JP2000237800A - 汚泥ならびに排水処理剤 - Google Patents

汚泥ならびに排水処理剤

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JP2000237800A
JP2000237800A JP4269199A JP4269199A JP2000237800A JP 2000237800 A JP2000237800 A JP 2000237800A JP 4269199 A JP4269199 A JP 4269199A JP 4269199 A JP4269199 A JP 4269199A JP 2000237800 A JP2000237800 A JP 2000237800A
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salt
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particles
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Masao Morita
正夫 森田
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ION CHEMICAL INDUSTRY KK
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    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/30Wastewater or sewage treatment systems using renewable energies
    • Y02W10/37Wastewater or sewage treatment systems using renewable energies using solar energy

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  • Separation Of Suspended Particles By Flocculating Agents (AREA)
  • Treatment Of Sludge (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 汚泥ならびに排水処理剤であって、湖沼、河
川、海底等に堆積している「ヘドロ」や、水中に浮遊し
ている浮泥等の汚泥を処理するのみならず、家庭からの
生活排水、工場からの廃液等、各種排水をも処理し得
る。 【構成】 3価の鉄塩と、3価のアルミニウム塩と、1
価のカリウム塩と、アルミナカリウム塩と、塩化マグネ
シウムとを必須成分として含有し、これら成分の配合比
率が水1lに対して、3価の鉄塩:50〜70g、3価
のアルミニウム塩:35〜55g、1価のカリウム塩:
20〜30g、アルミナカリウム塩:10〜20g、塩
化マグネシウム:50〜70gであり、これにより汚泥
処理と排水処理の両方を行なうことから構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は湖沼、河川、海底等
に堆積している「ヘドロ」や、水中に浮遊している浮泥
等の汚泥を処理するのみならず、家庭からの生活排水、
工場からの廃液等、各種排水をも処理する汚泥ならびに
排水処理剤に関する。
【0002】
【従来の技術】湖沼、河川、海底等に堆積する「ヘド
ロ」や、水中に浮遊している浮泥等の汚泥は水の富栄養
化を進行させて汚染を一層拡大させる。さらに、家庭か
らの生活排水、工場からの廃液等、各種排水による湖
沼、河川、海水等の汚染もまた深刻であり、近年環境保
全上、上述汚泥や排水の処理は極めて重要な課題となっ
ている。
【0003】汚泥処理として従来、除去処理および封込
処理が採用されている。
【0004】除去処理は堆積した汚泥を浚渫して取り除
く処理であって、陸上げした汚泥や汚濁水を自然沈澱
し、天日乾燥する方法、および汚泥や汚濁水を脱水機で
脱水する方法とがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、自然沈澱、天
日乾燥の場合では、汚泥や汚濁水を受け入れるための大
きな処分地を必要とするのみならず、汚泥や汚濁水から
発生する悪臭対策、あるいは汚泥や汚濁水の遺漏対策等
を十分に行なわなければならない。
