JP2000222376A - 計算機システムとその運用方法 - Google Patents

計算機システムとその運用方法

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JP2000222376A
JP2000222376A JP11022811A JP2281199A JP2000222376A JP 2000222376 A JP2000222376 A JP 2000222376A JP 11022811 A JP11022811 A JP 11022811A JP 2281199 A JP2281199 A JP 2281199A JP 2000222376 A JP2000222376 A JP 2000222376A
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computers
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JP11022811A
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Shiyouko Shin
承昊 申
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】システムを長期間継続して運用しても安定した
動作を維持することのできる信頼性の高い計算機システ
ムを提供する。 【解決手段】2台の計算機A、Bが通信路2を通じて接
続された計算機システムにおいて、一方の計算機Aを主
系としてプロセスを実行させると同時に他方の計算機B
を待機系として動作させ、主系の計算機Aで実行中のプ
ロセス8a,9a,10aを待機系の計算機Bにたとえ
ばリブートから一定時間経過後等の所定のタイミングで
移動させる。プロセス移動後、プロセスの移動元の計算
機Aを待機系に変更しかつプロセスの移動先の計算機B
を主系に変更した後、計算機Aを一旦リブートする。こ
のシステムによれば、主系と待機系の交換が計算機間で
のプロセスの移動により行われるので、主系と待機系の
各計算機の交換のためのオーバーヘッドが小さくてす
む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の計算機によ
ってプロセスを継続的に実行する計算機システムとその
運用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】計算機を長時間継続的に動作させると、
例えばプログラムコードのバグなどが原因でOS内に徐
々に不具合が蓄積されてゆき、システムの挙動が不安定
になって最悪の場合システムがフリーズしてしまうこと
がある。システムがフリーズ状態に陥る直接の要因とし
て、例えばメモリーリークや、OS内のフリーメモリー
リストの破壊などが挙げられる。このような障害の発生
を回避するためシステムを定期的にリブートすることが
有効とされている。しかしながら、リブートの期間計算
機によるサービスの提供が中断されてしまい、特にサー
バー用途の計算機をリブートする期間のサービス中断は
全体の運用効率に大きく響く。
【0003】サービスの中断期間をつくらない方式とし
て、2台の計算機を用いたホットスタンバイ方式があ
る。このホットスタンバイ方式には、主系の計算機で実
行しているプロセスを待機系の計算機でも全く同様に実
行するタイプと、主系の計算機で計算を行い、その間計
算機の動作ログをとって定期的に待機系の計算機に送る
というタイプがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
タイプでは、主系の計算機上で発生した不具合が待機系
の計算機でも同じく発生してしまう可能性が高い。後者
のタイプでは、主系の計算機上で動いていたすべてのプ
ロセスに関して定期的に動作ログを待機系の計算機に送
る必要があり、その処理による大きなオーバーヘッドが
生じるという問題がある。
【0005】本発明はこのような課題を解決するための
ものであり、その目的とするところは、システムを長期
間継続して運用しても安定した動作を維持することので
きる、信頼性の高い計算機システムを提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、請求項1の発明は、2台の計算機が通信路を通
じて接続された計算機システムにおいて、一方の前記計
算機を主系として有用なプロセスを実行させると同時に
他方の前記計算機を待機系として動作させる手段と、前
記主系の計算機で実行中の前記プロセスを前記待機系の
計算機に所定のタイミングで移動させる手段と、前記プ
