JP2000223395A - 半導体製造品の回転塗布装置、および半導体製造品の回転塗布方法 - Google Patents

半導体製造品の回転塗布装置、および半導体製造品の回転塗布方法

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JP2000223395A
JP2000223395A JP2100799A JP2100799A JP2000223395A JP 2000223395 A JP2000223395 A JP 2000223395A JP 2100799 A JP2100799 A JP 2100799A JP 2100799 A JP2100799 A JP 2100799A JP 2000223395 A JP2000223395 A JP 2000223395A
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semiconductor product
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Hiroshi Tomochika
寛 友近
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体製造品に対する汚染や熱の影響をでき
る限り解消し、その上、半導体製造品の表面全体にわた
って均一に塗布膜を形成できるようにする。 【解決手段】 半導体ウェハW表面にレジスト用の被膜
材を回転塗布する際に使用する回転塗布装置Aであっ
て、駆動軸11を介して半導体ウェハWに回転駆動力を
付与するモータ10と、駆動軸11内部の管通路12を
通じて真空吸引力を発生させる真空ポンプ20と、管通
路12に連通する内管部を有したL字管形状で、駆動軸
11に対して軸径方向に沿って放射状に複数連結され、
内管部に続く先端吸入口31aを上方に向けた恰好とし
て、その先端吸入口31aにて半導体ウェハW下面を吸
着保持する吸着管部材30と、吸着管部材30を駆動軸
11の軸径方向に沿って拡縮可能とし、半導体ウェハW
を回転させる際に吸着管部材30を軸径方向外周側に拡
張させるマイクロシリンダ40とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、たとえば半導体
ウェハ、あるいは液晶パネルなどといった平板型の半導
体製造品に対して被膜材などを回転塗布するための半導
体製造品の回転塗布装置、およびその半導体製造品の回
転塗布方法に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば半導体ウェハ、あるいは液晶パ
ネルなど(以下、これらを総称して「半導体製造品」と
いう)の製造工程においては、各種のプロセス処理が行
われ、そのなかの一つには、半導体製造品の表面にレジ
スト膜を形成するために、その半導体製造品を回転させ
た状態で粘性を有する感光性耐食被膜材を塗布する工程
がある。このような塗布工程においては、半導体製造品
を回転させるために回転塗布装置が使用されている。
【0003】図3は、従来における回転塗布装置の一例
を示した外観斜視図であって、この図に示すように、従
来の回転塗布装置Xにおいては、たとえば半導体ウェハ
Wを水平面内にて保持しつつ、その半導体ウェハWを回
転させた状態で表面にレジスト膜を形成するために、モ
ータ100、真空ポンプ200、および吸着回転体30
0などを具備して構成されている。
【0004】モータ100の駆動軸110は、鉛直方向
に沿って配置され、駆動軸110内部には、管通路12
0が形成されている。真空ポンプ200は、上記管通路
120を通じて真空吸引力を伝えるために、モータ10
0の駆動軸下端110aに配管接続されている。さら
に、吸着回転体300は、半導体ウェハWを水平面内に
て吸着保持するために用いられるものであって、駆動軸
110の上端110bに連結されて駆動軸110と一体
となって回転し、その円形上面部300aにて半導体ウ
ェハWの下面に当接可能としたものである。このような
吸着回転体300の円形上面部300aには、駆動軸1
10の管通路120に連通する吸引口310が中心に開
口されている。さらにその円形上面部300aには、半
導体ウェハWの下面に接した状態で面全体にわたって真
空域Vを形成すべく、底部300aaより一定の高さを
有する円弧状の凸型レール300部abが同心円に沿っ
て一定間隔おきに複数設けられている。そうした円形上
面部300aの最外周部分には、真空域Vに対して外気
の侵入を防ぐために、上記凸型レール部300abと等
しい高さをもって外周全体を包囲する形状の側壁部30
0acが設けられている。
【0005】つまり、上記構成を有する回転塗布装置X
