JP2000225085A - 食器洗い機 - Google Patents

食器洗い機

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JP2000225085A
JP2000225085A JP11027695A JP2769599A JP2000225085A JP 2000225085 A JP2000225085 A JP 2000225085A JP 11027695 A JP11027695 A JP 11027695A JP 2769599 A JP2769599 A JP 2769599A JP 2000225085 A JP2000225085 A JP 2000225085A
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bottom plate
dishwasher
water
washing tank
adjuster
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JP11027695A
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English (en)
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Hisashi Nogaki
久 野垣
Nobuyuki Maehashi
信之 前橋
Kazuhiro Haraga
一博 原賀
Tomohiro Nishi
智寛 西
Yoshihiro Ogami
芳浩 大神
Kazuaki Tawara
一秋 田原
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組立・検査時の作業コストを低減し、漏水3
0による電装部品の浸水を防止し、修理や施工の容易な
食器洗い機を提供する。 【解決手段】 底板20の後部に、給水ホース25と排
水ホース26の双方が入る前後方向に長いU字形の溝2
2'を設けたので、いずれのホースも溝22'から後方に
引き出すだけで底板20から取り出せ、組立・検査工程
の作業コストを低減できる。また底板20に電装部品を
囲むように防水リブ35を設け、底板20への滞留水に
対して防水リブ35内側の空間に水が浸入しない構造と
した。さらに底板20のアジャスタ取付部の後部に保護
壁41を設けキャビネットへの挿入時にアジャスタ40
が前端部55に当たりにくくなるため、アジャスタ40
の破損を防止できる。また、底板20前方のアジャスタ
40付近に隆起部45を設け、スパナ等の工具が回動で
きるスペースを拡大した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食器洗い機に関す
るものであり、特に、流し台にビルトインさせるのに好
適な食器洗い機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7に従来の食器洗い機の側面断面図を
示し、以下に従来の食器洗い機の構成と動作を説明す
る。全開状態で略水平となるドア4の内面上に置かれる
カゴ2は食器・調理器具が積載され、ドア4の内面から
洗浄槽1の内部に形成されたレール3に移動し、所定位
置に搬入・収納される。洗浄槽1やドア4の内面に設け
られた凹部などの所定位置に食器・調理器具洗浄用の専
用洗剤をセットし、ドア4が洗浄槽開口部下部を支点と
して回転しながら閉じられ、カゴ2が洗浄槽1の所定位
置に固定される。このとき、洗浄槽1とドア4は、内部
の水または湯の循環・噴射に対し略水密状態となる洗浄
室16を構成する。次に、操作部5によって実行する運
転プログラムを選択すると、選択された運転プログラム
に基づいて制御手段6により運転が開始される。
【0003】給水手段7ならびに水位検知手段8によっ
て洗浄槽1の内部に所定量の水または湯が供給された
後、洗浄ポンプ9を起動することによって、洗浄槽1内
に溜められた洗浄水は残菜フィルター12を通過し、ノ
ズル11より主に食器に向け、洗浄室16内に噴出され
る。ここで、ノズル11の噴流等により洗剤が洗浄水に
混入され、水温検知手段ならびにヒータ10によって所
定の水温に加熱・調整されながら、所定の時間、洗浄工
程が実行される。洗浄工程が終了すると排水ポンプ13
によって洗浄槽1内の洗浄水が排出され、給水手段7な
らびに水位検知手段8によって再び洗浄槽1の内部に所
定量の水または湯が供給され、すすぎ工程が開始され
る。水温、時間、などの設定の異なる複数回のすすぎ工
程により、食器表面および洗浄室16内に残留した洗剤
