JP2000243957A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JP2000243957A
JP2000243957A JP11046320A JP4632099A JP2000243957A JP 2000243957 A JP2000243957 A JP 2000243957A JP 11046320 A JP11046320 A JP 11046320A JP 4632099 A JP4632099 A JP 4632099A JP 2000243957 A JP2000243957 A JP 2000243957A
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layer
semiconductor
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type
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Minoru Saeki
穣 佐伯
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    • H01L29/66Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/68Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor controllable by only the electric current supplied, or only the electric potential applied, to an electrode which does not carry the current to be rectified, amplified or switched
    • H01L29/76Unipolar devices, e.g. field effect transistors
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    • H01L29/7802Vertical DMOS transistors, i.e. VDMOS transistors
    • H01L29/7809Vertical DMOS transistors, i.e. VDMOS transistors having both source and drain contacts on the same surface, i.e. Up-Drain VDMOS transistors

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エレクトロマイグレーション現象が起こり難
く、小型で、かつオン抵抗値の小さいMOSトランジス
タを集積した半導体装置を実現する。 【解決手段】 P型シリコン基板101上にN+埋め込
み拡散層103およびN型エピタキシャル層102が形
成され、N型エピタキシャル層102内には表面領域内
のP型拡散層104とN+ドレイン引き出し拡散層10
6Aが形成されている。P型拡散層104内には、P+
拡散層105、およびソース拡散層としてのN+拡散層
107が形成されている。そして、N+ドレイン引き出
し拡散層106Aは、イオンエネルギを変えて複数回イ
オン注入を行うことで、深さ方向の広い範囲で高濃度の
不純物を含むように形成され、低抵抗値となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置および
その製造方法に関し、特にパワーMOSFETに適した
構成の半導体装置およびその製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】パワーMOSFET(金属酸化膜半導体
電界効果トランジスタ)としては従来、縦型素子構造を
有するVDMOS(Vertical Double−
diffused MOS)と呼ばれる縦型構造のパワ
ーMOSFETが広く使われてきた。しかし、VDMO
Sは、ドレイン電極を基板裏面に設ける構造のためドレ
イン端子が電源に直結するハイサイドスイッチとして用
いる場合を除いて、多出力化が不可能であった。また、
微細化に伴いシリコン基板の抵抗が無視できなくなり、
オン抵抗の低減に限界がでてきた。
【0003】そこで、VDMOSのこれらの問題点を解
決すべく、ドレインを横方向に配置した、LVDMOS
(Lateral Vertical Double−
