JP2000232493A - 復調装置および復調方法 - Google Patents

復調装置および復調方法

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JP2000232493A
JP2000232493A JP11030690A JP3069099A JP2000232493A JP 2000232493 A JP2000232493 A JP 2000232493A JP 11030690 A JP11030690 A JP 11030690A JP 3069099 A JP3069099 A JP 3069099A JP 2000232493 A JP2000232493 A JP 2000232493A
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JP11030690A
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Kazuaki Suzuki
一章 鈴木
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 演算量もしくは回路量を少なく抑えながら位
相誤差成分の修正をすることができる復調装置および復
調方法を提供する。 【解決手段】 復調装置1は、同相成分Iと直交成分Q
とを有する複素入力信号に基づいて、同相修正成分I’
と直交修正成分Q’とを有する複素出力信号を出力す
る。復調装置1は、複素出力信号の位相誤差成分Δθを
検出する位相誤差検出部301と、その位相誤差成分に
基づいて、複素入力信号の位相を修正する位相修正部3
05とを備えている。位相誤差検出部301は、同相修
正成分I’に基づいて同相推定成分を求め、同相修正成
分I’と同相推定成分とに少なくとも基づく線形演算を
行うことにより同相成分誤差dを求め、同相成分誤差d
に基づいて前記位相誤差成分Δθの大きさを検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変調されたディジ
タル信号を復調する復調装置および復調方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図1は、変調されたディジタル信号を復
調する従来の復調回路の構成を示す。例えば、このよう
な復調回路の構成は、特表平7−509828号公報に
開示されている。
【0003】図1に示される復調回路は、変調されたデ
ィジタル信号の位相誤差を検出するためにいくつかのル
ックアップテーブル(LUT)を必要とする。例えば、
QデータマッピングLUT106は、複素平面をI軸を
中心とする16区域に分割し、入力されるQ’信号をそ
の16区域のうちの1つにマッピングするために使用さ
れる。IデータマッピングLUT107は、入力される
I’信号とそのI’信号に最も近いIデータレベルとの
差を示す信号を出力するために使用される。位相誤差L
UT108は、QデータマッピングLUT106の出力
とIデータマッピングLUT107の出力とに応答し
て、位相誤差を修正するためのベクトルを出力するため
に使用される。
【0004】IデータマッピングLUT107の出力
は、入力されるI’信号とそのI’信号に最も近いIデ
ータレベルとの差に、その差の増大とともに増大する重
み係数を掛けることによって得られる。その重み係数
は、S/N比と垂直基準信号とによって制御される。そ
のS/N比は、S/N推定器112において垂直基準ゲ
ーティング信号に応答してQデータマッピングLUT1
06の出力およびIデータマッピングLUT107の出
力からノイズ出力推定値を取得し、そのノイズ出力推定
値を累積器113に入力することにより推定される。そ
のS/N比によって制御論理回路114の出力が変化す
る。この変化に応じて上述したように重み係数が制御さ
れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般に、LUTはRO
Mを用いて実現されることが多い。しかし、ROMを使
用することは回路規模を増大させる原因となる。特に、
LUTの論理が比較的容易な場合には、ROMの回路規
模は、同一のLUTを実現するために必要な論理回路の
回路規模に比較してかなり大きくなる。図1の復調装置
は複数のLUTを必要とすることから、LUTをROM
を用いて実現すると、復調装置全体の回路規模がかなり
大きくなってしまうことは明らかである。さらに、RO
Mの配置や配線のしかたは所定の制約条件を満たす必要
がある。
【0006】さらに、重み係数を制御するためのS/N
推定器は、二乗するための乗算器もしくは乗算器相当の
LUTを必要とし、累算器と制御論理回路をさらに必要
とすることから、全体の回路が大きくなるという問題が
あった。
【0007】さらに、S/N比の推定が垂直基準ゲーテ
ィング信号に応答しており、あるゲーティング信号とそ
の次のゲーティング信号との間でS/N比が変動する場
合には同じ重み係数が使用され続ける。このため、変動
した雑音成分により、位相修正が正しく行われなくなり
受信障害が発生するという問題があった。
【0008】さらに、自動振幅制御と直流除去とがこの
位相修正の前に行われ、振幅誤差の修正と直流誤差の修
正とが既に完了している場合には、乗算器101、加算
器104、リミッタおよび制御回路117、120、累
算器116、119、制御誤差LUT118、オフセッ
ト誤差LUT115が不要となるため構成が冗長である
という問題があった。
【0009】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、演算量もしくは回路量を少なく抑えながら位
相誤差成分の修正をすることができる復調装置および復
調方法を提供することを目的とする。また、本発明は、
S/N比の高速な変動に左右されない復調装置および復
調方法を提供することを他の目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の復調装置は、同
相成分と直交成分とを有する複素入力信号に基づいて、
同相修正成分と直交修正成分とを有する複素出力信号を
出力する復調装置であって、前記複素出力信号の位相誤
差成分を検出する位相誤差検出部と、前記位相誤差成分
に基づいて、前記複素入力信号の位相を修正する位相修
正部とを備え、前記位相誤差検出部は、前記同相修正成
分に基づいて同相推定成分を求め、前記同相修正成分と
前記同相推定成分とに少なくとも基づく線形演算を行う
ことにより同相成分誤差を求め、前記同相成分誤差に基
づいて前記位相誤差成分の大きさを検出する。これによ
り、上記目的が達成される。
【0011】前記位相誤差検出部は、前記直交修正成分
に基づいて直交推定成分を求め、前記直交修正成分と前
記直交推定成分とに少なくとも基づく線形演算を行うこ
とにより直交成分誤差を求め、前記同相成分誤差と前記
