JP2000239787A - 成形性と張り剛性に優れた極低炭素冷延鋼板およびその製造方法 - Google Patents

成形性と張り剛性に優れた極低炭素冷延鋼板およびその製造方法

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JP2000239787A
JP2000239787A JP11041752A JP4175299A JP2000239787A JP 2000239787 A JP2000239787 A JP 2000239787A JP 11041752 A JP11041752 A JP 11041752A JP 4175299 A JP4175299 A JP 4175299A JP 2000239787 A JP2000239787 A JP 2000239787A
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Natsuko Sugiura
夏子 杉浦
Manabu Takahashi
学 高橋
Koji Kishida
宏司 岸田
Osamu Akisue
治 秋末
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車用外板パネルのように比較的ゆるやか
な曲面を持ち、板厚に対して表面積が非常に大きなプレ
ス部品に外力が作用した場合の部品の剛性である張り剛
性に優れた極低炭素冷延鋼板を提供する。 【解決手段】 質量%でC:0.0007〜0.01%
含有し、板厚0.5〜0.8mm、降伏応力が120〜
250N/mmの冷延鋼板であって、相当歪みで2%
の予歪みを施し、150〜170℃で5〜20分の熱処
理を施した後、再度引張試験を行った際に歪み量0.0
6%での応力歪み曲線の傾きXとヤング率Yの比A(=
X/Y)がA>0.8を満たし、前記熱処理後の降伏応
力の上昇代が40N/mm以上であることを特徴とす
る成形性と張り剛性に優れた極低炭素冷延鋼板。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に自動車構造材
として、例えば、ルーフ、フード、ドアパネル等のよう
に曲率が大きな部分を有する部品に好適な張り剛性に優
れた極低炭素冷延鋼板およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、地球環境問題に対する関心の高ま
りと共に自動車の燃費向上のニーズが強くなっている。
燃費向上のための有効な方策の一つとして車体重量の軽
減があり、その中でも車体を構成す極低炭素冷延鋼板の
板厚を低減することが重用視されている。
【0003】板厚を低減する際に最も問題となるのが、
成形部品の張り剛性の低下である。張り剛性が低下する
と、成形品が外部から力を受けた際に容易にたわみを生
じてしまう。
【0004】一般に張り剛性は式(1)に示すように板
厚とヤング率に依存する。
【0005】S∝E・tm ・・・(1) ここでSは張り剛性、Eはヤング率、tは板厚、mはパ
ネル形状に依存した乗数で1〜3の値を持つ。
【0006】この式からも明らかなように、薄肉化によ
る張り剛性の低下を防ぐためには、鋼板のヤング率を向
上させる以外に手段はない。そこで、例えば、特開昭5
8−9932号公報や特開平3−3731号公報に開示
されているように、鋼のヤング率の異方性に着目し、成
分や圧延方法を限定することで板厚方向に対してヤング
率の高い方位の集積度を上げることが行われている。し
かし、この方法ではヤング率の向上代は小さく、かつ等
方的なヤング率の向上は期待できない。
【0007】ところで、ヤング率は物理定数であること
から、張り剛性の評価を行う場合も一定値として取り扱
われてきた。しかし、パネルのようにプレス成形などに
よって材料に歪みが与えられた部品に再度力が加わる
と、一般に弾性域と言われる歪み量(0.1%以下)の
範囲においても、歪みの増加に伴い、応力−歪み曲線の
刻々の傾きが低下していく。この傾きのことを、以後、
瞬間ヤング率と呼ぶ。すなわち、従来完全な弾性範囲内
での変形であり、一定値のヤング率で評価できると考え
られていた張り剛性は、実際は、歪みの増加に伴う瞬間
ヤング率の低下という現象を含めた形で取り扱われるべ
きである。しかし、これまでにこのような現象に着目し
て張り剛性向上を検討した例は全くない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、上
記課題を有利に解決し、張り剛性に優れた極低炭素冷延
鋼板およびその製造方法を提供することを目的とするも