diffused MOS)と呼ばれるMOSFETが
考案された。図4は従来のLVDMOSを示す部分断面
側面図である。図4に示したように、LVDMOS10
0では、P型シリコン基板(P−Sub)101上にN
+埋め込み拡散層(N+Sb)103およびN型エピタ
キシャル層(N−EPI)102が形成され、N型エピ
タキシャル層102内には表面領域内のP型拡散層10
4(ベース拡散層)とN+ドレイン引き出し拡散層10
6が形成され、P型拡散層104内には、P+拡散層1
05、およびソース拡散層としてのN+拡散層107が
形成されている。
【0004】また、N型エピタキシャル層102とP型
拡散層104の表面には各層に跨ってゲート酸化膜10
8が設けられており、このゲート酸化膜108の上には
ポリシリコンからなるゲート電極109が設けられてい
る。そして、ゲート電極109およびゲート酸化膜10
8の上には第1の層間絶縁膜110が設けられ、第1の
層間絶縁膜110には第1および第2のコンタクトホー
ル111A、111Bが形成されている。第1のコンタ
クトホール111Aの内側、および第1のコンタクトホ
ール11A周辺の第1の層間絶縁膜110の上には、N
+ドレイン引き出し拡散層106に電気的に接続された
第1のドレイン電極112が形成され、第2のコンタク
トホール111Bの内側、および第2のコンタクトホー
ル111B周辺の第1の層間絶縁膜110の上には第1
層アルミニウム配線(第1の金属配線)が形成されてい
る。第1層アルミニウム配線はP+拡散層104および
ソース領域であるN+型拡散層107に電気的に接続さ
れ、ソース電極113として機能する。
【0005】第1のドレイン電極112、ソース電極1
13、ならびに第1の層間絶縁膜110の上には第2の
層間絶縁膜114が設けられており、この第2の層間絶
縁膜114には第1のスルーホール115が形成されて
いる。そして、スルーホール115および第2の層間絶
縁膜114の上には、ソース電極113を完全に覆って
第2層アルミニウム配線(第2の金属配線)が形成さ
れ、この第2層アルミニウム配線は、第1のドレイン電
極112に接続して第2のドレイン電極116を構成し
ている。第2のドレイン電極116および第2の層間絶
縁膜114の上には保護絶縁膜117が形成されてい
る。
【0006】このように構成されたLVDMOS100
では、電流はN+ドレイン引き出し拡散層106からN
+埋め込み拡散層103に至り、N型エピタキシャル層
102を経てP型拡散層104の反転層を通ってソース
拡散層であるN+拡散層107へと流れる。すなわち、
LVDMOS100ではドレインおよびソースを同一平
面上に形成するために、N+ドレイン引き出し拡散層1
06を設けてN+埋め込み拡散層302への電流の引き
回しを行っている。したがって、LVDMOS100に
おけるオン抵抗Ronは、
【0007】
【数1】 で表され、VDMOSでのシリコン基板の抵抗成分と引
き替えに電流の引き回しのため、N+ドレイン引き出し
拡散層106の抵抗値R005が追加された形になってい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなL
VDMOS100には次のような問題点がある。第1の
問題点は、第1層アルミニウム配線(ソース電極11
3)は第2層アルミニウム配線(第2のドレイン電極1
16)に比べて蒸着平面方向に流れる電流の密度が高い
ため、エレクトロマイグレーション現象が起きやすい形
状になっていることである。
【0009】図5の(A)は複数のLVDMOSセルを
半導体基板に形成した場合の第1層アルミニウム配線を
示す平面図、(B)は模式断面側面図である。図中、図
4と同一の要素には同一の符号が付されている。N+ド
レイン引き出し拡散層106の抵抗値を小さくするため
には、その面積はできるだけ大きい方がよく、通常、拡
散層106がセル全体に占める面積の割合は、基板表面
において例えば12%程度とされる。そして、N+ドレ
イン引き出し拡散層106の領域には第1層アルミニウ
ム配線113A(ソース電極113)は形成できないの
で、図5の(A)に示したように、各セル202におけ
る第1層アルミニウム配線l13Aの中央部には、第1
のドレイン電極112に相当する空白部204が形成さ
れる。この空白部204がセル全体に占める面積の割合
は18%程度となる。一方、第2層アルミニウム配線
(第2のドレイン電極116)ではこのような空白部は
発生せず、その結果、第1層アルミニウム配線113A
は第2層アルミニウム配線に比べて蒸着平面方向に流れ
る電流の密度が高くなる。
