JP2000238281A - インクジェット印刷装置 - Google Patents

インクジェット印刷装置

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JP2000238281A
JP2000238281A JP8443899A JP8443899A JP2000238281A JP 2000238281 A JP2000238281 A JP 2000238281A JP 8443899 A JP8443899 A JP 8443899A JP 8443899 A JP8443899 A JP 8443899A JP 2000238281 A JP2000238281 A JP 2000238281A
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ink
air
jet head
dissolved
ink jet
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JP8443899A
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Kazunori Kyo
和徳 京
Narifumi Negishi
成文 根岸
Makoto Fukui
信 福井
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Hitachi Engineering and Services Co Ltd
Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd
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Hitachi Engineering and Services Co Ltd
Hitachi East Service Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェットヘッド内での気泡発生を抑制
又は気泡の排出を促進し、インクドットの乱れやかすれ
を起こさないインクジェット印刷装置を得る。 【解決手段】 任意の被印刷物11にインクジェットヘ
ッド12にてインク2を噴出させて任意のメッセージを
印刷するインクジェット印刷装置において、インクジェ
ットヘッド12にインク2を送るインクタンク1内にイ
ンク2を設定温度に加熱する加熱手段5と、インクチュ
ーブ6の途中に圧送中のインク2を冷却する冷却手段8
と、インクジェットヘッド12を振動させる振動手段1
9と、加熱手段5および冷却手段8の作動を制御しイン
クジェットヘッド12にてインク2を噴出させて任意の
メッセージを印刷させるよう制御するとともに振動手段
19を任意の時間に振動させるよう制御するコントロー
ラ14とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェットヘッ
ド内での気泡発生を抑制又は気泡の排出を促進したイン
クジェット印刷装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のインクジェット印刷装置は、イン
ク通路とつながるインクジェットにオリフィスが設けら
れており、インク通路に面して圧力発生面を有するピエ
ゾ結晶素子を配し、インク通路に周期的に増減する圧力
によってインクをオリフィスからしずくとなって射出さ
れるものにおいて、このインク通路に導入されたインク
中に空気が溶解している場合には、上記圧力増減サイク
ル中の減圧時に、この溶解している空気がこのインク通
路内のインク中で小さい気泡となり、インクへの減圧が
繰り返し行われることによって気泡が成長し、インクジ
ェット印刷装置の機能を低下させるので、例えば、特公
平8−18434号公報に示すごとく、気体透過性、イ
ンク不透過性を有する障壁手段により壁部を形成されて
いる脱泡通路と、その反対側に形成した気体充満手段
と、インクジェットのオリフィスに隣接した領域と脱泡
通路との間に配された閉ループ通路と、閉ループ通路に
おいてインクを循環させるためのヒータ手段と、脱泡通
路内のホットメルトインク中に溶解している気体を障壁
手段を通して除去するのに十分な引き下げられた気体圧
