JP2000221693A - 水現像感光性フレキソ版溶出装置に用いるスカム除去方法および装置 - Google Patents
水現像感光性フレキソ版溶出装置に用いるスカム除去方法および装置Info
- Publication number
- JP2000221693A JP2000221693A JP5750699A JP5750699A JP2000221693A JP 2000221693 A JP2000221693 A JP 2000221693A JP 5750699 A JP5750699 A JP 5750699A JP 5750699 A JP5750699 A JP 5750699A JP 2000221693 A JP2000221693 A JP 2000221693A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- eluate
- scum
- tank
- leaching
- resin composition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 水現像感光性フレキソ版材の溶出作業中に析
出した非画線部の感光性樹脂組成物を除去する方法と装
置を提供すること。 【解決手段】 溶出液タンク内の溶出作業中に析出した
非画線部の感光性樹指組成物いわゆるスカムを含む溶出
液は、循環ポンプおよびフイルターを通過させて、スカ
ムを取り険いた後、もとのタンクへ戻す。この際、破砕
用のブレードが設けられた循環ポンプを使用し、スカム
を破砕する。スカムを破砕することにより、途中の配管
パイプ内壁へのスカムの沈着が防止できる。さらに、溶
出液タンクに蓄えられたろ過済みの溶出液は必要時に溶
出装置へ供給できるので、処理溶出液の品質管理が容易
である。
出した非画線部の感光性樹脂組成物を除去する方法と装
置を提供すること。 【解決手段】 溶出液タンク内の溶出作業中に析出した
非画線部の感光性樹指組成物いわゆるスカムを含む溶出
液は、循環ポンプおよびフイルターを通過させて、スカ
ムを取り険いた後、もとのタンクへ戻す。この際、破砕
用のブレードが設けられた循環ポンプを使用し、スカム
を破砕する。スカムを破砕することにより、途中の配管
パイプ内壁へのスカムの沈着が防止できる。さらに、溶
出液タンクに蓄えられたろ過済みの溶出液は必要時に溶
出装置へ供給できるので、処理溶出液の品質管理が容易
である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、水現像感光性フレキ
ソ版溶出装置に、溶出作業時に溶出液中に析出する感光
性樹脂組成物いわゆるスカムを取除く方法および装置に
関するものである。
ソ版溶出装置に、溶出作業時に溶出液中に析出する感光
性樹脂組成物いわゆるスカムを取除く方法および装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】感光性フレキソ印刷用版材には有機溶剤
現像タイプの感光性フレキソ版材と水系溶剤現像タイプ
の感光性フレキソ版材がある。現在のところ、フレキソ
刷版の主流は溶剤現像フレキソ刷版であるが、最近、水
現像フレキソ刷版がしだいに実用化されはじめている。
その理由は溶剤現像フレキソ刷版は非画像部の感光性組
成物を溶剤で溶出除去するが、その際溶剤として有機塩
素系溶剤が使用さる。ところが、有機塩素系溶剤は衆知
の通り安全衛生およびオゾン層破壊など衛生および環境
面で問題があり使用が法規制されている。そこで衛生お
よび環境面での影響が少ない水あるいは水系の溶剤で現
像可能な水現像フレキソ刷版が実用化されるにいたっ
た。ところで、版材と刷版の用語については、これから
は露光工程に入る以前の版材料を版材、露光してから印
刷に使用される状態にある版材料を刷版と使い分けるこ
とにする。
現像タイプの感光性フレキソ版材と水系溶剤現像タイプ
の感光性フレキソ版材がある。現在のところ、フレキソ
刷版の主流は溶剤現像フレキソ刷版であるが、最近、水
現像フレキソ刷版がしだいに実用化されはじめている。
その理由は溶剤現像フレキソ刷版は非画像部の感光性組
成物を溶剤で溶出除去するが、その際溶剤として有機塩
素系溶剤が使用さる。ところが、有機塩素系溶剤は衆知
の通り安全衛生およびオゾン層破壊など衛生および環境
面で問題があり使用が法規制されている。そこで衛生お
