JP2000225586A - 作業場供給装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業場の簡単かつコンパクトな供給を保証す
る作業場供給モジュールの提供。 【解決手段】 供給線（管）の少なくとも１本が圧縮空
気導管（３）であって、キャリッジ（２）に圧縮空気取
出しスリーブ（７）が設けられており、かつモジュール
がその長手方向に貫通した圧縮空気通路（９）を有し、
その圧縮空気通路が取出し分岐（１４）を介して圧縮空
気導管（３）のレール固定の端部と接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、請求項１の前提部
分に記載の作業場供給モジュールと、この種のモジュー
ルを多数備えた作業場供給装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】レールとその中で案内される、長手方向
に摺動可能なキャリッジとを有する作業場供給装置が知
られており、その場合にレールは通常取付け部材を有
し、その取付け部材によって装置は天井または支持体に
固定することができる。レールは、ほぼＣ字形状の横断
面を有し、その場合にレールの下側にはレールに沿って
スリットが形成されている。キャリッジは、レール内部
で案内されており、そのために通常は２つの走行装置を
有し、その走行装置はレールの下側の内側で転がり移動
することができる。各々の走行装置からは、レールのス
リットから下方へ向かって支持体が突出しており、その
支持体に本来のキャリッジが懸架されている。それによ
ってキャリッジはレールに沿って走行することができ
る。レールの内部には１本または複数本の電線が配置さ
れており、その電線は高圧電流線または低圧電流線とし
て形成することができ、またデータ伝送用の導線を有す
ることもできる。電線は、レールの内部の供給点へ導か
れるが、直接レールには導かれないというのは、キャリ
ッジの摺動によって供給ラインの折曲がもたらされる場
合があるからである。従って電線は、少なくともレール
の部分領域内では、フレキシブルなエネルギーチェーン
の内部に延びている。このフレキシブルなエネルギーチ
ェーンの一方の端部はレールに関して固定されており、
他方の端部はキャリッジないしはキャリッジの走行装置
に固定されている。キャタピラ導線としても知られてい
るフレキシブルなエネルギーチェーンは、上方のチェー
ン部分と下方のチェーン部分とを有し、それらが互いに
対して平行に延びており、その場合に上方のチェーン部
分がレールの上側の近傍に、そして下方のチェーン部分
はレールの下側の近傍に延びており、かつこの下側の上
に載置されている。上方のチェーン部分から下方のチェ
ーン部分への移行は、チェーンの１８０°の屈曲によっ
て仲介されている。チェーンの開放端部は、レール内部
に固定され、ないしはキャリッジに固定されている。

【０００３】レール内部へ案内される供給ラインは、ま
ずガイド無しでレール内に延びており、このレール内で
付加的に固定されることが可能である。その後供給ライ
ンはフレキシブルなエネルギーチェーン内へ進入して、
まず上方のチェーン部分を通って、その後１８０°の屈
曲部へ、それから下方のチェーン部分を通り、その下方
のチェーン部分はキャリッジの走行装置のところで終了
している。その後供給ラインはレールから突出している
本来のキャリッジへ案内され、そこにコンセントまたは
他の取出し装置が設けられている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】この種の作業場供給装
置においては、その中で電線しか案内できず、他のエネ
ルギー担体または原料のためには他の供給装置を設けな
ければならない、という欠点がある。従って本発明の課
題は、作業場の簡単かつコンパクトな供給を保証する作
業場供給モジュールを提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この課題は、請求項１に
記載の特徴によって解決される。好ましい実施形態が、
従属請求項に記載されている。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の実施の形態を説明する。図１から３に示す作業場供
給モジュールは、ほぼＣ字状のプロフィールを有するレ
ール１を備えている。これは特に、図２と３から明らか
である。レール１は上側１０と下側１２並びに２つの外
側を有し、その場合に下側１２はレール１に沿って延び
るスリットを有する。レール１の上側には、長手方向に
延びるスリットが形成されており、そのスリット内へ部
屋の天井または基台に取り付けられた保持レールを挿入
することができる。レール１の左右の外側には、それぞ
れ円筒セグメント形状のカバーが取り付けられているの
で、カバー１９の内側とレール１の外側との間には、中
空空間が形成される。

