JP2000223709A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents
半導体装置及びその製造方法Info
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Abstract
を生じさせない半導体装置及びその製造方法を提供す
る。 【解決手段】シリコン基板1と、シリコン基板1上に選
択的に互いに分離して形成されたソース/ドレイン領域
10と、ソースとドレインの間に形成されたチャネル領
域として動作する半導体膜13と、半導体膜13上にゲ
ート絶縁膜14を介して形成された金属膜16とを具備
したMOSFETであって、半導体膜13とソース/ド
レイン領域10との境界面で、半導体膜13の上面の高
さはソース/ドレイン領域10の上面の高さよりも低く
形成される。
Description
常に急峻な不純物または組成分布をもつMOSFET等
の半導体装置及びその製造方法に関する。
Tの微細化が進んでいる。近年ではゲート長が0.1μ
m以下の微細なトランジスタを製造する必要があり、ゲ
ート長を縮小するだけでなく、ゲート絶縁膜の膜厚を薄
くすることや、チャネル領域の不純物プロファイルを非
常に厳密に制御することが必要とされている。
薄膜化が限界に達しつつある。ゲート長0.1μm以下
の世代では、ゲート容量を確保するためにはSiO2膜
厚3nm以下の非常に薄い膜が必要になってくる。この
ような薄膜ではトンネリングによる漏れ電流が大きく、
LSIの待機時における電流消費量が大きくなること
や、DRAMにおけるデータ保持時間が短くなること等
の問題がある。また、ゲート電極に不純物を高濃度にド
ーピングした多結晶シリコンを用いる場合、ゲート電極
のゲート絶縁膜と接する領域で空乏化が生じ、ゲート絶
縁膜に対して直列に空乏層容量が接続されるためゲート
容量が減少する。この容量の減少は、SiO2のゲート
絶縁膜に換算すると0.3〜0.4nmに相当する。
高い物質を用いれば、同じ容量を得るために物理的膜厚
を厚くすることができるため、リーク電流を低減するこ
とができる。また、ゲート電極に金属を用いることによ
りゲート電極の空乏化によるゲート容量の減少を防ぐこ
とができる。
等の高誘電体膜に関しては、SiO2膜ほど熱的に安定
ではないという問題がある。また、ゲート電極として用
いられるAl,W,Cu等の金属に関しても多結晶シリ
コンほど熱的に安定でなく、また金属のエッチングはS
iO2膜、Ta2O5等に対する選択比が高くないため、
RIEによるゲート加工が困難である。
に示す方法が提案されている。以下、nMOSの製造方
法について説明するが、不純物の導電型を逆にするだけ
でまったく同様にpMOSを作成することができる。
ン基板1の表面に素子分離絶縁膜2および厚さ5nm程
度のSiO2などからなる絶縁膜61を形成し、さらに
シリコン窒化物、多結晶シリコンなどからなるダミーゲ
ート62をゲート電極を形成する領域に形成する。
の全面にSiO2膜などからなる厚さ10nm程度の絶
縁膜63を堆積し、ダミーゲート62をマスクとしてA
s+などのn型不純物をイオン注入することにより、エ
クステンション64を形成する。
ト62の側面にシリコン窒化膜などからなるゲート側壁
65を形成する。次に、図7(d)に示すようにゲート
側壁65をマスクにしてAs+などのn型不純物をイオ
ン注入することによりソース/ドレイン領域66を形成
する。さらに、950℃で30秒程度のアニールを行
い、エクステンション64およびソース/ドレイン領域
66の導電性不純物を電気的に活性化する。この活性化
のための熱工程はチャネル領域の不純物を導入する工程
よりも前に行えば、図7(d)に示す工程の直後に行う
必要はない。
化物などからなる層間絶縁膜67を形成し、さらに図7
(f)に示すようにCMP法などを用いて層間絶縁膜6
7を平坦化し、ダミーゲート62の上面が露出するまで
