JP2000234596A - 縦軸ポンプの液中軸受潤滑方法および装置 - Google Patents

縦軸ポンプの液中軸受潤滑方法および装置

Info

Publication number
JP2000234596A
JP2000234596A JP11034594A JP3459499A JP2000234596A JP 2000234596 A JP2000234596 A JP 2000234596A JP 11034594 A JP11034594 A JP 11034594A JP 3459499 A JP3459499 A JP 3459499A JP 2000234596 A JP2000234596 A JP 2000234596A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
submerged bearing
liquid
suction barrel
passage
pump
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11034594A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Takemura
村 隆 竹
Takeshi Kamei
井 武 亀
Hidenobu Okamoto
本 秀 伸 岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ebara Corp filed Critical Ebara Corp
Priority to JP11034594A priority Critical patent/JP2000234596A/ja
Publication of JP2000234596A publication Critical patent/JP2000234596A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 気液2相流を取扱う縦軸ポンプの液中軸受に
液体を充分に供給すること。 【解決手段】 吸込みバレル(2)の底部付近まで延び
るポンプ軸(14)の延長部(14a)を設け、その延
長部(14a)の下端を開口して、ここから吸込みバレ
ル(2)の底部に溜る液を吸込み、半径方向通路(2
0)から液中軸受(13)の内側に潤滑液を供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は吸込みバレルと液中
軸受とを有する縦軸ポンプの液中軸受潤滑方法および装
置に関し、特に、例えば原油汲み上げ用ポンプなどの気
液2相流運転が行われる縦軸ポンプの液中軸受潤滑方法
および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】縦軸ポンプにおいては、周知の羽根車を
設けたポンプ軸の上下が軸受で支持されており、下部の
軸受は液中軸受が用いられていてポンプ揚液により潤
滑、冷却するようになっている。したがって運転中は軸
受とポンプ軸との間に液膜が構成されている。しかしな
がら気液2相流運転の場合は、羽根車の回転により気液
が分離され、遠心力により液体が半径方向外方に移動す
るので、気相がポンプ軸の中心部に集まる傾向がある。
そのために、ポンプ軸の周囲に設けられている液中軸受
付近は気相となり、液体による潤滑冷却が不充分とな
り、焼付け等が生じ、軸受の寿命が短縮する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明は、
気液2相流の運転に際して、液中軸受に充分に揚液を供
給して潤滑することができる縦軸ポンプの液中軸受潤滑
方法および装置を提供することを主目的としている。
【0004】本発明の他の目的は、構成が簡単で好適に
液中軸受に液体を供給できる縦軸ポンプの液中軸受潤滑
方法および装置を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、吸込み
バレルと液中軸受とを有する縦軸ポンプの液中軸受潤滑
方法において、吸込みバレルの底部に気液2相流の液相
を集め、ポンプ軸の延長部を吸込みバレルの底部付近に
位置させて液相を延長部の通路に流し、その通路を液中
軸受と連通させて液中軸受を潤滑するようになってい
る。
【0006】また本発明によれば、吸込みバレルと液中
軸受とを有する縦軸ポンプの液中軸受潤滑装置におい
て、ポンプ軸の下部に軸方向通路が開口している延長部
を吸込みバレルの底部付近まで延長して設け、その軸方
向通路と連通して液中軸受の内側と連通する半径方向通
路をポンプ軸に設けてある。
【0007】さらに本発明によれば、前記軸方向通路が
ポンプ軸の上方に延び、ポンプケーシングに設けた上部
の液中軸受に連通している。
【0008】したがって、ポンプ軸に設けた液中軸受の
内側に通じる半径方向の通路は、ポンプ軸が回転すると
遠心力効果によりポンプ作用をする。そのためこの半径
方向の通路は、ポンプ軸の中心部に設けた軸方向の通路
によりポンプ軸の下端に連通しているので、ポンプ運転
中は、ポンプ軸の下端部すなわち吸込みバレルの底部に
ある流体が前記軸方向及び半径方向の通路から強制的に
液中軸受内部に注入されることになる。
【0009】ところで、気液2相流運転時においても、
気液の密度差により、吸込みバレルの底部には完全な液
相が常に存在する。
【0010】したがって、ポンプ軸の下端がその液相部
に位置しているので、気液2相流運転中も、完全な液体
を潤滑材として液中軸受に供給することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態について説明する。図1、図2は本発明の一実施
例を示し、図1は下端部に液中軸受1個を有する縦軸ポ
ンプに本発明を適用した例を示す縦断面図、図2は図1
の液中軸受近傍の拡大図である。
【0012】図1において、基礎3には凹部3aが形成
され、そして基礎3上には中間に開孔部7aを有し、全
体的に円筒状に架台7が設置されており、その架台7の
上には台板8が固定されている。この台板8の上面には
やはり円筒状のモータ台10が固定され、そのモータ台
10の上部には後述するポンプ軸14を回転する駆動用
モータ12が設けられており、またモータ台10には開
