JP2000238935A - 記録紙検出装置、インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置 - Google Patents

記録紙検出装置、インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置

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JP2000238935A
JP2000238935A JP3983299A JP3983299A JP2000238935A JP 2000238935 A JP2000238935 A JP 2000238935A JP 3983299 A JP3983299 A JP 3983299A JP 3983299 A JP3983299 A JP 3983299A JP 2000238935 A JP2000238935 A JP 2000238935A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部分的に印字もしくは着色された記録紙や、
反射率の低い色の記録紙を装着した場合でも、記録紙の
端部を正確に検知できる記録紙検出装置、並びに、バン
ドとバンドの境界部におけるつなぎスジによる画質の低
下を抑えることのできるインクジェット記録方法および
インクジェット記録装置を提供する。 【解決手段】 固定レバー23、移動レバー24に、反
射板28,29が取り付けられている。反射板28,2
9は、光の反射率が90パーセント以上であることが望
ましい。反射板28は、記録紙20を装着したときに、
ちょうど右側の辺が記録紙の左端と一致するよう固定レ
バー23に取り付けられ、反射板29は、その左側の辺
が記録紙の右端に一致するよう移動レバー24に取り付
けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタやプロッ
タなどの記録装置で用いられる記録紙の端部を自動的に
検出する記録紙検出装置、インクジェット方式で記録紙
にインクを吐出して画像データを記録するインクジェッ
ト記録方法およびインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタやプロッタなどの記録装置に
は、ユーザーが記録紙を装着すると、自動的に記録紙の
端部を検知し、記録領域を自動的に判定する記録紙検出
手段を有するものがある。
【0003】図1および図2は、従来から用いられてい
る記録紙の位置検出の方法を説明するための図であり、
図1は、記録紙10を装着した状態を上から見た図、図
2は、図1に示す部分を前方から(矢印Aの方向から)見
た図である。但し、図2では全体を拡大して示してあ
る。
【0004】記録紙10としては、ロール紙あるいはカ
ット紙が用いられる。ほぼ水平なプラテン11上に給紙
された記録紙10は、図1および図2において左側は固
定レバー13により、また右側は移動レバー14によ
り、左右方向にずれないようプラテン11上に装着され
る。記録時には、記録紙10はこの状態で搬送ローラ1
5によって副走査方向F(あるいはFと反対方向)に搬送
される。記録ヘッド16は、プラテン11の上部におい
て、プラテン11と一定の間隔を保って主走査方向Tに
移動可能とされている。
【0005】記録ヘッド16には、記録紙を検知するた
めの光学センサ17が取り付けられている。光学センサ
17は、記録ヘッド16がホームポジションから移動を
開始すると、下に向けて光を放射し、その反射光を受光
して光電変換する。そして、この光電変換後のレベルが
一定の閾値を超える場合はロー(L)となり、この閾値以
下の場合はハイ(H)となる二値信号を出力する。
【0006】図2の下部には、光学センサ17が記録ヘ
ッド16と共に主走査方向(記録紙の幅方向)Tに移動し
たときの出力信号が示してある。記録紙10には、通常
は白色などの薄い色のものが用いられる。白色の用紙の
場合、光の反射率は最大で70%程度となる。一方、プ
ラテン11の表面には、通常、これよりも十分に反射率
が低い黒などの色が使われる。
【0007】したがって、光学センサ17がホームポジ
ションSにあるときは、光学センサ17からの光は黒色
のプラテン11にほとんど吸収されるので反射光のレベ
ルは低く、光学センサ17から出力される二値信号はH
