JP2000243712A - 成膜方法及びその装置 - Google Patents

成膜方法及びその装置

Info

Publication number
JP2000243712A
JP2000243712A JP11045992A JP4599299A JP2000243712A JP 2000243712 A JP2000243712 A JP 2000243712A JP 11045992 A JP11045992 A JP 11045992A JP 4599299 A JP4599299 A JP 4599299A JP 2000243712 A JP2000243712 A JP 2000243712A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
silicon
film forming
film
substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11045992A
Other languages
English (en)
Inventor
Kikuo Kaise
喜久夫 貝瀬
Hideo Yamanaka
英雄 山中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP11045992A priority Critical patent/JP2000243712A/ja
Publication of JP2000243712A publication Critical patent/JP2000243712A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Thin Film Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 触媒CVD法の特長を生かしながら、堆積種
(イオン、ラジカルなどの反応種)を十分な運動エネル
ギーで成膜し、基板にダメージを与えることなしに、ま
たチャージアップを防止して、生成膜の基板との密着性
向上、生成膜密度の向上、生成速度の向上、生成膜平滑
性の向上、ビアホールなどへの埋め込み性とステップカ
バレージの向上、基板温度の低温化、生成膜の厚みムラ
の低減、生成膜のストレスコントロール等を可能とし、
高品質膜を形成できる成膜方法と、この方法に用いる成
膜装置を提供すること。 【解決手段】 シランガスなどの原料ガス40を加熱さ
れたタングステンなどの触媒体46に接触させ、これに
よって生成した堆積種又はその前駆体及び基板にエレク
トロンシャワー100による電子を照射し、基板1上に
多結晶シリコンなどの所定の膜を気相成長させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多結晶シリコンな
どの所定の膜を気相成長させる成膜方法及びその装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、基板上に形成した多結晶シリコン
層をソース、ドレイン及びチャンネル領域に用いたMO
SFET(Metal-oxide-semiconductor field effect t
ransistor)である例えばTFT(薄膜トランジスタ)を
構成するに際し、上記多結晶シリコン層の化学的気相成
長法(CVD:Chemical vapor deposition )が採用さ
れている。
【0003】こうした多結晶シリコン層などを通常のC
VDにより成膜する場合、気相中で原料ガスの分解で生
成された堆積種(反応種)が基板に到達し、基板上で反
応を起こすことにより、膜生成が行なわれたり、あるい
は基板表面のごく近くの領域で反応し、基板上に堆積す
る。しかしながら、膜生成が行なわれたり、あるいは膜
がエピタキシャル成長するためには、反応種が基板表面
で泳動(マイグレーション)することが不可欠である。
【0004】CVD法として知られているプラズマCV
D法では、このマイグレーション又は堆積種の運動エネ
ルギーをコントロールするために、高周波電界の作用下
で、プラズマポテンシャルを制御したり、低周波バイア
ス電界を印加する2周波法を用いている。また、イオン
クラスタビーム(ICB)法では、加速電圧をコントロ
ールしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の成膜方法はいずれも問題点を有しており、まず、プラ
ズマCVD法の場合は、プラズマを使用することから、
次の如き欠点を有している。
【0006】(1)プラズマ電界の不均一性、ゆらぎ、
プラズマ誘起電荷等による基板上の電界不均一性が生
じ、これらによってトランジスタへのダメージ、ショー
ト等(ゲート酸化膜などのチャージアップ又は放電破
壊、配線間の放電など)が発生することがある。この現
象は、特に、プラズマのオン/オフ時に発生し易い傾向
にある。 (2)プラズマからの発光による紫外線損傷の可能性が
ある。 (3)大面積でのプラズマ放電が難しく、定在波の発生
もあり、均一性が得にくい。 (4)装置が複雑でかつ高価であり、メンテナンスが繁
雑である。
【0007】また、ICB法も、加速電極の開口を通し
てクラスタイオンを基板上へ導いて衝突させるため、均
一性が得られ難く、大面積の成膜(大型基板への成膜)
も困難である。
【0008】一方、特開昭63−40314号公報に示
された触媒CVD法は、ガラス基板のような絶縁基板上
に、多結晶シリコン、窒化シリコン膜等を低温で形成し
得る優れたCVD法として注目を集めている。
【0009】触媒CVD法によれば、例えばシランガス
を加熱された金属触媒体と接触させて触媒的に分解し、
高エネルギーをもつシリコン原子又は原子の集団を形成
し、これを基板上に堆積させるので、通常の熱CVD法
における堆積可能温度より低い低温の領域で、しかもプ
ラズマを用いることなしにシリコン膜を大面積に堆積さ
せることができる。
【0010】このような、触媒CVD法は、基板温度、
触媒体温度、真空度(原料ガス流量)等の比較的少数の
パラメーターで成膜をコントロールしている。これは、
簡便な方法であることの証明であり、特に堆積種の運動
量を気体分子運動論でコントロールしている(つまり、
マイグレーション又は堆積種の運動エネルギーは真空中
の熱エネルギーのみである)。
【0011】こうした触媒CVD法において、成膜時又
は成膜中に触媒体の触媒作用で原料ガス中にイオン等の
堆積種又はその前駆体が発生し、これにより、特に、ガ
ラス基板のような絶縁性基板がチャージアップして堆積
種の不均一分布による厚みムラなど、膜又はデバイスの
性能を劣化させる場合があることが判明した。
【0012】そこで、本発明の目的は、上記の触媒CV
D法の特長を生かしながら、堆積種(イオン、ラジカル
などの反応種)を十分な運動エネルギーで成膜し、基板
にダメージを与えることなしに、またチャージアップを
防止して、生成膜の基板との密着性向上、生成膜密度の
向上、生成速度の向上、生成膜平滑性の向上、ビアホー
ルなどへの埋め込み性とステップカバレージの向上、基
板温度の低温化、生成膜の厚みムラの低減、生成膜のス
トレスコントロール等を可能とし、高品質膜を形成でき
る成膜方法と、この方法に用いる成膜装置を提供するこ
とにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、原料ガ
スを加熱された触媒体に接触させ、これによって生成し
た堆積種又はその前駆体及び基体に帯電防止用の荷電粒
子を照射し、前記基体上に所定の膜を気相成長させる成
膜方法に係るものである。
【0014】また、本発明は、原料ガス供給手段と、触
媒体と、この触媒体の加熱手段と、帯電防止用の荷電粒
子の照射手段と、成膜されるべき基体を支持するサセプ
タと、成膜室内クリーニング用のプラズマ放電手段とを
有する成膜装置も提供するものである。
【0015】本発明の成膜方法及びその装置によれば、
従来の触媒CVD法の如く、原料ガスを加熱された触媒
体に接触させ、これによって生成した堆積種又はその前
駆体を基体上に堆積させるに際し、前記堆積種又はその
前駆体及び基体に帯電防止用の荷電粒子を照射している
ので、次に示すような顕著な作用効果が得られる。
【0016】(1)堆積種又はその前駆体に対し、触媒
体の触媒作用とその熱エネルギーによる運動エネルギー
を付与しているので、基体上に効率良く導けると共に、
基体上での泳動及び生成過程の膜中での拡散が十分とな
る。従って、触媒体で生成された堆積種(イオン、ラジ
カル等の反応種)の運動エネルギーが十分となるため、
生成膜の基体との密着性向上、生成膜密度の向上、生成
