JP2000244321A - D/a変換レベル調整器 - Google Patents

D/a変換レベル調整器

Info

Publication number
JP2000244321A
JP2000244321A JP11044482A JP4448299A JP2000244321A JP 2000244321 A JP2000244321 A JP 2000244321A JP 11044482 A JP11044482 A JP 11044482A JP 4448299 A JP4448299 A JP 4448299A JP 2000244321 A JP2000244321 A JP 2000244321A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
level
converter
audio signal
gain
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11044482A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Sato
収 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kokusai Electric Corp
Original Assignee
Kokusai Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kokusai Electric Corp filed Critical Kokusai Electric Corp
Priority to JP11044482A priority Critical patent/JP2000244321A/ja
Publication of JP2000244321A publication Critical patent/JP2000244321A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Analogue/Digital Conversion (AREA)
  • Control Of Amplification And Gain Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力デジタル信号を所定のレベルのアナログ
信号として出力するD/A変換レベル調整器やPCM音
声コーディックにおいて、D/A変換器に入力されるデ
ジタル信号のレベルを従来に比べて高めることでD/A
変換器での信号品質の劣化を防止する。 【解決手段】 例えば移動体通信端末に備えられたPC
M音声コーディック部の受信部では、入力デジタル音声
信号をアナログ音声信号へ変換して出力するD/A変換
器23の後段にアナログ音声信号を減衰させる減衰手段
24とアナログ音声信号を増幅する増幅手段25とを備
え、これらの手段24、25によりD/A変換器23か
らの出力信号のレベルを前記所定のレベルに調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力デジタル信号
を所定のレベルのアナログ信号として出力するD/A変
換レベル調整器や、入力デジタル音声信号を所定のレベ
ルのアナログ音声信号として出力するPCM音声コーデ
ィックに関し、特に、D/A変換器に入力されるデジタ
ル信号のレベルを例えば従来に比べて高めることでD/
A変換器での信号品質の劣化を防止する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば携帯電話端末等の移動体通信端末
には音声信号をパルス符号変調(PCM)方式により通
信するものがあり、このようなPCMではアナログ音声
信号をデジタル音声信号へアナログ−デジタル変換(A
/D変換)することやデジタル音声信号をアナログ音声
信号へデジタル−アナログ変換(D/A変換)すること
が行われる。
【0003】図8には、上記のような移動体通信端末の
構成例を示してあり、この移動体通信端末には、アンテ
ナ41と、アンテナ41により無線信号を送受信する無
線部42と、送受信する信号を変復調する変復調部43
と、無線チャネルの符号化(コード)や復号化(デコー
ド)を行うチャネルコーディック部44と、音声信号の
符号化や復号化を行う音声コーディック部45と、音声
信号のA/D変換やD/A変換を行うPCM音声コーデ
ィック部46と、音声を入力するマイク47と、音声を
出力するレシーバ48と、これら各処理部41〜48を
制御等する制御部49とが備えられている。
【0004】なお、上記したチャネルコーディック部4
4では例えば受信したデータチャネルや制御チャネル等
