JP2000225557A - ウェーハ研磨ヘッド、ウェーハ研磨装置ならびにウェーハの製造方法 - Google Patents

ウェーハ研磨ヘッド、ウェーハ研磨装置ならびにウェーハの製造方法

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JP2000225557A
JP2000225557A JP2938999A JP2938999A JP2000225557A JP 2000225557 A JP2000225557 A JP 2000225557A JP 2938999 A JP2938999 A JP 2938999A JP 2938999 A JP2938999 A JP 2938999A JP 2000225557 A JP2000225557 A JP 2000225557A
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    • B24B37/27Work carriers
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 研磨パッドに発生する波打ち変形を防止して
ウェーハ表面における研磨の均一性を向上させる。 【解決手段】 天板部1aと周壁部1bとからなるヘッ
ド本体1と、ヘッド本体1内に張設されたダイヤフラム
2と、ダイヤフラム2の変形に伴ってウェーハWを変位
させるキャリア3と、ダイヤフラム2の下面に固定さ
れ、その変形に伴って変位可能に設けられたリテーナリ
ング4と、ダイヤフラム2をヘッド軸線L方向に変形さ
せる圧力調整機構5とを具備するウェーハ研磨ヘッドH
において、ヘッド本体1とダイヤフラム2との間に介装
されてフランジ部10aをなす着脱可能なスペーサ10
を設けることで、リテーナリングを介して研磨パッドP
に作用する押圧力を低減させ、研磨パッドPに発生する
波打ち変形を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造プロセ
スにおいて半導体ウェーハの表面を研磨する研磨装置に
用いられるウェーハ研磨ヘッドに関し、特にウェーハ表
面における研磨量の均一性を高めるための改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体製造装置の高集積化に伴う
転写パターンの微細化が進んでおり、特に多層構造の微
細な転写パターンの形成を容易にかつ確実に行うため
に、製造工程中において半導体ウェーハ(以下、ウェー
ハ)の表面をより平坦化させることが重要となってい
る。そこで、平坦化の度合いが高く、凹部への膜の埋め
込みが可能であるとの観点から、化学的機械研磨法(以
下、CMP法)が脚光を浴びている。
【0003】CMP法とは、アルカリ性または酸性の溶
液、砥粒剤等を用いて化学的・機械的にウェーハの表面
を研磨し、平坦化する方法であるが、この方法に用いら
れるウェーハ研磨ヘッドの一例として、特開平8−22
9804号に記載されるものがある。
【0004】上記ウェーハ研磨ヘッドを図5に示す。図
において、ウェーハ研磨ヘッドは、天板部21aとその
外周に固定された筒状の周壁部21bとからなるヘッド
本体21と、ヘッド本体21の内部に張設されたゴム等
の弾性材料からなるダイヤフラム22と、ダイヤフラム
22の下面に固定された円盤状のキャリア23と、キャ
リア23の外周および周壁部21bとの間に僅かな隙間
を空けて同心状に配置された円環状のリテーナリング2
4と、ヘッド本体21とダイヤフラム22との間に形成
された流体室R内の圧力を調整する圧力調整機構25と
を備えている。
【0005】ダイヤフラム22は、周壁部21bとダイ
ヤフラム固定リング27との間に挟まれ、ダイヤフラム
固定リング27側からネジ27aを螺入されることによ
りヘッド本体21に固定されている。
【0006】キャリア23は、ダイヤフラム22の下面
側配置され、ダイヤフラム22の上面側にダイヤフラム
22を挟むようにして配置されたキャリア固定リング2
8側からネジ28aを螺入されることによりダイヤフラ
ム22に固定されている。
【0007】リテーナリング24は円環状に形成されて
周壁部21bとキャリア23の外周面との間に形成され
る円形の溝に填め込まれ、周壁部21bの内壁との間な
らびにキャリア23の外周面との間に僅かな隙間を空け
て周壁部21b、キャリア23と同心状に配置されてい
る。さらに、リテーナリング24は、ダイヤフラム22
の上面側にダイヤフラム22を挟むようにして配置され
たリテーナリング固定リング29側からネジ29aを螺
