JP2000224949A - ゴキブリの忌避方法及び防除方法 - Google Patents
ゴキブリの忌避方法及び防除方法Info
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Abstract
度ゴキブリが棲息した場所でも、ゴキブリを忌避できる
ゴキブリ忌避方法、及び物品、並びにゴキブリ類を、ゴ
キブリの棲息場所から一掃でき、且つゴキブリを効率的
に捕獲できるゴキブリ防除方法を提供すること 【解決手段】 下記又はに記載の光源のうち少なく
とも1つの光源を発光させて、ゴキブリを忌避させるゴ
キブリの忌避方法、物品及びゴキブリ防除方法。 CIE色度図を表す図1における斜線部分の色度の光
を発光する高輝度発光ダイオード、高光出力発光ダイ
オード。
Description
に有効な方法と物品、更に効率的なゴキブリの防除方法
に関する。
虫を誘引あるいは忌避する方法が知られている。例え
ば、煙感知器への虫の侵入を防止するために、発光ダイ
オードや白熱灯を用いて黄色の光を発光させることが知
られている。また、輝度にゆらぎ成分を付加した人工光
を、昆虫に照射し、昆虫の行動を制御する防虫方法など
が知られている。
従来の光で害虫を忌避あるいは防除する技術では、未だ
ゴキブリ類に対して忌避効果や防除効果が不十分であ
り、特に一度ゴキブリが棲息した場所では、満足する忌
避効果を得ることが難しかった。本発明は、ゴキブリ類
に対して忌避効果が高く、例え一度ゴキブリが棲息した
場所でも、ゴキブリを忌避できるゴキブリ忌避方法、及
び物品を提供することを目的とする。本発明の更なる目
的は、ゴキブリ類を、ゴキブリの棲息場所から一掃で
き、且つゴキブリを効率的に捕獲できるゴキブリ防除方
法を提供することである。
の光に対する反応に着目し、ゴキブリ類が忌避する光の
特性について検討した結果、特定の色度を有する光を用
いることにより、ゴキブリ類への忌避効果が顕著に高め
られることを見い出し本発明に至った。すなわち、本発
明の構成を以下に示す。 (1) 下記又はに記載の光源のうち少なくとも1
つの光源を発光させて、ゴキブリを忌避させることを特
徴とするゴキブリの忌避方法。 CIE色度図を表す図1における斜線部分の色度の光
を発光する高輝度発光ダイオード 高光出力発光ダイオード (2) 下記又はに記載の光源のうち少なくとも1
つの光源を具備し、ゴキブリを忌避できるように該光源
を発光させることができることを特徴とする物品。 CIE色度図を表す図1における斜線部分の色度の光
を発光する高輝度発光ダイオード 高光出力発光ダイオード (3) 下記又はに記載の光源のうち少なくとも1
つの光源を発光させてゴキブリを忌避し、且つその忌避
したゴキブリを誘引手段により捕獲手段の方へ誘引し、
該誘引されたゴキブリを該捕獲手段により捕獲すること
を特徴とするゴキブリの防除方法。 CIE色度図を表す図1における斜線部分の色度の光
を発光する高輝度発光ダイオード 高光出力発光ダイオード
及び/又はの特定の発光ダイオードを発光させた光
を用いる。 CIE色度図を表す図1における斜線部分の色度の光
を発光する高輝度発光ダイオード 高光出力発光ダイオード
IE色度図において斜線の部分の色度を有する光であ
り、言い換えると、図1のCIE色度図における、 座標x=0.495±0.105 座標y=0.465±0.065 で囲まれる範囲を除いた範囲の色度である。好ましく
は、図2のCIE色度図にいて網目部分の色度を有する
光であり、言い換えると図2のCIE色度図における、 座標x=0.49±0.17 座標y=0.51±0.17 で囲まれる範囲を除いた範囲の色度である。
ける座標x=0.495±0.105、座標y=0.4
65±0.065で囲まれる範囲の色度の光を用いると
ゴキブリ類を忌避できない。
る純色の光も含まれるし、複数の主波長を有する混合色
の光も含まれる。ここで、本発明で使用できるの光の
波長は、純色の光の場合には、380nm以上548n
m未満、及び610nmより大きく780nm以下であ
る。上記の光源による光は、好ましくは波長250n
m〜400nmの紫外線であり、より好ましくは315
nm〜400nmである。ここでの波長は、主波長(中
心波長)の値であり、紫外線の発光スペクトルにおける
発光ピークの波長を意味する。
オードを発光させて得る。上記の光源による光は、高
光出力発光ダイオードを発光させて得る。これらの光源
である発光ダイオードとしては、上記光を発光できれば
いずれのものでも用いることができる。本発明におい
て、高輝度発光ダイオードとは、発光される光の光度が
著しく大きいもので、ゴキブリの存在する場所の照度が
1.2〔lux〕以上となるようなものが好ましい。よ
り具体的には高輝度発光ダイオードの発光される光の光
度としては、0.1〔cd〕以上が好ましく、より好ま
しくは0.3〔cd〕以上、更に好ましくは1.0〔c
d〕以上である。ここで〔cd〕は、光度の単位カンデ
ラを表す。集合フェロモンなどで極めて定着しやすい状
況になった場合、ゴキブリの存在する場所の照度が2.