を分離して音声信号を抽出することや誤り訂正処理する
こと等が行われ、また、上記した音声コーディック部4
5では例えばVSELPやADPCM等の符号化方式を
用いた符号化処理及び復号化処理が行われる。
【0005】また、図9には、上記したPCM音声コー
ディック部46の具体的な構成例を示してあり、このP
CM音声コーディック部46には、送信対象の音声信号
を処理する送信部51と、受信した音声信号を処理する
受信部52と、制御部49からのコントロール信号を受
信する制御部インターフェイス53と、当該コントロー
ル信号に従って後述するゲイン調整器64、71のゲイ
ン(利得)を制御するゲイン調整器ゲインコントローラ
54とが備えられている。
【0006】送信部51には、マイク47から入力した
アナログ音声信号を固定のゲインで増幅するアンプ(増
幅回路)61と、増幅したアナログ音声信号をデジタル
音声信号へ変換するA/D変換器62と、変換したデジ
タル音声信号を帯域制限するバンドパスフィルタ(BP
F)63と、当該デジタル音声信号のレベルを調整して
音声コーディック部45へ出力するゲイン調整器64と
が備えられている。
【0007】また、受信部52には、音声コーディック
部45から入力した受信デジタル音声信号のレベルを調
整するゲイン調整器71と、レベル調整したデジタル音
声信号を帯域制限するローパスフィルタ(LPF)72
と、当該デジタル音声信号をアナログ音声信号へ変換す
るD/A変換器73と、変換したアナログ音声信号を固
定のゲイン(例えば+6dB)で増幅してレシーバ48
へ出力するアンプ74とが備えられている。
【0008】また、上記したゲイン調整器ゲインコント
ローラ54では、制御部49から制御部インターフェイ
ス53を介して受信したコントロール信号に従って、送
信部51のゲイン調整器64のゲインや受信部52のゲ
イン調整器71のゲインを制御することが行われる。
【0009】ここで、図10には、上記した受信部52
におけるレベルダイヤの一例を示してある。なお、同図
では、一般的に用いられているPDC(Personal Digit
al Cellular)における場合を例として示してある。す
なわち、受信部52では、例えば音声コーディック部4
5からゲイン調整器71に入力される受信デジタル音声
信号のレベルが−18dBV(標準音声信号レベル)で
あり、当該信号のレベルを−34dBVに低下させてレ
シーバ48から出力する場合には、まず、受信デジタル
音声信号をD/A変換器73でD/A変換する前にゲイ
ン調整器71で当該信号のレベルを−40dBVに低下
させ、−40dBVの信号をD/A変換した後に、当該
信号のレベルをアンプ74で−34dBVに高めること
が行われる。
【0010】なお、上記のように受信デジタル音声信号
をD/A変換する前に−40dBVの信号に減衰させる
理由は、このようにデジタル音声信号をデジタルアッテ
ネータ(上記図9ではゲイン調整器71)で減衰させる
方が、デジタル音声信号をアナログ音声信号へ変換した
後に減衰させる場合と比べて、減衰の精度がよく、LS
I化や小型化に都合がよいと考えられていたためであ
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
上記図10に示したような従来のレベル調整では、D/
A変換器73に入力されるデジタル音声信号のレベルが
小さくなってしまうため、当該D/A変換器73からの
出力の信号対雑音比(S/N比)が小さくなってしま
い、これにより、音声信号の品質が悪くなってしまうと
いった不具合があった。すなわち、従来では上記のよう
にデジタル音声信号をD/A変換する前に減衰させる方
が好ましいと考えられていたが、実際には、D/A変換
器73に入力される信号のレベルが小さくなってしまう
ため音声信号の品質を劣化させてしまうといった不具合
があった。
【0012】なお、図11には、D/A変換器73に入
力される信号のレベルと当該D/A変換器73からの出
力のS/N比との関係の一例を概略的に示してあり、横
軸は入力レベルを示し、縦軸はS/N比を示している。
同図に示されるように、入力レベルが小さくなるに従っ
てS/N比が小さくなる(すなわち、出力信号の品質が
悪くなる)。
【0013】また、図12には、具体的な実験例とし
て、例えばゲイン調整器71に入力される信号のレベル
と当該ゲイン調整器71及びアンプ74を通過して出力
される信号のS/N比(信号対総合雑音比)との関係の
一例を示してあり、横軸は入力レベルを示し、縦軸は信
号対総合雑音比を示している。また、同図のグラフに
は、例えばITU−T G.714コーディック規格に
おいて品質を損ねてしまう範囲を斜線で示してある。
【0014】同図に示されるように入力レベルが小さく
