JP2000241890A - レンチキュラーレンズシート - Google Patents

レンチキュラーレンズシート

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JP2000241890A
JP2000241890A JP11362732A JP36273299A JP2000241890A JP 2000241890 A JP2000241890 A JP 2000241890A JP 11362732 A JP11362732 A JP 11362732A JP 36273299 A JP36273299 A JP 36273299A JP 2000241890 A JP2000241890 A JP 2000241890A
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Japan
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lens sheet
lenticular lens
distance
screen
approximate curve
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JP11362732A
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Osamu Yoshimura
修 吉村
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Kuraray Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 フレネルレンズシートとの間に隙間を生じさ
せることを少なくし、フレネルレンズシートとのこすれ
によるレンズ頂部の削れを少なくする。 【解決手段】 レンチキュラーレンズシート中心線CL
までの距離が150mmである点P2,P3を結ぶ距離
300mmの弦B1を想定したときに、該近似曲線と中
心線とが交わる点P1から弦B1までの距離をS0で、
シートの上端UEから下方向に300mmの点P4と上
端UEとを結ぶ弦B2を想定したときに、弦B2の中点
P5に立てた垂線が該近似曲線と交わる点P6から弦B
2までの距離をS1で、シートの下端LEから上方向に
300mmの点P7と下端LEとを結ぶ弦B3を想定し
たときに、弦B3の中点P8に立てた垂線が該近似曲線
と交わる点P9から弦B3までの距離をS2でそれぞれ
表したとき、S0>S1>0およびS0>S2>0なる
関係を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、背面投射形テレビ
セット等のスクリーンに用いられるレンチキュラーレン
ズシートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、背面投射形テレビセットのスクリ
ーンとして、レンチキュラーレンズシートとフレネルレ
ンズシートとを組み合わせたものが知られている。この
スクリーンは、厚さ、材質等が異なるプラスチック製の
レンズシートが2枚以上組み合わされてなるものであ
る。このため、周囲の温度・湿度変化に対する各レンズ
シートの伸び縮みの大きさが異なり、各レンズシートの
間に隙間が生じることがある。そこで、第5図に示すよ
うに、反りの程度がレンチキュラーレンズシート1より
もフレネルレンズシート2が緩やかになるようにレンチ
キュラーレンズシートおよびフレネルレンズシートに反
りを与え、レンズシートの弾性力を利用して両レンズシ
ートを密着させ、レンズシート間の隙間の発生を防いで
いる。ここで、レンズシートへの反り付与は、所定の型
内に平面状のレンズシートを載置し、このまま加熱する
ことによって行われることが多い。レンチキュラーレン
ズシートの反りの程度(弓形の曲率R)は中心付近も上
下端部付近も同じである。これら両レンズシートは、ス
クリーンとしての使用形態において、本発明について説
明する図4に示すように、スクリーン型枠6で上端およ
び下端を固定して支持される。このような反りが与えら
れたレンズシートを型枠に固定したスクリーンを用いて
テレビセットに組み立て、それをトラックなどに積載し
て輸送すると、輸送の際の振動などによって両レンズシ
ート間でこすれが生じることがある。特に、スクリーン
の上下端部でこすれが生じやすく、フレネルレンズの頂
部あるいはレンチキュラーレンズの頂部が削れ、画質が
著しく低下することがあった。
【0003】この対策として、フレネルレンズの頂部が
平面化されたスクリーン(特開平2−93531号公報
参照)、レンチキュラーレンズシートの断面形状(反り
形状)を曲線と直線とが組合わされた近似球面形状とし
たスクリーン(実開平1−97327号公報参照)など
が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、レンチキュラ
