JP2000232408A

JP2000232408A - アンテナ制御装置

Info

Publication number: JP2000232408A
Application number: JP14055099A
Authority: JP
Inventors: Yoshiro Niki; 義郎仁木
Original assignee: RCS Co Ltd
Current assignee: RCS Co Ltd
Priority date: 1998-12-08
Filing date: 1999-04-12
Publication date: 2000-08-22

Abstract

(57)【要約】（修正有）【課題】従来のアンテナ制御装置は電話回線の接続を
目的とし、また、外線接続トランクあるいは外部の基地
局と中継接続トランクの間の距離が遠くなるとタイミン
グを調整するための調整幅が大きくなり過ぎ、中継接続
トランク側だけでは調整を仕切れなくなる。この発明は
電話回線の他にインターネット通信を可能とし、外線接
続トランクあるいは外部の基地局と中継接続トランクの
間の距離が遠くなっても十分なタイミング調整幅を確保
するとともに、移動端末相互間を直接接続するための接
続制御手順を設けることを目的とする。【解決手段】アンテナ制御装置のタイミング調整器９０
ａのみでなく、外線接続トランク４にもタイミング調整
器９０ｂを設け、外線接続トランク４のタイミング調整
器９０ｂで予め受信タイミングを遅らせるように設定し
ておくことにより、アンテナ制御装置の位置を従来の約
２倍離して設置できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【００１】

【産業上の利用分野】この発明は、マイクロセルを構成
するデジタル無線送受信機が、電話回線あるいはデータ
回線に接続するための外線接続トランクと、当該外線接
続トランクと移動端末との間で中継接続を行なうための
中継接続トランクを構成し、当該外線接続トランクと当
該中継接続トランクとの間の接続がツイストペアあるい
は同軸ケーブルあるいは光ケーブルあるいはこれらを組
み合わせた伝送ケーブルにより結合され、当該電話回線
と移動端末との間の通話接続が、当該外線接続トランク
からの高周波信号に含まれる制御信号あるいはデータ等
の中継により行なわれるアンテナ制御装置に関するもの
である。