研削する。次に、図8(g)に示すようにダミーゲート
62を選択的に除去する。この場合、ダミーゲート62
がシリコン窒化物の場合、熱燐酸などを用い、多結晶シ
リコンの場合CF4とO2を用いたCDE法を用いればよ
い。
きた溝の底部のシリコン基板1を露出させ、図8(h)
に示すようにゲート絶縁膜68,反応防止膜69,金属
膜70を堆積する。ゲート絶縁膜68と金属膜70が熱
的に十分に安定で反応することがなければ反応防止膜6
9は省略することができる。ゲート絶縁膜68としては
SiO2,Si3N4,Ta2O5,BaxSr1-xTiO
3(BST)等の膜、またはこれらの組み合わせによる
膜が望ましく、また、反応防止膜69としてはTiN,
W2N,TaN等を含む膜、またはこれらにSiを含む
膜等が望ましい。また、金属膜70としては、W,A
l,Cu等を主成分とする膜が望ましい。
出して形成されたゲート絶縁膜68、反応防止膜69,
金属膜70をCMP法などを用いて除去し、MOSFE
Tの形状を得る。
程の中で主たる熱工程であるソース/ドレイン領域66
の活性化はゲート絶縁膜68およびゲート電極となる金
属膜70の形成前に終了しているため、ゲート絶縁膜6
8および金属膜70は非常に少ない熱工程を受けるのみ
である。また、金属のRIEを用いずにゲート電極の加
工を行うことができる。
を除去した後にチャネル領域を形成すれば、チャネル領
域の不純物を導入してからの熱工程を非常に少なくする
ことができる。特にSiの選択成長を用いてチャネル領
域を形成したMOSFETの横断面図を図9に示す。図
9において、シリコン基板1表面にはゲート絶縁膜68
との間にチャネル領域91が形成されている点のみが図
6〜図8により形成されたMOSFETと異なる。
ャネル効果を抑制し、しきい値を低く設定するためには
チャネル領域の浅い部分の不純物濃度を低く、深い部分
での濃度が高いいわゆるretro-grade profileが有効で
あり、例えばSiのエピタキシャル成長を用いることで
理想的なプロファイルを形成することができる。導電性
不純物を含むガスを導入しながらCVDを行うことで、
成長層内に任意の濃度の不純物を導入することができる
からである。
基板と逆導電型の非常に浅い不純物層を形成することが
有効であり、この場合もSiのエピタキシャル成長を用
いることで理想的なプロファイルを形成することができ
る。
Siを成長させる方法を用いると、例えばSi中にGe
を含有させることも容易であり、これによって基板のバ
ンドギャップや電子・正孔に対する易動度を変えること
もできる。
形成が終了した後に行う方法において特に有効である。
その理由は、ソース/ドレイン領域の活性化のための熱
工程を経ることがないので、急峻なプロファイルを維持
することができるからである。
領域を形成すると、図9に示すように既に形成されたソ
ース/ドレイン領域66に対して高い位置にチャネル領
域91が形成されるため、いわゆるオフセット構造にな
る場合がある。
ないようにするために考えられる半導体装置の製造方法
として、図10(a),(b)に示す方法が考えられ
る。図10(a)は、ダミーゲートを除去した後に露出
したシリコン基板1表面を露出して、この露出した基板
1表面をあらかじめ掘り込み、チャネル領域102を形
成する方法である。また、図10(b)は、エクステン
ション103を持ち上げ、同じシリコン基板1上にエク
ステンション103とチャネル領域104を形成する方
法である。しかしながら、これらの方法をとるだけで
は、ダミーゲート除去後に側面に露出したエクステンシ
ョン101及び103からも選択成長が起こるため、や
はりオフセットになってしまう。
理由を以下図11を用いて説明する。図11は、図9に
示した半導体装置を簡略化した図である。図11におい
て、111はゲート電極となる金属膜70に印加される
バイアスによりチャネル領域91内に形成された反転層