【0006】さらに、脱水の場合では、脱水機で脱水す
る前に、汚泥や汚濁水の沈澱、濃縮、消化、調質等の前
処理を必要とし、さらに脱水後の残留汚泥物質、すなわ
ち、脱水ケーキの含水率が80〜90%と高く、このた
め脱水ケーキはさらに、乾燥、焼却等の後処理を必要と
する。しかも、脱水により分離された水は汚泥微粒子を
多量に含むため、この水処理も必要となる。
【0007】封込処理は堆積汚泥の表層を良質の土砂あ
るいはコンクリートで覆う工法であって、水中作業とな
るため、却って、汚濁水を拡大生成することとなり、汚
染が拡大する。したがって、これは広域にわたる汚泥の
処理には不向きである。また、水底を覆うため生態系の
破壊を促進することにもなる。特に、封入処理は汚濁水
の処理が不能であることが大きな欠点である。
【0008】ところで、通常、汚泥中には親水コロイド
が多く含まれている。このため、汚泥は強い保水性を有
して、いわゆる水切れが悪く、処理が困難となってい
る。すなわち、汚泥は一般に、蛋白質、炭水化物、脂肪
酸、炭化水素等の有機物を主体とし、ミクロンまたはそ
れ以上の微粒子、オングストローム単位の有機微粒子で
構成されている。この有機微粒子は湖沼等の水中ではコ
ロイド状態にあり、普通、負荷電であり、かつその多く
が親水性で一部が疎水性である。
【0009】ここで微粒子の親水性とは、微粒子の周囲
に水分子が付着し、あたかも、有機微粒子が水の殻で覆
われた形態にあって、微粒子が水分子を拘束して、水分
子が自由に離脱できない状態をいい、かかる状態の粒子
を以下、「親水粒子」という。
【0010】また、微粒子の疎水性とは、微粒子が水分
子を拘束していない状態をいい、かかる状態の粒子を以
下、「疎水粒子」という。
【0011】質量の大きな微粒子は自然に沈澱し、水底
に堆積していわゆる汚泥層を形成するが、質量の小さな
微粒子は沈澱せず、いつまでも浮遊する。
【0012】これは、複数の親水粒子が疎水粒子を挟み
込んで疎水粒子をも沈み難くして一緒に浮遊するため
と、疎水粒子同志が同性荷電(負)の相互反発によって
分散状態を堅持するためであると考えれる。
【0013】本出願人はこのような有機物を主体とする
汚泥を疎水化する汚泥処理剤を先願発明として出願し、
特公平2−34680号として出願公告されている。
【0014】この汚泥処理剤は3価の鉄塩と、3価のア
ルミニウム塩と、1価のカリウム塩とを主成分とし、さ
らにアルミナカリウム塩を補助剤として加え、この合計
重量の6乃至7倍の溶媒水に溶解して構成され、湖沼、
河川、海底等に堆積している「ヘドロ」や水中に浮遊し
ている浮泥等の汚泥や汚濁水を水と分離させ、残留物を
固化する。これは汚泥処理剤としては優れたものである
が、家庭の生活排水、工場廃液等の処理には十分なもの
とは言えない。
【0015】本発明の目的は上記先願発明をさらに改良
し、湖沼、河川、海底等に堆積している「ヘドロ」や、
水中に浮遊している浮泥等の汚泥を水と分離して処理す
るのみならず、家庭からの生活排水、工場からの廃液
等、各種排水をも処理し、上述公知技術に存する欠点を
改良した汚泥および排水処理剤を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明によれば、3価の鉄塩と、3価のアルミニウ
ム塩と、1価のカリウム塩と、アルミナカリウム塩とを
含む汚泥処理剤に、さらに塩化マグネシウムを含有させ
てなり、これにより、汚泥処理のみならず、排水処理を
も可能としたことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の態様】以下、本発明を具体的に詳述す
る。
【0018】本発明は上述のとおり、従来の汚泥処理剤
に塩化マグネシウムを含有させてなる。この汚泥処理剤
は主成分としての3価鉄塩、3価アルミニウム塩および
1価カリウム塩に補助剤としてのアルミナカリウム塩を
加えて得られる。
【0019】3価の鉄塩は例えば、硫酸第二鉄(Fe
2(SO4)3)であり、また、3価のアルミニウム塩は例え
ば硫酸アルミニウム(Al2(SO4)3)であって、これら
はいずれも汚泥凝集作用を呈する。
【0020】1価のカリウム塩は例えば塩化カリウム
(KCl)であって、汚泥粒子を疎水化させ、かつ正荷
電を有する汚泥粒子に対して凝集剤として作用する。
【0021】アルミナカリウム塩は例えばアルミノ硫酸
塩とカリウム硫酸塩の複塩(硫酸アルミニウムカリウ
ム:(KAl(SO4)2)であって、このうち、アルミノ
塩は解離し、イオン化して凝集作用を呈するが、カリウ