【００２】

【従来の技術】第９図は、特願平１０−２３１０９４に
示されたアンテナ制御装置の構成図であり、（１０２）
はアンテナ制御装置、（３１ａ１）（３２ａ２）はデジ
タル（１例として、４スロット時分割多重／時分割同時
送受話方式）無線送受信機、（８１ａ１）（８１ａ２）
は送信機、（８２ａ１）（８２ａ２）は受信機、（８３
ａ１）（８３ａ２）はシンセサイザー、（８４ａ１）
（８４ａ２）はベースバンドＩＣ、（８５ａ１）（８５
ａ２）は制御部、（６２ａ）（６３）は接続端子、（７
１ａ）（７２）（７３）は帯域通過フイルター、（１０
６）は接続用同軸ケーブル、（１０８ａ）は結合器、
（３２）（５１ａ）は分岐器、（８８）はダウンコンバ
ーター、（８９）はアップコンバーター、（９０ａ）は
タイミング調整手段、（９１）は可変減衰器、（９２）
は可変デイレイライン、（６０ａ）はアンテナ、（１０
４ａ）（１０４ｂ）は移動端末、（４）は外線接続トラ
ンク、（４１ａ）（４１ｂ）はデジタル無線送受信機、
（４２）は電話回線接続装置、（４３）は分岐器、（５
２）は電話回線、（６４）（６５）は接続端子、（１０
７）はＣＡＴＶ装置、（１０８ｂ）はミキサーである。
移動端末（１０４ａ）が電話回線（５２）の加入者を呼
んだ場合には、屋内アンテナ（６０ａ）、帯或通過フイ
ルター（７１ａ）、および分岐器（５１ａ）を経由して
受信機（８２ａ２）で受信され、ベースバンドＩＣ（８
４ａ２）、接続端子（６６ａ）、およびベースバンドＩ
Ｃ（８４ａ１）を経由して送信機（８１ａ１）で再び変
調され、ダウンコンバーター（８８）でＣＡＴＶ網の上
り方向の周波数に変換され、帯或通過フイルター（７
３）、可変減衰器（９１）、分岐器（３２）、および結
合器（１０８ａ）を経由して同軸ケーブル（１０６）に
結合され、ミキサー（１０８ｂ）を経由して、外線接続
トランク（４）の送受信機（４１ａ）または（４１ｂ）
により受信され、電話回線接続装置（４２）を通じて電
話回線（５２）に接続される。一方、電話回線（５２）
の加入者からの着呼は、外線接続トランク（４）の電話
回線接続装置（４２）により無線送受信機（４１ａ）ま
たは（４１ｂ）に接続され、当該無線送受信機（４１
ａ）または（４１ｂ）から送信された信号は、分岐器
（４３）およびミキサー（１０８ｂ）を経由して、同軸
ケーブル（１０６）、結合器（１０８ａ）．分岐器（３
２）、遅延回路（９２）、帯或通過フイルター（７２）
を経由して、ダウンコンバーター（８９）で周波数が変
換され、受信機（８２ａ１）で受信され、ベースバンド
ＩＣ（８４ａ１）、接続端子（６６ａ）、およびベース
バンドＩＣ（８４ａ２）を経由して、再び、送信機（８
１ａ２）で変調された後送信され、分岐器（５１ａ）、
帯或通過フイルター（７１ａ）、および屋内アンテナ
（６０ａ）を経由して移動端末（１０４ａ）により受信
される。かくして移動端末（１０４ａ）と電話回線（５
２）の加入者との間で同時送受話の通話が確立される。
タイミング調整手段（９０ａ）は基地局からの距離によ
り遅延時間が異なるのでこれを補正するために準備され
ている。第１０図は、外線接続トランク（４）からミキ
サー（１０８ｂ）および接続用同軸ケーブル（１０６）
を通じて、アンテナ制御装置（１０２）との間を送受信
される信号を時系列で示したものである。第１０図
（１）は下り方向の信号、（２）は上り方向の信号であ
り、これらの信号は２台の４スロット時分割多重／時分
割同時送受話方式の無線送受信機（４１ａ）（４１ｂ）
により送受信され、下り方向の周波数帯で送信スロット
（１１５ａ）（１１６ａ）（１１５ｂ）（１１６ｂ）の
順で交互に伝送し、上り方向の周波数帯で受信スロット
（１１７ａ）（１１８ａ）（１１７ｂ）（１１８ｂ）の
順で交互に伝送される。第１１図において、外線接続ト
ランク（４）から接続用同軸ケーブル（１０６）を通じ
て送信されたデジタル信号は、アンテナ制御装置（１０
２）が時間遅れの無い位置にある時には、外線接続トラ
ンク（４）において第１１図（ｃ）の（１１１ａ）のタ
イミングで受信され、これに対して、当該アンテナ制御
装置（１０２）からは時間ｔ_１だけ遅れた（１１３ａ）
のタイミングでデジタル信号を外線接続トランク（４）
へ送信する。アンテナ制御装置（１０２）の位置が外線
接続トランク（４）から遠い位置にあるときは、外線接
続トランク（４）における受信タイミングが第１１図
（ｂ）あるいは（ａ）のように時間ｔ_２あるいはｔ_３だ
け遅れるので、これらの遅れ分をタイミング調整手段
（９０ａ）によってｂｉｔを早出しして調整し、時間遅
れのない位置にあるアンテナ制御装置（１０２）と同じ
タイミングとなるように調整する。同様に、移動端末
（１０４ａ）への送信タイミング（１１４ａ）および移
動端末（１０４ａ）からの受信タイミング（１１２ａ）
もタイミング調整手段（９０ａ）によって移動端末（１
０４ａ）のタイミングに合わせて調整される。

【００３】

【発明が解決しようとする課題】従来のアンテナ制御装
置は以上のように構成されるが、外線接続トランクの４
スロット時分割多重／時分割同時送受話方式の送受信機
を２台で同期運転するため、高価となり、フレーム番号
を付与することが難しく、中継接続トランクで中継する
ときの送信タイミングを合わせることが難しい。また、
外線接続トランクに於ける受信タイミングをアンテナ制
御装置側のみで遅延調整するには限界があった。この発
明は、外線接続トランク側に８スロット時分割多重／２
周波同時送受話方式の送受信機を設け、中継接続トラン
ク側において移動端末に向けて４スロット時分割多重／
時分割同時送受話方式に変換するよう構成し、一方で
は、外線接続トランク側にも遅延調整機能を持たせるこ
とによって上記の問題点を解決することを目的とする。

【００４】

【課題を解決するための手段】この発明に係わるマイク
ロセルを構成するデジタル無線送受信機は、周波数分
割、時分割、あるいはコード分割等で動作しており、デ
ジタル信号により変調された高周波信号の送信および受
信を行ない、単独あるいは複数間で中継接続あるいは移
動端末との通話接続を行うように機能する。

【００５】

【作用】この発明において、マイクロセルを構成するデ
ジタル無線送受信機は、電話回線あるいはデータ回線に
接続するための外線接続トランクと、外線接続トランク
あるいは外部の基地局と移動端末との間で中継接続を行
なうための中継接続トランクを構成し、当該外線接続ト
ランクあるいは外部の基地局と、当該中継接続トランク
との間の接続がツイストペア、同軸ケーブルあるいは光
ケーブル等の高周波伝送手段により結合され、当該外線
接続トランクからの高周波信号に含まれる制御信号ある
いはデータ等の情報により通話接続が行なわれる。