成分および微細化された食器付着物が機外に排出され、
洗浄運転が終了し、乾燥運転が開始される。乾燥運転
は、所定の洗浄室内温度設定で、所定の時間、乾燥手段
14を動作させて、高温気流を洗浄室16内に吹き出す
ことによって実行される。
【0004】以上のような複雑な動作を行うため、洗浄
槽1周辺には洗浄ポンプ9や排水ポンプ13等、種々の
機能部品や電装部品が取付けられ、これら機能部品や電
装部品の保護のため、洗浄槽1下部には底板20、上
面、側面には外装板17、背面には後外装板18が取付
けられている。洗浄、すすぎの各工程において、洗浄槽
1の内部には給水および排水が繰り返されるので、機内
の給水手段7と機外の給水管との接続、および機内の排
水ポンプ13と機外の排水管との接続のため、給水ホー
ス25および排水ホース26の2本のホースが必要とな
る。給水管および排水管と食器洗い機との多様な位置関
係に対応し、また、機内への虫の侵入を防止するため、
給水ホース25および排水ホース26は、食器洗い機の
左右方向の中央に位置し、施工時の各ホースの曲げに対
し堅牢に保持されるとともに周囲の隙間が小さいことが
望ましい。そのため、図8(a),(b)に示すよう
に、底板後方部21には、給水ホース25が通過できる
U字形の溝22と排水ホース26が貫通できる穴23を
形成し、溝22および穴23の周囲には上記ホースを保
持するリブ24を設けていた。しかし、食器洗い機の組
立、検査工程において、上記各ホースの底板20への取
付け取外しが数回発生し、穴23にホースを貫通させる
作業は手間がかかるため、組立、検査に際し作業コスト
を増大させていた。
【0005】また、上記の洗浄およびすすぎの各工程に
おいて、洗浄槽1内には水または湯が数回供給され、循
環されるが、給水路、循環路、および洗浄槽1に漏水3
0が生じた場合、漏水30を直ちに機外のあらゆる方向
に流出する構造では、食器洗い機が組み込まれたキャビ
ネットの膨潤・腐食を招くとともに、使用者が漏水30
の状況を確認しがたい。そのため、漏水30が生じても
一時的に食器洗い機機内に最大滞留水位h1まで滞留さ
せるとともに、h1>h2なる漏水検知水位h2にて漏水
30を検知し報知する機構、すなわち漏水検知手段31
が設置されている。漏水30が漏水検知水位h2に達し
て報知されれば、漏水30が最大滞留水位h1を越えて
機外に溢れ出る前に、使用者が給水管の止水栓を止める
ことにより、被害の拡大を防止できる。また、漏水30
が著しく多いか、使用者が漏水報知を感知できない状態
にいるなどの理由で、漏水30が最大滞留水位h1を越
えて機外へ溢れ出る場合にも、漏水30の発生と漏水3
0による被害の程度を使用者に知らしめるため、食器洗
い機前方から流出し、キャビネット内部の被害を最小限
にすることが望ましい。しかし、洗浄槽1下部に設置さ
れる洗浄ポンプ9や排水ポンプ13の最下部は底板20
の底部に近接し、その距離がh3<h2なる電装部品浸水
水位h3なので、漏水30滞留時にこれらの電装部品が
浸水する恐れがある。これら電装部品の浸水を防ぐため
には、電装部品を底板20の最大滞留水位h1よりも上
に位置するよう設置しなければならないが、その結果、
洗浄槽1の下面は上方へ押しやられ、洗浄槽1内の高さ
寸法が小さくなって食器収納数が減少するか、食器洗い
機全体の高さ寸法が大きくなって設置できる空間が限ら
れてしまうことになる。
【0006】図7では、制御手段6は下部パネル19に
直接固定されており、水位検知手段8に異常が生じて過
剰給水が洗浄槽1前方から溢れ出た場合、溢水32は洗
浄槽外面を流れる経路33と、制御手段6の外側を流れ
る経路34の2通りの経路が想定される。洗浄槽外面を
流れる経路33を通った溢水32は洗浄槽1下面から落
下し底板20に滞留するが、制御手段6の外側を流れる
経路34を通った溢水32は下部パネル19を経由して
直ちに床面に落下する。そのため、底板20の滞留水が
少なく漏水検知できない水位であっても、溢水32が制
御手段6の外側を流れる経路34をたどれば、床面を濡
らすことになる。また、漏水検知手段31は、洗浄槽1
の下方向への隆起を避けた後方に位置するので、故障・
異常時の修理に際し機体をキャビネットから取外さなけ
ればならないという問題をも有している。
【0007】次に、図9,図10に流し台と従来の食器
洗い機を示し、以下に従来の食器洗い機の施工について
説明する。食器洗い機は卓上型とビルトイン型に大別さ
れ、卓上型の食器洗い機の場合は、流し台のカウンター
51の上などに設置される。ビルトイン型食器洗い機に
はカウンター下設置タイプとキャビネット組込みタイプ
があり、カウンター下設置タイプはカウンター51の下
