JP2000230368A - ドアの取付け構造 - Google Patents

ドアの取付け構造

Info

Publication number
JP2000230368A
JP2000230368A JP11031941A JP3194199A JP2000230368A JP 2000230368 A JP2000230368 A JP 2000230368A JP 11031941 A JP11031941 A JP 11031941A JP 3194199 A JP3194199 A JP 3194199A JP 2000230368 A JP2000230368 A JP 2000230368A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
shaft
angle
frame
sided
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11031941A
Other languages
English (en)
Inventor
良治 ▲高▼鷲
Ryoji Takawashi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP11031941A priority Critical patent/JP2000230368A/ja
Publication of JP2000230368A publication Critical patent/JP2000230368A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動的に閉じるドアを安価かつ簡易に設ける
ことのできるドアの取付け構造を提供する。 【解決手段】 片開きドア10は、ドア回転軸1を鉛直
方向に対して傾斜させて取り付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、開けたドアを自動
的に閉じることのできるドアの取付け構造に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来から、ドアは長方形の枠体に長方形
のドア本体を例えば蝶番にて取り付けたものからなって
いる。そして、通常は、ドアを開けると、そのドアは人
の手を介さなければ閉まらないものとなっている。した
がって、そのドアを自動的に閉めるためには、例えば、
図12(a)に示すように、ドアの上方で框と枠との間
に取り付けられる、アーム80を有するドアクローザー
を用いている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のドアの取付け構造では、その開閉機構が大がかりで
かつコスト高となるものとなっている。このため、レス
トランや食堂において厨房から料理を持って出入りする
場合には、このような大がかりな装置を付けたくないと
いう問題があった。そこで、そのような大がかりな装置
としないために、例えば、図12(b)に示すように、
蝶番にスプリング90・91を組み込んだいわゆる自由
蝶番によってドアが自動的に閉まるようにするものもあ
ったが、機構が複雑で高価なものであった。
【0004】本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされ
たものであって、その目的は、自動的に閉じるドアを安
価かつ簡易に設けることのできるドアの取付け構造を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明のド
アの取付け構造は、上記課題を解決するために、ドアの
回転軸を鉛直方向に対して傾斜させて、ドアが取り付け
られていることを特徴としている。
【0006】上記の発明によれば、ドアは、該ドアの回
転軸を鉛直方向に対して傾斜させて取り付けられてい
る。これによって、ドアは、閉じたときに重心の位置が
最も低くなって安定した状態を保つ一方、開いたときに
は、重心位置の高くなった不安定状態から上記の安定状
態に戻ろうとして閉じようとする。
【0007】この結果、ドアを開いても、重力によって
自然にドアは閉じる。そして、この動作を行わせる構成
としては、ドアの回転軸を鉛直方向に対して傾斜により
偏心させただけであり、構造として簡単であり、安価に
形成することができる。
【0008】したがって、自動的に閉じるドアを安価か
つ簡易に設けることのできるドアの取付け構造を提供す
ることができる。
【0009】請求項2に係る発明のドアの取付け構造
は、上記課題を解決するために、請求項1記載のドアの
取付け構造において、ドアの上端を支持する上金具に
は、ドアを所定角度に回転させたときにその開放角度を
維持すべくドアの回転軸をドアの該開放角度側又はその
反対側にさらに傾斜させる角度維持部が形成されている
ことを特徴としている。
【0010】上記の発明によれば、ドアの上端を支持す