ーレンズシートとフレネルレンズシートとのこすれ対策
としてフレネルレンズの頂部を平面化する場合、スクリ
ーンの画質を低下させないためには、フレネルレンズ先
端部の出射光が透過しない微少な部分のみを平面化し、
出射光が透過するその他の部分の形状は変更してはなら
ないという制限がある。このため、一般にはわずか数μ
mの幅でしか平坦部が設けられず、両レンズシートのこ
すれによる削れ防止効果には不十分であった。
【0005】ところで、サーキュラーフレネルレンズシ
ートではレンズ溝が同心円状に配置されている。また、
サーキュラーフレネルレンズシート用の金型は真鋳板等
をバイトで切削することによって作製され、真鋳板等を
回転させながら1つの溝ごとに切削していくことが一般
的である。したがって、フレネルレンズ頂部の平坦部を
スクリーン上下端部近傍のみに選択的に設けることがで
きず、レンズシートの中心線(高さ方向)近傍で左右端
寄りの、フレネルレンズ頂部の平坦部が本来必要でない
領域まで切削しなければならず、金型の切削に長い時間
を要するという課題が生じていた。
【0006】一方、レンチキュラーレンズシートの断面
形状(反り形状)を曲線と直線とが組合わされた近似球
面形状としたスクリーンでは、湿度の高い環境下におい
て、レンチキュラーレンズシートの断面形状が直線状で
ある領域でレンチキュラーレンズシートとフレネルレン
ズシートとの間に隙間が生じることがあった。また、レ
ンチキュラーレンズシートの断面形状(反り形状)が曲
線状である領域で輸送の際などに両レンズシートのこす
れによるフレネルレンズ頂部およびレンチキュラーレン
ズ頂部の削れが生じることがあった。したがって、レン
チキュラーレンズシートおよびフレネルレンズシート間
の隙間の解消と、両レンズシートのこすれによる削れ防
止という課題を同時に解決することができなかった。
【0007】本発明は上記の課題に鑑みてなされたもの
で、フレネルレンズシートと組み合わせてスクリーンを
構成した場合にも、フレネルレンズシートとの間に隙間
が生じることが少なく、しかもフレネルレンズシートと
のこすれによるレンズ頂部の削れを生じることが少ない
レンチキュラーレンズシートを提供することを目的とす
るものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決する本
発明のレンチキュラーレンズシート(1A)は、レンチ
キュラーレンズシートのスクリーン上下方向の断面形状
が、レンチキュラーレンズシートの高さ方向の中心線
(図1に示すCL)に対して上下が概ね対称な弓形とな
るように、出射レンズ側が凹側となる反りを有するレン
チキュラーレンズシートであって、当該レンチキュラー
レンズシートの弓形形状の近似曲線上の点であり、該中
心線(CL)までの距離が150mmである2つの点
(P2,P3)を結ぶ距離が300mmの弦(B1)を
想定したときに、当該近似曲線と該中心線とが交わる点
(P1)から当該弦(B1)までの距離をS0で、当該
レンチキュラーレンズシートの近似曲線の上端(UE)
からレンチキュラーレンズシートの下方向に300mm
の距離にある近似曲線上の点(P4)と該上端(UE)
とを結ぶ弦(B2)を想定したときに、当該弦(B2)
の中点(P5)に立てた垂線が該レンチキュラーレンズ
シートの近似曲線と交わる点(P6)から当該弦(B
2)までの距離をS1で、当該レンチキュラーレンズシ
ートの近似曲線の下端(LE)からレンチキュラーレン
ズシートの上方向に300mmの距離にある近似曲線上
の点(P7)と該下端(LE)とを結ぶ弦(B3)を想
定したときに、当該弦(B3)の中点(P8)に立てた
垂線が該レンチキュラーレンズシートの近似曲線と交わ
る点(P9)から当該弦(B3)までの距離をS2でそ
れぞれ表したとき、S0、S1およびS2が、下記の式
(1)および式(2)、 S0>S1>0 …(1) S0>S2>0 …(2) を満足することを特徴とする。
【0009】ここで、上記レンチキュラーレンズシート
の弓形形状の近似曲線は、レンチキュラーレンズシート
の左側面(または右側面)を水平方向に力を加えないよ
うに支持して釣り下げた状態(すなわち、使用状態から
90°回転した状態)から徐々に適当な盤上に向かって
レンチキュラーレンズシートを降ろし、レンチキュラー
レンズシートの支持した側面とは反対側の側面が当該盤
に当たったときの弓形形状を曲線として表したものであ
る。
【0010】上記のS0、S1およびS2で表される反
りの大きさは、上記の式(1)および(2)に加えて下
記の式(3)ないし(5)、 5(mm)≦S0≦25(mm) …(3) 0(mm)<S1<25(mm) …(4) 0(mm)<S2<25(mm) …(5) を満足することが好ましい。
【0011】また、本発明のスクリーンは、上述のレン
チキュラーレンズシートと、該レンチキュラーレンズシ