を用いて半導体ウェハWにレジスト膜を形成する際に
は、まず第1に、半導体ウェハWが吸着回転体300の
円形上面部300aに載せ置かれた状態とされる。次い
で、真空ポンプ200を作動させると、吸引口310か
らの真空吸引力によって半導体ウェハWの下面大部分が
上記凸型レール部300abおよび側壁部300acに
吸着した状態となる。すなわち、半導体ウェハW全体と
しては、水平面内にて安定した姿勢で吸着回転体300
に吸着保持される。そうして吸着回転体300に吸着し
た半導体ウェハWは、その表面中心付近にレジスト膜の
原材料となる感光性耐食被膜材が塗布され(図示省
略)、その後、モータ100の作動により駆動軸110
が回転することで、吸着回転体300と一体となって半
導体ウェハWが高速回転し始める。その結果、半導体ウ
ェハWの表面上に塗布された被膜材は、遠心力を受けて
その表面全体にわたって展延され、最終的に乾燥・焼成
処理などを経ることにより均一な厚みのレジスト膜が完
成される。
【0006】ここで、レジスト膜の厚みを均一にするた
めには、吸着回転体300に吸着した半導体ウェハWを
確実に水平姿勢に保つことが必要であり、そのため、図
3に示す回転塗布装置においては、半導体ウェハWの下
面に接する上記凸型レール部300abおよび側壁部3
00acを同心円状に多数設けることで接触面積が大き
く確保されている。
【0007】一方、半導体ウェハWに対する接触面積が
大きくなると、接触部分からの汚染のおそれや、モータ
10から伝わる熱の影響が大きくなるといった問題が発
生する。そうした問題を解消するために上記吸着回転体
300に代わり、たとえば半導体ウェハWの外周付近に
沿った下面数箇所のみを吸着保持する複数の吸着部材を
備え、各吸着部材を一体とした状態で水平面に沿って回
転させることで半導体ウェハWを水平面内にて回転させ
るといった装置も考えられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、先に説
明した事情からも明らかなように、図3に示すような従
来の回転塗布装置Xでは、同心円状に多数設けた凸型レ
ール部300abおよび側壁部300acによって半導
体ウェハWに対する接触面積が大きくなり、半導体ウェ
ハWを水平姿勢に保つことはできても、汚染のおそれや
熱の影響が生じてしまうという問題があった。
【0009】一方、そのような汚染のおそれを解消する
ために吸着部材を備えた従来の回転塗布装置によれば、
半導体ウェハに対する汚染や熱の影響をできる限り少な
くすることができるが、それに相反して別の問題が生じ
る。すなわち、吸着部材によって半導体ウェハの外周付
近に沿った下面数箇所のみを吸着保持する形態では、半
導体ウェハ自体の自重によって中心付近が若干撓み変形
した状態となり、そのような状態のまま被膜材を回転塗
布すると、半導体ウェハの表面全体にわたって均一な厚
みのレジスト膜を形成することができないという問題が
生じた。
【0010】本願発明は、上記した事情のもとで考え出
されたものであって、半導体製造品に対する汚染のおそ
れや熱の影響をできる限り解消することができ、その
上、半導体製造品の表面全体にわたって均一な厚みの塗
布膜を形成できるといった効果を併せて発揮することが
できる半導体製造品の回転塗布装置、および半導体製造
品の回転塗布方法を提供することをその課題とする。
【0011】
【発明の開示】上記課題を解決するため、本願発明で
は、次の技術的手段を講じている。
【0012】すなわち、本願発明の第1の側面により提
供される半導体製造品の回転塗布装置は、平板型の半導
体製造品を水平面内にて保持しつつ、その半導体製造品
を回転させた状態で表面に塗布膜を形成するために使用
される半導体製造品の回転塗布装置であって、鉛直方向
に沿う駆動軸を介して上記半導体製造品に回転駆動力を
付与する回転駆動機構と、上記駆動軸の内部に形成され
た管通路を通じて真空吸引力を発生させる吸引機構と、
上記管通路に連通する内管部を有した管形状で、上記駆
動軸に対して軸径方向に沿って放射状に複数連結され、
上記内管部に続く先端吸入口を上方に向けた恰好とし
て、その先端吸入口にて上記半導体製造品の下面所定箇
所を吸着保持する吸着管部材と、上記吸着管部材を上記
駆動軸の軸径方向に沿って拡縮可能とし、上記半導体製
造品を回転させる際に上記吸着管部材を軸径方向外周側
に拡張させる拡縮機構とを備えることを特徴としてい
る。
【0013】上記技術的手段が講じられた第1の側面に
より提供される半導体製造品の回転塗布装置によれば、
半導体製造品の下面所定箇所を先端吸入口にて吸着保持
する複数の吸着管部材を備え、各吸着管部材が一体とし
た状態で駆動軸の回転に伴って回転するので、半導体製
造品に対する吸着管部材の接触部分となる先端吸入口に