る上金具には、ドアを所定角度に回転させたときにその
開放角度を維持すべくドアの回転軸をドアの該開放角度
側又はその反対側にさらに傾斜させる角度維持部が形成
されている。このため、ドアを所定角度に回転して開い
たときに、その開放角度を維持したいときには、ドアの
上端を支持する上金具に形成された角度維持部によっ
て、ドアを持って、ドアの回転軸を該開放角度側又はそ
の反対側にさらに傾斜させることにより、その開放角度
を維持することができる。
【0011】このドアの開放角度の維持機構は、ドアの
回転軸をさらに傾斜して偏心させる構造であるので、簡
単であり、また容易に開放角度を維持することができ
る。さらに、別部材を使用するものでもないので、部品
点数の増加を招くこともなく、安価である。
【0012】したがって、自動的に閉じるドアを安価か
つ簡易に設けることのできるドアの取付け構造を提供す
るに際して、ドアの開放角度の維持機構においても、安
価かつ簡易に設けることのできるドアの取付け構造を提
供することができ、利便性の向上を図ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕本発明の実施の
一形態について図1ないし図9に基づいて説明すれば、
以下の通りである。なお、本実施の形態のドアは、例え
ば、工場や実験室又は病院等にて物を手押し車で押して
搬送した状態で、又は物を両手に持った状態等で出入り
するドアや便所ブースのドア等、押すだけで容易に開
き、かつ通った後は放置しておけば自動的に閉まるドア
である。したがって、例えば、イヌや猫を飼っている家
屋や小屋等のドア等にも適用可能である。
【0014】上記のドアは、図1(a)(b)に示すよ
うに、例えば、枠2に取り付けられる例えば高さ200
0mm×幅90mm×厚み40mmの片開きドア10と
なっている。ただし、片開きドア10の大きさは、必ず
しもこの寸法に限らない。また、枠2の材質について
も、木、アルミサッシ等の金属、又はコンクリート等が
適用可能である。
【0015】この片開きドア10は、ドア回転軸1が鉛
直方向に対して傾斜して取り付けられている。このよう
にするために、本実施の形態の片開きドア10は、片開
きドア10の上部支点を片開きドア10の角から水平方
向に少しずらした位置に設け、かつ下部支点を片開きド
ア10の角に設けている。
【0016】すなわち、上記片開きドア10は、それぞ
れ上金具としての上支持部20と、下支持部30とを有
し、上支持部20におけるドア回転軸1の中心は縦の枠
2から例えば100mm離れた位置となっている一方、
下支持部30におけるドア回転軸1の中心は縦の枠2か
ら例えば15mm離れた位置となっている。そして、上
支持部20及び下支持部30において、片開きドア10
はそれぞれ斜め方向に設けられた上軸25及び下軸35
によって軸支されている。
【0017】上記の上支持部20は、図2に示すよう
に、片開きドア10に取り付けられるドア上端取り付け
プレート21と、枠2に取り付けられる上枠取り付けプ
レート22とからなっている。これらは例えばステンレ
ス等の金属からなっている。
【0018】上記ドア上端取り付けプレート21は、図
3(a)(b)に示すように、例えば横80mm×縦3
0mm×厚さ5mmの長方形板からなっており、四隅に
木ネジ26…を通すためのネジ穴23…が例えば口径5
mmφに設けられていると共に、中心位置には丸穴24
が穿設されている。この丸穴24には上軸25が斜め上
方向に向けて溶接にて固定されている。この斜め上方向
の傾斜角度θは鉛直方向に対して例えば2°26′とな
っている。ただし、必ずしもこの傾斜角度には限定され
ない。
【0019】上記の上軸25は、図3(b)に示すよう
に、下部が例えば12mmφの円柱からなると共に、上
部には両側(同図(a)において紙面の上下側)を切り
欠いた欠損部25aが設けられており、これによって、
上軸25の欠損部25aは、上からみた状態が例えば幅
7.8mmの太鼓状となっている。
【0020】また、ドア上端取り付けプレート21は、
図2に示すように、片開きドア10の上端部に形成され
たドア上端凹部11に凹んだ状態にて木ネジ26…をネ
ジ穴23…に通すことによって固定されるようになって
いる。なお、このドア上端凹部11の凹み深さは、片開
きドア10を取り付けるとき又は取り外すときに影響す
るので、上支持部20における上軸25の高さと下支持
部30における下軸35の高さ等を考慮して片開きドア
10が取り付け可能となるように設定されている。ま
た、上記ドア上端凹部11には、上軸25の下部を収容
するためのドア上端窪み12が形成されている。
【0021】一方、上枠取り付けプレート22は、図4
に示すように、例えば横60mm×縦30mm×厚さ5
mmの長方形板からなっており、四隅に木ネジ26…を
通すためのネジ穴23…が例えば5mmφに穿設されて