力を気体充満手段に供給する脱泡器を設けたものがあ
る。
【0003】他の従来例として、被印刷物に対抗するよ
うに複数のノズルよりなる4個のノズル集合体や、各ノ
ズルと連通するバッファタンクとしての補助タンク等で
構成され、ノズル集合体は縦方向に整列配置されている
複数のインク流路からなり、各インク流路には先端のノ
ズルからインクを噴射するための電歪振動子であるピエ
ゾ素子が配設されているインクジェットヘッドに対し、
不使用時に各ノズルを被覆してノズル内のインクの乾燥
を防止したり、ノズル内に形成された気泡や、ノズル内
に詰まった異物を除去するために使用されるキャップ装
置と、気泡検出装置を備えており、気泡の発生を検出し
たときは印字を中断させ、キャップ装置にて各ノズル集
合体に気密に圧接して被覆し、加圧手段や吸引手段を駆
動して、各ノズルからインクやインクジェットヘッド内
の気泡等を流出させるインクジェットヘッドの回復方法
において、例えば、特許第2717037号公報に示す
ごとく、インクジェットヘッドのインク流路内に発生し
た気泡がインク内に所定時間以内に拡散する大きさの場
合には、気泡検出後少なくともその気泡のインク内への
拡散時間だけ印字動作を中断して、前記気泡をインク内
へ拡散させて消滅させるものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしこの従来の前者
の構成では、脱泡器そのものがインクジェット印刷装置
自体より複雑な構成であるので、装置全体が大きくな
り、製造に際して部品数、加工工数とも多くかかるとと
もに、設置するのに広い場所が必要となり設置しにく
く、使い勝手も悪い等という問題が有った。また、後者
の構成でも、インクジェットヘッドにキャップ装置を着
脱せねばならぬので、装置全体が大きくなったと同じ
く、製造に際して部品数、加工工数とも多くかかるし、
メンテナンスも大変であり、使い勝手も悪い等という問
題が有った。また、他のインクジェット印刷装置とし
て、タンク内で予圧されたインクをインクジェットヘッ
ドの電磁開閉弁で開閉してノズルから噴射するものにお
いて、印刷の作動直前に印刷時の最小開弁時間よりも短
時間通電して電磁開閉弁を瞬時開弁してインクジェット
ヘッドの動作不良を防止する方法があるが、インクの溶
存空気から発生する気泡に対しては効果が無かった。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明はインクの溶存空気を減らすことによりイ
ンクジェットヘッド内での気泡発生を抑制又はインクジ
ェットヘッドに振動を加え気泡の排出を促進したものと
する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明は上記の課題を解決するた
めに、任意の被印刷物にインクジェットヘッドにてイン
クを噴出させて任意のメッセージを印刷するインクジェ
ット印刷装置において、インクジェットヘッドにインク
を送るインクタンク内にインクを設定温度に加熱する加
熱手段を設け、インクタンク内のインクを加熱すると、
加温され高い温度となったインクは溶解しきれなくなっ
た多量の溶存空気をインクタンク上方の空間に放出する
ので、温度上昇により溶存空気が少なくなったインクは
インクチューブを通過して、インクジェットヘッドへ供
給され、その間自然冷却により温度低下をし空気が溶解
可能となるが、その間空気には接することなくインクチ
ューブの中を通るので、新たに空気を溶かし込むことは
なく、インクジェットヘッド内を通過する際に、温度低
下よりは少ない温度上昇をし僅かではあるが溶存空気が
放出されることになるが、温度低下による空気溶解余裕
の方がやや多く、空気は分離せず、気泡発生が抑制され
る。
【0007】また、インクジェットヘッドにインクを送
るインクチューブの途中に冷却手段を設け、インクチュ
ーブ内でインクを冷却すると、温度低下により空気が溶
解可能となるが、その間空気には接することなくインク
チューブの中を通るので、新たに空気を溶かし込むこと
はなく、インクジェットヘッド内を通過する際に、温度
低下よりは少ない温度上昇をし僅かではあるが溶存空気
が放出されることになるが、温度低下による空気溶解余
裕の方が大であり、空気は分離せず、気泡発生が防止さ
れる。