直交成分誤差とに基づいて前記位相誤差成分の大きさを
検出してもよい。
【0012】前記位相誤差成分の大きさは0となり得
る。
【0013】前記位相誤差検出部は、前記同相成分誤差
および前記直交成分誤差のいずれか一方に基づいて前記
位相誤差成分の大きさを検出してもよい。
【0014】前記位相誤差検出部は、前記同相成分誤差
および前記直交成分誤差を線形演算した値に基づいて前
記位相誤差成分の大きさを検出してもよい。
【0015】入力信号を所定の時間だけ遅延させる遅延
部と、前記入力信号を直交成分に変換する変換部とが設
けられており、前記遅延部の出力は前記複素入力信号の
前記同相成分とされ、前記変換部の出力は前記複素入力
信号の前記直交成分とされてもよい。
【0016】本発明の復調方法は、同相成分と直交成分
とを有する複素入力信号に基づいて、同相修正成分と直
交修正成分とを有する複素出力信号を出力する復調方法
であって、前記複素出力信号の位相誤差成分を検出する
ステップと、前記位相誤差成分に基づいて、前記複素入
力信号の位相を修正するステップとを包含し、前記検出
ステップは、前記同相修正成分に基づいて同相推定成分
を求めるステップと、前記同相修正成分と前記同相推定
成分とに少なくとも基づく線形演算を行うことにより同
相成分誤差を求めるステップと、前記同相成分誤差に基
づいて前記位相誤差成分の大きさを検出するステップと
を包含する。これにより、上記目的が達成される。
【0017】前記検出ステップは、前記直交修正成分に
基づいて直交推定成分を求めるステップと、前記直交修
正成分と前記直交推定成分とに少なくとも基づく線形演
算を行うことにより直交成分誤差を求めるステップと、
前記同相成分誤差と前記直交成分誤差とに基づいて前記
位相誤差成分の大きさを検出するステップとをさらに包
含してもよい。
【0018】前記位相誤差成分の大きさは0となり得
る。
【0019】前記検出ステップは、前記同相成分誤差お
よび前記直交成分誤差のいずれか一方に基づいて前記位
相誤差成分の大きさを検出するステップを包含してもよ
い。
【0020】前記検出ステップは、前記同相成分誤差お
よび前記直交成分誤差を線形演算した値に基づいて前記
位相誤差成分の大きさを検出するステップを包含しても
よい。
【0021】入力信号を所定の時間だけ遅延させる遅延
部と、前記入力信号を直交成分に変換する変換部とが設
けられており、前記遅延部の出力は前記複素入力信号の
前記同相成分とされ、前記変換部の出力は前記複素入力
信号の前記直交成分とされてもよい。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態を説明する。
【0023】図2は、受信機に含まれる復調装置1にお
いて実行される処理の手順を示す。復調装置1は、伝送
路入力部(例えば、アンテナや入力端子)を介して変調
されたディジタル信号を受け取り、その変調されたディ
ジタル信号を復調する。
【0024】ステップS201では、伝送路入力部を介
して入力された信号から所望の周波数を有する信号が選
局される。このような選局は、例えば、チューナを用い
て行われる。選局された信号は、中間周波数帯IFの信
号(以下、IF信号という)もしくはベースバンドの信
号(以下、ベースバンド信号という)として出力され
る。
【0025】ステップS202では、入力信号から必要
な信号がフィルタリングされ、同期検波や振幅制御やサ
ンプリングタイミング再生が行なわれる。ここで、チュ
ーナからIF信号が出力される場合には、IF信号がベ
ースバンド信号に変換される。
【0026】ステップS203では、入力信号から同一
チャンネル妨害による影響が除去される。この処理は、
例えば、同一チャンネル妨害除去フィルタを用いて行わ
れる。同一チャンネル妨害がない場合には、この処理は
不要である。
【0027】ステップS204では、入力信号から直流
成分が除去される。入力信号に直流成分が存在しない場
合には、この処理は不要である。
【0028】ステップS205では、等化処理が行われ
る。その結果、入力信号の周波数対振幅および位相特性
が送信前の信号のそれらに近づくように修正される。
【0029】ステップS206では、復調処理が行われ
る。復調処理では、入力信号の同期が完全でなかったこ
とによって生じる位相誤差が修正される。位相誤差の検
出および修正の詳細は、図3を参照して後述される。
【0030】ステップS207では、誤り訂正が行われ
る。これは、上述した各ステップでは除去しきれなかっ
た伝送路雑音などに起因する誤りを訂正するためであ
る。誤りを訂正するために復号化が行われる。この復号
化では、トレリス復号、デインタリーバ、リードソロモ
ン復号およびデランダマイザなどの処理が実行される。
【0031】なお、復調装置1において実行される処理
(ステップS201〜S207)の順序は、上述した順
序には限定されない。例えば、復調装置1において実行
される処理(ステップS201〜S207)のそれぞれ
を並列的に実行するようにしてもよい。
【0032】なお、受信機における上述した処理は、送
信機における符号化方式および変調方式や伝送路条件に
対応して決定される。これらの方式や条件の変化に応じ
て、上述した処理の一部が不要となったり、上述した処
理に追加の処理が必要となったり、上述した処理の順番
や組み合わせが変更になったりする。
【0033】上述した処理は、例えば、CPUによって
実行されるプログラムによって実現され得る。あるい
は、そのようなプログラムと同等の機能を有するワイヤ
ードロジックを用いてこれらの処理をハードウェアによ
って実現してもよい。なお、上述した処理の一部分をプ
ログラムによって実現し、残りの部分をハードウェアに
よって実現するようにしてもよい。プログラムによって
実現される部分とハードウェアによって実現される部分
とは共存することができる。
【0034】図3は、復調処理(図2のステップS20
6に相当)を実行する復調装置1の構成を示す。復調装
置1は、本発明の1つの実施形態である。復調装置1
は、複素入力信号を複素出力信号に変換する機能を有す
る。複素入力信号は、(I+jQ)によって表される。
ここで、Iは同相成分を表し、Qは直交成分を表す。j
は虚数である。同相成分とは、伝送されているシンボル
に同期した成分であり、直交成分とは、そのシンボルと
は90度だけ位相がずれた成分である。複素出力信号
は、(I’+jQ’)によって表される。ここで、I’
は同相修正成分を表し、Q’は直交修正成分を表す。
【0035】復調装置1は、位相修正部305からの出
力に基づいて複素出力信号の位相誤差成分を検出する位
相誤差検出部301と、位相誤差成分に基づいて複素入
力信号の位相を修正する位相修正部305とを含む。こ
のように、位相誤差検出部301からの出力を位相修正
部305にフィードバックすることにより、位相誤差の
修正を安定して行うことができる。フィードバックをさ
らに安定化するために、位相誤差検出部301と位相修
