JP2000235006A - 含水率測定方法及びその装置 - Google Patents

含水率測定方法及びその装置

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JP2000235006A
JP2000235006A JP11036213A JP3621399A JP2000235006A JP 2000235006 A JP2000235006 A JP 2000235006A JP 11036213 A JP11036213 A JP 11036213A JP 3621399 A JP3621399 A JP 3621399A JP 2000235006 A JP2000235006 A JP 2000235006A
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Seichi Okamura
静致 岡村
Susumu Masuda
進 増田
Fumio Tomita
文雄 富田
Taizan Uchida
太山 内田
Fumio Nakano
文雄 中野
Nobuto Tsukamoto
伸人 塚本
Hitoshi Miura
仁志 三浦
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Kawasaki Kiko Co Ltd
Original Assignee
Kawasaki Kiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被測定物の電気抵抗を直接測定することの不
都合に鑑み、測定精度を高めた含水率測定方法及びその
装置を提供する。 【解決手段】 被測定物(2)の水分が高周波を減衰さ
せることを利用し、高周波の伝送媒体であるマイクロス
トリップ線路(4)に被測定物(2)を臨ませ、この被
測定物の水分により生じる高周波、即ち、短波、超短
波、極超短波等の電磁波のレベルを検出し、その検出レ
ベルから被測定物の含水率を算出している。被測定物や
電極の状態に影響されることなく、測定精度を高めるこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、茶等の被測定物の
含水率を電気的に測定する含水率測定方法及びその装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、茶等の被測定物の水分量を電気的
に測定する装置を備えるものとして、例えば、特許第2
660288号「製茶工程における茶葉取出時期判別方
法及びその装置」がある。これは、茶葉の電気抵抗の値
がその水分量に依存することに着目し、対向する電極間
に茶葉を置いて交流又は直流を流して電極間の電気抵抗
を測定し、測定値により粗揉機からの茶葉の取出し時期
を判定している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電気抵抗と
被測定物の水分量との関係について、茶葉の状態や電極
の状態等から測定値がまちまちになるという問題があ
る。処理工程上の茶葉は、水分の分布が不規則であり、
例えば、表面側と内部が一様な状態でない場合が多い。
そのため、茶葉の表面が湿潤状態、その内部の水分が低
い場合には、電極間に流れる電流は茶葉の表面状態に依
存し、電気抵抗は低い値となり、また、葉内部に比較し
て茶葉の表面が乾いているような場合には、葉内部への
電流の侵入を妨げる結果、茶葉の内部が湿潤状態にあり
ながら、電気抵抗は高い値となり、算出された含水率が
低くなる。これは、茶葉に直流や交流を流すという測定
原理との関係から、測定精度に限界がある。このような
測定結果を用いた場合には、茶葉の内部ではなく、その
外表面の状態で茶葉の水分を判定することとなり、茶葉
の乾き具合の判定は大きな誤差を伴うことから、作業者
の勘に頼ることが必要であった。
【0004】また、電気抵抗の測定では、茶葉と電極と
の接触抵抗が測定精度に影響を与える。即ち、電極面が
濡れている場合と乾燥している場合とでは測定値が異な
り、また、表面が酸化しているような場合にも測定値に
誤差が生じる。また、電極間にサンプリングされた茶葉
の単位においても、湿潤状態にむらがある場合には、電
気抵抗の低い部分に電流が流れ、それが測定誤差を生じ
させる。
【0005】そこで、本発明は、被測定物の電気抵抗を
