JP2000227261A - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

Info

Publication number
JP2000227261A
JP2000227261A JP11025385A JP2538599A JP2000227261A JP 2000227261 A JP2000227261 A JP 2000227261A JP 11025385 A JP11025385 A JP 11025385A JP 2538599 A JP2538599 A JP 2538599A JP 2000227261 A JP2000227261 A JP 2000227261A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat exchanger
expansion mechanism
air
air conditioner
outdoor heat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11025385A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasushi Watabe
安司 渡部
Masahiro Shin
正廣 新
Shigeto Yamaguchi
成人 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP11025385A priority Critical patent/JP2000227261A/ja
Publication of JP2000227261A publication Critical patent/JP2000227261A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1の膨張機構と第2の膨張機構との間に連
結された補助熱交換器と、第1及び第2の膨張機構の弁
開度を調節する制御手段とを備えることにより熱交換器
性能の高効率化を図った空気調和装置を提供する。 【解決手段】 圧縮機10、室内熱交換器20、第1の
膨張機構60と第2の膨張機構61、及び室外熱交換器
40が順次配管で環状に連結され、冷媒が循環する冷凍
サイクルを有し、第1の膨張機構60と第2の膨張機構
61との間に連結された補助熱交換器41と、第1の膨
張機構60及び第2の膨張機構61の弁開度を調節する
制御手段とを備えている。このことにより、室外熱交換
器40または室内熱交換器20に加えて、補助助用熱交
換器41を凝縮器として作用させることができるので、
凝縮器性能を向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和装置にお
ける熱交換器性能の高効率化に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、地球環境保護の立場から、機器の
省エネルギー化が急務になっている。これとともに、家
電商品群のなかで消費電力の高い空気調和装置(エアー
コンディショナー)の高効率化が重要になっている。日
本国内では、機器の省エネルギーを表す指標として、定
格COP(定格能力/定格入力)と年間電気代とが19
98年段階で消費者に認知されている。今後、更なる電
気代低減を図るためには、定格COPの向上はもちろん
のこと、中間、最小といった低能力時の性能向上が必要
不可欠となる。
【0003】空気調和装置の高効率化の主要技術とし
て、フィンチューブ式熱交換器の管形状、フィン形式、
及び熱交換器配管のパス形式等の最適化がある。図7
は、HCFC−22(R22)を用いた空気調和装置の
暖房中間域運転において、通常の凝縮器の場合(実線)
と所定の高効率化を施した場合(破線)との冷凍サイク
ルを比較したモリエル線図を示したものである。
【0004】空調条件は、室内乾球温度20℃/湿球温
度12℃で、室外乾球温度7℃/湿球温度6℃である。
本図から、通常の熱交換器に対して所定の高効率化を図
った昨今の熱交換器の場合では、平均凝縮温度の低下に
より圧縮機動力の低減が図れていることが分かる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7に
示したように、高効率熱交換器を用いても、過冷却域の
温度Tc-out2(約22℃)と室内吸込み空気温度Ta
