JP2000227588A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JP2000227588A
JP2000227588A JP11029815A JP2981599A JP2000227588A JP 2000227588 A JP2000227588 A JP 2000227588A JP 11029815 A JP11029815 A JP 11029815A JP 2981599 A JP2981599 A JP 2981599A JP 2000227588 A JP2000227588 A JP 2000227588A
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light
polarizing plate
display device
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JP11029815A
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Koji Mizobuchi
孝二 溝渕
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、簡単な構成で周辺光の明暗に左右
されない高い視認性が得られ、価格的にも安価な液晶表
示装置を提供する。 【解決手段】相対向して配置され、それぞれの対向面に
セグメント電極14およびコモン電極15が形成される
とともに、これら間の空間に液晶18が封入された上部
ガラス基板12および下部ガラス基板13の少なくとも
一方に蓄光性材料を含有させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラや電話機な
どの表示部に用いられる電子機器等の液晶表示装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、カメラや電話機などの携帯型の電
子器機では、各種情報を表示する表示部に液晶表示装置
(以下、LCDと称する。)を用いたものが多く用いら
れている。
【0003】ところで、このようなLCDは、液晶自体
が自己発光するものでないため、例えば夜間や暗い室内
などの低照度環境下においては、表示部としての視認性
が著しく低下してしまう。
【0004】そこで、従来では、このような低照度環境
下での視認性を改善するため、LCDの背面にバックラ
イト装置を設け、LCD背部から照明を行うものが用い
られている。そして、このようなバックライト装置の光
源として蛍光管、LEDおよびEL(Elector
Luminescence)などが用いられている。
【0005】ところが、このような蛍光管、LEDおよ
びELを用いたバックライト装置によれば、明るくLC
Dを照明できる反面、いずれのものも電源を必要とする
ため、多少の差はあるものの電力を消費する。
【0006】このため、バッテリー駆動型の携帯用電子
器機においては、バックライト装置の存在がバッテリー
寿命に大きな影響を及ぼし、また、このようなバックラ
イト装置を駆動するための大容量の電池や駆動回路も必
要となるため、筐体の大型化にともなう高コスト化が避
けられないという問題があった。
【0007】そこで、最近、電源を使用しないバックラ
イト装置として、高蓄光効率を有する蓄光性材料を使用
したものが考えられており、一例として特開平8−15
2622号公報に開示されるように、LCDの背面側に
蓄光層を形成し、この蓄光層の自己発光によりLCDの
表示部分を透過的に照明するもの、あるいは、特開平8
−220539号公報に開示されるように、反射型LC
Dの反射板に蓄光部材を用いたものも知られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前者は、L
CDの背面側に蓄光材を塗布し、また、後者もLCDの
背面側に配置される反射板表面に蓄光材を塗布するよう
になるため、いずれの場合も、塗布するための蓄光材
と、蓄光材を塗布するための工程が必要となり、これら
蓄光材と工程の増加によりLCDの単価の上昇を招くと
いう問題があった。
【0009】また、蓄光材は、LCDの背面側に設けら
れることから、LCDを通った光を蓄積し、また、LC
Dを通して発光するようになるため、LCDでの光の減
衰が大きいと、十分の発光量が得られないという問題も
あった。
【0010】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、簡単な構成で周辺光の明暗に左右されない高い視認
性が得られ、価格的にも安価な液晶表示装置を提供する
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は、LCDを構
成する一対の偏光板による光減衰に着目し、一対の偏光