いると共に、中心位置には横突出穴27が穿設されてい
る。すなわち、この横突出穴27は、前記上軸25が遊
嵌し得る例えば口径12.2mmφの正円穴部27aを
有すると共に、片開きドア10を直角に開けたときに、
その開放状態を維持できるように、所定角度である90
°の位置に例えば8mmの幅を有する突出穴部27bが
形成されている。この結果、横突出穴27の突出穴部2
7bと上軸25の欠損部25aとは、本発明の角度維持
部を構成するものとなっている。なお、上記の所定角度
90°は、必ずしもこれに限らず、他の角度にすること
も可能である。
【0022】上記の横突出穴27の中心位置は、前述し
たように、例えば、枠2から100mmの位置となって
いる。
【0023】また、図2に示すように、枠2における上
軸25が入り込む部分には上枠窪み2aが穿設されてい
る。この上枠窪み2aは、片開きドア10を持ち上げる
ことにより上軸25が最も高い位置にきたときにも接触
しない深さを有するのが好ましい。
【0024】次に、下支持部30は、図5に示すよう
に、枠2に取り付けられる下枠取り付けプレート31
と、片開きドア10に取り付けられるドア下端取り付け
プレート32とからなっている。
【0025】上記下枠取り付けプレート31は、図6
(a)(b)に示すように、例えば横60mm×縦30
mm×厚さ5mmの長方形板からなっており、端部と中
央部に木ネジ36…を通すためのネジ穴33…が例えば
5mmφに設けられていると共に、枠2側の端部には丸
穴34が穿設されている。この丸穴34の中心は、前述
したように、枠2の側端部から例えば15mmの位置と
なっている。
【0026】そして、この丸穴34には下軸35が斜め
上方向に向けて溶接にて固定されている。この斜め上方
向の角度は、上軸25と同様に、鉛直方向に対して例え
ば2°26′にてなっている。なお、必ずしもこの傾斜
角度には限定されない。ただし、上軸25と下軸35と
の傾斜角度は同一にする必要がある。
【0027】上記の下軸35は、例えば12mmφの円
柱からなっていると共に、下枠取り付けプレート31か
ら例えば13mm上方向に突出するように溶接にて斜め
に取り付けられている。
【0028】上記の下枠取り付けプレート31は、図5
に示すように、枠2に木ネジ36…をネジ穴33…に通
すことによって固定されるようになっている。また、枠
2には、下軸35の下部を収容するための下枠窪み2b
が形成されている。
【0029】一方、ドア下端取り付けプレート32は、
図7に示すように、例えば横60mm×縦30mm×厚
さ5mmの長方形板からなっており、端部と中央部に木
ネジ36…を通すためのネジ穴33…が例えば5mmφ
に設けられていると共に、枠2側の端部には丸穴37が
穿設されている。上記の丸穴37は、例えば、12.2
mmφの正円に形成されており、前記下軸35が遊嵌し
得る口径を有している。
【0030】上記のドア下端取り付けプレート32は、
図5に示すように、片開きドア10に穿設されたドア下
端凹部13に木ネジ36…にてネジ穴33…を通して取
り付けられている。さらに、片開きドア10には、丸穴
37を通した下軸35の突出部が収容できるドア下端窪
み14が設けられている。
【0031】また、ドア下端取り付けプレート32と下
枠取り付けプレート31との間には2枚の座金38・3
8が介装されている。
【0032】さらに、片開きドア10のドア回転軸1側
の枠2には、図7に示すように、片開きドア10が回転
したときに、片開きドア10の角が接触しないように、
片開きドア10の幅よりも少し大きめの枠凹部2cが例
えば断面長方形に溝として上から下に至るまで形成され
ている。また、この枠凹部2cの角には面取りが施され
ている。これによって、片開きドア10におけるドア回
転軸1側の端部を、例えば、この枠凹部2cに入り込ま
せるようにすることもできるので、この部分にできる隙
間を少なくすることができる。なお、片開きドア10の
角にも、同図に示すように、面取りを施しておくのが好
ましい。
【0033】上記構成の片開きドア10の枠2への取り
付け方法について説明する。本実施の形態の片開きドア
10を枠2に取り付けるときには、先ず、図2に示すよ
うに、片開きドア10の上端に取り付けられたドア上端
取り付けプレート21から斜め上方向に突出した上軸2
5を、枠2の上端に取り付けられた上枠取り付けプレー
ト22の横突出穴27における正円穴部27aに通す。
【0034】次いで、片開きドア10を、例えば約90
度程度開いた状態にして持ち上げる。なお、最初から片
開きドア10を例えば約90度程度開いた状態にして取
り付け動作を始めておいても良い。
【0035】これによって、図2に示すドア上端取り付
けプレート21と上枠取り付けプレート22が接触する
状態となる。次いで、この状態で、図5に示すように、
枠2の下端に取り付けられた下枠取り付けプレート31
から斜め上方向に突出した下軸35を、片開きドア10