【0008】更に、インクタンク内にインクを設定温度
に加熱する加熱手段と、インクチューブの途中に冷却手
段との両方を設けると、加温され高い温度となったイン
クは溶解しきれなくなった多量の溶存空気をインクタン
ク上方の空間に放出するので、温度上昇により溶存空気
が少なくなったインクは、インクチューブの途中で冷却
され大幅な温度低下により多くの空気が溶解可能となる
が、その間空気には接することなくインクチューブの中
を通るので、新たに空気を溶かし込むことはなく、イン
クジェットヘッド内を通過する際に、温度低下よりは大
幅に少ない温度上昇をし僅かではあるが溶存空気が放出
されることになるが、温度低下による空気溶解余裕の方
がはるかに大であり、空気は分離せず、気泡発生が防止
される。
【0009】また、インクジェットヘッドを振動させる
振動手段と、インクジェットヘッドにてインクを噴出さ
せて任意のメッセージを印刷させるよう制御するととも
に振動手段を任意の時間に振動させるよう制御するコン
トローラ設けると、振動手段を駆動しインクジェットヘ
ッドを振動させ、インクジェットヘッド内の接続部の段
差等に溜る気泡の排出を促進する作用をする。
【0010】更に、インクジェットヘッドにインクを送
るインクタンク内にインクを設定温度に加熱する加熱手
段と、インクジェットヘッドにインクを送るインクチュ
ーブの途中に圧送中のインクを冷却する冷却手段と、イ
ンクジェットヘッドを振動させる振動手段と、加熱手段
および冷却手段の作動を制御しインクジェットヘッドに
てインクを噴出させて任意のメッセージを印刷させるよ
う制御するとともに振動手段を任意の時間に振動させる
よう制御するコントローラ設けたものは、自動的に加熱
手段によるインクタンク内でのインクの溶存空気を減少
させ、冷却手段によるインクチューブ内での温度低下に
よる空気溶解余裕を付与するとともに、事前に設定した
タイミングに従い、運転開始前とか、運転中常時とか、
インクドット噴出不具合時等に振動手段を駆動しインク
ジェットヘッドを振動させ、インクジェットヘッド内の
接続部の段差等に溜る気泡の排出を促進する作用をす
る。
【0011】
【実施例】以下本発明の一実施例を図1〜図5により説
明する。図1は本発明の一実施例を施したインクジェッ
ト印刷装置の構成図であり、図2は同インクジェット印
刷装置のインクジェットヘッドの主要部を示す断面図で
あり、図3は同インクジェット印刷装置のインクタンク
内インクを加温した場合の溶存空気の分離状況説明図で
あり、図4は同インクジェット印刷装置のインクチュー
ブ内インクを冷却した場合の溶存空気の分離状況説明図
であり、図5は同インクジェット印刷装置のインクタン
ク内インクを加温しインクチューブ内インクを冷却した
場合の溶存空気の分離状況説明図である。
【0012】図1、図2において、インクジェット印刷
装置は印刷用のインク2を貯蔵するインクタンク1と、
エアー供給手段3からの空気を所定圧力に調整してイン
ク2上面の空間に印加する加圧調圧器4と、インクタン
ク1内に備えられインク2を設定温度に加熱する加熱手
段5と、下端をインク2内に没され加圧および加熱され
たインク2を圧送するインクチューブ6と、インクチュ
ーブ6の途中に設けてあり圧送中のインク2を濾過する
インクフィルター7と、続けて途中に設けてあり圧送中
のインク2を冷却する冷却手段8と、このインクチュー
ブ6の中を通り濾過および冷却されて圧送されてきたイ
ンク2をインクドット9としてコンベア10上を所定の
速度で次々に移動する被印刷物11へ噴出させ任意のメ
ッセージを印刷するインクジェットヘッド12と、この
インクジェットヘッド12を振動させる振動手段19
と、操作手段と制御手段を備え前記加熱手段5や冷却手
段8や振動手段19を制御するとともに被印刷物11の
位置等を検出するセンサー13からの出力を受けインク
ジェットヘッド12の制御をするコントローラ14等で
構成されている。
【0013】前記インクジェットヘッド12はインクチ
ューブ6の中を通り濾過および冷却されて圧送されてき
たインク2を一時溜めるチャンバー15と、このチャン
バー15から送られるインク2を開閉する電磁弁16
と、この電磁弁16を開として送られるインク2をチュ
ーブ17を介し受け先端に設けたオリフィス18−1か
らインクドット9として噴出させるノズル18とで構成