(20℃)との温度差△Tは、2Kとほとんど温度差が
ない。このため、熱交換器の管及びフィンの単体性能向
上やパス数の減少等による管内流速向上(冷媒熱伝達率
向上)等を図ったとしても、ほとんど性能向上が得られ
ないという問題があった。
【0006】また、一般的に冷媒としてHCFC−22
を用いたルームエアコンの場合、パス数の減少や弁類の
追加は、実用上は流速増加や弁類追加に伴う圧力損失増
加が性能向上の妨げになるという問題があった。
【0007】本発明は、前記のような従来の問題を解決
するものであり、第1の膨張機構と第2の膨張機構との
間に連結された補助熱交換器と、第1及び第2の膨張機
構の弁開度を調節する制御手段とを備えることにより熱
交換器性能の高効率化を図った空気調和装置を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の空気調和装置は、少なくとも圧縮機、室内
熱交換器、膨張機構、及び室外熱交換器が順次配管で環
状に連結され、冷媒が循環する冷凍サイクルを有する空
気調和装置であって、前記膨張機構は前記室内熱交換器
側に連結された第1の膨張機構と、前記室外熱交換器側
に連結された第2の膨張機構とを有し、前記第1の膨張
機構と前記第2の膨張機構との間に連結された補助熱交
換器と、前記第1の膨張機構及び第2の膨張機構の弁開
度を調節する制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】前記のような空気調和装置によれば、凝縮
器として作用する室内熱交換器または室外熱交換器に加
えて、補助熱交換器も凝縮器として作用させることがで
き、凝縮器性能を向上させることができる。
【0010】さらに、補助熱交換器は、室内熱交換器及
び室外熱交換器から独立して形成されているので、例え
ば補助熱交換器を室外に配置すれば、暖房運転時には、
補助熱交換器の過冷却域の温度と吸込空気温度との温度
差を、室内に配置した場合と比べて大きくすることがで
き、性能向上が図れる。
【0011】また、前記室内熱交換器を凝縮器として用
い、前記室外熱交換器を蒸発器として用いる暖房運転の
場合は、前記制御手段は前記第1の膨張機構の弁を所定
の弁開度とし、かつ前記第2の膨張機構の弁開度を調節
して前記第2の膨張機構を通過する前記冷媒の流路を絞
るようにすることが好ましい。前記のような空気調和装
置によれば、凝縮器として作用する室内熱交換器に加え
て、補助熱交換器も凝縮器として作用させることがで
き、暖房運転時における凝縮器性能を向上させることが
できる。
【0012】また、前記室内熱交換器を蒸発器として用
い、前記室外熱交換器を凝縮器として用いる冷房運転の
場合は、前記制御手段は前記第2の膨張機構の弁を所定
の弁開度とし、かつ前記第1の膨張機構の弁開度を調節
して前記第1の膨張機構を通過する前記冷媒の流路を絞
るようにすることが好ましい。前記のような空気調和装
置によれば、室外熱交換器に加え、補助熱交換器も凝縮
器として作用させることができ、冷房運転時の凝縮器性
能の損失を防止できる。
【0013】また、前記制御手段は、前記圧縮機の回転
数に応じて、前記第1の膨張機構及び第2の膨張機構の
弁開度を調節することが好ましい。
【0014】また、前記室外熱交換器は、送風機により
空気が通過し、前記補助熱交換器は、前記室外熱交換器
に対して風上側に配置されていることが好ましい。前記
のような空気調和装置によれば、暖房運転時に補助熱交
換器を凝縮器として用いれば、蒸発器として作用する室
外熱交換器には、補助熱交換器を通過して温度上昇した
空気が吸い込まれるので、室外熱交換器の熱交換器性能
が向上する。
【0015】また、前記補助熱交換器のパス数は、1パ
スであることが好ましい。前記のような空気調和装置に
よれば、補助熱交換器の管内における流速増加による冷
媒熱伝達率を向上させることができる。
【0016】また、前記室内熱交換器及び前記室外熱交
換器の各空気吸込口の空気温度を検出する空気温度検出
手段と、前記室内熱交換器の空気吸込口の空気温度と前
記室外熱交換器の空気吸込口の空気温度とを比較する空
気温度比較手段とを備え、前記制御手段は、前記各空気
温度の温度差に応じて前記第1及び第2の膨張機構の弁
開度を調節することが好ましい。前記のような空気調和
装置によれば、室内温度と室外温度との差に応じて、補
助熱交換器を凝縮器として作用させるかどうかの切換え