ム塩は解離し難く、正荷電物質として疎水化作用を呈す
る。
【0022】このような汚泥処理剤は正荷電の無機金属
塩を含んでなり、これを汚泥に投入添加して攪拌し、放
置すると、正荷電の無機金属塩と汚泥を構成する負荷電
の微粒子とが、互いに異性荷電による静電気の相互誘引
作用により衝突して結合し、不溶性の金属塩となる。す
なわち、上述汚泥処理剤は粒子の親水基を消滅させ、親
水粒子を完全に近く疎水化していく。
【0023】さらに詳述すれば、粒子の負の荷電を失わ
せてクーロン力による粒子間の相互斥力を減じ、同時に
フアンデルワールス力による粒子間の相互引力が強化さ
れて、粒子周囲に水和している水分子を自由水として溶
媒水に放出し分離せしめる(疎水化)。
【0024】同時に疎水化された疎水粒子および当初か
ら疎水状態にあった疎水粒子(負荷電)は、正荷電微粒
子(無機金属塩)との結合により電気的に中和して荷電
を失う。荷電を失った微粒子には互いに吸着し合う性状
変化(粒子間引力)が起こる。
【0025】この粒子間引力の強化による粒子同時の吸
着圧力により、それまで同性荷電により互いに反発し分
散していた微粒子が次第に結合し、質量の大きな粒子へ
と成長していく(擬結凝集反応)。
【0026】粒子が成長して、水の浮力および水の上昇
対流に抗するまでになると、沈降して疎水粒子が集合し
た沈澱物となる。この沈澱物は、粒子間引力によりさら
に自然脱水されていき(撥水性)、時がたつに従って、
固く締まりがよくなっていく。
【0027】これは、沈澱物中の有機質粒子が、粒子間
引力による粒子質量の増大と粒子間距離の短縮とによっ
て、さらに粒子間引力が強くなっていき、粒子間に介在
していた水分子が排斥され、外からの水分子の介入が阻
止されるためである。したがって、再び、親水性を取り
戻すことはできない。
【0028】一方、沈降現象が見られなくなったときの
上澄は肉眼で混入物が全く視認できない程度に澄んだ清
澄となる。
【0029】この上澄を取り除いた後、沈澱物を自然状
態に放置すると約12時間程度で乾固した団塊状とな
る。乾固が早いのは、単に水分の自性蒸発だけでなく、
団塊を構成する微粒子間に働く相互吸着作用(フアンデ
ルワールス力)によって、水分子が強制的に追い出され
るからである。
【0030】本発明の特徴は上述の汚泥処理剤にさら
に、塩化マグネシウムを含有させたことに存し、これに
より「ヘドロ」や浮泥等の汚泥を水と分離して処理する
ことに加えて、家庭からの生活排水、工場からの廃液
等、各種排水をも処理する。ここで、塩化マグネシウム
は上述汚泥処理剤の各成分との組み合わせにより、凝結
凝集作用を著しく高め、このため、汚泥のみならず、排
水中の浮遊物、汚泥等をも凝集させて、排水処理の作用
を呈するものであり、したがって、本発明は汚泥に加え
て排水をも処理し得る、汚泥ならびに排水処理剤とな
る。
【0031】本発明にかかる上述処理剤は上述各成分を
水1lに対して、例えば、以下の配合比率で配合するこ
とにより得られる。
【0032】水1lに対して、 3価の鉄塩(Fe2(SO4)3) 50〜70g 3価のアルミニウム塩(Al2(SO4)3) 35〜55g 1価のカリウム塩(KCl) 20〜30g アルミナカリウム塩(KAl(SO4)2) 10〜20g 塩化マグネシウム(MgCl2) 50〜70g
【0033】なお、本発明はさらに必要に応じて、キト
サン等のカチオン高分子剤、アルギン酸またはそのナト
リウム塩等のアニオン高分子剤、水酸化カルシウム等の
pH調整剤を添加してもよい。
【0034】カチオン高分子剤は、汚泥中の微粒子の中
には正荷電金属塩に反応し難いものが存在する場合もあ
り得るので、これと反応させて汚泥の疎水化を一層容易
に達成する。この配合量は任意であるが、好ましくは上
述配合において5g前後である。
【0035】アニオン高分子剤は凝集フロックを大きく
して沈澱速度を早めるものであって、この配合量も任意
であるが、好ましくは上述配合において、4〜5g程度
である。
【0036】pH調整剤はpH値を7〜7.5の中性領域
に調整して反応を円滑に行なわせるものであって、この
配合量は配合液のpH値を中性に調整し得る任意の量で
ある。
【0037】上述の本発明処理剤は汚泥あるいは排水に
対して所望量投入し、約30秒間攪拌することにより、
簡単な設備と作業で大量の汚泥ないしは排水を効率よく
処理することができる。
【0038】特に、大量の汚泥を処理する場合では、吸
引ポンプにて汚泥・汚濁水を吸い上げ、パイプを通して
目的箇所(処分地)へ導き、その途中で、流水中の汚泥