となる。光学センサ17が記録紙10の存在する領域に
あるときは、光学センサ17からの光は記録紙10にお
いて70%程度反射されるので反射光のレベルはホーム
ポジションSにあるときに比べて十分に高く、このため
光学センサ17から出力される二値信号はLとなる。
【0008】これより、記録紙検出装置は、光学センサ
17からの二値信号がHからLに変わった位置(図2の
位置P)を用紙の左端、LからHに変わった位置(図2の
位置E)を用紙の右端と判断し、このPとEの位置に基
づいて記録紙の印刷領域を認識する。
【0009】ところで、記録紙の中には、部分的に着色
されていたり、印字されているものがある。図3は、こ
のような記録紙を記録装置に装着した状態を上から見た
図である。すでに印字された領域(印字領域)18におけ
る光の反射率は、周囲の白色部分より小さく、したがっ
て光学センサ17がこの印字領域18にくると、それま
でLだった二値信号がHに変わる。このため、記録紙検
出装置は、この印字領域18の端部位置Qを、誤って記
録紙10の右端と判断してしまう。
【0010】また、全体が例えばグレーのような反射率
の低い色の記録紙を装着した場合にも、記録紙の端部を
確実に判断することができないという問題がある。
【0011】次に、従来のインクジェット記録方法およ
びインクジェット記録装置について説明する。
【0012】インクジェット記録装置では、通常、イン
クを吐出する多数の吐出口(ノズル)を配列したヘッドを
吐出口の配列方向と異なる方向に走査して画像記録を行
う。一回の走査で、吐出口の配列幅に対応した1バンド
分が記録される。その後、シングルパス方式の場合はこ
のバンド幅だけ記録紙を搬送し、また、マルチパス方式
の場合はバンド幅より少ない所定距離だけ記録紙を搬送
しバンドが一部重なるようにして、次の走査に移行す
る。このような動作を各方式に応じた必要な回数だけ繰
り返すことによって、一つの画像を記録する。
【0013】マルチパス方式は、印字の画質は高いが、
同じバンドを複数回の走査で記録することから、記録速
度が低下するという問題がある。一方、シングルパス方
式の場合は、記録速度は速いが、バンドとバンドの境界
に、いわゆる「つなぎスジ」と呼ばれる画像ムラが生じ
ることがあり、このことが画質低下の原因となってい
た。
【0014】シングルパス方式のインクジェット記録装
置において、前述のつなぎスジを防止する技術の一例
が、特開平7−89099に開示されている。これは、
印字する画像信号から、バンドとバンドの境界部におけ
る各色信号を、それぞれに適当な重み付けを行って加算
し、この値が大きくなるほど、バンドとバンドの境界部
分の信号を小さくするという画像処理を行って、つなぎ
スジを防止しようとしている。
【0015】ところで、一般に広く普及しているインク
ジェット記録装置の多くはコンピュータ端末装置と接続
されており、コンピュータ端末装置側で二値化等の画像
処理を行い、このデータをインクジェット記録装置に転
送して記録している。しかし、前掲公報に開示された方
法は、インクジェット記録装置側で画像信号のレベルで
補正を行っており、このため、インクジェット記録装置
側に、多値信号(画像信号)を取り扱うための画像入力
部や画像処理部が必要となり、その分コストが増加す
る。このため、普及機でこのような方法を採ることは一
般的でない。また、インクジェット記録装置側に画像信
号レベルでの補正を行わせると、多階調画像を二値画像
に変換する処理に多くの時間を要するので、記録速度が
遅くなってしまう。
【0016】また、紙送りの誤差が各インクジェット記
録装置や記録紙によって異なったり、また、インクのに
じみ量が、周囲の環境などによっても変化するため、前
掲公報で提案された方法では、つなぎスジを完全に抑え
ることは難しい。さらに、コンピュータ端末装置などで
補正処理を行うようにしたとしても、インクジェット記
録装置のバンド間の正確な境界部分を認識できず、処理
が困難になるという問題もある。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に
基づいてなされたものであり、部分的に印字もしくは着
色された記録紙や、反射率の低い色の記録紙を装着した
場合でも、記録紙の端部を正確に検知できる記録紙検出
装置を提供することを目的とする。
【0018】また、本発明は、上記事情に基づいてなさ
れたものであり、二値化された画像データに対するイン