なると信号対総合雑音比は小さくなり、この特性は主と
して、上記図11に示したD/A変換器73の特性に起
因するものである。また、同図に示されるように従来で
は信号対総合雑音比が上記したG.714コーディック
規格で品質を損ねてしまう範囲と非常に近いところにあ
ったため、例えば受信部52を構成する回路の回路定数
のばらつき等があると音声信号の品質を損ねてしまうと
いった問題があった。
【0015】また、以上では、移動体通信端末のPCM
音声コーディック部に備えられるD/A変換器を例とし
て説明したが、一般に、デジタル信号をアナログ信号へ
変換するD/A変換器では入力レベルが小さくなるに従
ってS/N比が小さくなってしまうため、上記と同様
に、D/A変換器への入力レベルが小さいと当該D/A
変換器で処理する信号の品質を劣化させてしまうといっ
た不具合があった。
【0016】本発明は、このような従来の課題を解決す
るためになされたもので、入力デジタル信号を所定のレ
ベルのアナログ信号として出力するに際して、D/A変
換器に入力されるデジタル信号のレベルを例えば従来に
比べて高めることでD/A変換器での信号品質の劣化を
防止することができるD/A変換レベル調整器を提供す
ることを目的とする。同様に、本発明は、入力デジタル
音声信号を所定のレベルのアナログ音声信号として出力
するに際して、D/A変換器に入力されるデジタル音声
信号のレベルを例えば従来に比べて高めることでD/A
変換器での信号品質の劣化を防止することができるPC
M音声コーディックを提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係るD/A変換レベル調整器では、次のよ
うな構成を用いて、入力したデジタル信号を所定のレベ
ルのアナログ信号として出力する。すなわち、入力デジ
タル信号をアナログ信号へ変換して出力するD/A変換
器の後段にアナログ信号を減衰させる減衰手段とアナロ
グ信号を増幅する増幅手段とを備え、これらの手段によ
りD/A変換器からの出力信号のレベルを前記所定のレ
ベルに調整する。
【0018】従って、入力デジタル信号をD/A変換器
でアナログ信号へ変換した後に減衰手段や増幅手段によ
り当該アナログ信号のレベルを前記所定のレベルに調整
する構成であり、必ずしもD/A変換器に入力されるデ
ジタル信号を当該入力前に減衰させておく必要はないた
め、D/A変換器に入力されるデジタル信号のレベルを
例えば従来に比べて高めることができ、これにより、D
/A変換器での信号品質の劣化を防止することができ
る。
【0019】また、本発明に係るPCM音声コーディッ
クでは、次のような構成を用いて、入力したデジタル音
声信号を所定のレベルのアナログ音声信号として出力す
る。すなわち、入力デジタル音声信号をアナログ音声信
号へ変換して出力するD/A変換器の後段にアナログ音
声信号を減衰させる減衰手段とアナログ音声信号を増幅
する増幅手段とを備え、これらの手段によりD/A変換
器からの出力信号のレベルを前記所定のレベルに調整す
る。従って、上記したD/A変換レベル調整器と同様
に、D/A変換器に入力されるデジタル音声信号のレベ
ルを例えば従来に比べて高めることができ、これによ
り、D/A変換器での信号品質の劣化を防止することが
できる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明に係る一実施例を図面を参
照して説明する。なお、上記したように本発明に係るD
/A変換レベル調整器とPCM音声コーディックとは同
様な構成によりD/A変換器での信号品質の劣化を防止
するものであるため、本例では、本発明に係るPCM音
声コーディックの具体的な実施例を示すことで、併せて
本発明に係るD/A変換レベル調整器の構成例をも説明
する。
【0021】図1には、本発明を適用したPCM音声コ
ーディック部の一構成例を示してあり、本例では、この
PCM音声コーディック部は例えば上記図8に示したも
のと同様な移動体通信端末のPCM音声コーディック部
として備えられている。なお、本例の移動体通信端末の
構成は、例えばPCM音声コーディック部の構成が異な
るといった点を除いては、上記図8に示したものと同様
であるため、本例では移動体通信端末の更に詳細な説明
は省略する。
【0022】上記図1に示した本例のPCM音声コーデ
ィック部には、送信対象の音声信号を処理する送信部1
と、受信した音声信号を処理する受信部2と、移動体通
信端末の制御部(例えば上記図8に示した制御部49に
相当するもの)からのコントロール信号を受信する制御
部インターフェイス3と、当該コントロール信号に従っ
て後述するゲイン調整器14、21、24のゲイン(利
得)を制御するゲイン調整器ゲインコントローラ4とが
備えられている。