膜均一性又は平滑性の向上、ビアホールなどへの埋め込
み性とステップカバレージの向上、基体温度の低温化、
生成膜のストレスコントロール等が可能となり、高品質
膜(例えばバルクに近い物性のシリコン膜や金属膜)が
実現する。
【0017】(2)堆積種又はその前駆体及び基体に対
し荷電粒子(例えば電子ビーム又はプロトンなど)を照
射しているので、上記(1)の作用効果を一層向上させ
ることができる上に、帯電しようとする電荷を消去(中
和)し、基体のチャージアップを防止でき、これによっ
て、基体上への堆積種の分布が均一化され、生成膜の厚
みムラをなくせる等、膜又はデバイスの性能を向上させ
ることができる。
【0018】(3)成膜時にプラズマの発生がないの
で、プラズマによるダメージがなく、低ストレスの生成
膜が得られる。
【0019】(4)プラズマCVD法に比べ、はるかに
シンプルで安価な装置が実現する。この場合、減圧下又
は常圧下で操作を行なえるが、減圧タイプよりも常圧タ
イプの方がよりシンプルでスループットが大であり(生
産性が高く)、安価な装置が実現する。
【0020】(5)基体温度を低温化しても堆積種の運
動エネルギーが大きく、目的とする良質の膜が得られる
ことから、基体温度の更なる低温化により、大型で安価
な絶縁基板(ガラス基板、耐熱性樹脂基板等)を使用で
き、この点でもコストダウンが可能となる。
【0021】(6)膜の気相成長後に、基体を成膜室外
に取り出し、サセプタと原料ガス供給手段との間に電圧
を印加してプラズマ放電を生じさせ、これによって前記
成膜室内をクリーニングすること(反応ガスはNF3
2 6 など)によって、気相成長時に成膜室内の内壁
面や各構成部材に付着した異物をエッチング除去するこ
とができるので、ダストが低減し、歩留及び品質向上で
のコストダウンが可能となる。これは、気相成長を行な
う成膜装置をそのまま用いて実現することができるの
で、成膜室外へ構成部材を取り出してクリーニングする
必要がなく、このため作業性が向上し、生産性向上によ
るコストダウンが可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の成膜方法及びその装置に
おいては、前記基体又は前記サセプタと原料ガス供給手
段との間に、前記触媒体を設置することができる。この
場合、前記原料ガスをシャワー状に導出するガス供給口
を前記原料ガス供給手段に形成するのがよい。
【0023】前記触媒体はコイル状、メッシュ状、ワイ
ヤー状又は多孔板状に形成してよく、またガス流に沿っ
て複数個又は複数枚配設してよい。これによってガス流
を効果的に形成しつつ、触媒体とガスとの接触面積を増
大させ、触媒反応を十分に生ぜしめることができる。こ
れによって、原料ガスの利用効率を高め、堆積速度を大
きくし、生産性の向上、コストダウンを図れる。
【0024】前記基体のチャージアップを防止するため
に、前記荷電粒子(電子ビーム又はプロトンなど、特に
電子ビーム)を照射してイオンを中和する手段(例えば
エレクトロンシャワー)は、前記サセプタの近傍に設置
されているのがよい。
【0025】そして、前記所定の膜の気相成長後に、前
記基体を成膜室外に取り出し、前記のサセプタと原料ガ
ス供給手段との間に電圧を印加してプラズマ放電を生じ
させ、これによって前記成膜室内をクリーニングするこ
と(反応ガスはNF3 、C26 など)によって、気相
成長時に成膜室内の内壁面や各構成部材に付着した異物
をエッチング除去することができるので、ダストが低減
し、歩留及び品質向上でのコストダウンが可能となる。
これは、気相成長を行なう成膜装置をそのまま用いて実
現することができるので、成膜室外へ構成部材を取り出
してクリーニングする必要がなく、このため作業性が向
上し、生産性向上によるコストダウンが可能となる。ま
た、前記触媒体も同時にクリーニングできるが、成膜室
外へ取り出して別途クリーニングしてもよい。
【0026】本発明に基づく触媒CVD法による上記の
気相成長は、具体的には、前記触媒体を800〜200
0℃の範囲であってその融点未満の温度に加熱し(例え
ば触媒体に通電してそれ自体の抵抗加熱によって加熱
し)、この加熱された触媒体により前記原料ガスの少な
くとも一部を触媒反応又は熱分解反応させて生成した前
記堆積種又はその前駆体を原料種として、室温〜550
℃に加熱した基板上に熱CVD法によって薄膜を堆積さ
せるものである。
【0027】ここで、触媒体の加熱温度が800℃未満
であると、原料ガスの触媒反応又は熱分解反応が不十分
となって堆積速度が低下し易く、また2000℃を超え
ると触媒体の構成材料が堆積膜中に混入して膜の電気的
特性を阻害し、膜質低下を生じ、また、触媒体の融点以
上の加熱は、その形態安定性が失われるので、回避する
のがよい。触媒体の加熱温度は、その構成材料の融点未
満であって1100℃〜1800℃であるのが好まし
い。
【0028】また、基板温度は、室温〜550℃が好ま
しく、より好ましくは150〜400℃とすれば、効率
的で高品質の成膜を行なえる。基板温度が550℃を超
えると、例えばアモルファスシリコン等の非晶質半導体
を成膜するときには、水素等が放散され、膜の電気的欠
陥が増大する傾向があり、また集積回路用のパッシベー
ション膜を成膜するときには、熱の影響によって不純物
のドーピング濃度分布が変化し易くなる。
【0029】通常の熱CVD法では、基板温度を約60
0〜900℃とする必要があるが、本発明に基づく成膜
では、プラズマや光励起を必要とせずに、上記のような
低温での熱CVDが可能となることは極めて有利であ
る。本発明に基づく触媒CVD時の基板温度が上記した
ように低いため、基板、例えばガラス基板として、歪点
が470〜670℃と低いガラスを用いることができ
る。これは、安価で、薄板化が容易であり、大型化(1
2 以上)が可能であり、また長尺ロール化されたガラ
ス板を作製できる。例えば、長尺ロール化ガラス板上
に、上記手法を用いて、薄膜を連続して又は非連続に作
製することができる。
【0030】本発明による気相成長に使用する前記原料
ガスは、下記の(a)〜(o)のいずれかであってよ
い。 (a)水素化ケイ素又はその誘導体 (b)水素化ケイ素又はその誘導体と、水素、酸素、窒
素、ゲルマニウム、炭素又はスズを含有するガスとの混
合物 (c)水素化ケイ素又はその誘導体と、周期表第3族又
は第5族元素からなる不純物を含有するガスとの混合物 (d)水素化ケイ素又はその誘導体と、水素、酸素、窒
素、ゲルマニウム、炭素又はスズを含有するガスと、周
期表第3族又は第5族元素からなる不純物を含有するガ
スとの混合物 (e)アルミニウム化合物ガス (f)アルミニウム化合物ガスと、水素又は酸素を含有
するガスとの混合物 (g)インジウム化合物ガス (h)インジウム化合物ガスと、酸素を含有するガスと
の混合物 (i)高融点金属のフッ化物ガス、塩化物ガス又は有機
化合物ガス (j)高融点金属のフッ化物ガス、塩化物ガス又は有機
化合物ガスと、水素化ケイ素又はその誘導体との混合物 (k)チタンの塩化物と、窒素及び/又は酸素を含有す
るガスとの混合物 (l)銅化合物ガス (m)アルミニウム化合物ガスと、水素又は水素化合物
ガスと、水素化ケイ素又はその誘導体及び/又は銅化合
物ガスとの混合物 (n)炭化水素又はその誘導体 (o)炭化水素又はその誘導体と水素ガスとの混合物
【0031】上記の如き原料ガスを使用することによっ
て、多結晶シリコン、単結晶シリコン、酸化シリコン、
不純物含有の酸化シリコン、窒化シリコン、酸化窒化シ
リコン、アルミニウム、酸化アルミニウム、酸化インジ
ウム、高融点金属、シリサイド、窒化及び/又は酸化チ
タン、銅、アルミニウム−シリコン又はアルミニウム−
シリコン−銅からなる薄膜を気相成長させることができ
る。
【0032】また、タングステン、酸化トリウムを含有
するタングステン、モリブテン、白金、パラジウム、シ
リコン、アルミナ、金属を付着したセラミックス、及び
炭化ケイ素からなる群より選ばれた少なくとも1種の材
料によって、前記触媒体を形成することができる。
【0033】そして、前記原料ガスを供給する前に、前
記触媒体を水素ガス雰囲気中で加熱処理することが望ま
しい。これは、原料ガスの供給前に触媒体を加熱する
と、触媒体の構成材料が放出され、これが成膜された膜
中に混入することがあるが、触媒体を水素ガス雰囲気中
で加熱することによってそのような混入を解消すること
ができる。従って、成膜室内を水素ガスで充たした状態
で触媒体を加熱し、次いで水素ガスをキャリアガスとし
て原料ガスを供給することがよい。
【0034】本発明は、シリコン半導体装置、シリコン
半導体集積回路装置、化合物半導体装置、化合物半導体
集積回路装置、シリコンゲルマニウム半導体装置、シリ