おいては、その接触面積が半導体製造品の下面全体面積
に比べて小さく抑えられ、そうした接触部分からの半導
体製造品に対する汚染のおそれや熱の影響をできる限り
解消することができる。その上、半導体製造品が吸着保
持された状態で回転する際には、吸着管部材が拡縮機構
によって駆動軸の軸径方向外周側に拡張させられるの
で、そのような吸着管部材に吸着した半導体製造品にお
いても、回転中心から外周方向に向かう荷重がかけら
れ、すなわち、半導体製造品が若干伸張された状態とな
って平坦性が保たれることから、半導体製造品の表面全
体にわたって均一な厚みの塗布膜を形成できるといった
効果を併せて発揮することができる。
【0014】本願発明の第2の側面により提供される半
導体製造品の回転塗布方法は、平板型の半導体製造品を
水平面内にて保持しつつ、その半導体製造品を回転させ
た状態で表面に塗布膜を形成する半導体製造品の回転塗
布方法であって、上記半導体製造品の下面複数箇所を真
空吸引力によって吸着保持しつつ、その半導体製造品を
回転させた状態で表面に塗布膜を形成する際、回転中心
から外周方向に向かう荷重を上記半導体製造品に加えた
状態で回転させることを特徴としている。
【0015】上記技術的手段が講じられた第2の側面に
より提供される半導体製造品の回転塗布方法によれば、
上記回転塗布装置を実際に動作させることによって実現
することができ、上記第1の側面にかかるものと同様の
効果を発揮することができる。
【0016】本願発明のその他の特徴および利点は、添
付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より
明らかとなろう。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の好ましい実施の
形態について、図面を参照して具体的に説明する。
【0018】図1は、本願発明にかかる半導体製造品の
回転塗布装置の一実施形態を示した概略斜視図、図2
は、図1に示すI−I線に沿う切断面を示した断面図で
ある。これらの図に示すように、本願発明にかかる回転
塗布装置Aは、半導体ウェハWを水平面内にて保持しつ
つ、その半導体ウェハWを回転させた状態で表面にレジ
スト膜を形成するために使用されるものである。そのた
め、回転塗布装置Aは、鉛直方向に沿う駆動軸11を介
して半導体ウェハWに回転駆動力を付与する回転駆動機
構としてのモータ10、真空吸引力を発生させる吸引機
構としての真空ポンプ20、半導体ウェハWの下面4箇
所を吸着保持して回転する4本の吸着管部材30、およ
び吸着管部材30を回転半径方向に沿って拡縮させる拡
縮機構としてのマイクロシリンダ40などを具備して概
略構成されている。
【0019】モータ10の駆動軸11は、鉛直方向に沿
って配置され、駆動軸11内部には、真空ポンプ20か
らの真空吸引力を下端11aから上端にわたって伝える
ための管通路12が形成されている。この駆動軸11
は、モータ10の回転駆動力によって高速回転される。
【0020】真空ポンプ20は、上記駆動軸11の管通
路12を通じて真空吸引力を伝えるために、駆動軸11
の下端11aに配管接続されている。なお、このような
真空ポンプ20と上記モータ10との接続形態は、従来
より既知のものであることから、その詳細な図示説明を
省略する。
【0021】吸着管部材30は、半導体ウェハWを水平
面内にて吸着保持するために直接用いられるものであっ
て、後述するマイクロシリンダ40を介して上記駆動軸
11の上端11b側に連結され、高速回転する駆動軸1
1と一体となって回転可能とされている。このような吸
着管部材30は、たとえばテフロンなどの材質によって
上記管通路12に連通する内管部31を有したL字管形
状に形成され、その内管部31に続く先端吸入口31a
が上方に向けられた恰好とされている。一方、図2に示
すように、先端吸入口31aに対して他端側となる吸着
管部材30の連結部30aは、マイクロシリンダ40内
にて気密性を保ちつつ往復運動するピストンと同様の形
状とされ、そうした連結部30aを介して吸着管部材3
0全体がマイクロシリンダ40に取り付けられている。
この連結部30aにおいては、内管部31に対して後述
するマイクロシリンダ40の導管41を接続するための
接続口31bが開口されている。外観全体から見た各吸
着管部材30は、駆動軸11の軸径方向(回転半径方
向)に沿って互いに等角をなすように放射状に連結さ
れ、2本の吸着管部材30が相対して位置する恰好とさ
れている。また、各吸着管部材30の先端吸入口31a
は、半導体ウェハWの下面に接した吸着箇所とされるた
め、互いに鉛直方向に沿った等しい高さ位置に配置され
ている。
【0022】マイクロシリンダ40は、上記吸着管部材