正部305との間にループフィルタ302を設け、位相
誤差検出部301から出力される位相誤差成分をループ
フィルタ302を介して位相修正部305に入力するこ
とができる。ループフィルタ302には、フィードバッ
クの安定化に最適なループゲインが予め設定されてい
る。ループフィルタ302は、例えば、自然数次のルー
プフィルタであり得る。ループフィルタ302によっ
て、帯域制限が行われる。その結果、雑音成分などが除
去されるため、フィードバックの安定化が確保される。
【0036】位相誤差検出部301から出力される位相
誤差成分は、例えば、Δθによって表現され得る。Δθ
の大きさは位相誤差成分の大きさを表し、Δθの符号は
位相誤差成分の方向を表す。この場合、ループフィルタ
302からの出力は、例えば、Δθ’によって表現され
得る。
【0037】位相修正部305は、位相誤差成分Δθ’
を積分することにより位相修正成分θ’を生成する積分
部303と、位相修正成分θ’をサイン成分sinθ’
とコサイン成分cosθ’とに変換するサインコサイン
変換部304と、複素入力信号(I+jQ)に複素正弦
信号(cosθ’+jsinθ’)を乗算する複素乗算
部300とを含む。複素乗算部300は、乗算結果とし
て複素出力信号(I’+jQ’)を出力する。すなわ
ち、複素入力信号(I+jQ)と複素出力信号(I’+
jQ’)とは、(数1)に示される関係を満たす。
【0038】
【数1】(I’+jQ’)=(I+jQ)・(cos
θ’+jsinθ’) なお、ループフィルタ302は復調装置1に必須ではな
い。ループフィルタ302が省略される場合には、位相
修正部305には、位相誤差成分Δθが入力される。こ
の場合、複素入力信号(I+jQ)と複素出力信号
(I’+jQ’)とは、(数2)に示される関係を満た
す。
【0039】
【数2】(I’+jQ’)=(I+jQ)・(cosθ
+jsinθ) なお、位相修正部305の構成は、上述した構成に限定
されない。位相修正部305は、位相誤差成分に基づい
て複素入力信号の位相を修正するという機能を実現する
限り、任意の構成を有し得る。例えば、位相修正部30
5は、複素乗算部と複素積分部と符号反転部とから構成
され得る。
【0040】なお、復調装置1に含まれる各部は、上述
した構成に限定されない。復調装置1は、位相誤差成分
に基づいて複素入力信号の位相を修正するという機能を
実現する限り、任意の構成を有し得る。例えば、復調装
置1に含まれる各部は、処理時間の発生により出力遅延
を生じる部分を含んでいてもよい。あるいは、復調装置
1は、各部間に信号の伝達を遅延させる遅延部を有して
いてもよい。
【0041】また、復調装置1に含まれる各部は、ソフ
トウェアによって実現されてもよいし、ハードウェアに
よって実現されもよい。さらに、復調装置1に含まれる
各部の少なくとも一部をソフトウェアとハードウェアと
の組み合わせによって実現することも可能である。
【0042】以下、図4〜図8を参照して、位相誤差検
出部301において複素出力信号の位相誤差成分を検出
する原理を説明する。はじめに、8値をとりうるシンボ
ルを含むディジタル信号を変調し、その変調されたディ
ジタル信号を復調する場合を例にとりその原理を説明す
る。8値をとりうるシンボルの変調方式としては、例え
ば、残留側波帯変調方式や単側波帯変調方式が知られて
いる。なお、シンボルがとりうる値の数は任意の数であ
り得る。
【0043】図4は、理想状態において受信されたシン
ボルの信号点配置を示す。図4において、横軸は複素平
面の実軸(I軸)を示し、縦軸は複素平面の虚軸(Q
軸)を示す。黒丸は、理想状態において受信されたシン
ボルの複素平面上の位置を示す。黒丸の集合により8本
の直線が形成されている。これは、受信されたシンボル
の値が8本の直線に沿って識別可能であることを表して
いる。位相誤差成分が存在しない場合には、受信された
シンボルの信号点配置は、図4に示されるとおりにな
る。なお、この信号点配置は任意の配置をとり得る。
【0044】図5は、位相誤差成分が加わった場合にお
いて受信されたシンボルの信号点配置を示す。このよう
な信号点配置となるのは、図4に示される直線上に配置
されるシンボルが、位相誤差により、その直線とQ=0
との交点を中心とする同一円周上に移動するためであ
る。従って、移動したシンボルを元の位置に戻すために
は、誤差角とは反対の修正角Δθを算出することが必要
となる。
【0045】図6は、修正角Δθに基づいて位相が修正
されたシンボルの信号点配置を示す。例えば、図3に示
される復調装置1に入力される複素入力信号の信号点配
置が図5に示されるとおりである場合には、復調装置1
から出力される複素出力信号の信号点配置は図6に示さ
れるとおりになる。このように、修正角Δθに基づいて
シンボルの位相が修正される結果、受信されたシンボル
の値を誤って判定することがなくなる。
【0046】図7は、修正角Δθの大きさを算出する方
法を説明するための図である。図7において、直線70
0は、図4に示される8本の直線のうちの1本を示す。
位相誤差により、直線700上のシンボルが点701に
移動したと仮定する。この場合、点701上のシンボル
を直線700上に戻すための修正角Δθは、次のように
して算出される。
【0047】受信されたシンボルが点701に配置され
たと仮定する。点701の座標は、(x,y)である。
ここで、xは同相修正成分を示し、yは直交修正成分を
示す。まず、受信されたシンボルに対して、そのシンボ
ルが送信前にどの信号点に配置されていたシンボルであ
ったかが推定される。例えば、受信されたシンボルの同
相成分に最も近い同相成分を有する直線700上の点が
送信前のシンボルが配置されていた点であると推定され
る。従って、受信されたシンボルの同相推定成分は、そ
の送信前のシンボルが配置されていたと推定される直線
700上の点の同相成分として算出される。
【0048】なお、シンボルの同相推定成分の算出方法
は、上述した方法に限定されない。復調装置1の位相修
正能力が向上する場合には、上述した方法以外の方法を
採用してもよい。
【0049】図7に示される例では、受信されたシンボ
ルの同相推定成分は、Xである。ここで、直線700の
方程式がI=Xによって表されると仮定する。
【0050】本発明では、修正角Δθの大きさは、(数
3)に基づいて求められる。
【0051】
【数3】Δθ≒d=X−x (数3)によれば、修正角Δθの大きさ(すなわち、位
相誤差成分の大きさ)は、同相推定成分Xと同相修正成
分xとの差(すなわち、同相成分誤差d)に基づいて求
められる。このように、位相誤差成分の大きさは線形演
算に基づいて求められ、除算を必要としない。このた
め、位相誤差成分の大きさを求めるために必要とされる
演算量や回路規模を従来に比べて低減することができ
る。
【0052】なお、位相誤差成分の大きさが、同相推定
成分と同相修正成分とに基づく線形演算を行うことによ
り求められる場合には、上述した効果と同様の効果が得