よび環境面での影響が少ない水あるいは水系の溶剤で現
像可能な水現像フレキソ刷版が実用化されるにいたっ
た。ところで、版材と刷版の用語については、これから
は露光工程に入る以前の版材料を版材、露光してから印
刷に使用される状態にある版材料を刷版と使い分けるこ
とにする。
【0003】溶剤現像フレキソ刷版と水現像フレキソ刷
版について、溶出時の挙動を比較すると、溶剤現像フレ
キソ版は感光性組成物が溶剤溶解性であるため、非露光
部の感光性組成物は溶出液に溶解し、製版枚数が増えて
も粘度上昇あるいは樹脂組成物は経時的に析出すること
はない。ところが、水現像フレキソ刷版では感光性組成
物は水あるいは水系溶剤分散性であるため、製版枚数が
増えるにつれて粘度の上昇や、経時的に樹脂組成物が凝
集し析出することがある。析出した組成物は親水ゲル状
で、粘性がかなり高い(以下スカムと称する)。そのた
めに器壁など、とりわけ溶出中の版面や配管パイプ内面
に粘着した場合、取り除くことはきわめて困難である。
すなわち版面に粘着した場合、取り除こうとすると、版
面を傷つけて結果的に印刷物の品質を低下させる。また
配管パイプ内壁に粘着した場合、徐々に溶出液の循環量
が少なくなり、滞留した溶出液で溶出をすることにな
り、結果的に溶出時間が長くなりなり、画像再現性は低
下する。スカムを取り除こうとすると、配管系を分解し
なければならないので、かなりの時間と保守の経費がか
かることになる。
版について、溶出時の挙動を比較すると、溶剤現像フレ
キソ版は感光性組成物が溶剤溶解性であるため、非露光
部の感光性組成物は溶出液に溶解し、製版枚数が増えて
も粘度上昇あるいは樹脂組成物は経時的に析出すること
はない。ところが、水現像フレキソ刷版では感光性組成
物は水あるいは水系溶剤分散性であるため、製版枚数が
増えるにつれて粘度の上昇や、経時的に樹脂組成物が凝
集し析出することがある。析出した組成物は親水ゲル状
で、粘性がかなり高い(以下スカムと称する)。そのた
めに器壁など、とりわけ溶出中の版面や配管パイプ内面
に粘着した場合、取り除くことはきわめて困難である。
すなわち版面に粘着した場合、取り除こうとすると、版
面を傷つけて結果的に印刷物の品質を低下させる。また
配管パイプ内壁に粘着した場合、徐々に溶出液の循環量
が少なくなり、滞留した溶出液で溶出をすることにな
り、結果的に溶出時間が長くなりなり、画像再現性は低
下する。スカムを取り除こうとすると、配管系を分解し
なければならないので、かなりの時間と保守の経費がか
かることになる。
【0004】スカムの生成と溶出液中への混入を防止す
る方法としては、化学的には溶出液の配合を変えるこ
と。機械的には溶出液を常時かき混ぜたり、溶出液の循
環系内ににフイルターを組み込み、ろ過したり、あるい
はヒーターを組み込み、加温してスカムの析出を防ぐな
どの打手が講じられているが、大きな効果は得られてい
ない。
る方法としては、化学的には溶出液の配合を変えるこ
と。機械的には溶出液を常時かき混ぜたり、溶出液の循
環系内ににフイルターを組み込み、ろ過したり、あるい
はヒーターを組み込み、加温してスカムの析出を防ぐな
どの打手が講じられているが、大きな効果は得られてい
ない。
【0005】上述のように、水現像フレキソ刷版の方
が、溶剤現像フレキソ刷版の溶出よりも維持管理に手間
がかかる。本発明は溶剤現像フレキソ版材、水現像フレ
キソ版材のいずれも溶出液を取り替えるだけで同じ装置
を使って溶出できるようにしたいとの業界の希望を満足
させるものである。
が、溶剤現像フレキソ刷版の溶出よりも維持管理に手間
がかかる。本発明は溶剤現像フレキソ版材、水現像フレ
キソ版材のいずれも溶出液を取り替えるだけで同じ装置
を使って溶出できるようにしたいとの業界の希望を満足
させるものである。
【0006】本発明は、化学的手法でなく装置面で、経
時的に発生するスカムの弊害を取り除く方法と装置を提
供するものであって、既存の溶出装置内のスペースに取
り付けるか、あるいは溶出装置外に置き、溶出装置とホ
ースで接続してもよい。
時的に発生するスカムの弊害を取り除く方法と装置を提
供するものであって、既存の溶出装置内のスペースに取
り付けるか、あるいは溶出装置外に置き、溶出装置とホ
ースで接続してもよい。
【0007】本発明は、溶出作業中に析出した感光性樹
脂組成物を含む溶出液を破砕用のブレードを設けた循環
