JP2000242796A - 画像データにおける変化領域抽出方法及び装置、記録媒体 - Google Patents

画像データにおける変化領域抽出方法及び装置、記録媒体

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JP2000242796A
JP2000242796A JP11040263A JP4026399A JP2000242796A JP 2000242796 A JP2000242796 A JP 2000242796A JP 11040263 A JP11040263 A JP 11040263A JP 4026399 A JP4026399 A JP 4026399A JP 2000242796 A JP2000242796 A JP 2000242796A
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Ei Sakano
鋭 坂野
Shintaro Watanabe
真太郎 渡辺
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NTT Data Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像データ間における変化領域の抽出精度を
一定値以上維持することが可能となる変化領域抽出装置
を提供する。 【解決手段】 変化領域推定部13は、所定の画像相関
窓を用いて、画像データ変換処理部12により所定の画
像変換処理が施された画像データ間における画像相関値
を特定座標の画素値に基づいて算出する。変化領域推定
部13は、算出された画像相関値と予め設定された相関
閾値とに基づいて非変化領域を探索的に特定する。変化
領域抽出処理部14は、変化領域推定部13と協働して
特定された非変化領域以外の領域を画像データ間におけ
る変化領域として当該領域に関する情報を抽出するとと
もに、変化領域情報格納部15と協働して当該情報を保
持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理技術に係
り、より詳しくは、例えば複数の航空写真による画像デ
ータを解析して画像データ間における変化領域を抽出す
る手法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、航空写真等を用いて住宅等の建造
物及び道路等の地理的情報表す住宅地図や地形図等の更
新を行う手法が知られている。このような手法では、例
えば、新規に上空から撮影したステレオペアの航空写真
からステレオ視等の装置を用い、人間の目視によって地
形の高さを推定することにより、前回のものから変化し
た建造物等の変化領域を抽出して更新を行うようになっ
ている。一方、上述の目視等による人為的なマニュアル
処理に伴う処理コストを削減するために、過去に撮影さ
れた航空写真と新規に撮影した航空写真とを比較するこ
とにより変化している領域を抽出する変化領域抽出手法
が提案されている。具体的には、比較対象となる2枚の
航空写真による画像データ間において、所定幅から成る
面積を有する矩形の画像相関窓により探索的に算出され
た画像相関に基づいて変化領域を特定して抽出するもの
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のような航空写真
における変化領域抽出方法では、比較対象となる画像デ
ータ間における画像相関をみるための画像相関窓につい
て、その面積が相対的に小さければ画像データ中の雑音
に影響され、一方、その面積が相対的に大きければ画像
データ中の細かい変化が把握不能となる。そのため、従
来の変化領域抽出方法には、画像相関窓の面積に依存し
て、変化領域の抽出精度が変動してしまうという問題が
あった。このような問題は、比較対象となる複数の航空
写真等による画像データ間において、例えば、変化領域
のスケールが不明な場合であっても、最適な画像相関窓
が得られれば解決可能なものである。
【0004】そこで本発明の課題は、画像データ間にお
ける変化領域の抽出精度を高めることができる、改良さ
れた画像データにおける変化領域抽出方法を提供するこ
とにある。本発明の他の課題は、上記画像データにおけ
る変化領域抽出方法の実施に適した変化領域抽出装置を
提供することにある。本発明の他の課題は、上記画像デ
ータにおける変化領域抽出の処理をコンピュータ装置を
用いて実施する場合に好適となる記録媒体を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の画像データにおける変化領域抽出方法は、複数の画
像データ間における画像相関値を所定の画像相関窓を用