である。この構造においては、反転層111はエクステ
ンション64とは接続していないことから、電流の経路
である反転層111とエクステンション64間に非常に
高い抵抗112を含むことになる。この抵抗112が生
じると、トランジスタの電流駆動力を著しく損なう。
半導体装置の製造方法では、半導体基板上に形成された
ダミーゲートをマスクとして半導体基板中に不純物層を
形成し、これをアニールすることにより、ソース/ドレ
イン領域を形成する。そして、その後にダミーゲートを
除去し、チャネル層を形成する。これにより、ゲート絶
縁膜及びゲート電極は非常に少ない熱工程を受けるのみ
であり、また金属のRIEを用いずにゲート電極の加工
を行うことができる。しかしながら、この製造方法で
は、形成されたチャネル領域がソース/ドレイン領域に
対して高い位置に形成されるため、いわゆるオフセット
構造が生じ、電流の経路中に非常に抵抗の高い部分を含
むことになる。このことはトランジスタの電流駆動力を
著しく損なう。
め半導体基板のチャネル領域を形成する部分を掘り込
み、あるいはソース/ドレイン領域を持ち上げておく等
の方法をとることも考えられるが、チャネル領域形成の
際、側面に露出したエクステンション領域からも選択成
長が起こるため、やはりオフセット構造となる。
たもので、その目的とするところは、ソース/ドレイン
領域の間に高抵抗の電流経路を生じさせない半導体装置
及びその製造方法を提供することにある。
半導体装置は、半導体基板と、この半導体基板上に選択
的に互いに分離して形成されたソース領域及びドレイン
領域と、前記半導体基板上であって前記ソース領域及び
ドレイン領域の間に形成されたチャネル領域と、このチ
ャネル領域の上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲー
ト電極とを具備した半導体装置であって、前記チャネル
領域と前記ソース領域の境界面、および前記チャネル領
域と前記ドレイン領域の境界面で、該チャネル領域上面
の高さは該ソース領域及びドレイン領域の高さよりも低
く形成されてなることを特徴とする。
導体基板上に形成された領域以外にも、チャネル領域と
の境界面から離れた位置に、半導体基板表面より低く形
成された領域をも有するLDD構造(Lightly Doped Dra
in)をなす。
の製造方法は、半導体基板上にダミーゲートを形成する
工程と、前記半導体基板の露出した表面に、前記ダミー
ゲートを挟んでソース領域及びドレイン領域を形成する
工程と、前記ダミーゲート及び前記ソース領域及びドレ
イン領域を覆うように前記半導体基板上に層間絶縁膜を
形成する工程と、前記ダミーゲートを除去して凹部を形
成し、前記半導体基板を露出する工程と、前記凹部底面
に、前記ソース領域及びドレイン領域との境界面におい
て該ソース領域及びドレイン領域上面よりも低くチャネ
ル領域を形成する工程と、前記チャネル領域上にゲート
絶縁膜を介してゲート電極を形成する工程とを含むこと
を特徴とする。
の製造方法は、半導体基板上に第1の膜、第2の膜及び
第3の膜を順次積層してダミーゲートを形成する工程
と、前記半導体基板の露出した表面に、前記ダミーゲー
トを挟んでソース領域及びドレイン領域を形成する工程
と、前記ダミーゲート及び前記ソース領域及びドレイン
領域を覆うように前記半導体基板上に層間絶縁膜を形成
する工程と、前記第3の膜を除去して凹部を形成する工
程と、前記凹部表面を覆うように第4の膜を形成する工
程と、前記凹部側壁に前記第2及び第4の膜が残存する
ように前記第2及び第4の膜を選択的に除去する工程
と、前記第1の膜を除去して前記凹部に前記半導体基板
表面付近で広がりを持たせる工程と、前記半導体基板表
面にチャネル領域を形成する工程と、前記第2及び第4
の膜を除去する工程と、前記チャネル領域上にゲート絶
縁膜を介してゲート電極を形成する工程とを含むことを
特徴とする。
は、半導体層を形成し、この半導体層に不純物を導入す
