像処理回路3を図2を
用いて説明する。CCD撮像素子2から供給される画像
信号は、入力端子21から入力される。入力された画像
信号は、入力画像メモリ22へ供給される。入力画像メ
モリ22には、撮影された現画像信号が記憶される。そ
して、バッファメモリ23には、後述するように1フレ
ームの基準となる画像信号(以下、基準画像信号と称す
る)が記憶される。一例として、入力画像メモリ22お
よびバッファメモリ23は、8ビットのVGA(Video
Graphics Array)規格の容量である。
【0018】位置検出回路24では、1フレームの基準
画像信号に対して現画像信号はどのような位置にある
か、さらにどのような幾何学的な変形を受けているかが
調べられる。この位置検出回路24は、拡大補間回路2
5、27、ブロック毎の位置検出回路26および処理演
算回路28から構成される。
【0019】この一例では、バッファメモリ23には、
基準画像信号が記憶される。この基準画像信号として、
まず1枚目の画像信号が選ばれる。そして、その基準画
像信号と現画像信号とが比較される。基準画像信号と現
画像信号との位置が30%ほど離れると、その30%ほ
ど離れた現画像信号が基準画像信号として記憶される。
すなわち、現画像信号が基準画像信号から30%ほど離
れるまで、その基準画像信号は、位置検出のための基準
画像信号として用いられ、現画像信号が基準画像信号か
ら30%ほど離れると、その現画像信号が基準画像信号
として位置検出に用いられる。このように、基準画像信
号と30%離れた現画像信号が撮影される度にその現画
像信号が基準画像信号として記憶される。そして、その
基準画像信号に対する現画像信号の位置が検出される。
【0020】現画像信号は、拡大補間回路25へ供給さ
れ、基準画像信号は、拡大補間回路27へ供給される。
拡大補間回路25および27では、供給された画像信号
に対して平面から円筒へ変換する円筒変換が施され、円
筒変換が施された画像信号が1倍〜8倍へ拡大される。
また、小さいブロック毎に処理を行うので、拡大補間回
路27は、ブロックサイズだけあれば良く、拡大補間回
路25は、サーチ範囲を必要とするため拡大補間回路2
7より広いサイズが必要である。この拡大補間回路25
および27では、供給された画像信号を円筒変換した
後、拡大を行うようにしているが、画像信号を拡大した
後、円筒変換を行うようにしても良い。拡大された現画
像信号および基準画像信号は、ブロック毎の位置検出回
路26へ供給される。
【0021】ブロック毎の位置検出回路26では、1画
素の1/1〜1/8の精度でブロック毎の位置が検出さ
れる。このとき、角速度センサ11で検出される縦と横
の光軸の方向の変化が位置検出回路26へ供給される
と、さらに精度の良い位置検出が行われる。また、ある
ブロック内の画像が平坦な場合、位置検出が不可能であ
る。よって、ブロックのバリアンスVaを計算し、バリ
アンスが小さいときには、そのブロックを位置検出に使
用しないようにする。バリアンスVaの計算は、 Va=Σ(yi 2 )/K−(Σ(yi /K))2 但し、yi :輝度値、K:ブロック内の画素数とする。
【0022】処理演算回路28では、ブロック番号をi
とし、ブロック毎に縦横の平行移動成分が求められる。
求められた縦方向の平行移動成分をy〔i〕とし、横方
向の平行移動成分をx〔i〕とする。多くのブロックに
ついて、x〔i〕およびy〔i〕からそれぞれ同じ値を
得た場合、画面全体が平行移動したものと見做される。
この処理演算回路28で検出された位置データは、1画
素を超える整数成分と、1画素未満の小数成分とを持っ
ている。検出された位置データの整数成分は、出力画像
メモリ33へ供給され、小数成分は、画素ずらし補間回
路30へ供給される。また、処理演算回路28で検出さ
れた画像変形係数は、画像変形回路31へ供給される。
【0023】画素ずらし補間回路30では、供給された
小数成分に応じてバッファメモリ23から順次撮影され
た画像信号が供給され、その画像信号に対して画素ずら
し補間が施される。例えば、位置検出回路24で3.7
画素分水平方向にずれていると判断された場合、この画
素ずらし補間回路30には、位置検出回路24から小数
成分の0.7が供給される。そこで、画素ずらし補間回
路30では、加重平均によって、画素Aから画素Bの方
向へ0.7画素ずれた位置に画素Cが生成される。この