されている。前記電磁弁16はコイル16−1、継鉄1
6−2、鉄心16−3、戻しバネ16−4、可動弁16
−5、インク入口16−6およびインク出口16−7を
有する貯溜室16−8とで構成されている。また、ノズ
ル18内には空気溜りとなり得るオリフィス18−1部
分の段差18−2やチューブ17との接続部の段差18
−3が存在する。なお、電磁弁16とノズル18は用途
に応じて例えば16組とか8組とか任意の複数組のセッ
トとしている。
【0014】次に本実施例の動作について説明する。印
刷用のインク2はインクタンク1に貯蔵されている。コ
ントローラ14にて制御内容や印刷内容を設定し、運転
操作を行うと、設定に従い、先ず、インクタンク1内に
備えられている加熱手段5でインク2を加熱し設定温度
迄上昇させ、後述のごとくインク2の溶存空気量が減少
しインク2上面の空間に空気を放出する。次に、インク
タンク1からインクジェットヘッド12へインク2を送
るために、エアー供給手段3からの空気を所定圧力に加
圧調圧器4で調整してインク2上面の空間に供給する
と、加圧および加熱されたインク2はインクチューブ6
の下端から送り出され、インクチューブ6の途中に設け
てあるインクフィルター7にて濾過され、続けて途中に
設けてある冷却手段8にて冷却され、インクジェットヘ
ッド12に到達する。
【0015】このインクチューブ6の中を通り濾過およ
び冷却されて圧送されてきたインク2はチャンバー15
で一時溜められるが、コントローラ14からの制御信号
により電磁弁16のコイル16−1に通電され鉄心16
−3が動作し、戻しバネ16−4に逆らって可動弁16
−5が開となり、インク入口16−6から貯溜室16−
8に入り、インク出口16−7からチューブ17を介し
ノズル18に圧送され、オリフィス18−1からインク
ドット9として噴出される。前記センサー13はコンベ
ア10上の被印刷物11の位置を検出しコントローラ1
4へ出力する。コントローラ14はこの出力を受け設定
した印刷パターンとなるよう電磁弁16を開閉し、ノズ
ル18のオリフィス18−1からインクドット9を、コ
ンベア10上を所定の速度で移動する被印刷物11へ噴
出させ印刷する。
【0016】インク2の溶存空気量が多い場合気泡を発
生することがあるが、このインク2の噴出時に、ノズル
18内のオリフィス18−1部分の段差18−2やチュ
ーブ17との接続部の段差18−3に空気溜りが存在す
るので発生した気泡が溜ることがあるので、コントロー
ラ14は事前に設定したタイミングに従い、例えば運転
開始前とか、運転中常時とか、インクドット9噴出不具
合時に、振動手段19を駆動しインクジェットヘッド1
2を振動させると、オリフィス18−1部分の段差18
−2やチューブ17との接続部の段差18−3に溜る気
泡の排出を促進することが出来るので、ノズル18のオ
リフィス18−1からインクドット9を噴出する際のイ
ンクドット9の乱れやかすれを防ぐ効果がある。また、
コントローラ14は時前に設定することにより前記加熱
手段5や冷却手段8を制御し、以下示すごとく、気泡の
発生を抑制したり防止することが出来るので、インクド
ット9の乱れやかすれを防ぐ効果がある。
【0017】図3はインクタンク1内のインク2を加熱
手段5にて加温した場合の溶存空気の分離状況の説明図
であり、加温されΔt1℃上昇したインク2は高い温度
になり溶解しきれなくなったΔV1%の溶存空気をイン
ク2上面の空間に放出する。そこで加熱され溶存空気が
少なくなったインク2はインクチューブ6の下端から送
り出され、インクチューブ6の途中に設けてあるインク
フィルター7にて濾過され、冷却を停止している冷却手
段8(又は冷却手段8を設けていないインクチューブ
6)を通過して、インクジェットヘッド12へ供給され
るが、その間自然冷却によりΔt2℃と大幅の温度低下
をし、ΔV2%の空気が溶解可能となるが、その間空気
には接することなくインクチューブ6の中を通るので、
新たに空気を溶かし込むことはなく、インクジェットヘ
ッド12内でチャンバー15や、電磁弁16や、ノズル
18内を通過する際に、Δt3℃の温度上昇し、僅かで
はあるがΔV3%の溶存空気が放出されることになる
が、ΔV2%の余裕の方がやや多く、ΔV2%−ΔV3
%>0 となるので、空気は分離せず、気泡発生が抑制