ができるので、例えば暖房運転時に室外温度が室内温度
以上である場合には、補助熱交換器を凝縮器として作用
させないように弁開度を調節することにより、性能低下
を防止することができる。
【0017】また、前記補助熱交換器が室外に配置さ
れ、前記室内熱交換器を凝縮器として用い、前記室外熱
交換器を蒸発器として用いる暖房運転の場合に、前記空
気温度比較手段によって、前記室外熱交換器の空気吸込
口の空気温度が、前記室内熱交換器の空気吸込口の空気
温度以上であると判断されると、前記制御手段は、前記
第2の膨張機構の弁を所定の弁開度とし、かつ前記第1
の膨張機構の弁開度を調節して前記第1の膨張機構を通
過する前記冷媒の流路を絞るようにすることが好まし
い。前記のような空気調和装置によれば、暖房運転時に
室外温度が室内温度以上である場合には、補助熱交換器
を凝縮器としては作用しないので、性能低下を防止する
ことができる。
【0018】また、前記冷媒として、HFC−32、H
FC−32を含む混合冷媒、及び炭化水素冷媒から選ば
れる少なくとも一つの冷媒を用いたことが好ましい。前
記のような空気調和装置によれば、圧縮機吸入系の蒸気
密度が増加し、冷媒循環量が増えるので、圧縮機回転数
を減少させて運転することができ、圧縮機動力が低減で
きる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0020】(実施の形態1)図1は、本発明の実施形
態1に係る空気調和装置の構成図である.本図は、熱交
換器の高効率化を図ったサイクル(以下「過冷却サイク
ル」という)に係る空気調和装置の構成図を示してい
る。冷凍サイクルは、圧縮機10、四方弁70、フィン
チューブ式の室内熱交換器20、第1の膨張機構である
主電子式膨張弁60、フィンチューブ式の補助熱交換器
41、第2の膨張機構である副電子式膨張弁61、及び
フィンチューブ式の室外熱交換器40が配管で連結され
て構成されている。また四方弁70によって、暖房運転
と冷房運転との切換えができる。
【0021】室内熱交換器20の手前には室内送風機3
0が、室外熱交換器40の手前には室外送風機50が配
置されている。これら室内送風機30、50によって、
各熱交換器内を空気が通過し熱交換する。また、制御部
であるマイクロコンピュータ90内の制御手段93は、
主電子式膨張弁60及び副電子式膨張弁61と電気的に
接続され、これら膨張弁60,61の弁開度を調節す
る。
【0022】暖房運転時には、室内熱交換器20は凝縮
器として作用し、室外熱交換器40は蒸発器として作用
する。この場合本実施形態では、制御手段93によっ
て、主電子式膨張弁60は弁開度を全開とし、主電子式
膨張弁60を通過する冷媒流路を絞らないようにする。
また、制御手段93は、副電子式膨張弁61が冷媒流路
を絞るように弁開度を任意(最適)の量に調節する。こ
のため、副電子式膨張弁61は、絞り装置として作用す
る。
【0023】ここで、冷媒流路を絞るとは、流路の急激
な狭まりによって、圧力を低下させることである。した
がって、冷媒流路を絞らないようにするためには、電子
式膨張弁60は必ずしも全開にする必要はなく、圧力を
必要以上に低下させない程度に弁を開けばよい。このこ
とは、以下の説明(実施の形態2〜5)でも同じであ
る。
【0024】このような弁開度の調節により、凝縮器と
して作用する室内熱交換器20の管内冷媒を気体と液体
の2相域にし、補助熱交換器41も凝縮器として作用さ
せることができる。例えば暖房標準空調条件を室内乾球
温度20℃/湿球温度12℃、室外乾球温度7℃/湿球
温度6℃の場合は、補助熱交換器41の過冷却域の温度
Tc-out2は約22℃が得られる。
【0025】ここで、補助熱交換器41は室内熱交換器
20及び室外熱交換器40と独立して形成されているの
で室外に配置することができる。補助熱交換器41を室
外に配置した場合には、過冷却域の温度Tc-out2(約2
2℃)と、室外吸込空気温度Ta(7℃)との温度差△T
(約15K)が得られる。このため、凝縮器が室内熱交
換器20のみの場合と比較して、凝縮器性能を向上させ
ることができる。
【0026】冷房運転時には、室内熱交換器20は蒸発
器として作用し、室外熱交換器40は凝縮器として作用
する。本実施形態では制御手段93によって、副電子式
膨張弁61は全開となる。一方、主電子式膨張弁60は
任意(最適)の絞り量になるように弁開度が調節され、
絞り装置として作用する。このことにより、室外熱交換
器40に加え、補助熱交換器41も凝縮器として作用さ
せることができ、冷房運転時の凝縮器性能の損失を防止
できる。
【0027】(実施の形態2)図2は、過冷却サイクル
に係る空気調和装置の実施形態2の構成図を示してい
る。本実施形態が、実施形態1と異なるのは、補助熱交
換器42を室外熱交換器40に対して風上側に配置して
いる点である。その他の構成は、実施形態1と同様であ
るので詳細な説明は省略する。
【0028】図3は、空気調和装置を暖房運転したとき
のモリエル線図であり、実施形態1の場合を実線で、実
施形態2の場合を破線で示している。実施形態2の動作
について図2,3を用いて説明する。
【0029】暖房運転時には、室内熱交換器20は凝縮
器として作用し、室外熱交換器40は蒸発器として作用
する。制御手段93による電子式膨張弁60,61の弁
開度調整は実施形態1と同様であり、補助熱交換器42
は凝縮器として作用する。
【0030】実施形態2では、補助用交換器42を室外
熱交換器40に対して風上側に配置しているので、補助
用交換器42を通過した空気が室外熱交換器40に入
る。空気温度がTao1である室外吸込空気は、凝縮器とし
て作用する補助熱交換器42を通過することで温度上昇
する。例えば、Tao1が7℃であれば、補助熱交換器42
の通過後の空気温度は7+α℃となる。
【0031】したがって、本実施形態2では、実施形態
1と比べると、室外熱交換器40への吸込空気の温度を
高くできるので、蒸発器として作用する室外熱交換器4
0の熱交換器性能が向上する。すなわち、室外熱交換器
40への吸込密度(蒸気)を実施形態1の場合をρ1、
実施形態2の場合をρ2、冷媒循環量を実施形態1の場
合をGr1、実施形態2の場合をGr2とすると、ρ2はρ
1より大きくなり、このためGr2はGr1より大きくなる
ので室外熱交換器40の熱交換器性能が向上する。更に
低外気温時に発生する着霜の防止も可能である。
【0032】(実施の形態3)図4は、過冷却サイクル
に係る空気調和装置の実施形態3の構成図を示してい
る。実施形態3が実施形態2と異なるのは、補助熱交換
器43の配管パス数を1パスとしている点である。その
他の構成は、実施形態2と同様であるので詳細な説明は
省略する。
【0033】暖房運転時には、室内熱交換器20は凝縮
器として作用し、室外熱交換器40は蒸発器として作用
する。制御手段93による電子式膨張弁60,61の弁
開度調整は実施形態1と同様であり、補助熱交換器43
は凝縮器として作用する。このため、凝縮器として作用
する室内熱交換器20の管内冷媒は、気体と液体の2相
域となり、同じく凝縮器として作用する補助熱交換器4
3内の冷媒は、過冷却域すなわち液冷媒となる。
【0034】実施形態2では、補助熱交換器42は配管
パス数が複数であるのに対して、実施形態3では、補助
熱交換器43のパス数が1パスである。このため、補助
熱交換器43の管内における流速増加による冷媒熱伝達
率の向上が図られるので、補助熱交換器43の凝縮性能
を向上させることができる。
【0035】また、冷房運転時においては、室内熱交換
器20は蒸発器として作用し、室外熱交換器40は凝縮
器として作用する。補助熱交換器43は、室外熱交換器
40の出口側の凝縮器として作用するため、暖房運転の
場合と同様に凝縮性能が向上する。
【0036】(実施の形態4)図5は、過冷却サイクル
に係る空気調和装置の実施形態4の構成図を示してい
る。実施形態3と異なるのは、室内熱交換器20の空気
吸込側には空気温度検出手段80が、室外熱交換器40
の空気吸込側には空気温度検出手段81が配置されてい
る点と、マイクロコンピュータ90内に空気温度比較手
段91及び過冷却サイクル切換判定手段92を備えてい
る点である。
【0037】まず、室内空気温度Taiが室外空気温度T
aoより高い場合の暖房運転時について説明する。この場
合の動作は実施形態3と同様であり、暖房運転時には、
室内熱交換器20は凝縮器として作用し、室外熱交換器
40は蒸発器として作用する。制御手段93によって、
主電子式膨張弁60は全開となり、副電子式膨張弁61
は任意(最適)の絞り量になるように弁開度が調節され
絞り装置として作用する。
【0038】このことにより、室内熱交換器20及び補
助熱交換器43を凝縮器として作用させることができ
る。例えば暖房標準空調条件を室内乾球温度20℃/湿
球温度12℃、室外乾球温度7℃/湿球温度6℃とする
と、補助熱交換器43の過冷却域の温度Tc-out2を約2
2℃とすることができる。このため、室外吸込空気温度
Tao(7℃)との温度差△Tは約15Kとなり、凝縮器
が室内側のみにある場合と比較して、凝縮性能の向上が
可能となる。
【0039】しかしながら、室外吸込空気温度Taoが室
内温度20℃以上の場合には、室外に配置した補助熱交
換器43を凝縮器として用いれば、熱交換器の過冷却域
温度と吸込空気温度との温度差は、室内熱交換器20に
比べて同じか又は縮小することになり、温度差が縮小す
れば性能低下となる。そこで、本実施形態4に係る空気
調和置では、図6に示したように室外吸込温度Taoが室
内吸込温度Tai以上の場合は、補助熱交換器切換を行わ
ない。
【0040】具体的には、まず空気温度検出手段80,
81による各検出値は、空気温度比較手段91によって
比較される。過冷却サイクル切換判定手段92は、各検
出値の比較結果より、室外吸込温度Taoが室内吸込温度
Tai以上と判断すると、制御手段93に補助熱交換器切
換を行わないよう指令を与える。
【0041】この指令により、制御手段93は、副電子
式膨張弁61を全開とし、主電子式膨張弁60の弁開度
を任意(最適)の絞り量になるよう調節し、絞り装置と
して作用させる。このことにより、補助熱交換器43は
凝縮器としては作用せず、室外熱交換器40と同様に蒸
発器として作用し、性能低下を防止することができる。
【0042】なお、室外吸込温度Taoと室内吸込温度T
aiとが等しい場合は、補助熱交換器は、室内熱交換器2
0に比べて性能低下はほとんどないと考えられるので、
室外吸込温度Taoが室内吸込温度Taiより大きい場合
に、補助熱交換器の凝縮器への切換えを停止する制御と
してもよい。 (実施の形態5)次に、実施形態5が、前記各実施形態
1〜4と異なる点は、冷媒としてHFC−32、HFC
−32を含む混合冷媒、または炭化水素冷媒を用いた点
である。
【0043】一般的にHCFC−22冷媒を用いたヒー
トポンプ式ルームエアコンの場合、パス数の減少や弁類
の追加は、実用上は流速増加や弁類追加に伴う圧力損失
増加が性能低下に与える影響が大きい。以下の表1に、
HCFC−22を用いた冷凍サイクルシステムに対する
各冷媒の圧力損失軽減の割合を示す。
【0044】
【表1】 システム内圧力損失割合(%) HCFC−22 100% HFC−407C 100〜103% HFC−410A 70〜80% HFC−32 70〜80% HC−290 70〜80%
【0045】表1より、R410A(HFC−32を含
む混合冷媒)、HFC−32、またはHC−290(炭
化水素冷媒)は、HCFC−22に対して20〜30%
圧力損失が軽減することが分かる。したがって、これら
冷媒を用いれば、圧縮機吸入系の蒸気密度が増加し、冷
媒循環量が増えるので、圧縮機回転数を減少させても、
HCFC−22を用いた場合と同一能力を得ることがで
き、圧縮機動力の低減が可能となる。
【0046】なお、前記各実施形態において、圧縮機の
回転数に応じて弁開度を調節する制御を併用してもよ
い。
【0047】
【発明の効果】以上のように本発明の空気調和装置によ
れば、第1の膨張機構と第2の膨張機構との間に連結さ
れた補助熱交換器と、第1及び第2の膨張機構の弁開度
を調節する制御手段とを備えることにより、室外熱交換
器または室内熱交換器に加えて、補助助用熱交換器を凝
縮器として作用させることができるので、凝縮器性能を
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る空気調和装置の構成
【図2】本発明の実施形態2に係る空気調和装置の構成
【図3】本発明の実施形態2に係るモリエル線図
【図4】本発明の実施形態3に係る空気調和装置の構成
【図5】本発明の実施形態4に係る空気調和装置の構成
【図6】本発明の実施形態第4に係る過冷却サイクル運
転切換のフローチャート
【図7】従来の空気調和装置に係るモリエル線図
【符号の説明】