一例では、 A×(1−0.7)+B×0.7=C から画素Cが生成される。このようにして、供給された
画像信号に対して0.7画素ずらしが施され、0.7画
素ずらされた画像信号が新たに生成される。新たに生成
された画像信号は、画素ずらし補間回路30から画像変
形回路31へ供給される。
【0024】画像変形回路31では、供給された画像変
形係数に応じて、画素ずらし補間が施された画像信号に
対して画像変形、例えば回転、伸縮および台形歪みなど
が施される。また、この画像変形回路31では、供給さ
れた画像信号に対して平面から円筒へ変換する円筒変換
が行われる。このように画像変形が施された画像信号
は、画像変形回路31から加算回路32へ供給される。
【0025】加算回路32では、出力画像メモリ33か
らの画像信号と、画像変形回路31からの画像信号との
加算が行われる。加算された画像信号は、出力画像メモ
リ33に供給される。
【0026】出力画像メモリ33では、位置検出回路2
4から供給される整数成分のずれを補正するように、画
像信号が書き込まれる。例えば、位置検出回路24で
3.7画素分水平方向にずれていると判断された場合、
この出力画像メモリ33には、位置検出回路24から整
数成分の3が供給される。その整数成分の3のずれを補
正するように、出力画像メモリ33では、水平方向へ3
画素ずれた位置となるように、画像信号が書き込まれ
る。すなわち、画素ずらし補間回路30で0.7画素ず
らされ、この出力画像メモリ33で3画素ずらされる。
これによって、水平方向に3.7画素ずれている次のフ
レームの画像信号と、記憶している画像信号との位置合
わせが行われる。位置合わせが行われた記憶している画
像信号と、次のフレームの画像信号とは、上述したよう
に加算回路32で加算される。また、この出力画像メモ
リ33の縦横サイズは、CCD撮像素子2の画素数の数
倍から数十倍となる。一例として、その上限は、水平方
向に±180度、垂直方向に±90度とする。
【0027】この一例では、2秒で60枚の画像信号の
加算が可能であり、加算される枚数が64枚以下の場
合、出力画像メモリ33は、14ビットのVGA規格に
合った容量である。全ての画像信号が加算された合成画
像信号は、出力画像メモリ33から加算回路32および
除算回路34へ供給される。
【0028】除算回路34では、n枚加算された合成画
像信号をnで割り、合成画像信号が平均化される。この
とき、上下左右にディジタルカメラを動かしながら撮影
しているので、出力画像メモリ33に加算される合成画
像信号は、CCD撮像素子2の画像サイズを超える。手
持ちで適当に動かしながら撮影するため、出力画像メモ
リ33の中で加算される枚数がそれぞれ異なる。このた
め、最後に全体を枚数で除算するとき、画素単位で異な
る枚数で割ることになる。よって、nの値は、アドレス
によってそれぞれ異なるので、画素毎にnの値を記憶す
るメモリが必要である。平均化された合成画像信号は、
除算回路34から逆変換回路35およびスイッチ回路3
6の一方の入力端子へ供給される。
【0029】逆変換回路35では、供給された合成画像
信号に対して円筒から平面へ変換する逆変換が施され
る。逆変換され、平面に変換された合成画像信号が逆変
換回路35からスイッチ回路36の他方の入力端子へ供
給される。スイッチ回路36では、円筒から平面へ変換
する逆変換を施した合成画像信号か、逆変換を施してい
ない合成画像信号かが選択される。
【0030】この一実施形態では、仕上がった合成画像
信号の画角が10度以下となり非常に小さいことが予め
分かっているとき、上述の拡大補間回路25、27およ
び画像変形回路31で施される円筒変換を施す必要がな
いので、逆変換回路35で逆変換も行う必要がない。よ
って、このような場合、スイッチ回路36では、除算回
路34から供給される逆変換を施していない合成画像信
号が選択される。
【0031】また、仕上がり合成画像信号の画角が約6
0度以下となり小さいことが予め分かっているとき、拡
大補間回路25、27および画像変形回路31におい
て、施される円筒変換と、逆変換回路35において、円
筒から平面に変換する逆変換とを行う代わりに、拡大補
間回路25、27および画像変形回路31において、供
給される画像信号に対して直接後述する光軸方向の変換
(以下、光軸変換と称する)を行うようにしても良い。
よって、このような場合、スイッチ回路36では、除算
回路34から供給される逆変換を施していない合成画像