コンゲルマニウム半導体集積回路装置、炭化ケイ素半導
体装置、炭化ケイ素半導体集積回路装置、液晶表示装
置、エレクトロルミネセンス表示装置、プラズマディス
プレイパネル(PDP)装置、発光ポリマー表示装置、
発光ダイオード表示装置、CCDエリア/リニアセンサ
装置、MOSセンサ装置又は太陽電池装置用の薄膜を形
成するのに好適である。
【0035】次に、本発明を好ましい実施の形態につい
て更に詳細に説明する。
【0036】第1の実施の形態 図1〜図10について、本発明の第1の実施の形態を説
明する。
【0037】<触媒CVD法とその装置>本実施の形態
では、触媒CVD法に基づいて、シランガス等の原料ガ
スを加熱されたタングステン等の触媒体に接触させ、こ
れによって堆積種又はその前駆体を生成させ、絶縁基板
上に多結晶シリコン等の所定の膜を気相成長させるに際
し、基板サセプタの近傍で前記堆積種又はその前駆体及
び絶縁基板に帯電防止用の荷電粒子(エレクトロン)を
照射する。
【0038】この触媒CVD法は、図1〜図3に示す如
き成膜装置を用いて実施される。
【0039】この成膜装置(触媒CVD装置)によれ
ば、水素化ケイ素(例えばモノシラン)等の原料ガス4
0(及び必要に応じてB2 6 やPH3 などのドーピン
グガスも含む。)は供給導管41からシャワーヘッド4
2の供給口43を通して成膜室44へ導入される。成膜
室44の内部には、ガラス等の基板1を支持するための
サセプタ45と、耐熱性の良い(望ましくは触媒体46
と同じか或いはそれ以上の融点を有する材質の)シャワ
ーヘッド42と、コイル状のタングステン等の触媒体4
6と、更には開閉可能なシャッター47とがそれぞれ配
されている。なお、サセプタ45と成膜室44との間に
は磁気シール52が施されている。また、成膜室44は
前工程を行なう前室53に後続され、ターボ分子ポンプ
54等でバルブ55を介して排気される。
【0040】そして、基板1はサセプタ45内のヒータ
ー線51等の加熱手段で室温〜550℃(例えば200
℃)に加熱され、また触媒体46は例えば抵抗線として
融点以下(特に800〜2000℃、タングステンの場
合は約1600〜1700℃)に加熱されて活性化され
る。触媒体46の両端子は直流又は交流の触媒体電源4
8に接続され、この電源からの通電により所定温度に加
熱される。基板1又はサセプタ45の近傍には、荷電粒
子又はイオン(例えばエレクトロン)シャワー100が
配設されている。
【0041】この触媒CVD法を実施するには、まず、
成膜室44内の雰囲気を窒素から水素に換気(約15〜
20分)してから基板を約200℃に昇温すると共に、
図1に示す状態から、図2に示すように、シャッター4
7を開け、シランガス等の原料ガス40をシャワーヘッ
ド42の供給口から導入し、800〜2000℃(例え
ば約1650℃)に加熱されたタングステン等の触媒体
46に接触させる。
【0042】原料ガス40の少なくとも一部は触媒体4
6と接触して触媒的に分解し、触媒分解反応または熱分
解反応によって、高エネルギーをもつシリコン等のイオ
ン、ラジカルの集団(即ち、堆積種又はその前駆体)を
形成する。こうして、生成したイオン、ラジカル等の堆
積種56(又はその前駆体)は、室温〜550℃(例え
ば200℃)に保持された基板1上に多結晶シリコン等
の所定の膜として気相成長する。
【0043】この際、基板1又はサセプタ45の近傍に
配したエレクトロンシャワー100から、触媒体46に
よって生成した上記の堆積種56(又はその前駆体)及
び基板1に対しエレクトロン(e- )を照射する。ここ
で使用するエレクトロンシャワー100は、タングステ
ンフィラメントを用い、投入電力は10〜100Wとし
てよい。
【0044】こうして、プラズマを発生することなく、
反応種(イオン、ラジカル等)に対し、触媒体46の触
媒作用とその熱エネルギーにより十分な運動エネルギー
を与えるので、原料ガスを効率良く反応種に変えて、基
板1上に均一に熱CVDで堆積することができる。この
堆積種56は基板1上で泳動し、薄膜中で拡散するの
で、緻密でステップカバレージの良い平坦かつ均一な薄
膜を形成できる。
【0045】従って、本実施の形態による触媒CVD
は、従来の触媒CVDのコントロールファクタである基
板温度、触媒体温度、真空度(原料ガス流量)、原料ガ
ス種類等によって薄膜生成をコントロールできる。しか
も、上記のエレクトロンシャワー100から上記イオン
等に電子を照射することによって基板1上のチャージを
中和し、そのチャージアップを十分に防止することがで
きる。特に、基板1が絶縁物からなっていると、電荷を
蓄積し易いため、エレクトロンシャワー100の使用は
効果的である。
【0046】従って、従来の触媒CVDと比べ、生成膜
の基板との密着性をはじめ、生成膜密度、生成膜均一性
又は平滑性、ビアホールなどへの埋め込み性とステッッ
プカバレージを向上させ、また基板温度を低温化し、生
成膜のストレスコントロール等が可能となり、高品質膜
(例えばバルクに近い物性のシリコン膜や金属膜)が得
られる。
【0047】また、成膜時にプラズマの発生がなく、プ
ラズマによるダメージがなく、低ストレスの生成膜が得
られると共に、プラズマCVD法に比べ、はるかにシン
プルで安価な装置が実現する。
【0048】この場合、減圧下(例えば10-3〜数To
rr)又は常圧下で操作を行なえるが、減圧タイプより
も常圧タイプの方がよりシンプルで安価な装置が実現す
る。そして、常圧タイプでも密度、均一性、密着性のよ
い高品質膜が得られる。この場合も、減圧タイプよりも
常圧タイプの方がスループットが大であり、生産性が高
く、コストダウンが可能である。常圧タイプの場合は、
放電はしないが、原料ガス及び反応種の流れが膜厚及び
膜質に悪影響を及ぼさないように、基板上に排ガス流が
接しないように排気を調整することが望ましい。
【0049】また、触媒体46は、コイル状等に形成し
ているので、原料ガスとの接触面積を増して触媒反応を
促進して原料ガスの利用効率を高くし、平坦で均一な膜
を大きな堆積速度で生産性良く、低コストに形成するこ
とができる。
【0050】触媒体46はコイル状(これ以外にメッシ
ュ、ワイヤー状、多孔板状もよい。)としているが、更
にガス流方向に複数段(例えば2〜3段)として、ガス
との接触面積を増やすのがよい。
【0051】また、基板温度を低温化しても堆積種の運
動エネルギーが大きいために、目的とする良質の膜が得
られることから、基板温度を上記のように低温化でき、
大型で安価な絶縁基板(ガラス基板、耐熱性樹脂基板
等)を使用でき、この点でもコストダウンが可能とな
る。
【0052】上記のCVDにおいて、触媒体46による
副射熱のために、基板温度は上昇するが、上記したよう
に、必要に応じて基板加熱用ヒーター51を設置してよ
い。なお、このCVDにおいて、基板1をサセプタ45
の下面においてシャワーヘッド42の上方に配している
ので、成膜室44内で生じたパーティクルが落下して基
板1又はその上の膜に付着することがないので、ダスト
低減による歩留及び品質向上が可能となる。
【0053】更に、本実施の形態において、上記の触媒
CVDを行なった後に、図4に示すように、基板1を成
膜室44外に取り出し、NF3 、C2 6 等の反応ガス
57を導入し(真空度は10-1〜10-3Torr)、基
板1のサセプタ45と対向電極であるシャワーヘッド4
2との間に高周波電圧58(又は直流電圧)を印加して
プラズマ放電を生じさせ、これによって成膜室44内を
クリーニングすることができる。この場合のプラズマ発
生電圧は1kV以上、特に数kV〜数10kV、例えば
10kVとする。
【0054】即ち、気相成長時に成膜室44内の内壁面
やサセプタ45、シャワーヘッド42、シャッター4
7、エレクトロンシャワー100、更には触媒体46等
の各構成部材に付着した異物をエッチング除去すること
ができるので、ダストが低減し、歩留及び品質向上によ
りコストダウンが可能となる。これは、気相成長を行な
う成膜装置をそのまま用いて実現することができるの
で、成膜室44外へ構成部材を取り出してクリーニング
する必要がなく、このため作業性が向上し、生産性向上
によるコストダウンが可能となる。なお、触媒体46も
同時にクリーニングできる(但し、触媒体電源48はオ
フとする。)が、成膜室44外へ取り出して別途クリー
ニングしてもよい。
【0055】<MOSTFTの製造>次に、本実施の形
態による触媒CVD法を用いたMOSTFTの製造例を
示す。
【0056】図1〜図3に示した成膜装置を用い、ま
ず、図5の(1)に示すように、石英ガラス、結晶化ガ
ラスなどの絶縁基板1(歪点約470〜1400℃、更