られる。従って、同相推定成分と同相修正成分とに基づ
く線形演算を行うことにより位相誤差成分の大きさを求
めることは、本発明の範囲内である。線形演算は差演算
に限定されない。線形演算は任意の線形演算であり得
る。
【0053】また、同相推定成分と同相修正成分とに基
づく線形演算に加えて、これらの成分以外の成分に基づ
く線形演算をさらに行うことにより位相誤差成分の大き
さを求めることも本発明の範囲内である。例えば、受信
されたシンボルが同相成分方向にも直交成分方向にも配
置され得る場合には、同相推定成分と同相修正成分とに
基づく線形演算を行うことにより同相成分誤差を求め、
直交推定成分と直交修正成分とに基づく線形演算を行う
ことにより直交成分誤差を求め、同相成分誤差と直交成
分誤差とに基づく線形演算を行うことにより位相誤差成
分の大きさを求めるようにしてもよい。
【0054】上述した(数3)は、以下に示す(数4)
〜(数7)から導かれる。
【0055】修正角Δθが微小であると仮定すると、
(数4)が成り立つ。
【0056】
【数4】Δθ≒sinΔθ さらに、図7から(数5)が導かれる。
【0057】
【数5】sinΔθ≒d/y (数4)と(数5)とから、(数6)が導かれる。(数
6)には除算が含まれる。
【0058】
【数6】Δθ≒d/y (数6)において位相誤差によるyの変動は微小である
ことから、(数6)のyを定数cで近似すると、(数
7)が得られる。
【0059】
【数7】Δθ≒d/c 定数cを、位相修正部305の係数(例えば、サインコ
サイン変換部304の係数)にまとめることは容易であ
る。あるいは、ループフィルタ302が存在する場合に
は、定数cをループフィルタ302の係数にまとめても
よい。このように、定数cを位相誤差検出部301の後
段に設けられている各部の係数にまとめることにより、
(数7)から(数3)が得られる。
【0060】図8は、修正角Δθの符号を算出する方法
を説明するための図である。修正角Δθの符号は、位相
誤差成分の修正方向を表す。図8に示されるように、複
素平面は、領域800(左上から右下への斜線で示され
る)と領域801(右上から左下への斜線で示される)
とに区分されている。領域800と領域801との境界
は、位相誤差がない状態におけるシンボルの集合によっ
て形成される8本の直線のうち隣合う2本の直線から等
距離にある中央線のすべてとI軸とである。
【0061】受信されたシンボルが領域800に配置さ
れる場合には、修正角Δθの符号は正となり、受信され
たシンボルが領域801に配置される場合には、修正角
Δθの符号は負となる。領域800と領域801との境
界は、領域800に属するとしてもよいし、領域801
に属するとしてもよい。あるいは、領域800と領域8
01との境界は領域800および領域801のいずれに
も属さないとして、受信されたシンボルがその境界上に
配置される場合には、位相誤差成分の大きさを0として
もよい。
【0062】なお、受信されたシンボルが複素平面上の
特定の領域に配置された場合に位相誤差成分の大きさを
0とした方が復調装置1からの出力において位相誤差に
よる影響が少なくなるならそのようにすることができ
る。複素平面上の特定の領域は任意の領域であり得る。
【0063】複素平面の第1象限、第2象限では、位相
誤差がない状態におけるシンボルの集合によって形成さ
れる直線の右側の領域が領域800であり、その直線の
左側の領域が領域801である。従って、その直線の右
側の領域では、修正角Δθの符号が正となるため位相誤
差成分の修正方向は反時計回りとなり、その直線の左側
の領域では、修正角Δθの符号が負となるため位相誤差
成分の修正方向は時計回りとなる。
【0064】複素平面の第3象限、第4象限では、位相
誤差がない状態におけるシンボルの集合によって形成さ
れる直線の右側の領域が領域801であり、その直線の
左側の領域が領域800である。従って、その直線の右
側の領域では、修正角Δθの符号が負となるため位相誤
差成分の修正方向は時計回りとなり、その直線の左側の
領域では、修正角Δθの符号が正となるため位相誤差成
分の修正方向は反時計回りとなる。
【0065】図11は、図3に示される位相誤差検出部
301の具体的な構成を示す。図11に示される位相誤
差検出部301は、図4〜図8を参照して説明した原理
に基づいて、複素出力信号の位相誤差成分の大きさと方
向とを検出する。図11に示される位相誤差検出部30
1は、同相成分にのみシンボルが存在する場合か、同相
成分のみを位相誤差の検出に使用する場合に使用され
る。
【0066】位相誤差検出部301は、同相推定成分算
出部1100と、同相成分誤差出力部1101と、位相
誤差符号算出部1103と、位相誤差出力部1104と
を含む。位相誤差検出部301に含まれる各部もしくは
それらの組み合わせは、1以上の論理演算素子を組み合
わせることにより実現され得る。あるいは、論理演算素
子の組み合わせに比べて回路規模は大きくなるが、これ
らの各部もしくはそれらの組み合わせをLUTを用いて
実現してもよい。
【0067】同相推定成分算出部1100は、同相修正
成分I’に基づいて受信されたシンボルの同相推定成分
を算出する。受信されたシンボルの同相推定成分とは、
そのシンボルの送信前つまり変調前の同相成分を受信さ
れたシンボルから推定したものをいう。同相推定成分算
出部1100から出力される同相推定成分は、同相成分
誤差出力部1101に供給される。
【0068】同相成分誤差出力部1101は、同相修正
成分I’と同相推定成分との差を求め、その差を同相成
分誤差dとして出力する。同相成分誤差dの大きさは、
位相誤差成分の大きさを表す。
【0069】位相誤差符号算出部1103は、同相成分
誤差dの符号と直交修正成分Q’の符号とに対して第1
の論理演算を行うことにより、位相誤差成分の符号を算
出する。例えば、図8を参照して説明したように位相誤
差成分の符号を算出する場合には、第1の論理演算の最
も簡単なものは、排他的論理和と反転とによって実現さ
れ得る。
【0070】なお、同相成分誤差dと直交修正成分Q’
とそれらの大きさの大小関係やそれらの各々の条件に応
じて位相誤差成分の符号を算出する論理を変更すること
により、位相修正能力を向上させることができるならそ
のようにしてもよい。そのような論理の変更は、例え
ば、位相誤差成分の符号を決定する領域を図8を参照し
て既に説明した領域から変更することによって達成され
る。この場合には、位相誤差成分の符号は、その変更が
必要な領域を決定する第2の論理演算を行った上で、第
1の論理演算結果と第2の論理演算結果とに対してさら
に論理演算を行うことにより算出される。
【0071】位相誤差出力部1104は、位相誤差符号
算出部1103から出力される位相誤差成分の符号と、
同相成分誤差出力部1101から出力される位相誤差成
分の大きさとから位相誤差成分を出力する。位相誤差成
分の符号を示す情報と位相誤差成分の大きさを示す情報