ートの入射側面に配設されたフレネルレンズシートから
なるスクリーンであって、該フレネルレンズシートが、
その出射側が凹側となる反りを有し、かつその反りが前
記レンチキュラーレンズシートの反りよりも緩やかなも
のである。
【0012】本発明に係るレンチキュラーレンズシート
とこれと組み合わされるフレネルレンズシートとの概略
斜視図を図2に示す。図2に示すように、本発明に係る
レンチキュラーレンズシート1Aは一般に出射側レンズ
3とブラックストライプ4とが設けられた出射側が凹側
となり入射側レンズ5が凸側になるように反りを有して
いる。本発明のレンチキュラーレンズシートと、これと
組み合わされるフレネルレンズシートとのそれぞれの反
り形状の概略図を図3に示す。
【0013】図3に示すようにレンチキュラーレンズシ
ート1Aと組み合わされるフレネルレンズシート2も出
射側が凹側になるように反りを有しているが、その反り
の程度はレンチキュラーレンズシート1Aよりも緩やか
である。より具体的には、レンチキュラーレンズシート
1Aの入射側面について、その中心でのスクリーン上下
方向の接線L1とレンチキュラーレンズシート1Aの上
下端部との距離をD1とし、フレネルレンズシート2の
入射側面について、その中心でのスクリーン上下方向の
接線L2とフレネルネルレンズシート2の上下端部との
距離をD2とし、反りの大きさをD1またはD2で表し
た場合に、D2をD1の1/20〜1/3とすることが
好ましい。
【0014】そして、本発明のレンチキュラーレンズシ
ートは上下端部寄りの反り(S1,S2)が、レンチキ
ュラーレンズシート中央部の反り(S0)に比べて小さ
い。
【0015】レンチキュラーレンズシートとフレネルレ
ンズシートとは、スクリーンとして組み合わされた場合
に、図4に示すようにスクリーン型枠6で上端および下
端を固定して支持される。上下端部寄りの反り(S1,
S2)が、レンチキュラーレンズシート中央部の反り
(S0)に比べて小さい本発明のレンチキュラーレンズ
シートによれば、上下端のスクリーン型枠の近傍でレン
チキュラーレンズシート面とフレネルレンズシート面と
の接点で働く押圧力を低くすることができ、この部分で
発生するフレネルレンズ頂部の削れを抑えることができ
る。また、レンチキュラーレンズシートとフレネルレン
ズシートとの間の隙間が生じ易いレンズシートの中心付
近では両レンズシート間の押圧力を高くすることができ
るから、反りが与えられていないフラットなレンチキュ
ラーレンズシートを用いた場合のように、レンチキュラ
ーレンズシートとフレネルレンズシートとの間に隙間が
生じることも少ない。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、実施例により本発明を具体
的に説明する。
【0017】
【実施例】(実施例1)紫外線硬化樹脂を用いたフォト
ポリメリゼーション法によってアクリル−スチレン共重
合体樹脂からなる厚さ2mmのシート上にフレネルレン
ズパターンを形成することにより作製したフレネルレン
ズシートに、映像光の入射側が凸になるように反りを付
与した(フレネルレンズシートの凸状の反りの大きさ
(図3のD2)は10mm)。アクリル樹脂から構成さ
れた厚さが0.9mmのレンチキュラーレンズシートを
反り型の中に入れて加熱することにより、上記の通り定
義されたS0が14.7mm、S1およびS2が9.2
mmの反りを有するレンチキュラーレンズシートを作製
した。
【0018】上記のフレネルレンズレンズシートおよび
レンチキュラーレンズシートをフレネルレンズの形状が
形成されている面がレンチキュラーレンズシート側にく
るようにテレビセットの型枠にセットし、トラックに積
載して約1000km走行するという長距離の輸送テス
トを行ったが、フレネルレンズ頂部およびレンチキュラ
ーレンズ頂部の削れは発生しなかった。また、このテレ
ビセットを40℃・75%の環境下に48時間放置した
が、レンチキュラーレンズシートとフレネルレンズシー
トとの間に隙間は生じなかった。
【0019】(実施例2)アクリル樹脂から構成された
厚さが0.9mmのレンチキュラーレンズシートを実施
例1とは異なる反り型の中に入れて加熱することによ
り、上記の通り定義されたS0が9.0mm、S1およ
びS2が7.5mmの反りを有するレンチキュラーレン
ズシートを作製した。このレンチキュラーレンズシート
を、実施例1におけるものと同じフレネルレンズシート
とともに、そのフレネルレンズ形状が形成されている面
がレンチキュラーレンズシート側にくるようにしてテレ
ビセットの型枠にセットし、実施例1と同様の長距離輸
送テストおよび高温高湿テストを行ったが、いずれでも
実施例1と同様の良好な結果が得られた。
【0020】(実施例3)アクリル樹脂から構成された
厚さが0.9mmのレンチキュラーレンズシートを実施
例1〜2とは異なる反り型の中に入れて加熱することに
より、上記の通り定義されたS0が22.0mm、S1