ることにより行う。
た後に、該半導体層表面とダミーゲート側面を覆うよう
に絶縁膜を形成する。
の濃度が低く、底面付近での濃度が高い分布を持つ不純
物を導入する。
ルと逆導電型の不純物を導入する。
含むガスを導入しながらCVDを行うことによりSiを
エピタキシャル成長させて形成し、不純物導入量を制御
することにより、表面付近での不純物濃度が低く、底面
付近での不純物濃度が高い分布とする。
を導入しながらCVDを行うことにより基板あるいはウ
ェルと逆導電型の不純物を導入する。
としてGeを導入する。
の高さがチャネル領域上面の高さよりも低くなるように
形成する。
にダミーゲート側面にゲート側壁を形成し、その後半導
体基板及びダミーゲート全面に層間絶縁膜を形成し、そ
の後ダミーゲート上面が露出するまで層間絶縁膜を平坦
化除去する。
した後、該ゲート側壁をマスクとして半導体基板表面よ
り深い位置までソース領域及びドレイン領域を形成す
る。
ース領域及びドレイン領域の間に半導体膜からなるチャ
ネル領域が形成され、トランジスタ構造をなす。これに
より、チャネル領域とソース領域及びドレイン領域が不
連続に形成されるオフセット構造とならずに連続的にチ
ャネル領域とソース/ドレイン領域が形成されるため、
電流経路に高抵抗の部分を生じないですむ。また、チャ
ネル領域とソース領域及びドレイン領域が接する位置に
おいては、チャネル領域上面の高さはソース領域及びド
レイン領域の上面よりも低く位置するため、従来のよう
にチャネル領域とソース領域及びドレイン領域の境界付
近でチャネル表面に形成される反転層がソース領域及び
ドレイン領域と離れて形成されずにソース領域及びドレ
イン領域に接続され、オフセット構造とならずにソース
領域及びドレイン領域間で電流経路に高抵抗の部分を生
じない。
置の製造は、請求項2及び請求項3では、ソース領域、
ドレイン領域及びチャネル領域を構成する半導体膜が同
一の半導体基板上に形成することにより達成される。ま
た、請求項3では、まず、半導体基板上に第1〜第3の
膜からなる積層構造を持つダミーゲートを選択的に形成
し、このダミーゲートの形成されていない半導体基板上
にソース領域及びドレイン領域を形成する。この際に、
ソース領域及びドレイン領域の膜厚を第1の膜よりも厚
く形成することにより、後に形成されるチャネル領域上
面の高さがソース領域及びドレイン領域の上面の高さよ
りも低く位置する。従って、チャネル領域表面付近に形
成される反転層がソース領域及びドレイン領域に接続さ
れるため、オフセット構造とならない。
の濃度が高い分布を持つ不純物を半導体層に導入してチ
ャネル領域を形成することにより、短チャネル効果を抑
制し、しきい値を低く設定することができる。
の一実施形態を説明する。
導体装置の製造方法の工程断面図である。本実施形態で
はnMOSの製造方法について説明するが、不純物の導
電型を逆にするだけでまったく同様にpMOSを製造す
ることができる。
2を形成したp型のシリコン基板1の上に、シリコン窒
化膜3、シリコン酸化膜4及びシリコン窒化膜5を順次
積層して形成し、パターニングして後にゲート電極を形
成すべき領域に選択的にダミーゲートを形成する。この
シリコン窒化膜3の厚みは後に選択CVD法により形成
されるチャネル領域の厚みを決定するもので、チャネル
領域の厚みと等しく形成される。
板1表面が露出した領域をシードにして選択的CVD法
により、エクステンションを構成するSiまたはSiG
e等からなる半導体層6を堆積する。このとき、半導体
層6の厚さはシリコン窒化膜3よりも厚くする。
トから半導体層6、素子分離絶縁膜2を含む半導体装置
の全面にシリコン酸化膜7をCVD法により堆積する。
次に、このシリコン酸化膜7の上からAs+等のイオン
注入を行うことにより、半導体層6中にエクステンショ
ン8を形成する。ゲート長L=0.1μm程度のトラン
ジスタを例に取ると、エクステンション8の深さは0.