直接測定することの不都合に鑑み、測定精度を高めた含
水率測定方法及びその装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の含水率測定方法
及びその装置は、被測定物(2)の水分が高周波を減衰
させることを利用し、高周波の伝送媒体であるマイクロ
ストリップ線路(4)に被測定物(2)を臨ませ、この
被測定物の水分により生じる高周波、即ち、短波、超短
波、極超短波等の電磁波のレベルを検出し、その検出レ
ベルから被測定物の含水率を算出している。被測定物や
電極の状態に影響されることなく、測定精度を高めるこ
とができる。
【0007】請求項1に係る含水率測定方法は、マイク
ロストリップ線路(4)上に含水率を測定すべき被測定
物(2)を臨ませて高周波を伝送させ、前記マイクロス
トリップ線路を通過した高周波のレベルを検出し、その
レベルから前記被測定物の含水率を算出することを特徴
とする。マイクロストリップ線路は、構造的に開放型線
路であり、不平衡線路であるから、ストリップ導体の表
面上には高周波による磁界及び電界が生じる。このよう
なストリップ導体の表面に含水率を測定すべき被測定物
を臨ませることは被測定物からなる誘電体を設置したこ
とになる。誘電体が持つ比誘電率εは含有する水分に依
存し、マイクロストリップ線路を伝送する高周波を減衰
させる。したがって、高周波の減衰を測定することで、
被測定物中の含水率を算出することができる。
【0008】請求項2の含水率測定方法は、請求項1に
係る含水率測定方法において、前記高周波は、短波、超
短波、極超短波等の電磁波であることを特徴とする。即
ち、測定媒体としての電磁波は、使用する周波数によ
り、マイクロストリップ線路の回路定数が変化するが、
短波、超短波、極超短波等を使用できる。
【0009】請求項3に係る含水率測定方法は、請求項
1に係る含水率測定方法において、前記レベルは、前記
マイクロストリップ線路に対して前記被測定物がある場
合と、前記被測定物が無い場合を検出することを特徴と
する。マイクロストリップ線路において、入力端は高周
波発生手段から高周波を受ける送信端、出力端は高周波
を受信する受信端である。そこで、被測定物を設置して
いないマイクロストリップ線路に所定レベルの高周波を
加えたとき、マイクロストリップ線路を通過した高周波
の出力レベルを測定する。この出力レベルをV1 とす
る。次に、被測定物を設置し、マイクロストリップ線路
に同一レベルの高周波を加えたとき、マイクロストリッ
プ線路を通過した高周波の出力レベルを測定する。この
出力レベルをV2 とする。例えば、これら出力レベルV
1 、V2 のレベル比率を以て減衰量とすればよい。
【0010】請求項4に係る含水率測定方法は、請求項
1に係る含水率測定方法において、前記マイクロストリ
ップ線路は、ストリップ導体(30)の表面を絶縁物
(絶縁層46)で被覆させたことを特徴とする。この測
定方法には、ストリップ導体(30)と接地導体(3
4、38、40)との間を導体(42、44)を以て短
絡させたものと、ストリップ導体(30)と接地導体
(34、38、40)との間を導体(42、44)で短
絡させないものとの双方を包含する。そこで、ストリッ
プ導体の表面を比誘電率の安定した部材、即ち、絶縁物
(絶縁層46)で被覆するので、湿った茶葉等の被測定
物による錆の発生からストリップ導体を防護でき、防錆
効果で安定した測定が可能となる。即ち、ストリップ導
体と接地導体との間の被測定物は接触電気抵抗に無関係
であることから、ストリップ導体の表面を絶縁物で被覆
することにより、ストリップ導体と接地導体との間の電
気抵抗を高抵抗値に設定することができる。この結果、
ストリップ導体と接地導体とは直流的又は交流的に絶縁
化され、静電気放電の防止とともに電気抵抗による測定
精度の低下を防止して比誘電率εに依存する高周波の減
衰を測定可能にし、含水率の測定精度を高めることがで
きる。
【0011】請求項5に係る含水率測定方法は、請求項
1に係る含水率測定方法において、前記マイクロストリ
ップ線路は、ストリップ導体(30)と接地導体(3
4、38、40)との間を導体(42、44)を以て短
絡させたことを特徴とする。即ち、この測定方法におい
て、マイクロストリップ線路のストリップ導体と接地導
体との間に被測定物を介在させており、被測定物との摩