板の両方を通過する光で蓄光するよりも、一方の偏光板
のみを通過した光で蓄光した方が格段に蓄光効率が高ま
るという発想に基づいて本発明の完成に至った。
【0012】すなわち、請求項1記載の発明は、相対向
して配置され、それぞれの対向面に電極が形成されると
ともに、これら間の空間に液晶が封入された第1および
第2の透明基板と、これら第1および第2の透明基板の
前記電極の形成面と反対面側にそれぞれ配置された偏光
板とを有する液晶パネルを具備し、この液晶パネルの前
記偏光板自身の少なくとも一方、あるいは前記偏光板の
間に蓄光性材料を介在させたことを特徴としている。
【0013】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記第1および第2の透明基板の少なくと
も一方に蓄光性材料を含有させたことを特徴としてい
る。
【0014】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、前記第1および第2の透明基板は、ガラス
基板からなることを特徴としている。
【0015】この結果、請求項1記載の発明によれば、
液晶パネルの偏光板の間に蓄光性材料を介在させること
で、液晶パネルでの光の減衰の影響を最小限にでき、蓄
光性材料での発光を効率よく利用できる。
【0016】請求項2記載の発明によれば、蓄光性材料
を含有させた透明基板を用いることにより蓄光材を塗布
するなどの工程を不要にできるとともに、薄型化も達成
できる。
【0017】請求項3記載の発明によれば、透明基板と
してガラス基板を用いることで、蓄光性材料からの発光
を効率よく引き出すことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に従い説明する。
【0019】図1は、本発明の液晶表示装置が適用され
るカメラの概略構成を示している。図において、1はカ
メラ本体で、このカメラ本体1は、前面中央部にレンズ
部2を設けるとともに、前面右上部にストロボ3を設
け、また、上面に本発明の液晶表示装置4を設けてい
る。この液晶表示装置4は、残りフィルム枚数やバッテ
リ残量などを表示するものである。
【0020】図2は、このような液晶表示装置4の概略
構成を示すもので、ここでは、TN方式(ツイストネマ
ティック方式)で、バイアス電圧がOFF時に遮断、O
N時に透過するネガティブ方式の反射型液晶パネルを適
用した例を示している。
【0021】図において、11は、液晶パネルで、この
液晶パネル11は、第1の透明基板としての上部ガラス
基板12と第2の透明基板としての下部ガラス基板13
を相対向させて配置している。そして、これら上部およ
び下部ガラス基板12、13の対向面には、それぞれセ
グメント電極14およびコモン電極15を形成し、これ
らセグメント電極14およびコモン電極15の上面を配
向膜16、17で覆うとともに、これら配向膜16、1
7の間の空間に液晶18を封止している。また、上部ガ
ラス基板12の上面側に上部偏光板19を配置し、下部
ガラス基板13の下面側に下部偏光板20を配置し、さ
らに、下部偏光板20の下面側に反射板21を配置して
いる。
【0022】この場合、下部ガラス基板13は、ガラス
材料中に蓄光性材料を含有させたもので、この蓄光性材
料を含有させた下部ガラス基板13での発光をバックラ
イトとして利用するようにしている。ここで、下部ガラ
ス基板13は、ガラス材料にある種の希土類材料を添加
したもので、紫外光を数分間照射することでピーク波長
542nmの緑色またはピーク波長650nmの赤色で
10数時間光り続ける、いわゆる蓄光ガラスを使用して
いる。
【0023】なお、蓄光性材料としては、硫化亜鉛、珪
酸亜鉛、硫化亜鉛カドニウム、硫化カルシウム、硫化ス
トロンチウム、タングステン酸カルシウム等が挙げられ
るが、その中でも残光時間が長く、輝度が強く、耐久性
に優れた硫化亜鉛、硫化亜鉛カドニウム、硫化ストロン
チウムが望ましい。ここで、蓄光性材料は、放射線物質
を含まないように、少なくともAl2 3 ,CaO,S
rO,B2 3 を含むようにしたり、XAl2 4 で表
される化合物で、Xはカルシウム、ストロンチウム、バ
リウムからなる群から選ばれる少なくとも1種以上の金
属元素からなる化合物を母結晶とすることが好ましい
(特開平9−281486号参照)。一般に、硫化亜鉛
系よりも、アルカリ土類アルミン酸系の方が、残光輝
度、残光時間および耐候性が優れるので好ましい。この
ような各種の蓄光性材料に対しては、賦活剤としてユウ
ロピウム、(Eu)を添加したり、さらに共賦活剤とし
てランタン(La),セリウム(Ce),プラセオジウ
ム(Pb),ネオジウム(Nd),サマリウム(S
m),テルビウム(Tb),ディスプロシウム(D
y),ホルミウム(Ho),エルビウム(Er),ツリ
ウム(Tm),イッテルビウム(Yb),セオジム,カ