入されることによりダイヤフラム22に固定されてい
る。リテーナリング24には、ネジ29aが螺着される
上部が金属により形成され、研磨パッドPに当接される
下部が樹脂により形成された2ピース構造が採用されて
いる。
【0008】上記ウェーハ研磨ヘッドを備える研磨装置
によりウェーハWの研磨を行う場合、まず、ウェーハW
はリテーナリング24の内側に填め込まれるようにして
キャリア23の下面に設けられたウェーハ付着シートS
に付着される。そして、下方に向けて露出されるウェー
ハWの表面が、プラテンBの上面に貼付された研磨パッ
ドPに当接され、研磨砥粒剤を含むスラリーの供給を受
けながら、ウェーハ研磨ヘッドの回転により研磨され
る。
【0009】このとき、キャリア23ならびにリテーナ
リング24は、ダイヤフラム22の弾性変形によりそれ
ぞれ独立して上下方向に変位するフローティング構造と
なっており、キャリア23およびリテーナリング24の
研磨パッドPへの押圧力は、圧力調整機構25によって
調整された流体室R内部の圧力に応じて変化するように
なっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】リテーナリング24の
下端はキャリア23よりも下方に突出しており、キャリ
ア23の下面に付着されたウェーハWの外周を保持する
ようになっている。これは、研磨加工中のウェーハWが
キャリア23から外れるといった不具合を防止すること
に加え、ウェーハWをリテーナリング24で囲み、この
リテーナリング24の下端面をウェーハWの下面(研磨
面)と同じ高さに位置させることでウェーハWの外周部
における研磨量がウェーハWの中央部よりも大きくなる
現象を防止するためである。
【0011】しかしながら、研磨パッドPの材質によっ
ては、図6に示すように、リテーナリング24に当接し
た箇所の内側部分に沿って研磨パッドPが局部的に盛り
上がり(以下、これを「波打ち変形」と称する)、この
盛り上がり部分TによってウェーハWの外周縁Gが過剰
に研磨され、ウェーハW表面における研磨の均一性が阻
害されるといった問題がある。
【0012】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であり、研磨パッドに発生する波打ち変形を防止してウ
ェーハ表面における研磨の均一性を向上させることを目
的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明においては次のような構成を有するウェーハ
研磨ヘッドを採用する。すなわち、本発明に係るウェー
ハ研磨ヘッドは、天板部と該天板部の外周下方に設けら
れた筒状の周壁部とからなるヘッド本体と、該ヘッド本
体内にヘッド軸線に対し垂直に張設されて弾性変形可能
なダイヤフラムと、該ダイヤフラムの下面側に固定され
るとともに研磨すべきウェーハを下部に保持可能に設け
られ、下部に保持した該ウェーハをダイヤフラムの変形
に伴ってヘッド軸線方向に変位させるキャリアと、該キ
ャリアの外周と前記周壁部の内壁との間に該周壁部と同
心状に配置されて前記ダイヤフラムの下面に固定され、
該ダイヤフラムの変形に伴って前記ヘッド軸線方向に変
位可能に設けられたリテーナリングと、前記ヘッド本体
と前記ダイヤフラムとの間に形成された流体室に満たさ
れる流体の圧力を調整することによりダイヤフラムを前
記ヘッド軸線方向に変形させて前記キャリアならびにリ
テーナリングを下方に押圧する圧力調整機構とを具備す
るウェーハ研磨ヘッドであって、前記ヘッド本体に、前
記ダイヤフラムの下面あるいは上下両面に沿って張出
し、ダイヤフラムの上下方向の変形を規制することによ
りダイヤフラムからリテーナリングに作用する押圧力を
低減させるフランジ部が設けられていることを特徴とす
るものである。
【0014】このウェーハ研磨ヘッドにおいては、リテ
ーナリングに作用する押圧力を低減させることで、リテ
ーナリングから研磨パッドに作用する押圧力を低減させ
ることが可能となる。そこで、例えば研磨パッドの材質
が柔らかく、波打ち変形を起こし易い場合には、ヘッド
本体にフランジ部を設けることで波打ち変形を防止し、
ウェーハ表面の外周縁の過剰な研磨を防止することがで
きる。
【0015】本発明においては、ヘッド本体とダイヤフ
ラムとの間に介装されてフランジ部を構成する着脱可能
なスペーサを採用することが望ましい。これにより、研
磨パッドの材質に応じてスペーサを装着し、対象となる
研磨パッドに最適な押圧力を作用させることで、ウェー
ハ研磨量の均一化が図れる。さらに、引き出し幅の異な