のである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述のように、本発明者
らは瞬間ヤング率の低下という現象と張り剛性との相関
に着目し、歪みの増加に伴う瞬間ヤング率の低下を抑制
することで張り剛性が著しく向上するという全く新しい
知見を得た。すなわち、プレスに相当する2%予歪みを
与えた後、150〜170℃で20分以内の熱処理を施
し、その後再度引張試験を行った際の瞬間ヤング率をX
(応力−歪み曲線の傾きに相当)、ヤング率をYとした
時、歪み量0.06%まで式(2)の関係を保つ鋼板
で、かつ熱処理前からの降伏応力の上昇代が40N/m
2以上の鋼板では張り剛性が著しく向上することを見
いだした。
【0010】X/Y>0.8 ・・・(2)
【0011】瞬間ヤング率の低下には、前述したように
プレス成形などによって材料中に導入された歪みが深く
関係している。すなわち、プレス成形時に可動転位が導
入されていると、マクロには弾性変形範囲内とされる歪
み域においても、徐々に局所的な降伏現象が進行し、そ
れが、瞬間ヤング率の低下の要因になっていると考えら
れる。
【0012】そこで本発明者らは鋼中において可動転位
の動きを抑制し、瞬間ヤング率の低下を抑制する方法と
して、成形後に熱処理でCの様な侵入型固溶元素を可動
転位の周囲に偏析させることが極めて効果的であるとい
う事実を新たに見いだした。
【0013】また、張り剛性はヤング率の他に板厚の影
響も著しく受けることから、この瞬間ヤング率の向上に
よる張り剛性改善効果は限定された板厚範囲のみで発揮
されることも初めて見いだした。
【0014】本発明の要旨は以下の通りである。
【0015】(1) 質量%でC:0.0007〜0.
01%含有し、板厚0.5〜0.8mm、降伏応力が1
20〜250N/mm2の極低炭素冷延鋼板であって、
相当歪みで2%の予歪みを施し、150〜170℃で5
〜20分の熱処理を施した後、再度引張試験を行った際
に歪み量0.06%での応力歪み曲線の傾きXとヤング
率Yの比A(=X/Y)がA>0.8を満たし、熱処理
後の降伏応力の上昇代が40N/mm2以上であること
を特徴とする成形性と張り剛性に優れた極低炭素冷延鋼
板。
【0016】(2) 前記極低炭素冷延鋼板の固溶C量
と固溶N量の合計が、重量%で0.0007〜0.00
5%であることを特徴とする、前記(1)に記載の成形
性と張り剛性に優れた極低炭素冷延鋼板。
【0017】(3) 質量%で、C:0.0007〜
0.01%、Si:≦1.0%、Mn:≦1.5%、
P:≦0.15%、Al:0.005〜0.2%、N:
≦0.007%を含有し、残部Feを主成分とすること
を特徴とする前記(1)または(2)に記載の成形性と
張り剛性に優れた極低炭素冷延鋼板。
【0018】(4) 質量%で、NbまたはTiのいず
れか1種または2種を合計で0.0002〜0.07%
を含有することを特徴とする前記(3)に記載の成形性
と張り剛性に優れた冷延鋼板。
【0019】(5) 前記極低炭素冷延鋼板がさらに、
質量%で、Bを0.0002〜0.005%含有するこ
とを特徴とする前記(3)または(4)に記載の成形性
と張り剛性に優れた極低炭素冷延鋼板。
【0020】(6) 前記極低炭素冷延鋼板がさらに、
質量%でCr:0.2〜3%、及び/又はMo:0.0
1〜3%含有することを特徴とする前記(3)ないし
(5)のいずれか1項に記載の成形性と張り剛性に優れ
た極低炭素冷延鋼板。
【0021】(7) 通常の方法で熱間圧延、冷間圧延
を施し、その後再結晶温度以上960℃以下の温度で再
結晶焼鈍を施すことを特徴とする前記(3)ないし
(6)のいずれか1項に記載の成形性と張り剛性に優れ
た極低炭素冷延鋼板の製造方法。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明はプレスに相当する2%の
予歪みを与えた後引張試験を行った際の瞬間ヤング率を
X(応力−歪み曲線の傾きに相当)、ヤング率をYとし
た時、歪み量0.06%までX/Y>0.8という関係
を有する鋼板に関するものである。以下にその限定理由
を述べる。
【0023】板厚:冷延鋼板の板厚は0.5〜0.8m
m、好ましくは0.6〜0.8mmとする。先に述べた
様に張り剛性は板厚の1〜3乗に依存するため、板厚の
影響を著しく受ける。したがって、板厚が0.5mm以
下に薄手化されると板厚の負の効果が大きくなりすぎ、
十分な焼付処理を施しても張り剛性向上の効果が得られ
なくなる。一方0.8mm超の厚手材になると板厚の正
の効果が大きいために、焼付処理による張り剛性向上効
果が見かけ上見えにくくなる。したがって、板厚は0.