擦等でストリップ導体側に静電気が生じるおそれがあ
る。そこで、ストリップ導体と接地導体との間を導体で
短絡することで、直流又は低周波に対して電気抵抗を限
りなく零に近い値に設定することができ、その結果、ス
トリップ導体と接地導体とは直流的に等電位化されるの
で、静電気放電が防止できる。電極間の電気抵抗を測定
する方法では、電極間を直流的に短絡することができな
いので、静電気放電を回避することができない。
【0012】請求項6に係る含水率測定方法は、請求項
1に係る含水率測定方法において、前記被測定物は、茶
葉であることを特徴とする。即ち、製茶処理において、
茶葉の乾燥状態の監視は製品の品質を高める上で重要な
要素である。茶葉は、茎及び葉を含むものであり、含水
状態は一様ではない。そこで、サンプリングされた一塊
の茶葉をマイクロストリップ線路に臨ませることで、そ
の茶葉が伝送路に対する誘電体として機能し、高周波を
減衰させる。この減衰を測定することにより、茶葉の含
水率を算出できる。したがって、本発明に係る含水率測
定方法を適用することにより、茶葉の含水率を高精度に
測定でき、品質の高い製品の提供に寄与することができ
る。
【0013】また、請求項7に係る含水率測定装置は、
一定波長の高周波を発生する高周波発生手段(マイクロ
波発生源8)と、この高周波発生手段が発生した前記高
周波を伝送させるとともに、含水率を測定すべき被測定
物を臨ませるマイクロストリップ線路(4)と、このマ
イクロストリップ線路を通過した高周波のレベルを検出
するレベル検出手段(レベル検出部12)と、前記マイ
クロストリップ線路に前記被測定物を設置しない場合と
設置した場合に前記レベル検出手段から得られるレベル
により前記被測定物による高周波の減衰量を求め、この
減衰量から前記被測定物の含水率を演算する演算手段
(データ処理部14)とを備えたことを特徴とする。
【0014】即ち、高周波発生手段には、例えば、3G
Hz程度の一定波長の高周波を発生させる。この高周波
をマイクロストリップ線路の入力端に加え、マイクロス
トリップ線路に伝送させる。このマイクロストリップ線
路には、被測定物として例えば、茶葉を臨ませる。マイ
クロストリップ線路は、絶縁部材にストリップ導体及び
接地導体を配設した開放線路であって、不平衡線路であ
るから、伝送される高周波によって電界及び磁界が発生
し、マイクロストリップ線路上の茶葉が誘電体として作
用する。即ち、伝送される高周波は、臨ませている茶葉
に吸収され、茶葉が持つ比誘電率ε、即ち、含水量によ
り減衰する。この高周波はマイクロストリップ線路の出
力端からレベル検出手段に加えられ、このレベル検出手
段では減衰したレベルを持つ高周波が検出され、その出
力レベルが検出される。
【0015】そこで、演算手段では、被測定物を設置し
ていない場合のマイクロストリップ線路を通過した高周
波の出力レベルV1 、被測定物を設置した場合のマイク
ロストリップ線路を通過した高周波の出力レベルV2
らレベル差V1 −V2 (=ΔV)とV1 との比、即ち、
ΔV/V1 を演算し、これを高周波の減衰量とする。こ
のレベル差は茶葉が持つ比誘電率ε、即ち、水分量に依
存しているから、この演算値から含水率が測定される。
【0016】請求項8に係る本発明の含水率測定装置
は、請求項7に係る含水率測定装置において、前記レベ
ル検出手段で検出された検出出力に、前記マイクロスト
リップ線路上に前記被測定物が無い場合の出力を零とす
るレベル補正を行うことを特徴とする。即ち、被測定物
が無い場合の出力レベルを基準レベルに取り、これを常
に補正することで、測定精度を高めることができる。
【0017】請求項9に係る本発明の含水率測定装置
は、請求項7に係る含水率測定装置において、前記演算
手段で演算された含水率を視覚的又は聴覚的に表示する
表示手段(表示器26)を備えたことを特徴とする。即
ち、前記演算手段で演算した結果を印刷出力として取り
出すことができるが、作業者に告知する手段として表示
手段を備えることにより、含水率を視覚的又は聴覚的に
表示する。聴覚的表示としては、作業者にブザー等によ
り告知することで、迅速な対応を行える。
【0018】請求項10に係る含水率測定装置は、請求
項7に係る含水率測定装置において、茶葉処理手段(粗
揉機100)から被測定物としての茶葉を所定量だけ摘