10 圧縮機 20 室内熱交換器 30 室内送風機 40 室外熱交換器 41,42,43 補助熱交換器 50 室外送風機 60 主電子式膨張弁 61 副電子式膨張弁 70 四方弁 80 室内吸込空気温度検出手段 81 室外吸込空気温度検出手段 90 マイクロコンピュータ 91 温度比較手段 92 過冷却サイクル切替判定手段 93 制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 成人 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3L060 AA03 CC19 DD02 DD07 EE09 3L092 AA02 AA13 BA01 BA08 BA16 BA23 BA28 DA01 DA03 DA14 DA19 EA11 FA26 FA27

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも圧縮機、室内熱交換器、膨張
    機構、及び室外熱交換器が順次配管で環状に連結され、
    冷媒が循環する冷凍サイクルを有する空気調和装置であ
    って、前記膨張機構は前記室内熱交換器側に連結された
    第1の膨張機構と、前記室外熱交換器側に連結された第
    2の膨張機構とを有し、前記第1の膨張機構と前記第2
    の膨張機構との間に連結された補助熱交換器と、前記第
    1の膨張機構及び第2の膨張機構の弁開度を調節する制
    御手段とを備えたことを特徴とする空気調和装置。
  2. 【請求項2】 前記室内熱交換器を凝縮器として用い、
    前記室外熱交換器を蒸発器として用いる暖房運転の場合
    は、前記制御手段は前記第1の膨張機構の弁を所定の弁
    開度とし、かつ前記第2の膨張機構の弁開度を調節して
    前記第2の膨張機構を通過する前記冷媒の流路を絞るよ
    うにする請求項1に記載の空気調和装置。
  3. 【請求項3】 前記室内熱交換器を蒸発器として用い、
    前記室外熱交換器を凝縮器として用いる冷房運転の場合
    は、前記制御手段は前記第2の膨張機構の弁を所定の弁
    開度とし、かつ前記第1の膨張機構の弁開度を調節して
    前記第1の膨張機構を通過する前記冷媒の流路を絞るよ
    うにする請求項1に記載の空気調和装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記圧縮機の回転数に
    応じて、前記第1の膨張機構及び第2の膨張機構の弁開
    度を調節する請求項1から3のいずれかに記載の空気調
    和装置。
  5. 【請求項5】 前記室外熱交換器は、送風機により空気
    が通過し、前記補助熱交換器は、前記室外熱交換器に対
    して風上側に配置されている請求項1から4のいずれか
    に記載の空気調和装置。
  6. 【請求項6】 前記補助熱交換器のパス数は、1パスで
    ある請求項5に記載の空気調和装置。
  7. 【請求項7】 前記室内熱交換器及び前記室外熱交換器
    の各空気吸込口の空気温度を検出する空気温度検出手段
    と、前記室内熱交換器の空気吸込口の空気温度と前記室
    外熱交換器の空気吸込口の空気温度とを比較する空気温
    度比較手段とを備え、前記制御手段は、前記各空気温度
    の温度差に応じて前記第1及び第2の膨張機構の弁開度
    を調節する請求項1から6のいずれかに記載の空気調和
    装置。
  8. 【請求項8】 前記補助熱交換器が室外に配置され、前
    記室内熱交換器を凝縮器として用い、前記室外熱交換器
    を蒸発器として用いる暖房運転の場合に、前記空気温度
    比較手段によって、前記室外熱交換器の空気吸込口の空
    気温度が、前記室内熱交換器の空気吸込口の空気温度以
    上であると判断されると、前記制御手段は、前記第2の
    膨張機構の弁を所定の弁開度とし、かつ前記第1の膨張
    機構の弁開度を調節して前記第1の膨張機構を通過する
    前記冷媒の流路を絞るようにする請求項7に記載の空気
    調和装置。
  9. 【請求項9】 前記冷媒として、HFC−32、HFC
    −32を含む混合冷媒、及び炭化水素冷媒から選ばれる
    少なくとも一つの冷媒を用いた請求項1から8のいずれ
    かに記載の空気調和装置。