には470〜670℃、厚さ50ミクロン〜数mm)の
一主面に、上述した触媒CVD法(基板温度は室温〜5
50℃、例えば200℃、真空度は10-1〜10-3To
rr、例えば10-2Torr)によって、多結晶シリコ
ン膜7を数μm〜0.005μm(例えば0.1μm)
の厚みに成長させる。
【0057】この場合、成膜室44内の雰囲気を窒素か
ら水素に換気(約15〜20分)してから成膜室44内
の真空度を10-1〜10-3Torrとし、例えば200
SCCMの流量で水素化ケイ素(例えばモノシラン)ガ
ス40(及び必要に応じてB2 6 やPH3 などのドー
ピングガスも含む。)を供給導管41からシャワーヘッ
ド42の供給口43を通して導入する。
【0058】基板1は、サセプタ45内のヒーター線5
1で室温〜550℃(例えば200℃)に加熱し、また
触媒体46は例えば抵抗線として融点以下(特に800
〜2000℃、例えばタングステン線を約1650℃)
に加熱して活性化する。更にシャッター47を開け、原
料ガス40を加熱されたタングステン等の触媒体46に
接触させる。
【0059】原料ガス40の少なくとも一部は触媒体4
6と接触して触媒的に分解し、触媒分解反応または熱分
解反応によって、高エネルギーをもつシリコンイオン、
ラジカルの集団(即ち、堆積種又はその前駆体)を形成
する。こうして、生成したイオン、ラジカル等の堆積種
50(又はその前駆体)及び基板1にエレクトロンシャ
ワー100(タングステンフィラメント、10〜100
W)によって電子を照射し、室温〜550℃(例えば2
00℃)に保持された基板1上に多結晶シリコン膜7を
気相成長させる。
【0060】こうして、厚さが例えば0.1μm程度の
多結晶シリコン膜7を堆積させる。この堆積時間は成長
させる層厚から求め、また成長終了後は降温させ、水素
を窒素に換気し、基板1を取出す。
【0061】そして次に、多結晶シリコン膜7をチャン
ネル領域とするMOSトランジスタ(TFT)の作製を
行なう。
【0062】即ち、図5の(2)に示すように、例え
ば、熱酸化処理(950℃)、又はヘリウム(He)ガ
ス希釈の酸素ガス及びモノシランガス供給下での上記と
同様の触媒CVD法によって多結晶シリコン膜7の表面
に厚さ例えば350Åのゲート酸化膜8を形成する。触
媒CVD法でゲート酸化膜8を形成する場合、基板温度
及び触媒体温度、電子照射条件は上記したものと同様で
あるが、水素系キャリアガスは150SCCM、Heガ
ス希釈酸素ガス流量は1〜2SCCM、モノシランガス
流量は15〜20SCCMとしてよい。
【0063】次いで、図5の(3)に示すように、Nチ
ャンネルMOSトランジスタ用のチャンネル領域の不純
物濃度制御のために、PチャンネルMOSトランジスタ
部をフォトレジスト9でマスクし、P型不純物イオン
(例えばB+ )10を例えば30kVで2.7×1011
atoms/cm2 のドーズ量で打込み、多結晶シリコ
ン膜7の導電型をP型化した多結晶シリコン層11とす
る。
【0064】次いで、図5の(4)に示すように、Pチ
ャンネルMOSトランジスタ用のチャンネル領域の不純
物濃度制御のために、今度はNチャンネルMOSトラン
ジスタ部をフォトレジスト12でマスクし、N型不純物
イオン(例えばP+ )13を例えば50kVで1×10
11atoms/cm2 のドーズ量で打込み、多結晶シリ
コン膜7のP型を補償した多結晶シリコン層14とす
る。
【0065】次いで、図6の(5)に示すように、ゲー
ト電極材料としてのリンドープド多結晶シリコン膜15
を例えば1〜10SCCMのPH3 及び15〜20SC
CMのモノシランガスの供給下での上記と同様の触媒C
VD法(基板温度200℃)によって厚さ例えば400
0Åに堆積させる。
【0066】次いで、図6の(6)に示すように、フォ
トレジスト16を所定パターンに形成し、これをマスク
にして多結晶シリコン膜15をゲート電極形状にパター
ニングし、更に、フォトレジスト16の除去後に図6の
(7)に示すように、例えば900℃で60分間、O2
中での酸化処理でゲート多結晶シリコン膜15の表面に
酸化膜17を形成する。
【0067】次いで、図6の(8)に示すように、Pチ
ャンネルMOSトランジスタ部をフォトレジスト18で
マスクし、N型不純物である例えばAs+ イオン19を
例えば70kVで5×1015atoms/cm2 のドー
ズ量でイオン注入し、950℃で40分間、N2 中での
アニールによって、NチャンネルMOSトランジスタの
+ 型ソース領域20及びドレイン領域21をそれぞれ
形成する。
【0068】次いで、図7の(9)に示すように、Nチ
ャンネルMOSトランジスタ部をフォトレジスト22で
マスクし、P型不純物である例えばB+ イオン23を例
えば30kVで5×1015atoms/cm2 のドーズ
量でイオン注入し、900℃で5分間、N2 中でのアニ
ールによって、PチャンネルMOSトランジスタのP+
型ソース領域24及びドレイン領域25をそれぞれ形成
する。
【0069】次いで、図7の(10)に示すように、全
面に上記したと同様の触媒CVD法によって、水素系キ
ャリアガス150SCCMを共通として、1〜2SCC
MのHeガス希釈O2 、15〜20SCCMのSiH4
供給下でSiO2 膜26を例えば200℃で500Åの
厚みに、50〜60SCCMのNH3 、15〜20SC
CMのSiH4 供給下でSiN膜27を例えば200℃
で2000Åの厚みに積層し、更に、1〜2SCCMの
2 6 、1〜2SCCMのPH3 、1〜2SCCMの
Heガス希釈O2 、15〜20SCCMのSiH4 供給
下でボロン及びリンドープドシリケートガラス(BPS
G)膜28をリフロー膜として例えば200℃で600
0Åの厚みに形成し、このBPSG膜28を例えば90
0℃でN2 中でリフローする。
【0070】次いで、図7の(11)に示すように、上
記の絶縁膜の所定位置にコンタクト窓開けを行い、各コ
ンタクトホールを含む全面にアルミニウムなどの電極材
料をスパッタ法等で150℃で1μmの厚みに堆積し、
これをパターニングして、PチャンネルMOSTET及
びNチャンネルMOSTETのそれぞれのソース又はド
レイン電極29(S又はD)とゲート取出し電極又は配
線30(G)を形成し、トップゲート型の各MOSトラ
ンジスタを形成する。
【0071】<LCDの製造>次に、本実施の形態によ
る触媒CVD法を用いた液晶表示装置(LCD)の製造
例を示す。
【0072】図1〜図3に示した成膜装置を用い、ま
ず、図8の(1)に示すように、画素部及び周辺回路部
において、石英ガラス、結晶化ガラスなどの絶縁基板1
(歪点約470〜1400℃、更には470〜670
℃、厚さ50ミクロン〜数mm)の一主面に、上述した
触媒CVD法(基板温度は室温〜550℃、例えば20
0℃、真空度は10-1〜10-3Torr、例えば10-2
Torr)によって、多結晶シリコン膜7を数μm〜
0.005μm(例えば0.1μm)の厚みに成長させ
る。
【0073】この場合、成膜室44内の雰囲気を窒素か
ら水素に換気(約15〜20分)してから成膜室44内
の真空度を10-1〜10-3Torrとし、例えば150
SCCMの流量で水素化ケイ素(例えばモノシラン)ガ
ス40(及び必要に応じてB2 6 やPH3 などのドー
ピングガスも含む。)を上述したと同様にして導入す
る。
【0074】基板1は上述したと同様にして室温〜55
0℃(例えば200℃)に加熱し、また触媒体46は例
えば抵抗線として融点以下(特に800〜2000℃、
例えばタングステン線を約1650℃)に加熱して活性
化する。更にシャッター47を開け、原料ガス40を加
熱されたタングステン等の触媒体46に接触させる。
【0075】原料ガス40の少なくとも一部は触媒体4
6と接触して触媒的に分解し、触媒分解反応または熱分
解反応によって、高エネルギーをもつシリコンイオン、
ラジカルの集団(即ち、堆積種又はその前駆体)を形成
する。こうして、生成したイオン、ラジカル等の堆積種
50(又はその前駆体)にエレクトロンシャワー100
(タングステンフィラメント、10〜100W)によっ
て電子を照射し、室温〜550℃(例えば200℃)に
保持された基板1上に多結晶シリコン膜67を気相成長
させる。
【0076】こうして、厚さが例えば0.1μm程度の
多結晶シリコン膜67を堆積させる。この堆積時間は成
長させる層厚から求め、また成長終了後は降温させ、水
素を窒素に換気し、基板1を取出す。
【0077】次いで、図8の(2)に示すように、フォ
トレジストマスクを用いて多結晶シリコン膜67をパタ
ーニングし、各部のトランジスタ活性層を形成する。
【0078】次いで、図8の(3)に示すように、例え