るスペーサを研磨パッドの材質に対応して用意しておけ
ば、ウェーハ研磨ヘッドの汎用性が高まる。
【0016】本発明に係るウェーハ研磨装置において
は、上記のように構成されたウェーハ研磨ヘッドにより
研磨すべきウェーハを保持することで、研磨パッドの波
打ち変形が防止されてウェーハの外周縁の過剰な研磨が
防止されるので、ウェーハの加工精度ならびに生産性の
向上が図れる。
【0017】本発明に係るウェーハの製造方法において
は、前記ウェーハ研磨ヘッドにより研磨すべきウェーハ
を保持し、研磨パッドに押圧しながら研磨することで、
研磨パッドの波打ち変形が防止されてウェーハの外周縁
の過剰な研磨が防止されるので、加工精度の高いウェー
ハを製造可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明に係るウェーハ研磨ヘッ
ド、ウェーハ研磨装置ならびにウェーハの製造方法の実
施形態を図1ないし図4に示して説明する。図3に示す
ように、ウェーハ研磨装置には、ヘッド駆動機構である
カルーセルCの下部に複数のウェーハ研磨ヘッドHが設
けられており、これらウェーハ研磨ヘッドHが、プラテ
ンBに設けられた研磨パッドPの上で遊星回転されるよ
うになっている。
【0019】図1において、ウェーハ研磨ヘッドHは、
天板部1aと筒状の周壁部1bとからなるヘッド本体1
と、ヘッド本体1内にヘッド軸線Lに対し垂直に張設さ
れたダイヤフラム2と、ダイヤフラム2の下面側に固定
されて研磨すべきウェーハWを下部に保持可能に設けら
れたキャリア3と、キャリア3の外周と周壁部1bの内
壁との間に周壁部1bと同心状に配置されたリテーナリ
ング4とを備えている。
【0020】また、ヘッド本体1とダイヤフラム2との
間には流体室Rが形成され、流体室Rには空気(流体)
を加圧供給しさらにその圧力を調整することによりダイ
ヤフラム2をヘッド軸線L方向に変形させる圧力調整機
構5が接続されている。
【0021】ヘッド本体1は、円盤状の天板部1aと天
板部1aの外周下方に固定された筒状の周壁部1bとか
ら構成されており、天板部1aの下面側には円形の開口
を有する凹部1cが形成されている。天板部1aは、カ
ルーセルCに連結されたシャフト6に同軸に固定されて
おり、シャフト6には圧力調整機構5に連通する流路6
aが形成されている。また、周壁部1bの下端には、全
周にわたって半径方向内方に突出する段部1dが形成さ
れ、さらにその下方には円環状の張出し部1eが形成さ
れている。
【0022】ダイヤフラム2は、繊維補強ゴム等の弾性
材料を円板状に形成したもので、周壁部1bの内壁に形
成された段部1d上に配置されるとともに段部1dとダ
イヤフラム固定リング7との間に挟まれ、ダイヤフラム
固定リング7側からネジ7aを螺入されることによりヘ
ッド本体1に固定され、凹部1cを塞ぐように張設され
ている。
【0023】キャリア3は、セラミック等の高剛性材料
を一定の厚さとなるように円盤状に形成したもので、ダ
イヤフラム2の下面に接してヘッド本体1と同心状に配
置され、ダイヤフラムの上面側にダイヤフラム2を挟む
ようにして配置されたキャリア固定リング8側からネジ
8aを螺入されることによりダイヤフラム2に固定され
ている。キャリア3の下部には、研磨すべきウェーハW
を付着保持するウェーハ付着シートSが貼設けられてい
る。ウェーハ付着シートSは、不織布等の吸水性を有す
る材質で形成され、水分を吸収すると表面張力によりウ
ェーハを吸着するようになっている。
【0024】リテーナリング4は、図2に示すように、
円環状に形成された周壁部1bとキャリア3の外周面と
の間に形成される円形の溝に填め込まれ、周壁部1bの
内壁との間ならびにキャリア3の外周面との間に僅かな
隙間を空けて周壁部1b、キャリア3と同心状に配置さ
れたうえで、ダイヤフラム2の上面側にダイヤフラム2
を挟むようにして配置されたリテーナリング固定リング
9側からネジ9aを螺入されることによりダイヤフラム
2に固定されている。
【0025】リテーナリング4には、ネジ9aが螺着さ
れる上部が金属により形成され、研磨パッドPに当接さ
れる下部が樹脂により形成された2ピース構造が採用さ
れており、リテーナリング固定リング9との間でダイヤ
フラム2を挟む上端面4a、ならびに研磨パッドPに当
接される下端面4bは、ウェーハ研磨ヘッドHに取付ら
れた状態でヘッド軸線Lに垂直となるように平坦に形成
されている。
【0026】周壁部1bに形成された段部1dと段部1
d上に載置されるダイヤフラム2との間には、周壁部1
bと同心状に配置された円環状のスペーサ10が介装さ