とを別々の情報として分離しない場合には、位相誤差出
力部1104は、これらの情報を同一の符号と大きさと
を有する単一の情報に変換して出力する。例えば、位相
誤差成分が補数表現される場合がこれにあたる。位相誤
差成分の符号を示す情報と位相誤差成分の大きさを示す
情報とを別々の情報として分離する場合には、位相誤差
出力部1104は、それぞれを示す情報をそろえて出力
する。
【0072】なお、特定の変調方式(例えば、残留側波
帯変調方式や単側波帯変調方式)を用いて、同相成分の
みにシンボルをのせて伝送する場合において位相誤差が
付加された場合には、同相成分と直交成分の独立性がな
くなり相互に影響を与える。従って、位相誤差を除去す
るためには同相成分と直交成分との関係を求めて、その
関係の逆特性をかけることが必要となる。ここで、直交
成分は、例えば、同相成分をヒルベルト変換することに
よって得られる。
【0073】図13は、復調装置1に入力される同相成
分Iと直交成分Qとを生成するための構成を示す。な
お、図3に示される構成要素と同一の構成要素には同一
の参照番号を付し、その説明を省略する。
【0074】図13に示されるように、入力信号を遅延
させる遅延部1300と、入力信号を直交成分に変換す
る変換部1301とが設けられている。遅延部1300
と変換部1301とは、復調装置1の直前に設けられて
いる必要はなく、復調装置1の前であれば受信機のどこ
に設けられていてもよい。あるいは、遅延部1300と
変換部1301とが復調装置1に組み込まれていてもよ
い。
【0075】入力信号は、遅延部1300と変換部13
01とに供給される。遅延部1300から複素入力信号
の同相成分Iが出力される。変換部1301から複素入
力信号の直交成分Qが出力される。直交成分Qは、同相
成分Iの位相を90度だけシフトさせた成分である。同
相成分Iと直交成分Qとは、位相修正部305に入力さ
れる。
【0076】遅延部1300による遅延時間は、変換部
1301による処理時間と同一となるように設定され
る。なお、変換部1301は、所望の特性を近似的に実
現していてもよく、例えば、ディジタルフィルタであり
得る。
【0077】遅延部1300および変換部1301の機
能は、例えば、CPUによって実行されるプログラムに
よって実現され得る。あるいは、これらの機能を回路に
よって実現してもよい。
【0078】次に、64値をとりうるシンボルを含むデ
ィジタル信号を変調し、その変調されたディジタル信号
を復調する場合を例にとり、位相誤差検出部301にお
いて複素出力信号の位相誤差成分を検出する原理を説明
する。64値をとりうるシンボルの変調方式としては、
例えば、直交変調方式が知られている。なお、シンボル
がとりうる値の数は任意の数であり得る。
【0079】図10は、理想状態において受信されたシ
ンボルの信号点配置を示す。図10において、横軸は複
素平面の実軸(I軸)を示し、縦軸は複素平面の虚軸
(Q軸)を示す。64個の黒丸は、それぞれ、理想状態
において受信されたシンボルの複素平面上の位置を示
す。位相誤差成分が存在しない場合には、受信されたシ
ンボルの信号点配置は、図10に示されるとおりにな
る。なお、この信号点配置は任意の配置をとり得る。
【0080】図9Aおよび図9Bは、修正角Δθの大き
さを算出する方法を説明するための図である。図9Aお
よび図9Bにおいて、点900は、位相誤差成分が存在
しない場合に受信されたシンボルが配置される点を示
す。位相誤差により、点900上のシンボルが点901
に移動したと仮定する。この場合、点901上のシンボ
ルを点900上に戻すための修正角Δθは、次のように
して算出される。
【0081】受信されたシンボルは点901に配置され
たと仮定する。点901の座標は、(x,y)である。
ここで、xは同相修正成分を示し、yは直交修正成分を
示す。点900の座標は、(X,Y)である。ここで、
Xは同相推定成分を示し、Yは直交推定成分を示す。
【0082】図9Aは、x<yの場合に修正角Δθの大
きさを算出する方法を説明するための図である。
【0083】x<yの場合には、修正角Δθの大きさは
(数8)に基づいて求められる。(数8)は、(数3)
と同一である。すなわち、修正角Δθの大きさは、受信
されたシンボルの同相成分誤差dに基づいて求められ
る。
【0084】
【数8】Δθ≒d=X−x 受信されたシンボルの同相成分誤差dは、同相推定成分
Xと同相修正成分xとの差に基づいて求められる。同相
推定成分Xは、送信前のシンボルが配置されていたと推
定される点900の同相成分である。これは、受信され
たシンボルの同相成分に最も近い同相成分を有する点9
00が送信前のシンボルが配置されていた点であると推
定されるからである。
【0085】図9Bは、x>yの場合に修正角Δθの大
きさを算出する方法を説明するための図である。
【0086】x>yの場合には、修正角Δθの大きさは
(数9)に基づいて求められる。すなわち、修正角Δθ
の大きさは、受信されたシンボルの直交成分誤差eに基
づいて求められる。
【0087】
【数9】Δθ≒e=Y−y 受信されたシンボルの直交誤差成分eは、直交推定成分
Yと直交修正成分yとの差に基づいて求められる。直交
推定成分Yは、送信前のシンボルが配置されていたと推
定される点900の直交成分である。これは、受信され
たシンボルの直交成分に最も近い直交成分を有する点9
00が送信前のシンボルが配置されていた点であると推
定されるからである。
【0088】なお、x=yの場合には、修正角Δθの大
きさは、(数8)に基づいて求められてもよいし、(数
9)に基づいて求められてもよい。あるいは、修正角Δ
θの大きさは同相成分誤差dと直交成分誤差eとに基づ
いた線形演算により求められてもよい。あるいは、修正
角Δθ=0とされてもよい。
【0089】なお、シンボルの同相推定成分および直交
推定成分の算出方法は、上述した方法に限定されない。
復調装置1の位相修正能力が向上する場合には、上述し
た方法以外の方法を採用してもよい。
【0090】(数8)によれば、修正角Δθの大きさ
(すなわち、位相誤差成分の大きさ)は、同相推定成分
Xと同相修正成分xとの差(すなわち、同相成分誤差
d)に基づいて求められる。(数9)によれば、修正角
Δθの大きさ(すなわち、位相誤差成分の大きさ)は、
直交推定成分Yと直交修正成分yとの差(すなわち、直
交成分誤差e)に基づいて求められる。このように、位
相誤差成分の大きさは線形演算によって求められ、除算
を必要としない。このため、位相誤差成分の大きさを求
めるために必要とされる演算量や回路規模を従来に比べ
て低減することができる。
【0091】なお、同相成分誤差dの大きさが、同相推
定成分Xと同相修正成分xとに基づく線形演算を行うこ
とにより求められる場合には、上述した効果と同様の効
果が得られる。従って、同相推定成分Xと同相修正成分
xとに基づく線形演算を行うことにより同相成分誤差d