孔部10aが形成されている。台板8の下部にはブラケ
ット8aを介して吸込みバレル2が固定されており、そ
の上面には吐出しケーシング15が取付けるられてい
る。そして、吸込みバレル2には架台7の開孔部7aに
対応した位置に吸込口2aが設けられている。また吐出
しケーシング15にはモータ台10の開孔部10aと対
応する位置に吐出し口15aが設けられ、またその上部
にはバランス室15bが形成されている。
【0013】吐出しケーシング15の下端部15cは台
板8を貫通して台板8の下方に突出しており、その下端
部15cの下側に円筒状の内ケーシング6が取付けられ
ている。この内ケーシング6は図示の通り吸込みバレル
2に内装されている。
【0014】内ケーシング6の下端には吸込みバレル2
内に流入した液(気液混合液)を吸込むための吸込みガ
イド1が取付けられている。そして内ケーシング6の半
径方向内方には吸込みガイド1と吐出しケーシング15
との間に複数段のディフューザベーン5aを有するディ
フューザ5が設けられ、そして各ディフューザベーン5
aの下方に位置してポンプ軸14に取付けられた羽根車
4が設けられている。ポンプ軸14の上部14aは吐出
しケーシング15を貫通してモータ台10の上部まで延
びており、モータ台10に設けた外軸受18によってポ
ンプ軸14の上部ラジアル荷重およびスラスト荷重を支
持するようになっている。そしてポンプ軸14の上部1
4aは軸継手11で駆動用モータ12のモータ軸19と
連結されている。
【0015】吐出しケーシング15の上部、すなわち外
軸受18の下方には軸封装置17が装着されている。そ
して吐出しケーシング15に設けたバランス室15bは
バランス管9を介して吸込みバレル2と連通しており、
そしてバランス室15bの中にはポンプ軸14と一体の
バランスドラム16が設けられ、このバランスドラム1
6によってポンプ軸14の流体的スラスト荷重がバラン
スしている。
【0016】ポンプ軸14の下部は後述する液中軸受1
3が設けられ、ポンプ軸14の下部14bのラジアル荷
重を支持している。
【0017】図2に示すようにポンプ軸14の下部14
bは吸込みガイド1に一体的にその半径方向内方に設け
たボス部1aまで延びており、そしてその下部14bか
ら吸込みバレル2の底部の近くまで延長部14cが下方
に延びている。
【0018】この延長部14cの下端面は開口してお
り、軸方向の通路20が設けられており、その通路20
には液中軸受13の半径方向内側に連通する単数又は複
数の半径方向通路21が連通している。
【0019】したがって、作動に際し、駆動用モータ1
2を回転すると、気液混合流は架台7の開孔7aから架
台7内に流入し、そして吸込口2aから吸込みバレル2
内に流入する。そして矢印Xで示すように羽根車4の回
転により昇圧されて吐出し口15aから外部に吐出され
る。
【0020】気液2相流の運転時において、吸込みバレ
ル2の底部では、気体と液体の密度差によって、重い液
体が底部に溜るので、液相部が形成される。そしてポン
プ軸14の下部14bから下方に延びる延長部14cは
この底部付近に達しているので、通路20は液相部で開
口している。そのために液中軸受13には常時液体の潤
滑材が供給でき、長期間に渡って安定した機能を発揮す
ることができる。
【0021】なお、本発明の実施に際して、図2に示す
ように、吸込みバレル2の底部に放射状のリブ2bを数
本設けるのが好ましい。このようにすれば吸込みバレル
内の流体の旋回を防止して、液相部への気体の侵入を阻
止し、安定な液相部の形成に役立てることきができる。
【0022】図1の実施例では液中軸受が下部の1個所
の場合について説明したが、本発明は液中軸受が1個所
の場合に限定するものでなく、上部に設けた液中軸受に
も適用することができる。その例が図3に示されてい
る。図3の実施例は実質的に図1の実施例と同じである
から、図1と異なる点についてのみ説明する。
【0023】図3は液中軸受を下部吸込みガイド部分と
上部のバランス室15b部分の2個所に設けた例を示
し、この場合、ポンプ軸14に設けた軸方向の通路20
を上部液中軸受22の部分まで延長し、この軸方向通路
20から液中軸受22の内側に通じる半径方向の通路2
3を設ければ、上部液中軸受に対しても同様の効果が得
られることは明白である。
【0024】また、以上の記述は、多段軸流ポンプの例
について説明したが、段数や羽根車の形状などに拘わら
ず、全てのターボ型ポンプに適用できることは言うまで
もない。
【0025】
【発明の効果】ポンプ軸に軸方向に設けた通路が気液2
相流運転時にも液相部が形成されている吸込みバレル底
部に開口し、この軸方向通路が液中軸受の内側に通じる
半径方向の通路に連通するように構成されるため、ポン
プ運転中はポンプ軸の回転による半径方向の通路のポン
プ作用により、気液2相流運転時にも、吸込みバレル底
部の液体を液中軸受に連続的に供給できるので、液中軸
受は常時良好な潤滑・冷却条件に維持され、長期の安定
した機能を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例を示す縦軸ポンプの縦断面
図。
【図2】図1の液中軸受近傍の拡大図。
【図3】本発明の別の実施例を示す縦軸ポンプの縦断面
図。
【符号の説明】
1・・・吸込みガイド 2・・・吸込みバレル 2a・・・吸込口 2b・・・リブ 3・・・基礎 4・・・羽根車 5・・・ディフューザ 5a・・・ディフューザベーン 6・・・内ケーシング 7・・・架台 8・・・台板 9・・・バランス管 10・・・モータ台 11・・・軸継手 12・・・モータ 13・・・液中軸受 14・・・ポンプ軸 14a・・・ポンプ軸延長部 15・・・吐出しケーシング 15a・・・吐出し口 15b・・・バランス室 16・・・バランスドラム 17・・・軸封装置 18・・・外軸受 19・・・モータ軸 20・・・軸方向通路 21・・・半径方向通路 22・・・上部液中軸受 23・・・上部半径方向通路
フロントページの続き (72)発明者 岡 本 秀 伸 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 Fターム(参考) 3H022 AA03 BA06 BA07 CA17 CA46 CA59 DA18