【００６】

【実施例】以下この発明の一実施例を図について説明す
る。第１図において、（４）は外線接続トランク、（１
０２）はアンテナ制御装置、（３１ａ１）（４１ａ）は
デジタル（１例として、８スロット時分割多重／２周波
同時送受話方式）無線送受信機、（３１ａ２）はデジタ
ル（１例として、４スロット時分割多重／時分割同時送
受話方式）無線送受信機、（４２）は電話回線接続装
置、（５１ａ）は分岐器、（５２）は電話回線、（６２
ａ）（６３）（６４）（６５）（６６ａ）（６７ａ）は
接続端子、（８１ａ１）（８１ａ２）は送信機、（８２
ａ１）（８２ａ２）は受信機、（８３ａ１）（８３ａ
２）はシンセサイザー、（８４ａ１）（８４ａ２）はベ
ースバンドＩＣ、（８５ａ１）（８５ａ２）は制御部、
（７１ａ）は帯域通過フイルター、（１０８ａ）は接続
用同軸ケーブル（１０６）との結合器、（１０７）はＣ
ＡＴＶ装置、（１０８ｂ）はミキサー、（１２１）（１
２２）はデュープレクサー、（９０ａ）はタイミング調
整手段、（９１）は可変減衰器、（９２）は可変デイレ
イライン、（６０ａ）はアンテナ、（１０４ａ）（１０
４ｂ）は移動端末である。最初、外線接続トランク
（４）の送受信機（４１ａ）からは、制御チャンネルを
通じ報知信号が送出されている。当該報知信号に同期し
てアンテナ制御装置（１０２）の送受信機（３１ａ２）
から、制御チャンネルを通じ移動端末（１０４ａ）（１
０４ｂ）に向けて報知信号が送出されている。当該報知
信号には、移動端末（１０４ａ）（１０４ｂ）の送信出
力を規制するための情報を含めることができる。この状
態で、移動端末（１０４ａ）が電話回線（５２）の加入
者を呼んだ場合には、屋内アンテナ（６０ａ）、帯或通
過フイルター（７１ａ）、および分岐器（５１ａ）を経
由して受信機（８２ａ２）で受信され、ベースバンドＩ
Ｃ（８４ａ２）、接続端子（６６ａ）、およびペースバ
ンドＩＣ（８４ａ１）を経由して送信機（８１ａ１）で
ＣＡＴＶ網の上り方向の周波数で変調され、可変減衰器
（９１）、デュープレクサー（１２１）、および結合器
（１０８ａ）を経由して同軸ケーブル（１０６）に結合
され、ミキサー（１０８ｂ）を経由して、外線接続トラ
ンク（４）の送受信機（４１ａ）により受信され、電話
回線接続装置（４２）を通じて電話回線（５２）の加入
者に接続される。一方、電話回線（５２）の加入者から
の着呼は、電話回線（５２）、電話回線接続装置（４
２）を経由して外線接続トランク（４）の無線送受信機
（４１ａ）でＣＡＴＶ網の下り方向の周波数で変調さ
れ、送信された信号はデュープレクサー（１２２）およ
びミキサー（１０８ｂ）を経由して、同軸ケーブル（１
０６）、結合器（１０８ａ）、デュープレクサー（１２
１）、可変遅延回路（９２）を経由して、受信機（８２
ａ１）で受信され、ベースバンドＩＣ（８４ａ１）、接
続端子（６６ａ）、およびベースバンドＩＣ（８４ａ
２）を経由して、再び、送信機（８１ａ２）で移動端末
（１０４ａ）の周波数で変調され、分岐器（５１ａ）、
帯或通過フイルター（７１ａ）、および屋内アンテナ
（６０ａ）を経由して移動端末（１０４ａ）により受信
される。かくして移動端末（１０４ａ）と電話回線（５
２）の加入者との間で同時送受話の通話が確立される。
タイミング調整手段（９０ａ）は基地局からの距離によ
り遅延時間が異なるのでこれを補正するために準備され
ている。