【0023】送信部1にはアンプ(増幅回路)11とA
/D変換器12とバンドパスフィルタ(BPF)13と
ゲイン調整器14とが備えられており、本例の送信部1
の構成は例えば上記従来例の図9に示した送信部51の
構成と同様である。また、本発明に係るPCM音声コー
ディックの要部は本例の受信部2に係るものであるた
め、本例では、送信部1の更に詳細な説明は省略する。
【0024】受信部2には、移動体通信端末の音声コー
ディック部(例えば上記図8に示した音声コーディック
部45に相当するもの)から入力したデジタル音声信号
のレベルを調整することが可能なゲイン調整器21と、
当該デジタル音声信号を帯域制限するローパスフィルタ
(LPF)22と、当該デジタル音声信号をアナログ音
声信号へ変換するD/A変換器23と、変換したアナロ
グ音声信号のレベルを調整するゲイン調整器24と、レ
ベル調整したアナログ音声信号を例えば固定のゲイン
(本例では+6dB)で増幅して移動体通信端末のレシ
ーバ(例えば上記図8に示したレシーバ48に相当する
もの)へ出力するアンプ25とが備えられている。
【0025】なお、本例の受信部2では、上記したよう
にD/A変換器23の後段にゲイン調整器24を備える
ばかりでなく、D/A変換器23の前段にもゲイン調整
器21を備えてD/A変換器23に入力されるデジタル
音声信号のレベルを調整することも可能な構成とした
が、本発明では、必ずしもD/A変換器23の前段にゲ
イン調整器21が備えられていなくともよい。本例で
は、このようにD/A変換器23の前段にゲイン調整器
21を備えてはいるが、このゲイン調整器21のゲイン
を0dBとする場合(すなわち、当該ゲイン調整器21
では信号のレベル調整を行わない場合)を例として示
す。
【0026】ゲイン調整器21はゲイン調整器ゲインコ
ントローラ4からの制御に従って、音声コーディック部
から入力したデジタル音声信号のレベルを調整して当該
信号をLPF22へ出力する機能を有している。なお、
上記のように、このゲイン調整器21は必ずしも備えら
れなくともよいが、本例では、このゲイン調整器21に
よりD/A変換前のデジタル音声信号のレベルを調整す
ることも可能な構成としている。LPF22はゲイン調
整器21から入力したデジタル音声信号を帯域制限して
D/A変換器23へ出力する機能を有している。
【0027】D/A変換器23はLPF22から入力し
たデジタル音声信号をアナログ音声信号へ変換し、変換
したアナログ音声信号をゲイン調整器24へ出力する機
能を有している。本例では、このD/A変換器23の機
能により、入力デジタル音声信号をアナログ音声信号へ
変換して出力するD/A変換器が構成されている。
【0028】ゲイン調整器24はゲイン調整器ゲインコ
ントローラからの制御に従って、D/A変換器23から
入力したアナログ音声信号のレベルを調整して当該信号
をアンプ25へ出力する機能を有している。本例では、
このゲイン調整器24が入力したアナログ音声信号を減
衰させる(すなわち、当該信号のレベルを低下させる)
ことにより、D/A変換器の後段に備えられてアナログ
音声信号を減衰させる減衰手段が構成されている。な
お、後述するように、本例のゲイン調整器24はアナロ
グ音声信号を減衰させる機能と共にアナログ音声信号を
増幅する機能をも有している。
【0029】アンプ25はゲイン調整器24から入力し
たアナログ音声信号を例えば固定のゲインで増幅して
(すなわち、当該信号のレベルを高めて)当該信号をレ
シーバへ出力する機能を有している。本例では、このア
ンプ25が入力したアナログ音声信号を増幅することに
より、D/A変換器の後段に備えられてアナログ音声信
号を増幅する増幅手段が構成されている。また、本例で
は、上記したゲイン調整器24とアンプ25とにより、
D/A変換器23からの出力信号のレベルを所定のレベ
ルに調整することが行われる。
【0030】制御部インターフェイス3は制御部からの
コントロール信号を受信し、当該コントロール信号をゲ
イン調整器ゲインコントローラ4へ出力する機能を有し
ている。ゲイン調整器ゲインコントローラ4は制御部イ
ンターフェイス3から入力したコントロール信号に従っ
て送信部1のゲイン調整器14のゲインや受信部2のゲ
イン調整器21、24のゲインを制御する機能を有して
いる。なお、移動体通信端末の制御部は例えばユーザか
らの指示等に応じて制御部インターフェイス3へコント
ロール信号を送信することで、レシーバからの出力レベ
ルを希望のレベルに調整する。
【0031】ここで、上記したD/A変換器23の後段
に備えられた本例のゲイン調整器24の構成や制御の仕
方の具体例を図面を参照して説明する。図2には、本例
のゲイン調整器24の構成例を示してあり、このゲイン