いて算出し、当該画像相関値に基づいて前記画像データ
間における非変化領域を探索的に特定するとともに、特
定された非変化領域に基づいて前記画像データ間におけ
る変化領域を特定し、当該変化領域に関する変化情報を
自動的に抽出する方法である。
【0006】上記他の課題を解決する本発明の変化領域
抽出装置は、複数の画像データ間で比較照合ができるよ
うに個々の画像データに対して画像変換を施す画像変換
手段と、前記画像変換が施された画像データ間の画像相
関値を所定の画像相関窓を用いて算出し、当該画像相関
値に基づいて前記画像データ間における非変化領域を探
索する非変化領域特定手段と、前記探索によって特定さ
れた非変化領域に基づいて前記画像データ間における変
化領域を特定し、特定した変化領域に関する変化情報を
抽出して保持する変化領域処理手段とを備えたものであ
る。
【0007】この変化領域抽出装置において、前記画像
変換手段は、例えば、各画像データにおいて、同一と特
定された走査線上に同一の対象物が映るように各々の走
査線を揃えて対応付けるように構成されたものである。
【0008】また、前記非変化領域特定手段は、例え
ば、前記画像データ間における特定位置の画素に関する
分散値に基づいて前記画像相関値を算出するとともに、
算出された画像相関値と予め設定された相関閾値とに基
づいて、前記画像データ間で相関するとみなされる場合
を前記非変化領域として特定するものである。より具体
的には、前記画像データ間を走査して前記画像相関値を
算出するための所定幅から成る矩形の前記画像相関窓
を、前記複数の画像データにおいて参照元となる第1画
像データに対する他方の比較対象となる第2画像データ
の同一走査線上に移動して走査し、前記画像相関値を算
出するように構成する。この場合、好ましくは、前記第
1画像データにおける第1方向(例えば垂直方向)を固
定し、第2方向(例えば水平方向)にのみ前記画像相関
窓を移動して前記第2画像データにおける同一走査線上
を走査することにより前記画像相関値を算出するように
構成する。
【0009】前記非変化領域特定手段の他の構成とし
て、乱数的に設定された位置における予め設定されたス
ケールの初期画像相関窓に関して算出された前記画像相
関値に基づいて前記画像データ間で相関があるとみなさ
れるときに当該初期画像相関窓を初期的な非変化領域を
表す「種領域」として固定化するとともに、前記画像相
関窓による探索範囲を、当該「種領域」の隣接領域範囲
に限定して前記非変化領域を特定するようにしても良
い。この場合、好ましくは、前記「種領域」の隣接領域
範囲における位置の画素を乱数的に選択し、当該「種領
域」と選択された画素とから形成される領域の画像相関
窓について前記画像相関値を算出するとともに、前記画
像データ間で相関があるとみなされるときに、当該選択
された画素を追加的に反映させて当該「種領域」を更新
して固定化するように構成する。あるいは、前記「種領
域」の隣接領域範囲におけるすべての画素が当該「種領
域」に追加的に反映されなかった場合に、画像データに
おける他の領域について新たに前記初期画像相関窓によ
る「種領域」を設定して前記非変化領域を継続して特定
するように構成する。
【0010】また、前記変化領域処理手段は、例えば、
前記画像データ間におけるすべての前記非変化領域の特
定完了を契機に、特定された非変化領域以外の領域を前
記変化領域として特定するものである。より具体的に
は、前記画像データ間における非変化領域及び変化領域
を表す2値データから成る前記変化情報をすべての画像
データ領域について生成するように構成されたものであ
る。好ましい実施の形態としては、前記画像データ間に
おける非変化領域及び変化領域を表す前記変化情報を視
認可能に提示するように構成する。
【0011】上記他の課題を解決する本発明の記録媒体
は、下記の処理をコンピュータ装置に実行させるための
プログラムコードが記録された、コンピュータ読み取り
可能な記録媒体である。 (1)複数の画像データ間で比較照合ができるように個
々の画像データに対して所定の画像変換を施す処理、
(2)前記画像変換が施された画像データ間における画
像相関値を所定の画像相関窓を用いて算出し、当該画像
相関値に基づいて前記画像データ間における非変化領域
を探索する処理、(3)探索により特定された非変化領
域に基づいて前記画像データ間における変化領域を特定
し、特定した変化領域に関する変化情報を抽出して保持
する処理。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明を適用した
変化領域抽出装置の構成図である。図中、実線は処理の
流れ、破線はデータの流れを表す。この変化領域抽出装