ロセスの移動元の計算機を待機系に変更しかつ前記プロ
セスの移動先の計算機を主系に変更する手段と、前記待
機系に変更された計算機をリブートさせる手段とを具備
することを特徴とするものである。
【0007】本発明の計算機システムでは、主系の計算
機で実行中の有用なプロセスを待機系の計算機に移動さ
せ、主系と待機系の交換を行って新たに主系となった計
算機で前記プロセスを引き続き実行させる。そしてそれ
まで主系として動いていた計算機をリブートさせる。以
上の動作を定期的に繰り返すことで個々の計算機に不具
合が蓄積されることなく、サービスの提供に中断を挟む
ことのない計算機システムを実現できる。また、本発明
において、主系と待機系の交換は計算機間でのプロセス
の移動により行われるので、現在まさに移動されつつあ
るプロセス以外のプロセスはいずれかの計算機上で処理
されるので、主系と待機系の各計算機の交換のためのサ
ービス停止時間が小さくてすむ。
【0008】請求項2の発明は、3台以上の計算機が通
信路を通じて接続された計算機システムにおいて、前記
各計算機のなかの一台以上の前記計算機を待機系として
動作させると同時に残りの一台以上の前記計算機を主系
として動作させ、その中で有用なプロセスを実行させる
手段と、定期的に、前記主系の計算機のうちの一台の計
算機を選択すると同時に前記待機系の計算機のうちの一
台の計算機を選択する手段と、前記選択された主系の計
算機で実行中の前記プロセスを前記選択された待機系の
計算機に所定のタイミングで移動させる手段と、前記プ
ロセスの移動元の計算機を待機系に変更し、かつ前記有
用なプロセスの移動先の計算機を主系に変更する手段
と、前記待機系に変更された計算機をリブートさせる手
段とを具備することを特徴とする。
【0009】本発明は3台以上の計算機が通信路を通じ
て接続された計算機システムにおいて、請求項1に記載
の発明と同様の効果を得ることができる。また、主系と
して動作させる計算機の個数を待機系として動作させる
計算機より多くすることによって、待機系を用意するコ
ストを相対的に節約することができる。
【0010】請求項3の発明は、請求項1または2記載
の計算機システムにおいて、前記個々の計算機がそれぞ
れ、物理的な計算機内に生成された仮想計算機であるこ
とを特徴とする。
【0011】本発明は、仮想計算機を用いることで、プ
ロセスを主系/待機系計算機間で移動させるための情報
のやりとりを共通の物理的資源を通じて行うことがで
き、プロセス移動のためのオーバーヘッドが小さくてす
む。
【0012】請求項4の発明は、請求項3記載の計算機
システムにおいて、物理的な計算機資源の前記各仮想計
算機への割り当て量を前記主系と前記待機系の仮想計算
機毎にそれぞれ最適な値に制御する手段を有することを
特徴とする。これにより物理的な計算機資源の利用効率
を向上させることができる。
【0013】請求項5の発明は、3台以上の計算機が通
信路を通じて接続された計算機システムにおいて、前記
各計算機のなかの一台の前記計算機を定期的に選択する
手段と、前記選択された計算機で実行中のプロセスを他
の計算機に所定のタイミングで待避させる手段と、前記
プロセスの移動元の計算機をリブートさせる手段と、前
記リブートされた計算機に前記他の計算機に待避された
プロセスを復帰させる手段とを具備することを特徴とす
る。
【0014】本発明によれば、2台以上の計算機が通信
路を通じて接続された計算機システムにおいて、請求項
1に記載の発明と同様の効果を得ることができ、さら
に、予め待機系の計算機を用意する必要がないためシス
テム価格が下げられる。また、本発明においても、請求
項6に記載されるように、計算機を物理的な単一計算機
内に生成された仮想計算機に置き換えることで、プロセ
スを主系/待機系計算機間で移動させるための情報のや
りとりを共通の物理的資源を通じて行うことができ、プ
ロセス移動のためのオーバーヘッドを小さくすることが
できる。
【0015】請求項8の発明は、請求項1乃至6記載の
いずれかの計算機システムにおいて、前記計算機のリブ
ートが開始されてからの経過時間を計時し、この計時さ
れた経過時間があらかじめ設定された時間を越えてもリ
ブートが終了しない場合、前記計算機を再びリブートさ
せる手段を有することを特徴とするものである。
【0016】本発明によれば、計算機のリブートの失敗
によるサービス提供の中断を回避することができ、信頼
性を向上させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0018】図1は、本発明の第1の実施形態である計
算機システムの構成を示すブロック図である。