5〜0.8mm、望ましくは0.6〜0.8mmとす
る。
【0024】降伏応力:プレス前の降伏応力が120N
/mm2未満では、張り剛性向上の効果が顕著に現れな
いことから本発明に係る冷延鋼板の降伏応力の下限は1
20N/mm2とする。また、プレス前の降伏応力が2
50N/mm2を超えるとプレス成形が難しくなり、形
状凍結性も低下する。したがって、プレス前の降伏応力
は250N/mm2以下とする。
【0025】瞬間ヤング率と降伏応力の上昇代:まず、
張り剛性と瞬間ヤング率の関係は以下の実験によって決
定した。表1に示す化学成分および機械的性質を有する
板厚0.75mmの冷延鋼板を実機にて製造した。
【0026】
【表1】
【0027】これらの鋼板のL方向からJIS5号引張
試験片および振動法によるヤング率測定用試験片を切り
出し、残部より図1の模式図に示した型のパネルを作製
した。各々の試験片およびパネルに表2に示した種々の
熱処理を施し、まず、ヤング率測定と引張試験より瞬間
ヤング率の測定を行った。
【0028】
【表2】
【0029】図2にNo.2、No.4、No.7、N
o.8の歪み量に伴う瞬間ヤング率の変化を示す。歪み
量0のところに表示されている値が振動法によって測定
されたヤング率である。鋼種によるヤング率の違いはほ
とんど認められないが、歪み量の増加に伴い、鋼種およ
び熱処理によって瞬間ヤング率の低下の挙動が異なるこ
とがわかる。一方パネルは、周囲を拘束しパネル正面を
構成する部分の中央部を押して荷重100Nでのたわみ
量を求めた。
【0030】図3には歪み量0.06%でのNo.1〜
No.10のヤング率比とたわみ量の関係を示す。これ
より、歪み量0.06%でのヤング率比が0.8以上、
降伏応力の上昇代が40N/mm2以上であれば高い張
り剛性が得られることがわかる。
【0031】熱処理:熱処理条件は実際にそのパネルを
製造するラインで塗装焼付等の目的のために行われてい
る条件に準じる。したがって、熱処理条件は150〜1
70℃で5〜20分とする。もちろん、張り剛性向上の
目的で、更に高温長時間の熱処理を施して特性を評価し
ても良い。
【0032】次に化学成分の限定理由について説明す
る。
【0033】固溶C、N量:固溶C、N量の合計が0.
0007%未満では可動転位を固着する能力が十分では
ない。したがって固溶C、N量の合計は0.0007%
以上が望ましい。また、固溶C、N量の合計が0.00
5%を超えると室温で放置している間に時効硬化が進行
し、パネルを成形するのが困難になる。したがって、固
溶C、N量の上限は0.005%とする。
【0034】C:Cを0.0007%未満にするために
は真空脱ガス処理コストが大きくなりすぎること、ま
た、C量が0.0007%未満では本発明の効果は十分
発揮されないことから、Cの下限は0.0007%とす
る。また、Cを0.01%超にしても可動転位の固着能
力は飽和してしまい、加工性も劣化することから、C量
の上限は0.01%とする。
【0035】Si、Mn、P:強度向上のために通常含
まれる成分、すなわちSi、Mn、Pの上限をそれぞれ
Si:1.0%以下、Mn:1.5%以下、P:0.1
5%以下とする。これはそれ以上の添加は加工性を劣化
するためである。
【0036】また、SiとMnは脱酸のため、それぞれ
0.01%以上含まれていることが好ましい。
【0037】B:Bの添加は二次加工性を向上させるの
で必要に応じて0.0002%以上を添加することは効
果的であるが、0.005%超になると加工性の劣化が
著しくなるため、上限を0.005%とする。
【0038】Al:Alは脱酸材として用いる。また、
熱延、または焼鈍中にAlNとして析出し固溶Nを低減
する。そのため少なくとも0.005%の添加が望まし
い。しかし、0.2%超添加すると加工性が劣化するこ
とから上限を0.2%とする。
【0039】Ti、Nb:極低炭素鋼の場合、固溶C,
N量をコントロールする目的でTi、またはNbのいず
れか一つまたは両方を合計で0.0002%以上添加し
ても良い。しかし、合計で0.07%超添加すると再結
晶温度が上昇し材質が劣化する。したがって上限は0.