【０００７】レール１の内部には、特に図１から明らか
なように、フレキシブルなエネルギーチェーン４が配置
されている。このフレキシブルなエネルギーチェーン４
の一方の端部４は、レール１の内部に固定されている。
そこから始まってフレキシブルなエネルギーチェーン４
の上方のチェーン部分がレール１の内側の上側１０に沿
って延びている。それに連続してフレキシブルなエネル
ギーチェーン４の１８０°屈曲部が設けられており、そ
してそれに連続してエネルギーチェーン４の下方のチェ
ーン部分がレール１の内側の下側１２に沿って、上方の
チェーン部分に対して平行にエネルギーチェーン４の他
方の端部６まで戻るように延びている。

【０００８】エネルギーチェーン４はそれ自体公知であ
って、好ましくは個々のプラスチック部材からなり、そ
のプラスチック部材が互いにリンク結合されて、供給ラ
インを挿通させる内側の通路を形成している。

【０００９】レール１の内部では、キャリッジ２が２つ
の走行装置１３を介して走行することができる。２つの
走行装置１３はレール１の内部に配置されており、それ
ぞれ２つの同軸のローラ１５を有し、そのローラがレー
ル１の内側の下側１２上で、特にその長手スリットの左
右で転がり移動する。

【００１０】走行装置１３は、それぞれ支持体を有し、
その支持体がレール１のスリットを通して下方へ延びて
いる。２つの支持体が一緒になって、本来のキャリッジ
２を支承している。本来のキャリッジ２は、大体におい
て結合片１６であって、この結合片が２つの支持体間に
延びており、かつその結合片に取出し装置が配置されて
いて、その取出し装置へ供給ラインが導かれている。

【００１１】供給ラインは、図示の実施例においては圧
縮空気導管３と電線８とからなり、フレキシブルなエネ
ルギーチェーン内で案内される。電線８は、カバー１９
の内側とレールの外側との間に形成される中空空間内に
延びており、レール１の内部の図示されていない個所へ
導かれる。レールの内部で電線８は自由に延び、あるい
はレールの内側端縁に取り付けられて（図１の左）、フ
レキシブルなエネルギーチェーンのレール固定の固定個
所（参照符号５）でフレキシブルなエネルギーチェーン
４へ進入する。

【００１２】レールの内部において、エネルギーチェー
ン４の上方に、貫通した圧縮空気通路９が長手方向に延
びている。圧縮空気通路９は、レール１の原材料の孔と
して形成されている。圧縮空気通路９の取出し分岐１４
から始まって、圧縮空気通路３がフレキシブルなエネル
ギーチェーンのレール固定の固定個所（参照符号５）へ
導かれて、そこでフレキシブルなエネルギーチェーン４
へ進入している。そこから（ここでは図示されていない
が）電線８と圧縮空気導管３はエネルギーチェーン４内
で並んでその上方のチェーン部分、屈曲部並びにその下
方のチェーン部分を通って走行装置１４へ延びている。
この走行装置の支持体は、内側の透孔１７を有し、その
透孔を通して供給ライン３と８が、特に取出し装置まで
延びており、その場合に単に圧縮空気取出しスリーブ７
が設けられており、それに圧縮空気螺旋ホース２０を取
り付けることができる。電線８については、たとえばコ
ンセントが設けられている。場合によって発生するトル
クを補償するために、バランサ２１が設けられている。

【００１３】ここでは図示されていない他の実施例にお
いては、貫通した圧縮空気通路９をエネルギーチェーン
４の下方または隣に延びるようにすることもできる。図
示されていない他の実施例においては、圧縮空気通路
は、長手方向または横方向にも延びるパイプによって形
成される。

【００１４】本発明によれば、１本または複数本の圧縮
空気供給導管３も、１本または多数本の電線８も、そし
てたとえばガスまたは液体供給導管のような他の供給ラ
インも、レール１に接して摺動可能なキャリッジ２へ導
くことができる。供給ラインの状態を検査するために、
キャリッジ２に、または取出し分岐１４の領域に、たと
えば圧縮空気マノメータのような測定装置あるいは流量
測定装置が設けられている。

【００１５】本発明によれば、図４に示すように、上述
した種類のこの種の多数の作業場供給モジュールＡ、
Ｂ、Ｃをその長手方向に沿って並べて、共通の貫通した
圧縮空気通路９を形成し、そこから個々の供給モジュー
ルに圧縮空気を供給することができる。圧縮空気通路９
からの圧縮空気の取出しは、好ましくは取出し分岐１４
内に取り付けられた逆止め弁１８を介して行われる。