調整器24は、入力側のバッファアンプ31及び出力側
のバッファアンプ33と、これら2つのバッファアンプ
31、33の間に設けられた複数の抵抗32や複数(本
例では15個)のスイッチSW1〜SW15と、出力側
バッファアンプ33の反転入力側に設けられた2つの抵
抗やスイッチSW16とから構成されている。なお、同
図では、複数の抵抗の中の1つのみに符号(“32”)
を付してあり、他の抵抗については符号を省略してあ
る。
【0032】同図に示したゲイン調整器24では、ゲイ
ン調整器ゲインコントローラ4からのスイッチ制御信号
“rxg0”〜“rxg15”に応じて16個のスイッ
チSW1〜SW16がオンオフ(本例ではオンは閉じた
状態を示し、オフは開いた状態を示す)切替されること
で、−28dB、−26dB、・・・、+4dB、+6
dBといったゲインを設定することが可能である。
【0033】具体的に本例では、例えば電圧ホロアの入
力側バッファアンプ31のゲインは0dBであり、各抵
抗のゲインは−2dBである。また、スイッチSW6が
オンにされると出力側バッファアンプ33のゲインは+
6dBとなり、スイッチSW16がオフにされると出力
側バッファアンプ33のゲインは0dBとなる。
【0034】すなわち、本例のゲイン調整器24では、
D/A変換器23から入力されるアナログ音声信号が入
力側バッファアンプ31を通過した後に出力側バッファ
アンプ33を通過してアンプ25へ出力される際に、当
該信号が通過する抵抗の数及びスイッチSW16のオン
オフに応じて当該ゲイン調整器24全体でのゲインを調
整することができる。
【0035】一例として、ゲイン調整器24全体でのゲ
インは、スイッチSW1とスイッチSW16のみをオン
にすると+6dBとなり、スイッチSW1のみをオンに
すると0dBとなる。また、例えばスイッチSW2のみ
をオンにするとゲイン調整器24全体でのゲインは−2
dBとなり、スイッチSW3〜スイッチSW15のいず
れか1つのみをオンにするとそれぞれアナログ音声信号
が通過する抵抗の数に応じてゲイン調整器24全体での
ゲインは−4dB、−6dB、・・・、−28dBとな
る。
【0036】また、上記したゲイン調整器24のゲイン
の制御の仕方の具体例を示す。図3には、本例の制御部
インターフェイス3に備えられたレジスタのレジスタマ
ップを示してあり、このレジスタマップでは、“データ
ビット”とデータビットを格納する“レジスタ名”とデ
ータビットの“初期値”とを対応付けて示してある。同
図に示されるように、本例の制御部では5ビットのデー
タ(“D0”〜“D4”)を用いてゲイン調整器24の
ゲインを制御することが行われ、当該5ビットのデータ
は制御部からのコントロール信号として制御部インター
フェイスのレジスタに格納されてゲイン調整器ゲインコ
ントローラ4へ出力される。
【0037】図4には、ゲイン調整器ゲインコントロー
ラ4に入力される5ビットのデータ“D0”〜“D4”
の値(各ビットのデータは“0”値或いは“1”値)と
当該データ値により設定されるゲイン調整器24のゲイ
ン(dB)との対応の一例を示してある。同図に示され
るように、本例では、5ビットのデータの値に応じて+
6dB、+4dB、・・・、−28dBといったゲイン
が設定される。
【0038】また、図5には、ゲイン調整器ゲインコン
トローラ4に入力される信号と当該信号に応じてゲイン
調整器ゲインコントローラ4が出力する信号とを示して
あり、同図に示されるように、ゲイン調整器ゲインコン
トローラ4には制御部インターフェイス3から5ビット
のデータ(コントロール信号)が入力され、ゲイン調整
器ゲインコントローラ4は当該5ビットのデータに応じ
てゲイン調整器24の各スイッチSW1〜SW16をオ
ンオフ制御するための16ビットのスイッチ制御信号
“rxg0”〜“rxg15”を当該ゲイン調整器24
へ出力する。
【0039】すなわち、ゲイン調整器ゲインコントロー
ラ4は上記したスイッチ制御信号“rxg0”〜“rx
g15”を用いてゲイン調整器24の各スイッチSW1
〜SW16をオンオフ制御することで、上記した5ビッ
トのデータ値に対応するゲイン調整器24のゲインを実
現する。
【0040】なお、図6には、各スイッチ制御信号“r
xg0”〜“rxg15”の値と当該スイッチ制御信号
により制御される各スイッチSW1〜SW16のオンオ
フ状態との対応の一例を示してある。同図に示されるよ
うに、本例では、スイッチ制御信号“rxg0”〜“r
xg15”がハイ(“H”)レベルである場合には対応
するスイッチSW1〜SW16がオン(閉)状態となる
一方、スイッチ制御信号“rxg0”〜“rxg15”
がロウ(“L”)レベルである場合には対応するスイッ
チSW1〜SW16がオフ(開)状態となる。
【0041】次に、以上に示した本例のPCM音声コー