およびS2が17.0mmの反りを有するレンチキュラ
ーレンズシートを作製した。このレンチキュラーレンズ
シートを、実施例1〜2におけるものと同じフレネルレ
ンズシートとともに、そのフレネルレンズ形状が形成さ
れている面がレンチキュラーレンズシート側にくるよう
にしてテレビセットの型枠にセットし、実施例1〜2と
同様の長距離輸送テストおよび高温高湿テストを行った
が、いずれでも実施例1〜2と同様の良好な結果が得ら
れた。
【0021】(実施例4)アクリル樹脂から構成された
厚さが0.9mmのレンチキュラーレンズシートを実施
例1〜3とは異なる反り型の中に入れて加熱することに
より、上記の通り定義されたS0が26.5mm、S1
およびS2が25.0mmの反りを有するレンチキュラ
ーレンズシートを作製した。このレンチキュラーレンズ
シートを、実施例1〜3におけるものと同じフレネルレ
ンズシートとともに、そのフレネルレンズ形状が形成さ
れている面がレンチキュラーレンズシート側にくるよう
にしてテレビセットの型枠にセットし、実施例1〜3と
同様の長距離輸送テストを行ったところ、スクリーンの
上下端部で僅かに削れが発生した。この背面投射形テレ
ビの画質を観察したところ、画質を低下させるような模
様あるいは影は発生せず、実用上の問題はなかった。ま
た、実施例1〜3と同様の高温高湿テストを行ったが、
実施例1〜3と同様に両レンズシート間の隙間は生じな
かった。
【0022】(比較例1)アクリル樹脂から構成された
厚さが0.9mmのレンチキュラーレンズシートを各実
施例とは異なる反り型の中に入れて加熱することによ
り、上記の通り定義されたS0、S1およびS2がいず
れも11.5mmの反りを有するレンチキュラーレンズ
シートを作製した。このレンチキュラーレンズシート
を、各実施例におけるものと同じフレネルレンズシート
とともに、そのフレネルレンズ形状が形成されている面
がレンチキュラーレンズシート側にくるようにしてテレ
ビセットの型枠にセットし、各実施例と同様の長距離輸
送テストを行ったところ、スクリーンの上下端部で削れ
が発生した。この背面投射形テレビの画質を観察したと
ころ、削れが発生した部分で画質を低下させる模様ある
いは影が発生し、画質が著しく低下した。なお、各実施
例と同様の高温高湿テストを行ったが、両レンズシート
間の隙間は生じなかった。
【0023】(比較例2)アクリル樹脂から構成された
厚さが0.9mmのレンチキュラーレンズシートを各実
施例とは異なる反り型の中に入れて加熱することによ
り、上記の通り定義されたS0が10.5mmで、S1
およびS2が−1.0mm(すなわち、入射レンズ側が
凸になるように中心付近とは逆向きの反りをもつ。)で
ある反りを有するレンチキュラーレンズシートを作製し
た。このレンチキュラーレンズシートを、各実施例にお
けるものと同じフレネルレンズシートとともに、そのフ
レネルレンズ形状が形成されている面がレンチキュラー
レンズシート側にくるようにしてテレビセットの型枠に
セットした。この状態でレンチキュラーレンズシートと
フレネルレンズシートとの間に2mmの隙間が観察され
た。このテレビセットを40℃・75%の環境下に48
時間放置したところ、両レンズシート間の隙間は12m
mに拡大した。このテレビセットの画像を観察すると、
隙間が見られた部分において2重像が強くなる、コンバ
ージェンスがずれるといった現象が発生した。なお、各
実施例と同様の長距離輸送テストを行ったところ、スク
リーンの上下端部での削れは発生しなかった。
【0024】(比較例3)アクリル樹脂から構成された
厚さが0.9mmのレンチキュラーレンズシートを各実
施例とは異なる反り型の中に入れて加熱することによ
り、上記の通り定義されたS0が24.0mmで、S1
およびS2が27.0mmの反りを有するレンチキュラ
ーレンズシートを作製した。このレンチキュラーレンズ
シートを、各実施例におけるものと同じフレネルレンズ
シートとともに、そのフレネルレンズ形状が形成されて
いる面がレンチキュラーレンズシート側にくるようにし
てテレビセットの型枠にセットし、各実施例と同様の長
距離輸送テストを行ったところ、スクリーンの上下端部
でレンチキュラーレンズ頂部およびフレネルレンズ頂部
の削れが発生した。この背面投射形テレビの画質を観察
したところ、削れが発生した部分で画質を低下させる模
様あるいは影が発生し、画質が著しく低下した。なお、
各実施例と同様の高温高湿テストを行ったが、両シート
間の隙間は生じなかった。
【0025】以上の実施例および比較例における反りの
大きさおよび各テストの結果を表にまとめると次の表1
の通りである。
【0026】
【表1】
【0027】
【発明の効果】本発明のレンチキュラーレンズシートに
よれば、フレネルレンズと組み合わせてスクリーンを構
成した場合にも、フレネルレンズシートとの間に隙間を
生じさせることが少なく、しかもフレネルレンズシート
とのこすれによるレンズ頂部の削れを生じることも少な