ば、熱酸化処理(950℃)、又はHeガス希釈酸素ガ
ス及びモノシランガス供給下での上記と同様の触媒CV
D法によって多結晶シリコン膜67の表面に厚さ例えば
350Åのゲート酸化膜68を形成する。触媒CVD法
でゲート酸化膜68を形成する場合、基板温度及び触媒
体温度、電子照射条件は上記したものと同様であるが、
Heガス希釈酸素ガス流量は1〜2SCCM、モノシラ
ンガス流量は15〜20SCCM、水素系キャリアガス
150SCCMとしてよい。
【0079】次いで、トランジスタ活性層67のチャン
ネル領域の不純物濃度制御のためにB+ 又はP+ 等の所
定の不純物のイオン注入を行なった後、図8の(4)に
示すように、ゲート電極材料として、例えばアルミニウ
ムをスパッタリングで厚さ例えば4000Åに堆積させ
るか、或いは、リンドープド多結晶シリコン膜を例えば
水素系キャリアガス150SCCM、1〜10SCCM
のPH3 及び15〜20SCCMのモノシランガスの供
給下での上記と同様の触媒CVD法(基板温度200
℃)によって厚さ例えば4000Åに堆積させる。そし
て、フォトレジストマスクを用いて、ゲート電極材料層
をゲート電極75の形状にパターニングする。なお、フ
ォトレジストマスクの除去後に、例えば900℃で60
分間、O2中での酸化処理でゲート多結晶シリコン膜7
5の表面に酸化膜を形成してよい。
【0080】次いで、図9の(5)に示すように、Pチ
ャンネルMOSトランジスタ部をフォトレジスト78で
マスクし、N型不純物である例えばAs+ (又はP+
イオン79を例えば70kVで1×1015atoms/
cm2 のドーズ量でイオン注入し、950℃で40分
間、N2 中でのアニールによって、NチャンネルMOS
トランジスタのN+ 型ソース領域80及びドレイン領域
81をそれぞれ形成する。
【0081】次いで、図9の(6)に示すように、Nチ
ャンネルMOSトランジスタ部をフォトレジスト82で
マスクし、P型不純物である例えばB+ イオン83を例
えば30kVで1×1015atoms/cm2 のドーズ
量でイオン注入し、900℃で5分間、N2 中でのアニ
ールによって、PチャンネルMOSトランジスタのP+
型ソース領域84及びドレイン領域85をそれぞれ形成
する。
【0082】次いで、図9の(7)に示すように、全面
に上記したと同様の触媒CVD法によって、水素系キャ
リアガス150SCCMを共通として、1〜2SCCM
のHeガス希釈O2 、15〜20SCCMのSiH4
給下でSiO2 膜を例えば200℃で500Åの厚み
に、50〜60SCCMのNH3 、15〜20SCCM
のSiH4 供給下でSiN膜を例えば200℃で200
0Åの厚みに積層し、更に、1〜2SCCMのB
2 6 、1〜2SCCMのPH3 、1〜2SCCMのH
eガス希釈O2 、15〜20SCCMのSiH4 供給下
でボロン及びリンドープドシリケートガラス(BPS
G)膜をリフロー膜として例えば200℃で6000Å
の厚みに形成し、このBPSG膜を例えば900℃でN
2 中でリフローする。これらの絶縁膜の積層によって層
間絶縁膜86を形成する。なお、このような層間絶縁膜
は、上記とは別の通常の方法で形成してもよい。
【0083】次いで、図10の(8)に示すように、上
記の絶縁膜86の所定位置にコンタクト窓開けを行い、
各コンタクトホールを含む全面にアルミニウムなどの電
極材料をスパッタ法等で150℃で1μmの厚みに堆積
し、これをパターニングして、画素部のNチャンネルM
OSTFTのソース電極87、周辺回路部のPチャンネ
ルMOSTET及びNチャンネルMOSTETのソース
電極88、90とドレイン電極89、91をそれぞれ形
成する。
【0084】次いで、表面上にSiO2 等の層間絶縁膜
92をCVD法で形成した後、図10の(9)に示すよ
うに、画素部において層間絶縁膜92及び86にコンタ
クトホールを開け、例えばITO(Indium ti
n oxide:インジウム酸化物にスズをドープした
透明電極材料)を真空蒸着法等で全面に堆積させ、パタ
ーニングしてドレイン領域81に接続された透明画素電
極93を形成する。こうして、透過型のLCDを作製す
ることができる。なお、上記した工程は、反射型のLC
Dの製造にも同様に適用可能である。
【0085】第2の実施の形態 図11について、本発明の第2の実施の形態を説明す
る。
【0086】本実施の形態では、上述した触媒体46の
形状を図11(A)の多孔板状、図11(B)のメッシ
ュ状とし、ガス流を妨げることなしに効率良く堆積種又
はその前駆体を形成することができる。
【0087】第3の実施の形態 図12について、本発明の第3の実施の形態を説明す
る。
【0088】本実施の形態では、上述した第1の実施の
形態の触媒CVD装置を常圧下で操作する場合におい
て、ガス流が基板1上の膜に接触しないように、例えば
サセプタ45に通気孔102を形成し、基板1の周辺域
から排ガス103を上方へ導き、排気口(図示せず)へ
と流動させている。
【0089】従って、常圧で操作しても、基板1上には
汚染のない高品質の膜を成膜することができる。また、
常圧タイプであることから、装置構成がシンプルとな
り、スループットも向上する。尚、図12(A)のよう
にデポジションを上方へ行う場合、同図(B)のように
デポジションを下方へ行う場合も、同様の構造をとりう
る。
【0090】第4の実施の形態 図13〜図17について、本発明の第4の実施の形態を
説明する。
【0091】上述した各実施の形態では、基板1をシャ
ワーヘッド42の上方に配したが、本実施の形態では、
図13に示すように、基板1をシャワーヘッド42の下
方に配している点のみが異なり、他の構成や、操作方法
は同様である。従って、基本的には、上述した第1の実
施の形態と同様の作用効果が得られる。
【0092】具体的な構成例としては、常圧タイプが挙
げられ、まず図14に示すように、回転式のヒータ付き
サセプタ45上に基板1を自転式の台104を介して複
数枚配置し、サセプタ中心孔内に導管兼回転軸105を
有する回転式のシャワーヘッド42から原料ガス40を
供給し、触媒体46(但し、電源は図示省略:以下、同
様)による反応種をエレクトロンシャワー100からの
電子の照射下で基板1上に成膜させる。排ガスはサセプ
タ45の周囲から下方へ導かれる。
【0093】この例の場合、複数の基板1及びシャワー
ヘッド42を回転させながら反応種を電子の照射下に成
膜するため、量産性が良い上にガスの分布が一様とな
り、成膜の均一性が向上する。
【0094】また、図15に示す例では、自転式のヒー
タ106付きサセプタ45が円錐形のバッファ107の
周りで公転する自公転式とし、各サセプタ45上に基板
1を固定し、円錐形のベルジャー108上のシャワーヘ
ッド42から原料ガス40を供給し、触媒体46による
反応種をエレクトロンシャワー100からの電子の照射
下で基板1上に成膜させる。
【0095】この例の場合、円錐形のベルジャー内で複
数の基板1を自公転させながら反応種を電子の照射下に
成膜するため、量産性が良い上にガスの分布が一様とな
り、成膜の均一性が一層向上する。
【0096】図16は、別の連続式常圧成膜装置の例を
示し、搬送ベルト109上に基板1を配置し、シャワー
ヘッド42から原料ガス40を供給し、触媒体46によ
る反応種をエレクトロンシャワー100からの電子の照
射下に基板1上に成膜させる。排ガス103は基板1の
上方へ導くので、生成膜への汚染等の問題はない。
【0097】この例の場合、基板1を一方向へ搬送しな
がら反応種を電子の照射下に成膜し、かつ排ガスを上方
へ排出しているので、成膜の量産性が良く、常圧タイプ
であってもクリーンな膜を形成し易い。
【0098】第5の実施の形態 図17について、本発明の第5の実施の形態を説明す
る。
【0099】本実施の形態による成膜装置は、例えば5
個のチャンバを選択的に用い、順次成膜が可能であっ
て、各種の膜を積層することによって全体の膜形成(例
えば図7の(10)に示した如き積層絶縁膜の形成)を
行なうものである。基板1はサセプタ45に真空吸着さ
れ、ロードステーションのロボット110によりロード
部111に装入されてティスパージョンヘッド112に
より各チャンバーに順次送られ、この間に基板面が下方
を向く図1の如きフェイスダウンの状態で成膜が行なわ
れる。但し、上述した触媒体46やエレクトロンシャワ
ー100は図示省略している。
【0100】この例の場合、積層膜の形成に有利であ
り、また基板1の熱源が上方にあるために対流効果が少
なく、また基板1がフェイスダウンのためにパーティク
ルの付着も抑制できる。
【0101】以上の各例に示した常圧CVD装置は、エ