置1は、コンピュータ装置によって実現されるもので、
このコンピュータ装置が所定のプログラムを読み込んで
実行することにより形成される、画像データ取得部1
1、画像データ変換処理部12、変化領域推定部13、
変化領域抽出処理部14、及び変化領域情報格納部15
の機能ブロックを具備して構成される。
【0013】上記プログラムは、通常、コンピュータ装
置の記憶装置に格納され、随時読み取られて実行される
ようになっている。但し、当該コンピュータ装置におい
て上記各機能ブロック11〜15が形成されれば本発明
を実施することができるので、その記録形態は任意であ
って良い。例えば、コンピュータ装置とは分離可能なC
D−ROMやFD等の可搬性記録媒体、あるいは構内ネ
ットワークに接続されたプログラムサーバ等に記録さ
れ、使用時に読み込まれて上記コンピュータ装置の内部
あるいは外部記憶装置にインストールされて随時実行に
供されるものであっても良い。なお、上記機能ブロック
11〜15は、上記プログラム単独によって形成される
ほか、コンピュータ装置に搭載されたオペレーティング
システムとの協働によって適宜形成されるものであって
も良い。
【0014】画像データ取得部11は、例えば、フラッ
トスキャナ等の図示しない所定の入力用インタフェース
を介して入力される、複数の画像データを取得して画像
データ変換処理部12に入力するものである。本例で
は、入力される画像データが、例えば、航空機等より異
なる時期に撮影して得られた、道路や建造物等を含む同
一地理的情報を表す地形図等の航空写真に基づく画像デ
ータであるものとする。但し、このような画像データに
限定する趣旨でないことは勿論である。
【0015】画像データ変換処理部12は、入力された
複数の画像データを解析し、各画像データ間で比較照合
ができるように、個々の画像データについて他の画像デ
ータ間における位置合わせを含む所定の画像変換処理を
施すものである。この画像変換処理は、例えば、画像デ
ータ間において同一と特定された走査線上に、同一の地
表面における直線や建造物等を含む対象物が映るように
走査線を揃えて各々対応付ける処理である。
【0016】変化領域推定部13は、位置合わせを含む
所定の画像変換処理が施された複数の画像データにおけ
る相関値を、後述する画像相関窓を用いて算出する。ま
た、この相関値に基づいて画像データ間における変化領
域を推定して特定する。この機能ブロックは、本来的に
は、変化領域を特定するために、画像データ間において
変化のない「非変化領域」を探索的に特定する「非変化
領域推定部」として機能するものであるが、ここでは、
変化領域に関する情報を抽出するための領域推定機能と
いう意味で、便宜的に「変化領域推定部」として説明す
る。
【0017】変化領域抽出処理部14は、変化領域推定
部13と協働して、特定された複数の画像データ間にお
ける変化領域に関する情報を抽出して変化領域情報格納
部15へ入力するものである。変化領域抽出処理部14
では、また、抽出された変化領域に関する情報を、例え
ば、ディスプレイ装置等の所定の出力用インタフェース
に対して視認可能に提示することも可能である。なお、
変化領域推定部13及び変化領域抽出処理部14の詳細
については後述する。
【0018】変化領域情報格納部15は、抽出された画
像データ間における変化領域に関する情報を格納して保
持するものである。この変化領域情報格納部15は、例
えば、磁気ディスクやコンピュータ装置における内部メ
モリ等の所定の記憶手段を用いて適宜構成すれば良い。
【0019】次に、本実施形態における変化領域抽出装
置1の動作、特にこの変化領域抽出装置1を用いた変化
領域抽出方法を図2の手順に従って具体的に説明する。
【0020】画像データ取得部11は、操作者等から図
示しない所定の入力用インタフェースを介して入力され
る航空写真等による変化領域の抽出対象となる複数の画
像データを取得する(ステップS101)。画像データ
変換処理部12では、取得された複数の画像データを解
析して画像データ間における位置合わせを含む所定の画
像変換処理を行う(ステップS102)。この場合の位
置合わせを含む画像変換処理については、例えば、公知
の残差逐次検定法「“残差逐次検定法による画像の重ね
合わせ”、尾上他、情報処理、vol.17,No.7,pp634-640,
1976」等の記載に基づき適宜実現することができる。
【0021】変化領域推定部13では、画像データ変換
処理部12において画像変換処理が施された画像データ
間における画像相関値の算出を行う(ステップS10
3)。また、算出された画像相関値に基づいて、画像デ
ータ間における変化領域を推定して特定する(ステップ
S104)。変化領域抽出処理部14は、変化領域推定