【0019】同図に示すように、本実施形態の計算機シ
ステムは、主系と待機系の2台の計算機A、Bを用いて
構成される。1はこれら2台の計算機A、Bによって共
有されたハードディスクである。そしてこれら主系と待
機系の2台の計算機A、Bは通信路2を介して互いに接
続されている。主系と待機系の2台の計算機A、Bはと
もに共通のOS3a、3bをはじめ、API情報記録部
4a、4b、プロセス移動プロセス5a、5b、デバイ
スドライバ6a、6b、ブート監視用タイマ7a、7b
を有している。
【0020】プロセス移動プロセス5a、5bは、実行
中のプロセスを主系と待機系の各計算機A、B間で行う
プロセスマイグレーションの処理を実行するプロセスで
ある。プロセス移動プロセス5a、5bは主系と待機系
の各計算機A、B上で常に起動されている。
【0021】API情報記録部4a、4bはプロセスが
OS3a、3bに対して要求(API)を実行したとき
その内容を記録する部分である。このAPI情報記録部
4a、4bはライブラリとしてシステムに実装されてお
り、プロセスによってAPIが実行されるとき、このラ
イブラリ内の関数を経由してOS3a、3bが提供する
本来のAPIが呼び出される。その際、API情報記録
部4a、4bはAPIに渡された引数のデータをプロセ
スがOS3a、3bに対して要求(API)を実行した
ときの内容(APIの結果)として保存する。API情
報記録部4a、4bは記録すべきデータ量を減らすため
に、新しいAPIの結果が以前のAPIの結果を上書き
するような場合は以前のAPIの記録を削除する。
【0022】ブート監視用タイマ7a、7bは、計算機
A、Bのブートが開始されてから一定時間内にブートが
完了しない場合にシステムを再びリセットさせる機能を
有する。デバイスドライバ6a、6bはOS3a、3b
にブート監視用タイマ7a、7bをアクセスするための
手順を提供するソフトウエアである。
【0023】次に、本実施形態の計算機システムにおけ
る主系/待機系の各計算機間におけるプロセスマイグレ
ーションの実行手順について説明する。
【0024】図2は、プロセスマイグレーションを開始
する直前の計算機システムの状態を示している。主系の
計算機Aにおいてはプロセス移動プロセス5aをはじめ
複数のプロセス8a、9a、10aが実行されている。
一方、待機系の計算機Bにおいてはプロセス移動プロセ
ス5bのみが実行されている。
【0025】主系計算機Aのプロセス移動プロセス5a
は、ブート開始から一定時間(たとえば一日)が経過し
た後、プロセスマイグレーションを開始する。以下にプ
ロセスマイグレーションの手順を示す。
【0026】プロセス移動プロセス5aは、まず、待機
系の計算機Bへ移動させるプロセス8a、9a、10a
を停止させる。次にプロセス移動プロセス5aは移動さ
せるプロセス8a、9a、10aのメモリ内容とAPI
情報記録部4aに記録されているAPI実行情報を待機
系の計算機Bのプロセス移動プロセス5bに送信する。
待機系の計算機Bのプロセス移動プロセス5bは、図3
に示すように、主系計算機Aのプロセス移動プロセス5
aからの前記各情報を受け取ると、主系計算機A上で実
行されていたプロセス8a、9a、10aと同じプロセ
ス8b、9b、10bを新たに生成し、これらのプロセ
ス8b、9b、10bに前記受信されたメモリ内容とA
PI実行情報を渡す。
【0027】待機系計算機B上に生成されたプロセス8
b、9b、10bは、まず、渡されたAPI実行情報に
含まれているAPIを実行する。続いて、同プロセス8
b、9b、10bに前記渡されたメモリ内容がコピーさ
れる。これにより、主系計算機A上で実行されていたプ
ロセス8a、9a、10aが待機系計算機B上に移動さ
れ、それまで待機系となっていた計算機Bが主系となっ
てプロセス8b、9b、10bを継続して実行する。前
記プロセスマイグレーション処理をプロセス9a、10
aに対しても行い、計算機Bにプロセス9b、10bを
生成する。
【0028】すべてのプロセスが計算機Aから計算機B
に移動された後、プロセス8a、9a、10aを停止さ
せた方の計算機Aは待機系となり、計算機Bは主系とな
る。そして主系となった計算機Aはリブートを開始す
る。
【0029】図2は計算機Aがリブートを開始する直前
の様子を示す。この時点で待機系となっている計算機A
のOS3aには潜在的な不具合11が蓄積されている可
能性があるが、図4に示すように、この不具合11は計
算機Aのリブートによるメモリの初期化により解消され
る。
【0030】計算機Aのリブートは次のような手順で行
われる。
【0031】計算機Aのプロセス移動プロセス5aは、
まず、デバイスドライバ6aを経由してブート監視用タ