クジェット記録装置側での処理により、バンドとバンド
の境界部におけるつなぎスジによる画質の低下を抑える
ことのできるインクジェット記録方法およびインクジェ
ット記録装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの第一の発明は、記録装置に装着した記録紙の端部位
置を光学センサを用いて検出する記録紙検出装置におい
て、前記記録紙の幅方向に移動可能とされ、記録時には
前記記録紙の端部近傍に固定される記録紙装着手段と、
前記記録紙よりも光の反射率が高く、前記記録紙装置手
段に固着された反射部材とを具備し、前記光学センサか
ら発せられた光を前記反射部材で反射させ、前記光学セ
ンサで当該反射光を受光して、前記記録紙の端部位置を
検知することを特徴とする。
【0020】前記第一の発明において、前記記録紙装着
手段は、記録紙の一方の端部近傍に取り付けられた固定
レバーと、記録紙の他方の端部近傍に取り付けられた移
動レバーからなり、前記反射部材が、前記固定レバーと
移動レバーそれぞれに固着されていることを特徴とす
る。
【0021】上記の課題を解決するための第二の発明
は、インクを吐出する複数の吐出口を配列した記録ヘッ
ドを前記吐出口の配列方向と異なる方向に走査して1バ
ンド(1バンドはrラスタからなるものとする)分印字
する動作をn回(nは2以上の整数)繰り返して画像記
録を行うインクジェット記録方法において、第pバンド
(p=1,2,…n−1)の最後のmラスタ(2m<r
とする)分のデータに間引き処理を施し、第qバンド
(q=2,3,…n)の最初のmラスタ分のデータに、
前記間引き処理と相補的な関係にある補正処理を施し、
隣り合うバンド印字するときは、mラスタだけ重ねて印
字することによって画像記録を行うことを特徴とする。
【0022】上記の課題を解決するための第三の発明
は、インクを吐出する複数の吐出口を配列した記録ヘッ
ドを前記吐出口の配列方向と異なる方向に走査して1バ
ンド(1バンドはrラスタからなるものとする)分印字
する動作をn回(nは2以上の整数)繰り返して画像記
録を行うインクジェット記録装置において、第pバンド
(p=1,2,…n−1)の最後のmラスタ(2m<r
とする)分のデータに間引き処理を施す間引き処理手段
と、第qバンド(q=2,3,…n)の最初のmラスタ
分のデータに、前記間引き処理と相補的な関係にある補
正処理を施す補正処理手段と、隣り合うバンド印字する
ときは、mラスタだけ重ねて印字するよう制御する印字
位置制御手段とを具備することを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して本発明の
実施の形態について説明する。 [第一実施形態]図4は、第一実施形態の記録紙検出装置
を含んだ記録装置のプラテン周囲の部分を上から見た図
である。また、図5は、図4に示した部分を図4の矢印
Aの方向(副走査方向)から見た図である。
【0024】記録紙20は、記録紙装着手段である固定
レバー23と移動レバー24によってプラテン21上に
装着される。ここで、固定レバー23の位置は固定され
ているが、移動レバー24は、記録紙20の幅に応じて
記録紙の幅方向に移動可能とされている。記録紙20の
装着は、左端を固定レバー23に合わせ、次に移動レバ
ー24を記録紙20の右端に合わせてレバーを倒してロ
ックする、という手順で行われる。
【0025】記録ヘッド26は、プラテン21の上部
で、プラテン21から一定の距離を保ったまま主走査方
向に移動可能とされている。記録ヘッド26には、図5
に示すように光学センサ27が取り付けてある。
【0026】本実施形態では、固定レバー23、移動レ
バー24のそれぞれに、反射板28,29が取り付けら
れている。反射板29は、移動レバー24の移動にとも
なって移動する。反射板28,29は、光の反射率が9
0パーセント以上であることが望ましいが、反射板2
8,29として例えば金属製のミラーを用いると、この
程度の反射率は容易に得られる。
【0027】ここで、反射板28は、記録紙20を装着
したときに、ちょうど右側の辺が記録紙の左端と一致す
るよう固定レバー23に取り付けられている。反射板2
9は、その左側の辺が記録紙の右端に一致するよう移動
レバー24に取り付けられている。
【0028】光学センサ27の構造及び移動動作は、図
2に示した光学センサ17と同一である。すなわち、記