【0010】第2の問題点は、N+ドレイン引き出し拡
散層106の抵抗値を低く抑えるために、N+ドレイン
引き出し拡散層106がLVDMOS100のセル全体
に占める面積が大きく、したがって、チップ面積が必然
的に大きくなってしまうことである。
【0011】第3の問題点は、上述のようにN+ドレイ
ン引き出し拡散層106の抵抗値がLVDMOS100
のオン抵抗値に含まれるため、拡散層106の抵抗値の
影響で、LVDMOS100のオン抵抗値が必ずしも充
分に小さい値にできないことである。
【0012】本発明はこのような問題を解決するために
なされたもので、その目的は、エレクトロマイグレーシ
ョン現象が起こり難く、小型で、かつオン抵抗値の小さ
いMOSトランジスタを集積した半導体装置およびその
製造方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、半導体基板上に形成された第1導電型の半
導体層と、前記半導体層と前記半導体基板との間に形成
され高濃度の前記第1導電型の不純物を含む埋め込み拡
散層と、前記埋め込み拡散層の上方における前記半導体
層の表面領域内に形成された第2導電型のベース拡散層
と、前記ベース拡散層の表面領域内に形成された前記第
1導電型のソース拡散層と、前記埋め込み拡散層の上方
における前記半導体層に形成され、前記半導体層の表面
から前記埋め込み拡散層に至る前記第1導電型の不純物
を含むドレイン引き出し拡散層と、前記半導体層および
前記ベース拡散層の表面に跨って延設されたゲート絶縁
膜と、前記ゲート絶縁膜の上に形成されたゲート電極
と、前記半導体層の上に第1の層間絶縁膜を介して形成
され前記第1導電型のソース拡散層に電気的に接続され
た第1の金属配線と、前記金属配線の上に第2の層間絶
縁膜を介して形成され前記ドレイン引き出し拡散層に電
気的に接続された第2の金属配線とを有するトランジス
タにより構成された半導体装置であって、前記ドレイン
引き出し拡散層は、表面から前記埋め込み拡散層に至る
広い範囲で前記第1導電型の不純物を高濃度に含むこと
を特徴とする。
【0014】また、本発明は、半導体基板上に形成され
た第1導電型の半導体層と、前記半導体層と前記半導体
基板との間に形成され高濃度の前記第1導電型の不純物
を含む埋め込み拡散層と、前記埋め込み拡散層の上方に
おける前記半導体層の表面領域内に形成された第2導電
型のベース拡散層と、前記ベース拡散層の表面領域内に
形成された前記第1導電型のソース拡散層と、前記埋め
込み拡散層の上方における前記半導体層に形成され、前
記半導体層の表面から前記埋め込み拡散層に至る前記第
1導電型の不純物を含むドレイン引き出し拡散層と、前
記半導体層および前記ベース拡散層の表面に跨って延設
されたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜の上に形成さ
れたゲート電極と、前記半導体層の上に第1の層間絶縁
膜を介して形成され前記第1導電型のソース拡散層に電
気的に接続された第1の金属配線と、前記第1の金属配
線の上に第2の層間絶縁膜を介して形成され前記ドレイ
ン引き出し拡散層に電気的に接続された第2の金属配線
とを有するトランジスタにより構成された半導体装置を
製造する方法であって、前記ドレイン引き出し拡散層は
イオン注入法により形成し、前記ドレイン引き出し拡散
層を形成するための前記半導体層に対するイオン注入
は、イオンエネルギーを変えて複数回行うことを特徴と
する。
【0015】このように本発明の半導体装置では、ドレ
イン引き出し拡散層は、表面から埋め込み拡散層に至る
広い範囲で第1導電型の不純物を高濃度に含んでいる。
また、本発明の半導体装置の製造方法では、ドレイン引
き出し拡散層はイオン注入法により形成し、ドレイン引
き出し拡散層を形成するための半導体層に対するイオン
注入は、イオンエネルギーを変えて複数回行うので、形
成されたドレイン引き出し拡散層は、表面から埋め込み
拡散層に至る広い範囲で第1導電型の不純物を高濃度に
含むものとなる。
【0016】したがって、ドレイン引き出し拡散層の抵
抗値は非常に小さく、トランジスタのオン抵抗値を大幅
に低下させることができる。また、ドレイン引き出し拡
散層の抵抗値が非常に小さいことから、ドレイン引き出
し拡散層の占有面積を小さくでき、その結果、第1およ
び第2の金属配線の面積の差を縮小させ、両金属配線に
流れる電流の密度の差を小さくして、エレクトロマイグ
レーション現象を起こり難くすることができる。さら
に、ドレイン引き出し拡散層の占有面積を小さくできる