ピタキシャル成長装置に比較してはるかに低温で成膜可
能であり、チャンバ設計は容易である。
【0102】第6の実施の形態 図18について、本発明の第6の実施の形態を説明す
る。
【0103】本実施の形態では、上述した各実施の形態
において、使用する反応ガス(原料ガス)を種々に変え
て、対応する各種の薄膜を成膜するものである。
【0104】以上に述べた本発明の実施の形態は、本発
明の技術的思想に基づいて種々変形が可能である。
【0105】例えば、上述した成膜条件や装置構成、水
素系キャリアガスをベースとした使用する原料ガスと成
膜の種類などは様々に変更してよい。
【0106】使用する基板によっては、基板表面に単結
晶シリコンと格子整合の良い物質層(例えば結晶性サフ
ァイア層やスピネル構造体(例えばマグネシアスピネ
ル)(MgO・Al2 3 )やフッ化カルシウム(Ca
2 )の層)を形成しておけば、これをシードにして本
発明の触媒CVD法によって単結晶シリコンの堆積(エ
ピタキシャル成長)を低温で行なうことができるため、
歪点の比較的低いガラス基板やセラミックス基板などの
入手し易く、低コストで物性も良好な基板を用いること
ができ、基板の大型化が可能となり、また、結晶性サフ
ァイア層などは、様々な原子の拡散バリヤになるため、
ガラス基板からの不純物の拡散を抑制することができ
る。シリコン単結晶薄膜の電子移動度は、540cm2
/v・secであって、シリコン基板並の大きな値が得
られるため、高速で大電流密度のトランジスタをはじ
め、高性能のダイオード、キャパシタ、抵抗等の半導体
素子、或いはこれらを集積した電子回路をガラス基板等
の上に作成することができる。
【0107】また、上述したチャージアップ防止のため
のエレクトロンシャワーに代えて、他の負電荷の粒子も
照射でき、或いはチャージアップの極性によってはプロ
トンなどの正電荷の粒子を照射してもよい。
【0108】
【発明の作用効果】本発明によれば、原料ガスを加熱さ
れた触媒体に接触させ、これにより生成した堆積種又は
その前駆体及び基体に帯電防止用の荷電粒子を照射し、
基体上に所定の膜を気相成長させているので、次に示す
ような顕著な作用効果が得られる。
【0109】(1)堆積種又はその前駆体に対し、触媒
体の触媒作用とその熱エネルギーによる運動エネルギー
を付与しているので、基体上に効率良く導けると共に、
基体上での泳動及び生成過程の膜中での拡散が十分とな
る。従って、触媒体で生成された堆積種(イオン、ラジ
カル等の反応種)の運動エネルギーが十分となるため、
生成膜の基体との密着性向上、生成膜密度の向上、生成
膜均一性又は平滑性の向上、ビアホールなどへの埋め込
み性とステップカバレージの向上、基体温度の低温化、
生成膜のストレスコントロール等が可能となり、高品質
膜が実現する。
【0110】(2)堆積種又はその前駆体に対し荷電粒
子(例えば電子ビーム又はプロトンなど)を照射してい
るので、上記(1)の作用効果を一層向上させることが
できる上に、帯電しようとする電荷を消去(中和)し、
基体のチャージアップを防止でき、これによって、基体
上への原料ガスの分布が均一化され、生成膜の厚みムラ
をなくせる等、膜又はデバイスの性能を向上させること
ができる。
【0111】(3)成膜時のプラズマの発生がないの
で、プラズマによるダメージがなく、低ストレスの生成
膜が得られる。
【0112】(4)プラズマCVD法に比べ、はるかに
シンプルで安価な装置が実現する。
【0113】(5)基体温度を低温化しても堆積種の運
動エネルギーが大きく、目的とする良質の膜が得られる
ことから、基体温度の低温化により、大型で安価な絶縁
基板(ガラス基板、耐熱性樹脂基板等)を使用でき、こ
の点でもコストダウンが可能となる。
【0114】(6)膜の気相成長後に、基体を成膜室外
に取り出し、サセプタと原料ガス供給手段との間に電圧
を印加してプラズマ放電を生じさせ、これによって前記
成膜室内をクリーニングすること(反応ガスはNF3
2 6 など)によって、気相成長時に成膜室内の内壁
面や各構成部材に付着した異物をエッチング除去するこ
とができるので、ダストが低減し、歩留及び品質向上で
のコストダウンが可能となる。これは、気相成長を行な
う成膜装置をそのまま用いて実現することができるの
で、成膜室外へ構成部材を取り出してクリーニングする
必要がなく、このため作業性が向上し、生産性向上によ
るコストダウンが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による触媒CVD装
置の概略断面図である。
【図2】同、触媒CVD装置のCVD時の概略断面図で
ある。
【図3】同、触媒CVD装置のより詳細な概略断面図で
ある。
【図4】同、触媒CVD装置のクリーニング時の概略断
面図である。
【図5】同、触媒CVD装置を用いたMOSTFTの製
造プロセスを工程順に示す断面図である。
【図6】同、触媒CVD装置を用いたMOSTFTの製
造プロセスを工程順に示す断面図である。
【図7】同、触媒CVD装置を用いたMOSTFTの製
造プロセスを工程順に示す断面図である。
【図8】同、触媒CVD装置を用いたLCDの製造プロ
セスを工程順に示す断面図である。
【図9】同、触媒CVD装置を用いたLCDの製造プロ
セスを工程順に示す断面図である。
【図10】同、触媒CVD装置を用いたLCDの製造プ
ロセスを工程順に示す断面図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態による触媒CVD
装置の要部の概略断面図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態による触媒CVD
装置の要部の概略断面図である。
【図13】本発明の第4の実施の形態による触媒CVD
装置の要部の概略断面図である。
【図14】同、他の触媒CVD装置の要部の概略断面図
である。
【図15】同、他の触媒CVD装置の概略断面図であ
る。
【図16】同、他の触媒CVD装置の概略断面図であ
る。
【図17】本発明の第5の実施の形態による触媒CVD
装置の要部の概略平面図である。
【図18】本発明の第6の実施の形態による触媒CVD
における各種反応ガスと生成膜との組み合わせを示す図
である。
【符号の説明】
1…ガラスなどの基板、40…原料ガス、41…導管、
42…シャワーヘッド、44…成膜室、45…サセプ
タ、46…触媒体、47…シャッター、48…触媒体電
源、100…エレクトロンシャワー
フロントページの続き Fターム(参考) 5F045 AA16 AB03 AC01 AC19 AD05 AD06 AD07 AD08 AE17 AE29 BB02 BB07 BB08 BB15 BB16 BB17 CA15 DP05 EB02 EB06 EF05 EF18 EK07 HA03 5F110 AA16 AA17 BB04 CC02 DD01 DD02 DD03 DD04 DD07 EE09 GG02 GG12 GG13 GG24 GG25 GG32 GG44 GG52 HJ01 HJ04 HJ13 HJ22 HL03 HL07 HL23 HM02 HM18 NN03 NN04 NN22 NN24 NN35 NN40 PP34 QQ11

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原料ガスを加熱された触媒体に接触さ
    せ、これによって生成した堆積種又はその前駆体及び基
    体に帯電防止用の荷電粒子を照射し、前記基体上に所定
    の膜を気相成長させる成膜方法。
  2. 【請求項2】 前記基体と原料ガス供給手段との間に前
    記触媒体を設置する、請求項1に記載した成膜方法。
  3. 【請求項3】 前記原料ガスをシャワー状に導出するガ
    ス供給口を前記原料ガス供給手段に形成する、請求項2
    に記載した成膜方法。
  4. 【請求項4】 前記触媒体をコイル状、メッシュ状、ワ
    イヤー状又は多孔板状に形成する、請求項1に記載した
    成膜方法。
  5. 【請求項5】 前記荷電粒子として電子ビーム又はプロ
    トンを使用する、請求項1に記載した成膜方法。
  6. 【請求項6】 前記所定の膜の気相成長後に、前記基体
    を成膜室外に取り出し、前記基体のサセプタと原料ガス
    供給手段との間に電圧を印加してプラズマ放電を生じさ
    せ、これによって前記成膜室内をクリーニングする、請
    求項1に記載した成膜方法。
  7. 【請求項7】 前記気相成長を減圧下又は常圧下で行な
    う、請求項1に記載した成膜方法。
  8. 【請求項8】 前記触媒体を800〜2000℃の範囲
    であってその融点未満の温度に加熱し、この加熱された