録ヘッド26がホームポジションから移動を開始する
と、光学センサ27は下に向けて光を放射し、その反射
光を受光して光電変換する。そして、この光電変換後の
レベルが一定の閾値を超える場合はロー(L)、この閾値
以下の場合はハイ(H)となる二値信号を出力する。
【0029】ただし、本実施形態の光学センサ27で
は、その閾値が、図2に示した光学センサ17とは異な
る。図2に示した光学センサ17では、白色の記録紙か
らの反射光のレベルよりも低い閾値が設定され、記録紙
からの反射光を受光したときにLを出力するようにされ
ていた。これに対して本実施形態の光学センサ27で
は、その閾値が、白色の記録紙からの反射光のレベルよ
りも高く、反射板28,29からの反射光のレベルより
も低く設定されている。したがって、白色の記録紙から
の反射光を受光しても、光学センサ27の閾値を超え
ず、その出力はHとなる。
【0030】記録紙20をプラテン21に装着し、閾値
が上記のように設定された光学センサ27を用いて、副
走査方向に走査させたときに得られる光学センサ27の
出力信号を図5の下部に示す。
【0031】光学センサ27がホームポジションSにあ
るときは、光学センサ27から放射される光は黒色のプ
ラテン21にほとんど吸収されるので、反射光のレベル
は低く、光学センサ27から出力される二値信号はHと
なる。光学センサ27が右側に移動して反射板28左側
の辺の位置Fに達すると、反射光のレベルは閾値を超
え、光学センサ27の出力信号はLとなる。
【0032】光学センサ27が更に右に移動して反射板
28右側の辺の位置Pを超えると、反射光のレベルは閾
値を下回り、光学センサ27の出力信号はHとなる。な
お、前述のように、この位置Pは、記録紙20の左端に
一致している。以後、光学センサ27が記録紙20の存
在する領域にあるときは、光学センサ27からの光は、
従来に比べ高く設定された閾値を下回るので、光学セン
サ27から出力される二値信号はHとなる。
【0033】光学センサ27が記録紙20の右端、すな
わち反射板29左側の辺の位置Eに達すると、反射光の
レベルは再び閾値を超え、光学センサ27の出力信号は
Lとなる。
【0034】このように、光学センサ27が、ホームポ
ジションSからEまで移動する間に、光学センサ27の
出力信号のレベルは3回変化する。このようにレベル変
化が3回あったことが認識された時点で、記録紙20の
端部検出の作業は終了する。そして、二値信号がLから
Hに変化した位置Pを記録紙20の左端と認識するとと
もに、二値信号がHからLに変化した位置Eを記録紙2
0の右端と認識する。
【0035】この場合、記録紙20に、部分的に印字さ
れた領域が存在すると、その部分からの反射光は光学セ
ンサ27の閾値を超えず、したがって光学センサ27の
出力信号はHである。しかし、前述のように、その周囲
の白色の部分からの反射光もこの閾値を超えず、光学セ
ンサ27の出力信号はHである。したがって、記録紙検
出装置は、白色領域と印字領域の境界を誤って記録紙2
0の端部と認識することはなく、確実に記録紙20の両
端をそれぞれ左右の端部と認識することができる。
【0036】また、図6に示すように、白色ではないグ
レーなどの色付きの記録紙30を装着した場合も、確実
に両端を検出することができる。
【0037】なお、上記では、反射板28,29とし
て、金属製のミラーを用いたが、本発明はこれには限ら
れず、記録紙よりも光の反射率の高いものであれば任意
の材質を使用できる。また、上記実施形態では、固定レ
バー23に反射板28を取り付けた場合を説明したが、
固定レバー23の位置は予め定まっているので、固定レ
バーに反射板を取り付ける代わりに、記録ヘッドの移動
量を検出することによって記録紙の左側端部を決定する
ようにしてもよい。 [第二実施形態]図7は、第二実施形態のインクジェット
記録装置の構成を示すブロック図である。同図におい
て、CPU111は、本実施形態のインクジェット記録
装置全体の動作を制御する。RAM112は、CPU1
11の作業領域およびデータの一時記憶領域として用い
られる。ROM113には、インクジェット記録装置を
動作させるのに必要なプログラムやデータが格納されて
おり、主としてCPU111によって使用される。イン
ターフェース部114は、外部のコンピュータ端末装置
120などと接続するためのものであり、ここを介して
二値データが外部のコンピュータ端末装置120から転