密度を測定しながら、適当量の本発明処理剤を添加する
と、パイプの中で自然に攪拌が行なわれるため、処方地
において放置するだけで、既述の凝結凝集反応が進行す
る。その場合、処分地が埋立地等の大地であれば一層作
業が容易となる。けだし、大地の自然濾過作用によっ
て、水分が大地に吸収され、残留物のみが地表に残るか
らである。
【0039】残留物は、なお多量の水分を含んでいる
が、疎水化粒子の集まりであるので保水力がなく、いわ
ゆる水切れのよい物質となる。
【0040】また、凝結凝集反応は水分が存在する限り
やむことなく進行するので、微粒子間に存在する水分子
は圧迫により追い出され、約1日で残留物は団塊状、す
なわち、固形化する。この時の団塊は、一般の泥が乾固
した状態の如くなり、固さはそれよりも大きい。
【0041】さらに、本発明処理剤は汚泥処理の場合、
汚泥中の親水粒子を疎水粒子に変質するものであるか
ら、本発明処理剤により固形化された残留物に再度水を
加えても、再汚泥化せずに水切れがよく、良質の土壌材
として埋立、あるいは田畑にも利用できる。特に、これ
を田畑に利用すると、水はけがよいため土中の通気性が
改良されるだけでなく、有機肥料として生物の育成を促
す等の土壌改良材として有効に利用することができる。
【0042】
【発明の実施例】以下、本発明を実施例により詳述す
る。
【0043】実施例 水1lに対して、 Fe2(SO4)3 66g Al2(SO4)3 44g KCl 23g KAl(SO4)2 10g MgCl2 53g の各成分量を配合し、攪拌して本発明にかかる処理剤
(本剤)を得た。
【0044】一方、処理すべき汚泥および排水として
(A)茨城県霞ヶ浦の「ヘドロ」、(B)千葉県印旛沼
の「沼水」、(C)千葉県手賀沼の「沼水」、(D)千
葉県椿木川の「河川水」、(E)島根県松江城の「お堀
水」をそれぞれ1lづつビーカーに採取し、これらに上
記本剤を3.5〜4ccづつ投入し、攪拌した。
【0045】次いで、これら各試料にそれぞれ、キトサ
ンを5gづつ添加混合し、その後さらにアルギン酸を4.
5gづつ添加混合し、最後にpH調整剤として水酸化カ
ルシウムを適量添加、混合してpH値を7〜7.5に調整
した。
【0046】これら各試料(A)乃至(E)の処理前の
原水と、処理済液(処理水)について各種水質分析を行
ない、これら分析値を比較して処理状況を検討した。結
果を以下の表1〜5に示す。
【0047】
【表1】
【0048】表1から、試料Aは本発明処理剤により全
ての分析項目について十分に処理されていることがわか
る。なお、表1中、処理液は沈澱物を分離した上澄液で
ある。また、分離された沈澱物は悪臭がなく、土として
使用できた。
【0049】
【表2】
【0050】表2から明らかなように、本発明処理剤は
汚泥のみならず、沼水(排水)に対しても全分析項目に
ついて良好な測定値を示しており、沼水は十分に処理さ
れている。
【0051】
【表3】
【0052】表3から明らかなように、浮遊物質の多い
濁った試料Cの原水にもかかわらず、本発明処理剤によ
りほとんど透明に処理され、しかも、その他の分析項目
についても良好な結果を示している。
【0053】
【表4】
【0054】表4から明らかなように、本発明処理剤に
より試料Dを処理すると、浮遊物質、COD、全リンに
関して「検出せず」の結果を示し、試料Dは非常に良好
に処理されている。
【0055】
【表5】
【0056】表5も、分析項目の全項目にわたって良好
な結果を示し、試料Eは本発明処理剤により良好に処理
されていることがわかる。
【0057】
【発明の効果】以上のとおり、本発明処理剤は汚泥、あ
るいは排水に少量投入し、攪拌するだけの極めて簡単な
作業で、これら汚泥のみならず、排水をも良好に処理す
る。すなわち、本発明処理剤は汚泥と排水の両方を処理
し得る優れた効果を奏するものである。
【0058】特に、汚泥処理の場合には、本発明処理剤
を汚泥に投入添加するだけの極めて簡単な作業で、単純
な凝集作用だけでなく、汚泥中の粒子を疎水粒子化する
という疎水化作用により、汚泥粒子間に互いに吸着し合
う粒子間引力を生じさせて、質量の大きな粒子への成長
を促し、速やかに、疎水粒子が集合した沈澱物を得るこ
とができる。
【0059】そして、上澄水が除かれた沈澱物すなわち
残留物は、そのまま放置された状態に置かれても、その
粒子間相互に引き続き粒子間引力が作用して自然脱水さ
れていくため、時が経つにしたがってより固くなってい
き、水分が加えられるようなことがあっても、再び、親