07%とする。
【0040】N:Nは0.007%超添加すると加工性
が劣化する。したがってNの上限は0.007%とす
る。
【0041】Cr:Crは強度上昇に有効な元素であ
り、かつ熱処理後の降伏応力の上昇代を高めることから
状況に応じて添加しても良い。しかし、その添加量が
0.2%未満では効果が現れないためその下限を0.2
%とする。一方、3%を超えると熱延板の酸洗性が低下
したり、製品板の化成処理性が劣化したりするので、上
限を3%とする。
【0042】Mo:Moも強度上昇に有効な元素であ
り、かつ熱処理後の降伏応力の上昇代を高めることから
状況に応じて添加しても良い。しかし、その添加量が
0.01%未満ではその効果が現れないためその下限を
0.01%とする。一方3%を超えると強度が上昇しす
ぎて成形性が劣化するだけでなく、降伏応力上昇の効果
も飽和することからその上限を3%とする。
【0043】上記成分を得るための原料は特に限定しな
いが、鉄鉱石を原料として、高炉、転炉により成分を調
整する方法以外にスクラップを原料としても良いし、こ
れを電炉で溶製しても良い。スクラップを原料の全部ま
たは一部として使用する際には、Cu、Ni、Sn、S
b、Zn、Pb等の元素を含んでも良い。
【0044】以上のように成分調整された鋼を常法にし
たがって冷延鋼板とする。
【0045】熱間圧延に供するスラブは特に限定する物
ではない。すなわち、連続鋳造スラブや薄スラブキャス
ターで製造したものなどであれば良い。また、鋳造後に
直ちに熱間圧延を行う、連続鋳造−直接圧延(CC−D
R)のようなプロセスにも適合する。熱間圧延の仕上温
度はAr3点より高いことが望ましい。冷間圧延率は5
0〜90%が望ましい。
【0046】仕上げ圧延をα域で行うα域連続熱延プロ
セスによって得られた素材を冷間圧延、焼鈍して冷延鋼
板としても良い。
【0047】焼鈍温度は再結晶温度以上960℃以下と
する。再結晶温度以下で焼鈍を行うと成形性が著しく劣
化する。960℃超で焼鈍を行っても成形性が向上しな
いばかりか、表面性状が劣化する、通板性の低下、製造
コストの上昇などの問題が生じる。この観点からは85
0℃以下が更に望ましい。
【0048】
【実施例】以下に本発明を実施例をもって詳細に述べ
る。
【0049】(実施例1)表3に示す機械的性質と固溶
C、N量を有する板厚0.8mmの冷延鋼板を実機にて
製造した。L方向からJIS5号引張り試験片およびヤ
ング率測定用試験片を切り出し、残部より図1に示した
パネルを作製した。各々の試験片およびパネルに170
℃で20分の熱処理を施した後に、ヤング率測定と瞬間
ヤング率測定を行った結果から得られたヤング率比A
(=0.06%歪みでの瞬間ヤング率/ヤング率)およ
びパネル周囲を拘束しパネル正面を構成する部分の中央
部を押した時の荷重100Nでのたわみ量を表4に示
す。これより、ヤング率比が0.8以上を有し、かつ熱
処理による降伏応力の上昇代が40N/mm2の鋼板は
いずれも高い張り剛性を示すことがわかる。また、N
o.Mの鋼板は原板の降伏応力が高すぎるため、適切な
曲率を持ったパネルを成形することができなかった。
【0050】
【表3】
【0051】
【表4】
【0052】(実施例2)表1中の鋼Bの冷延率を変え
ることによってに表5に示した様な種々の板厚にした。
機械的な性質は、表5中に示したようにいずれも大きな
違いはない。このような材料の張り剛性を実施例1と同
様な方法で評価した結果を表5と図4に示す。これより
板厚が0.5mm〜0.8mmの範囲で熱処理を施すに
よってたわみ量が低下し、優れた張り剛性が得られるこ
とがわかる。
【0053】
【表5】
【0054】
【発明の効果】以上のように歪みの増加に伴う瞬間ヤン