イマ7aにリブート用のタイムアウト時間を設定した
後、ブート監視用タイマ7aを作動させる。続いてプロ
セス移動プロセス5aはリブートを実際に開始させる。
リブート後、計算機Aのプロセス移動プロセス5aが最
初に起動される。プロセス移動プロセス5aは計算機A
の起動後直ちにデバイスドライバ6aを経由してブート
監視用タイマ7aを停止させる。
【0032】もしもリブート時に何かの問題によりリブ
ート用タイムアウト時間が過ぎてもブート監視用タイマ
7aが停止されなかった場合は該ブート監視用タイマ7
aからシステムにリセットが入り、再び計算機Aのリブ
ートが開始されるとともにブート監視用タイマ7aもリ
セットされる。このようにすることによって、次に計算
機Aが他方の計算機Bより移動されたプロセスを受け取
るときに計算機A自身のリブートが確実に終了している
ようにする。
【0033】以上、本実施形態の計算機システムによれ
ば、所定の時間周期で交互にリブートされる2台の計算
機A、Bの間でプロセスを移動させることによってシス
テムを長時間継続的に稼働するので、個々の計算機に不
具合が蓄積されることを防止でき、長期にわたって安定
した動作を保証することができるとともに、主系と待機
系の計算機の交換の際のオーバーヘッドが小さくてす
む。
【0034】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。
【0035】図5は本実施形態の計算機システムの構成
を示すブロック図である。
【0036】本実施形態の計算機システムは物理的には
単体の計算機Cにより実現される。マイクロカーネル5
1は、物理的な計算機資源である物理メモり61、ネッ
トワーク62、ハードディスク63を管理するとともに
2つの独立した仮想計算機A’、B’を作成する。マイ
クロカーネル51は、所定の時間周期(たとえば一日間
隔)で、上記仮想計算機A’、B’のリブートを交互に
繰り返しながら各仮想計算機A’、B’間でプロセスを
移動させる。仮想計算機A’、B’のリブートは実際に
は主系として動いていた仮想計算機を終了して新しく待
機系の仮想計算機を作成することによって行われる。ま
た、マイクロカーネル51は、主系として動いている仮
想計算機により多くの物理メモリ量を割り当て、待機系
として動いている仮想計算機に必要最小限の物理メモり
量を割り当てることによって物理メモリの利用効率を高
めるようにしている。
【0037】それぞれの仮想計算機A’、B’にはOS
53a、53bが存在しており、それぞれのOS53
a、53b内には実行中のプロセスに関する情報を取得
するためのAPI(プロセス情報取得API)52a、
52bが含まれている。このプロセス情報取得API5
2a、52bによって取得されるプロセスに関する情報
としては、プロセスが現在参照しているファイル、プロ
セス内に存在しているスレッドの現在のレジスタの状態
などがある。
【0038】次に、本実施形態の計算機システムにおい
て仮想計算機A’、B’の主系と待機系を交換する動作
について説明する。
【0039】図5はプロセスマイグレーションを開始す
る直前の計算機システムの状態を示している。主系の仮
想計算機A’においてはプロセス移動プロセス54aを
はじめ複数のプロセス55a,56a,57aが実行さ
れている。一方、待機系の仮想計算機B’においてはプ
ロセス移動プロセス54bのみが実行されている。
【0040】主系の仮想計算機A’のプロセス移動プロ
セス54aは、ブート開始から一定時間が経過した後、
プロセス情報取得API52aによって取得された上記
プロセスに関する情報と実行中のプロセス55a,56
a,57aのメモリ内容に基づいて、すべてのプロセス
55a,56a,57aの状態を調べ、その結果を待機
系の仮想計算機B’のプロセス移動プロセス54bに送
る。この仮想計算機A’、B’間の情報のやりとりは一
つの物理メモり61を介して行われる。この後、仮想計
算機A’はリブートを開始する。仮想計算機のリブート
とは、前述したように、主系として動いていた仮想計算
機を終了して新しく待機系の仮想計算機を作成すること
を意味する。
【0041】待機系の仮想計算機B’のプロセス移動プ
ロセス54bは、主系仮想計算機A’からの前記プロセ
スに関する各情報を受けとると、主系仮想計算機A’上
で実行されていたプロセス55a,56a,57aと同
じプロセスを生成する。これにより、仮想計算機A’か
ら仮想計算機B’へのプロセスの移動が達成され、それ
まで待機系となっていた仮想計算機B’が主系となって
プロセスを継続して実行する。
【0042】以上、本実施形態の計算機システムによれ
ば、仮想計算機のOS内にプロセスの状態を取得するた