0〔lux〕以上あることが好ましい。
光出力の著しく大きいもので、ゴキブリの存在する場所
の照度が1200〔μW/m2〕以上となるようなもの
が好ましい。集合フェロモンなどで極めて定着しやすい
状況になった場合、ゴキブリの存在する場所の照度が7
900〔μW/m2〕以上あることが好ましい。高光出
力発光ダイオードとしてはより具体的にはその光出力が
70〔μW〕以上が好ましく、より好ましくは300
〔μW〕以上、更に好ましくは1000〔μW〕以上で
ある。ここで〔μW〕は、紫外線の光出力を示す単位で
ある。また、上記照度は観測方向に垂直な単位面積当た
りの明るさである。
出は既知の光度を有する発光スペクトルの発光強度を基
準とし、測定した未知の発光スペクトルの発光強度とを
相対的に対比させ類推することができる。また、光度
〔cd〕=照度〔lux〕×距離〔m〕2 の公式でも算
出できる。また、光出力の測定において、未知の光出力
の算出は既知の光出力を有する発光スペクトルの発光強
度とを相対的に対比させ類推することができる。また、
光出力Poは、以下の公式でも算出できる。
pはピーク波長を表し、IFは発光ダイオード(LED)
の順電流を表す。更に、上記公式で光出力が算出できれ
ば、以下の公式で光源からある一定距離における放射照
度〔μW/m2〕を算出できる(ただし、同一の指向特
性をもつ発光ダイオードの場合)。 光出力〔μW〕=放射照度〔μW/m2〕×(距離
〔m〕)2
体的には、 InGaN/YAG発光ダイオード(x=0.29、y
=0.30) InGaN発光ダイオード(x=0.13、y=0.0
8) InGaN発光ダイオード(x=0.08、y=0.4
0) InGaN発光ダイオード(x=0.17、y=0.7
0) InGaAlP発光ダイオード(x=0.68、y=
0.32) GaAlAs発光ダイオード(x=0.72、y=0.
28) 等を挙げることができる。尚、( )内は図1に示すC
IE色度図上の座標点を表す。上記の高光出力発光ダ
イオードとして、具体的には、InGaN発光ダイオー
ド等が挙げられる。
紫外線を発光するものが好ましい。これにより、ゴキブ
リ類の忌避効果が著しく、人の視覚に対しての光刺激が
殆どなくなる。
光出力発光ダイオード(以下、まとめて「発光ダイオー
ド」ともいう)の発光は、常時点灯方式でもよいが、点
滅方式でもよい。ここで、点滅させる周期としては、例
えば10Hz以下が示される。更に、デューティー比
(1回のON−OFF時間に対するONしている時間の
比率)は50%以下が好ましく、より好ましくは10%
以下である。これにより、許容順電流値を向上させるこ
とができ、それにより高光度あるいは高出力の光を長時
間発光させることができ、ゴキブリの忌避効果をより向
上させることができる。上記のように発光ダイオード自
体を点滅させる他にも、発光ダイオードは連続で発光さ
せ、シャッター等の光を遮る手段を設けて点滅させても
よい。
ましくは2個以上用いることができる。発光ダイオード
を光源として用いると、電源としての乾電池を長時間使
用することが可能となり、省電力化を実現し、またコー
ドレス化も可能となり、屋外、犬小屋、タンス、クロー
ゼット等でも使用可能で、設置範囲が拡大する。電源と
しては、コンセント等の外部電源でもよいし、上記のよ
うに乾電池等の内部電源でもよい。発光ダイオードの設
置位置としては、ゴキブリの徘徊あるいは棲息しそうな
空間または該空間の近傍であって、該光源の直前に障害
物がなく、光が遮断されがたい場所が好ましい。該空間
としては、物と物との隙間も挙げることができる。その
照射方向としては、目的の空間に対して広範囲に照射さ
せ、空間内に生じる影をできるかぎり少なくするのが好
ましい。
の発光ダイオードを具備している。本発明において
は、物品として、内部空間を有するものに好適に適用で
き、この内部空間にゴキブリ類が入らないようにするこ
とができる。また、発光ダイオードを物品の外側に配置
し、該発光ダイオードの照射方向を物品の外方に設定す
ることもできる。これにより、物品と他の物品の隙間、
あるいは物品と壁との隙間に発光ダイオードの光を照射
し、ゴキブリが好む空間である隙間からゴキブリを排除
できる。
食品を扱う部屋にある収納(例えば、食器棚、食品保存
棚、冷蔵庫、ゴミ箱等)、浴室にある収納、洗面所の収
納、トイレの収納、寝室の収納、ゴミ収拾場所の収納等
が挙げられる。本発明の物品において、上記及び/又
はの発光ダイオードの設置位置としては、物品の内部
空間や上記隙間からゴキブリ類が忌避できればいずれの
位置でもよい。例えば、物品の内部空間の隅や中央の床
面に自由に設置したり、内部空間が広ければ空間の上面
から吊り下げる等の設置位置が挙げられる。また、その
光源としては、コンセント等の外部電源でもよいし、上
記のように乾電池等の内部電源でもよい。
付けられていてもよいし、移動可能なように設置されて
もよい。移動可能なように設置する場合には、内部に電
源を備え、外方に光を照射できる発光ダイオードとを備
えた装置を用いることが好ましい。以下、その装置の一
態様を図3を用いて説明する。図3の装置は、3個の発
光ダイオード3と、それと接続された電源である2個の
ボタン電池8と、発光ダイオードのON/OFFを制御
するスイッチ7から構成されている。装置は円盤状の形
態で、3個の発光ダイオードはその装置の外周部に等間
隔で配置されており、各発光ダイオードの光の照射方向
は指向特性により選定できる。従って、発光ダイオード
の光を装置を設置した面のいずれの場所にも到達させる
ことができるので効果的にゴキブリを忌避できる。図3
の態様の装置は、食器棚や引き出しの内部のいずれの場
所でも置くことができる。
も、装置の形態として食器棚や引き出しの入隅部に設置
できるような形態をもつものも使用できる。例えば、断
面が1/4円形を有する柱形状の形態が挙げられ、内部
に電池があり、スイッチを備え、入隅部に接する側面以
外の部分(円弧面)に発光ダイオードを配置することが
できる。
形態をもつものも使用できる。例えば、本体には、電源
としての電池とスイッチと発光ダイオードを備え、且つ
環状部が取り付けられている。一方、粘着面とその反対
側の面にフック部を備えた板を、適用空間の上部に、フ
ック部が下方になるように該粘着面により貼りつける。
貼りつけた板のフック部に上記本体の環状部を引っ掛け
て、上記本体を吊り下げる。本体の発光ダイオードは、
下方に光が均一に照射できるように配置する。この場
合、本体の容器にレンズ性能をもたせ、その内部に発光
ダイオードを配置し、発光ダイオードからの光をレンズ
により拡散させることができる。この態様は、床面に設
置することができない場合に好適である。本発明に有効
な限り、反射板、乱反射板を用いてもよい。本発明の態
様がこれらに限定されるものではない。
記本発明の忌避方法を実施し、それにより忌避されたゴ
キブリを誘引手段により捕獲手段の方へ誘引し、その誘
引されたゴキブリを該捕獲手段で捕獲する。本発明のゴ
キブリの防除方法は、忌避されたゴキブリを捕獲手段の
方へ誘引するので、上記発光ダイオードの光が到達する
区域におけるゴキブリの殆どが捕獲手段の方へより強く
誘引される。従って、単にゴキブリを誘引して捕獲する
方法と比較して、ゴキブリに対する誘引効果が著しく優
れ、より効果的にゴキブリを捕獲でき、ゴキブリ防除対
照区域からゴキブリを一掃できる。
記特定の発光ダイオードと誘引手段、捕獲手段との設置
位置関係は、忌避されたゴキブリが有効に捕獲手段へ誘
引されれば、いずれの設置位置でよい。発光ダイオード
と同じ空間内に、誘引手段、捕獲手段を設置してもよい
し、それとは別の空間に設置してもよい。上記特定の発
光ダイオードと誘引手段、捕獲手段とが同じ空間内に在
る場合には、誘引手段や捕獲手段に発光ダイオードによ
る光が届かないように、誘引手段や捕獲手段の近傍に遮
光手段を設けることが好ましい。遮光手段としては誘引
手段や捕獲手段の容器でもよいし、単なる遮光板でもよ
い。
が、別々の空間に設置される場合、発光ダイオードの光
により忌避されたゴキブリが逃げ込む場所に誘引手段、
捕獲手段を設置することが好ましい。例えば、発光ダイ
オードが設置された空間の開口部付近や、発光ダイオー
ドが設置された空間の近傍に配置された空間が挙げられ
る。
挙げることができる。発熱体の温度は、40℃以下に設
定することが好ましい。誘引物質としては、エサ(蛹
粉、ビーフエキス、魚粉)、集合フェロモン、性フェロ
モン等が挙げられる。発熱体は、特に外気温が低いとき
に特に誘引効果に優れる。
ップ、電撃トラップ等を挙げることができる。本発明で
