JP2000243141A - 架空送配電用裸電線 - Google Patents

架空送配電用裸電線

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JP2000243141A
JP2000243141A JP11039256A JP3925699A JP2000243141A JP 2000243141 A JP2000243141 A JP 2000243141A JP 11039256 A JP11039256 A JP 11039256A JP 3925699 A JP3925699 A JP 3925699A JP 2000243141 A JP2000243141 A JP 2000243141A
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JP
Japan
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aluminum
conductor
wire
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bare
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JP11039256A
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Tsuneo Nakano
恒雄 仲野
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 送電ロスを低減し、発電用燃料の節減、ひい
ては地球の温暖化防止に貢献する架空送配電用裸電線を
提供する。 【解決手段】 通電部の導体としてアルミニウムより導
電率が高い導体を中心とし、その外側にアルミニウム又
はアルミニウム合金を被覆した複合導体を、撚線の全部
又は一部に用いた架空送配電用裸電線。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、架空送配電用とし
て使用される裸電線、特に送電ロスの低減をはかった架
空送配電用裸電線に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来架空送電用電線としては主としてA
CSRが使用されてきた。ACSRは中心に鋼撚線を配
置して電線の引張り強度を向上させ、長径間の高張力架
線を可能とし、その外周上には、通電部としてアルミニ
ウム線又はアルミニウム合金線を一層又は多層上に撚合
せて構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記ACSRに使用さ
れているアルミニウム導体部の導電率は、標準軟銅線の
それを100とした場合、約61%程度である。導電率
が低いということは、換言すれば電気抵抗が大きいとい
うことであり、送電時にジュール熱により大気中に散逸
する送電ロスが大きいことを意味し、過大な発電用燃料
の消費ムダを引き起こし、かつ地球の温暖化にもつなが
るものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】送電ロスを低減させるた
めには、導体の電気抵抗を低減させる必要があり、これ
には種々の方法が考えられ、表1にその長所、短所の比
較を示す。
【0005】
【表1】
【0006】本発明は送電ロスを低減させ、燃料の節
約、ひいては地球温暖化防止を可能とした架空送配電用
裸電線の実現性及び経済性を勘案して、上記表1のN
o.4に着目し、これをベースとしてなされたもので、
その特徴は、通電部の導体としてアルミニウムより導電
率が高い導体を中心とし、その外側にアルミニウム又は
アルミニウム合金を被覆した複合導体を、撚線の全部又
は一部に用いた架空送配電用裸電線にある。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は本発明の架空送配電用裸電
線の一具体例の横断面図である。通電部導体の中心部に
は、従来のACSRと同様な鋼撚線、あるいは炭素繊維
強化プラスチック材等のテンションメンバー3を有し、
その外側には導電率がアルミニウムより高い銅、炭素繊
維等の導体1Aを中心とし、その外側にアルミニウム又
はアルミニウム合金の被覆層1Bを有する丸形の複合導
体1が一層又は複数層撚合せて構成されている。
【0008】上記テンションメンバー3を構成する鋼線
は、引張強度が130kg/mm以上、好ましくは180k
g/mmであり、又炭素繊維強化プラスチック材は引張強
度が130kg/mmであり、許容最大温度が70℃以上
のものが使用されている。
【0009】図2は本発明の架空送配電用裸電線の他の
具体例の横断面図である。図1同様のテンションメンバ
ー3の周上には撚線外径縮小化のため、通電部導体の第
1層には中心部の銅線等の高導電率導体1Aの外側に
は、異形成形アルミニウム又はアルミニウム合金の被覆
層1’Bを有する異形成形複合導体1’が用いられ、上
記異形成形複合導体1’の外周上には、鉄塔架線条件か
ら軽量化を配慮して丸形の複合導体1と、アルミニウム
又はアルミニウム合金の導体2を交互に配置した導体層
が形成されている。
【0010】上記において、撚線外径の一層の縮小化の
ためには、通電部の導体全部を異形成形複合導体1’で
構成してもよく、又第2層の導体全部を丸形の複合導体
1で構成しても勿論差支えない。
【0011】
【実施例】図1に示す具体例の場合、同一寸法の標準A
CSR410mm(鋼心径3.5mm、アルミニウム導体
径4.5mm)の最大許容電流は829A(導体温度90
℃)となるが、これをアルミニウム60%、銅40%の
面積比で複合したアルミニウム被覆銅線を用いると、導
体温度は約82.2℃となり、ジュール熱損失は各温度
でのオーム抵抗比で低下するから0.76倍に低下す
る。即ち、送電ロスとして大気中に逃げていたエネルギ
ーが24%減少することになる。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の架空送配
電用裸電線によれば、同一寸法の従来の裸電線に比し
て、送電ロスとして大気中に逃げていたエネルギーを減
少することが出来、発電用燃料の節減、ひいては地球の
温暖化防止に貢献するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の架空送配電用裸電線の一具体例の横断
面図である。
【図2】本発明の架空送配電用裸電線の他の具体例の横
断面図である。
【符号の説明】
1 複合導体 1’ 異形成形複合導体 1A 中
心部の高導電率導体 1B アルミニウム又はアルミニウム合金の被覆層 1’B 異形成形アルミニウム又はアルミニウム合金の
被覆層 2 アルミニウム又はアルミニウム合金導体 3 テ
ンションメンバー

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通電部の導体としてアルミニウムより導
    電率が高い導体を中心とし、その外側にアルミニウム又
    はアルミニウム合金を被覆した複合導体を、撚線の全部
    又は一部に用いたことを特徴とする架空送配電用裸電
    線。
  2. 【請求項2】 上記アルミニウム又はアルミニウム合金
    の被覆を有する複合導体の一部又は全部が異形成形導体
    であることを特徴とする請求項1記載の架空送配電用裸
    電線。
  3. 【請求項3】 上記アルミニウム又はアルミニウム合金
    の被覆を有する複合導体の中心が銅線であることを特徴
    とする請求項1又は2記載の架空送配電用裸電線。
  4. 【請求項4】 上記架空送配電用裸電線の中心部にテン
    ションメンバーを有する補強アルミニウム撚線又はアル
    ミニウム合金撚線であることを特徴とする請求項1、2
    又は3記載の架空送配電用裸電線。
  5. 【請求項5】 上記中心テンションメンバーが鋼撚線で
    あり、これに用いる鋼線の引張強度が130kg/mm
    上であることを特徴とする請求項4記載の架空送配電用
    裸電線。
  6. 【請求項6】 上記中心テンションメンバーが炭素繊維
    補強プラスチック材であり、該炭素繊維補強プラスチッ
    ク材の引張り強度が130kg/mm以上であることを特
    徴とする請求項4記載の架空送配電用裸電線。
  7. 【請求項7】 上記炭素繊維補強プラスチック材の許容
    最大温度が70℃以上であることを特徴とする請求項6
    記載の架空送配電用裸電線。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010126421A1 (en) * 2009-04-27 2010-11-04 Fredrik Dahl Device for grounding
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