される。
【0018】図4はインクタンク1内では加熱手段5に
て加温せぬが(又は加熱手段5を設けていない)、イン
クチューブ1内のインク2を冷却手段8にて冷却した場
合の溶存空気の分離状況の説明図であり、インクフィル
ター7にて濾過されたインク2は、インクチューブ1内
で冷却手段8により冷却され、Δt2℃の温度低下を
し、ΔV2%の空気が溶解可能となるが、その間空気に
は接することなくインクチューブ6の中を通るので、新
たに空気を溶かし込むことはなく、インクジェットヘッ
ド12内でチャンバー15や、電磁弁16や、ノズル1
8内を通過する際に、Δt3℃の温度上昇し、僅かでは
あるがΔV3%の溶存空気が放出されることになるが、
ΔV2%の余裕が十分あり、余裕を持って、ΔV2%−
ΔV3%>0 となるので、空気は分離せず、気泡発生
が防止される。
【0019】図5はインクタンク1内のインク2を加熱
手段5にて加温し、更にインクチューブ6内のインク2
を冷却手段8にて冷却した場合の溶存空気の分離状況の
説明図であり、加温されΔt1℃上昇したインク2は溶
解しきれなくなったΔV1%の溶存空気をインク2上面
の空間に放出する。そこで加熱され溶存空気が少なくな
ったインク2はインクチューブ6の下端から送り出さ
れ、インクチューブ6の途中に設けてあるインクフィル
ター7にて濾過され、更に冷却手段8にて冷却されΔt
2℃の温度低下をし、ΔV2%の空気が溶解可能となる
が、その間空気には接することなくインクチューブ6の
中を通るので、新たに空気を溶かし込むことはなく、イ
ンクジェットヘッド12内でチャンバー15や、電磁弁
16や、ノズル18内を通過する際に、Δt3℃の温度
上昇し、僅かではあるがΔV3%の溶存空気が放出され
ることになるが、ΔV2%の余裕が十分あり、余裕を持
って、ΔV2%−ΔV3%>0 となるので、空気は分
離せず、気泡発生が防止される。
【0020】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のでなく、インクタンク1内の加熱手段5はコントロー
ラ14と接続されていず手動で加熱しても良く、冷却手
段8もコントローラ14と接続されていず別途氷等で冷
却しても良く、また、振動手段19もコントローラ14
と接続されていず手動で振動させるものでも良く、更
に、加熱手段5か、冷却手段8か、振動手段19のいず
れか単独でも、気泡発生を抑制又は気泡の排出を促進
し、インクドットの乱れやかすれを防ぐ効果がある。
【0021】
【発明の効果】本発明は、インクジェットヘッドにイン
クを送るインクタンク内にインクを設定温度に加熱する
加熱手段を設け、インクタンク内のインクを加熱するも
のとしたから、加温され高い温度となったインクは温度
上昇により溶存空気が少なくなり、インクチューブを通
過してインクジェットヘッドへ供給される間に自然冷却
により温度低下をし空気の溶解余裕が生じるので、イン
クジェットヘッド内を通過する際に空気は分離せず、気
泡発生が抑制され、インクドットの乱れやかすれを防ぐ
効果がある。
【0022】また、インクジェットヘッドにインクを送
るインクチューブの途中に冷却手段を設け、インクチュ
ーブ内でインクを冷却するようにしたものは、冷却され
たインクは温度低下により空気の溶解余裕が大となるの
で、インクジェットヘッド内を通過する際に空気は分離
せず、気泡発生が防止され、インクドットの乱れやかす
れを防ぐ効果が増す。
【0023】更に、インクタンク内にインクを設定温度
に加熱する加熱手段と、インクチューブの途中に冷却手
段との両方を設けたものは、加温され高い温度となった
インクは温度上昇により溶存空気が少なくなり、冷却さ
れたインクは温度低下により空気の溶解余裕が大となる
ので、インクジェットヘッド内を通過する際に空気は分
離せず、気泡発生が防止され、インクドットの乱れやか
すれを防ぐ効果が大となる。
【0024】また、インクジェットヘッドを振動させる
振動手段と、インクジェットヘッドにてインクを噴出さ
せて任意のメッセージを印刷させるよう制御するととも
に振動手段を任意の時間に振動させるよう制御するコン
トローラ設けたものは、振動手段を駆動しインクジェッ
トヘッドを振動させるので、インクジェットヘッド内の
接続部の段差等に溜る気泡の排出を促進し、インクドッ