03μm程度であることが望ましい。このとき、エクス
テンション8の下面の高さは少なくともシリコン窒化膜
3の上面の高さよりも低く形成する。図1(c)では、
エクステンション8は半導体層6内に完全に含まれるよ
うに示されているが、例えばさらにイオンの加速エネル
ギーを上げることにより一部がシリコン基板1中にはみ
出すように形成する場合であっても構わない。
トの側面にシリコン酸化膜7を介して例えばシリコン窒
化膜からなるゲート側壁9を形成する。ゲート側壁9の
上端はシリコン窒化膜5の上端より低くなるように形成
する。さらにこのゲート側壁をマスクとしてAs+等の
イオン注入を行い、半導体層6から半導体基板1にかけ
てソース/ドレイン領域10を形成する。
熱を行うことにより、ソース/ドレイン領域10の不純
物を電気的に活性化させる。この活性化は、ゲート側壁
9のイオン注入の直後に行う必要はなく、チャネル領域
を形成する以前に行えばいつでもよい。また、後に行う
ゲート絶縁膜の形成時の熱工程などで十分に活性化が行
われる場合は省略してもよい。
化膜などからなる層間絶縁膜11を形成し、さらに図2
(f)に示すように層間絶縁膜11の表面をCMP法な
どを用いて平坦化し、シリコン窒化膜5の上面を露出さ
せる。このとき、ゲート側壁9の上面は露出しないよう
にする。
を用いて、シリコン窒化膜5を選択的に除去して凹部を
形成する。次に、図3(h)に示すように凹部表面を覆
うようにシリコン酸化膜を堆積し、異方性エッチングを
行うことで側壁12を形成する。側壁12は4と同じシ
リコン酸化膜で形成されているため、シリコン酸化膜4
の一部は側壁12を形成する際にエッチングされ、シリ
コン窒化膜3の表面が露出する。さらに、熱燐酸等によ
り、シリコン窒化膜3を選択的に除去してシリコン基板
1を露出させ、図3(i)に示す断面形状を得る。ここ
で、半導体層6の側面は、シリコン窒化膜3の厚みの分
だけ露出している。
リコン基板1表面をシードにして選択的CVD法を用い
てチャネル領域を形成する領域にSi等からなる半導体
膜13を形成する。この半導体膜13の半導体層6に接
する部分の厚みはゲート長0.1μmのトランジスタの
場合0.03μm程度であり、またこの半導体膜13の
形成に際しては、半導体層6の露出した側面の上端に残
存するシリコン酸化膜4がストッパとして働くため、半
導体膜13と半導体層6との境界面における半導体膜1
3の上面の高さは、半導体層6の上面の高さを越えるこ
とはない。半導体膜13の厚みは、望ましくは0.02
5μm程度である。半導体膜13はSiでもよいし、
B,As等の導電性不純物をドーピングしたSiでもよ
いしSiGeでもよい。また、導電性不純物の濃度はシ
リコン窒化膜3の深さ方向に異なっていてもよいし、表
面だけをシリコン基板1と逆導電型にしてもよい。
体膜13の形成をダミーゲートを除去した後に行うこと
で、チャネル不純物を導入してからの熱工程を非常に少
なくすることができる。
度を半導体膜13の表面付近で低く、底面に近い部分で
高くするretro-grade profile とすることにより、短チ
ャネル効果を抑制し、しきい値を低く設定することがで
きる。このプロファイルを実現するためには、Siのエ
ピタキシャル成長を用いることが望ましい。また、この
不純物のプロファイルを形成する方法としてエピタキシ
ャル成長させたSi層に不純物としてGeを導入するこ
とにより、基板のバンドギャップや電子・正孔に対する
易動度を調整することができる。
大した図を示す。半導体膜13は両端を側壁12で押さ
えられているために、シリコン酸化膜4と接する部分に
は段差が形成される。この段差部ではチャネル領域の厚
さに応じて部分的にチャネル領域が反転する際のしきい
値が異なるが、全体のしきい値はエクステンション8と
接する部分で決定されるため、エクステンション8と接
する部分における半導体膜13の厚さが半導体層6より
も薄く制御されていれば、トランジスタ全体としての性
能を損なうことはない。
び残存するシリコン酸化膜4を希弗酸等を用いて除去す
る。このとき、シリコン酸化膜7も同時に除去されても
よい。次に、溝の内部にゲート絶縁膜14と反応防止層
15と金属膜16を形成し、CMP法等で溝の外部に形
成された部分を除去することにより図4(l)に示すト
ランジスタの形状を得る。このとき、金属膜16とゲー
ト絶縁膜14が熱的に十分安定で反応することがなけれ
ば反応防止層15を省略することができる。ゲート絶縁
膜14としてはSiO2,Si3N4,Ta2O5,BST
等の膜、またはこれらの組み合わせによる膜が望まし
く、また、反応防止層15としては、TiN,W2 N,
TaN等を含む膜、またはこれらにSiを含む膜等が望
ましい。また、金属膜16としては、W,Al,Cu等
を主成分とする膜が望ましい。
れたチャネル領域の側面がエクステンション8の側面に
接触しており、かつチャネル領域上面がエクステンショ
ン8との境界面でエクステンション8上面よりも深く形
成されるため、チャネル領域表面に形成された反転層は
エクステンション8に接続され、オフセット状態になる