信号が選択される。
【0032】さらに、仕上がり合成画像信号の画角が約
120度以上で、円筒から平面への逆変換ができないと
き、拡大補間回路25、27および画像変形回路31に
おいて、円筒変換された状態のまま、高域強調フィルタ
37へ供給される。ただし、縦軸、すなわち緯度(−9
0度〜+90度)から高さへの変換だけは行う。これに
よってより見やすい画像に仕上げることができる。よっ
て、このような場合、スイッチ回路36では、除算回路
34から供給される逆変換を施していない合成画像信号
が選択される。
【0033】このようにして、スイッチ回路36で選択
された合成画像信号は、高域強調フィルタ37へ供給さ
れる。高域強調フィルタ37では、供給された合成画像
信号がより鮮明な合成画像信号に仕上げられ、S/Nの
良い静止画が得られる。一例として、高域強調フィルタ
37は、HBF(ハイブーストフィルタ)から構成され
る。鮮明に仕上げられた合成画像信号は、出力端子38
を介して圧縮回路5へ供給される。
【0034】このように、位置合わせを行う画像信号
は、静止画であり互いに相関を有する。また、複数の画
像信号のノイズは、ランダムであって相関がない。従っ
て、複数の画像信号を加算し、平均化することによっ
て、ノイズがキャンセルされるので、S/Nが向上す
る。画素ずらし補間を行うときに、さらに複数の画像信
号を合成するときに、元の画像信号の画素と異なる位置
の画素の情報を持つので、解像度が向上する。
【0035】この実施形態では、入力画像メモリ22に
現画像信号を記憶し、バッファメモリ23に基準画像信
号を記憶するようにしているが、入力画像メモリ22お
よびバッファメモリ23に、時間的に隣り合う2枚の画
像信号を記憶するようにしても良い。その場合、時間的
に隣り合う2枚の画像信号を用いて位置検出が行われ、
加算される。ただし、このとき誤差が累積する。また、
撮影された全ての画像信号が1枚目に撮影された画像信
号の範囲(100%)を超えないことが予め分かってい
る場合、その1枚目の画像信号を基準画像信号として、
全ての画像信号の位置検出を行うようにしても良い。
【0036】上述した入力画像メモリ22およびバッフ
ァメモリ23の画像サイズは、どちらも入力画像の1枚
分+αとしても良い。例えば、α=0.2の場合、水平
画素が764となり、垂直画素が576となる。入力画
像メモリ22およびバッファメモリ23の画像信号のビ
ット数は、どちらも入力画像と同じで良い。例えば、8
ビット×3色で良い。
【0037】また、出力画像メモリ33の画像サイズ
は、入力画像の1枚分としても良い。出力画像メモリ3
3の画像信号のビット数は、加算する画像信号の枚数に
依存し、枚数が2倍になる毎に1ビット増加する。例え
ば、加算する画像信号の枚数が16枚なら12ビット×
3色となり、64枚なら14ビット×3色となるので、
16ビット×3色のビット数があれば、256枚の画像
信号を加算することができる。加算する画像信号の枚数
は、除算の都合から2のべき乗が良い。
【0038】このとき、静止した被写体に向けて手持ち
でディジタルカメラの向きを上下左右に動かしながら撮
影する。一例として、12枚の画像信号が撮影されてい
た場合、図3に示すように、出力画像メモリ33に、1
枚目の画像信号、2枚目の画像信号、3枚目の画像信
号、・・・、および12枚目の画像信号が加算され、記
憶される。図3Aは、出力画像メモリ33のサイズであ
り、図3Bは、CCD撮像素子2から出力されるサイズ
である。また、1、2、3、・・・、および12の数字
は、順次撮影された画像信号の順番を示す。この図3か
ら、上下左右にディジタルカメラを手持ちで動かしなが
ら撮影したので、画像の位置が少しずつ異なっているこ
とが分かる。
【0039】光軸制御部12からの信号に応じて光軸可
変素子は制御され、ディジタルカメラと被写体の相対位
置を一定に保持する。すなわち、ディジタルカメラが移
動している方向と逆の方向に光軸可変素子が駆動され
る。このアクティブプリズムまたはシフトレンズを制御
する期間は、1フィールドまたは1フレームとし、毎フ
ィールドまたは毎フレーム所定の方向にリセットする。
以下、説明を容易とするために、1フレームで説明す
る。
【0040】リセットするタイミングは、CCD撮像素
子2の露光が無効となる期間に行う。このように、光軸
可変素子を動作させることにより、シャッタ速度が速く