トの乱れやかすれを防ぐ効果がある。
【0025】更に、インクジェットヘッドにインクを送
るインクタンク内にインクを設定温度に加熱する加熱手
段と、インクジェットヘッドにインクを送るインクチュ
ーブの途中に圧送中のインクを冷却する冷却手段と、イ
ンクジェットヘッドを振動させる振動手段と、加熱手段
および冷却手段の作動を制御するとともに振動手段を任
意の時間に振動させるよう制御するコントローラ設けた
ものは、自動的に加熱手段によるインクタンク内でのイ
ンクの溶存空気を減少させ、冷却手段によるインクチュ
ーブ内での温度低下による空気溶解余裕を付与するとと
もに、事前に設定したタイミングに従い、運転開始前と
か、運転中常時とか、インクドット噴出不具合時等に振
動手段を駆動しインクジェットヘッドを振動させ、イン
クジェットヘッド内の接続部の段差等に溜る気泡の排出
を促進するので、インクドットの乱れやかすれを起こさ
ない効果的なインクジェット印刷装置が提供出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すインクジェット印刷装
置の構成図である。
【図2】同インクジェット印刷装置のインクジェットヘ
ッドの主要部を示す断面図である。
【図3】同インクジェット印刷装置のインクタンク内イ
ンクを加温した場合の溶存空気の分離状況説明図であ
る。
【図4】同インクジェット印刷装置のインクチューブ内
インクを冷却した場合の溶存空気の分離状況説明図であ
る。
【図5】同インクジェット印刷装置のインクタンク内イ
ンクを加温しインクチューブ内インクを冷却した場合の
溶存空気の分離状況説明図である。
【符号の説明】
1 インクタンク 2 インク 5 加熱手段 6 インクチューブ 8 冷却手段 12 インクジェットヘッド 14 コントローラ 19 振動手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 任意の被印刷物にインクジェットヘッド
    にてインクを噴出させて任意のメッセージを印刷するイ
    ンクジェット印刷装置において、前記インクジェットヘ
    ッド(12)にインク(2)を送るインクタンク(1)
    内にインク(2)を設定温度に加熱する加熱手段(5)
    を設けたことを特徴とするインクジェット印刷装置。
  2. 【請求項2】 任意の被印刷物にインクジェットヘッド
    にてインクを噴出させて任意のメッセージを印刷するイ
    ンクジェット印刷装置において、前記インクジェットヘ
    ッド(12)にインク(2)を送るインクチューブ
    (6)の途中に搬送中のインク(2)を冷却する冷却手
    段8を設けたことを特徴とするインクジェット印刷装
    置。
  3. 【請求項3】 前記インクジェットヘッド(12)にイ
    ンク(2)を送るインクチューブ(6)の途中に搬送中
    のインク(2)を冷却する冷却手段8を設けた請求項1
    記載のインクジェット印刷装置。
  4. 【請求項4】 任意の被印刷物にインクジェットヘッド
    にてインクを噴出させて任意のメッセージを印刷するイ
    ンクジェット印刷装置において、前記インクジェットヘ
    ッド(12)を振動させる振動手段(19)と、インク
    ジェットヘッド(12)にてインク(2)を噴出させて
    任意のメッセージを印刷させるよう制御するとともに振
    動手段(19)を任意の時間に振動させるよう制御する
    コントローラ(14)設けたことを特徴とするインクジ
    ェット印刷装置。
  5. 【請求項5】 前記インクジェットヘッド(12)を振
    動させる振動手段(19)と、前記加熱手段(5)およ
    び冷却手段(8)の作動を制御し、インクジェットヘッ
    ド(12)にてインク(2)を噴出させて任意のメッセ
    ージを印刷させるよう制御するとともに振動手段(1
    9)を任意の時間に振動させるよう制御するコントロー
    ラ(14)設けた請求項3記載のインクジェット印刷装
    置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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