ディック部の受信部2により行われる音声信号のレベル
調整の具体例を示す。図7には、本例の受信部2におけ
るレベルダイヤの一例を示してある。すなわち、本例の
受信部2では、例えば音声コーディック部からゲイン調
整器21に入力されるデジタル音声信号のレベルが−1
8dBV(標準音声信号レベル)であり、当該信号のレ
ベルを−34dBVに低下させてレシーバから出力する
場合には、まず、入力したデジタル音声信号のレベルを
−18dBVに保持したまま当該デジタル音声信号をD
/A変換器23でD/A変換し、その後、当該変換によ
り得られたアナログ音声信号のレベルをゲイン調整器2
4で−40dBVに低下させた後に、当該アナログ音声
信号のレベルをアンプ25で−34dBVに高める。
【0042】従って、本例のPCM音声コーディック部
の受信部2では、入力したデジタル音声信号のレベルを
例えば入力時のレベル(本例では−18dBV)に保持
したまま当該デジタル音声信号をD/A変換器23でD
/A変換し、その後、変換したアナログ音声信号のレベ
ルをゲイン調整器24やアンプ25により所定のレベル
に調整することが行われるため、D/A変換器23に入
力されるデジタル音声信号のレベルを比較的高めること
ができ、これにより、D/A変換器23での音声信号の
品質劣化を防止することができる。
【0043】具体例として、例えば上記図9に示した従
来のPCM音声コーディック部では上記図10に示した
ように入力レベル(−18dBV)より22dBVも低
い−40dBVのデジタル音声信号をD/A変換器73
でD/A変換していたが、本例のPCM音声コーディッ
ク部では上記図7に示したように入力時のレベル(−1
8dVB)を保持したデジタル音声信号をD/A変換器
23でD/A変換するため、従来に比べてD/A変換器
23からの出力のS/N比を大きくする(すなわち、出
力信号の品質をよくする)ことができる。
【0044】また、本例のPCM音声コーディック部で
は、上記のようにレシーバから出力する音声信号をアナ
ログの状態で減衰及び増幅してレベル調整しているた
め、レシーバから出力する音声信号の音質をよくするこ
とができる。なお、本例では、好ましい態様として、受
信部2に入力されるデジタル音声信号のレベルを入力レ
ベル(本例では−18dBV)に保持したまま当該信号
をD/A変換器23でD/A変換する例を示したが、D
/A変換器23に入力されるデジタル音声信号のレベル
が比較的高く確保されれば、例えばD/A変換前のデジ
タル音声信号がゲイン調整器21によりレベル調整され
ても構わない。
【0045】また、本例では、本発明に係るPCM音声
コーディックの具体的な実施例を示したが、本発明に係
るD/A変換レベル調整器についても、同様な構成を用
いてD/A変換器に入力されるデジタル信号のレベルを
比較的高めることにより、D/A変換器での信号品質の
劣化を防止することができる。なお、本発明に係るD/
A変換レベル調整器の処理対象となる信号としては、必
ずしも音声信号に限られず、例えば画像信号等といった
他の信号が処理対象として用いられてもよい。
【0046】ここで、上記実施例では、好ましい態様と
して、D/A変換器(上記実施例ではD/A変換器2
3)によりD/A変換したアナログ信号を減衰手段(上
記実施例ではゲイン調整器24)により減衰させた後に
増幅手段(上記実施例ではアンプ25)により増幅する
ことでレベル調整する構成を示したが、例えばD/A変
換したアナログ信号を増幅手段により増幅した後に減衰
手段により減衰させる構成が用いられてもよい。
【0047】なお、上記実施例で示したようにゲイン調
整器24の後段にアンプ25を備えた方が好ましい理由
としては、例えばアンプ25をLSIにより構成する場
合には当該LSI内で処理する信号レベルをそれほど高
めたくないといったことがあるためや、また、例えばア
ンプ25はレシーバのドライバアンプとして機能するた
めレシーバの直前に備えられているのがよいといったこ
とがあるためである。
【0048】また、上記実施例では、1つのゲイン調整
器24と1つのアンプ25を用いてD/A変換後のアナ
ログ信号のレベルを調整する構成を示したが、例えば複
数のゲイン調整器(例えばアッテネータ等)や複数のア
ンプを用いてD/A変換後のアナログ信号のレベルを調
整する構成が用いられてもよい。
【0049】また、本発明に係るD/A変換レベル調整
器やPCM音声コーディックを適用することが可能なも
のとしては、必ずしも上記実施例で示した移動体通信端
末に限られず、本発明は、入力デジタル信号を所定のレ
ベルのアナログ信号として出力することを行う構成を有
するものであれば、種々なものに適用することが可能で
ある。一例として、例えばCD(コンパクトディスク)