めのプロセス情報取得API52a、52bを用意した
ことによって、通常の動作時にログをとりながら動く必
要がなくなり、物理的計算機の負荷が少なくてすむ。ま
た、本実施形態では、物理的な計算機Cを単体用意する
だけで長期継続的な運用に伴う不具合の蓄積のない計算
機システムを提供することができる。さらに、本実施形
態では、マイクロカーネル51によって、物理的な資源
の多くを常に主系の仮想計算機A’に対して優先して割
り当てることによって、物理的な資源の利用効率が良
く、2つの仮想計算機A’、B’を生成することによる
オーバヘッドを軽減することができる。さらに、本実施
形態では、仮想計算機A’、B’間でのプロセスの移動
に必要な情報のやりとりが物理メモり61上で行われる
ので、プロセスの移動の高速化を図れる。
【0043】以上、本発明の実施形態では、2つの計算
機或いは仮想計算機を用いてサービスの提供に中断を挟
むことのない計算機システムについて説明したが、3台
以上の計算機が通信路を通じて接続された計算機システ
ムにおいて、一台以上の待機系の計算機を用意し、残り
の計算機を主系として有用なプロセスを実行させ、定期
的に主系の計算機のなかの一台の計算機を選択すると同
時に待機系の一台の計算機を選択し、主系の計算機で実
行中のプロセスを待機系の計算機にリブート前に移動さ
せるように構成しても構わない。ここで、定期的に選択
される主系と待機系の各計算機の組み合わせは、あらか
じめ決められた順序に基づく。このように主系と待機系
の計算機の関係は一対一であることに限らず、N対M
(但し、N>=M,Mは1以上の整数)であってよい。
【0044】また、3台以上の計算機が通信路を通じて
接続された計算機システムにおいて、各計算機のなかの
一台の計算機を定期的に選択し、この選択された計算機
で実行中のプロセスを、該計算機のリブート直前に他の
計算機に移動(待避)させ、リブート後、計算機に他の
計算機に待避されたプロセスを復帰させるようにしても
よい。
【0045】さらに、これらの、3台以上の計算機が通
信路を通じて接続された計算機システムにおいて、計算
機を物理的な単一計算機内に生成された仮想計算機に置
き換えることで、プロセスを主系/待機系計算機間で移
動させるための情報のやりとりを共通の物理的資源を通
じて行うことができ、プロセス移動のためのオーバーヘ
ッドを小さくすることができる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、サ
ービスの提供に中断を挟むことのない長期連続稼働が可
能な計算機システムを提供することができる。また、本
発明によれば、主系と待機系の交換は計算機間でのプロ
セスの移動により行われるので、主系と待機系の各計算
機の交換のためのサービス停止時間が短くてすむ。さら
に、本発明は、計算機を物理的な単一計算機内に生成さ
れた仮想計算機に置き換えることで、プロセスを主系/
待機系計算機間で移動させるための情報のやりとりを共
通の物理的資源を通じて行うことができ、プロセス移動
のためのオーバーヘッドを小さくすることができる。さ
らに、本発明は、計算機のリブートの失敗によるサービ
ス提供の中断を回避することができ、信頼性を向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態である計算機システム
の構成を示す図である。
【図2】図1の計算機システムにおいてプロセスマイグ
レーションを開始する直前の状態を示す図である。
【図3】図1の計算機システムにおいてプロセスマイグ
レーションの実行直後の状態を示す図である。
【図4】図1の計算機システムにおいて計算機のリブー
ト後の状態を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施形態の計算機システムの構
成を示す図である。
【符号の説明】
A、B、C・・・ 計算機 A’、B’・・・ 仮想計算機 1・・・ ハードディスク 2・・・ 通信路 3a、3b・・・ OS 4a、4b・・・ API情報記録部 5a、5b・・・ プロセス移動プロセス 6a、6b・・・ デバイスドライバ 7a、7b・・・ ブート監視用タイマ 8a、9a、10a・・・ 主系計算機の実行プロセス 8b、9b、10b・・・ 待機系計算機の実行プロセス 51・・・ マイクロカーネル 52a、52b・・・ プロセス情報取得API 53a、53b・・・ OS 54a、54b・・・ プロセス移動プロセス 55a,56a,57a・・・・主系仮想計算機の実行プロ
セス 61・・・ 物理メモリ 62・・・ ネットワーク 63・・・ ハードディスク