【００７】第２図は、外線接続トランク（４）からミキ
サー（１０８ｂ）および接続用同軸ケーブル（１０６）
を通じて、アンテナ制御装置（１０２）との間を送受信
される信号を時系列で示したものである。第２図（１）
は下り方向の信号、（２）は上り方向の信号であり、こ
れらの信号が８スロット時分割多重／２周波同時送受話
方式の無線送受信機（４１ａ）により送受信される場合
には、下り方向の周波数帯で送信スロット（１１５ａ）
（１１５ｂ）の順で交互に伝送され、上り方向の周波数
帯で受信スロット（１１７ａ）（１１７ｂ）の順で交互
に伝送されるので、接続用回軸ケーブル（１０６）の伝
送容量を２倍に増加することができる。しかも、アンテ
ナ制御装置（１０２ａ）において、無線送受信機（３１
ａ１）では第２図（３）のＴｘ１のタイミングと第２図
（４）のＲｘ１のタイミングで送受信を行ない、無線送
受信機（３１ａ２）では第２図（５）のＴｘ１のタイミ
ングと第２図（５）のＲｘ１のタイミングで送受信を行
なう。一方、別のアンテナ制御装置の外線接続トランク
に対向する無線送受信機では第２図（３）のＴｘ５のタ
イミングと第２図（４）のＲｘ５のタイミングで送受信
を行ない、移動端末に対向する無線送受信機では第２図
（６）のＴｘ５のタイミングと第２図（６）のＲｘ５の
タイミングで送受信を行なう。このようにして、各アン
テナ制御装置からは（１１５ａ）（１１６ａ）と（１１
５ｂ）（１１６ｂ）のタイミングで送信され、（１１６
ａ）（１１９ａ）と（１１６ｂ）（１１９ｂ）のタイミ
ングで受信され、同期された状態で動作する。

【００８】第３図は、本発明の他の実施例を示し、
（４）は外線接続トランク、（１０２ａ）はアンテナ制
御装置、（３１ａ）（４１ａ）はデジタル方式（１例と
して、４スロット時分割多重／時分割同時送受話方式）
の送受信機、（４２）は電話回線接続装置、（５２）は
電話回線、（６２ａ）（６３）（６４）（６５）は接続
端子、（８１ａ）（８１ｂ）は送信機、（８２ａ）（８
２ｂ）は受信機、（８３ａ）（８３ｂ）はシンセサイザ
ー、（８４ａ）（８４ｂ）はベースバンドＩＣ、（８５
ａ）（８５ｂ）は制御部、（８６ａ）（８７ａ）は切り
替えスイッチ、（７１ａ）（７２ａ）（７３ａ）（７２
ｂ）（７３ｂ）は帯域通過フイルター、（１０８ａ）
（１０８ｄ）は接続用同軸ケーブルとの結合器、（３
２）（４３）（５１ａ）は分岐器、（８８ａ）（８８
ｂ）はダウンコンバーター、（８９ａ）（８９ｂ）はア
ップコンバーター、（９０ａ）（９０ｂ）はタイミング
調整手段、（９１ａ）は可変減衰器、（９２ａ）は可変
デイレイライン、（６０ａ）はアンテナ、（１０４ａ）
（１０４ｂ）は移動端末である。最初、外線接続トラン
ク（４）の送受信機（４１ａ）からは、制御チャンネル
を通じ報知信号が送出されている。当該報知信号に同期
してアンテナ制御装置（１０２）の送受信機（３１ａ）
から、制御チャンネルを通じ移動端末（１０４ａ）（１
０４ｂ）に向けて報知信号が送出されている。当該報知
信号には、移動端末（１０４ａ）（１０４ｂ）の送信出
力を規制するための情報を含めることができる。この状
態で、移動端末（１０４ａ）が他の移動端末（１０４
ｂ）を呼んだ場合には、送受信機（３１ａ）内で折り返
し中継を行なうため全てのスロットでスイッチ（８６
ａ）（８７ａ）によりアンテナ（６０ａ）側が選択さ
れ、移動端末（１０４ｂ）を呼出すための呼出し信号を
他の移動端末（１０４ｂ）に向けて送出し、他の移動端
末（１０４ｂ）が応答すると当該移動端末（１０４ａ）
と接続状態とする。何れかの側が終話をすると回線を切
断し待ち受け状態に戻る。もし、移動端末（１０４ａ）
が電話回線（５２）側の電話加入者を呼んだ場合には、
スイッチ（８６ａ）（８７ａ）を屋内アンテナ（６０
ａ）側と接続用同軸ケーブル結合器（１０８ａ）との間
を、例えば、スイッチ（８６ａ）は第５と第７の時間ス
ロットの間を、スイッチ（８７ａ）は第１と第３の時間
スロットの間を、それぞれ交互に切替えるモードとな
り、電話回線（５２）への呼出し信号を接続用同軸ケー
ブル（１０６）との結合器（１０８ａ）を経由して送出
し、外線接続トランク（４）の送受信機（４１ａ）およ
び電話回線接続装置（４２）および電話回線（５２）を
介して送信し相手側が応答すれば、当該移動端末（１０
４ａ）と相手側とを接続状態にする。何れかの側が終話
をすると回線を切断し待ち受け状態に戻る。ダウンコン
バーター（８８ａ）（８８ｂ）およびアップコンバータ
ー（８９ａ）（８９ｂ）は、接続用同軸ケーブルに割当
られた周波数帯を、移動端末（１０４ａ）に割当られた
周波数、例えば、簡易携帯電話システムに割り当てられ
た周波数帯に相互に変換し、移動端末（１０４ａ）と電
話回線の加入者との相互接続を実現する。