ことから、半導体装置の小型化を実現できる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態例につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明による半導体
装置の一例を示す断面側面図、図2はゲート電極を形成
した段階の半導体装置の基板を示す平面図である。図1
において図4と同一の要素には同一の符号が付されてお
り、それらに関する詳しい説明はここでは省略する。
【0018】図1に示した半導体装置はLVDMOS2
00を構成し、LVDMOS200が図4に示したLV
DMOS100と異なるのは、N+ドレイン引き出し拡
散層106がN+ドレイン引き出し拡散層106Aに変
わっている点である。このN+ドレイン引き出し拡散層
106Aは、表面から埋め込み拡散層103に至る広い
範囲でN型の不純物を高濃度に含んでいる。N+ドレイ
ン引き出し拡散層106Aは、図2に示したように、本
実施の形態例では正方形セル202の中央部に正方形に
形成されている。N+ドレイン引き出し拡散層106A
の周囲には、N+ドレイン引き出し拡散層106Aを囲
んで複数のソース拡散層としてのN+拡散層107とP
型拡散層105とが形成されている。
【0019】そして、N+ドレイン引き出し拡散層10
6A、N+拡散層107、P型拡散層105の箇所を除
いて全体にゲート電極109が形成されている。N+拡
散層107およびP型拡散層105は、ゲート電極10
9の開口部420Aを通じていわゆる二重拡散法を用い
て形成される。一方、N+ドレイン引き出し拡散層10
6Aは、ゲート電極109の開口部420Bを通じてイ
オン注入法により形成される。なお、図2の斜線の領域
は、その後の工程で形成される第1層アルミニウム配線
(ソース電極113)の領域を示している。
【0020】このような高濃度の不純物を含むN+ドレ
イン引き出し拡散層106Aは、本発明の半導体装置の
製造方法により製造することができる。すなわち、ドレ
イン引き出し拡散層106Aをイオン注入法によって形
成する際に、N型エピタキシャル層102に対するイオ
ン注入を、イオンエネルギを変えて複数回行う。このよ
うにイオンエネルギを変えて複数回イオン注入を行う方
法を多重イオン注入とも呼ぶ。
【0021】図3はN型エピタキシャル層における不純
物濃度を深さの関数として示すグラフである。図3にお
いて、縦軸は不純物濃度を表し、横軸は表面からの深さ
を表している。そして、曲線501はイオンエネルギを
30KeVとした場合を示し、曲線502はイオンエネ
ルギを100KeVとした場合、曲線503はイオンエ
ネルギを300KeVとした場合、曲線504はイオン
エネルギを800KeVとした場合をそれぞれ示してい
る。
【0022】図3から分かるように、イオンエネルギー
を変えてイオン注入を複数回行うことで(すなわち多重
イオン注入を行うことで)、N型エピタキシャル層10
2の表面付近だけでなく、深い領域においても不純物濃
度を充分な高さとすることができ、したがって、N+ド
レイン引き出し拡散層106Aの抵抗値を全体として非
常に小さい値にすることができる。
【0023】図4に示した従来のN+ドレイン引き出し
拡散層106では、表面付近の不純物濃度は1019(c
-3)程度、N+埋め込み拡散層103近傍では1016
(cm-3)程度であり、平均の不純物濃度は1017(c
-3)程度である。そのため、N+ドレイン引き出し拡
散層106の抵抗率ρ(Ω・cm)は、
【0024】
【数2】 より、48(mΩ・cm)と計算できる。一方、N+ド
レイン引き出し拡散層106Aでは、平均の不純物濃度
を1018(cm-3)程度とできるので、抵抗率は4.8
(mΩ・cm)と、従来の1/10となる。したがっ
て、本実施の形態例では、LVDMOS200のオン抵
抗値を1/10と大幅に低下させることができる。ま
た、ドレイン引き出し拡散層の抵抗値が非常に小さいこ
とから、ドレイン引き出し拡散層の占有面積を小さくで
き、その結果、第1および第2の金属配線の面積の差を
縮小させ、両金属配線に流れる電流の密度の差を小さく
して、エレクトロマイグレーション現象を起こり難くす
ることができる。すなわち、N+ドレイン引き出し拡散
層106Aの抵抗値が非常に小さいことから、図2にお
いて開口部420Bを小さくして第1アルミニウム配線
(ソース電極113)の領域を広くすることができる。
そして、アルミニウム/ポリシリコン配線での配線寿命
(50%故障時間)は、
【0025】
【数3】 であり、(1)、(2)式から
【0026】
【数4】 と表され、この式より配線寿命はアルミニウム(Al)
配線の幅の2乗に比例することが分かる。したがって、
