JP2000225134A - 身体固定具、プロテクター及び身体保護用衣服 - Google Patents

身体固定具、プロテクター及び身体保護用衣服

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    • A41D13/00Professional, industrial or sporting protective garments, e.g. surgeons' gowns or garments protecting against blows or punches
    • A41D13/015Professional, industrial or sporting protective garments, e.g. surgeons' gowns or garments protecting against blows or punches with shock-absorbing means
    • A41D13/0153Professional, industrial or sporting protective garments, e.g. surgeons' gowns or garments protecting against blows or punches with shock-absorbing means having hinged or separable parts

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  • Outer Garments And Coats (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 緊急時に身体および身体の一部を固定して外
圧を緩衝または排除することができると共に、通気性に
優れてムレ感から被着者を開放する。 【構成】 可撓性を有する気密性シートからなる袋体1
の下シート2と上シート3間を通気部6を残してハニカ
ムライン状に融着5し隣設する多数のハニカム状区画部
7を形成する。各ハニカム状区画部7に上下のシート
2,3を気密シール8して貫通する通気孔9を開設し、
各ハニカム状区画部に所定量の粒状体4を充填し、袋体
の一部にバルブを構成した排気口10を設けたことを特
徴とし、袋体1内部を減圧して粒状体4の流動を阻止し
て形状を固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固定具に関するも
のであり、殊にプロテクターや緩衝保護ベスト、或は応
急医療用添木など身体または身体の一部を固定保護する
身体固定具、プロテクター及び身体保護用衣服に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より骨折などの応急医療用添木とし
て、気密性シートにより袋体を構成し、内部に粒状物質
を充填すると共に、使用時に該袋体を患部に捲回した状
態で該袋体内部を減圧して形状を固定し、患部を固定す
る身体固定具が使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の身
体固定具では、袋体をその構成の必然性から気密性材料
によって形成しており、応急医療用添木としたとき通気
性がなくムレを生ずる問題を有するため、例えば患部が
大きく身体全体を固定する応急医療用添木としてはムレ
対策が必要となるといった問題を有していた。また、こ
れを乗馬やバイク、或は自動車競技等のプロテクター、
登山や高所作業用の緩衝保護ベストとして着用する場合
には暑さ対策がネックとなって利用することができない
といった問題を有していた。
【0004】本発明は上記問題に鑑みてなされたもので
あり、応急医療用添木、各種プロテクター、或は各種緩
衝保護ベストとして緊急時に身体および身体の一部を固
定して外圧を緩衝または排除することができると共に、
通気性に優れてムレ感から被着者を開放する新規構造の
身体固定具、プロテクター及び身体保護用衣服を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る身体固定具
は、可撓性を有する気密性シートにより袋体を構成し、
内部に通気性を有する比較的硬質の粒状物質を充填して
なり、袋体内部を減圧して粒状物質の流動を阻止して形
状を固定する身体固定具において、上記袋体が可撓性を
有する気密性シートからなる下シートと上シート間を通