    触媒体により前記原料ガスの少なくとも一部を触媒反応
    又は熱分解反応させて生成した前記堆積種又はその前駆
    体を原料種として、室温〜550℃に加熱した基板上に
    熱CVD法によって薄膜を堆積させる、請求項1に記載
    した成膜方法。
  9. 【請求項9】 前記触媒体をそれ自体の抵抗加熱によっ
    て加熱する、請求項8に記載した成膜方法。
  10. 【請求項10】 前記原料ガスとして、下記の(a)〜
    (o)のいずれかを使用する、請求項1に記載した成膜
    方法。 (a)水素化ケイ素又はその誘導体 (b)水素化ケイ素又はその誘導体と、水素、酸素、窒
    素、ゲルマニウム、炭素又はスズを含有するガスとの混
    合物 (c)水素化ケイ素又はその誘導体と、周期表第3族又
    は第5族元素からなる不純物を含有するガスとの混合物 (d)水素化ケイ素又はその誘導体と、水素、酸素、窒
    素、ゲルマニウム、炭素又はスズを含有するガスと、周
    期表第3族又は第5族元素からなる不純物を含有するガ
    スとの混合物 (e)アルミニウム化合物ガス (f)アルミニウム化合物ガスと、水素又は酸素を含有
    するガスとの混合物 (g)インジウム化合物ガス (h)インジウム化合物ガスと、酸素を含有するガスと
    の混合物 (i)高融点金属のフッ化物ガス、塩化物ガス又は有機
    化合物ガス (j)高融点金属のフッ化物ガス、塩化物ガス又は有機
    化合物ガスと、水素化ケイ素又はその誘導体との混合物 (k)チタンの塩化物と、窒素及び/又は酸素を含有す
    るガスとの混合物 (l)銅化合物ガス (m)アルミニウム化合物ガスと、水素又は水素化合物
    ガスと、水素化ケイ素又はその誘導体及び/又は銅化合
    物ガスとの混合物 (n)炭化水素又はその誘導体 (o)炭化水素又はその誘導体と水素ガスとの混合物
  11. 【請求項11】 多結晶シリコン、単結晶シリコン、酸
    化シリコン、不純物含有の酸化シリコン、窒化シリコ
    ン、酸化窒化シリコン、アルミニウム、酸化アルミニウ
    ム、酸化インジウム、高融点金属、シリサイド、窒化及
    び/又は酸化チタン、銅、アルミニウム−シリコン又は
    アルミニウム−シリコン−銅からなる薄膜を気相成長さ
    せる、請求項10に記載した成膜方法。
  12. 【請求項12】 タングステン、酸化トリウムを含有す
    るタングステン、モリブテン、白金、パラジウム、シリ
    コン、アルミナ、金属を付着したセラミックス、及び炭
    化ケイ素からなる群より選ばれた少なくとも1種の材料
    によって、前記触媒体を形成する、請求項1に記載した
    成膜方法。
  13. 【請求項13】 前記原料ガスを供給する前に、前記触
    媒体を水素ガス雰囲気中で加熱処理する、請求項1に記
    載した成膜方法。
  14. 【請求項14】 シリコン半導体装置、シリコン半導体
    集積回路装置、シリコンゲルマニウム半導体装置、シリ
    コンゲルマニウム半導体集積回路装置、化合物半導体装
    置、化合物半導体集積回路装置、炭化ケイ素半導体装
    置、炭化ケイ素半導体集積回路装置、液晶表示装置、エ
    レクトロルミネセンス表示装置、プラズマディスプレイ
    パネル(PDP)装置、発光ポリマー表示装置、発光ダ
    イオード表示装置、CCDエリア/リニアセンサ装置、
    MOSセンサ装置又は太陽電池装置用の薄膜を形成す
    る、請求項1に記載した成膜方法。
  15. 【請求項15】 原料ガス供給手段と、触媒体と、この
    触媒体の加熱手段と、帯電防止用の荷電粒子の照射手段
    と、成膜されるべき基体を支持するサセプタとを有する
    成膜装置。
  16. 【請求項16】 前記サセプタと前記原料ガス供給手段
    との間に前記触媒体が設置されている、請求項15に記
    載した成膜装置。
  17. 【請求項17】 前記原料ガスをシャワー状に導出する
    ガス供給口が前記原料ガス供給手段に形成されている、
    請求項16に記載した成膜装置。
  18. 【請求項18】 前記触媒体がコイル状、メッシュ状、
    ワイヤー状又は多孔板状に形成されている、請求項15
    に記載した成膜装置。
  19. 【請求項19】 前記サセプタの近傍に前記荷電粒子照
    射手段が設置されている、請求項15に記載した成膜装
    置。
  20. 【請求項20】 前記荷電粒子照射手段が電子ビーム又
    はプロトン照射手段からなっている、請求項15に記載
    した成膜装置。
  21. 【請求項21】 前記サセプタと前記原料ガス供給手段
    との間に電圧を印加して成膜室内をクリーニングするた
    めのプラズマ放電形成手段が設けられている、請求項1
    5に記載した成膜装置。
  22. 【請求項22】 前記成膜が減圧又は常圧下で行なわれ
    る、請求項15に記載した成膜装置。
  23. 【請求項23】 前記触媒体が800〜2000℃の範
    囲であってその融点未満の温度に加熱され、この加熱さ
    れた触媒体により前記原料ガスの少なくとも一部を触媒
    反応又は熱分解反応させて生成した堆積種又はその前駆
    体を原料種として、室温〜550℃に加熱した基板上に
    熱CVD法によって薄膜が堆積される、請求項15に記
    載した成膜装置。
  24. 【請求項24】 前記触媒体がそれ自体の抵抗加熱によ
    って加熱される、請求項23に記載した成膜装置。
  25. 【請求項25】 前記原料ガスとして、下記の(a)〜
    (o)のいずれかが使用される、請求項15に記載した
    成膜装置。 (a)水素化ケイ素又はその誘導体 (b)水素化ケイ素又はその誘導体と、水素、酸素、窒
    素、ゲルマニウム、炭素又はスズを含有するガスとの混
    合物 (c)水素化ケイ素又はその誘導体と、周期表第3族又
    は第5族元素からなる不純物を含有するガスとの混合物 (d)水素化ケイ素又はその誘導体と、水素、酸素、窒
    素、ゲルマニウム、炭素又はスズを含有するガスと、周
    期表第3族又は第5族元素からなる不純物を含有するガ
    スとの混合物 (e)アルミニウム化合物ガス (f)アルミニウム化合物ガスと、水素又は酸素を含有
    するガスとの混合物 (g)インジウム化合物ガス (h)インジウム化合物ガスと、酸素を含有するガスと
    の混合物 (i)高融点金属のフッ化物ガス、塩化物ガス又は有機
    化合物ガス (j)高融点金属のフッ化物ガス、塩化物ガス又は有機
    化合物ガスと、水素化ケイ素又はその誘導体との混合物 (k)チタンの塩化物と、窒素及び/又は酸素を含有す
    るガスとの混合物 (l)銅化合物ガス (m)アルミニウム化合物ガスと、水素又は水素化合物
    ガスと、水素化ケイ素又はその誘導体及び/又は銅化合
    物ガスとの混合物 (n)炭化水素又はその誘導体 (o)炭化水素又はその誘導体と水素ガスとの混合物
  26. 【請求項26】 多結晶シリコン、単結晶シリコン、酸
    化シリコン、不純物含有の酸化シリコン、窒化シリコ
    ン、酸化窒化シリコン、アルミニウム、酸化アルミニウ
    ム、酸化インジウム、高融点金属、シリサイド、窒化及
    び/又は酸化チタン、銅、アルミニウム−シリコン又は
    アルミニウム−シリコン−銅からなる薄膜が気相成長さ
    れる、請求項25に記載した成膜装置。
  27. 【請求項27】 タングステン、酸化トリウムを含有す
    るタングステン、モリブテン、白金、パラジウム、シリ
    コン、アルミナ、金属を付着したセラミックス、及び炭
    化ケイ素からなる群より選ばれた少なくとも1種の材料
    によって、前記触媒体が形成されている、請求項15に
    記載した成膜装置。
  28. 【請求項28】 前記原料ガスを供給する前に、前記触
    媒体を水素ガス雰囲気中で加熱処理するように構成され
    た、請求項15に記載した成膜装置。
  29. 【請求項29】 シリコン半導体装置、シリコン半導体
    集積回路装置、シリコンゲルマニウム半導体装置、シリ
    コンゲルマニウム半導体集積回路装置、化合物半導体装
    置、化合物半導体集積回路装置、炭化ケイ素半導体装
    置、炭化ケイ素半導体集積回路装置、液晶表示装置、エ
    レクトロルミネセンス表示装置、プラズマディスプレイ
    パネル(PDP)装置、発光ポリマー表示装置、発光ダ
    イオード表示装置、CCDエリア/リニアセンサ装置、