ドリニウム,ルテチウム,マンガン,スズ,ビスマスか
らなる群の少なくとも1種以上の元素を添加してもよ
い。
【0024】いわゆる夜光顔料として知られる蓄光性材
料、例えば、SrAl2 4 (アルミン酸ストロンチウ
ム)を主成分とするN夜光(商標)(根元特殊化学
(株))も使用できる。
【0025】また、Eb2+(青色)、Tb(緑色)、M
nまたはSm(赤色)を、混ざって発光するように組合
せると強い白色蛍光となり、見やすくなるので好まし
い。Eb2+(青色)を塗布せずに混合させる場合には、
ガラス、特にフツ燐酸塩ガラスに混合させればよい(特
開平9−202642参照)。
【0026】また、蓄光性材料を、粉末や液状微粒子の
状態で含有させたものを使用するときは、適宜の光透過
用の隙間を形成するので、発光させたい領域に均一に含
有させればよい。但し、蓄光性材料を、塗布して使用す
る場合には、不透明体を形成するので、光透過性を高め
るのが好ましく、濃度を低くして一様に塗布したり、好
ましくは一様に塗布せずに所定量の隙間が偏在または散
在するように比較的高密度に塗布するとよい。
【0027】さらに、支持体としてのガラスまたはプラ
スチックは、蓄光性材料の種類や混合濃度に応じて適宜
選択するのが好ましい。支持体として、ガラスに蓄光性
材料を含有させる技術は、公知の方法(特公昭49−9
9609、特公昭57−27047、特開平8−133
780、特開平9−202642、特開平10−167
755等)を参照することができる。支持体に使用でき
るプラスチックとしては、アクリル樹脂、ポリカーボネ
ート樹脂、メタクリル樹脂、AES樹脂、ポリエレタン
樹脂、塩化ビニル樹脂、シリコンゴム等であり、10%
前後の蓄光性材料を含有させるのが好ましい。例えば、
夜光顔料をアクリル樹脂に含有させる場合には特開平8
−129176に記載の技術を参照することができる。
【0028】このように構成した液晶表示装置4の液晶
パネル11によると、蓄光ガラスからなる下部ガラス基
板13は、上部偏光板19による光減衰は受けるものの
下部偏光板20による光減衰を受けることなく、外部か
らの紫外光の照射により蓄光されている。
【0029】この状態で、セグメント電極14およびコ
モン電極15にバイアス電圧が印加されると、配向膜1
6、17間の空間に封止された液晶18の分子の長軸が
電界方向に揃うので、下部ガラス基板13からの発光の
うち、直接上部ガラス基板12側に向かう光Aと、反射
板21で反射され上部ガラス基板12側に向かう光A’
は、いずれも上部偏光板19を透過され、これら光によ
るバックライト効果により、文字などの表示情報に良好
なコントラストを生じさせ、視覚的な認識が可能にな
る。
【0030】一方、セグメント電極14およびコモン電
極15にバイアス電圧が印加されない場合は、配向膜1
6、17間の空間に封止された液晶18の分子は、90
度ねじれた状態になるので、下部ガラス基板13から、
直接上部ガラス基板12側に向かう光Bと、反射板21
で反射され上部ガラス基板12側に向かう光B’のいず
れも、液晶分子の配列により90度ねじられて上部偏光
板19を透過することなく、視覚的な表示は行われな
い。
【0031】従って、このように下部ガラス基板13
に、蓄光性材料を含有させた蓄光ガラスを用い、下部ガ
ラス基板13での発光をバックライトとして利用するよ
うにすれば、従来のLCDの背面側に蓄光材を塗布し、
また、LCDの背面側に配置される反射板表面に蓄光材
を塗布するものと比べ、塗布するための蓄光材および蓄
光材を塗布のための工程が不要になるので、液晶パネル
11の単価の上昇を回避でき、価格的に安価にできる。
また、蓄光性のシートを別途配置したり、蓄光塗料のコ
ーティング用スペースを設ける必要がないので、薄型化
も達成できる。
【0032】また、液晶パネル11の一部を構成する下
部ガラス基板13に、蓄光性材料を含有させた蓄光ガラ
スを用いることにより、液晶パネル11での光の減衰の
影響を最小限にでき、下部ガラス基板13からの発光を
効率よく利用できる。さらに、下部ガラス基板13より
発光した直接光に加えて、反射板21で反射した光をも
利用しているので、さらに大きな光量を得られ、これに
より表示情報に対して良好なコントラストが得られ、周
辺光の明暗に左右されない高い視認性を確保することが
できる。
【0033】さらにまた、蓄光性材料を含有させた蓄光
ガラスを用いることにより、蓄光性材料からの発光を効
率よく引き出すこともできる。
【0034】なお、このような反射型の液晶パネル11
を種々のカメラに適用する場合には、図3(a)(b)
または図4(a)(b)に示すように、カメラ用ケース
30の液晶表示装置4に対応する部分に、外光を取り入
れるための採光窓31を形成することにより、カメラ用
ケース30にカメラ本体1を収納している際にも、常