【００１６】

【発明の効果】この種の作業場供給装置によれば、たと
えば圧縮空気タンクと液体タンクのような他の供給装置
を作業場におく必要はない。電気的なエネルギーもデー
タも、圧縮空気とガスおよび液体の供給導管も、作業場
供給装置を介して中央で供給することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に基づく作業場供給モジュールの縦断面
図である。

【図２】図１に示す供給モジュールの、フレキシブルな
チェーン領域における縦断面図である。

【図３】図１に示す供給モジュールの、取出し分岐の領
域における縦断面図である。

【図４】図１に示す３つの供給モジュールを備えた、本
発明に基づく作業場供給装置の縦断面図である。

【符号の説明】

１…レール ２…キャリッジ ３…圧縮空気導管 ４…エネルギーチェーン ８…電線 ９…圧縮空気通路 １４…取り出し分岐

Claims (11)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 レール（１）と、そのレールに接して案
   内される、装置に沿って摺動可能なキャリッジ（２）
   と、少なくとも１本の供給ラインを有し、前記供給ライ
   ンがレール（１）の内部に配置されたフレキシブルなエ
   ネルギーチェーン（４）内で案内されており、その場合
   にフレキシブルなエネルギーチェーン（４）の一方の端
   部（５）がレール（１）に関して固定されており、他方
   の端部（６）はキャリッジ（２）に固定されている、作
   業場供給モジュール（Ａ）において、 少なくとも１本の供給ラインが圧縮空気導管（３）であ
   って、キャリッジ（２）に圧縮空気取出しスリーブ
   （７）が設けられており、モジュール（Ａ）がその長手
   方向に貫通した圧縮空気通路（９）を有し、その圧縮空
   気通路が取出し分岐（１４）を介して圧縮空気導管
   （３）のレール固定の端部と接続されていることを特徴
   とする作業場供給モジュール。
2. 【請求項２】 圧縮空気通路（９）が多数の取出し分岐
   （１４）を有し、前記取出し分岐がそれぞれ他の圧縮空
   気導管と接続可能であることを特徴とする請求項１に記
   載の作業場供給モジュール。
3. 【請求項３】 取出し分岐（１４）が、それぞれ逆止め
   弁（１８）を有することを特徴とする請求項１または２
   に記載の作業場供給モジュール。
4. 【請求項４】 供給ラインが、電線（８）を含むことを
   特徴とする請求項１から３のいずれか１項に記載の作業
   場供給モジュール。
5. 【請求項５】 供給ラインが、液体供給導管を含むこと
   を特徴とする請求項１から４のいずれか１項に記載の作
   業場供給モジュール。
6. 【請求項６】 供給ラインが、ガス供給導管を含むこと
   を特徴とする請求項１から５のいずれか１項に記載の作
   業場供給モジュール。
7. 【請求項７】 キャリッジ（２）が、圧縮空気マノメー
   タを有することを特徴とする請求項１から６のいずれか
   １項に記載の作業場供給モジュール。
8. 【請求項８】 キャリッジ（２）に、または取出し分岐
   （１４）に、圧縮空気測定装置が設けられていることを
   特徴とする請求項１から７のいずれか１項に記載の作業
   場供給モジュール。
9. 【請求項９】 レール（１）の上側（１０）に、レール
   （１）を取り付けるための固定装置（１１）が設けられ
   ていることを特徴とする請求項１から８のいずれか１項
   に記載の作業場供給モジュール。
10. 【請求項１０】 レール（１）がほぼＣ字形状の、レー
    ル（１）の下側（１２）で開放したプロフィールを有
    し、キャリッジ（２）が少なくとも１つの走行装置（１
    ３）を有し、その走行装置がレール（１）の内部の下側
    （１２）上で転がり移動し、かつ前記走行装置にキャリ
    ッジ（２）が懸架されていることを特徴とする請求項１
    から９のいずれか１項に記載の作業場供給モジュール。
11. 【請求項１１】 請求項１から１０のいずれか１項に記
    載の、多数の作業場供給モジュール（Ａ、Ｂ、Ｃ）から
    形成される作業場供給装置において、 個々のモジュール（Ａ、Ｂ、Ｃ）が、唯一の貫通した圧
    縮空気通路（９）を形成するために、長手方向に互いに
    相前後して配置されていることを特徴とする作業場供給
    装置。