部13と協働して特定された変化領域に関する情報を抽
出するとともに、変化領域情報格納部15と協働して当
該情報を保持する処理を行う(ステップS105)。こ
のように、変化領域推定部13及び変化領域抽出処理部
14では、変化領域の抽出について、後述する画像相関
窓を用いて、比較対象となる複数の画像データ間で相関
があるとみなされる領域を変化のない「非変化領域」と
して特定し、一方、画像データ間で相関がない(とみな
される)領域を「変化領域」として抽出するようになっ
ている。
【0022】ここで、上記変化領域推定部13及び変化
領域抽出処理部14の処理内容をより詳細に説明する。
まず、変化領域抽出の概要について説明する。この実施
形態では、比較対象となる画像データ間において「変化
のない領域以外は変化領域である」という論理を用い、
この論理に即した変化領域の抽出を、画像データ間にお
ける画像相関値に基づいて実現するようにしている。具
体的には、画像データ間において、予め設定された初期
的な画像相関窓における画像相関値を算出し、当該相関
値と予め設定された相関閾値とに基づいて当該画像相関
窓の領域を変化のない「非変化領域」として特定する。
この画像相関窓は、画像データ間における相関を算出す
るための所定幅から成る面積を有する矩形の窓である。
なお、このようにして特定された初期的な「非変化領
域」を表す画像相関窓の領域を、以降「種」と記述す
る。
【0023】次に、特定された「種」から新たに画像相
関窓を画像データ中に伸ばし、「種」を含む画像相関窓
の領域について画像相関値を算出する。この算出された
画像相関値と相関閾値とに基づいて変化領域の方向を特
定し、「種」から当該画像相関窓の方向に変化がある場
合には、当該画像相関窓を無効とする。一方、当該画像
相関窓の領域が変化のない「非変化領域」として特定さ
れれば、当該画像相関窓を固定化して次回の画像相関窓
に移る。
【0024】以上の処理を画像データ全体について繰り
返すことにより、「種」から形成される画像相関窓に即
して固定化された領域は、変化のスケールに関わらない
変化のない「非変化領域」となる。従って、当該領域に
含まれない領域が「変化領域」として自動的に抽出でき
るようになる。
【0025】図3は、変化領域推定部13及び変化領域
抽出処理部14における具体的な処理手順を示した図で
ある。変化領域推定部13では、まず、画像データ取得
部11において、各々異なる時期に空撮された複数の航
空写真による画像データ取得した後、画像データ変換処
理部12でこれらの画像データに対して位置合わせを含
む画像変換を施す。画像変換後の画像データをI1
(i,j)及びI2(i,j)とする。但し、(i,
j)は画素の座標を表し、「i=1,…,m、j=1,
…,n」である。
【0026】変化領域推定部13は、この画像データI
1(i,j)及びI2(i,j)における変化領域を推
定して特定するために、上述の「種」に関する初期設定
を行う(ステップS201)。具体的には、予め設定さ
れたスケールの画像相関窓について、乱数的に設定した
初期座標(i0,j0)を中心とする要素数Mの局所部
分M(i,j)における画像相関値C(i,j)を算出
するものである。この画像相関値C(i,j)は、以下
の式(1)に基づいて算出される。
【0027】
【数1】
【0028】この式(1)の分子は下記の式(2)、分
母は下記の式(3)及び式(4)で表される。式(2)
は、特定座標(i,j)における画像相関窓での画像デ
ータI1及びI2の画素共分散値である。また、式
(3)は、特定座標(i,j)における画像相関窓での
画像データI1の画素分散値、式(4)は、特定座標
(i,j)における画像相関窓での画像データI2の画
素分散値である。
【0029】
【数2】
【0030】変化領域推定部13は、上記式(1)の画
像相関値C(i,j)を、画像データI1における特定
座標(i,j)に対して、他方の画像データI2におけ
る走査線上に移動しながら算出する。具体的には、ラス
タスキャン(Raster Scan)のように水平方向の走査線
に即して順次ずらしながら走査するものであり、Y軸を
固定してX軸方向に画像相関窓をずらしながら画像デー
タI1の画素分散値σI1(i,j)に対応する画像デ
ータI2の画素値分散値σI2(i’,j)における対
応座標を探索する。
【0031】この画像相関値C(i,j)が相対的に大
きい場合は、画像データI1(i,j)と画像データI
2(i,j)との相関度合いが高いので画像データ間の
「変化がない」ものとなり、一方、画像相関値C(i,
j)が相対的に小さい場合は、画像データ間の「変化が
ある」ものとなる。式(2)は、特定座標(i,j)に