時、蓄光性材料への蓄光を実施できるので好ましい。こ
こで、図3は、本発明の液晶表示装置を備えたカメラと
カメラケースの組合せの一例であり、図4は他の組合せ
例を示す。これら図3および図4における「カメラ用ケ
ース」とは、非使用時にカメラ全体を太陽熱や破損から
防止するケースを意味し、全体が柔軟な緩衝部材(主に
革製)から成る、いわゆるソフトケースであってもよい
し、外殻が硬性部材(主に硬性プラスチック)で収納内
部が柔軟部材(布、革、スポンジ等)から成る、いわゆ
るハードケースであってもよい。一般に液晶は、加熱に
より応答特性が低下する恐れがあるので、採光窓31
は、単に採光部全体を開放させて液晶パネルを外気に露
出させるよりは、熱線(特に太陽光では、近赤外線)を
選択的に遮断または反射できる熱線遮断材をコーティン
グまたは含有させた透明版で構成するのが好ましい。採
光のためだけならば、カメラ用ケース30を水中または
雨天用ケースのように全体を透明部材(例えば、軟性ま
たは硬性のプラスチック)にしてもよいが、水中または
雨天用ケースと異なる点として、日中の太陽熱防止用に
上記採光部分を除いて、熱線遮断材をコーティングまた
は含有させるが好ましい。効率良く太陽熱を防止する上
では、黒を主とする暗色系のソフトケースを採用するの
が好ましい。また、採光窓31は、透明なプラスチック
で構成してもよいし、網目状に多数の小孔を形成して光
透過性を得るようにして表示パネルの保護と採光を簡易
な構成で行なってもよい。網目状の採光窓を採用する場
合には、カメラ用ケース30全体が、有色の柔軟性化学
繊維または天然繊維を網目状に型取りないし編んだ物で
あってもよい。
【0035】なお、上述した実施の形態では、下部ガラ
ス基板13に蓄光性材料を含有した例を述べたが、上部
ガラス基板12のみ、または上部および下部ガラス基板
12、13の両方に蓄光性材料を塗布または含有させる
ようにしてもよい。上部ガラス基板12に蓄光性材料を
塗布または含有させる利点としては、例えば配向膜1
6、17や液晶18を経ることなく外部光を蓄光させる
利点があり、特に、液晶18の分子の状態に応じて起こ
る光減衰の影響を受けないので、いかなる表示状態(表
示のオンオフや表示内容の変更動作中)であっても安定
して蓄光できる点で有利である。
【0036】ここで、図5は、上部ガラス基板12に蓄
光性材料を適用する好適な例を示すもので、液状の蓄光
性塗料40を上部ガラス基板12の上面および/または
下面に一定の隙間(図では格子状)を設けて塗布するこ
とにより、上部基板12から下方における光通路を確保
する。
【0037】図6は、上部ガラス基板12に蓄光性材料
を適用する好適な他の例を示すもので、液晶パネルにお
ける表示領域を除いて、液状の蓄光性塗料40を基板1
2の上面および/または下面に塗布する点を除いて表示
領域41、41’を形成し、図5と同様とする。好まし
くは、表示すべき文字、記号、数字、模様に沿う部分を
塗布して、視認性を高めてもよい。
【0038】図7は、上部ガラス基板12および/また
は下部ガラス基板13として蓄光性材料を含有させたも
のである。蓄光性顔料(粉末または顆粒状のもの)42
を適宜の濃度で均一に含有させた透明性材料(ガラスま
たはプラスチック)から成る。上部ガラス基板12にか
かる蓄光性材料含有基板を採用する場合には、上部基板
より下方への光通過量を適宜確保するために、上部基板
中の蓄光性顔料の含有濃度を低く設定してもよい。
【0039】また、蓄光性材料を偏光板19、20の少
なくとも一方に含有させるが、好ましくはガラス基板1
2、13側の偏光板面に塗布するようにしても、偏光板
より外側に蓄光性材料を配置するのに比べれば蓄光効率
が増すので、上述したのと同様な効果を期待することが
できる。さらに、同一ガラス基板上で部分的に発光色が
異なるように、互いの異なる発光色の蓄光性材料を塗
布、好ましくは含有させてもよい。このとき、互いに発
光色が異なる色の2種以上の蓄光性材料を、上部ガラス
板12と下部ガラス板13に分けて塗布または含有させ
るようにしてもよく、この場合には、ガラス基板12、
13の表面積(塗布時)や体積(含有時)を最も効率よ
く利用して蓄光性を高めることができるので、一層の小
型化、薄型化が可能であるとともに、液晶を封止するガ
ラス全体を同一材料で構成できるので、蓄光性材料を含
有させた基板の製造を簡単にすることができる。また、
上部ガラス板12と下部ガラス板13に対して、補色関
係にある2種類の組合せ(例えば、緑色と赤色)の蓄光
性材料を、部分的または全体的に発光が重なるように分
けて塗布または含有させるようにすれば、重なり効果に
より容易に白色発光に近づけることができ、コントラス
トの高い視認性を達成できる点で好ましい。こうすれ
ば、表示情報の種類などによって色分けできるので、ユ
ーザにとって分かりやすい表示ができる。さらにまた、