の下端に取り付けられたドア下端取り付けプレート32
の丸穴37に通した後、片開きドア10を下げる。
【0036】これによって、片開きドア10を回動自在
に取り付けることができる。なお、片開きドア10を取
り外すときには、同様にして、片開きドア10を約90
度程度開いた状態にして持ち上げることによって、下軸
35を、片開きドア10の下端に取り付けられたドア下
端取り付けプレート32の丸穴37から外すことができ
る。これによって片開きドア10を容易に取り外すこと
ができる。
【0037】次に、この片開きドア10を開くときに
は、片開きドア10の自由端側を押せば良い。これによ
って、図1(b)に示すように、片開きドア10は押し
た方向に開く。また、この片開きドア10は、反対側か
ら入ってきても、その方向から押すことによって開ける
ことができる。したがって、どちらの側からでも押して
開けることが可能である。なお、ノブ等を付けた場合に
は、いずれの側から引いても片開きドア10を開けるこ
とができるのは言うまでもない。
【0038】そして、片開きドア10を通り過ぎた後
は、この片開きドア10を放置しておくだけで、片開き
ドア10は重心位置が最も安定な閉じた状態方向へ回動
するので、やがて、閉じた状態となる。
【0039】また、この片開きドア10を開いたときに
は、この片開きドア10を少し持って、図8に示すよう
に、開いた側(同図において矢印A方向)へ引き寄せれ
ば良い。これによって、上軸25の欠損部25aが横突
出穴27の正円穴部27aから突出穴部27bに移動し
て前記ドア回転軸1軸がさらに傾斜すると共に、片開き
ドア10の回動が制止されるので、片開きドア10はそ
の開いた角度状態に維持される。
【0040】なお、反対の回転方向に片開きドア10を
開けた場合には、開けた側とは反対側に押すことによ
り、片開きドア10を開いた状態に維持することができ
る。すわなち、反対側に片開きドア10を開けても、同
図において矢印A方向に片開きドア10を押すことによ
り、片開きドア10を開放状態に維持できる。
【0041】このように、本実施の形態のドアの取付け
構造は、片開きドア10は、該片開きドア10のドア回
転軸1を鉛直方向に対して傾斜させて取り付けられてい
る。
【0042】これによって、片開きドア10は、閉じた
ときに重心の位置が最も低くなって安定した状態を保つ
一方、開いたときには、重心位置の高くなった不安定状
態から上記の安定状態に戻ろうとして閉じようとする。
したがって、片開きドア10を開いても、重力によって
自然に片開きドア10は閉じる。そして、この動作を行
わせる構成としては、片開きドア10のドア回転軸1を
鉛直方向に対して傾斜により偏心させただけであり、構
造として簡単であり、安価に形成することができる。ま
た、このことは、故障が少ないことを招来するものであ
る。
【0043】この結果、自動的に閉じる片開きドア10
を安価かつ簡易に設けることのできるドアの取付け構造
を提供することができる。
【0044】また、本実施の形態の片開きドア10の取
付け構造では、片開きドア10の上端を支持する上支持
部20には、片開きドア10を所定角度としての例えば
90度に回転させたときにその開放角度を維持すべくド
ア回転軸1を片開きドア10の該開放角度側又はその反
対側にさらに傾斜させる横突出穴27の突出穴部27b
と横突出穴27の突出穴部27bとから構成される角度
維持部が形成されている。
【0045】このため、片開きドア10を90度に回転
して開いたときに、その開放角度を維持したいときに
は、片開きドア10の上端を支持する上支持部20に形
成された角度維持部によって、片開きドア10を持っ
て、ドア回転軸1を該開放角度側又はその反対側にさら
に傾斜させることにより、その開放角度を維持すること
ができる。
【0046】この片開きドア10の開放角度の維持機構
は、ドア回転軸1をさらに傾斜して偏心させる構造であ
るので、簡単であり、また容易に開放角度を維持するこ
とができる。さらに、別部材を使用するものでもないの
で、部品点数の増加を招くこともなく、安価である。
【0047】したがって、自動的に閉じる片開きドア1
0を安価かつ簡易に設けることのできるドアの取付け構
造を提供するに際して、片開きドア10の開放角度の維
持機構においても、安価かつ簡易に設けることのできる
ドアの取付け構造を提供することができ、利便性の向上
を図ることができる。
【0048】なお、本発明は、上記の実施の形態に限定
されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変更が可
能である。例えば、片開きドア10が軽い場合には、片
開きドア10が閉じた状態に戻るのが遅くなるので、図
1(a)に示すように、片開きドア10における回転自
由端側下部に重り3を設けておくことが可能である。
【0049】これによって、軽い片開きドア10におい