気部を残してハニカムライン状に融着し隣設する多数の
ハニカム状区画部を形成すると共に、該各ハニカム状区
画部に上下のシートを気密シールして貫通する通気孔を
開設し、前記各ハニカム状区画部に所定量の前記粒状物
質を充填し、袋体の一部にバルブを構成した排気口を設
けたことを要旨とするものである。
【0006】即ち、上記構成では下シートと上シートを
気密シールして貫通する通気孔を多数開設しているた
め、使用時に身体側がムレることが少なくなり、例えば
患部に悪影響を及ぼすことを解消する。
【0007】また、上記袋体の少なくとも一側に適宜厚
さを有する通気性マットを並設固着することを要旨とす
るものであり、該通気性マットの構造によって、使用時
における身体への圧迫を平均的にすることができると共
に、気密性シートが面方向への広がりを確保して直接肌
に接することがなくなり、更に体表における通気性を改
善するように作用する。
【0008】上記身体固定具は、身体の所望部分に装着
可能なシート状、筒状または袋状を構成することによっ
てプロテクター、また、ジャンプスーツ型、ジャケット
型、或はパンツ型等の着用可能な形状にすることによっ
て身体保護用衣服を構成することを要旨とするものであ
る。更に、袋体の排気口に給排気バルブを具備して、給
気したとき各ハニカム状区画部が膨張して充分な浮力と
共に衝撃吸収力を有するように構成した場合には、海難
用の身体保護用衣服としても有用である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る身体固定具の
好ましい実施の形態を図面に従って説明する。図1乃至
図4は応急医療用添木を示すものであり、図1は一部切
欠した斜視図、図2は同拡大し一部を切欠した平面図、
図3はIII−III線断面図である。
【0010】符号1は可撓性を有する気密性シート材に
よって構成した下シート2と上シート3からなる袋体で
ある。該袋体1には、発泡スチロール樹脂の粒状体4が
所定量充填され、また下シート2と上シート3間は、例
えば高周波溶着装置により通気部6,6…を残してハニ
カムライン状の融着5,5…を構成し、平面方向に隣設
する多数のハニカム状区画部7,7…を形成する。
【0011】該各ハニカム状区画部7には、下シート2
と上シート3を例えば高周波溶着機によって裁断融着し
気密シール8して貫通する各一個の通気孔9を開設して
なるもので、各ハニカム状区画部7には所定量の粒状体
4が充填された状態になっている。
【0012】符号10は、袋体1の角部に設けた排気口
であり、該排気口10のチューブ内には逆止弁またはス
トップバルブ等の弁構造が構成してあり、給/排気ポン
プのジョイントプラグと接続する構造を有してなる。ま
た符号11は、袋体1の両側縁部に対応して複数対取り
付けた雌雄の面状ファスナーであり、該応急医療用添木
を患部に沿設固定する際に着脱自在に使用する。
【0013】また本実施例では、上記袋体1の下シート
2面に良通気性を有する可撓性を持った不織布により構
成した適宜厚さ(5〜10mm)をもった通気性マット
12を沿設一体化した応急医療用添木を構成しており、
上記袋体1の各通気孔9,9…は該通気性マット12の
通気路と連通して面を通過する空気流路を確保してな
る。
【0014】上記構成の応急医療用添木は、通気性マッ
ト12の面を患部に沿設した状態で給/排気ポンプによ
って排気口10から袋体1内部の空気を排出する。この
排気によって各ハニカム状区画部7,7…の空気は、通
気部6,6…を経て排出され、この減圧によって下シー
ト2と上シート3によって構成される各ハニカム状区画
部7,7…の容積が外圧によって押し縮められ、充填さ
れている発泡スチロール樹脂の粒状体4相互が密接して
袋体1の形状が沿設した形状に固定される。
【0015】この形状固化によって患部が確実に固定さ
れ、応急医療用添木としての役割を果たす。また、上記
構成によれば、患部側の面に通気性を有する通気性マッ
ト12が当接しており、袋体1の多数の通気孔9,9…
と通気路が連通しているため、使用時に身体側がムレる
ことが少なくなり、患部に悪影響を及ぼすことが減少す
る。
【0016】また、上記袋体1の一側に通気性マット1
2を並設固着した構成になっているため、該通気性マッ
ト12の面方向に連続した構造によって、使用時におけ
る身体への圧迫を平均的にすることができる。
【0017】
【実施例】〔実施例1〕次に、図5は各種スポーツの膝