出する摘出機構(茶葉摘出機構104)と、前記マイク
ロストリップ線路が設置されて前記摘出機構で摘出され
た茶葉を収容する容器(102)とを備えたことを特徴
とする。
【0019】即ち、この含水率測定装置は、製茶プラン
ト等の茶葉処理手段に併設することにより、茶葉処理の
制御に使用可能である。その場合、茶葉処理手段から被
測定物としての茶葉を所定量だけ摘出機構を以て摘出
し、それを茶葉を収容する容器に入れる。この容器には
マイクロストリップ線路が設けられており、容器への収
容によりマイクロストリップ線路に対して茶葉を臨ませ
ることができる。この結果、茶葉の摘出と同期し、その
茶葉の含水率を算出することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示した実施
形態を参照して詳細に説明する。
【0021】図1は、本発明の含水率測定方法及びその
装置の一実施形態を示している。含水率を測定すべき被
測定物2には、茶葉、木材等が用いられる。この含水率
測定方法及びその装置では、被測定物2の含水率の測定
媒体である高周波の伝送路としてマイクロストリップ線
路4が用いられる。このマイクロストリップ線路4は、
高周波の伝送路であるとともに被測定物2を臨ませる測
定子を構成している。
【0022】このマイクロストリップ線路4には、その
入力端6側に高周波発生手段としてマイクロ波発生源
8、その出力端10側にレベル検出手段であるレベル検
出部12が設置されている。マイクロ波発生源8には、
一定の波長及びレベルを持つマイクロ波として例えば、
3GHz程度の周波数の連続波を発生させる。この実施
形態では、測定媒体の一例としてマイクロ波を使用して
いるため、マイクロ波発生源8を設置しているが、測定
媒体としては短波、超短波等の高周波でもよい。
【0023】マイクロストリップ線路4を通過したマイ
クロ波は、マイクロストリップ線路4の出力端10側か
らレベル検出部12に加えられ、レベル検出部12はそ
のマイクロ波のレベルを検出する。即ち、レベル検出部
12には、被測定物2の吸収により減衰したレベルのマ
イクロ波が検出され、水分に応じた減衰量を表すレベル
の出力Dが取り出される。
【0024】この出力Dは、含水率の演算手段として設
けられたデータ処理部14に加えられる。データ処理部
14は、マイクロコンピュータで構成されており、演算
手段であるCPU16、記憶手段であるROM18、R
AM20、入力ユニット22及び出力ユニット24を備
え、これらはバス25によって連係されている。ROM
18は、マイクロ波の検出出力から含水率を演算する演
算プログラム、その表示プログラム等を記憶している。
RAM20には、演算途上や入力される各種のデータ類
が格納される。そして、出力ユニット24には、その演
算結果である含水率出力Voやその表示出力が得られ
る。
【0025】このデータ処理部14には、表示手段とし
ての表示器26が接続されており、この表示器26に
は、出力ユニット24から表示出力が加えられ、算出さ
れた含水率が定量的又は評価出力として表示される。こ
の表示器26は、このような視覚的表示の他、ブザー等
の聴覚的な告知手段で構成することもできる。
【0026】次に、図2は、マイクロ波発生源8、レベ
ル検出部12等の具体的な実施形態を示している。
【0027】マイクロ波発生源8には、高周波としての
マイクロ波を発振する発振器9が設けられており、この
発振器9は例えば電圧制御発振器で構成される。この発
振器9には、チューニング電源11及びVCC電源13
が接続されており、このチューニング電源11によって
発振周波数が調整される。VCC電源13は、発振器9
の駆動用である。
【0028】また、レベル検出部12には、発振器9か
らの周波数f1 のマイクロ波がマイクロストリップ線路
4を通じて伝送され、このマイクロ波を受信するため、
周波数混合手段としてのミキサ15が設置されている。
このミキサ15には、発振器17が接続されており、こ
の発振器17が発振した周波数f2 のマイクロ波が加え
られる。発振器17には、チューニング電源19及びV
CC電源13が接続されており、このチューニング電源
19によって発振周波数が調整される。VCC電源13
は発振器17の駆動用である。
【0029】ミキサ15では、受信された周波数f1
高周波入力RF、発振器17からの周波数f2 を局部発