なくても画素振れを抑えることができる。
【0041】ここで、タイミングチャートを図4に示
す。図4Aに示すように、シャッタ10が押されている
間、図4Bに示すように、CCD撮像素子2から静止画
となる画像信号が毎フレーム連続的に出力される。図4
Cに示すように、出力された画像信号P1は、入力画像
メモリ22に記憶される。そして、図4Dに示すよう
に、次のフレームで画像信号P1は、バッファメモリ2
3に記憶される。
【0042】そして、入力画像メモリ22に画像信号P
2が記憶され、バッファメモリ23に画像信号P1が記
憶されているときに、位置検出回路24では、画像信号
P2に対して画像信号P1の位置が検出される。図4E
に示すように、位置検出の検出結果は、整数成分、小数
成分および画像変形係数からなり、上述したように整数
成分は出力画像メモリ33へ供給され、小数成分は画素
ずらし補間回路30へ供給され、画像変形係数は画像変
形回路31へ供給される。
【0043】図4Fに示すように、その検出結果に基づ
いて、画素ずらし補間回路30および画像変形回路31
において、画像信号に処理が施される。そして、図4G
に示すように、出力画像メモリ33に、処理が施された
画像が記憶される。このとき、上述したように位置検出
の検出結果の整数成分に基づいて出力画像メモリ33へ
の画像信号の書き込みを制御することによって、位置合
わせが行われ、複数の画像信号が合成される。
【0044】シャッタ10を離すと、新しい画像を取り
込むことを止め、出力画像メモリ33の値を加算された
枚数で割り、円筒から平面へ変換する逆変換が施され
る。逆変換が施された画像信号は、図4Hに示すよう
に、高域強調フィルタ37を通過し、S/Nの良く、画
素数の多い合成画像信号が生成される。
【0045】ここで、この発明が適用された第2の実施
形態の全体的構成を図5に示す。この第2の実施形態
は、画像処理をソフトウェアで行う一例である。上述し
た第1の実施形態と同様のブロックには、同じ符号を付
し、その説明を省略する。スイッチ回路41では、シス
コン9に含まれる画像処理回路44から出力される合成
画像信号と、CCD撮像素子2からの画像信号とから何
れか1つが選択される。スイッチ回路41で選択された
合成画像信号または画像信号は、圧縮回路5およびスイ
ッチ回路42へ供給される。
【0046】スイッチ回路42では、伸張回路7で再生
される合成画像信号または画像信号と、スイッチ回路4
1を介して供給される合成画像信号または画像信号とか
ら何れか1つが選択される。選択された合成画像信号ま
たは画像信号は、出力端子43を介して外部のモニタに
出力されると共に、表示回路8に供給される。
【0047】また、伸張回路7から出力される複数の画
像信号は、画像処理部44およびデータ変換回路45へ
供給される。画像処理部44では、上述した画像処理回
路3と同じような画像処理がソフトウェアにて施され
る。データ変換回路45では、出力端子46を介して外
部のパソコン(パーソナルコンピュータ)へ出力して、
パソコンで受け取れるように画像信号が変換される。
【0048】このように、n枚の画像信号が撮影と同時
に全て記録媒体6に記録される。シスコン9で画像処理
を行う場合、上述した図2の画像処理回路のブロック図
に示すハードウェアの場合と同様の処理を行い、処理が
終了した画像信号が再び記録媒体6の別の領域に記録さ
れる。外部のパソコンで画像処理を行う場合、全ての画
像信号をパソコンに転送し、ハードウェアの場合と同様
の処理を行い、その結果がパソコンのハードディスクな
どに記録される。
【0049】ここで、画像信号を平面から円筒へ変換す
る円筒変換について説明する。例えば、三脚などで固定
されたディジタルカメラを回転させて大きな壁一面に描
かれている壁画を複数に分けて撮影する場合、ディジタ
ルカメラの正面の被写体を円筒変換の基準とすると、正
面以外の被写体は、ディジタルカメラとの光路差が異な
る。光路差が異なる被写体をディジタルカメラで撮影し
た場合、撮影された画像に、その異なる光路差に応じた
回転、伸縮および/または台形歪などの変形が生じる。
【0050】そこで、上述した拡大補間回路25および
27において、円筒変換の基準となる画像と同一面とな
るように、供給された画像信号に対して円筒変換が施さ
れる。円筒変換を施すことによって、光路差により生じ
る画像の回転、伸縮および/または台形歪などの変形が