れ、ダイヤフラム2とともにネジ止めされている。スペ
ーサ10の内周縁は、ダイヤフラム2の下面に沿って段
部1dよりも周壁部1bの半径方向内方に張出してフラ
ンジ部10aを形成しており、ダイヤフラム2はスペー
サ10が介装されない場合と比較して変形可能な面積が
狭められている。
【0027】リテーナリング4とダイヤフラム2との間
にも周壁部1bと同心状に配置された円環状のスペーサ
11が介装され、リテーナリング2とともにダイヤフラ
ム2にネジ止めされている。さらに、キャリア3とダイ
ヤフラム2との間には、周壁部1bと同心状に配置され
た円盤状のスペーサ12が介装され、キャリア3ととも
にダイヤフラム2にネジ止めされている。
【0028】ウェーハの製造に際し、上記のように構成
されたウェーハ研磨ヘッドHを備える研磨装置によって
ウェーハWの研磨を行う場合、ウェーハWはリテーナリ
ング4の内側に填め込まれるようにしてウェーハ付着シ
ートSに吸着される。そして、下方に向けて露出される
ウェーハWの表面が、プラテンBの上面に貼付された研
磨パッドPに当接され、研磨砥粒剤を含むスラリーの供
給を受けながら、ウェーハ研磨ヘッドHの回転により研
磨される。
【0029】このとき、フローティング構造が採用され
たキャリア3ならびにリテーナリング4は、ダイヤフラ
ム2の弾性変形によりそれぞれ独立して上下方向に変位
して研磨パッドPに向けて押圧される。ここで、キャリ
ア3、リテーナリング4に作用する押圧力は、流体の圧
力により弾性変形されるダイヤフラム2の受圧面積に比
例するが、弾性変形可能なダイヤフラム2はヘッド本体
1内部に張設された部分であり、キャリア3、リテーナ
リング4それぞれの受圧面積はダイヤフラム2に対する
固定部の面積に準じて振り分けられる。
【0030】すなわち、図4(a)に示すようにスペー
サ10を装着しない状態では、ヘッド軸線Lから段部1
dまでの距離をX、ヘッド軸線Lからキャリア3とリテ
ーナリング4の間隙までの距離をY、流体室R内部の圧
力をPとすると、圧力Pによりリテーナリング4に作用
する下方押圧力に寄与するダイヤフラム2の受圧面は、
X−Yの領域幅に含まれる面となる。
【0031】次に、図4(b)に示すようにスペーサ1
0を装着した状態では、段部1dからのフランジ部10
aの半径方向内方への張出し幅をKとすると、圧力Pに
よりリテーナリング4に作用する下方押圧力に寄与する
ダイヤフラム2の受圧面は、(X−K)−Yの領域幅に
含まれる面となる。よって、スペーサ10を装着するこ
とで、リテーナリング4の下方押圧力に寄与する受圧面
が張り出し幅K分だけ減少することがわかる。
【0032】なお、通常はリテーナリング4と段部1d
との高さをリテーナリング4側が低くなるように調整し
ており、また、ダイヤフラム2には常に下方押圧力が加
わっているため、ダイヤフラム2の下方への変形を規制
するのみで受圧面積を減少させる効果が得られるが、ダ
イヤフラム2の上面にも下面と同様の張り出し幅を有す
るスペーサを装着し、上下両方向への変形を規制すれ
ば、不測の上方変位が加わった場合でも、リテーナリン
グ4の下方押圧力を低減する効果が安定して得られる。
【0033】このように、スペーサ10を装着すれば、
キャリア3の受圧面積はそのままに、リテーナリング4
の受圧面積だけを減少させることが可能となり、リテー
ナリング4から研磨パッドPに作用する押圧力のみを低
減させることができる。これにより、研磨パッドPの波
打ち変形を防止してウェーハWの外周縁の過剰な研磨を
防止することができる。さらに、張り出し幅Kの異なる
スペーサ10を数種類用意しておき、研磨パッドPの材
質その他の条件に応じてこれらを使い分ければ、ウェー
ハ研磨ヘッドHの汎用性を高めることができる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るウェ
ーハ研磨ヘッドによれば、ヘッド本体に、ダイヤフラム
の上下方向の変形を規制するフランジ部を設けることに
より、リテーナリングから研磨パッドに作用する押圧力
を低減させることが可能となる。これにより、研磨パッ
ドの波打ち変形を防止してウェーハの外周縁の過剰な研
磨を防止することができる。
【0035】また、ヘッド本体とダイヤフラムとの間に
介装されてフランジ部を構成する着脱可能なスペーサを
採用し、研磨パッドの材質に応じて当該スペーサを装着
し、対象となる研磨パッドに最適な押圧力を作用させる
ことで、ウェーハ研磨量の均一化が図れる。さらに、張
り出し幅の異なるスペーサを研磨パッドの材質に対応し
て用意しておけば、ウェーハ研磨ヘッドの汎用性が高ま