振周波数LFとして両者が混合されてヘテロダイン検波
が行われ、周波数ミキシングの結果、中間周波数IF
(f1 −f2 )に変換される。この中間周波数IF(f
1 −f2 )は交流波形出力であって検波器21に加えら
れ、減衰量を表す検波出力が得られる。この検波出力
は、検波器21の態様によって異なり、マイクロ波の減
衰量を表すレベルを持つ直流又は交流信号で与えられ
る。
【0030】そして、このレベル検出部12の検出出力
は、レベル補正部50に加えられている。このレベル補
正部50は、被測定物2が存在していない場合の出力を
基準レベル、即ち、零点に設定するとともに、周囲温度
によるレベル変化を抑制する手段であって、アナログ・
ディジタル変換器(A/D)52、ディジタル・アナロ
グ変換器(D/A)54、電源56、スイッチ58、演
算増幅器60及び抵抗62、64等によって構成され、
A/D52、D/A54、電源56及びスイッチ58で
零点補正を行う。
【0031】レベル検出部12からのアナログ信号であ
る検出出力は、抵抗62を通して演算増幅器60の反転
入力端子(−)に加えられ、演算増幅器60の非反転入
力端子(+)は抵抗64を通して基準電位点、即ち、接
地点に接続されている。したがって、レベル検出部12
からのアナログ信号である検出出力は、演算増幅器60
を通してアナログ出力である出力Dとして取り出され、
温度補正が行われる。
【0032】そして、A/D52には電源56がスイッ
チ58を通して接続され、スイッチ58は被測定物2が
マイクロストリップ線路4上に存在していない場合に導
通状態に切り換えられる。この導通状態にあるとき、レ
ベル検出部12からの出力がA/D52に加えれられる
ので、その出力をディジタル信号に変換し、それをD/
A54でアナログ信号に変換する。即ち、スイッチ58
が導通状態にある間、アナログ・ディジタル変換及びデ
ィジタル・アナログ変換を繰り返し行い、その基準レベ
ルとしての零点出力が演算増幅器60の出力として取り
出される。被測定物2が存在していない場合の出力を連
続的に取り出し、零点補正が行われる。。
【0033】次に、図3は、マイクロストリップ線路等
を含む基板を示し、図4は図3のIII−III 線断面を示
している。
【0034】絶縁基板28の表面には、マイクロ波を伝
送させるU字形を成すストリップ導体30が設置され、
このストリップ導体30の内側にスロット32を介在さ
せて接地導体34が設けられ、ストリップ導体30の外
側にスロット36を介在させて接地導体38が設けられ
ている。ストリップ導体30の切欠き31は、マイクロ
波の伝搬に不都合を生じさせないためのものである。絶
縁基板28の背面側には、接地導体40が設けられてい
る。ストリップ導体30と接地導体38は、導体42、
44を以て電気的に短絡されており、図示しないが、ス
トリップ導体30と背面側の接地導体40は同様に短絡
されている。また、ストリップ導体30、接地導体3
4、38及びスロット32、36の表面は、絶縁物とし
ての絶縁層46で被覆されている。
【0035】そして、絶縁基板28の表面には、マイク
ロストリップ線路4の入力端6側にマイクロ波発生源
8、出力端10側にレベル検出部12が設置され、これ
らマイクロ波発生源8及びレベル検出部12は、絶縁基
板28を配線基板としてハイブリッドICを構成してい
る。
【0036】次に、被測定物2の含水率の測定方法を説
明する。
【0037】マイクロストリップ線路4の表面を清浄に
保ち、初期設定を行う。被測定物2を設置していないマ
イクロストリップ線路4の入力端6に対し、マイクロ波
発生源8から一定レベル、一定周波数のマイクロ波を入
力する。このマイクロ波は、マイクロストリップ線路4
を伝送し、その出力端10からレベル検出部12に検出
される。この出力レベルをV1 とする。即ち、この出力
レベルV1 はマイクロストリップ線路4の入力レベルか
らマイクロ波の通過による損失分を除いたレベルであ
り、被測定物2が無い場合の出力であるから、基準値、
即ち、零点レベルである。
【0038】次に、マイクロストリップ線路4に被測定
物2として、例えば所定量の茶葉を臨ませる。即ち、こ
の茶葉は、マイクロストリップ線路4のストリップ導体
30を覆う誘電体として機能する。マイクロストリップ
線路4の入力端6に対し、同一条件であるマイクロ波発
生源8から同一のマイクロ波(同一レベル及び周波数)