用プロテクターを示すものである。該膝用プロテクター
13は、基本的には前記発明の実施の形態で説明した応
急医療用添木の袋体1の構造になっており、同一符号を
付して詳細な説明は省略する。
【0018】袋体1は使用者の膝が挿入可能な内径を有
する筒型に構成してあり、該袋体1から使用者の邪魔に
ならない位置にストップバルブを構成した排気口10を
突設した構造になっている。
【0019】上記構成の膝用プロテクター13は、膝の
外周部に外挿装着後、給/排気ポンプによって排気口1
0から袋体1内部の空気を排出する。この排気によって
膝用プロテクター13が形状固化する作用は前述した通
りであるが、プロテクターとして使用する場合は、この
排気度合いを調節してスポーツに応じて必要な可撓的自
由度を多少残しておく必要がある。
【0020】然して上記膝用プロテクターは、各ハニカ
ム状区画部7,7…の構成によって可撓的自由度が確保
されると共に、各ハニカム状区画部7,7…に充填した
粒状態4の潰れと移動によってエネルギーが吸収され、
衝撃吸収効果が得られると共に、使用者側の面に通気性
を有する通気性マット12が当接しており、袋体1の多
数の通気孔9,9…と通気路が連通しているため、使用
時にムレることが少なく、良好な着用感を維持すること
ができる。
【0021】〔実施例2〕またこの実施例はジャンプス
ーツ型、ジャケット型、或はパンツ型等、着用可能な形
状に構成した身体保護用衣服の実施例を示すものであ
り、図6はライダー用緩衝保護ベスト14の実施例につ
いて説明する。
【0022】該ライダー用緩衝保護ベスト14は、基本
的には前記発明の実施の形態で説明した応急医療用添木
の袋体1の構造になっており、同一符号を付して詳細な
説明は省略する。
【0023】この実施例はポンチョタイプのものを示し
ており、袋体1の中央部に着用者の頭部を挿出する頭部
挿通穴15を穿設すると共に、前身頃部16と後身頃部
17を構成し、着用時に前身頃部16と後身頃部17を
連繋する複数対の連繋用面ファスナー18,18…が両
わき部に対応して取り付けられている。
【0024】上記構成のライダー用緩衝保護ベスト14
は、必要によってその表面側にメッシュシート等の表皮
材(図示せず)を積層沿設して意匠性をもたせることが
できる。上記ライダー用緩衝保護ベスト14は、着用
時、給/排気ポンプによって排気口10から袋体1内部
の空気を排出する。この排気によって膝用プロテクター
13が形状固化する作用は前述した通りであるが、緩衝
保護ベストとして使用する場合は、この排気度合いを調
節してスポーツに応じて必要な可撓的自由度を多少残し
ておくか、逆に給気して各ハニカム状区画部7を膨張さ
せることもできる。
【0025】然して上記ライダー用緩衝保護ベスト14
は、各ハニカム状区画部7,7…の構成によって可撓的
自由度が確保されると共に、各ハニカム状区画部7,7
…に充填した粒状態4の潰れと移動によってエネルギー
が吸収され、衝撃吸収効果が得られると共に、使用者側
の面に通気性を有する通気性マット12が当接してお
り、袋体1の多数の通気孔9,9…と通気路が連通して
いるため、使用時にムレることが少なく、良好な着用感
を維持することができる。
【0026】更に、給気して各ハニカム状区画部を膨張
させた場合は、海難用緩衝保護ベストとしても充分な浮
力と共に衝撃吸収力を発揮するようになる。
【0027】
【発明の効果】以上述べたように本発明に係る、身体固
定具、プロテクター及び身体保護用衣服は、給/排気ポ
ンプによって排気口から袋体内部の空気を排出すること
によって、身体固定具の形状を固化するため、汲々医療
用添木、各種スポーツ用プロテクターまたは緩衝保護ベ
スト等として有用である。
【0028】また上記本発明の構成では、通気穴と通気
マット構造によって良好な通気性が確保でき、ムレ感が
解消されるだけでなく、減圧することによって小型化す
ることができるため、軽量と相俟って運送時の空気移送
を解消することができる等の優れた特徴を有するもので
あり、本発明の実施によって得られる効果は極めて大き
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る身体固定具の好ましい実施の形態
を示す応急医療用添木の一部切欠した斜視図である。
【図2】同拡大し一部を切欠した平面図である。
【図3】図2におけるIII−III線断面図である。
【図4】図3における排気状態を示す説明図である。
【図5】本発明に係るプロテクターの一実施例を示す膝