図2において第1層アルミニウム配線(斜線領域)の幅
が広がれば、配線幅はその幅の2乗に比例して延長され
ることになる。
【0027】上述のように、N+ドレイン引き出し拡散
層106Aの抵抗率が1/10になった場合、N+ドレ
イン引き出し拡散層106Aの抵抗値を従来どうりに設
定したとすると、図2における開口部420Bの面積は
1/10に縮小できる。ここで、従来はセル202の1
辺の長さdは40μm、開口部420Bの1辺の長さc
は20μmであったとすると、実施の形態例では、d=
40μm、c=20/(10)1/2μmとなる。cが小
さくなった分、寿命が長くなり、[数4]より実施の形
態例での配線寿命は、従来の1.7倍以上となる。ま
た、本実施の形態例では、ドレイン引き出し拡散層の占
有面積を小さくできることから、半導体装置の小型化も
可能となる。
【0028】以上、本発明について実施の形態例をもと
に説明したが、これはあくまでも一例であり、本発明は
この例に限定されることなく種々の形態で実施すること
ができる。例えば、N型の半導体をP型の半導体に置き
換え、P型の半導体をN型の半導体に置き変えても、上
記実施の形態例と同様の効果を得ることができる。ま
た、図3のグラフにはイオンエネルギを30〜800K
eVとした場合を示したが、イオン注入の際のイオンエ
ネルギは、30KeVを下まわるエネルギ、あるいは8
00KeVを上回るエネルギとすることも可能である。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明の半導体装置
では、ドレイン引き出し拡散層は、表面から埋め込み拡
散層に至る広い範囲で第1導電型の不純物を高濃度に含
んでいる。また、本発明の半導体装置の製造方法では、
ドレイン引き出し拡散層はイオン注入法により形成し、
ドレイン引き出し拡散層を形成するための半導体層に対
するイオン注入は、イオンエネルギーを変えて複数回行
うので、形成されたドレイン引き出し拡散層は、表面か
ら埋め込み拡散層に至る広い範囲で第1導電型の不純物
を高濃度に含むものとなる。
【0030】したがって、ドレイン引き出し拡散層の抵
抗値は非常に小さく、トランジスタのオン抵抗値を大幅
に低下させることができる。また、ドレイン引き出し拡
散層の抵抗値が非常に小さいことから、ドレイン引き出
し拡散層の占有面積を小さくでき、その結果、第1およ
び第2の金属配線の面積の差を縮小させ、両金属配線に
流れる電流の密度の差を小さくして、エレクトロマイグ
レーション現象を起こり難くすることができる。さら
に、ドレイン引き出し拡散層の占有面積を小さくできる
ことから、半導体装置の小型化を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による半導体装置の一例を示す断面側面
図である。
【図2】ゲート電極を形成した段階の半導体装置の基板
を示す平面図である。
【図3】N型エピタキシャル層における不純物濃度を深
さの関数として示すグラフである。
【図4】従来のLVDMOSを示す部分断面側面図であ
る。
【図5】(A)は複数のLVDMOSセルを半導体基板
に形成した場合の第1アルミニウム配線を示す平面図、
(B)は模式断面側面図である。
【符号の説明】
101……P型シリコン基板、102……N型エピタキ
シャル層、103……N+埋め込み拡散層、104……
P型拡散層、105……P+拡散層、106A……N+
ドレイン引き出し拡散層、107……N+ソース拡散
層、108……ゲート酸化膜、109……ゲート電極、
110……第1の層間絶縁膜、111A……第1のコン
タクトホール、111B……第2のコンタクトホール、
113……ソース電極、112……第1のドレイン電
極、114……第2の層間絶縁膜、115……第2のド
レイン電極、116……第1のスルーホール、117…
…保護絶縁膜、420A……ソース開口部、420B…
…ドレイン開口部。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に形成された第1導電型の
    半導体層と、前記半導体層と前記半導体基板との間に形
    成され高濃度の前記第1導電型の不純物を含む埋め込み
    拡散層と、前記埋め込み拡散層の上方における前記半導
    体層の表面領域内に形成された第2導電型のベース拡散
    層と、前記ベース拡散層の表面領域内に形成された前記
    第1導電型のソース拡散層と、前記埋め込み拡散層の上
    方における前記半導体層に形成され、前記半導体層の表
    面から前記埋め込み拡散層に至る前記第1導電型の不純