を入力し、このとき、レベル検出部12に検出された出
力レベルをV2 とする。この出力レベルV2 は、被測定
物2の水分による減衰ため、V1 >V2 の関係がある。
【0039】そこで、これら同一条件におけるレベル検
出部12側の出力レベルV1 、V2から、減衰分ΔV
は、V1 −V2 となり、減衰レベルの比率ηは、 η=(V1 −V2 )/V1 =ΔV/V1 ・・・(1) となる。式(1) を対数により表示すると、 η´=20log (V1 −V2 )/V1 =20log (ΔV/V1 ) =20(log ΔV−log V1 ) ・・・(2) となる。
【0040】また、被測定物2におけるマイクロ波吸収
による減衰比率を出力レベルV1 とV2 から、 η=20log (V1 /V2 )=20(log V1 −log V2 ) ・・・(3) としてもよい。
【0041】そして、被測定物2における吸収によるマ
イクロ波の減衰は、比誘電率ε、即ち、被測定物2の含
水率と相関関係があり、予め、水分量を測定した基準値
から算出することができる。
【0042】即ち、被測定物2の含水率G(%)は、 G=aM+b ・・・(4) である。a、bは実験によって特定される値であり、重
量計を用いて被測定物2の水分量と含水率Gとの相関関
係を求め、変換プログラムとしてRAM20又はROM
18に格納しておく。
【0043】ここで、図5を参照してマイクロストリッ
プ線路4を用いた含水率測定の測定原理を説明すると、
マイクロストリップ線路4は、絶縁基板28の表裏面に
ストリップ導体30、接地導体34、38、40が設置
され、絶縁基板28は誘電体を構成する。ストリップ導
体30にマイクロ波を加えると、ストリップ導体30か
ら接地導体34、38及び40に向かう電界Eが発生す
るとともに、ストリップ導体30の周囲には磁界Hが発
生する。
【0044】このような電界E及び磁界Hが生じている
マイクロストリップ線路4のストリップ導体30側の表
面に被測定物2として茶葉が設置されると、茶葉を構成
する分子が電界Eのエネルギを吸収し、伝送されるマイ
クロ波に水分量に応じた減衰が生じる。このマイクロ波
の減衰は、レベル検出部12側の出力レベルに現れる。
【0045】したがって、レベル検出部12の出力レベ
ルが被測定物2の有無により変化することから式(1)
から減衰量を求め、式(2)の変換式を以て含水率を高
精度に算出することができる。算出された含水率は、出
力ユニット24を通じて外部に出力されるとともに、表
示器26に加えられて表示される。
【0046】ところで、この含水率測定装置では、マイ
クロストリップ線路4のストリップ導体30と接地導体
34、38との間に被測定物2を介在させるとコンデン
サを構成するので、ストリップ導体30と接地導体3
4、38との間に多量の電荷が蓄積し、静電気放電を生
じる恐れがあるが、ストリップ導体30と接地導体3
4、38との間の直流又は低周波に対する電気抵抗に無
関係であるので、ストリップ導体30と接地導体34、
38との間をマイクロ波発生源8の出力側を導体42、
レベル検出部12側を導体44で短絡してストリップ導
体30と接地導体34、38との間の電気抵抗を限りな
く零に近い値に設定している。このため、ストリップ導
体30と接地導体34、38とは直流的に等電位化さ
れ、静電気放電が発生した場合の回路保護になる。
【0047】また、この含水率測定装置では、ストリッ
プ導体30の表面を絶縁層46で被覆しており、ストリ
ップ導体30と接地導体34、38との間の電気抵抗を
高抵抗値に設定されている。このため、ストリップ導体
30と接地導体34、38とは直流的又は交流的に絶縁
化され、静電気放電の防止とともに電気抵抗による測定
精度の低下を防止して比誘電率εに依存するマイクロ波
の減衰を測定可能にし、含水率の測定精度を高めること
ができる。
【0048】次に、図6は、本発明の含水率測定方法及
びその装置の一実施形態である製茶プラントを示してい
る。
【0049】茶葉処理手段としての粗揉機100の本体
部の近傍に含水率を検出すべき茶葉を取り込む容器10
2が設置され、この容器102に対して粗揉機100か
ら所定量の茶葉を摘出するための茶葉摘出機構104が
設けられている。即ち、処理途上の茶葉は、粗揉機10
0から所定量だけ摘出され、容器102に収容される。