【００９】第４図において、外線接続トランク（４）か
ら接続用同軸ケーブル（１０６）を通じて送受信される
デジタル信号は、アンテナ制御装置（１０２ａ）が外線
接続トランク（４）に隣接し時間遅れが無い場合は第２
図（ｃ）の（１１１ａ）のタイミングで受信され、これ
に対して、当該アンテナ制御装置（１０２ａ）からは接
続用同軸ケーブル（１０６）を通じて時間ｔ_１だけ遅れ
た（１１３ａ）のタイミングでデジタル信号が外線接続
トランク（４）へ送信される。アンテナ制御装置（１０
２）の位置が外線接続トランク（４）から遠い位置にあ
るときは、受信タイミングが第２図（ｂ）あるいは
（ａ）のように時間ｔ_２あるいはｔ_３だけ遅れるので、
これらの遅れ分をタイミング調整手段（９０ａ）によっ
て早めて第２図（ｂ）あるいは（ａ）の（１１３ａ）の
タイミングでデジタル信号を外線接続トランク（４）へ
送信するように調整する。同様に、移動端末（１０４
ａ）への送信タイミング（１１４ａ）および移動端末
（１０４ａ）からの受信タイミング（１１２ａ）もタイ
ミング調整手段（９０ａ）によって調整される。上記の
タイミング調整だけでは時間遅れを調整するのに限界が
あるため、第２図（ｄ）に示すように、外線接続トラン
ク（４）の受信タイミングを予めｔ_４だけ遅らせてお
く。アンテナ制御装置（１０２）が外線接続トランク
（４）に隣接し時間遅れが無い場合は第２図（ｃ）の
（１１３ａ）のタイミングよりｔ_４だけ遅らせて送信す
れば良く、アンテナ制御装置（１０２ａ）の位置が外線
接続トランク（４）から遠い位置にあるときは、送信タ
イミングをｔ_２−ｔ_４あるいはｔ_３−ｔ_４だけ早めれば
良いことになり、従来の技術のように、進み方向だけに
調整する場合に比べると、タイミングの調整幅が遅れ方
向と進み方向で調整が可能となるため、本発明によるタ
イミングの調整幅をｔ_３’とするとｔ_３＝ｔ_３’−ｔ_４
となるため、ｔ_３’＝２・ｔ_３となり、調整幅を約２倍
に広げることができる。

【０１０】第５図および第６図は本アンテナ制御装置の
制御手順を示す図であり、第５図（１）は、外線接続ト
ランク（４）アンテナ制御装置（１０２ａ）に対して送
信するタイミング（１１１ａ）に対して、受信するタイ
ミング（１１３ａ）を示し、受信するタイミングの許容
範囲はＴであるとする。第５図（２）は、アンテナ制御
装置（１０２）が外線接続トランク（４）に対して受信
するタイミング（１１１ａ）がｔ_１だけ遅れたのに対し
て、送信するタイミング（１１３ａ）を（１１３ａ１）
から（１１３ａ２）まで変化させた場合を示す。一方、
第６図において、遅延補正をスタート（１５１）する
と、アンテナ制御装置（１０２）は、送信早出しｂｉｔ
数を先ず最少に設定（１５２）し、外線接続トランク
（４）に対して位置登録動作（１５３）を行なう。位置
登録可能（１５４）かの判定を行ない不可の場合には送
信早出しｂｉｔ数を１単位増やし再び位置登録を行な
う。位置登録が可能な早出しｂｉｔ数の最少と最大を求
め（１５９）その中間値（１６０）に設定（１６１）す
る。これは、第５図の（１１３ａ１）から（１１３ａ
２）まで変化させ（１１３ａ）を求めたことになる。

【０１１】第７図は、本発明のアンテナ制御装置（１０
２）の他の制御手順を示す図であり、移動端末（１０４
ａ）からの発呼要求（２０１）は、外線接続トランク
（４）により、内線通話か外線通話かの判定（２０２）
が行なわれ、内線通話の場合（２２１）には、次にアン
テナ制御装置（１０２）内での内線通話かの判定（２０
３）が行なわれる。アンテナ制御装置間の内線通話（２
２４）の時は外線接続トランク（４）が当該アンテナ制
御装置（１０２）に対して他のアンテナ制御装置との間
の呼びだしを指令（２０６）する。移動端末間の通話
（２０７）を確立させ、次のタスク（２２６）に移動す
る。もしも、当該アンテナ制御装置（１０２）内の内線
通話の場合（２２３）には当該アンテナ制御装置（１０
２）内折り返し呼出指令（２０４）を行ない、移動端末
（１０４ａ）と移動端末（１０４ｂ）と間の通話（２０
５）を確立させ、次のタスク（２２５）に移動する。も
しも、外線通話（２０８）の場合には、外線接続トラン
ク（４）内で電話回線（５２）への呼びだし指令（２０
９）を行ない、移動端末（１０４ａ）と電話回線（５
２）の加入者と間の通話（２１０）を確立させ、次のタ
スク（２２７）に移動する。