用プロテクターの一部切欠した斜視図である。
【図6】本発明に係る身体保護用衣服の一実施例を示す
緩衝保護ベストの一部切欠した平面図である。
【符号の説明】
1 袋体 2 下シート 3 上シート 4 粒状体 5 ハニカムライン状の融着 6 通気部 7 ハニカム状区画部 8 気密シール 9 通気孔 10 排気口 11 雌雄の面状ファスナー 12 通気性マット 13 膝用プロテクター 14 ライダー用緩衝保護ベスト 15 頭部挿通穴 16 前身頃部 17 後身頃部 18 連繋用面ファスナー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B011 AA01 AA05 AB08 AB11 AB12 AC04 AC10 3B031 AA02 AB04 AB09 AC01 AE05 AE09 4C098 AA01 BB02 BB08 BB09 BB11 BC02 BC04 BC06 BC44

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性を有する気密性シートにより袋体
    を構成し、内部に比較的硬質の粒状物質を充填してな
    り、袋体内部を減圧して粒状物質の流動を阻止して形状
    を固定する固定構造体において、 前記袋体が可撓性を有する気密性シートからなる下シー
    トと上シート間を通気部を残してハニカムライン状に融
    着し隣設する多数のハニカム状区画部を形成すると共
    に、該各ハニカム状区画部に上下のシートを気密シール
    して貫通する通気孔を開設し、前記各ハニカム状区画部
    に所定量の前記粒状物質を充填し、袋体の一部にバルブ
    を構成した排気口を設けた構造になることを特徴とする
    身体固定具。
  2. 【請求項2】 前記袋体の少なくとも一側に適宜厚さを
    有する通気性マットを並設固着したことを特徴とする請
    求項1記載の身体固定具。
  3. 【請求項3】 可撓性を有する気密性シートにより袋体
    を構成し、内部に比較的硬質の粒状物質を充填してな
    り、袋体内部を減圧して粒状物質の流動を阻止して形状
    を固定する固定構造体において、 前記袋体が可撓性を有する気密性シートからなる下シー
    トと上シート間を通気部を残してハニカムライン状に融
    着し隣設する多数のハニカム状区画部を形成すると共
    に、該各ハニカム状区画部に上下のシートを気密シール
    して貫通する通気孔を開設し、前記各ハニカム状区画部
    に所定量の前記粒状物質を充填し、袋体の一部にバルブ
    を構成した排気口を設けた構造になる固定構造体とし、 該固定構造体を、身体の所望部分に装着可能なシート
    状、筒状または袋状を構成したことを特徴とするプロテ
    クター。
  4. 【請求項4】 前記袋体の少なくとも内面に適宜厚さを
    有する通気性マットを並設固着したことを特徴とする請
    求項3記載のプロテクター。
  5. 【請求項5】 可撓性を有する気密性シートにより袋体
    を構成し、内部に比較的硬質の粒状物質を充填してな
    り、袋体内部を減圧して粒状物質の流動を阻止して形状
    を固定する固定構造体において、 前記袋体が可撓性を有する気密性シートからなる下シー
    トと上シート間を通気部を残してハニカムライン状に融
    着し隣設する多数のハニカム状区画部を形成すると共
    に、該各ハニカム状区画部に上下のシートを気密シール
    して貫通する通気孔を開設し、前記各ハニカム状区画部
    に所定量の前記粒状物質を充填し、袋体の一部にバルブ
    を構成した排気口を設けた構造になる固定構造体とし、 該固定構造体を、ジャンプスーツ型、ジャケット型、或
    はパンツ型等、着用可能な形状に構成したことを特徴と
    する身体保護用衣服。
  6. 【請求項6】 前記袋体の少なくとも内面に適宜厚さを
    有する通気性マットを並設固着したことを特徴とする請
    求項5記載の身体保護用衣服。
  7. 【請求項7】 前記袋体の排気口が給排気バルブを具備
    し、給気したとき各ハニカム状区画部が膨張して充分な
    浮力と共に衝撃吸収力を有することを特徴とする請求項
    5または請求項6記載の海難用の身体保護用衣服。
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