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸込みバレルと液中軸受とを有する縦軸
    ポンプの液中軸受潤滑方法において、吸込みバレルの底
    部に気液2相流の液相を集め、ポンプ軸の延長部を吸込
    みバレルの底部付近に位置させて液相を延長部の通路に
    流し、その通路を液中軸受と連通させて液中軸受を潤滑
    することを特徴とする縦軸ポンプの液中軸受潤滑方法。
  2. 【請求項2】 吸込みバレルと液中軸受とを有する縦軸
    ポンプの液中軸受潤滑装置において、ポンプ軸の下部に
    軸方向通路が開口している延長部を吸込みバレルの底部
    付近まで延長して設け、その軸方向通路と連通して液中
    軸受の内側と連通する半径方向通路をポンプ軸に設けた
    ことを特徴とする縦軸ポンプの液中軸受潤滑装置。
  3. 【請求項3】 前記軸方向通路がポンプ軸の上方に延
    び、ポンプケーシングに設けた上部の液中軸受に連通し
    ている請求項2記載の縦軸ポンプの液中軸受潤滑装置。
JP11034594A 1999-02-12 1999-02-12 縦軸ポンプの液中軸受潤滑方法および装置 Pending JP2000234596A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11034594A JP2000234596A (ja) 1999-02-12 1999-02-12 縦軸ポンプの液中軸受潤滑方法および装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11034594A JP2000234596A (ja) 1999-02-12 1999-02-12 縦軸ポンプの液中軸受潤滑方法および装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000234596A true JP2000234596A (ja) 2000-08-29

Family

ID=12418671

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11034594A Pending JP2000234596A (ja) 1999-02-12 1999-02-12 縦軸ポンプの液中軸受潤滑方法および装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000234596A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105736402A (zh) * 2016-04-18 2016-07-06 大连深蓝泵业有限公司 海洋工况用电动超低温潜液泵的稳定支撑结构

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105736402A (zh) * 2016-04-18 2016-07-06 大连深蓝泵业有限公司 海洋工况用电动超低温潜液泵的稳定支撑结构

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100294429B1 (ko) 스크롤기계
JP3136174B2 (ja) 冷媒圧縮機
KR890003271B1 (ko) 스크롤 압축기
JPH08218812A (ja) ターボ機関のころがり軸受の自動潤滑のための方法と装置
KR850007664A (ko) 스크로울(scroll)압축기
JP3086801B2 (ja) ロータリコンプレッサーのモータベアリング潤滑装置
EP0717192B1 (en) Oil level control device for a compressor
WO2009018560A2 (en) Thrust and intake chamber for pump
US5375970A (en) Circumferential flow type liquid pump
US3753623A (en) Turbo molecular vacuum pump
US5221178A (en) Circumferential flow type liquid pump
JP2000234596A (ja) 縦軸ポンプの液中軸受潤滑方法および装置
KR890004931B1 (ko) 밀폐형 스크로울 압축기
US3279384A (en) Rotary machine
JP2522459B2 (ja) スクロ―ル形流体機械
JPH0626484A (ja) 高圧ドーム形電動圧縮機
JP4775786B2 (ja) 揚水ポンプ
JP3969554B2 (ja) 縦軸ポンプ装置
JP2712754B2 (ja) 横型開放圧縮機
JP2005201171A (ja) 圧縮機の潤滑機構
JP4422438B2 (ja) 立軸ポンプ
CN217029311U (zh) 用于涡旋压缩机的主轴承座及涡旋压缩机
JPH085358Y2 (ja) ガスシール型モータポンプ装置
KR200260750Y1 (ko) 심정용수중모터펌프
WO2016169348A1 (zh) 涡旋压缩机和用于涡旋压缩机的驱动轴