の大きさを求めることは、本発明の範囲内である。線形
演算は差演算に限定されない。線形演算は任意の線形演
算であり得る。
【0092】同様に、直交成分誤差eの大きさが、直交
推定成分Yと直交修正成分yとに基づく線形演算を行う
ことにより求められる場合には、上述した効果と同様の
効果が得られる。従って、直交推定成分Yと直交修正成
分yとに基づく線形演算を行うことにより直交成分誤差
eの大きさを求めることは、本発明の範囲内である。線
形演算は差演算に限定されない。線形演算は任意の線形
演算であり得る。
【0093】さらに、修正角Δθは、同相成分誤差dと
直交成分誤差eとに基づく線形演算を行うことにより求
められてもよい。線形演算は任意の線形演算であり得
る。
【0094】図10は、修正角Δθの符号を算出する方
法を説明するための図である。修正角Δθの符号は、位
相誤差成分の修正方向を表す。図10に示されるよう
に、複素平面は、領域1000(左上から右下への斜線
で示される)と領域1001(右上から左下への斜線で
示される)と領域1002(白で示される)とに区分さ
れている。領域1000と領域1001と領域1002
との境界は、位相誤差がない状態においてシンボルが配
置され得る64個の信号点のうち隣り合う2個の信号点
から等距離にある中央線のすべてと各信号点を通りI軸
およびQ軸に平行なすべての直線である。
【0095】受信されたシンボルが領域1000に配置
される場合には、修正角Δθの符号は正となり、受信さ
れたシンボルが領域1001に配置される場合には、修
正角Δθの符号は負となり、受信されたシンボルが領域
1002に配置される場合には、修正角Δθの大きさが
0となる。領域1000と領域1001と領域1002
との境界は、領域1000に属するとしてもよいし、領
域1001に属するとしてもよし、領域1002に属す
るとしてもよい。あるいは、領域1000と領域100
1と領域1002との境界は領域1000、1001お
よび1002のいずれにも属さないとして、受信された
シンボルがその境界上に配置される場合には、位相誤差
成分の大きさを0としてもよい。
【0096】なお、受信されたシンボルが複素平面上の
特定の領域に配置された場合に位相誤差成分の大きさを
0とした方が復調装置1からの出力において位相誤差に
よる影響が少なくなるならそのようにすることができ
る。複素平面上の特定の領域は任意の領域であり得る。
【0097】領域1000および領域1001は、64
個の信号点の各点に接する4つの領域のうち原点を中心
としその信号点を通る円が境界以外でも含まれる2つの
領域として定義される。その2つの領域のうち、領域1
000は、位相誤差のない状態におけるシンボルへの修
正方向がその円周上で反時計回りの領域として定義さ
れ、領域1001は、位相誤差のない状態におけるシン
ボルへの修正方向がその円周上で時計回りの領域として
定義される。領域1002は、64個の信号点の各点に
接する4つの領域のうち上記2つの領域以外の領域とし
て定義される。
【0098】図12は、図3に示される位相誤差検出部
301の具体的な構成を示す。図12に示される位相誤
差検出部301は、図9A、図9Bおよび図10を参照
して説明した原理に基づいて、複素出力信号の位相誤差
成分の大きさと方向とを検出する。
【0099】位相誤差検出部301は、同相推定成分算
出部1200と、同相成分誤差出力部1201と、直交
推定成分算出部1203と、直交成分誤差出力部120
4と、位相誤差振幅算出部1206と、位相誤差符号算
出部1207と、位相誤差出力部1208とを含む。位
相誤差符号算出部1207は、第1から第5の論理演算
をそれぞれ実行する第1から第5の論理演算部(または
第1から第6の論理演算をそれぞれ実行する第1から第
6の論理演算部)を含む。位相誤差検出部301に含ま
れる各部もしくはそれらの組み合わせは、1以上の論理
演算素子を組み合わせることにより実現され得る。ある
いは、論理演算素子の組み合わせに比べて回路規模は大
きくなるが、これらの各部をLUTを用いて実現しても
よい。
【0100】同相推定成分算出部1200は、同相修正
成分I’に基づいて受信されたシンボルの同相推定成分
を算出する。受信されたシンボルの同相推定成分とは、
そのシンボルの送信前つまり変調前の同相成分を受信さ
れたシンボルから推定したものをいう。同相推定成分の
算出方法は、例えば、図9Aおよび図9Bを参照して上
述したとおりである。同相推定成分算出部1200から
出力される同相推定成分は、同相成分誤差出力部120
1に供給される。
【0101】同相成分誤差出力部1201は、同相修正
成分I’と同相推定成分との差を求め、その差に基づい
て同相成分誤差dを出力する。同相成分誤差dの大きさ
は、位相誤差成分の大きさを表す。
【0102】直交推定成分算出部1203は、直交修正
成分Q’に基づいて受信されたシンボルの直交推定成分
を算出する。受信されたシンボルの直交推定成分とは、
そのシンボルの送信前つまり変調前の直交成分を受信さ
れたシンボルから推定したものをいう。直交推定成分の
算出方法は、例えば、図9Aおよび図9Bを参照して上
述したとおりである。直交推定成分算出部1203から
出力される直交推定成分は、直交成分誤差出力部120
4に供給される。
【0103】直交成分誤差出力部1204は、直交修正
成分Q’と直交推定成分との差を求め、その差に基づい
て直交成分誤差eを出力する。直交成分誤差eの大きさ
は、位相誤差成分の大きさを表す。
【0104】位相誤差符号算出部1207は、位相誤差
振幅算出部1206に制御信号を出力する。制御信号は
少なくとも3つの値をとる。例えば、制御信号の値が
「0」であることは、同相成分誤差dを選択するように
位相誤差振幅算出部1206に指示することを意味す
る。制御信号の値が「1」であることは、直交成分誤差
eを選択するように位相誤差振幅算出部1206に指示
することを意味する。制御信号の値が「2」であること
は、位相修正を行わないように位相誤差振幅算出部12
06に指示することを意味する。
【0105】同相修正成分I’の大きさが直交修正成分
Q’の大きさより小さい場合には、位相誤差符号算出部
1207は、値「0」の制御信号を位相誤差振幅算出部
1206に出力する。位相誤差振幅算出部1206は、
値「0」の制御信号に応答して同相成分誤差dを選択
し、その同相成分誤差dの大きさを出力する。
【0106】同相修正成分I’の大きさが直交修正成分
Q’の大きさより大きい場合には、位相誤差符号算出部
1207は、値「1」の制御信号を位相誤差振幅算出部
1206に出力する。位相誤差振幅算出部1206は、
値「1」の制御信号に応答して直交成分誤差eを選択
し、その直交成分誤差eの大きさを出力する。
【0107】受信されたシンボルが複素平面上の位相修
正を行わない領域(例えば、図10の領域1002)に
配置される場合には、位相誤差符号算出部1207は、
同相修正成分I’と直交修正成分Q’との大小関係にか