補正される。すなわち、光路差が等しくされた画像信号
が生成される。また、ディジタルカメラの正面の被写体
を撮影した円筒変換の基準となる画像でも、画像の中心
とその画像の四隅とを比較すると、光路差が生じるた
め、円筒変換が施される。
【0051】よって、基準画像信号と現画像信号との位
置検出を行う場合、画像信号に対して円筒変換を施す。
このディジタルカメラでは、図6Bに示すようにL(m
m)の距離のh−v平面がLH ×LV のサイズで撮れる
ようになっている。この光線を半径L(mm)の円筒面
に投影し、この円筒面を単に平面状に拡げたものをx−
y平面とする(図6A)。これを整数tmax×vmaxの網目
状の画素(t,v)に投影する(図6C)。
【0052】t、vを決めるとそれに対応するx、y
は、 x=(t−(tmax−1)/2)・(2・θH /tmax) (1) y=(v−(vmax−1)/2)・(2・LV /vmax) (2) となる。
【0053】経度P1を図6Bのように決めると、 P1=π/2−x (3) となる。
【0054】緯度Q1は、 Q1=tan-1(y/L) (4) となる。
【0055】式(1)、式(2)、式(3)、式(4)
は、任意の画素(t,v)に対応する方向(P1,Q
1)を求める方法を示している。一方、(P1,Q1)
の方向がh−v平面と交わる座標(h4,v4)は、 h4=L/tan(P1) v4=L・tan(Q1)/sin(P1) である。
【0056】この座標(h4,v4)とCCD撮像素子
の画素(i,j)との関係は、 i=(h4・tmax/LH +tmax−1)/2 j=(v4・vmax/LV +vmax−1)/2 となる。
【0057】これらの式は、方向(P1,Q1)に対応
するCCD撮像素子上の座標を実数に拡張した点(i,
j)を求める式である。整数(t,v)を与えて方向
(P1,Q1)を求め、さらに実数(i,j)が求まっ
たら、次はその点を囲む整数の何点かから補間演算を行
い、この値を円筒座標の点(t,v)のデータとする。
また、上述したように、仕上がった合成画像信号が広く
て平面への逆変換ができないときも、円筒変換は必要で
ある。しかしながら、それほど広くなく、必ず平面に戻
すことが分かっている場合、平面から円筒へ変換する円
筒変換と、その逆に円筒から平面へ変換する逆変換とい
うように変換を2回行う必要は無く、1回の変換で行う
ことができる。その一例として、光軸変換を説明する。
【0058】図7に示すように、ディジタルカメラの視
点を原点Oにとり、x、y、zの座標系を図のように決
める。焦点距離f〔m〕の位置に画像平面Gがある。画
像上の点Pは、被写体平面H上の点Qが投影される。被
写体平面H上の点Cは、被写体の中心であり、どこでも
良いがz軸上に配置する。
【0059】撮影された画像について、 dx:x方向の画素サイズ〔m/pixel 〕 dy:y方向の画素サイズ〔m/pixel 〕 ξ’:x方向の位置〔pixel 〕 η’:y方向の位置〔pixel 〕 となる。
【0060】また、変換された画像について、 ex:x方向の画素サイズ〔m/pixel 〕 ey:y方向の画素サイズ〔m/pixel 〕 ξ’:x方向の位置〔pixel 〕 η’:y方向の位置〔pixel 〕 となる。
【0061】画像上の点Pは、次のように表すことがで
きる。
【0062】
【数1】
【0063】点Pに対応する被写体上の点Qを
【0064】
【数2】
【0065】とすると、点Pおよび点Qは一直線上にあ
るので、
【0066】
【数3】
【0067】z座標から k=−f/zq ξ、ηについて解くと、
【0068】
【数4】
【0069】変換後の画像上の位置ξ’およびη’から
点Qを求めるには、
【0070】
【数5】
【0071】Rは、ディジタルカメラの姿勢を表すの行
列であり、
【0072】
【数6】
【0073】ここで、θ、φ、ρはパン角、チルト角、
ロール角である。そこで、逆行列を求めると、
【0074】
【数7】
【0075】となる。
【0076】以上の理論に基づいて作ったC言語による
光軸変換のプログラムの一例を図8および図9に示す。
この光軸変換のプログラムは、右へpa〔deg 〕パン
し、上へqa〔deg 〕チルトし、反時計回りにra〔de
g 〕ロールして撮影した画像を、正面を向いて撮影した
画像信号と同一平面上に変換するものである。図10
は、正面で撮影したG1平面の画像信号と、右へpa