JP11025385A 1999-02-02 1999-02-02 空気調和装置 Pending JP2000227261A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11025385A JP2000227261A (ja) 1999-02-02 1999-02-02 空気調和装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11025385A JP2000227261A (ja) 1999-02-02 1999-02-02 空気調和装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000227261A true JP2000227261A (ja) 2000-08-15

Family

ID=12164417

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11025385A Pending JP2000227261A (ja) 1999-02-02 1999-02-02 空気調和装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000227261A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008025897A (ja) * 2006-07-20 2008-02-07 Nikkei Nekko Kk 冷暖房空調システムの室外機用熱交換器
WO2011052047A1 (ja) * 2009-10-28 2011-05-05 三菱電機株式会社 冷凍サイクル装置
JPWO2012066763A1 (ja) * 2010-11-15 2014-05-12 三菱電機株式会社 冷凍装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008025897A (ja) * 2006-07-20 2008-02-07 Nikkei Nekko Kk 冷暖房空調システムの室外機用熱交換器
WO2011052047A1 (ja) * 2009-10-28 2011-05-05 三菱電機株式会社 冷凍サイクル装置
JP5518089B2 (ja) * 2009-10-28 2014-06-11 三菱電機株式会社 空気調和装置
US9822995B2 (en) 2009-10-28 2017-11-21 Mitsubishi Electric Corporation Refrigeration cycle apparatus
JPWO2012066763A1 (ja) * 2010-11-15 2014-05-12 三菱電機株式会社 冷凍装置
US9599395B2 (en) 2010-11-15 2017-03-21 Mitsubishi Electric Corporation Refrigerating apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6081033B1 (ja) 空気調和装置
EP1921400B1 (en) Simultaneous cooling-heating multiple type air conditioner
KR100717444B1 (ko) 멀티 에어컨 및 에어컨 제어방법
JP2019074222A (ja) 冷凍装置
JPH07234038A (ja) 多室型冷暖房装置及びその運転方法
JP2006283989A (ja) 冷暖房システム
KR20030095612A (ko) 냉난방 동시형 멀티공기조화기 및 그 제어방법
JPH10176867A (ja) 空気調和装置
JPH06281280A (ja) 空気調和装置
JPH09196489A (ja) 空気調和機の冷凍サイクル
AU2020280443B2 (en) Water heater
JP2006194526A (ja) 空気調和装置
JP2003166743A (ja) 空気調和装置
JPH074794A (ja) 空気調和装置
JP2020153604A (ja) 冷凍サイクル装置
JP2000227261A (ja) 空気調和装置
JP2005016881A (ja) 空気調和装置
CN210951943U (zh) 空调系统
JP2008175430A (ja) 空気調和機
JP2002147819A (ja) 冷凍装置
JP3198859B2 (ja) マルチ型空気調和機
JP2001304652A (ja) 空調機とその制御方法
JP2021055958A (ja) 冷凍装置
JPH06281273A (ja) 空気調和装置
JP2004170048A (ja) 空気調和装置