のキッチン床面上に置かれ、上面がカウンター51の下
面に接するよう全高を調節される。キャビネット組込み
タイプは、シンク50前面の幕板52下端、またはキャ
ビネットのカウンター下面と流し台収納部底板54の間
に組込まれる。施工時の機体の位置調整や施工状態の確
認は、下部パネル19を取外した状態で行うことが望ま
しく効率的であるが、制御手段6が下部パネル19に固
定されているため、下部パネル19の取外し時には制御
手段6のコネクタ類を外す必要があり、煩雑な作業とな
る。キャビネットへの組込みは、図9,図10に示すよ
うに、流し台の扉を取外した開口部53に食器洗い機の
最後部を挿入し、奥に押し入れるが、収納部底板54の
前端部55にアジャスタ40を衝突させる恐れがある。
アジャスタ40は食器洗い機の重量を支えるには十分な
強度を持つが、横向きの衝撃に対しては、衝撃荷重の大
きさの想定が難しく、必ずしも十分な強度を有するとは
言い難い。
【0008】図11に従来の食器洗い機のドアと下部パ
ネルを取り去った正面図を、図12に前方のアジャスタ
付近の下面図を示す。開口寸法の多様な流し台等のキャ
ビネットに対し、食器洗い機のアジャスタ40の出寸法
で高さ調整するが、高さによっては底板20の下面から
アジャスタ40の先端までの距離が小さいため、アジャ
スタを調整するスパナ等の工具43の回動可能範囲がa
〜bと狭くなり、設置後の機体の高さ調整が困難であっ
た。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、従
来の食器洗い機では多様な問題点があった。第1の課題
として、従来の食器洗い機では、底板20後方に給水ホ
ース25と排水ホース26が個別に貫通する穴23およ
び溝22が形成されていたが、組立・検査工程に各ホー
スの取付取外しが困難なため、作業コストが大きかった
ことが挙げられる。第2の課題として、従来の食器洗い
機では、給水路および循環路の漏水30を一時的に底板
20に滞留させるため、洗浄槽1下部に取付けられた電
装部品が漏水30の滞留によって浸水することが挙げら
れる。第3の課題として、従来の食器洗い機では、給水
手段7や水位検知手段8の異常により洗浄槽1前方から
溢れ出る過剰給水の一部が、下部パネル19に取付けら
れた制御手段6を経由して機体前方に流出するので、漏
水報知前に床面を濡らすことが挙げられる。第4の課題
として、従来の食器洗い機では、漏水検知手段31が機
体の奥に設置され、異常・故障の際に機体をキャビネッ
トから取り出す作業が必要になるなど、修理や動作確認
が困難であることが挙げられる。第5の課題として、従
来の食器洗い機では、制御手段6が下部パネル19に取
付けられているので、下部パネル19を取外す際には、
制御手段6のコネクタ類を外さなくてはならず、施工や
施工状態を確認することが困難であることが挙げられ
る。第6の課題として、従来の食器洗い機では、キャビ
ネット挿入時にアジャスタ40がキャビネットの収納部
底板54の前端部55に当たりやすく、アジャスタ40
を破損する恐れがあることが挙げられる。第7の課題と
して、従来の食器洗い機では、前方のアジャスタ40周
囲の隙間が小さいため、工具43の回動可能範囲が狭
く、設置後の機体高さの調整が困難であることが挙げら
れる。
【0010】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、本発明の目的は、組立・検査時の作業コス
トを低減し、漏水30による電装部品の浸水を防止し、
修理や施工の容易な食器洗い機を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、底板20のホース貫通部は給水ホース25を貫通す
るU字形の溝22と排水ホース26を貫通する穴23を
連結し、給水ホース25と排水ホース26の双方が入り
得る前後方向に長いU字形の溝22'とし、溝22'の周
囲には前記ホースを保持するリブ24を設けた。そのた
め、いずれのホースを底板20から取り出すときも、ホ
ースを後方に引き出すだけよく、組立・検査工程の作業
コストを低減できる。底板20への漏水30の滞留に対
しては、底板20の、洗浄槽1下部に取付けた電装部品
が近接する部分に、電装部品を囲むように電装部品防水
リブ35を設け、底板20への最大滞留水位に対しても
電装部品防水リブ35で囲まれた内側の空間に水が浸入
しない構造とした。そのため、漏水30が底板20に滞
留しても電装部品が浸水することは防止できる。洗浄槽
1内の水位を検知する水位検知手段8の異常等による過
剰給水に対しては、制御手段6を洗浄槽1に固定すると