ても、速く閉めることが可能となる。
【0050】また、片開きドア10が軽い場合には、例
えば、風が吹いたときに、少し開く可能性がある。この
場合には、片開きドア10における回転自由端側端部に
磁石による閉時固定手段を設けることが可能である。す
なわち、図1(a)に示すように、例えば、ノブを取り
付ける位置の枠2に対向する端部を金属にて形成し、そ
の対向する枠2に磁石4を設けることが可能である。
【0051】これによって、容易に片開きドア10が開
かないようにすると共に、片開きドア10を押せば容易
に開くようにすることが可能となる。
【0052】また、逆に、片開きドア10が重い場合に
は、下支持部30における座金35の代わりに例えばボ
ールベアリングを設けることによって、片開きドア10
を容易に開けることができる。
【0053】さらに、この片開きドア10に、錠前やノ
ブを取り付けることができることは言うまでもない。
【0054】また、上記の上支持部20におけるドア上
端取り付けプレート21及び上枠取り付けプレート22
は、水平に取り付けられているが、必ずしもこれに限ら
ない。すなわち、例えば、図9に示すように、これらド
ア上端取り付けプレート21及び上枠取り付けプレート
22をドア回転軸1に対して垂直に固定すると共に、上
軸25をドア回転軸1上となるように形成することも可
能である。これによって、上軸25がドア上端取り付け
プレート21に対して垂直に固定されるので、上支持部
20を容易に形成することができる。なお、これは下支
持部30においても同様である。
【0055】〔実施の形態2〕本発明の他の実施の形態
について図10及び図11に基づいて説明すれば、以下
の通りである。なお、説明の便宜上、前記の実施の形態
1の図面に示した部材と同一の機能を有する部材につい
ては、同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0056】前記実施の形態1においては、片開きドア
について説明を行ったが、本発明のドアの取付け構造
は、両開きドアについても適用可能である。したがっ
て、例えば、レストランや食堂において厨房から料理を
持って出入りする場合の両開きドアにも適用可能である
と共に、そのドアが枠の全部分を覆うドアではなく部分
的なものであっても良い。
【0057】本実施の形態では、枠に対して部分的に形
成された両開きドアについて説明する。
【0058】上記の両開きドア50・50は、図10
(a)(b)に示すように、枠2の中程に設けられてい
る。そして、この両開きドア50・50も、ドア回転軸
1・1がそれぞれ鉛直方向に対して傾斜した状態に取り
付けられている。
【0059】上記両開きドア50は、それぞれ上支持部
60と下支持部70とによって取り付けられているが、
本実施の形態においては、実施の形態1よりも簡易に取
り付け可能となっている。すなわち、上支持部60及び
下支持部70は、図11にも示すように、それぞれ、上
Lアングル61及び下Lアングル71からなっており、
これら上Lアングル61には上軸62が所定方向に傾斜
して下方向に向けて溶接されている一方、下Lアングル
71には下軸72が同様の傾斜を有して上方向に向けて
溶接されている。なお、上Lアングル61の水平方向の
長さは、下Lアングル71の水平方向の長さよりも長く
なっている。
【0060】そして、両開きドア50には、これら上軸
62及び下軸72に対向する位置に上軸62及び下軸7
2を遊嵌状態に挿入可能とする鞘管63・73が設けら
れている。これら鞘管63・73は、予め両開きドア5
0に穴51・52を穿設してその穴51・52に嵌合さ
せたものである。
【0061】一方、これら上支持部60及び下支持部7
0は、上Lアングル61及び下Lアングル71からなっ
ているので、各立設部を枠2に当接させて例えば木ネジ
64・64及び木ネジ74・74にて取り付けることが
できる。
【0062】したがって、上記の両開きドア50を、枠
2に取り付けるときには、先ず、下Lアングル71を枠
2に当接させて木ネジ74・74にて取り付ける。次い
で、両開きドア50の下端部を下Lアングル71に近づ
け、下Lアングル71における斜め上方に突出する下軸
72を両開きドア50の下端に設けられた鞘管73に挿
入する。
【0063】次いで、両開きドア50の上端部の鞘管6
3に上Lアングル61の上軸62を挿入する。なお、こ
の作業が旨くできない場合には、両開きドア50を開け
た状態にして挿入するか、又は、最初に両開きドア50
に上Lアングル61の上軸62を挿入してから両開きド
ア50の下端部を下Lアングル71の下軸72に取り付
けても良い。
【0064】最後に、上Lアングル61を木ネジ64・
64にて枠2に取り付ける。
【0065】これによって、開いた後自動的に閉じる両
開きドア50・50を容易に形成することができる。
【0066】また、これら両開きドア50・50は、図
10(b)に示すように、両方押したときには、両開き