送されてくる。
【0038】LCD115は、装置の操作状況や動作状
態をユーザーに知らせるための液晶表示装置である。キ
ー操作部116は、これを用いてユーザーが装置に対し
各種の設定を行うためのものである。CPU111と他
の部分との各種データの授受は、システムバス118を
介して行われる。実際の印字動作は、印字部117のキ
ャリッジが移動しながら、キャリッジに取り付けられた
インクジェットヘッド(図示せず)が画像データに応じ
たタイミングでインクを吐出することによって行われ
る。
【0039】カラー印字の場合、印字部117のインク
ジェットヘッドには、たとえばブラック(K)、シアン
(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の4色のインクが用
意される。また、本実施形態のインクジェット記録装置
は、各色について160個の吐出口(ノズル)を有してい
る。これらの吐出口は、副走査方向に沿って直線状に配
列されており、ヘッドが主走査方向に走査しているとき
に、二値化された画像データに対応してインク滴を吐出
する。ただし、以下では簡単のために、一色の印字のみ
を考える。
【0040】図8は、本実施形態のインクジェット記録
装置が、画像データを受けてから、印字するまでの動作
手順を示したフローチャートである。以下、このフロー
チャートに沿って本装置の動作を説明する。
【0041】インターフェース部114を介して外部の
コンピュータ端末装置120から入力データを受信する
と(Step21)、まず、このデータを解析し、インクジェ
ットヘッドによる記録に適した1バンド分の印字データ
を用意する(Step22)。次に、各ラスタごとにインク吐
出ドット数を認識し(Step23)、これに基づいて印字デ
ータの補正処理および間引き処理を行う(Step24)。な
お、「補正処理」および「間引き処理」については、後
述する。
【0042】このようにして得られた当該バンドの補正
処理および間引き処理後の画像データに基づいて各ヘッ
ドを駆動し、実際の印字を行う(Step25)。このような
処理を各バンドについて繰り返し行い(Step26)、すべ
てのバンドの印字が済んだと判断したら、全体の印字処
理を終了する。
【0043】次に、「間引き処理」及び「補正処理」に
ついて説明する。図9は、本実施形態において、1バン
ド分の画像データについて補正処理と間引き処理を施す
領域を説明するための図、図10は、本実施形態で用い
る「間引きパターン」および「補正パターン」のマスク
を示した図である。
【0044】前述のように、本実施形態では、1バンド
が160ドット(すなわち160ラスタ)で形成されてい
るが、これを最初の4ドット(4ラスタ)、最後の4ドッ
ト(4ラスタ)、およびこれらの間の152ドット(15
2ラスタ)の領域に分割する。このうち、最後の4ドッ
トは間引き処理を施す領域となり、最初の4ドットは補
正処理を施す領域となる。
【0045】「間引き処理」は、図10(a)に示した間
引きパターンのマスクを、前述の最後の4ラスタに対し
て施すことによって行われる。なお、図10(a)では
4ドット×4ドット分だけが示されているが、実際はも
っと横方向に長く、印字領域全体にわたって同じパター
ンが繰り返される。このパターンで、「1」で示したド
ットは、もともとのデータ(印字するか(1)、印字し
ないか(0)の二値データ)に従って印字することを表
し、「0」は、もともとのデータが1か0かにかわらず
印字しないことを表す。
【0046】「補正処理」は、図10(b)に示した補正
パターンのマスクを、前述の最初の4ラスタに対して施
すことによって行われる。なお、実際のパターンがもっ
と横に長い点や、「1」がもともとのデータに従って印
字することを表し、「0」がもともとのデータにかかわ
らず印字しないことを表す点は、「間引き処理」の場合
と同様である。
【0047】本実施形態では、図8のStep22で1バン
ド分の印字データを用意する際に、あるバンドの最後の
4ラスタと、次のバンドの最初の4ラスタについては同
一のデータとなるようにし、そして、前述のように「間
引き処理」を行った最後の4ラスタと、「補正処理」を
行った次のバンドの最初の4ラスタを、重ねて印字す
る。図10(a)の間引きパターンと図10(b)の補
正パターンを見ると分かるように、一方が「1」のドッ
トについては必ず他方が「0」になるよう、互いに相補