    MOSセンサ装置又は太陽電池装置用の薄膜を形成する
    のに用いられる、請求項15に記載した成膜装置。
JP11045992A 1999-02-24 1999-02-24 成膜方法及びその装置 Pending JP2000243712A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11045992A JP2000243712A (ja) 1999-02-24 1999-02-24 成膜方法及びその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11045992A JP2000243712A (ja) 1999-02-24 1999-02-24 成膜方法及びその装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000243712A true JP2000243712A (ja) 2000-09-08

Family

ID=12734636

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11045992A Pending JP2000243712A (ja) 1999-02-24 1999-02-24 成膜方法及びその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000243712A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002198311A (ja) * 2000-12-25 2002-07-12 Sony Corp 多結晶性半導体薄膜の形成方法及び半導体装置の製造方法、これらの方法の実施に使用する装置、並びに電気光学装置
JP2002294451A (ja) * 2001-03-30 2002-10-09 Sony Corp 多結晶性半導体薄膜の形成方法、半導体装置の製造方法、並びにこれらの方法の実施に使用する装置
JP2006098075A (ja) * 2004-09-28 2006-04-13 Konica Minolta Medical & Graphic Inc 放射線画像変換パネル及びその製造方法
WO2006098260A1 (ja) * 2005-03-17 2006-09-21 Ulvac, Inc. 成膜装置及び成膜方法
JP2009044190A (ja) * 2008-11-07 2009-02-26 Canon Anelva Corp 付着膜のエッチング法
JP2009111397A (ja) * 2008-11-04 2009-05-21 Canon Anelva Corp 付着膜のエッチング法
US7833579B2 (en) 2005-05-13 2010-11-16 Samsung Mobile Display Co., Ltd. Method for in-situ polycrystalline thin film growth

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002198311A (ja) * 2000-12-25 2002-07-12 Sony Corp 多結晶性半導体薄膜の形成方法及び半導体装置の製造方法、これらの方法の実施に使用する装置、並びに電気光学装置
JP2002294451A (ja) * 2001-03-30 2002-10-09 Sony Corp 多結晶性半導体薄膜の形成方法、半導体装置の製造方法、並びにこれらの方法の実施に使用する装置
JP2006098075A (ja) * 2004-09-28 2006-04-13 Konica Minolta Medical & Graphic Inc 放射線画像変換パネル及びその製造方法
WO2006098260A1 (ja) * 2005-03-17 2006-09-21 Ulvac, Inc. 成膜装置及び成膜方法
US7833579B2 (en) 2005-05-13 2010-11-16 Samsung Mobile Display Co., Ltd. Method for in-situ polycrystalline thin film growth
JP2009111397A (ja) * 2008-11-04 2009-05-21 Canon Anelva Corp 付着膜のエッチング法
JP2009044190A (ja) * 2008-11-07 2009-02-26 Canon Anelva Corp 付着膜のエッチング法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7011866B1 (en) Method and apparatus for film deposition
US6592771B1 (en) Vapor-phase processing method and apparatus therefor
US6755151B2 (en) Hot-filament chemical vapor deposition chamber and process with multiple gas inlets
KR100214910B1 (ko) Sih4를 이용한 반도체 기판 처리 장치 및 방법과 그 제조물
JP3164956B2 (ja) Cvdにより大面積のガラス基板上に高堆積速度でアモルファスシリコン薄膜を堆積する方法
WO2000063956A1 (fr) Procede et dispositif pour realiser un depot de couches minces, et procede pour la production d'un dispositif a semiconducteur a couches minces
US20030143410A1 (en) Method for reduction of contaminants in amorphous-silicon film
US20050115504A1 (en) Method and apparatus for forming thin films, method for manufacturing solar cell, and solar cell
JP2007134706A (ja) 薄膜トランジスタ用シングルチャンバcvdプロセス
JPH05211127A (ja) プラズマ強化化学気相成長法
US7521341B2 (en) Method of direct deposition of polycrystalline silicon
JP4250834B2 (ja) 触媒スパッタリングによる薄膜形成方法
JP2000223421A (ja) 成膜方法及びその装置
JP4126517B2 (ja) 気相加工装置
JP4200618B2 (ja) 半導体膜形成方法及び薄膜半導体装置の製造方法
JP2000243712A (ja) 成膜方法及びその装置
JP3775500B2 (ja) 半導体薄膜の形成方法及びその装置、並びに触媒ノズル
JP2000294535A (ja) 気相加工方法及びその装置
JP2002180257A (ja) プラズマ処理装置と薄膜形成方法および表面処理方法
JP2000150500A (ja) シリコン系薄膜の形成方法
Hautala et al. High deposition rate a-Si: H for the flat panel display industry
JPS6062113A (ja) プラズマcvd装置
JP2001176806A (ja) 半導体膜形成方法及び薄膜半導体装置の製造方法
CN1076863C (zh) 半导体元件的制造设备及制造方法
JP2662388B2 (ja) 堆積膜形成法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081117

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081117

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091117

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091117

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101117

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees