JP2000239864A - 金属膜の形成方法および液晶装置の製造方法 - Google Patents
金属膜の形成方法および液晶装置の製造方法Info
- Publication number
- JP2000239864A JP2000239864A JP11044988A JP4498899A JP2000239864A JP 2000239864 A JP2000239864 A JP 2000239864A JP 11044988 A JP11044988 A JP 11044988A JP 4498899 A JP4498899 A JP 4498899A JP 2000239864 A JP2000239864 A JP 2000239864A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- liquid crystal
- etching
- chromium
- taw
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Liquid Crystal (AREA)
- ing And Chemical Polishing (AREA)
- Drying Of Semiconductors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 Ta(もしくはTaW)の表面に陽極酸化膜
を形成しその上にCr膜を形成してなるTFDをスイッ
チング素子とする液晶表示装置の製造プロセスにおい
て、TaもしくはTaWの膜残りはもちろんCrの膜残
りも切断もしくは除去して不良接続個所をなくし、表示
画質の良好な液晶表示装置を得ることができるようにす
る。 【解決手段】 陽極酸化のときに電圧を供給するために
形成されているTaもしくはTaWの配線部分(12
b)と素子部分(12a)との切離しのためのレジスト
膜(15)に、膜残りの切断もしくは除去のための開口
部(15b)を形成しておき、該レジスト膜を用いて、
例えば反応性イオンエッチング(RIE)のようなドラ
イエッチング後に、レジスト膜を残したままO2プラズ
マ処理を行なってからCr用のエッチング液を用いたウ
ェットエッチングを行なうようにした。
を形成しその上にCr膜を形成してなるTFDをスイッ
チング素子とする液晶表示装置の製造プロセスにおい
て、TaもしくはTaWの膜残りはもちろんCrの膜残
りも切断もしくは除去して不良接続個所をなくし、表示
画質の良好な液晶表示装置を得ることができるようにす
る。 【解決手段】 陽極酸化のときに電圧を供給するために
形成されているTaもしくはTaWの配線部分(12
b)と素子部分(12a)との切離しのためのレジスト
膜(15)に、膜残りの切断もしくは除去のための開口
部(15b)を形成しておき、該レジスト膜を用いて、
例えば反応性イオンエッチング(RIE)のようなドラ
イエッチング後に、レジスト膜を残したままO2プラズ
マ処理を行なってからCr用のエッチング液を用いたウ
ェットエッチングを行なうようにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶装置の製造方
法さらには金属膜の不要個所の除去方法に適用して有効
な技術に関し、例えばCr(クロム)膜からなる電極を
有する液晶表示装置に利用して好適な技術に関する。
法さらには金属膜の不要個所の除去方法に適用して有効
な技術に関し、例えばCr(クロム)膜からなる電極を
有する液晶表示装置に利用して好適な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯用電子機器等に使用される液晶表示
装置として、マトリックス状に配置された画素電極と各
画素電極に電圧を印加するスイッチング素子としてのT
FD(Thin Film Diode:薄膜ダイオード)素子や、T
FT(Thin Film Transistor:薄膜トランジスタ)素子
を形成した液晶表示装置がある。このうちTFD素子を
使用した液晶表示装置として実用化されているものおい
ては、Ta(タンタル)もしくはTaW(タンタル・タ
ングステン)膜の表面に陽極酸化で薄い酸化膜(TaO
x)を形成し、その上にCr膜を形成したMIM(金属
−絶縁膜−金属)構造のダイオードが用いられている。
装置として、マトリックス状に配置された画素電極と各
画素電極に電圧を印加するスイッチング素子としてのT
FD(Thin Film Diode:薄膜ダイオード)素子や、T
FT(Thin Film Transistor:薄膜トランジスタ)素子
を形成した液晶表示装置がある。このうちTFD素子を
使用した液晶表示装置として実用化されているものおい
ては、Ta(タンタル)もしくはTaW(タンタル・タ
ングステン)膜の表面に陽極酸化で薄い酸化膜(TaO
x)を形成し、その上にCr膜を形成したMIM(金属
−絶縁膜−金属)構造のダイオードが用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】TFD素子を使用した
上記液晶表示装置の製造プロセスにおいては、TaやC
rのパターニングの際に膜残りが生じると、信号線と画
素電極とが不良接触して適切な電圧がその画素部分の液
晶に印加できなくなり、表示上の欠陥が生じてしまう。
そこで、膜残りによる不良接触対策として、Taおよび
TaOxの切断工程を利用して膜残り部分の除去もしく
は切断を行なうことを考えた。しかしながら、Taおよ
びTaOxのエッチングをフッ素系ガスとO2ガスを用
いたRIE(反応性イオンエッチング)により行なう
と、Taの膜残りは除去できるが、Crの膜残りは除去
することができないという問題点があることが明らかと
なった。
上記液晶表示装置の製造プロセスにおいては、TaやC
rのパターニングの際に膜残りが生じると、信号線と画
素電極とが不良接触して適切な電圧がその画素部分の液
晶に印加できなくなり、表示上の欠陥が生じてしまう。
そこで、膜残りによる不良接触対策として、Taおよび
TaOxの切断工程を利用して膜残り部分の除去もしく
は切断を行なうことを考えた。しかしながら、Taおよ
びTaOxのエッチングをフッ素系ガスとO2ガスを用
いたRIE(反応性イオンエッチング)により行なう
と、Taの膜残りは除去できるが、Crの膜残りは除去
することができないという問題点があることが明らかと
なった。
【0004】以下、図2を用いて、上記問題点をより詳
細に説明する。図2はマトリックス状に配設される画素
のうちの1つを拡大してプロセスの工程順に示すもので
ある。
細に説明する。図2はマトリックス状に配設される画素
のうちの1つを拡大してプロセスの工程順に示すもので
ある。
【0005】まず、ガラス基板の表面もしくは下地とな
るTaOx膜の上にスパッタ法によりTaW(もしくは
Ta)膜が被着され、ドライエッチングにより図2
(A)に示すような形状のTaWパターン12が形成さ
れ、その表面が陽極酸化により酸化される。12cはT
aWの膜残りである。
るTaOx膜の上にスパッタ法によりTaW(もしくは
Ta)膜が被着され、ドライエッチングにより図2
(A)に示すような形状のTaWパターン12が形成さ
れ、その表面が陽極酸化により酸化される。12cはT
aWの膜残りである。
【0006】陽極酸化後、クロム膜が形成され、ウェッ
トエッチングにより図2(B)に示すようなクロムパタ
ーン14が形成される。図中、ハッチングH1,H2が
付されているクロムパターン14とTaWパターン12
との重なり部分がTFD素子である。14cはクロムの
膜残りである。次に、陽極酸化のときに電圧を供給する
ために形成されているTaWの配線部分と素子部分とを
切り離すため、レジスト膜を被着して図2(C)にハッ
チング15aを付した部分のTaWとその表面の陽極酸
化膜をドライエッチングで除去する。このときのドライ
エッチングは、フッ素系ガス(例えばSF6)とO2ガ
スを用いたRIEで実施する。
トエッチングにより図2(B)に示すようなクロムパタ
ーン14が形成される。図中、ハッチングH1,H2が
付されているクロムパターン14とTaWパターン12
との重なり部分がTFD素子である。14cはクロムの
膜残りである。次に、陽極酸化のときに電圧を供給する
ために形成されているTaWの配線部分と素子部分とを
切り離すため、レジスト膜を被着して図2(C)にハッ
チング15aを付した部分のTaWとその表面の陽極酸
化膜をドライエッチングで除去する。このときのドライ
エッチングは、フッ素系ガス(例えばSF6)とO2ガ
スを用いたRIEで実施する。
【0007】ところで、上記のようなTaWの膜残り1
2cやクロムの膜残り14cがあると、その後、図6に
鎖線で示すようなITO(酸化インジウムスズ)からな
る画素電極16を形成したときに、画素電極16とクロ
ム信号線14aとが短絡して不所望な電圧が画素電極に
印加されて画質の低下の原因となる。
2cやクロムの膜残り14cがあると、その後、図6に
鎖線で示すようなITO(酸化インジウムスズ)からな
る画素電極16を形成したときに、画素電極16とクロ
ム信号線14aとが短絡して不所望な電圧が画素電極に
印加されて画質の低下の原因となる。
【0008】そこで、陽極酸化のときに電圧を供給する
ために形成されているTaWの配線部分と素子部分との
切離しのための上記RIEによるエッチングの際に、ハ
ッチング15bを付したような個所を同時に除去するこ
とにより、TaWの膜残り12cを切り離すようにし
た。ところが、フッ素系ガスとO2ガスを用いたRIE
を行なうと、例えば図6に示すようなTaWの膜残り1
2cは切り離すことができるが、クロムの膜残り14c
は切断できないのみならず、エッチングに使用したフッ
素プラズマとクロムとが反応してクロムの膜残り14c
の表面にCrF(フッ化クロム)膜が形成されてしま
う。
ために形成されているTaWの配線部分と素子部分との
切離しのための上記RIEによるエッチングの際に、ハ
ッチング15bを付したような個所を同時に除去するこ
とにより、TaWの膜残り12cを切り離すようにし
た。ところが、フッ素系ガスとO2ガスを用いたRIE
を行なうと、例えば図6に示すようなTaWの膜残り1
2cは切り離すことができるが、クロムの膜残り14c
は切断できないのみならず、エッチングに使用したフッ
素プラズマとクロムとが反応してクロムの膜残り14c
の表面にCrF(フッ化クロム)膜が形成されてしま
う。
【0009】このCrFは、Crのウェットエッチング
に使用するエッチング液はもちろんドライエッチングに
よっても除去することが困難な被膜である。そのため、
上記従来方法では、TaWの膜残り12cは切断できる
が、クロムの膜残り14cは切断することができず、例
えば図6におけるA−A線断面を示す図7のように、画
素電極16とクロム信号線14aとがクロムの膜残り1
4cによって短絡してしまうという問題点があることが
明らかとなった。
に使用するエッチング液はもちろんドライエッチングに
よっても除去することが困難な被膜である。そのため、
上記従来方法では、TaWの膜残り12cは切断できる
が、クロムの膜残り14cは切断することができず、例
えば図6におけるA−A線断面を示す図7のように、画
素電極16とクロム信号線14aとがクロムの膜残り1
4cによって短絡してしまうという問題点があることが
明らかとなった。
【0010】この発明の目的は、TaもしくはTaWの
表面に陽極酸化膜を形成しその上にクロム膜を形成して
なるTFDをスイッチング素子とする液晶表示装置の製
造プロセスにおいて、TaもしくはTaWの膜残りはも
ちろんクロムの膜残りも切断もしくは除去して不良接続
個所をなくし、表示画質の良好な液晶表示装置を得るこ
とができる金属膜の形成方法を提供することにある。
表面に陽極酸化膜を形成しその上にクロム膜を形成して
なるTFDをスイッチング素子とする液晶表示装置の製
造プロセスにおいて、TaもしくはTaWの膜残りはも
ちろんクロムの膜残りも切断もしくは除去して不良接続
個所をなくし、表示画質の良好な液晶表示装置を得るこ
とができる金属膜の形成方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、フッ素を用いたドライエッチング工程を
含む金属膜の形成方法において、上記ドライエッチング
工程の後でクロムもしくはアルミニウムのウェットエッ
チングを行なう場合に、前処理としてO2プラズマ処理
を行なうようにしたものである。
め、本発明は、フッ素を用いたドライエッチング工程を
含む金属膜の形成方法において、上記ドライエッチング
工程の後でクロムもしくはアルミニウムのウェットエッ
チングを行なう場合に、前処理としてO2プラズマ処理
を行なうようにしたものである。
【0012】上記した手段によれば、ドライエッチング
でクロムもしくはアルミニウムの表面にフッ素化合物が
生成されてもO2プラズマ処理により分解されるため、
その後のウェットエッチングによって容易に除去するこ
とができる。
でクロムもしくはアルミニウムの表面にフッ素化合物が
生成されてもO2プラズマ処理により分解されるため、
その後のウェットエッチングによって容易に除去するこ
とができる。
【0013】また、本発明においては、上記O2プラズ
マ処理は、上記ウェットエッチングに用いるレジスト膜
をマスクとして行なうようにした。これにより、O2プ
ラズマ処理に用いるレジストマスクを別に形成する必要
がなく工程が簡略化されるとともに、余分な部分をO2
プラズマにさらすこともないため特性が劣化することも
ない。
マ処理は、上記ウェットエッチングに用いるレジスト膜
をマスクとして行なうようにした。これにより、O2プ
ラズマ処理に用いるレジストマスクを別に形成する必要
がなく工程が簡略化されるとともに、余分な部分をO2
プラズマにさらすこともないため特性が劣化することも
ない。
【0014】また、本発明においては、上記ドライエッ
チングはフッ素プラズマを用いた反応性イオンエッチン
グであり、上記ウェットエッチングは塩素系エッチング
液を用いたウェットエッチングであるとした。これによ
り、ドライエッチングでクロムもしくはアルミニウムの
表面にフッ素化合物が生成されてもその後のウェットエ
ッチングによって確実に除去することができる。
チングはフッ素プラズマを用いた反応性イオンエッチン
グであり、上記ウェットエッチングは塩素系エッチング
液を用いたウェットエッチングであるとした。これによ
り、ドライエッチングでクロムもしくはアルミニウムの
表面にフッ素化合物が生成されてもその後のウェットエ
ッチングによって確実に除去することができる。
【0015】また、本発明は、液晶を挟持する一対の基
板を備え、少なくとも一方の上記基板上に、タンタルも
しくはタンタル合金とその陽極酸化膜とクロムとのサン
ドイッチ構造から成るスイッチング素子と、該スイッチ
ング素子に接続される画素電極とからなる画素が、マト
リックス状に配置形成される液晶装置の製造プロセスに
おいて、上記陽極酸化膜をフッ素を用いたドライエッチ
ングで切断した後に、ウェットエッチングにより上記ク
ロムの不要部分を除去もしくは切断する場合に、前処理
としてO2プラズマ処理を行なうようにした。これによ
り、ドライエッチングでクロムの表面にフッ素化合物が
生成されてもO2プラズマ処理により分解されるため、
その後のウェットエッチングによってクロムの不要部分
を容易に除去することができる。その結果、クロムの膜
残りも切断もしくは除去して不良接続個所をなくし、表
示画質の良好な液晶表示装置を得ることができる。
板を備え、少なくとも一方の上記基板上に、タンタルも
しくはタンタル合金とその陽極酸化膜とクロムとのサン
ドイッチ構造から成るスイッチング素子と、該スイッチ
ング素子に接続される画素電極とからなる画素が、マト
リックス状に配置形成される液晶装置の製造プロセスに
おいて、上記陽極酸化膜をフッ素を用いたドライエッチ
ングで切断した後に、ウェットエッチングにより上記ク
ロムの不要部分を除去もしくは切断する場合に、前処理
としてO2プラズマ処理を行なうようにした。これによ
り、ドライエッチングでクロムの表面にフッ素化合物が
生成されてもO2プラズマ処理により分解されるため、
その後のウェットエッチングによってクロムの不要部分
を容易に除去することができる。その結果、クロムの膜
残りも切断もしくは除去して不良接続個所をなくし、表
示画質の良好な液晶表示装置を得ることができる。
【0016】さらには、本発明は、上記ドライエッチン
グによる陽極酸化膜の切断と同時に、タンタルもしくは
タンタル合金の不要部分の除去もしくは切断を行なうよ
うにした。これにより、タンタルもしくはタンタル合金
の膜残りを切断もしくは除去して不良接続個所をなく
し、さらに表示画質の良好な液晶表示装置を得ることが
できる。
グによる陽極酸化膜の切断と同時に、タンタルもしくは
タンタル合金の不要部分の除去もしくは切断を行なうよ
うにした。これにより、タンタルもしくはタンタル合金
の膜残りを切断もしくは除去して不良接続個所をなく
し、さらに表示画質の良好な液晶表示装置を得ることが
できる。
【0017】また、本発明は、上記O2プラズマ処理
は、上記ドライエッチングに用いたレジスト膜またはウ
ェットエッチングに用いるレジスト膜をマスクとして行
なうようにした。これにより、O2プラズマ処理に用い
るレジストマスクを別に形成する必要がなく工程が簡略
化されるとともに、余分な部分をO2プラズマにさらす
こともないため特性が劣化することもない。
は、上記ドライエッチングに用いたレジスト膜またはウ
ェットエッチングに用いるレジスト膜をマスクとして行
なうようにした。これにより、O2プラズマ処理に用い
るレジストマスクを別に形成する必要がなく工程が簡略
化されるとともに、余分な部分をO2プラズマにさらす
こともないため特性が劣化することもない。
【0018】また、本発明は、上記O2プラズマ処理
は、上記ドライエッチングおよび上記ウェットエッチン
グに用いるレジスト膜を共通のマスクとして行なうよう
にした。これにより、レジストマスクの数をさらに減ら
すことができる。
は、上記ドライエッチングおよび上記ウェットエッチン
グに用いるレジスト膜を共通のマスクとして行なうよう
にした。これにより、レジストマスクの数をさらに減ら
すことができる。
【0019】さらに、本発明は、上記ドライエッチング
はフッ素プラズマを用いた反応性イオンエッチングであ
り、上記ウェットエッチングは塩素系エッチング液を用
いたウェットエッチングであるとした。これにより、ド
ライエッチングでクロムの表面にフッ素化合物が生成さ
れてもその後のウェットエッチングによって確実に除去
することができる。
はフッ素プラズマを用いた反応性イオンエッチングであ
り、上記ウェットエッチングは塩素系エッチング液を用
いたウェットエッチングであるとした。これにより、ド
ライエッチングでクロムの表面にフッ素化合物が生成さ
れてもその後のウェットエッチングによって確実に除去
することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施例を図
面に基づいて説明する。
面に基づいて説明する。
【0021】図1は、本発明の金属膜の形成方法を適用
した液晶パネル用基板の製造プロセスを工程順に示すフ
ローチャート、図2はプロセスの途中の液晶パネル用基
板(TFD素子側基板)の平面レイアウト、図3は完成
状態の平面レイアウトを示す。なお、図2および図3に
はマトリックス状に配置されている画素のうち一画素部
分の平面レイアウトを示す。また、図4(A)は図2
(C)におけるI−I線に沿った断面図、図4(B)は
図2(C)におけるII−II線に沿った断面図、図4
(C)は図2(C)におけるIII−III線に沿った断面図
である。
した液晶パネル用基板の製造プロセスを工程順に示すフ
ローチャート、図2はプロセスの途中の液晶パネル用基
板(TFD素子側基板)の平面レイアウト、図3は完成
状態の平面レイアウトを示す。なお、図2および図3に
はマトリックス状に配置されている画素のうち一画素部
分の平面レイアウトを示す。また、図4(A)は図2
(C)におけるI−I線に沿った断面図、図4(B)は
図2(C)におけるII−II線に沿った断面図、図4
(C)は図2(C)におけるIII−III線に沿った断面図
である。
【0022】本実施例においては、まずガラス基板10
の表面全体に、スパッタ法により下地TaOx膜11
(図4参照)を例えば100nmのような厚みに形成す
る(ステップS1)。その上に、同じくスパッタ法によ
りTaW(もしくはTa)のような金属膜12を例えば
100〜200nmのような厚みに形成する(ステップ
S2)。
の表面全体に、スパッタ法により下地TaOx膜11
(図4参照)を例えば100nmのような厚みに形成す
る(ステップS1)。その上に、同じくスパッタ法によ
りTaW(もしくはTa)のような金属膜12を例えば
100〜200nmのような厚みに形成する(ステップ
S2)。
【0023】その後、レジスト膜を塗布しフォトリソグ
ラフィ法で所定のレジストパターンを残し、これをマス
クとしてRIEのようなドライエッチングでTaW層を
選択的に除去して図2(A)に示すような所定のパター
ンに形成する(ステップS3)。
ラフィ法で所定のレジストパターンを残し、これをマス
クとしてRIEのようなドライエッチングでTaW層を
選択的に除去して図2(A)に示すような所定のパター
ンに形成する(ステップS3)。
【0024】図2(A)において、符号12aが付され
た突出部分がTFD素子の一方の電極となる部分で、1
2bは12aに陽極酸化のための電圧を供給する電圧供
給線となる配線部分、12cは不要な膜残りである。
た突出部分がTFD素子の一方の電極となる部分で、1
2bは12aに陽極酸化のための電圧を供給する電圧供
給線となる配線部分、12cは不要な膜残りである。
【0025】TaWのパターニング後、上記金属膜12
aの表面に陽極酸化法により絶縁膜(TaOx)13を
形成し、熱処理を行って上記絶縁膜(TaOx)を安定
な絶縁膜にする(ステップS4)。なお、このとき電圧
供給線(12b)の表面にも絶縁膜(TaOx)が形成
される。
aの表面に陽極酸化法により絶縁膜(TaOx)13を
形成し、熱処理を行って上記絶縁膜(TaOx)を安定
な絶縁膜にする(ステップS4)。なお、このとき電圧
供給線(12b)の表面にも絶縁膜(TaOx)が形成
される。
【0026】しかる後、スパッタ法によりクロム膜を基
板全面に例えば100〜200nmのような厚みに形成
する(ステップS5)。そして、レジスト膜を塗布しフ
ォトリソグラフィ法で所定のレジストパターンを残し、
これをマスクとして硝酸第二セリウムアンモニウムを1
0〜20%、過塩素酸を5〜10%含む水溶液などを用
いたウェットエッチングによりクロム膜を選択エッチン
グして、図2(B)のようなパターン(14a,14
b)に形成する(ステップS6)。
板全面に例えば100〜200nmのような厚みに形成
する(ステップS5)。そして、レジスト膜を塗布しフ
ォトリソグラフィ法で所定のレジストパターンを残し、
これをマスクとして硝酸第二セリウムアンモニウムを1
0〜20%、過塩素酸を5〜10%含む水溶液などを用
いたウェットエッチングによりクロム膜を選択エッチン
グして、図2(B)のようなパターン(14a,14
b)に形成する(ステップS6)。
【0027】図2(B)において、ハッチングH1,H
2が付されている部分が、それぞれTaW−TaOx−
Crの構造を有するTFD素子(ダイオード)である。
なお、図2(B)に示されているクロム膜14a,14
bのうち14aは画素列方向に沿って配設され、後述の
画素電極に印加電圧を供給するため信号線であり、14
bは上記ダイオードの一方のクロム電極を構成するとと
もに画素電極とを接続するためのクロム膜である。ま
た、14cはクロム膜の不要な膜残りである。なお、ク
ロム膜のパターニングに使用したレジスト膜はパターニ
ング終了後に除去する。
2が付されている部分が、それぞれTaW−TaOx−
Crの構造を有するTFD素子(ダイオード)である。
なお、図2(B)に示されているクロム膜14a,14
bのうち14aは画素列方向に沿って配設され、後述の
画素電極に印加電圧を供給するため信号線であり、14
bは上記ダイオードの一方のクロム電極を構成するとと
もに画素電極とを接続するためのクロム膜である。ま
た、14cはクロム膜の不要な膜残りである。なお、ク
ロム膜のパターニングに使用したレジスト膜はパターニ
ング終了後に除去する。
【0028】しかる後、レジスト膜15(図4(A)参
照)を基板全面に被着し、所定のマスクを用いて露光、
現像を行なって、レジスト膜15に図2(C)に示すよ
うに、TFD素子の一方の電極となる部分12aと陽極
酸化のための電圧を供給するための配線部分12bとを
切離すための開口部15aを形成する(ステップS7〜
S8)。また、上記レジスト膜15への開口部15aの
形成と同時に、膜残り12c,14cを切断するための
開口部15bをレジスト膜15に形成する。さらに、図
2(C)には示されていないが、光の透過率を向上させ
るため、画素電極(図3参照)が形成される部分の下地
TaOx膜11を除去するための開口部を上記レジスト
膜15に形成する。
照)を基板全面に被着し、所定のマスクを用いて露光、
現像を行なって、レジスト膜15に図2(C)に示すよ
うに、TFD素子の一方の電極となる部分12aと陽極
酸化のための電圧を供給するための配線部分12bとを
切離すための開口部15aを形成する(ステップS7〜
S8)。また、上記レジスト膜15への開口部15aの
形成と同時に、膜残り12c,14cを切断するための
開口部15bをレジスト膜15に形成する。さらに、図
2(C)には示されていないが、光の透過率を向上させ
るため、画素電極(図3参照)が形成される部分の下地
TaOx膜11を除去するための開口部を上記レジスト
膜15に形成する。
【0029】それから、フッ素系ガスとO2ガスを用い
たRIE(反応性イオンエッチング)を行なう(ステッ
プS9)。すると、開口部15a,15bに露出してい
るTaW膜が除去され、図4(A)に示すように、素子
部12aと配線部分12bとが切断されるとともに、図
4(B)に示すように、TaWの膜残り12cも切断さ
れる。ただし、このとき、クロムの膜残り14cは切断
もしくは除去できないのみならず、エッチングに使用し
たフッ素プラズマとクロムとが反応してクロムの表面に
除去が困難なCrF(フッ化クロム)が形成される。
たRIE(反応性イオンエッチング)を行なう(ステッ
プS9)。すると、開口部15a,15bに露出してい
るTaW膜が除去され、図4(A)に示すように、素子
部12aと配線部分12bとが切断されるとともに、図
4(B)に示すように、TaWの膜残り12cも切断さ
れる。ただし、このとき、クロムの膜残り14cは切断
もしくは除去できないのみならず、エッチングに使用し
たフッ素プラズマとクロムとが反応してクロムの表面に
除去が困難なCrF(フッ化クロム)が形成される。
【0030】そこで、この実施例においては、上記レジ
スト膜15を残したまま基板を所定時間O2プラズマ雰
囲気に置く(ステップS10)。これによって、クロム
膜の表面に形成されているフッ化クロムが、O2プラズ
マによって分解され、フッ化クロムのフッ素と酸素が置
換されて酸化クロムとなる。続いて、硝酸第二セリウム
アンモニウムを10〜20%、過塩素酸を5〜10%含
む水溶液などの塩素系エッチング液を用いたウェットエ
ッチングを行なう(ステップS11)。すると、図4
(C)に示すように、開口部15bに露出しているクロ
ムの膜残り14cが切断される。
スト膜15を残したまま基板を所定時間O2プラズマ雰
囲気に置く(ステップS10)。これによって、クロム
膜の表面に形成されているフッ化クロムが、O2プラズ
マによって分解され、フッ化クロムのフッ素と酸素が置
換されて酸化クロムとなる。続いて、硝酸第二セリウム
アンモニウムを10〜20%、過塩素酸を5〜10%含
む水溶液などの塩素系エッチング液を用いたウェットエ
ッチングを行なう(ステップS11)。すると、図4
(C)に示すように、開口部15bに露出しているクロ
ムの膜残り14cが切断される。
【0031】その後、上記工程で使用したレジスト膜1
5を除去してから、ITO(酸化インジウムスズ)膜を
基板全面に被着し、パターニングを行なって、図3に示
すようなパターンの画素電極16を形成する(ステップ
S12)。なお、図示しないが、ITOからなる画素電
極形成後は、基板上にポリイミドなどからなる配向膜を
塗布し、配向処理を施して素子側基板は完成する。
5を除去してから、ITO(酸化インジウムスズ)膜を
基板全面に被着し、パターニングを行なって、図3に示
すようなパターンの画素電極16を形成する(ステップ
S12)。なお、図示しないが、ITOからなる画素電
極形成後は、基板上にポリイミドなどからなる配向膜を
塗布し、配向処理を施して素子側基板は完成する。
【0032】一方、上記のように構成された素子側基板
と対向される基板には、上記クロム膜からなる信号線1
4aと交差する方向に沿って、上記画素電極16とほぼ
同一の幅を有するITOからなる走査線を、またその上
にはカラーフィルタ層を形成し、このカラーフィルタ層
の上には素子側基板と同様に配向膜を塗布し、配向処理
を施す。
と対向される基板には、上記クロム膜からなる信号線1
4aと交差する方向に沿って、上記画素電極16とほぼ
同一の幅を有するITOからなる走査線を、またその上
にはカラーフィルタ層を形成し、このカラーフィルタ層
の上には素子側基板と同様に配向膜を塗布し、配向処理
を施す。
【0033】上記実施例の製造プロセスによれば、フッ
素プラズマを用いたRIEによるTaW(もしくはT
a)の配線部分と素子部分との切離しの際に、クロム膜
の表面にフッ化クロムが形成されても、O2プラズマ処
理によってフッ化クロムのフッ素と酸素が置換されて酸
化クロムとなり、エッチング液により除去可能となるた
め、TaWもしくはTaの膜残りはもちろんクロムの膜
残りも切断もしくは除去して不良接続個所をなくすこと
ができる。しかも、O2プラズマ処理は、TaW(もし
くはTa)の配線部分と素子部分との切離しのためのR
IEと同一の装置もしくは同一チャンバー内あるいはレ
ジスト膜を灰化して剥離を容易にするためのアッシング
装置もしくはアッシングチャンバー内で行なうことがで
きるので、比較的容易に実施することができ、O2プラ
ズマ処理工程の追加に伴うコストアップも最小限に抑え
ることができる。
素プラズマを用いたRIEによるTaW(もしくはT
a)の配線部分と素子部分との切離しの際に、クロム膜
の表面にフッ化クロムが形成されても、O2プラズマ処
理によってフッ化クロムのフッ素と酸素が置換されて酸
化クロムとなり、エッチング液により除去可能となるた
め、TaWもしくはTaの膜残りはもちろんクロムの膜
残りも切断もしくは除去して不良接続個所をなくすこと
ができる。しかも、O2プラズマ処理は、TaW(もし
くはTa)の配線部分と素子部分との切離しのためのR
IEと同一の装置もしくは同一チャンバー内あるいはレ
ジスト膜を灰化して剥離を容易にするためのアッシング
装置もしくはアッシングチャンバー内で行なうことがで
きるので、比較的容易に実施することができ、O2プラ
ズマ処理工程の追加に伴うコストアップも最小限に抑え
ることができる。
【0034】図5には上記の素子側基板を適用した液晶
パネル30の構成例を示す。図5の実施例の液晶パネル
30は、信号線14aや画素電極16およびこれに電圧
を印加するTFD素子(TaW層12aとCr層14b
からなる)を有する液晶パネル用基板10と、透明電極
(ITO)からなる走査線21、カラーフィルタ層22
およびブラックマスク23等を有する入射側のガラス基
板20とが適当な間隔をおいて配置され、周囲をシール
材31で封止された間隙内にTN(Twisted Nematic)
型液晶またはSH(Super Homeotropic)型液晶などの
液晶32が充填されて液晶パネル30として構成されて
いる。
パネル30の構成例を示す。図5の実施例の液晶パネル
30は、信号線14aや画素電極16およびこれに電圧
を印加するTFD素子(TaW層12aとCr層14b
からなる)を有する液晶パネル用基板10と、透明電極
(ITO)からなる走査線21、カラーフィルタ層22
およびブラックマスク23等を有する入射側のガラス基
板20とが適当な間隔をおいて配置され、周囲をシール
材31で封止された間隙内にTN(Twisted Nematic)
型液晶またはSH(Super Homeotropic)型液晶などの
液晶32が充填されて液晶パネル30として構成されて
いる。
【0035】なお、図示はしないが、少なくとも素子側
の基板には、TFD素子に信号を供給するための端子部
が形成され、例えばCOG(Chip On Glass:チップオ
ングラス)方式や、TAB(Tape Automated Bonding:
テープ自動化実装)方式等により、駆動用ICまたはそ
れが搭載されたFPC(Flexible Printed circuit:可
撓性印刷基板)が、実装される。また、透過型の液晶パ
ネルでは素子側とカラーフィルタ側の基板の外側の面
に、反射型の液晶パネルでは入射側の基板の外側の面に
それぞれ偏光板が接合される。さらに、電源回路等を含
む制御回路が接続され液晶表示装置として構成される。
の基板には、TFD素子に信号を供給するための端子部
が形成され、例えばCOG(Chip On Glass:チップオ
ングラス)方式や、TAB(Tape Automated Bonding:
テープ自動化実装)方式等により、駆動用ICまたはそ
れが搭載されたFPC(Flexible Printed circuit:可
撓性印刷基板)が、実装される。また、透過型の液晶パ
ネルでは素子側とカラーフィルタ側の基板の外側の面
に、反射型の液晶パネルでは入射側の基板の外側の面に
それぞれ偏光板が接合される。さらに、電源回路等を含
む制御回路が接続され液晶表示装置として構成される。
【0036】以上、本発明を各画素電極に電圧を印加す
るスイッチング素子としてTFD素子を使用した液晶装
置に適用した場合について説明したが、本発明はTFD
素子を用いた液晶装置に限定されず、TFT素子を用い
た液晶装置であってゲート電極等にTaもしくはTaW
やCr等を用いる液晶装置にも適用することができる。
また、TaもしくはTaW膜の形成後にクロム以外の金
属膜例えばアルミニウム膜を形成する工程を有するプロ
セスにも適用することができ、RIEによって表面にA
lF(フッ化アルミニウム)が形成されるAl膜残りを
切断もしくは除去することができる。
るスイッチング素子としてTFD素子を使用した液晶装
置に適用した場合について説明したが、本発明はTFD
素子を用いた液晶装置に限定されず、TFT素子を用い
た液晶装置であってゲート電極等にTaもしくはTaW
やCr等を用いる液晶装置にも適用することができる。
また、TaもしくはTaW膜の形成後にクロム以外の金
属膜例えばアルミニウム膜を形成する工程を有するプロ
セスにも適用することができ、RIEによって表面にA
lF(フッ化アルミニウム)が形成されるAl膜残りを
切断もしくは除去することができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、フッ素
を用いたドライエッチング工程を含む製造プロセスにお
いて、上記ドライエッチング工程よりも後の工程でクロ
ムもしくはアルミニウムのウェットエッチングを行なう
場合に、前処理としてO2プラズマ処理を行なうように
したので、フッ素プラズマを用いたRIEによるTaW
(もしくはTa)の配線部分と素子部分との切離しの際
に、クロム膜の表面にフッ化クロムが形成されても、O
2プラズマ処理によってフッ化クロムのフッ素と酸素が
置換されて酸化クロムとなり、エッチング液により除去
可能となるため、TaWもしくはTaの膜残りはもちろ
んクロムの膜残りも切断もしくは除去して不良接続個所
をなくすことができ、これによって例えば液晶表示装置
の製造プロセスに適用した場合には表示画質の良好な液
晶表示装置を得ることができるようになるという効果が
ある。
を用いたドライエッチング工程を含む製造プロセスにお
いて、上記ドライエッチング工程よりも後の工程でクロ
ムもしくはアルミニウムのウェットエッチングを行なう
場合に、前処理としてO2プラズマ処理を行なうように
したので、フッ素プラズマを用いたRIEによるTaW
(もしくはTa)の配線部分と素子部分との切離しの際
に、クロム膜の表面にフッ化クロムが形成されても、O
2プラズマ処理によってフッ化クロムのフッ素と酸素が
置換されて酸化クロムとなり、エッチング液により除去
可能となるため、TaWもしくはTaの膜残りはもちろ
んクロムの膜残りも切断もしくは除去して不良接続個所
をなくすことができ、これによって例えば液晶表示装置
の製造プロセスに適用した場合には表示画質の良好な液
晶表示装置を得ることができるようになるという効果が
ある。
【図1】本発明に係る液晶パネル用基板の製造プロセス
の一例を示すフローチャート。
の一例を示すフローチャート。
【図2】本発明に係る液晶パネル用基板の製造プロセス
における基板表面のパターンを工程順に示す平面図。
における基板表面のパターンを工程順に示す平面図。
【図3】本発明に係る液晶パネル用基板の製造プロセス
における最終段階での基板表面のレイアウトパターンを
示す平面図。
における最終段階での基板表面のレイアウトパターンを
示す平面図。
【図4】図2(C)におけるI-I線、II-II線およびIII-
III線に沿った断面構造を示す断面図。
III線に沿った断面構造を示す断面図。
【図5】本発明を適用した液晶パネル用基板を使用した
液晶パネルの構成例を示す断面図。
液晶パネルの構成例を示す断面図。
【図6】従来の液晶パネル用基板の製造プロセスを適用
した基板表面のレイアウトパターンを示す平面図。
した基板表面のレイアウトパターンを示す平面図。
【図7】図6のA−A線に沿った断面構造を示す断面
図。
図。
10 ガラス基板 11 下地絶縁膜 12a,12b,12c TaW膜 13 陽極酸化膜 14a,14b,14c クロム膜 15 レジスト膜 15a,15b 開口部 16 画素電極 10 素子側基板 20 対向基板 21 走査線 22 カラーフィルタ層 23 ブラックマスク 30 液晶パネル 31 シール材 32 液晶
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H088 FA18 HA03 HA05 HA08 MA20 2H092 GA50 HA06 JA24 JB56 KB04 MA08 MA13 MA15 MA19 NA16 NA29 PA02 4K057 DA11 DB11 DB15 DD03 DE06 DE20 DN01 WA11 WB08 WE02 WE25 5F004 AA09 DA26 DB08 DB12 DB13
Claims (8)
- 【請求項1】 フッ素を用いた金属膜のドライエッチン
グ工程を含む金属膜の形成方法において、 上記ドライエッチング工程よりも後の工程でクロムもし
くはアルミニウムのウェットエッチングを行なう場合
に、前処理としてO2プラズマ処理を行なうようにした
ことを特徴とする金属膜の形成方法。 - 【請求項2】 上記O2プラズマ処理は、上記ウェット
エッチングに用いるレジスト膜をマスクとして行なうこ
とを特徴とする請求項1に記載の金属膜の形成方法。 - 【請求項3】 上記ドライエッチングはフッ素プラズマ
を用いた反応性イオンエッチングであり、上記ウェット
エッチングは塩素系エッチング液を用いたウェットエッ
チングであることを特徴とする請求項1または2に記載
の金属膜の形成方法。 - 【請求項4】 液晶を挟持する一対の基板を備え、少な
くとも一方の上記基板上に、タンタルもしくはタンタル
合金とその陽極酸化膜とクロムとのサンドイッチ構造か
ら成るスイッチング素子と、該スイッチング素子に接続
される画素電極とからなる画素が、マトリックス状に配
置形成される液晶装置の製造方法において、 上記陽極酸化膜をフッ素を用いたドライエッチングで切
断した後に、ウェットエッチングにより上記クロムの不
要部分を除去もしくは切断する場合に、前処理としてO
2プラズマ処理を行なうことを特徴とする液晶装置の製
造方法。 - 【請求項5】 上記ドライエッチングによる陽極酸化膜
の切断と同時に、タンタルもしくはタンタル合金の不要
部分の除去もしくは切断を行なうことを特徴とする請求
項4に記載の液晶装置の製造方法。 - 【請求項6】 上記O2プラズマ処理は、上記ドライエ
ッチングに用いたレジスト膜またはウェットエッチング
に用いるレジスト膜をマスクとして行なうことを特徴と
する請求項4または5に記載の液晶装置の製造方法。 - 【請求項7】 上記O2プラズマ処理は、上記ドライエ
ッチングおよび上記ウェットエッチングに用いるレジス
ト膜を共通のマスクとして行なうことを特徴とする請求
項4または5に記載の液晶装置の製造方法。 - 【請求項8】 上記ドライエッチングはフッ素プラズマ
を用いた反応性イオンエッチングであり、上記ウェット
エッチングは塩素系エッチング液を用いたウェットエッ
チングであることを特徴とする請求項4、5、6または
7に記載の液晶装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11044988A JP2000239864A (ja) | 1999-02-23 | 1999-02-23 | 金属膜の形成方法および液晶装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11044988A JP2000239864A (ja) | 1999-02-23 | 1999-02-23 | 金属膜の形成方法および液晶装置の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000239864A true JP2000239864A (ja) | 2000-09-05 |
Family
ID=12706841