ともに、底板20前面の制御手段6に対応する部分を制
御手段6最前面より前方に延伸させ、洗浄槽1前面から
制御手段6外側を経由して落下する過剰給水をも底板2
0で受け止める構造とした。そのため、従来漏水検知手
段31の作動による漏水報知以前に生じていた、過剰給
水による機体前面からの溢水の機外流出を防止できる。
また、前述の底板20前面の前方への延伸部を、制御手
段6より幅広く形成し、余剰の延伸部に漏水検知手段3
1を移設することにより、漏水検知手段31の故障・異
常時に修理・動作確認が容易となる。さらに、前述のよ
うに制御手段6を洗浄槽1に取付けると、下部パネル1
9のみの取付け、取外しが簡便になるので、食器洗い機
の位置調整や設置状態の確認ができ、施工が容易とな
る。底板20のアジャスタ取付部の後部に保護壁41を
設けることによって、キャビネットへの挿入時に、キャ
ビネットの収納部底板の前端部に保護壁41が当たり、
アジャスタ40が前端部55に当たりにくくなるため、
アジャスタ40の破損を防止することができる。また、
底板20前方のアジャスタ40付近に凹陥部45を設
け、スパナ等の工具が回動できるスペースを拡大したの
で、キャビネットに機体を挿入した後、前方のアジャス
タ40の調整が可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図に基づいて、本発明の実
施の形態を説明する。なお、従来の技術と同じ構成につ
いては、同じ符号を付しその説明を省く。
【0013】(実施の形態1)実施形態1の食器洗い機
の構成を図1、図2に示す。図1は食器洗い機の側面断
面図を、図2(a)は底板後方部の平面図を、図2
(b)は底板後方部の側面断面図を示す。底板後方部2
1には、前後方向に長い溝22'を設けることにより、
給水ホース25と排水ホース26を長い溝22'に通過
させ、機内から機外へ導く構造とした。これは、図8に
示す溝22および穴23を連通した形状となっているた
め、給水ホース25および排水ホース26が同時に通過
可能な十分なスペースを有し、各ホースを後方に引き出
すだけでホースは底板20から外れるので、食器洗い機
からの取付け取外しが容易となる。従って、組立・検査
工程における作業コストの低減が可能である。
【0014】次に、図1に示すように、洗浄槽1下面と
底板20の間に取付けられた洗浄ポンプ9および排水ポ
ンプ13を囲む形状で、h4>h1なるの高さh4の電装
部品防水リブ35を底板20に形成した。洗浄およびす
すぎの各工程において、給水路、循環路、および洗浄槽
1に漏水30が生じた場合、漏水30はまず底板20に
滞留し、水位が上昇して漏水検知水位h2に達する。こ
のとき、漏水検知手段31が滞留水を検知し、漏水の報
知がなされるが、使用者等により漏水30を止める措置
がなされない場合には、滞留水はなお水位を増し、底板
20の最大滞留水位h1に達する。さらに漏水30が継
続するようであれば、漏水30は底板20の前面を越え
て食器洗い機の前方に溢れ出ることになる。食器洗い機
をできるだけ小型化するために、洗浄ポンプ9または排
水ポンプ13等の電装部品と底板20との距離はh3<
h2なる電装部品浸水水位h3に設定されるが、電装部品
の周囲にはh4>h1なるの高さh4の電装部品防水リブ
35が設けられているため、電装部品が漏水30の滞留
によって浸水することはない。したがって、電装部品防
水リブ35を設けることにより、電装部品の最下部と底
板20との距離を大きくすることなく、漏水30の滞留
による電装部品の浸水を防止することができる。
【0015】また、図1に示すように、制御手段6を洗
浄槽1の前方開口部の下部に対して取付け、底板20の
前面を制御手段6の最前面より前方に延伸した。水位検
知手段8に異常が生じて過剰給水が洗浄槽1前方から溢
れ出た場合、溢水32は洗浄槽外面を流れる経路33
と、制御手段6の外側を流れる経路34の2通りの経路
が想定される。洗浄槽外面を流れる経路33を通った溢
水32は洗浄槽1下面から落下し底板20に滞留し、制
御手段6の外側を流れる経路34を通った溢水32は制
御手段6の最前面より前に延伸した底板20の前面付近
に落下するので、すべての溢水32は底板20に捕捉さ
れることになる。従って、制御手段6を洗浄槽1の前方
開口部の下部に対して取付け、底板20の前面を制御手
段6の最前面より前方に延伸したことによって、過剰給
水による溢水32が漏水報知前に床面を濡らすことを防
止できる。ここで、底板20の前面部のうち、制御手段
6の最前面より前方に延伸した部分の幅を、制御手段6
と漏水検知手段31が横方向に隣り合うように設置でき
るほど広く形成することにより、図1のように漏水検知