    物を含むドレイン引き出し拡散層と、前記半導体層およ
    び前記ベース拡散層の表面に跨って延設されたゲート絶
    縁膜と、前記ゲート絶縁膜の上に形成されたゲート電極
    と、前記半導体層の上に第1の層間絶縁膜を介して形成
    され前記第1導電型のソース拡散層に電気的に接続され
    た第1の金属配線と、前記第1の金属配線の上に第2の
    層間絶縁膜を介して形成され前記ドレイン引き出し拡散
    層に電気的に接続された第2の金属配線とを有するトラ
    ンジスタにより構成された半導体装置であって、 前記ドレイン引き出し拡散層は、表面から前記埋め込み
    拡散層に至る広い範囲で前記第1導電型の不純物を高濃
    度に含むことを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記ベース拡散層は複数であり、前記ド
    レイン引き出し拡散層を囲んで形成されていることを特
    徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記半導体層は前記第1導電型のエピタ
    キシャル層であることを特徴とする請求項1記載の半導
    体装置。
  4. 【請求項4】 前記第1導電型および第2導電型の一方
    はN型であり、他方はP型であることを特徴とする請求
    項1記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 半導体基板上に形成された第1導電型の
    半導体層と、前記半導体層と前記半導体基板との間に形
    成され高濃度の前記第1導電型の不純物を含む埋め込み
    拡散層と、前記埋め込み拡散層の上方における前記半導
    体層の表面領域内に形成された第2導電型のベース拡散
    層と、前記ベース拡散層の表面領域内に形成された前記
    第1導電型のソース拡散層と、前記埋め込み拡散層の上
    方における前記半導体層に形成され、前記半導体層の表
    面から前記埋め込み拡散層に至る前記第1導電型の不純
    物を含むドレイン引き出し拡散層と、前記半導体層およ
    び前記ベース拡散層の表面に跨って延設されたゲート絶
    縁膜と、前記ゲート絶縁膜の上に形成されたゲート電極
    と、前記半導体層の上に第1の層間絶縁膜を介して形成
    され前記第1導電型のソース拡散層に電気的に接続され
    た第1の金属配線と、前記第1の金属配線の上に第2の
    層間絶縁膜を介して形成され前記ドレイン引き出し拡散
    層に電気的に接続された第2の金属配線とを有するトラ
    ンジスタにより構成された半導体装置を製造する方法で
    あって、 前記ドレイン引き出し拡散層はイオン注入法により形成
    し、 前記ドレイン引き出し拡散層を形成するための前記半導
    体層に対するイオン注入は、イオンエネルギーを変えて
    複数回行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 イオン注入を行う際の最低のイオンエネ
    ルギは30KeVを下まわり、最高のイオンエネルギは
    800KeVを上回ることを特徴とする請求項5記載の
    半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記ベース拡散層は複数であり、前記ド
    レイン引き出し拡散層を囲んで形成されていることを特
    徴とする請求項5記載の半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記半導体層は前記第1導電型のエピタ
    キシャル層であることを特徴とする請求項5記載の半導
    体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記第1導電型および第2導電型の一方
    はN型であり、他方はP型であることを特徴とする請求
    項5記載の半導体装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006128528A (ja) * 2004-11-01 2006-05-18 Sony Corp ヘテロ接合型バイポーラ半導体装置及びその製造方法
JP2009158788A (ja) * 2007-12-27 2009-07-16 Oki Semiconductor Co Ltd 縦型mosfetおよび縦型mosfetの製造方法

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