〔deg 〕パンして撮影したG2平面の画像信号とを同一
平面上に変換する一例を説明するための略線図である。
【0077】格子模様の壁面を持つ直方体の部屋の内部
を、一箇所からいろいろな方向にディジタルカメラを向
けて撮影した一例を図11に示す。またこのときの水平
画角は、52〔degpp 〕である。図11Aは、ディジタ
ルカメラで正面を撮影した画像信号である。図11B
は、図11Aに示す正面からディジタルカメラを左へ2
0度パンして撮影した画像信号である。図11Cは、図
11Aに示す正面からディジタルカメラを上へ20度チ
ルトして撮影した画像信号である。図11Dは、図11
Aに示す正面からディジタルカメラを時計回りに20度
ロールして撮影した画像信号である。図11Eは、図1
1Aに示す正面からディジタルカメラを左へ20度パン
し、上へ20度チルトして撮影した画像信号である。図
11Fは、図11Aに示す正面からディジタルカメラを
左へ20度パンし、上へ20度チルトし、時計回りに2
0度ロールして撮影した画像信号である。
【0078】上述した図8および図9に示す光軸変換の
プログラムで図11Aに示す正面の画像信号と同一平面
に変換した一例を図12に示す。図12Aは、図11B
に示す画像信号を光軸変換した画像信号である。図12
Bは、図11Cに示す画像信号を光軸変換した画像信号
である。図12Cは、図11Dに示す画像信号を光軸変
換した画像信号である。図12Dは、図11Eに示す画
像信号を光軸変換した画像信号である。図12Eは、図
11Fに示す画像信号を光軸変換した画像信号である。
また、この図12に示す画像信号は、出力画像のサイズ
を120%に制限しているため、四角形になっていな
い。
【0079】このように、上述した拡大補間回路25お
よび27において、円筒変換または光軸変換を行うこと
によって、光路差による歪みを補正できるので、位置検
出を正しく行うことができる。
【0080】ここで、上述した実施形態で用いられる光
軸可変素子の一例としてアクティブプリズムを図13に
示し、簡単に説明する。このアクティブプリズムは、前
面ガラス51と後面ガラス52の間を蛇腹53でつない
だものである。この2枚のガラスの間に高屈折率nの液
体54が封入されている。2枚のガラスには、それぞれ
縦と横に、回転軸を設け、自由に動作するようにしたも
のである。このアクティブプリズムを光軸可変素子とし
て使用することによって、光軸が縦と横に曲げられる。
【0081】このときの液体54は、 (1) 前面ガラス51および後面ガラス52と屈折率nが
近い物質 (2) カメラの動作温度範囲で凍結などの異常が生じない
物質 (3) 万一破損し、液体54が流出しても人体には無害な
物質 この3つの条件を満たす必要がある。
【0082】このアクティブプリズムの動作を簡単に説
明する。前面ガラス51は、例えば水平の軸で保持さ
れ、後面ガラス52は、例えば垂直の軸で保持され、そ
れぞれ軸のまわりを独立に回転できる。その回転軸に
は、可動コイルが取り付けられる。コイルに流れる電流
によって回転角(頂角)が決められる。例えば、手振れ
によって、カメラが上を向いたとき、図13Aに示すア
クティブプリズムの状態から図13Bに示すアクティブ
プリズムの状態へ変化する。
【0083】具体的には、図13Aに示すように、2枚
のガラス板が平行なときには、アクティブプリズムに入
射した光線は直進する。ここで、手振れが発生し、2枚
のガラス板が平行位置からある角度だけ回転したとする
と、アクティブプリズム内部の屈折率nにより、入射し
た光線が出射するときには、図13Bに示すように、屈
折する。
【0084】さらに、光軸可変素子の一例としてシフト
レンズを図14に示し、簡単に説明する。この図14
は、複数のレンズからなるレンズ群1の中に光軸可変素
子となるシフトレンズを設けた一例である。通常、シフ
トレンズは、図14中に点線で示す位置P1に配置され
る。位置A1の被写体は、位置P1のシフトレンズを介
してCCD撮像素子2上の位置A1’に投射される。被
写体がCCD撮像素子2上の位置A1’に投射されてい
るときに、例えばディジタルカメラが下を向いたとき、
被写体はCCD撮像素子2上の位置A2’に投射され
る。すなわち、ディジタルカメラから見た場合、被写体
が位置A1から位置A2に移動したようになる。このよ
うなとき、ディジタルカメラの移動を角速度センサ11