30を片持支持する恰好で上記駆動軸11の上端11b
側に直結されており、その駆動軸11と一体となって高
速回転可能とされている。また、マイクロシリンダ40
は、高速回転時に安定した姿勢を保ちつつ吸着管部材3
0を支持する必要があることから、駆動軸11の上端1
1bに一体とされたフレーム50を支えとして固定され
ている。このようなマイクロシリンダ40の内部には、
図2に示すように、ピストンとして機能する吸着管部材
30の連結部30aが嵌め込まれているとともに、その
他に導管41、コイルバネ42などといった部品が内蔵
されている。
【0023】さらに詳しく説明すると、マイクロシリン
ダ40内の導管41は、上記駆動軸11の管通路12と
上記吸着管部材30の内管部31とを連通させるための
ものであって、その一端が上記接続口31bを介して気
密性を保ちつつ内管部31に接続されている。一方、導
管41の他端は、駆動軸11の管通路12に接続されて
いる。コイルバネ42は、マイクロシリンダ40内にお
ける気密室40aの圧力変化に応じて弾性的に変化する
ものであって、自然状態においては、弱い弾性力によっ
て上記吸着管部材30の連結部30aを駆動軸11側に
付勢した状態としている。また、気密室40aは、吸気
口44、および吸気管60を通じて駆動軸11の管通路
12と連通された状態にある。つまり、気密室40a
は、管通路12において真空吸引力が生じると、吸気管
60などを通じて減圧された状態となり、その結果、コ
イルバネ42の弾性付勢力に抗して反対側に連結部30
aがスライド移動することで、吸着管部材30全体が駆
動軸11の軸径方向外周側へと押し出された恰好とな
る。また、連結部30aによって気密室40aと分けら
れたマイクロシリンダ40内の定圧室40bには、シリ
ンダ内外の圧力を等しくするために通気口45が設けら
れている。これにより、各吸着管部材30の先端吸入口
31aに半導体ウェハWが吸着した状態では、各吸着管
部材30がマイクロシリンダ40によって回転中心から
外周方向に向かう荷重がかけられた状態となり、半導体
ウェハWは、外周方向に若干伸張された状態となって平
坦性が保たれることとなる。
【0024】次に、上記構成を有する回転塗布装置の動
作について図面を参照して説明する。
【0025】まず、半導体ウェハWにレジスト膜を形成
する工程においては、図1に示すように、吸着管部材3
0の先端吸入口31aに下面を接した状態で半導体ウェ
ハWが載せ置かれた状態とされる。その後、真空ポンプ
20を作動させることにより、駆動軸11の管通路12
およびマイクロシリンダ40の導管42を通じて真空吸
引力が吸着管部材30の内管部31に伝えられ、半導体
ウェハWの下面4箇所が各吸着管部材30の先端吸入口
31aに吸着した状態となる。この際、各先端吸入口3
1aは、半導体ウェハWの下面全体において4箇所を吸
着するだけであることから、その下面全体面積に比べて
吸着管部材30の接触面積が小さなものとされる。
【0026】また、真空ポンプ20を作動させると、マ
イクロシリンダ40内の気密室40aが吸気口44およ
び吸気管60を通じて減圧され、コイルバネ42の弾性
付勢力に抗して連結部30aがスライド移動することと
なる。つまり、各マイクロシリンダ40が各吸着管部材
30を回転中心から外周方向に向けて押し出す状態とな
り、その結果、半導体ウェハWは、外周方向に若干伸張
されつつ、その表面全体が水平面に沿った平坦な面とし
て吸着管部材30に吸着保持された状態となる。
【0027】そうして吸着保持された半導体ウェハW
は、その表面中心付近にレジスト膜の原材料となる感光
性耐食被膜材が塗布され(図示省略)、その後、モータ
10を作動させることにより、駆動軸11の高速回転と
ともに半導体ウェハWが吸着管部材30と一体となって
高速回転し始める。そうすると、半導体ウェハWの表面
上に塗布された被膜材は、遠心力を受けてその表面全体
にわたって展延されるが、この際、半導体ウェハWの表
面全体は、外周方向に若干伸張されることで平坦な面と
されていることから、その表面全体にわたって均一な厚
みをもって被膜材が薄く引き延ばされた状態となる。
【0028】被膜材が表面に形成された半導体ウェハW
は、最終的に乾燥・焼成処理などを経ることにより均一
な厚みのレジスト膜が完成され、さらに次のフォトリソ
グラフィ工程などへと搬送される。
【0029】したがって、上記構成、動作を有する回転
塗布装置Aによれば、半導体ウェハWの下面4箇所を先
端吸入口31aにて吸着保持する4本の吸着管部材30
を備え、各吸着管部材30が一体とした状態で駆動軸1
1の回転に伴って回転するので、半導体ウェハWに対す
る吸着管部材30の接触部分となる先端吸入口31aに
おいては、その接触面積が半導体ウェハWの下面全体面