ことがない。
導体基板上にソース領域及びドレイン領域が形成され、
かつチャネル領域とソース領域及びドレイン領域との境
界面で、チャネル領域上面の高さはソース領域及びドレ
イン領域の上面の高さよりも低く形成されるため、ソー
ス領域及びドレイン領域に対してチャネル領域がオフセ
ットとならずに連続的にチャネル領域とソース領域及び
ドレイン領域が形成され、電流経路に高抵抗の部分が生
じない。
法の工程断面図。
断面図。
断面図。
断面図。
おけるチャネル領域付近を拡大した図。
成される従来の半導体装置の横断面図。
の半導体装置の製造方法を示す図。
るための図。
Claims (3)
- 【請求項1】 半導体基板と、この半導体基板上に選択
的に互いに分離して形成されたソース領域及びドレイン
領域と、前記半導体基板上であって前記ソース領域及び
ドレイン領域の間に形成されたチャネル領域と、このチ
ャネル領域の上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲー
ト電極とを具備した半導体装置であって、 前記チャネル領域と前記ソース領域の境界面、および前
記チャネル領域と前記ドレイン領域の境界面で、該チャ
ネル領域上面の高さは該ソース領域及びドレイン領域の
高さよりも低く形成されてなることを特徴とする半導体
装置。 - 【請求項2】 半導体基板上にダミーゲートを形成する
工程と、 前記半導体基板の露出した表面に、前記ダミーゲートを
挟んでソース領域及びドレイン領域を形成する工程と、 前記ダミーゲート及び前記ソース領域及びドレイン領域
を覆うように前記半導体基板上に層間絶縁膜を形成する
工程と、 前記ダミーゲートを除去して凹部を形成し、前記半導体
基板を露出する工程と、 前記凹部底面に、前記ソース領域及びドレイン領域との
境界面において該ソース領域及びドレイン領域上面より
も低くチャネル領域を形成する工程と、 前記チャネル領域上にゲート絶縁膜を介してゲート電極
を形成する工程とを含むことを特徴とする半導体装置の
製造方法。 - 【請求項3】 半導体基板上に第1の膜、第2の膜及び
第3の膜を順次積層してダミーゲートを形成する工程
と、 前記半導体基板の露出した表面に、前記ダミーゲートを
挟んでソース領域及びドレイン領域を形成する工程と、 前記ダミーゲート及び前記ソース領域及びドレイン領域
を覆うように前記半導体基板上に層間絶縁膜を形成する
工程と、 前記第3の膜を除去して凹部を形成する工程と、 前記凹部表面を覆うように第4の膜を形成する工程と、 前記凹部側壁に前記第2及び第4の膜が残存するように
前記第2及び第4の膜を選択的に除去する工程と、 前記第1の膜を除去して前記凹部に前記半導体基板表面
付近で広がりを持たせる工程と、 前記半導体基板表面にチャネル領域を形成する工程と、 前記第2及び第4の膜を除去する工程と、 前記チャネル領域上にゲート絶縁膜を介してゲート電極
を形成する工程とを含むことを特徴とする半導体装置の
製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02720899A JP3805917B2 (ja) | 1999-02-04 | 1999-02-04 | 半導体装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02720899A JP3805917B2 (ja) | 1999-02-04 | 1999-02-04 | 半導体装置の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2000223709A true JP2000223709A (ja) | 2000-08-11 |
JP3805917B2 JP3805917B2 (ja) | 2006-08-09 |
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JP (1) | JP3805917B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006190822A (ja) * | 2005-01-06 | 2006-07-20 | Sony Corp | 絶縁ゲート電界効果トランジスタの製造方法および絶縁ゲート電界効果トランジスタ |
-
1999
- 1999-02-04 JP JP02720899A patent/JP3805917B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2006190822A (ja) * | 2005-01-06 | 2006-07-20 | Sony Corp | 絶縁ゲート電界効果トランジスタの製造方法および絶縁ゲート電界効果トランジスタ |
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JP3805917B2 (ja) | 2006-08-09 |
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