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による反りが与えられた弓形のレンチ
キュラーレンズシートのスクリーン上下方向の断面形状
を曲線に近似して示す図である。
【図2】 本発明のレンチキュラーレンズシートおよび
これと組み合わされるフレネルレンズシートの概略斜視
図である。
【図3】 本発明のレンチキュラーレンズシートおよび
これと組み合わされるフレネルレンズシートそれぞれの
スクリーン上下方向の断面形状の反りを示す概略図であ
る。
【図4】 レンチキュラーレンズシートおよびフレネル
レンズシートをスクリーン型枠に固定した様子を示す図
である。
【図5】 従来のレンチキュラーレンズシートおよびこ
れと組み合わされるフレネルレンズシートそれぞれのス
クリーン上下方向の断面形状の反りを示す概略図であ
る。
【符号の説明】 1、1A レンチキュラーレンズシート 2 フレネルレンズシート 6 スクリーン型枠

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンチキュラーレンズシートのスクリー
    ン上下方向の断面形状が、レンチキュラーレンズシート
    の高さ方向の中心線に対して上下が概ね対称な弓形とな
    るように、出射レンズ側が凹側となる反りを有するレン
    チキュラーレンズシートであって、 当該レンチキュラーレンズシートの弓形形状の近似曲線
    上の点であり、該中心線までの距離が150mmである
    2つの点を結ぶ距離が300mmの弦を想定したとき
    に、当該近似曲線と該中心線とが交わる点から当該弦ま
    での距離をS0で、 当該レンチキュラーレンズシートの近似曲線の上端から
    レンチキュラーレンズシートの下方向に300mmの距
    離にある近似曲線上の点と該上端とを結ぶ弦を想定した
    ときに、当該弦の中点に立てた垂線が該レンチキュラー
    レンズシートの近似曲線と交わる点から当該弦までの距
    離をS1で、 当該レンチキュラーレンズシートの近似曲線の下端から
    レンチキュラーレンズシートの上方向に300mmの距
    離にある近似曲線上の点と該下端とを結ぶ弦を想定した
    ときに、当該弦の中点に立てた垂線が該レンチキュラー
    レンズシートの近似曲線と交わる点から当該弦までの距
    離をS2でそれぞれ表したとき、S0、S1およびS2
    が、下記の式(1)および式(2)、 S0>S1>0 …(1) S0>S2>0 …(2) を満足することを特徴とするレンチキュラーレンズシー
    ト。
  2. 【請求項2】 上記のS0、S1およびS2が下記の式
    (1)ないし(5)、 S0>S1>0 …(1) S0>S2>0 …(2) 5(mm)≦S0≦25(mm) …(3) 0(mm)<S1<25(mm) …(4) 0(mm)<S2<25(mm) …(5) を満足する請求項1記載のレンチキュラーレンズシー
    ト。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のレンチキュラー
    レンズシートと、該レンチキュラーレンズシートの入射
    側面に配設されたフレネルレンズシートからなるスクリ
    ーンであって、該フレネルレンズシートが、その出射側
    が凹側となる反りを有し、かつその反りが該レンチキュ
    ラーレンズシートの反りよりも緩やかであるスクリー
    ン。
  4. 【請求項4】 レンチキュラーレンズシートの入射側面
    について、その中心でのスクリーン上下方向の接線とレ
    ンチキュラーレンズシートの上下端部との距離をD1と
    し、フレネルレンズシートの入射側面について、その中
    心でのスクリーン上下方向の接線とフレネルネルレンズ
    シートの上下端部との距離をD2とし、反りの大きさを
    D1またはD2で表した場合に、D2がD1の1/20
    〜1/3である請求項3記載のスクリーン。
JP11362732A 1998-12-21 1999-12-21 レンチキュラーレンズシート Withdrawn JP2000241890A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6359736B1 (en) * 1998-12-21 2002-03-19 Kuraray Co., Ltd. Lenticular lens sheet

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6359736B1 (en) * 1998-12-21 2002-03-19 Kuraray Co., Ltd. Lenticular lens sheet

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