【０１２】第８図は、本発明のアンテナ制御装置の他の
構成図例であり、（１０２）はアンテナ制御装置、（３
１ａ１）（３２ａ２）はデジタル（１例として、４スロ
ット時分割多重／時分割同時送受話方式）無線送受信
機、（８１ａ１）（８１ａ２）は送信機、（８２ａ１）
（８２ａ２）は受信機、（８３ａ１）（８３ａ２）はシ
ンセサイザー、（８４ａ１）（８４ａ２）はベースバン
ドＩＣ、（８５ａ１）（８５ａ２）は制御部、（１１
ａ）（１１ｂ）（６２ａ）（６３）（６４）（６５）
（６６ａ）（６７ａ）（６８）は接続端子、（７１ａ）
（７２）（７３）は帯域通過フイルター、（１０６）は
接続用同軸ケーブル、（１０８ａ）（１０８ｃ）は結合
器、（３２）（５１ａ）は分岐器、（８８）はダウンコ
ンバーター、（８９）はアッブコンバーター、（９０
ａ）はタイミング調整手段、（９１）は可変減衰器、
（９２）は可変デイレイライン、（６０ａ）はアンテ
ナ、（１０４ａ）（１０４ｂ）は移動端末、（４）は外
線接続トランク、（５）は回線交換機、（６）（１０）
は高速データーモデム、（７）ターミナルアダブタ、
（８）インターネットサーバー、（９）は１０ＢＡＳＥ
−ＴによるＬＡＮ、（４１ａ）（４１ｂ）はデジタル無
線送受信機、（４３）は分岐器、（４４ａ）（４４ｂ）
はＰＩＡＦＳ、（４５ａ）（４５ｂ）はＤＳＵ、（５
２）は電話回線、（１０７）はＣＡＴＶ装置、（１０８
ｂ）は混合器である。移動端末（１０４ａ）がインター
ネットサーバー（８）を呼んだ場合には、屋内アンテナ
（６０ａ）、帯或通過フイルター（７１ａ）、および分
岐器（５１ａ）を経由して受信機（８２ａ２）（８２ａ
１）で受信され、ベースバンドＩＣ（８４ａ２）、接続
端子（６６ａ）、およびベースバンドＩＣ（８４ａ１）
を経由して送信機（８１ａ１）（８１ａ２）で再び変調
され、ダウンコンバーター（８８）でＣＡＴＶ網の上り
方向の周波数に、アップコンバーター（８９）で下り方
向の周波数から変換され、帯或通過フイルター（７３）
（７２）、可変減衰器（９１）および可変遅延回路（９
２）、分岐器（３２）、および結合器（１０８ａ）を経
由して同軸ケーブル（１０６）に結合され、混合器（１
０８ｂ）を経由して、外線接続トランク（４）の送受信
機（４１ａ）または（４１ｂ）により受信され、ＰＩＡ
ＦＳ（４４ａ）あるいは（４４ｂ）、およびＤＳＵ（４
５ａ）あるいは（４５ｂ）を通じて回線交換機（５）に
より交換接続され、ターミナルアダプタ（７）のノード
（１３ｂ）を経由してＬＡＮ（９）に接続されたインタ
ーネットサーバー（８）に接続される。移動端末（１０
４ａ）あるいは（１０４ｂ）とインターネットサーバー
（８）の間の通信はインターネットプロバイダーにより
割り当てられたＩＰにより制御される。一方、高速ケー
ブルモデム（１０）と（６）の間はＣＡＴＶ網（１０
６）で結合されており、ノード（１３ａ）を経由してＬ
ＡＮ（９）に接続されたインターネットサーバー（８）
に接続される。高速ケーブルモデム（６）と（１０）の
間は常時接続されており、何れかからデーターの伝送要
求が有る場合に回線を接続してデーターを伝送する。一
方、携帯端末（１０４ａ）あるいは（１０４ｂ）とアン
テナ制御装置（１０２）の間は常時接続状態とするが、
アンテナ制御装置（１０２）と外線接続トランク（４）
の間はデーター伝送要求が有る場合のみ回線を接続して
データーを伝送する。電話回線の接続の場合のは、回線
交換機は電話回線（５２）を選択し、移動端末（１０４
ａ）あるいは（１０４ｂ）と電話回線（５２）の加入者
との間を接続する。