【0050】この容器102の内面には、マイクロスト
リップ線路4が設置されており、容器102内に取り込
まれた茶葉は、図示しない圧縮機構等を以てマイクロス
トリップ線路4のストリップ導体30及び接地導体3
4、38の絶縁層46上に適当な加圧力を以て圧接さ
れ、マイクロストリップ線路4に一様な密度で被測定物
2としての茶葉が臨ませられる。
【0051】容器102のマイクロストリップ線路4に
は、含水率測定装置106が接続されており、その構成
は図1〜図4に記載した通りである。そして、制御部1
08は、粗揉機100の制御や含水率測定装置106の
測定制御を行うマイクロコンピュータ等で構成されてい
る。
【0052】このような構成によれば、粗揉機100で
処理される茶葉が茶葉摘出機構104を以て容器102
に取り込まれてマイクロストリップ線路4に接触し、処
理途上の茶葉の含水率が測定される。その測定値を参照
して粗揉処理を行い、又は、その測定値を制御情報とし
て粗揉機100における乾燥制御に利用することができ
る。
【0053】次に、図7は、茶葉における含水率の測定
結果を示している。この測定結果では、横軸にマイクロ
波の減衰量(dB)、縦軸に被測定物2の含水率(%)
を取って示したものであり、被測定物2としては異なる
種類の茶葉を用いている。この測定結果によれば、茶葉
の相違に関係なく、減衰量と含水率とは直線的比例関係
にあり、減衰量に応じて含水率を算出することができ
る。
【0054】上記実施形態では、マイクロ波の伝送路と
してマイクロストリップ線路を説明したが、このマイク
ロストリップ線路には、コプレナ線路、平行二線等の電
磁波が空間に存在しながら伝搬する各種の伝送線を包含
するものである。
【0055】次に、本発明の他の実施形態について説明
する。
【0056】また、前記実施形態では、ストリップ導体
と接地導体との間を導体を以て短絡させ、かつ、ストリ
ップ導体の表面を絶縁物で被覆させたマイクロストリッ
プ線路を例に取って説明したが、本願発明には、ストリ
ップ導体と接地導体との間を短絡させない場合、又は、
ストリップ導体の表面を絶縁物で被覆させない場合も包
含するものである。
【0057】また、前記実施形態では、水分の検出媒体
としてマイクロ波を例に取って説明したが、高周波であ
れば良く、マイクロ波より低い周波数の電磁波を使用し
ても同様の含水率測定が可能であって、検出媒体は、短
波、超短波等を使用できるので、実施形態のマイクロ波
に限定されるものではない。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
次の効果が得られる。 a.マイクロストリップ線路に被測定物を臨ませてマイ
クロ波を伝送させることにより生じるマイクロ波の減衰
量から被測定物の含水率を算出するので、被測定物の含
水量を高精度に検出できる。この含水率測定方法によれ
ば、被測定物が茶葉の場合、電気抵抗の測定に比較し、
茶葉における水分が、その表面と内部とが一様でないと
きにも測定誤差がなく、電極の表面性状の影響も少ない
という利点がある。 b.マイクロストリップ線路の入力端と出力端とのマイ
クロ波のレベル検出により被測定物の含水率を算出する
ので、容易に精度よく被測定物の含水率を測定できる。 c.マイクロストリップ線路のストリップ導体と接地導
体との間を導体を以て短絡させたことにより、ストリッ
プ導体と接地導体とを直流的に等電位化して静電気放電
による損傷を防止でき、含水率測定の信頼性を高めるこ
とができる。 d.マイクロストリップ線路のストリップ導体の表面を
絶縁物で被覆させることにより、ストリップ導体と接地
導体との間の電気抵抗を高抵抗値、即ち、ストリップ導
体と接地導体とは直流的又は交流的に絶縁化され、静電
気放電の防止とともに、含水率の測定精度を高めること
ができる。 e.被測定物が無い場合の出力レベルを基準レベルに設
定し、被測定物の無い場合の出力レベルを常に参照して
基準レベルを補正しているので、環境温度等によって測
定値に変動を来すことがなく、測定精度を高めることが
できる。 f.被測定物を茶葉とした場合、茶葉の含水率を高精度
に測定でき、品質の高い製品を提供することができる。 g.測定した含水率を視覚的又は聴覚的に表示すること
により、作業者はその表示に応じた処理を行うことがで
き、迅速に対応できる。 h.含水率測定装置は、製茶プラント等の茶葉処理手段