おける画像相関窓での画像データI1及びI2の画素共
分散値を表している。また、上記式(3)は、特定座標
(i,j)における画像相関窓での画像データI1の画
素分散値、上記式(4)は、特定座標(i,j)におけ
る画像相関窓での画像データI2の画素分散値を表して
いる。変化領域推定部13は、算出された画像相関値C
(i,j)と予め設定された相関閾値とに基づいて、画
像データ間において相関があるとみなされる場合の対応
する座標(i0,j0)を変化のない「非変化領域」、
即ち「種」の座標として固定化する。
【0032】次に、変化領域推定部13は、上記ステッ
プS201において特定された「種」に隣接する画素
(i1,j1)を乱数的に選択するとともに、この新た
に選択された画素(i1,j1)から形成される「種」
を含んだ画像相関窓についての画像相関値C’(i,
j)を算出する(ステップS202)。変化領域推定部
13は、相関閾値に基づいて、例えば、算出された新た
な画像相関値C’(i,j)が相関閾値以上、即ち画像
データ間において相関があるとみなされる場合に(ステ
ップS203:Yes)、当該画素(i1,j1)を追加
的に反映させて当該「種」を更新して固定化する(ステ
ップS204)。
【0033】一方、算出された新たな画像相関値C’
(i,j)が相関閾値以下、即ち相関しないならば、当
該画素(i1,j1)を無効として当該「種」に追加的
に反映させることなく、ステップS202に戻り、新た
な画素を探索する(ステップS203:No〜S205:
No)。
【0034】変化領域推定部13は、以上の処理を当該
「種」周辺の隣接領域に対して繰り返し、すべての隣接
領域を探索完了すれば、ステップS201に戻り、乱数
的に新たな「種」に関する設定を継続して行う(ステッ
プS205:Yes〜S206:No)。具体的には、
「種」の隣接領域におけるすべての画素が「種」に追加
的に反映されなかった場合には、当該「種」周辺におけ
る探索を中止してステップS201に戻り、乱数的に新
たな「種」を特定して固定化する。
【0035】変化領域抽出処理部14では、変化領域推
定部13と協働して画像データ全体に対する探索完了を
契機に(ステップS206:Yes)、変化領域推定部1
3において「種」として固定化されたすべての領域に基
づいて、変化領域に関する変化領域情報を生成するとと
もに、当該情報を変化領域格納部15或いは図示しない
出力用インタフェースに対して出力する(ステップS2
07)。具体的には、画像データ間において特定が完了
した、「種」として固定化されたすべての「非変化領
域」以外の領域を「変化領域」として特定する。この場
合の変化領域情報は、例えば「種」領域、即ち変化して
いない「非変化領域」を「0」、一方、当該「種」領域
以外即ち「変化領域」を「1」とするような、「0」ま
たは「1」のいずれかの値で表される2値データの形態
で、すべての画像データ領域における変化状況が特定可
能なように生成する。
【0036】なお、以上は、航空写真による画像データ
における変化領域抽出手法についての説明であるが、本
発明は、上記形態に限定されるものではない。例えば、
同一位置から撮影され、撮影時における時系列的な時間
的経過等に伴う変化領域を特定対象とするような異なる
複数の画像データ全般についても同様に適用が可能とな
るものである。
【0037】また、本実施形態では、画像相関値の算出
について、ラスタスキャンのようにY軸を固定してX軸
方向に画像相関窓をずらしながら画像データ間における
対応座標を探索する「水平走査」による構成について説
明したが、このような形態に限定されることなく、例え
ば、X軸を固定してY軸方向に画像相関窓をずらしなが
ら画像データ間における対応座標を探索するような、所
謂「垂直走査」についても同様に適用が可能なものであ
る。
【0038】このように、本実施形態の変化領域抽出装
置1では、比較対象となる画像データ間における画像相
関値を算出するための画像相関窓を、「種」とその隣接
領域における画素とに基づいて最適に設定することによ
り、従来手法のように、画像相関窓の面積に依存して変
化領域の抽出精度が変動することなく、安定した変化領
域の抽出が可能となる。また、画像データ間における変
化のない「非変化領域」に着目して当該領域を探索的に
特定するとともにこの「非変化領域」以外を「変化領
域」として特定して抽出することにより、例えば、変化
領域のスケールが不明な場合であっても、的確に変化領
域の抽出が可能となる。
【0039】このことから、例えば、過去に撮影した航
空写真による画像データと、新規に撮影した航空写真に
よる画像データとを比較解析することにより、地図等に
おいて更新対象となる領域に関する自動的な抽出が可能