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2台の計算機が通信路を通じて接続され
    た計算機システムにおいて、 一方の前記計算機を主系として有用なプロセスを実行さ
    せると同時に他方の前記計算機を待機系として動作させ
    る手段と、 前記主系の計算機で実行中の前記プロセスを前記待機系
    の計算機に所定のタイミングで移動させる手段と、 前記プロセスの移動元の計算機を待機系に変更しかつ前
    記プロセスの移動先の計算機を主系に変更する手段と、 前記待機系に変更された計算機をリブートさせる手段と
    を具備することを特徴とする計算機システム。
  2. 【請求項2】 3台以上の計算機が通信路を通じて接続
    された計算機システムにおいて、 前記各計算機のなかの一台以上の前記計算機を待機系と
    して動作させると同時に残りの一台以上の前記計算機を
    主系として動作させ、その中で有用なプロセスを実行さ
    せる手段と、 定期的に、前記主系の計算機のうちの一台の計算機を選
    択すると同時に前記待機系の計算機のうちの一台の計算
    機を選択する手段と、 前記選択された主系の計算機で実行中の前記プロセスを
    前記選択された待機系の計算機に所定のタイミングで移
    動させる手段と、 前記プロセスの移動元の計算機を待機系に変更し、かつ
    前記有用なプロセスの移動先の計算機を主系に変更する
    手段と、 前記待機系に変更された計算機をリブートさせる手段と
    を具備することを特徴とする計算機システム。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の計算機システム
    において、 前記個々の計算機がそれぞれ、物理的な計算機内に生成
    された仮想計算機であることを特徴とする計算機システ
    ム。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の計算機システムにおい
    て、 物理的な計算機資源の前記各仮想計算機への割り当て量
    を前記主系と前記待機系の仮想計算機毎にそれぞれ最適
    な値に制御する手段を有することを特徴とする計算機シ
    ステム。
  5. 【請求項5】 2台以上の計算機が通信路を通じて接続
    された計算機システムにおいて、 前記各計算機のなかの一台の前記計算機を定期的に選択
    する手段と、 前記選択された計算機で実行中のプロセスを他の一台以
    上の計算機に所定のタイミングで待避させる手段と、 前記プロセスの移動元の計算機をリブートさせる手段
    と、 前記リブートされた計算機に前記他の計算機に待避され
    た前記プロセスを復帰させる手段とを具備することを特
    徴とする計算機システム。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の計算機システムにおい
    て、 前記個々の計算機が物理的な単一計算機内に生成された
    仮想計算機であることを特徴とする計算機システム。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6記載のいずれかの計算機
    システムにおいて、 前記所定のタイミングが、リブート後所定時間が経過し
    たタイミングであることを特徴とする計算機システム。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至6記載のいずれかの計算機
    システムにおいて、 前記計算機のリブートが開始されてからの経過時間を計
    時し、この計時された経過時間があらかじめ設定された
    時間を越えてもリブートが終了しない場合、前記計算機
    を再びリブートさせる手段を有することを特徴とする計
    算機システム。
  9. 【請求項9】 2台の計算機が通信路を通じて接続され
    た計算機システムの運用方法において、 一方の前記計算機を主系として有用なプロセスを実行さ
    せると同時に他方の前記計算機を待機系として動作さ
    せ、前記主系の計算機で実行中のプロセスを前記待機系
    の計算機に所定のタイミングで移動させた後、前記プロ
    セスの移動元の計算機を待機系に変更するとともに前記
    プロセスの移動先の計算機を主系に変更し、この変更
    後、前記待機系に変更された計算機をリブートさせるこ
    とを特徴とする計算機システムの運用方法。
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