に併設して製茶処理の信頼性を高めることができ、製茶
の品質を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の含水率測定方法及びその装置の一実施
形態を示すブロック図である。
【図2】図1に示した含水率測定装置の具体的な実施形
態を示す平面図である。
【図3】図1に示した含水率測定装置の基板構成の具体
的な実施形態を示す平面図である。
【図4】図3に示した含水率測定装置のIII −III 線断
面図である。
【図5】被測定物を臨ませたマイクロストリップ線路に
おけるマイクロ波の減衰を示す図である。
【図6】本発明の含水率測定装置を用いた製茶プラント
の系統を示すブロック図である。
【図7】本発明に係る含水率測定の結果を示す図であ
る。
【符号の説明】
2 被測定物 4 マイクロストリップ線路 8 マイクロ波発生源(高周波発生手段) 12 レベル検出部(レベル検出手段) 14 データ処理部(演算手段) 26 表示器(表示手段) 30 ストリップ導体 34、38、40 接地導体 42、44 導体 46 絶縁層(絶縁物) 100 粗揉機(茶葉処理手段) 102 容器 104 茶葉摘出機構 106 含水率測定装置
フロントページの続き (72)発明者 中野 文雄 静岡県榛原郡金谷町志戸呂576−8 (72)発明者 塚本 伸人 静岡県小笠郡菊川町仲島1丁目2−3 (72)発明者 三浦 仁志 静岡県小笠郡菊川町西方1451−2

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マイクロストリップ線路上に含水率を測
    定すべき被測定物を臨ませて高周波を伝送させ、前記マ
    イクロストリップ線路を通過した高周波のレベルを検出
    し、そのレベルから前記被測定物の含水率を算出するこ
    とを特徴とする含水率測定方法。
  2. 【請求項2】 前記高周波は、短波、超短波、極超短波
    等の電磁波であることを特徴とする請求項1記載の含水
    率測定方法。
  3. 【請求項3】 前記レベルは、前記マイクロストリップ
    線路に対して前記被測定物がある場合と、前記被測定物
    が無い場合を検出することを特徴とする請求項1記載の
    含水率測定方法。
  4. 【請求項4】 前記マイクロストリップ線路は、ストリ
    ップ導体の表面を絶縁物で被覆させたことを特徴とする
    請求項1記載の含水率測定方法。
  5. 【請求項5】 前記マイクロストリップ線路は、ストリ
    ップ導体と接地導体との間を導体を以て短絡させたこと
    を特徴とする請求項1記載の含水率測定方法。
  6. 【請求項6】 前記被測定物は、茶葉であることを特徴
    とする請求項1記載の含水率測定方法。
  7. 【請求項7】 一定波長の高周波を発生する高周波発生
    手段と、 この高周波発生手段が発生した前記高周波を伝送させる
    とともに、含水率を測定すべき被測定物を臨ませるマイ
    クロストリップ線路と、 このマイクロストリップ線路を通過した高周波のレベル
    を検出するレベル検出手段と、 前記マイクロストリップ線路に前記被測定物を設置しな
    い場合と設置した場合に前記レベル検出手段から得られ
    るレベルにより前記被測定物による高周波の減衰量を求
    め、この減衰量から前記被測定物の含水率を演算する演
    算手段と、 を備えたことを特徴とする含水率測定装置。
  8. 【請求項8】 前記レベル検出手段で検出された検出出
    力に、前記マイクロストリップ線路上に前記被測定物が
    無い場合の出力を零とするレベル補正を行うことを特徴
    とする請求項7記載の含水率測定装置。
  9. 【請求項9】 前記演算手段で演算された含水率を視覚
    的又は聴覚的に表示する表示手段を備えてなることを特
    徴とする請求項7記載の含水率測定装置。
  10. 【請求項10】 茶葉処理手段から被測定物としての茶
    葉を所定量だけ摘出する摘出機構と、 前記マイクロストリップ線路が設置されて前記摘出機構
    で摘出された茶葉を収容する容器と、 を備えたことを特徴とする請求項7記載の含水率測定装
    置。
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