上述した実施の形態では、透明基板としてのガラス基板
に蓄光性材料を含有するものについて述べたが、プラス
チック基板に蓄光性材料を含有するものについても同様
に実施できる。また、上述した実施の形態では、モノク
ロタイプの液晶表示装置について述べたが、カラータイ
プの液晶表示装置についても適用できる。また、上述し
た実施の形態では、液晶パネル11の観測側のガラス基
板を上方から観察する場合を例にとって上部および下部
ガラス基板と称したが、観察方向が横または下方等の別
方向から観察するように配置されたものであってもよ
い。また、本発明は、反射型以外の液晶パネルにも適用
できる。また、上述した例では、カメラとそのケースに
ついて説明したが、カメラ以外の携帯型電子機器とその
ケースに適用してもよい。また、本発明は、蓄光効率ま
たは高視認性が所望されるあらゆる電子機器にも適用で
きる。特に、一対の偏光板の間にある液晶パネル本来の
構成部材に蓄光性材料を含有させたものは、従来のバッ
クライト式、蓄光式に比べて一層の薄型化、軽量化を達
成するので、肉薄の部位(釦、蓋、カバー、外部ボデー
など)または肉薄製品(カード型電子機器全般、モバイ
ルコンピュータ、液晶温度計付カード、テープレコー
ダ、ディスクプレーヤ、腕時計など)への適用にも適し
ている。
【0040】なお、本発明には、以下の発明も含まれ
る。
【0041】(1)請求項1記載の液晶表示装置におい
て、前記偏光板の少なくとも一方に蓄光性材料を含有さ
せている。
【0042】(2)請求項1記載の液晶表示装置におい
て、前記蓄光性材料は、2種類以上の異なる発光色を有
するものを用いる。
【0043】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、簡単
な構成で周辺光の明暗に左右されない高い視認性が得ら
れ、価格的にも安価にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の液晶表示装置が適用さ
れるカメラの概略構成を示す図。
【図2】一実施の形態の液晶表示装置に用いられる反射
型液晶パネルの概略構成を示す図。
【図3】一実施の形態の液晶表示装置を備えたカメラと
カメラケースの組合せの例を示す図。
【図4】一実施の形態の液晶表示装置を備えたカメラと
カメラケースの組合せの他例を示す図。
【図5】本発明の他の実施の形態の上部ガラス基板に蓄
光性材料を適用する好適な例を示す図。
【図6】本発明の他の実施の形態の上部ガラス基板に蓄
光性材料を適用する好適な他の例を示す図。
【図7】本発明の他の実施の形態の上部ガラス基板およ
び/または下部ガラス基板として蓄光性材料を含有させ
た例を示す図。
【符号の説明】
1…カメラ本体 2…レンズ部 3…ストロボ 4…液晶表示装置 11…液晶パネル 12…上部ガラス基板 13…下部ガラス基板 14…セグメント電極 15…コモン電極 16.17…配向膜 18…液晶 19…上部偏光板 20…下部偏光板 21…反射板 30…カメラ用ケース 31…採光窓 40…蓄光性塗料 41、41’…表示領域 42…蓄光性顔料(粉末または顆粒状のもの)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対向して配置され、それぞれの対向面
    に電極が形成されるとともに、これら間の空間に液晶が
    封入された第1および第2の透明基板と、 これら第1および第2の透明基板の前記電極の形成面と
    反対面側にそれぞれ配置された偏光板とを有する液晶パ
    ネルを具備し、 この液晶パネルの前記偏光板自身の少なくとも一方、或
    いは前記偏光板の間に蓄光性材料を介在させたことを特
    徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 前記第1および第2の透明基板の少なく
    とも一方に蓄光性材料を含有させたことを特徴とする請
    求項1記載の液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 前記第1および第2の透明基板は、ガラ
    ス基板からなることを特徴とする請求項2記載の液晶表
    示装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109669300A (zh) * 2019-02-19 2019-04-23 江西轩宜之家智能技术有限公司 一种发光ito玻璃基板及其制备方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109669300A (zh) * 2019-02-19 2019-04-23 江西轩宜之家智能技术有限公司 一种发光ito玻璃基板及其制备方法

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