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11044988A Withdrawn JP2000239864A (ja) | 1999-02-23 | 1999-02-23 | 金属膜の形成方法および液晶装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000239864A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015146023A1 (ja) * | 2014-03-25 | 2015-10-01 | 株式会社Joled | エッチング方法、および、これを用いた有機el表示パネルの製造方法 |
KR20210061155A (ko) * | 2019-11-19 | 2021-05-27 | 세메스 주식회사 | 기판 처리 방법 및 기판 처리 장치 |
-
1999
- 1999-02-23 JP JP11044988A patent/JP2000239864A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015146023A1 (ja) * | 2014-03-25 | 2015-10-01 | 株式会社Joled | エッチング方法、および、これを用いた有機el表示パネルの製造方法 |
KR20210061155A (ko) * | 2019-11-19 | 2021-05-27 | 세메스 주식회사 | 기판 처리 방법 및 기판 처리 장치 |
CN112908889A (zh) * | 2019-11-19 | 2021-06-04 | 细美事有限公司 | 用于处理基板的方法和用于处理基板的装置 |
KR102360733B1 (ko) * | 2019-11-19 | 2022-02-10 | 세메스 주식회사 | 기판 처리 방법 및 기판 처리 장치 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8264652B2 (en) | Liquid crystal display device with a data link connecting a data pad and data line | |
US8179510B2 (en) | Liquid crystal display device and fabricating method thereof | |
US7656500B2 (en) | Liquid crystal display device and fabricating method thereof | |
US20070023753A1 (en) | Fabricating method for a liquid crystal display of horizontal electric field applying type | |
US20050237464A1 (en) | Liquid crystal display | |
JP2005122182A (ja) | 表示素子用の薄膜トランジスタ基板及び製造方法 | |
JP2008107849A (ja) | 液晶表示装置及びその製造方法 | |
JPH10232409A (ja) | 薄膜トランジスタアレイ基板およびその製造方法 | |
US6972434B2 (en) | Substrate for display, method of manufacturing the same and display having the same | |
KR20080043707A (ko) | 다층박막 패턴 및 표시장치의 제조 방법 | |
WO1996002867A1 (fr) | Affichage a cristaux liquides et son procede de fabrication | |
JPH06250210A (ja) | 液晶表示装置およびその製造方法 | |
WO1996026463A1 (en) | Liquid crystal display device and production method thereof | |
JPH10178177A (ja) | 液晶表示装置およびこれに用いられるtftアレイ基板の製造方法 | |
US7649609B2 (en) | Method of fabricating and repairing a short defect in LCD device having a residue pattern of a predetermined line width removed after forming photo-resist pattern through rear exposure | |
KR100331896B1 (ko) | 박막트랜지스터어레이의제조방법 | |
JPH05142554A (ja) | アクテイブマトリクス基板 | |
US7388226B2 (en) | Liquid crystal display of horizontal electronic field applying type and fabricated method thereof | |
JP2000239864A (ja) | 金属膜の形成方法および液晶装置の製造方法 | |
JP2000056335A (ja) | 液晶表示装置 | |
JP2001127303A (ja) | 薄膜トランジスタアレイ基板およびその製造方法 | |
JP3253210B2 (ja) | 液晶表示素子の製法 | |
JP2000260746A (ja) | 金属膜の形成方法および液晶装置の製造方法 | |
JP3407596B2 (ja) | 液晶表示装置の製造方法 | |
JPH07258826A (ja) | 薄膜半導体装置の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060509 |