積に比べて小さく抑えられ、そうした接触部分からの半
導体ウェハWに対する汚染のおそれや、モータ10から
伝わる熱の影響などをできる限り解消することができ
る。
【0030】その上、半導体ウェハWが吸着保持された
状態で回転する際には、吸着管部材30がマイクロシリ
ンダ40によって駆動軸11の軸径方向外周側に拡張さ
せられるので、そのような吸着管部材30に吸着した半
導体ウェハWにおいても、回転中心から外周方向に向か
う荷重がかけられ、すなわち、半導体ウェハWが若干伸
張された状態となって表面の平坦性が保たれることか
ら、半導体ウェハWの表面全体にわたって均一な厚みの
レジスト膜を形成できるといった効果を併せて発揮する
ことができる。
【0031】なお、上記実施形態においては、4本の吸
着管部材30によって半導体ウェハWの下面を吸着保持
する形態としたが、その本数に限る意味はなく、安定し
た姿勢を保つことができる限りにおいては、他の本数の
吸着管部材30を備えた構成であっても良い。
【0032】また、マイクロシリンダ40は、代表例と
して示した真空吸引力を利用する以外に、たとえば油圧
式や機械式のアクチュエータであっても勿論良く、その
他各種の拡縮機構を適用して本願発明を構成できるのは
言うまでもない。
【0033】さらに、マイクロシリンダ40の内部にお
いては、高速回転する際にコイルバネ42の弾性付勢力
に抗した遠心力が生じる。そのため、上記実施形態にお
いて構成した気密室40aと連通する吸気管60などを
設けなくても、コイルバネ42を調整することで吸着管
部材30を高速回転とともに回転半径方向に沿って外周
側に拡張させるといった実施形態も適用可能である。
【0034】さらにまた、回転塗布の対象となる半導体
製造品としては、半導体ウェハWに限ることなくその他
に液晶パネルなどにも適用することができ、また、その
表面に形成する塗布膜も、レジスト膜に限ることなく他
の用途に用いられるものであっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明にかかる半導体製造品の回転塗布装置
の一実施形態を示した概略斜視図である。
【図2】図1に示すI−I線に沿う切断面を示した断面
図である。
【図3】従来における回転塗布装置の一例を示した外観
斜視図である。
【符号の説明】
10 モータ(回転駆動機構) 11 駆動軸 12 管通路 20 真空ポンプ(吸引機構) 30 吸着管部材 31 内管部 31a 先端吸入口 40 マイクロシリンダ(拡縮機構) A 回転塗布装置 W 半導体ウェハ(半導体製造品)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平板型の半導体製造品を水平面内にて保
    持しつつ、その半導体製造品を回転させた状態で表面に
    塗布膜を形成するために使用される半導体製造品の回転
    塗布装置であって、 鉛直方向に沿う駆動軸を介して上記半導体製造品に回転
    駆動力を付与する回転駆動機構と、 上記駆動軸の内部に形成された管通路を通じて真空吸引
    力を発生させる吸引機構と、 上記管通路に連通する内管部を有した管形状で、上記駆
    動軸に対して軸径方向に沿って放射状に複数連結され、
    上記内管部に続く先端吸入口を上方に向けた恰好とし
    て、その先端吸入口にて上記半導体製造品の下面所定箇
    所を吸着保持する吸着管部材と、 上記吸着管部材を上記駆動軸の軸径方向に沿って拡縮可
    能とし、上記半導体製造品を回転させる際に上記吸着管
    部材を軸径方向外周側に拡張させる拡縮機構と、 を備えることを特徴とする、半導体製造品の回転塗布装
    置。
  2. 【請求項2】 平板型の半導体製造品を水平面内にて保
    持しつつ、その半導体製造品を回転させた状態で表面に
    塗布膜を形成する半導体製造品の回転塗布方法であっ
    て、 上記半導体製造品の下面複数箇所を真空吸引力によって
    吸着保持しつつ、その半導体製造品を回転させた状態で
    表面に塗布膜を形成する際、回転中心から外周方向に向
    かう荷重を上記半導体製造品に加えた状態で回転させる
    ことを特徴とする、半導体製造品の回転塗布方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100357038C (zh) * 2005-08-31 2007-12-26 东南大学 纳米薄膜成形机
JP2013251302A (ja) * 2012-05-30 2013-12-12 Disco Abrasive Syst Ltd 粘着剤塗布装置
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