【０１３】以上の説明では、接続用回軸ケーブルを活用
する場合について説明したが、ツイストペア、光ケーブ
ル等の類似なケーブル手段を活用しても同様な効果が得
られる。また、接続用同軸ケーブルを分岐したり、増幅
用のブースターを挿入したり、あるいはケーブルを通じ
て電力を供給したりすることが可能である。また、接続
用回軸ケーブルとして既存のＬＡＮ用ネットワークある
いはＣＡＴＶ用のネットワーク等の伝送手段がそのまま
で適用できるため安価なシステムが構築できる。また、
各アンテナ制御装置と外線接続装置の間の接続に使用す
る周波数帯と、携帯端末とアンテナ制御装置の間の接続
に使用する周波数帯とは異なる周波数帯を割り当てるこ
とも可能となる。また、アンテナ制御装置を多数タンデ
ムに接続することも可能であり、途中で分岐することも
可能である。また、接続用の同軸ケーブルとして、下り
方向と上り方向に別々の同軸ケーブルを用いても同様な
効果が得られる。また、ターミナルアダプタに接続する
ＬＡＮの代わりにデータパスを接続しても同様な効果が
得られる。

【０１３】

【発明の効果】本発明は、上記のように構成されるた
め、外線接続トランクとアンテナ制御装置の距離を遠く
に分離して設置することが可能であり、接続容量を２倍
に増加でき、また、他のアンテナ制御装置を経由する移
動端末間の折り返し接続が可能となる。

【図面の簡単な説明】

【第１図】本発明のアンテナ制御装置の一実施例を示す
構成図である。

【第２図】本発明のアンテナ制御装置の制御タイミング
の例を示す図である。

【第３図】本発明のアンテナ制御装置の他の実施例を示
す構成図である。

【第４図】本発明のアンテナ制御装置の制御タイミング
の他の例を示す図である。

【第５図】本発明のアンテナ制御装置の制御タイミング
の他の例を示す図である。

【第６図】本発明のアンテナ制御装置の制御手順の例を
示す図である。

【第７図】本発明のアンテナ制御装置の制御手順の他の
例を示す図である。

【第８図】本発明のアンテナ制御装置の他の実施例を示
す構成図である。

【第９図】従来のアンテナ制御装置を示す構成図であ
る。

【第１０図】従来のアンテナ制御装置の制御タイミング
の例を示す図である。

【第１１図】従来のアンテナ制御装置の制御タイミング
の他の例を示す図である。

【符号の説明】

４外線接続トラン
ク５回線交換機６、１０高速ケーブルモ
デム７ターミナルアダ
ブタあるいはルーター８インターネット
サーパー９ＬＡＮ１１ａ、１１ｂ、１２接続端子１３ａ、１３ｂノード３１ａ、３１ａ１、３１ａ２デジタル無線送
受信機３２ａアンテナ分岐・
合成器４１ａ、４１ｂデジタル無線送
受信機４３アンテナ分岐・
合成器４４ａ、４４ｂＰＩＡＦＳ４５ａ、４５ｂＤＳＵ５１ａアンテナ分岐・
合成器５２電話回線あるい
はデータ回線６０ａ屋内アンテナ６２ａ、６３ａ、６４、６５接続端子６６ａ、６７ａ、６８接続端子７１ａ帯域通過フイル
タ８１ａ、８１ｂデジタル無線送
信機８２ａ、８２ｂデジタル無線受
信機８３ａ、８３ｂシンセサイザ８４ａ、８４ｂベースバンドＩ
Ｃ８５ａ、８５ｂ制御部８６ａ、８７ａスイッチ８８ａ、８８ｂダウンコンバー
タ８９ａ、８９ｂアップコンバー
タ９０ａ、９０ｂ送受時間スロッ
ト調整回路９１、９１ａ可変減衰器９２、９２ａ可変デイレイラ
イン１０２ａアンテナ制御装
置１０４ａ、１０４ｂ移動端末１０６接続用同軸ケー
ブル１０７ＣＡＴＶ装置１０８ａ、１０８ｂ、１０８ｃ、１０８ｄ結合器ある
いはミキサー１１１ａ、１１１ｂ外線接続トラン
クからの受信タイミング１１２ａ、１１２ｂ移動端末からの
受信タイミング１１３ａ、１１３ｂ外線接続トラン
クへの送信タイミング１１４ａ、１１４ｂ移動端末への送
信タイミング