用いることができる捕獲手段の一態様を、図4を用いて
説明する。図4の捕獲手段は、誘引手段も兼ね備えてい
る。図4の捕獲手段は、プラスチック製容器9と、捕獲
用粘着シート10と、シート状発熱体11から主に構成
される。該容器9は、ゴキブリが内部に侵入しやすいよ
うに、側面に開口部がある。その容器9の底面には粘着
シート10が設置され、その中央部にゴキブリ用のエサ
12が置かれている。更に、その粘着シート10の直下
にはシート状発熱体11が配置されている。シート状発
熱体11は電源(AC100V)からの電気により40
℃以下に温められ、粘着シート10も温め、ゴキブリを
誘引する。熱で誘引されたゴキブリは、容器9の開口部
から容器内部に侵入し、粘着シート10で捕獲される。
リ、チャバネゴキブリ、ワモンゴキブリ、ヤマトゴキブ
リ等のゴキブリ類等が挙げられる。また、本発明はゴキ
ブリ類に対して忌避効果があるだけではなく、微生物に
対しても増殖抑制効果があることが確認された。
するが、これらの実施例に限定されるものではない。 実施例1(チャバネゴキブリに対する試験) (試験方法)底面114cm×86.5cm、高さ28
cmの閉鎖空間1の内部に、ゴキブリが集結する条件を
作るために、小型の容器2(底面29cm×11cm、
高さ6.5cm)を6個設置した(図5にその概略図を
示す)。その各小型の容器2の内部には、各種発光ダイ
オード(LED)を1個設置した。LED3は、容器2
の内壁面の上方隅部に設置されており、発光部が容器内
を照射できる。更に固形飼料4、シェルター(濾紙)
5、吸水脱脂綿6を各々1個設置した。対照として1個
の小型の容器2だけは、発光ダイオードを設置しなかっ
た(無処理)。尚、小型の容器2の内部は外光から遮断
され、且つ該容器2の底面と側面の間に隙間を作り、そ
の隙間からチャバネゴキブリが容器を出入りできるよう
にした。
ネゴキブリ(幼虫130頭、成虫26頭)を放飼し、表
1に示すような各発光ダイオードを発光させて、経時的
に各小型の容器2内の個体数を調べた。尚、表1に示す
各高輝度発光ダイオードの図1に示すCIE色度図上の
座標は、青色の高輝度発光ダイオードはx=0.13、
y=0.075であり、赤色の高輝度発光ダイオードは
x=0.72、y=0.28であり、緑色の高輝度発光
ダイオードはx=0.17、y=0.70であり、黄色
の高輝度発光ダイオードはx=0.52、y=0.42
である。結果を下記表1に示す。
度発光ダイオードを設置した容器では、忌避効果は見ら
れなかった。また忌避効果に関して、対照の容器と比べ
ても、高光出力紫外線の発光ダイオード、青色の高輝度
発光ダイオード、赤色の高輝度発光ダイオード、緑色の
高輝度発光ダイオードが、いずれも忌避効果があること
が判る。特に、主波長470nm以下の波長の光、即ち
高光出力紫外線、青色の高輝度発光ダイオードが最も効
果が高かった。
ている、黄色の高輝度発光ダイオードが設置された小型
の容器2において(試験開始から3時間後)、該黄色の
高輝度発光ダイオードの代りに光の出力を更に向上させ
た紫外線発光ダイオード(光出力871μW、主波長3
70nm、放射照度は13936μW/m2である)を
設置し(図6参照)、更にその他の小型の容器2は、L
EDをすべて除去し、無処理1〜5とした。該紫外線発
光ダイオードを発光させて、試験開始から2日後の各小
型の容器2内の侵入個体数を調べた。また、各小型の容
器2の外壁の隙間に存在した個体数も調べた。その結果
を下記表2に示す。
上させた紫外線発光ダイオードを用いることにより、明
らかな忌避効果が認められた。通常、チャバネゴキブリ
が多数侵入していた、黄色の高輝度発光ダイオードが設
置された小型の容器2は、集合フェロモンがかなり定着
しているはずである。従って、このようなチャバネゴキ
ブリが集結した場所から物理的にゴキブリを忌避させる
のは非常に困難である。このことは、高光出力紫外線発
光ダイオードを設置した小型の容器の外壁の隙間や陰に
定着しているゴキブリが多数いたことからも判る。この
ような忌避するのに困難な状況の下でも本発明は、忌避
効果を発現できる。
ブリを約10日間ほど内部に多数停滞させた1個の小型
容器に、紫外線発光ダイオード(光出力871μW、主
波長370nm)を設置した。更に閉鎖空間の内部に
は、上記誘引手段として保温シート(温度は35〜37