かわらず、値「2」の制御信号を位相誤差振幅算出部1
206に出力する。位相誤差振幅算出部1206は、値
「2」の制御信号に応答して、同相成分誤差dおよび直
交成分誤差eを出力することなく、位相成分誤差の大き
さを0にする。
【0108】位相誤差符号算出部1207は、位相誤差
成分の符号を算出する。受信されたシンボルが64個の
信号点の各点に接する4つの領域のうちのいずれに属す
るかは、同相成分誤差dの符号と直交成分誤差eの符号
とに対して第1の論理演算を行うことにより決定され
る。受信されたシンボルが複素平面の第1象限から第4
象限のうちのいずれに属するかは、同相修正成分I’の
符号と直交修正成分Q’の符号とに対して第2の論理演
算を行うことにより決定される。
【0109】従って、位相誤差成分の符号を決定する領
域および原点を中心とし受信されたシンボルを通る円を
含む領域は、第1の論理演算結果と第2の論理演算結果
とに対して第3および第4の論理演算を行うことにより
決定される。例えば、図10を参照して説明したように
位相誤差成分の符号および原点を中心とし受信されたシ
ンボルを通る円を含む領域を算出するための第3の論理
演算および第4の論理演算の最も簡単なものは、排他的
論理和と論理積と反転とによって実現され得る。従っ
て、位相誤差成分の大きさを0とする領域は、第4の論
理演算結果を反転することにより決定される。さらに、
同相修正成分I’の大きさと直交修正成分Q’の大きさ
の大小判定が第5の論理演算によって行われる。そし
て、制御信号は、第5の論理演算結果を示す情報と位相
誤差成分の大きさを0とする情報とをはこぶ。
【0110】なお、同相修正成分I’と直交修正成分
Q’との大小関係やそれらの各々の大きさの条件、同相
成分誤差dと直交成分誤差eとそれらの大きさとの大小
関係やそれらの各々の大きさの条件に応じて位相誤差成
分の符号を算出する論理や位相誤差成分の大きさを0と
する論理を変更することにより、位相修正能力を向上さ
せることができるならそのようにしてもよい。そのよう
な論理の変更は、例えば、位相誤差成分の符号を決定す
る領域や位相誤差成分の大きさを0とする領域を図10
を参照して既に説明した領域から変更することによって
達成される。この場合には、位相誤差成分の符号は、そ
の変更が必要な領域を決定する第6の論理演算を行った
上で、第1から第5の論理演算結果と第6の論理演算結
果とに対してさらに論理演算を行うことにより算出され
る。
【0111】位相誤差出力部1208は、位相誤差符号
算出部1207から出力される位相誤差成分の符号と、
位相誤差振幅算出部1206から出力される位相誤差成
分の大きさとから位相誤差成分を出力する。位相誤差成
分の符号を示す情報と位相誤差成分の大きさを示す情報
とを別々の情報として分離しない場合には、位相誤差出
力部1208は、これらの情報を同一の符号と大きさと
を有する単一の情報に変換して出力する。例えば、位相
誤差成分が補数表現される場合がこれにあたる。位相誤
差成分の符号を示す情報と位相誤差成分の大きさを示す
情報とを別々の情報として分離する場合には、位相誤差
出力部1208は、それぞれを示す情報をそろえて出力
する。
【0112】上述した実施の形態では、同相成分誤差d
と直交成分誤差eとがそれぞれ求められ、受信されたシ
ンボルが複素平面上のどの領域に配置されるかに応じ
て、同相成分誤差dを選択するか、直交成分誤差eを選
択するか、位相誤差成分の大きさを0とするかが決定さ
れる。しかし、同相成分誤差dと直交成分誤差eの両方
を常に求める必要はない。例えば、同相修正成分I’が
直交修正成分Q’より小さい場合には、同相成分誤差d
のみを求めれば足りる。同相修正成分I’が直交修正成
分Q’より大きい場合には、直交成分誤差eのみを求め
れば足りる。受信されたシンボルが位相修正を行わない
領域に配置される場合には、同相成分誤差dと直交成分
誤差eの両方とも求める必要がない。これは、同相成分
誤差dと直交成分誤差eとの大小関係にかかわらず、位
相誤差成分の大きさが0とされるからである。このよう
に各演算の順序もしくは各演算の有無は、位相誤差成分
の出力に影響を与えない範囲において任意に変更され得
る。
【0113】なお、図12に示される構成を用いて、例
えば、上述した8値をとりうるシンボルを復調すること
も可能である。位相誤差検出部301は、例えば、同相
成分誤差dと直交成分誤差eとを加算した値を位相誤差
成分の大きさとして出力すればよい。この場合には、位
相誤差振幅算出部1206は、同相成分誤差dと直交成
分誤差eとを加算し、その加算結果を位相誤差出力12
08に供給すればよく、位相誤差符号算出部1207か
ら位相誤差振幅算出部1206に供給される制御信号は
不要となり得る。
【0114】また、図11に示される構成を用いて、例
えば、上述した64値をとりうるシンボルを復調するこ
とも可能である。
【0115】
【発明の効果】本発明によれば、同相修正成分と同相推
定成分とに少なくとも基づく線形演算を行うことにより
同相成分誤差が求められ、その同相成分誤差に基づいて
位相誤差成分の大きさが検出される。このように、位相
誤差成分の大きさは線形演算によって求められるので、
除算を必要としない。このため、位相誤差成分の大きさ
を求めるために必要とされる演算量や回路規模を従来に
比べて大幅に低減することができる。
【0116】また、本発明の位相誤差検出部では、従来
例におけるLUTや重み係数乗算回路や重み係数算出回
路に相当するものが不要となる。その結果、位相誤差検
出部における演算量や回路規模を低減することができ
る。
【0117】さらに、本発明の復調装置によれば、従来
の復調装置(図1)に必要であった乗算器101、加算
器104、S/N推定器112、累積器113、11
6、119、制御論理回路114、オフセット誤差LU
T115、制御誤差LUT118、リミッタおよび制御
回路117、120が不要もしくは縮小となる。その結
果、復調装置における演算量や回路規模を低減すること
ができる。
【0118】演算量や回路規模を低減することができる
という利点は、演算量や回路規模が制限される場合に効
果を発揮するだけでなく、短期間での設計が必要とされ
る場合にも有効である。
【0119】従来の復調装置では、位相誤差成分の大き
さを求めるために、垂直基準信号を用いたS/N推定に
よる重み係数の制御を行っていた。この制御によれば、
例えば、S/N比が高い状態から低い状態に変化した場
合には、次の垂直基準信号がくるまで検出される位相誤
差成分をより大きく出力するように重み係数が制御され
る。このため、大きな雑音成分を位相誤差成分として検
出した上で大きな重み係数を掛けてしまうことになる。
その結果、位相修正を続けることにより雑音を付加し続
けることとなり、伝送誤り率が低下するという状態が生
じ得る。本発明では、位相誤差成分の大きさを求めるた
めに重み係数は使用されない。その結果、上述したよう
な伝送誤り率が低下するといった状態は生じ得ない。