的な関係になっている。したがって、このような間引き
処理と補正処理が施された4ラスタが正しく重ねて印字
されると、この部分には本来の印字されるべき画像が再
現される。
【0048】図11は、上で説明したようにして、nバ
ンド分の画像データを記録する場合の印字動作例を示し
ている。すなわち、第1バンド(最初のバンド)では、
第1ラスタから第156ラスタには通常のインク吐出を
行う。一方、このバンドの第157ラスタから第160
ラスタ(すなわちこのバンドの最後の4ラスタ)につい
ては、間引き処理を施したあとのインク吐出を行う。
【0049】第2バンド以降は、各バンドの第1ラスタ
から第4ラスタ(すなわち最初の4ラスタ)については
補正処理を行い、この補正処理後のデータを印字するこ
とによって、前のバンドの最後の4ラスタを完成する。
次に、第5ラスタから第156ラスタについては、通常
のインク吐出を行う。そして第157ラスタから第16
0ラスタについては、間引き処理を施したあとのインク
吐出を行う。
【0050】そして最後の第nバンド(最後のバンド)
では、第1ラスタから第4ラスタについては補正処理を
施したデータを印字することにより、第n−1バンドの
最後の4ラスタを完成し、第5ラスタから第160ラス
タについては、通常のインク吐出を行う。以上の動作に
よって、一つの画像の印字が完了する。
【0051】ところで、通常のシングルパス方式では、
一つのバンドと次のバンドを単純に接するように印字し
てゆく。この場合、紙送りに誤差が生じてバンドとバン
ドの間に隙間があくと、そこには白スジが発生し、これ
とは逆にバンドとバンドが重なると、そこには黒スジが
発生する。これらは総称して「つなぎスジ」と呼ばれ
る。また、記録紙の材質や表面状態によっては、バンド
の境界部においてインクがにじむ場合があり、このよう
な場合にも何らかのつなぎスジが発生する。
【0052】しかし、本実施形態のように、あるバンド
の最後の4ドットについて間引き処理を行い、次のバン
ドの最初の4ドットについて補正処理を行い、そしてこ
れらを重ねて印字すれば、紙送りに誤差が生じて記録紙
が4ドットまで余分に搬送された場合や、記録紙の搬送
が4ドットまで足りない場合、さらにバンドの境界でイ
ンクがにじみやすい状態でも、従来のような明らかの白
すじや黒すじは発生しにくくなる。仮にこのようなつな
ぎスジが発生しても、それは従来のシングルパス方式の
インクジェット記録装置にくらべて十分に緩和されたも
のとなり、その分画質が向上する。
【0053】上記実施形態では、各バンドの最後の4ド
ットと最初の4ドットについてそれぞれ間引き処理、補
正処理を施す場合について説明したが、間引き処理、補
正処理を施すドット数はこの値には限定されない。
【0054】以上、本発明の実施の形態について説明し
てきたが、特許請求の範囲に記載した発明は上記各実施
形態に限定されるものではなく、各請求項に記載された
要旨の範囲内で種々の変更が可能であり、それらも本発
明の技術的範囲に含まれることはいうまでもない。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、第一の発明によれ
ば、予め印字された領域や反射率の低い領域がある記録
紙を装着したときでも、正確にその位置や端部を検出す
ることができる記録紙検出装置を提供することができ
る。
【0056】第二および第三の発明によれば、記録速度
が速いという利点があるシングルパス方式のインクジェ
ット記録方式の記録装置に適用したときに、記録装置側
での比較的簡易なデータ処理および印字領域の制御だけ
で、従来、シングルパス方式で問題とされていたバンド
とバンドの間のつなぎスジを緩和することができ、した
がって、従来の装置よりも画質を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】記録装置に記録紙を装着した状態を上から見た
図である。
【図2】図1に示す部分を前方から(矢印Aの方向から)
見た図である。
【図3】部分的に着色されていたり印字されている記録
紙を記録装置に装着した状態を上から見た図である。
【図4】第一実施形態の記録紙検出装置を含んだ記録装
置のプラテン周囲の部分を上から見た図である。
【図5】図4に示した部分を図4の矢印Aの方向(副走
査方向)から見た図である。
【図6】色付きの記録紙を装着した記録装置を上から見
た図である。