手段31を底板20の前方に設置することが可能とな
る。さらに、制御手段6を下部パネル19と独立させて
洗浄槽1に取付け、下部パネル19のみの取付け取外し
を可能としたので、施工時に機体の位置調整、設置状態
の確認が容易となる。
【0016】(実施の形態2)本発明に基づく食器洗い
機の構成を図3,図4に示す。底板20には機体の全高
調節が可能なアジャスタ40が取付けられ、アジャスタ
取付け部後部には前後方向に沿った下向きのリブ(保護
壁)41を形成した。食器洗い機のキャビネットへの組
込みでは、キャビネット本来の扉を取外した開口部53
に、機体の最後部が挿入され奥へ押し入れられる。本実
施の形態では、アジャスタ40後方にアジャスタの保護
壁として底板20から形成したリブ41があるため、挿
入時にそこ板54と持ち上げられた食器洗い機に若干の
高さのずれがあっても、キャビネット収納部底板54の
前端部55にリブ41が当たり、前端部55へのアジャ
スタ40の衝突を防ぐことができる。従ってアジャスタ
40の破損を防ぐことができる。
【0017】(実施の形態3)本発明に基づく食器洗い
機の構成を図5,図6に示す。図5に食器洗い機のドア
と下部パネルを取り去った正面図を、図6に前方のアジ
ャスタ付近の下面図を示す。食器洗い機設置時に設置面
(収納部底板)から機体の底板下面までの距離が、アジ
ャスタ調整用のスパナ等の工具43の厚さよりも大きく
なるように、底板20前方のアジャスタ取付け部付近に
底板の一部を上方に隆起させた凹陥部45を設けた。食
器洗い機はキャビネット内等に設置され、設置後も工具
43でアジャスタ40を回転させることによってキャビ
ネットとの隙間調整やがたつきの調整を行うが、底板2
0前方のアジャスタ40付近に、図5のように上方に隆
起した凹陥部45を設けることにより、前方のアジャス
タ40を調整する工具43は、図6に示すようにa'か
らb'まで回動可能となる。よって、図12に示す従来
の食器洗い機での回動可能範囲a〜bに比べて大幅に広
く、設置後の機体の高さ調整が容易になる。
【0018】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果が得ら
れる。請求項1では、底板後方部に前後方向に長い溝を
設けることにより、給水ホースと排水ホースを同時に通
過させ、機内から機外へ導く構造としたので、各ホース
を後方に引き出すだけでホースを底板から容易に外すこ
とができ、組立・検査工程における作業コストの低減が
可能である。請求項2では、洗浄槽下面と底板の間に取
付けられた電装部品を囲む形状の電装部品防水リブを底
板に形成したので、電装部品の最下部と底板との距離を
大きくすることなく、洗浄およびすすぎの各工程におけ
る給水路、循環路、および洗浄槽の漏水による底板への
滞留から、電装部品の浸水を防ぐことができる。請求項
3では、制御手段を洗浄槽の前方開口部の下部等に対し
て取付け、底板の前面を制御手段の最前面より前方に延
伸したので、水位検知手段に異常が生じて過剰給水が洗
浄槽前方から溢れ出た場合にも、すべての溢水は底板で
捕捉することができ、溢水が漏水報知前に床面を濡らす
ことを防止できる。請求項4では、底板の前面部を前方
に延伸し、漏水検知手段を底板の前方に設置したので、
漏水検知手段の修理、動作確認が容易となる。請求項5
では、制御手段を下部パネルとは独立にし洗浄槽等に取
付けたので、下部パネルのみの取付け取外しが可能とな
り、施工時に機体の位置調整、設置状態の確認が容易と
なる。請求項6では、底板のアジャスタ取付け部後部に
保護壁を形成したので、キャビネット収納部底板の前端
部に保護壁が当たり、前端部へのアジャスタの衝突を防
ぐことができる。従ってアジャスタの破損を防ぐことが
できる。請求項7では、底板のアジャスタ取付け部付近
に凹陥部を設けたので、設置後にアジャスタを回転させ
高さ調節する工具の回動可能範囲が広くなり、設置後の
機体の高さ調整が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す食器洗い機側面断面
図。
【図2】本発明の一実施形態を示す食器洗い機の底板後
方部詳細図であり、(a)は底板後方部平面図、(b)
は底板後方部側面断面図。
【図3】本発明の一実施形態を示す食器洗い機をキャビ
ネットに組み込む状態の側面図。
【図4】図3の食器洗い機を、更にキャビネットに押し
込んだ状態の側面図。
【図5】本発明の一実施形態を示す食器洗い機の、ドア
と下部パネルを取り去った正面図。
【図6】図5の食器洗い機のアジャスタ取付け部付近の
底板下面図。
【図7】従来の食器洗い機の側面断面図。