となり、航空写真中に写っている道路や建造物等におけ
る変化状況を容易に推定して迅速な地図等の更新が可能
となる。
【0040】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の画像データにおける変化領域抽出方法によれば、画像
データ間における変化領域の抽出精度を一定値以上維持
することが可能になるという、特有の効果がある。ま
た、本発明の変化領域抽出装置によれば、例えば、比較
対象となる複数の航空写真等による画像データ間におけ
る変化領域が自動的且つ高精度に特定できることから、
迅速且つ信頼性の高い変化領域抽出環境が実現可能とな
る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る変化領域抽出装置の
機能ブロック図。
【図2】変化領域抽出装置における概略処理手順図。
【図3】変化領域推定部及び変化領域抽出処理部におけ
る処理手順図。
【符号の説明】
1 変化領域抽出装置 11 画像データ取得部 12 画像データ変換処理部 13 変化領域推定部 14 変化領域抽出処理部 15 変化領域情報格納部

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の画像データ間における画像相関値
    を所定の画像相関窓を用いて算出し、当該画像相関値に
    基づいて前記画像データ間における非変化領域を探索す
    るとともに、この探索によって特定された非変化領域に
    基づいて前記画像データ間における変化領域を特定し、
    特定した変化領域に関する変化情報を自動的に抽出する
    過程を含む、 画像データにおける変化領域抽出方法。
  2. 【請求項2】 前記非変化領域は、前記画像相関値と予
    め設定された相関閾値とに基づいて前記画像データ間で
    相関があるとみなされる領域を表すものであり、前記変
    化領域は、前記画像データ間で相関がない前記非変化領
    域以外の領域を表すものであることを特徴とする、 請求項1記載の変化領域抽出方法。
  3. 【請求項3】 前記複数の画像データは、同一位置から
    撮影され、撮影時における時系列の経過に即した異なる
    画像データを含むものであることを特徴とする、 請求項1記載の変化領域抽出方法。
  4. 【請求項4】 複数の画像データ間でそれぞれ比較照合
    ができるように個々の画像データに対して画像変換を施
    す画像変換手段と、 前記画像変換が施された画像データ間の画像相関値を所
    定の画像相関窓を用いて算出し、当該画像相関値に基づ
    いて前記画像データ間における非変化領域を探索する非
    変化領域特定手段と、 前記探索によって特定された非変化領域に基づいて前記
    画像データ間における変化領域を特定し、特定した変化
    領域に関する変化情報を抽出して保持する変化領域処理
    手段とを備えて成る、変化領域抽出装置。
  5. 【請求項5】 前記画像変換手段は、各画像データにお
    いて、同一と特定された走査線上に同一の対象物が映る
    ように各々の走査線を揃えて対応付けるように構成され
    ていることを特徴とする、 請求項4記載の変化領域抽出装置。
  6. 【請求項6】 前記非変化領域特定手段は、前記画像デ
    ータ間における特定位置の画素に関する分散値に基づい
    て前記画像相関値を算出するとともに、算出された画像
    相関値と予め設定された相関閾値とに基づいて前記画像
    データ間で相関があるとみなされる場合を前記非変化領
    域として特定するように構成されていることを特徴とす
    る、 請求項4記載の変化領域抽出装置。
  7. 【請求項7】 前記非変化領域特定手段は、前記画像デ
    ータ間を走査して前記画像相関値を算出するための所定
    幅から成る矩形の前記画像相関窓を、前記複数の画像デ
    ータにおいて参照元となる第1画像データに対する他方
    の比較対象となる第2画像データの同一走査線上に移動
    して走査し、前記画像相関値を算出するように構成され
    ていることを特徴とする、 請求項4または6記載の変化領域抽出装置。
  8. 【請求項8】 前記非変化領域特定手段は、前記第1画
    像データにおける第1方向を固定して第2方向にのみ前
    記画像相関窓を移動して前記第2画像データにおける同
    一走査線上を走査し、前記画像相関値を算出するように
    構成されていることを特徴とする、 請求項7記載の変化領域抽出装置。
  9. 【請求項9】 前記第1方向が垂直方向であり、前記第
    2方向が水平方向であることを特徴とする、 請求項8記載の変化領域抽出装置。