【0120】一方、従来の復調装置による制御によれ
ば、例えば、S/N比が低い状態から高い状態に変化
し、かつ、受信信号の位相誤差成分が大きい場合には、
次の垂直基準信号がくるまで検出される位相誤差成分を
より小さく出力するように重み係数が制御される。この
ため、受信信号の位相誤差成分の検出能力が下がってし
まい、伝送誤り率が低下するという状態が生じ得る。本
発明では、位相誤差成分の大きさを求めるために重み係
数は使用されない。その結果、上述したような伝送誤り
率が低下するといった状態は生じ得ない。
【0121】このように、本発明では、S/N比が変動
する(特に、S/N比が早く変動する)場合でも伝送路
雑音による位相誤差成分への影響が少なくなり、位相修
正能力が改善するという利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】変調されたディジタル信号を復調する従来の復
調回路の構成を示す図である。
【図2】受信機に含まれる復調装置1において実行され
る処理の手順を示す図である。
【図3】本発明の実施形態の復調装置1の構成を示す図
である。
【図4】理想状態において受信されたシンボルの信号点
配置を示す図である。
【図5】位相誤差成分が加わった場合において受信され
たシンボルの信号点配置を示す図である。
【図6】修正角Δθに基づいて位相が修正されたシンボ
ルの信号点配置を示す図である。
【図7】修正角Δθの大きさを算出する方法を説明する
ための図である。
【図8】修正角Δθの符号を算出する方法を説明するた
めの図である。
【図9A】x<yの場合に修正角Δθの大きさを算出す
る方法を説明するための図である。
【図9B】x>yの場合に修正角Δθの大きさを算出す
る方法を説明するための図である。
【図10】修正角Δθの符号を算出する方法を説明する
ための図である。
【図11】図3に示される位相誤差検出部301の具体
的な構成を示す図である。
【図12】図3に示される位相誤差検出部301の具体
的な構成を示す図である。
【図13】復調装置1に入力される同相成分Iと直交成
分Qとを生成するための構成を示す図である。
【符号の説明】
1 復調装置 300 複素乗算部 301 位相誤差検出部 302 ループフィルタ 303 積分部 304 サインコサイン変換部 305 位相修正部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同相成分と直交成分とを有する複素入力
    信号に基づいて、同相修正成分と直交修正成分とを有す
    る複素出力信号を出力する復調装置であって、 前記複素出力信号の位相誤差成分を検出する位相誤差検
    出部と、 前記位相誤差成分に基づいて、前記複素入力信号の位相
    を修正する位相修正部とを備え、 前記位相誤差検出部は、前記同相修正成分に基づいて同
    相推定成分を求め、前記同相修正成分と前記同相推定成
    分とに少なくとも基づく線形演算を行うことにより同相
    成分誤差を求め、前記同相成分誤差に基づいて前記位相
    誤差成分の大きさを検出する、復調装置。
  2. 【請求項2】 前記位相誤差検出部は、前記直交修正成
    分に基づいて直交推定成分を求め、前記直交修正成分と
    前記直交推定成分とに少なくとも基づく線形演算を行う
    ことにより直交成分誤差を求め、前記同相成分誤差と前
    記直交成分誤差とに基づいて前記位相誤差成分の大きさ
    を検出する、請求項1に記載の復調装置。
  3. 【請求項3】 前記位相誤差成分の大きさは0となり得
    る、請求項1または請求項2に記載の復調装置。
  4. 【請求項4】 前記位相誤差検出部は、前記同相成分誤
    差および前記直交成分誤差のいずれか一方に基づいて前
    記位相誤差成分の大きさを検出する、請求項2または請
    求項3に記載の復調装置。
  5. 【請求項5】 前記位相誤差検出部は、前記同相成分誤
    差および前記直交成分誤差を線形演算した値に基づいて
    前記位相誤差成分の大きさを検出する、請求項2または
    請求項3に記載の復調装置。
  6. 【請求項6】 入力信号を所定の時間だけ遅延させる遅
    延部と、前記入力信号を直交成分に変換する変換部とが
    設けられており、前記遅延部の出力は前記複素入力信号
    の前記同相成分とされ、前記変換部の出力は前記複素入
    力信号の前記直交成分とされる、請求項1から請求項5
    のいずれかに記載の復調装置。
  7. 【請求項7】 同相成分と直交成分とを有する複素入力
    信号に基づいて、同相修正成分と直交修正成分とを有す
    る複素出力信号を出力する復調方法であって、 前記複素出力信号の位相誤差成分を検出するステップ
    と、 前記位相誤差成分に基づいて、前記複素入力信号の位相
    を修正するステップとを包含し、 前記検出ステップは、前記同相修正成分に基づいて同相
    推定成分を求めるステップと、前記同相修正成分と前記
    同相推定成分とに少なくとも基づく線形演算を行うこと
    により同相成分誤差を求めるステップと、前記同相成分
    誤差に基づいて前記位相誤差成分の大きさを検出するス
    テップとを包含する、復調方法。
  8. 【請求項8】 前記検出ステップは、前記直交修正成分
    に基づいて直交推定成分を求めるステップと、前記直交
    修正成分と前記直交推定成分とに少なくとも基づく線形
    演算を行うことにより直交成分誤差を求めるステップ
    と、前記同相成分誤差と前記直交成分誤差とに基づいて
    前記位相誤差成分の大きさを検出するステップとをさら
    に包含する、請求項7に記載の復調方法。
  9. 【請求項9】 前記位相誤差成分の大きさは0となり得
    る、請求項7または請求項8に記載の復調方法。
  10. 【請求項10】 前記検出ステップは、前記同相成分誤
    差および前記直交成分誤差のいずれか一方に基づいて前
    記位相誤差成分の大きさを検出するステップを包含す
    る、請求項8または請求項9に記載の復調方法。
  11. 【請求項11】 前記検出ステップは、前記同相成分誤
    差および前記直交成分誤差を線形演算した値に基づいて
    前記位相誤差成分の大きさを検出するステップを包含す
    る、請求項8または請求項9に記載の復調方法。
  12. 【請求項12】 入力信号を所定の時間だけ遅延させる
    遅延部と、前記入力信号を直交成分に変換する変換部と
    が設けられており、前記遅延部の出力は前記複素入力信
    号の前記同相成分とされ、前記変換部の出力は前記複素
    入力信号の前記直交成分とされる、請求項7から請求項
    11のいずれかに記載の復調方法。
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