℃)を入れた新しい小型の容器2と何も処理をしていな
い容器2を入れた。尚、各容器内には、固形飼料、シェ
ルター(濾紙)、吸水脱脂綿を各々1個設置した。試験
開始から10日後に各容器内の個体数を調べた。その結
果、上記各容器内のゴキブリ全体数に対して約99%の
ゴキブリが誘引手段が設置された容器内に存在した。ま
た、何も処理をしていない容器内には1匹のゴキブリも
存在しなかった。更に最初ゴキブリが入っていた容器
(発光ダイオードの設置容器)には、約1%のゴキブリ
しか存在しなかった。従って、忌避されたゴキブリは、
無処理容器には入らず、誘引手段の入った容器に殆どが
誘引された。
リに対する試験) (試験方法)底面68cm×35cm、高さ33cmの
半透明の大型容器13の内部に、ゴキブリが集結する条
件を作るために、ゴキブリ侵入用の黒色の小型容器14
(底面29cm×12cm、高さ7.5cm)を2個
(それぞれLED処理区と無処理区)設置した(図7に
その概略図を示す)。その各小型容器14の内部には、
ろ紙20を敷き、その上に吸水脱脂綿15およびマウス
固形飼料16をセットした。その一方の小型容器14の
内部には、青色の発光ダイオード(LED)17を1個
設置した。LEDは、容器14の上壁面の中央部に設置
されており、発光部が容器内を照射できる。対照として
1個の小型容器2だけは、発光ダイオードを設置しなか
った(無処理)。尚、小型容器14の内部は外光から遮
断され、且つ該容器14の底面と側面の間にゴキブリ侵
入口18を作り、その侵入口からクロゴキブリ又はワモ
ンゴキブリが容器を出入りできるようにして、更に小型
容器14の側面に隙間19(上部に開口部を有する)を
設けて、上記ゴキブリが出入りできるようにした。ま
た、ゴキブリの逃亡対策として大型容器内面全体に炭酸
カルシウムを塗り、容器上部にふたをして実験容器とし
た。
クロゴキブリ(幼虫50頭、成虫10頭)又は約20頭
のワモンゴキブリ(幼虫19頭、成虫2頭)を放飼し、
青色の発光ダイオード17を発光させて、経時的に各小
型容器14内の個体数を調べた。尚、青色LEDの光の
主波長は470nm、光度は0.1〔cd〕である。ク
ロゴキブリの結果を下記表3にワモンゴキブリの結果を
表4に示す。
おけるクロゴキブリ及びワモンゴキブリに対する忌避効
果は実験開始後、数時間で認められたのに対して、無処
理区の小型容器内には、ほとんどの個体が定住、潜伏し
た。また、日数が経過してもLED処理区容器内への潜
伏は認められなかった。上記結果は、ろ紙の汚れ、餌、
水の状況からでも明瞭に判定できる。
ー22内にバイアルビン23を設置した。そのバイアル
ビン23に下記栄養成分を添加し、下記供試菌(103
cfu/ml)を懸濁させた液を1ml入れ、バイアル
ビンの上部に発光ダイオード24(LED)を設置し
(図8にその概略図を示す)、25℃下でLEDを上記
液に向けて連続照射した。
採取し、菌数を平板寒天法(標準寒天培地 37℃、24時
間)にて測定した。測定は3回行い、その平均値を菌数
の測定値とした。結果を下記表5に示す。
無処理のバイアルビン23での菌数と比べて、LED処
理した菌数は少なかった。これにより、本発明にかかわ
るLEDを用いることにより、微生物の増殖についても
抑制効果が高いことが確認された。
は、ゴキブリ類に対して忌避効果が高く、例え一度ゴキ
ブリが棲息した場所でも、ゴキブリを忌避できる。本発
明の防除方法は、ゴキブリを効率よく防除できる。更
に、ゴキブリ類に対して忌避効果が高いだけではなく、
微生物に対しても増殖抑制効果があることが確認され
た。
色度図を示した図である。
たCIE色度図を示した図である。
備えた装置の一態様を示す図である。
を示す図である。
示した概略図である。
である。
ある。
ある。
Claims (3)
- 【請求項1】 下記又はに記載の光源のうち少なく
とも1つの光源を発光させて、ゴキブリを忌避させるこ
とを特徴とするゴキブリの忌避方法。 CIE色度図を表す図1における斜線部分の色度の光
を発光する高輝度発光ダイオード 高光出力発光ダイオード - 【請求項2】 下記又はに記載の光源のうち少なく
とも1つの光源を具備し、ゴキブリを忌避できるように
該光源を発光させることができることを特徴とする物
品。 CIE色度図を表す図1における斜線部分の色度の光
を発光する高輝度発光ダイオード 高光出力発光ダイオード - 【請求項3】 下記又はに記載の光源のうち少なく
とも1つの光源を発光させてゴキブリを忌避し、且つそ
の忌避したゴキブリを誘引手段により捕獲手段の方へ誘
引し、該誘引されたゴキブリを該捕獲手段により捕獲す
ることを特徴とするゴキブリの防除方法。 CIE色度図を表す図1における斜線部分の色度の光
を発光する高輝度発光ダイオード 高光出力発光ダイオード
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11209854A JP2000224949A (ja) | 1998-12-04 | 1999-07-23 | ゴキブリの忌避方法及び防除方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34574298 | 1998-12-04 | ||
JP10-345742 | 1998-12-04 | ||
JP11209854A JP2000224949A (ja) | 1998-12-04 | 1999-07-23 | ゴキブリの忌避方法及び防除方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000224949A true JP2000224949A (ja) | 2000-08-15 |
Family
ID=26517712
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11209854A Pending JP2000224949A (ja) | 1998-12-04 | 1999-07-23 | ゴキブリの忌避方法及び防除方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000224949A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011510649A (ja) * | 2008-01-31 | 2011-04-07 | ミッドモス・ソリューションズ・リミテッド | 捕虫器 |
US8004420B2 (en) | 2005-06-06 | 2011-08-23 | Koninklijke Philips Electronics N.V. | Security lighting system and method, and control unit therefore |
JP2012056625A (ja) * | 2010-09-13 | 2012-03-22 | Lion Corp | 噴射容器及び容器入り殺虫剤 |
CN110036994A (zh) * | 2019-05-06 | 2019-07-23 | 中国疾病预防控制中心传染病预防控制所 | 一种集蚊装置 |
-
1999
- 1999-07-23 JP JP11209854A patent/JP2000224949A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8004420B2 (en) | 2005-06-06 | 2011-08-23 | Koninklijke Philips Electronics N.V. | Security lighting system and method, and control unit therefore |
JP2011510649A (ja) * | 2008-01-31 | 2011-04-07 | ミッドモス・ソリューションズ・リミテッド | 捕虫器 |
JP2012056625A (ja) * | 2010-09-13 | 2012-03-22 | Lion Corp | 噴射容器及び容器入り殺虫剤 |
CN110036994A (zh) * | 2019-05-06 | 2019-07-23 | 中国疾病预防控制中心传染病预防控制所 | 一种集蚊装置 |
CN110036994B (zh) * | 2019-05-06 | 2024-02-27 | 中国疾病预防控制中心传染病预防控制所 | 一种集蚊装置 |
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