  10. 【請求項10】 前記非変化領域特定手段は、乱数的に
    設定された位置における予め設定されたスケールの初期
    画像相関窓に関して算出された前記画像相関値に基づい
    て前記画像データ間で相関があるとみなされるときに当
    該初期画像相関窓を初期的な非変化領域を表す「種領
    域」として固定化するとともに、前記画像相関窓による
    探索範囲を、当該「種領域」の隣接領域範囲に限定して
    前記非変化領域を特定するように構成されていることを
    特徴とする、 請求項7記載の変化領域抽出装置。
  11. 【請求項11】 前記非変化領域特定手段は、前記「種
    領域」の隣接領域範囲における位置の画素を乱数的に選
    択し、当該「種領域」と選択された画素とから形成され
    る領域の画像相関窓について前記画像相関値を算出する
    とともに、前記画像データ間で相関があるとみなされる
    ときに、当該選択された画素を追加的に反映させて当該
    「種領域」を更新して固定化するように構成されている
    ことを特徴とする、 請求項10記載の変化領域抽出装置。
  12. 【請求項12】 前記非変化領域特定手段は、前記「種
    領域」の隣接領域範囲におけるすべての画素が当該「種
    領域」に追加的に反映されなかった場合に、画像データ
    における他の領域について新たに前記初期画像相関窓に
    よる「種領域」を設定して前記非変化領域を継続して特
    定するように構成されていることを特徴とする、 請求項10または11記載の変化領域抽出装置。
  13. 【請求項13】 前記変化領域処理手段は、前記画像デ
    ータ間におけるすべての前記非変化領域の特定完了を契
    機に、特定された非変化領域以外の領域を前記変化領域
    として特定するように構成されていることを特徴とす
    る、 請求項4記載の変化領域抽出装置。
  14. 【請求項14】 前記変化領域処理手段は、前記画像デ
    ータ間における非変化領域及び変化領域を表す2値デー
    タから成る前記変化情報をすべての画像データ領域につ
    いて生成するように構成されていることを特徴とする、 請求項13記載の変化領域抽出装置。
  15. 【請求項15】 前記変化領域処理手段は、前記画像デ
    ータ間における非変化領域及び変化領域を表す前記変化
    情報を視認可能に提示するように構成されていることを
    特徴とする、 請求項14記載の変化領域抽出装置。
  16. 【請求項16】 前記複数の画像データが、それぞれ航
    空機より異なる時期に撮影された、道路及び建造物を含
    む同一の地理的情報を表す画像データであり、これらの
    画像データ間の変化領域を特定して抽出することを特徴
    とする、 請求項4乃至15のいずれかの項記載の変化領域抽出装
    置。
  17. 【請求項17】 複数の画像データ間で比較照合ができ
    るように個々の画像データに対して画像変換を施す処
    理、 前記画像変換が施された画像データ間における画像相関
    値を所定の画像相関窓を用いて算出し、当該画像相関値
    に基づいて前記画像データ間における非変化領域を探索
    する処理、 探索によって特定された非変化領域に基づいて前記画像
    データ間における変化領域を特定し、特定した変化領域
    に関する変化情報を抽出して保持する処理、 をコンピュータ装置に実行させるためのプログラムコー
    ドが記録された、 コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008123745A (ja) * 2006-11-09 2008-05-29 Toshiba Corp 照明灯の点灯状態検出装置
JP2020125677A (ja) * 2014-06-20 2020-08-20 住友重機械工業株式会社 ショベル及び地形データ更新方法

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JP2020125676A (ja) * 2014-06-20 2020-08-20 住友重機械工業株式会社 地形データ更新方法及びショベル
JP2020128690A (ja) * 2014-06-20 2020-08-27 住友重機械工業株式会社 ショベル及びその制御方法
JP2020143571A (ja) * 2014-06-20 2020-09-10 住友重機械工業株式会社 ショベル及びその制御方法

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