から読み出したデジタル信号をD/A変換してアナログ
信号として出力するCDプレーヤーといったものに本発
明を適用することも可能である。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るD/
A変換レベル調整器によると、入力したデジタル信号を
所定のレベルのアナログ信号として出力するに際して、
入力デジタル信号をアナログ信号へ変換して出力するD
/A変換器の後段にアナログ信号を減衰させる減衰手段
とアナログ信号を増幅する増幅手段とを備え、これらの
手段によりD/A変換器からの出力信号のレベルを前記
所定のレベルに調整するようにしたため、D/A変換器
に入力されるデジタル信号のレベルを例えば従来に比べ
て高めることができ、これにより、D/A変換器での信
号品質の劣化を防止することができる。
【0051】また、本発明に係るPCM音声コーディッ
クによると、入力したデジタル音声信号を所定のレベル
のアナログ音声信号として出力するに際して、入力デジ
タル音声信号をアナログ音声信号へ変換して出力するD
/A変換器の後段にアナログ音声信号を減衰させる減衰
手段とアナログ音声信号を増幅する増幅手段とを備え、
これらの手段によりD/A変換器からの出力信号のレベ
ルを前記所定のレベルに調整するようにしたため、上記
したD/A変換レベル調整器と同様に、D/A変換器に
入力されるデジタル音声信号のレベルを例えば従来に比
べて高めることができ、これにより、D/A変換器での
信号品質の劣化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るPCM音声コーディッ
ク部の構成例を示す図である。
【図2】ゲイン調整器の構成例を示す図である。
【図3】制御部インターフェイスのレジスタマップの一
例を示す図である。
【図4】5ビットのデータ値と設定されるゲインとの対
応の一例を示す図である。
【図5】ゲイン調整器ゲインコントローラの入出力信号
の一例を示す図である。
【図6】スイッチ制御信号とスイッチのオンオフとの対
応の一例を示す図である。
【図7】本発明の一実施例に係る受信側レベルダイヤの
一例を示す図である。
【図8】移動体通信端末の一例を示す図である。
【図9】従来例に係るPCM音声コーディック部の構成
を示す図である。
【図10】従来例に係る受信側レベルダイヤの一例を示
す図である。
【図11】D/A変換器の入力レベルと出力S/N比と
の関係の一例を示す図である。
【図12】ゲイン調整器の入力レベルと信号対総合雑音
比特性との関係の一例を示す図である。
【符号の説明】
2・・受信部、 3・・制御部インターフェイス、4・
・ゲイン調整器ゲインコントローラ、 21、24・・
ゲイン調整器、22・・LPF、 23・・D/A変換
器、 25・・アンプ、31、33・・バッファアン
プ、 32・・抵抗、SW1〜SW16・・スイッチ、

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力デジタル信号を所定のレベルのアナ
    ログ信号として出力するD/A変換レベル調整器におい
    て、 入力デジタル信号をアナログ信号へ変換して出力するD
    /A変換器の後段に、アナログ信号を減衰させる減衰手
    段とアナログ信号を増幅する増幅手段とを備え、これら
    の手段によりD/A変換器からの出力信号のレベルを前
    記所定のレベルに調整することを特徴とするD/A変換
    レベル調整器。
  2. 【請求項2】 入力デジタル音声信号を所定のレベルの
    アナログ音声信号として出力するPCM音声コーディッ
    クにおいて、 入力デジタル音声信号をアナログ音声信号へ変換して出
    力するD/A変換器の後段に、アナログ音声信号を減衰
    させる減衰手段とアナログ音声信号を増幅する増幅手段
    とを備え、これらの手段によりD/A変換器からの出力
    信号のレベルを前記所定のレベルに調整することを特徴
    とするPCM音声コーディック。
JP11044482A 1999-02-23 1999-02-23 D/a変換レベル調整器 Pending JP2000244321A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11044482A JP2000244321A (ja) 1999-02-23 1999-02-23 D/a変換レベル調整器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11044482A JP2000244321A (ja) 1999-02-23 1999-02-23 D/a変換レベル調整器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000244321A true JP2000244321A (ja) 2000-09-08