る。
【0036】本発明に係るウェーハ研磨装置によれば、
前記ウェーハ研磨ヘッドにより研磨すべきウェーハを保
持することで、研磨パッドの波打ち変形を防止してウェ
ーハの外周縁の過剰な研磨を防止することができ、これ
によってウェーハの加工精度を高めるとともに生産性の
向上を図ることができる。
【0037】本発明に係るウェーハの製造方法によれ
ば、前記ウェーハ研磨ヘッドにより研磨すべきウェーハ
を保持し、研磨パッドに押圧しながら研磨することで、
研磨パッドの波打ち変形を防止してウェーハの外周縁の
過剰な研磨を防止することができ、これによって加工精
度の高いウェーハを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るウェーハ研磨ヘッドの実施形態
を示す側断面図である。
【図2】 図1におけるリテーナリングの拡大図であ
る。
【図3】 図1に示すウェーハ研磨ヘッドを備えるウェ
ーハ研磨装置の側面図である。
【図4】 リテーナリングの変位を示す状態説明図であ
って、(a)は従来のウェーハ研磨ヘッドにおけるリテ
ーナリングの変位の状態を示す側断面図、(b)は本実
施形態のウェーハ研磨ヘッドにおけるリテーナリングの
変位の状態を示す側断面図である。
【図5】 従来のウェーハ研磨ヘッドを示す側断面図で
ある。
【図6】 従来のウェーハ研磨装置の問題点を示す概略
図である。
【符号の説明】
1 ヘッド本体 1a 天板部 1b 周壁部 2 ダイヤフラム 3 キャリア 4 リテーナリング 5 圧力調整機構 7 ダイヤフラム固定リング 8 キャリア固定リング 9 リテーナリング固定リング 10 スペーサ 10a フランジ部 L ヘッド軸線 R 流体室 S ウェーハ付着シート W ウェーハ
フロントページの続き (72)発明者 駒崎 雅人 埼玉県大宮市北袋町1丁目297番地 三菱 マテリアル株式会社総合研究所内 (72)発明者 佐野 仁朗 埼玉県大宮市北袋町1丁目297番地 三菱 マテリアル株式会社総合研究所内 Fターム(参考) 3C058 AA07 AA12 AB04 CB01 CB03 CB07 DA17

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天板部と該天板部の外周下方に設けられ
    た筒状の周壁部とからなるヘッド本体と、 該ヘッド本体内にヘッド軸線に対し垂直に張設されて弾
    性変形可能なダイヤフラムと、 該ダイヤフラムの下面側に固定されるとともに研磨すべ
    きウェーハを下部に保持可能に設けられ、下部に保持し
    た該ウェーハをダイヤフラムの変形に伴ってヘッド軸線
    方向に変位させるキャリアと、 該キャリアの外周と前記周壁部の内壁との間に該周壁部
    と同心状に配置されて前記ダイヤフラムの下面に固定さ
    れ、該ダイヤフラムの変形に伴って前記ヘッド軸線方向
    に変位可能に設けられたリテーナリングと、 前記ヘッド本体と前記ダイヤフラムとの間に形成された
    流体室に満たされる流体の圧力を調整することによりダ
    イヤフラムを前記ヘッド軸線方向に変形させて前記キャ
    リアならびにリテーナリングを下方に押圧する圧力調整
    機構とを具備するウェーハ研磨ヘッドであって、 前記ヘッド本体に、前記ダイヤフラムの下面あるいは上
    下両面に沿って張出し、ダイヤフラムの上下方向の変形
    を規制することによりダイヤフラムを介して前記リテー
    ナリングに作用する押圧力を低減させるフランジ部が設
    けられていることを特徴とするウェーハ研磨ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記フランジ部が、前記ヘッド本体と前
    記ダイヤフラムとの間に着脱可能に介装されるスペーサ
    から構成されることを特徴とする請求項1記載のウェー
    ハ研磨ヘッド。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のウェーハ研磨ヘ
    ッドを備えることを特徴とするウェーハ研磨装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のウェーハ研磨装置に具備
    されるウェーハ研磨ヘッドにより研磨すべきウェーハを
    保持し、研磨パッドに押圧しながら研磨することで研磨
    済ウェーハを製造することを特徴とするウェーハの製造
    方法。
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