【図8】従来の食器洗い機の底板後方部詳細図であり、
(a)は底板後方部平面図、(b)は底板後方部側面断
面図。
【図9】従来の食器洗い機をキャビネットに組み込む状
態の側面図。
【図10】図9の食器洗い機を、更にキャビネットに押
し込んだ状態の側面図。
【図11】従来の食器洗い機の、ドアと下部パネルを取
り去った正面図。
【図12】図11の食器洗い機のアジャスタ取付け部付
近の底板下面図。
【符号の説明】
1:洗浄槽、2:カゴ、3:レール、4:ドア、5:操
作部、6:制御手段、7:給水手段、8:水位検知手
段、9:洗浄ポンプ、10:ヒータ、11:ノズル、1
2:残菜フィルタ、13:排水ポンプ、14:乾燥手
段、16:洗浄室、17:外装板、18:後外装板、1
9:下部パネル、20:底板、21:底板後方部、2
2:U字形の溝、22':前後方向に長いU字形の溝、
23:穴、24:リブ、25:給水ホース、26:排水
ホース、30:漏水、31:漏水検知手段、32:溢
水、33:洗浄槽外面を流れる経路、34:制御手段の
外側を流れる経路、35:電装部品防水リブ、40:ア
ジャスタ、41:保護壁(リブ)、43:工具、45:
凹陥部、50:シンク、51:カウンター、52:幕
板、53:開口部、54:収納部底板、55:底板の前
端部、h1:最大滞留水位、h2:漏水検知水位、h3:
電装部品浸水水位、h4:電装部品防水リブ高さ、
フロントページの続き (72)発明者 西 智寛 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 大神 芳浩 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 田原 一秋 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 Fターム(参考) 3B082 BA00 BD02 BD04 BD05 DB00

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄槽と、洗浄槽の下部に設けられた底
    板と、前記洗浄槽に機外から水を供給する給水ホース
    と、前記洗浄槽内の水を機外に導く排水ホースを備えた
    食器洗い機において、前記底板の後方部に複数のホース
    が通過可能な前後方向に長い溝を設け、前記給水ホース
    および前記排水ホースが、前記溝を通過することによっ
    て機内から機外へ導かれることを特徴とする食器洗い
    機。
  2. 【請求項2】 給水路、循環路、および洗浄槽からの漏
    水を滞留可能な底板を洗浄槽の下部に備えた食器洗い機
    において、前記洗浄槽下面と前記底板の間に取付けられ
    た電装部品を囲むよう前記底板にリブを形成したことを
    特徴とする食器洗い機。
  3. 【請求項3】 機内の電装部品の動作を制御する制御手
    段を備え、過剰給水による洗浄槽からの溢水を滞留可能
    な底板を洗浄槽下部に備えた食器洗い機において、前記
    制御手段が前記洗浄槽に取付けられ、前記底板の外周の
    うち、少なくとも前記制御手段に当接する部分を前記制
    御手段の最外面より外側に延伸して形成したことを特徴
    とする食器洗い機。
  4. 【請求項4】 前記底板に滞留した水を検知する漏水検
    知手段を前記底板の前方部に備えたことを特徴とする請
    求項2〜3に記載の食器洗い機。
  5. 【請求項5】 洗浄槽と、洗浄槽の下部に設けられた底
    板と、開閉可能なドアを有し、ドアの下方に制御手段と
    下部パネルを備えた食器洗い機において、前記制御手段
    が前記下部パネルと独立に取付けられたことを特徴とす
    る食器洗い機。
  6. 【請求項6】 洗浄槽下部に配設した底板に、機体の全
    高調節が可能なアジャスタを備えた食器洗い機におい
    て、前記底板のアジャスタ取付部の後部に保護壁を下向
    きに形成したことを特徴とする食器洗い機。
  7. 【請求項7】 洗浄槽下部に配設した底板に、機体の全
    高調節が可能なアジャスタを備えた食器洗い機におい
    て、前記底板のアジャスタ取付部の前方に凹陥部を設け
    たことを特徴とする食器洗い機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020071006A1 (ja) * 2018-10-05 2020-04-09 パナソニックIpマネジメント株式会社 食器洗い機

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