によって検出し、検出された移動量に応じてシフトレン
ズを実線で示す位置P2へ移動させる。シフトレンズを
位置P2へ移動させることによって、ディジタルカメラ
が下を向く前と同じ位置A1’に位置A2の被写体が投
射される。このシフトレンズを用いて手振れ補正を行う
ことができる。
【0085】
【発明の効果】この発明に依れば、静止した被写体に向
けて手持ちでディジタルカメラの向きを上下左右に動か
しながら撮影するだけで広い画角、例えば天井や床も含
む静止画が高解像度でしかも手振れの影響もなく得るこ
とができる。このとき、円筒変換して基準画像信号と現
画像信号との位置を検出するので、より正確に位置ずれ
を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が適用されるカメラ一体型ディジタル
VTRの第1の実施形態を示すブロック図である。
【図2】この発明が適用される画像処理回路の一例のブ
ロック図である。
【図3】この発明のディジタルカメラが撮影する画像信
号を説明するための略線図である。
【図4】この発明を説明するためのタイミングチャート
である。
【図5】この発明が適用されるカメラ一体型ディジタル
VTRの第2の実施形態を示すブロック図である。
【図6】この発明に適用される円筒変換の説明に用いら
れる略線図である。
【図7】この発明に適用される光軸変換の説明に用いら
れる略線図である。
【図8】この発明に適用される光軸変換のアルゴリズム
の一例である。
【図9】この発明に適用される光軸変換のアルゴリズム
の一例である。
【図10】この発明に適用される光軸変換の説明に用い
られる略線図である。
【図11】この発明に適用される光軸変換の説明に用い
られる略線図である。
【図12】この発明に適用される光軸変換の説明に用い
られる略線図である。
【図13】この発明に適用される光軸可変素子の第1の
例を説明するための略線図である。
【図14】この発明に適用される光軸可変素子の第1の
例を説明するための略線図である。
【符号の説明】
1・・・レンズ群、2・・・CCD撮像素子、3・・・
画像処理回路、4・・・画像メモリ、5・・・圧縮回
路、6・・・記録媒体、7・・・伸張回路、8・・・表
示回路、9・・・シスコン、10・・・シャッタ、11
・・・角速度センサ、12・・・光軸制御部

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャッタを押している間、画像を順次撮
    像する撮像素子と、 撮像された上記画像を平面から円筒へ変換する円筒変換
    手段と、 円筒変換された上記画像中、基準画像と、上記基準画像
    に対して所定の範囲内の位置ずれを有する画像との間
    で、1/m画素の精度で位置ずれを検出する位置ずれ検
    出手段と、 検出された上記位置ずれに応じて上記画像を補正する位
    置ずれ補正手段と、 位置ずれが補正された上記画像を加算する加算手段と、 上記シャッタを離すと、上記加算された画像を加算した
    枚数で除算し、平均化する平均化手段と、 平均化された上記画像を円筒から平面へ変換する逆変換
    手段とからなることを特徴とする画像信号処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 加算された上記画像の画角が第1の所定値より非常に小
    さい場合、上記円筒変換手段の処理および上記逆変換手
    段の処理を行わないようにしたことを特徴とする画像信
    号処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 加算された上記画像の画角が第2の所定値より大きい場
    合、上記逆変換手段の処理を行わないようにしたことを
    特徴とする画像信号処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 上記円筒変換手段では、縦軸を緯度から高さへの変換を
    行うようにしたことを特徴とする画像信号処理装置。
  5. 【請求項5】 シャッタを押している間、画像を順次撮
    像する撮像素子と、 複数の画像を撮影する時の画角が比較的小さい範囲の場
    合に、上記複数の画像の光軸方向の変換を行う光軸変換
    手段と、 光軸変換された上記画像中、基準画像と、上記基準画像
    に対して所定の範囲内の位置ずれを有する画像との間