Family

ID=12692771

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11044482A Pending JP2000244321A (ja) 1999-02-23 1999-02-23 D/a変換レベル調整器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000244321A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7884788B2 (en) 2003-08-04 2011-02-08 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd Liquid crystal display device and electronic apparatus

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7884788B2 (en) 2003-08-04 2011-02-08 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd Liquid crystal display device and electronic apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7949419B2 (en) Method and system for controlling gain during multipath multi-rate audio processing
JP3824182B2 (ja) 音声増幅装置及び通信端末装置並びに音声増幅方法
US7852239B2 (en) Method and system for processing multi-rate audio from a plurality of audio processing sources
EP1038358B1 (en) Audio codec with agc controlled by a vocoder
JP2730868B2 (ja) オーディオシステムおよび明瞭度増加方法
US20080096515A1 (en) Mobile communication terminal with equalizer function
JPH10336147A (ja) Cdma送受信装置および送信レート可変方法
JPH06501605A (ja) 無線周波送信機のオン状態とオフ状態との間で遷移を行う装置および方法
JP2000244321A (ja) D/a変換レベル調整器
GB2561757A (en) Audio signal processing
US5259001A (en) ADPCM decoder with an integral digital receive gain and method therefor
JPWO2005046054A1 (ja) 半導体装置、無線端末装置及び無線通信機器
JPH0730445A (ja) 受信装置
JP2586847B2 (ja) 電子電話機
KR100668916B1 (ko) 이동통신 단말기의 자동 볼륨 조정장치와 방법
JPH05191188A (ja) 信号処理回路
JP2000151315A (ja) 無線通信機の自動音量設定方式
JP2937181B2 (ja) ディジタル電話機の音声調整装置
JPH05218940A (ja) ディジタル無線電話装置
JPH02108332A (ja) デイジタル移動無線装置
JP2001217742A (ja) ディジタル通信システム
KR100779478B1 (ko) 반도체 장치, 무선 단말 장치 및 무선 통신 기기
JP2001237661A (ja) コンプレッサ回路
JPH0818517A (ja) 音声コーデック
JP2001060837A (ja) デジタル車載無線装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040928

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060829

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060831

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20061226