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】マイクロセルを構成するデジタル方式の移
動無線システムにおいて、デジタル無線送受信機が、電
話回線あるいは回線交換機に接続するための外線接続ト
ランクと、当該外線接続トランクと移動端末の間でカス
ケード接続あるいは時間スロット変換あるいはコード変
換あるいはこれらを組み合わせて中継接続を行なうため
の中継接続トランクとを構成し、当該外線接続トランク
と当該中継接続トランクとの間をツイストペアケーブル
あるいは同軸ケーブルあるいは光ケーブルあるいはこれ
らを組み合わせた伝送ケーブルにより結合し、当該外線
接続トランクと当該中継接続トランクとの間が上り方向
および下り方向で周波数帯が異なる周波数分割あるいは
時分割あるいはコード分割あるいはこれらを組み合わせ
た多重／同時送受話通信方式で接続され、当該中継接続
トランクと当該移動端末との間が周波数分割あるいは時
分割あるいはコード分割あるいはこれらを組み合わせた
多重／同時送受話方式で動作し、当該中継接続トランク
の第１と第２のアンテナ端子間でプロトコールあるいは
多重数あるいはその両方が異なることを特徴とするアン
テナ制御装置
【請求項２】マイクロセルを構成するデジタル方式の移
動無線システムにおいて、デジタル無線送受信機が、電
話回線あるいは回線交換機に接続するための外線接続ト
ランクと、当該外線接続トランクと移動端末の間でカス
ケード接続あるいは時間スロット変換あるいはコード変
換あるいはこれらを組み合わせて中継接続を行なうため
の中継接続トランクを構成し、当該外線接続トランクと
当該中継接続トランクとの間をツイストペアあるいは同
軸ケーブルあるいは光ケーブルあるいはこれらを組み合
わせた伝送ケーブルにより結合し、当該外線接続トラン
クが当該中継接続トランクに対してデジタル信号を送出
するタイミングの調整手段を有し、当該中継接続トラン
クも当該外線接続トランクに対してデジタル信号を送出
するタイミングの調整手段を有することを特徴とするア
ンテナ制御装置
【請求項３】マイクロセルを構成するデジタル方式の移
動無線システムにおいて、デジタル無線送受信機が、電
話回線あるいは回線交換機に接続するための外線接続ト
ランクと、当該外線接続トランクと移動端末の間でカス
ケード接続あるいは時間スロット変換あるいはコード変
換あるいはこれらを組み合わせて中継接続を行なうため
の中継接続トランクを構成し、当該外線接続トランクと
当該中継接続トランクとの間をツイストペアあるいは同
軸ケーブルあるいは光ケーブルあるいはこれらを組み合
わせた伝送ケーブルにより結合し、当該中継接続トラン
クのタイミング調整手段が、当該外線接続トランクに対
してデジタル信号を送出するタイミングをアダプテイブ
に変化させて交信を行ない、交信が可能なタイミングを
測定し、最適な送出タイミングを確定することを特徴と
するアンテナ制御装置
【請求項４】マイクロセルを構成するデジタル方式の移
動無線システムにおいて、デジタル無線送受信機が、電
話回線あるいは回線交換機に接続するための外線接続ト
ランクと、当該外線接続トランクと移動端末の間でカス
ケード接続あるいは時間スロット変換あるいはコード変
換あるいはこれらを組み合わせて中継接続を行なうため
の中継接続トランクと、当該移動端末間でカスケード接
続あるいは時間スロット変換あるいはコード変換あるい
はこれらを組み合わせて内線接続を行なうための内線接
続トランクを構成し、当該外線接続トランクと当該中継
接続トランクとの間をツイストペアあるいは同軸ケープ
ルあるいは光ケーブルあるいはこれらを組み合わせた伝
送ケーブルにより結合し、当該移動端末からの発呼要求
が当該内線接続トランク内あるいは当該複数の中継接続
トランク相互間で直接接続することを特徴とするアンテ
ナ制御装置
【請求項５】マイクロセルを構成するデジタル方式の移
動無線システムにおいて、デジタル無線送受信機が、電
話回線あるいは回線交換機に接続するための外線接続ト
ランクと、当該外線接続トランクと移動端末の間でカス
ケード接続あるいは時間スロット変換あるいはコード変
換あるいはこれらを組み合わせて中継接続を行なうため
の複数の中継接続トランクとを構成し、当該外線接続ト
ランクと当該中継接続トランクとの間をツイストペアあ
るいは同軸ケーブルあるいは光ケーブルあるいはこれら
を組み合わせた伝送ケーブルにより結合し、当該回線交
換機に接続されたルーターあるいはターミナルアダプタ
を介してＬＡＮに接続し、あるいは当該ＬＡＮを介して
高速ケーブルモデムと結合されることを特徴とするアン
テナ制御装置
【請求項６】マイクロセルを構成するデジタル方式の移
動無線システムにおいて、デジタル無線送受信機が、電
話回線あるいは回線交換機に接続するための外線接続ト
ランクと、当該外線接続トランクと移動端末の間でカス
ケード接続あるいは時間スロット変換あるいはコード変
換あるいはこれらを組み合わせて中継接続を行なうため
の複数の中継接続トランクとを構成し、当該外線接続ト
ランクと当該中継接続トランクとの間をツイストペアあ
るいは同軸ケーブルあるいは光ケーブルあるいはこれら
を組み合わせた伝送ケーブルにより結合し、回線接続の
方式が、当該移動端末と当該中継接続トランクの間では
常時接続方式であり、当該外線接続トランクと中継接続
トランクとの間ではデマンドアサイン方式であることを
特徴とするアンテナ制御装置