ドア50・50の両方を開けることができる。
【0067】なお、本実施の形態においては、上軸62
及び下軸72を溶接して、上Lアングル61又は下Lア
ングル71に固定するものとなっているが、必ずしもこ
れに限らず、例えば、上軸62及び下軸72としてボル
トを用いて上Lアングル61又は下Lアングル71に螺
合して固定することも可能である。又は、ボルトの代わ
りに木ねじを使用するのも良い。ただし、その場合に
は、木ねじの先端にスリーブ等を嵌挿させて、鞘管63
・73との摺動を滑らかに行わせるようにするのが好ま
しい。
【0068】また、両開きドア50の鞘管63・73を
省略して穴51・52のみ穿設しておくことも可能であ
る。これによって、さらに簡単に両開きドア50・50
を取り付けることができる。
【0069】
【発明の効果】請求項1に係る発明のドアの取付け構造
は、以上のように、ドアの回転軸を鉛直方向に対して傾
斜させて、ドアが取り付けられているものである。
【0070】それゆえ、ドアを開いても、重力によって
自然にドアは閉じる。そして、この動作を行わせる構成
としては、ドアの回転軸を鉛直方向に対して傾斜により
偏心させただけであり、構造として簡単であり、安価に
形成することができる。
【0071】したがって、自動的に閉じるドアを安価か
つ簡易に設けることのできるドアの取付け構造を提供す
ることができるという効果を奏する。
【0072】請求項2に係る発明のドアの取付け構造
は、以上のように、請求項1記載のドアの取付け構造に
おいて、ドアの上端を支持する上金具には、ドアを所定
角度に回転させたときにその開放角度を維持すべくドア
の回転軸をドアの該開放角度側又はその反対側にさらに
傾斜させる角度維持部が形成されているものである。
【0073】それゆえ、ドアの上端を支持する上金具に
形成された角度維持部によって、ドアを持って、ドアの
回転軸を該開放角度側又はその反対側にさらに傾斜させ
ることにより、その開放角度を維持することができる。
【0074】また、このドアの開放角度の維持機構は、
ドアの回転軸をさらに傾斜して偏心させる構造であるの
で、簡単であり、また容易に開放角度を維持することが
できる。さらに、別部材を使用するものでもないので、
部品点数の増加を招くこともなく、安価である。
【0075】したがって、自動的に閉じるドアを安価か
つ簡易に設けることのできるドアの取付け構造を提供す
るに際して、ドアの開放角度の維持機構においても、安
価かつ簡易に設けることのできるドアの取付け構造を提
供することができ、利便性の向上を図ることができると
いう効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるドアの取付け構造の実施の一形
態を示すものであり、(a)は閉じた状態の片開きドア
を示す正面図、(b)は開いた状態の片開きドアを示す
正面図である。
【図2】上記ドアの取付け構造における上支持部の構造
を示す断面図である。
【図3】上記上支持部におけるドア側取り付けプレート
を示すものであり、(a)は平面図、(b)はドア側取
り付けプレートにおける上軸の側面図である。
【図4】上記上支持部における枠側取り付けプレートを
示す平面図である。
【図5】上記ドアの取付け構造における下支持部の構造
を示す断面図である。
【図6】上記下支持部における枠側取り付けプレートを
示すものであり、(a)は平面図、(b)は枠側取り付
けプレートにおける下軸の側面図である。
【図7】上記下支持部におけるドア側取り付けプレート
を示す平面図である。
【図8】上記片開きドアが90度に開いたときに、その
開放状態を維持させる構造を示す平面図である。
【図9】上記ドアの取付け構造における上支持部の変形
例の構造を示す断面図である。
【図10】本発明におけるドアの取付け構造の他の実施
の一形態を示すものであり、(a)は閉じた状態の両開
きドアを示す正面図、(b)は開いた状態の両開きドア
を示す正面図である。
【図11】上記両開きドアの取付け構造を詳細に示す説
明図である。
【図12】従来の自動的にドアが閉じるドアの取付け構
造を示すものであり、(a)はドアクローザーを示す斜
視図、(b)は自由蝶番の一部を破断して示す正面図で
ある。
【符号の説明】
1 ドア回転軸 2 枠 3 重り 4 磁石 10 片開きドア(ドア) 20 上支持部(上金具) 21 ドア上端取り付けプレート 22 上枠取り付けプレート 25 上軸 25a 欠損部(角度維持部) 27 横突出穴 27b 突出穴部(角度維持部) 31 下枠取り付けプレート 32 ドア下端取り付けプレート 35 下軸 38 座金 50 両開きドア(ドア) 61 上Lアングル 62 上軸 63 鞘管 71 下Lアングル 72 下軸 73 鞘管

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ドアの回転軸を鉛直方向に対して傾斜させ