グ率の低下代が低い冷延鋼板を板厚範囲を制限した上で
パネルに適用することによって張り剛性が著しく向上さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で張り剛性を評価するために作製したパ
ネルを示す図である。
【図2】歪みの増加に伴う瞬間ヤング率の変化を示すグ
ラフである。
【図3】ヤング率比と張り剛性との関係を表すグラフで
ある。
【図4】張り剛性に及ぼす板厚と熱処理の関係を表すグ
ラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岸田 宏司 富津市新富20−1 新日本製鐵株式会社技 術開発本部内 (72)発明者 秋末 治 富津市新富20−1 新日本製鐵株式会社技 術開発本部内 Fターム(参考) 4K037 EA01 EA02 EA04 EA11 EA15 EA17 EA18 EA19 EA23 EA27 EA31 EB02 EB03 EB08 EB09 FJ05 FJ06 FL01 HA01 JA02 JA06

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 質量%でC:0.0007〜0.01%
    含有し、板厚0.5〜0.8mm、降伏応力が120〜
    250N/mm2の極低炭素冷延鋼板であって、相当歪
    みで2%の予歪みを施し、150〜170℃で5〜20
    分の熱処理を施した後、再度引張試験を行った際に歪み
    量0.06%での応力歪み曲線の傾きXとヤング率Yの
    比A(=X/Y)がA>0.8を満たし、前記熱処理後
    の降伏応力の上昇代が40N/mm2以上であることを
    特徴とする成形性と張り剛性に優れた極低炭素冷延鋼
    板。
  2. 【請求項2】 前記極低炭素冷延鋼板の固溶C量と固溶
    N量の合計が、重量%で0.0007〜0.005%で
    あることを特徴とする、請求項1に記載の成形性と張り
    剛性に優れた極低炭素冷延鋼板。
  3. 【請求項3】 質量%で、C:0.0007〜0.01
    %、Si:≦1.0%、Mn:≦1.5%、P:≦0.
    15%、Al:0.005〜0.2%、N:≦0.00
    7%を含有し、残部Feを主成分とすることを特徴とす
    る請求項1または請求項2に記載の成形性と張り剛性に
    優れた極低炭素冷延鋼板。
  4. 【請求項4】 質量%で、NbまたはTiのいずれか1
    種または2種を合計で0.0002〜0.07%を含有
    することを特徴とする請求項3に記載の成形性と張り剛
    性に優れた冷延鋼板。
  5. 【請求項5】 質量%で、Bを0.0002〜0.00
    5%含有することを特徴とする請求項3または請求項4
    に記載の成形性と張り剛性に優れた極低炭素冷延鋼板。
  6. 【請求項6】 質量%でCr:0.2〜3%、及び/又
    はMo:0.01〜3%含有することを特徴とする請求
    項3ないし請求項5のいずれか1項に記載の成形性と張
    り剛性に優れた極低炭素冷延鋼板。
  7. 【請求項7】 通常の方法で熱間圧延、冷間圧延を施
    し、その後再結晶温度以上960℃以下で再結晶焼鈍を
    施すことを特徴とする請求項3ないし請求項6のいずれ
    か1項に記載の成形性と張り剛性に優れた極低炭素冷延
    鋼板の製造方法。
JP11041752A 1999-02-19 1999-02-19 成形性と張り剛性に優れた極低炭素冷延鋼板およびその製造方法 Withdrawn JP2000239787A (ja)

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