    で、1/m画素の精度で位置ずれを検出する位置ずれ検
    出手段と、 検出された上記位置ずれに応じて上記画像を補正する位
    置ずれ補正手段と、 上記光軸方向へ変換された上記画像を加算する加算手段
    と、 上記シャッタを離すと、上記加算された画像を加算した
    枚数で除算し、平均化する平均化手段とからなることを
    特徴とする画像信号処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項1または5において、 さらに、上記画像に高域強調を施す高域強調手段を有す
    ることを特徴とする画像信号処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項1または5において、 さらに、上記画像を圧縮する圧縮手段と、 圧縮された上記画像を記録する記録媒体と、 上記記録媒体から読み出した上記画像を伸張する伸張手
    段とを有することを特徴とする画像信号処理装置。
  8. 【請求項8】 請求項7において、 上記撮像素子で撮像された上記画像および上記加算手段
    で加算された上記画像を上記記録媒体に記録するように
    したことを特徴とする画像信号処理装置。
  9. 【請求項9】 請求項7において、 上記加算手段でリアルタイムに加算された上記画像のみ
    を上記記録媒体に記録するようにしたことを特徴とする
    画像信号処理装置。
  10. 【請求項10】 請求項1または5において、 さらに、光軸の方向を変化させる光軸可変手段と、 角速度センサの出力を積分する積分手段とを有し、 上記積分手段の積分結果に応じて上記光軸可変素子を逆
    方向に制御するようにしたことを特徴とする画像信号処
    理装置。
  11. 【請求項11】 請求項10において、 上記積分手段は、毎フィールド一定値または毎フレーム
    一定値にリセットされるようにしたことを特徴とする画
    像信号処理装置。
  12. 【請求項12】 請求項11において、 上記リセットは、上記撮像素子の露光が無効とされる期
    間に行うようにしたことを特徴とする画像信号処理装
    置。
  13. 【請求項13】 請求項1または5において、 上記mは、1以上の整数としたことを特徴とする画像信
    号処理装置。
  14. 【請求項14】 請求項1または5において、 さらに、上記撮像素子で撮像された上記画像を外部の画
    像処理装置へ転送する転送手段を有することを特徴とす
    る画像信号処理装置。
  15. 【請求項15】 請求項1または5において、 上記所定の範囲となる画像が撮像された場合、撮像され
    た上記画像を基準画像として記憶するようにしたこと特
    徴とする画像信号処理装置。
  16. 【請求項16】 シャッタを押している間、撮像素子で
    画像を順次撮像するステップと、 撮像された上記画像を平面から円筒へ変換するステップ
    と、 円筒変換された上記画像中、基準画像と、上記基準画像
    に対して所定の範囲内の位置ずれを有する画像との間
    で、1/m画素の精度で位置ずれを検出するステップ
    と、 検出した上記位置ずれを補正するステップと、 上記円筒へ変換された上記画像を加算するステップと、 上記シャッタを離すと、上記加算された画像を加算した
    枚数で除算し、平均化するステップと、 平均化された上記画像を円筒から平面へ変換するステッ
    プとからなることを特徴とする画像信号処理方法。
  17. 【請求項17】 シャッタを押している間、撮像素子で
    画像を順次撮像するステップと、 複数の画像を撮影する時の画角が比較的小さい範囲の場
    合に、上記複数の画像の光軸方向の変換を行うステップ
    と、 光軸変換された上記画像中、基準画像と、上記基準画像
    に対して所定の範囲内の位置ずれを有する画像との間
    で、1/m画素の精度で位置ずれを検出するステップ
    と、 検出した上記位置ずれを補正するステップと、 上記光軸方向へ変換された上記画像を加算するステップ
    と、 上記シャッタを離すと、上記加算された画像を加算した
    枚数で除算し、平均化するステップとからなることを特
    徴とする画像信号処理方法。
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