    て、ドアが取り付けられていることを特徴とするドアの
    取付け構造。
  2. 【請求項2】ドアの上端を支持する上金具には、ドアを
    所定角度に回転させたときにその開放角度を維持すべく
    ドアの回転軸をドアの該開放角度側又はその反対側にさ
    らに傾斜させる角度維持部が形成されていることを特徴
    とする請求項1記載のドアの取付け構造。
JP11031941A 1999-02-09 1999-02-09 ドアの取付け構造 Pending JP2000230368A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11031941A JP2000230368A (ja) 1999-02-09 1999-02-09 ドアの取付け構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11031941A JP2000230368A (ja) 1999-02-09 1999-02-09 ドアの取付け構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000230368A true JP2000230368A (ja) 2000-08-22

Family

ID=12345005

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11031941A Pending JP2000230368A (ja) 1999-02-09 1999-02-09 ドアの取付け構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000230368A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007039981A (ja) * 2005-08-03 2007-02-15 Nissan Motor Co Ltd 車両用ドアのチェック機構
WO2007028192A1 (en) * 2005-09-06 2007-03-15 Herfoss And Company Pty Ltd Gate assembly and method of operation
JP7122751B2 (ja) 2018-11-29 2022-08-22 スモリホールディングス株式会社 磁石利用自動ドア構造

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007039981A (ja) * 2005-08-03 2007-02-15 Nissan Motor Co Ltd 車両用ドアのチェック機構
WO2007028192A1 (en) * 2005-09-06 2007-03-15 Herfoss And Company Pty Ltd Gate assembly and method of operation
JP7122751B2 (ja) 2018-11-29 2022-08-22 スモリホールディングス株式会社 磁石利用自動ドア構造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4084291A (en) Center hinge for top-mount, two-door refrigerator
JP2000230368A (ja) ドアの取付け構造
JP2843246B2 (ja) 開き窓における障子の支持構造
JPH11193666A (ja) トイレブース用回転スライドドア
KR100477212B1 (ko) 실내 안전문의 결합 구조
KR102520553B1 (ko) 도어용 손끼임방지 경첩
KR200287926Y1 (ko) 목재 문짝지지용 힌지
KR200371167Y1 (ko) 도어용 힌지 조립체
JPH076446Y2 (ja) 扉の開閉装置
JP2019194413A (ja) 門扉
KR100596183B1 (ko) 건축용 안전 문 개폐장치
JP3068436B2 (ja) 折れ戸装置
JPH08270299A (ja) 軸芯調整型トップピボット装置
JP3508009B2 (ja) 建築用開閉ドアの吊持ち構造
KR102247630B1 (ko) 방화문용 피봇힌지장치
KR20180112942A (ko) 현수식 도어용 행거 로울러 장치
JPH0328136Y2 (ja)
JPH09177417A (ja) 蝶 番
JPS6133809Y2 (ja)
JPH08333944A (ja) 両開き門扉の閉鎖保持構造
JPH076447Y2 (ja) 扉の開閉装置
JP2001323716A (ja) 折戸類の軸受け金具
JPS6315502Y2 (ja)
JPH11257467A (ja) プーリー
CN114458114A (zh) 一种内开内倒式铰链