【図7】第二実施形態のインクジェット記録装置の構成
を示すブロック図である。
【図8】第二実施形態のインクジェット記録装置が、画
像データを受けてから印字するまでの動作手順を示した
フローチャートである。
【図9】1バンド分の画像データについて補正処理と間
引き処理を施す領域を説明するための図である。
【図10】「間引きパターン」および「補正パターン」
のマスクを示した図である。
【図11】nバンド分の画像データを記録する場合の印
字動作例を示した図である。
【符号の説明】
10,20,30 記録紙 11,21 プラテン 13,23 固定レバー 14,24 移動レバー 15 搬送ローラ 16,26 記録ヘッド 17,27 光学センサ 18 印字領域 28,29 反射板 111 CPU 112 RAM 113 ROM 114 インターフェース 115 LCD 116 キー操作部 117 印字部 118 システムバス 120 コンピュータ端末装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録装置に装着した記録紙の端部位置を
    光学センサを用いて検出する記録紙検出装置において、 前記記録紙の幅方向に移動可能とされ、記録時には前記
    記録紙の端部近傍に固定される記録紙装着手段と、 前記記録紙よりも光の反射率が高く、前記記録紙装置手
    段に固着された反射部材と、 を具備し、前記光学センサから発せられた光を前記反射
    部材で反射させ、前記光学センサで当該反射光を受光し
    て、前記記録紙の端部位置を検知することを特徴とする
    記録紙検出装置。
  2. 【請求項2】 前記記録紙装着手段は、記録紙の一方の
    端部近傍に取り付けられた固定レバーと、記録紙の他方
    の端部近傍に取り付けられた移動レバーからなり、前記
    反射部材が、前記固定レバーと移動レバーそれぞれに固
    着されていることを特徴とする請求項1記載の記録紙検
    出装置。
  3. 【請求項3】 インクを吐出する複数の吐出口を配列し
    た記録ヘッドを前記吐出口の配列方向と異なる方向に走
    査して1バンド(1バンドはrラスタからなるものとす
    る)分印字する動作をn回(nは2以上の整数)繰り返
    して画像記録を行うインクジェット記録方法において、 第pバンド(p=1,2,…n−1)の最後のmラスタ
    (2m<rとする)分のデータに間引き処理を施し、 第qバンド(q=2,3,…n)の最初のmラスタ分の
    データに、前記間引き処理と相補的な関係にある補正処
    理を施し、 隣り合うバンドを印字するときは、mラスタだけ重ねて
    印字することによって画像記録を行うことを特徴とする
    インクジェット記録方法。
  4. 【請求項4】 インクを吐出する複数の吐出口を配列し
    た記録ヘッドを前記吐出口の配列方向と異なる方向に走
    査して1バンド(1バンドはrラスタからなるものとす
    る)分印字する動作をn回繰り返して画像記録を行うイ
    ンクジェット記録装置において、 第pバンド(p=1,2,…n−1)の最後のmラスタ
    (2m<rとする)分のデータに間引き処理を施す間引
    き処理手段と、 第qバンド(q=2,3,…n)の最初のmラスタ分の
    データに、前記間引き処理と相補的な関係にある補正処
    理を施す補正処理手段と、 隣り合うバンドを印字するときは、mラスタだけ重ねて
    印字するよう制御する印字位置制御手段と、 を具備することを特徴とするインクジェット記録装置。
JP3983299A 1999-02-18 1999-02-18 記録紙検出装置、インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置 Withdrawn JP2000238935A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007116577A1 (ja) 2006-03-31 2007-10-18 Mutoh Industries Ltd. 印字装置及び印字方法
CN100355584C (zh) * 2004-07-27 2007-12-19 兄弟工业株式会社 边缘位置检测设备和方法

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