水性を取り戻すことができず、いわゆる「ヘドロ」の物
性に戻ることがない。
【0060】以上のとおり、本発明処理剤は汚泥処理の
みならず、排水処理についても、従来の処理に比べ、作
業性において優れ、かつ簡単な設備を整えるだけで大量
処理が可能となり、濾過速度も約30%程向上し、かつ
含水率も従来に比べて極めて低くなる。このため、後処
理において、焼却処分する場合には、燃料費を大幅に低
減することができる。
【0061】また、処理の前後にわたって、水質汚染、
悪臭の放散、再汚泥化等の二次公害発生のおそれがない
ため、周辺環境の悪化もなく、極めて衛生的に処理でき
る。
【0062】さらに、残留固形物は疎水粒子の集まりと
なるため、水切れのよい良質の土壌として再利用できる
だけでなく、有機肥料としても利用できる。
【0063】さらにまた、処理水は混入物が肉眼で視認
できない程度に清澄でき、不溶性成分が地下水や海域を
汚泥することなく、そのまま元の湖沼、河川、海等に戻
すことができるし、上水道等の水質源としても簡単に供
することができる。
【0064】また、本発明処理剤は安全かつ安価な物質
を基剤とし、特殊な設備等を要せず、しかも、処理後の
残留固形物や水の再利用が図れるから、極めて経済的に
実施できる。
【0065】さらに、本発明処理剤の原材料は、常温に
おいては取り扱い難い、粉状や液状であるが、1液とし
てあるので、運搬や現場に於ける使用に当たって、定量
ポンプによる注入や取り扱いおよび保管上極めて有利で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D015 BA11 BA19 BB13 BB16 CA11 DA06 DA08 DA16 DA40 EA02 EA06 EA14 EA17 EA32 4D059 AA03 AA09 BE31 BG03 CA28 DA01 DA05 DA09 DA17 DA18 DA23 DA46 DB16 DB18 4D062 BA11 BA19 BB13 BB16 CA11 DA06 DA08 DA16 DA19 DA40 EA02 EA06 EA14 EA17 EA32

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3価の鉄塩と、3価のアルミニウム塩
    と、1価のカリウム塩と、アルミナカリウム塩とを含む
    汚泥処理剤に、さらに塩化マグネシウムを含有させてな
    り、これにより汚泥処理と排水処理の両方を行なうこと
    を特徴とする汚泥ならびに排水処理剤。
  2. 【請求項2】 3価の鉄塩と、3価のアルミニウム塩
    と、1価のカリウム塩と、アルミナカリウム塩と、塩化
    マグネシウムとを必須成分として含有し、これら成分の
    配合比率が水1lに対して、3価の鉄塩:50〜70
    g、3価のアルミニウム塩:35〜55g、1価のカリ
    ウム塩:20〜30g、アルミナカリウム塩:10〜2
    0g、塩化マグネシウム:50〜70gであり、これに
    より汚泥処理と排水処理の両方を行なうことを特徴とす
    る汚泥ならびに排水処理剤。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、3価の鉄塩
    が硫酸第二鉄(Fe 2(SO4)3)であり、3価のアルミニ
    ウム塩が硫酸アルミニウム(Al2(SO4)3)であり、1
    価のカリウム塩が塩化カリウム(KCl)であり、アル
    ミナカリウム塩が硫酸アルミニウムカリウム(KAl
    (SO4)2)である請求項1または2のいずれかに記載の
    汚泥ならびに排水処理剤。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002210305A (ja) * 2001-01-23 2002-07-30 Ion Chemical Industry Kk ダイオキシン類無害化除去剤およびその使用方法
KR101281205B1 (ko) * 2010-04-16 2013-07-05 (주) 에코솔루텍 산화마그네슘을 이용한 수처리용 응집제 조성물 제조방법 및 그에 의한 수처리용 응집제 조성물
CN115784804A (zh) * 2022-11-28 2023-03-14 福建技术师范学院 高吸水保水有机肥及蔬菜专用肥

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