ポンプおよびフイルターを通過させることにより、該ポ
ンプ以降の配管パイプの寿命を長くするための方法およ
び装置であって、好ましくは槽内にかき混ぜ用の回転翼
を設けた溶出液貯蔵タンクを中心に、(イ)破砕用のブ
レードを設けた循環ポンプ、(ロ)フイルターを含む配
管系からなる。なお、循環ポンプに接続する前に補助的
にスカムを親水ゲルの形から固体に変える工夫たとえば
紫外線照射によりスカムを光硬化させると破砕効率を高
めることができる。
脂組成物を含む溶出液を破砕用のブレードを設けた循環
ポンプおよびフイルターを通過させることにより、該ポ
ンプ以降の配管パイプの寿命を長くするための方法およ
び装置であって、好ましくは槽内にかき混ぜ用の回転翼
を設けた溶出液貯蔵タンクを中心に、(イ)破砕用のブ
レードを設けた循環ポンプ、(ロ)フイルターを含む配
管系からなる。なお、循環ポンプに接続する前に補助的
にスカムを親水ゲルの形から固体に変える工夫たとえば
紫外線照射によりスカムを光硬化させると破砕効率を高
めることができる。
【0008】本発明の今一つの特徴は、ろ過済みの溶出
液を直接溶出装置へ還流しないことである。溶出液の供
給量が変動すると製版品質の安定化が阻害されることに
なるからである。たとえば、供給量が極端に少なくなる
と、滞留した溶出液で溶出をすることになり、結果的に
溶出時間がかかるようになり、画像再現性も低下する事
態が起こりかねない。本発明はろ過済みの溶出液を一旦
溶出液貯蔵タンクへ貯蔵した後、必要時に溶出装置へ供
給することが可能で、前述の事態は避けることができ
る。
液を直接溶出装置へ還流しないことである。溶出液の供
給量が変動すると製版品質の安定化が阻害されることに
なるからである。たとえば、供給量が極端に少なくなる
と、滞留した溶出液で溶出をすることになり、結果的に
溶出時間がかかるようになり、画像再現性も低下する事
態が起こりかねない。本発明はろ過済みの溶出液を一旦
溶出液貯蔵タンクへ貯蔵した後、必要時に溶出装置へ供
給することが可能で、前述の事態は避けることができ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明をさらにくわしく説
明する。
明する。
【0010】図1は、水現像フレキソ版の溶出装置とそ
れに本発明のスカム除去装置を取り付けた一連のフレキ
ソ版連続溶出装置の全体構成を示す概念図である。図1
中のAは通常の手段で入手できる連続溶出装置の参考図
であり、Bは本発明のスカム処理装置である。なお、A
は本発明を説明を分かりやすくするために記載したもの
である。したがって、部材および実施形態の説明は割愛
する。
れに本発明のスカム除去装置を取り付けた一連のフレキ
ソ版連続溶出装置の全体構成を示す概念図である。図1
中のAは通常の手段で入手できる連続溶出装置の参考図
であり、Bは本発明のスカム処理装置である。なお、A
は本発明を説明を分かりやすくするために記載したもの
である。したがって、部材および実施形態の説明は割愛
する。
【0011】以下、本発明に係るスカム除去装置につ
き、図1にもとずき構成を説明する。すなわち(1)配
管は装置Aで使用した使用済みの溶出液をスカム除去
装置Bへ移送用、(2)は貯蔵タンク、は吸い込み
フイルター、▲10▼はスカム除去用の配管系、P2は
循環ポンプ、はスカムをろ過するためのカートリッ
ジ、(3)▲11▼は溶出液を溶出装置Aへ供給するた
めの配管、は微量に存在するスカムを取り除くための
フイルター、P1は洗浄液供給ポンプ、(4)は吸水
用ボールタップ、▲12▼は廃液処理槽への配管、は
廃液からスカムを取り除くためのフイルター、P3は廃
液処理槽移送ポンプ、オーバーフロー口から構成され
ている。Vは手動弁を表す。
き、図1にもとずき構成を説明する。すなわち(1)配
管は装置Aで使用した使用済みの溶出液をスカム除去
装置Bへ移送用、(2)は貯蔵タンク、は吸い込み
フイルター、▲10▼はスカム除去用の配管系、P2は
循環ポンプ、はスカムをろ過するためのカートリッ
ジ、(3)▲11▼は溶出液を溶出装置Aへ供給するた
めの配管、は微量に存在するスカムを取り除くための
フイルター、P1は洗浄液供給ポンプ、(4)は吸水
用ボールタップ、▲12▼は廃液処理槽への配管、は
廃液からスカムを取り除くためのフイルター、P3は廃
液処理槽移送ポンプ、オーバーフロー口から構成され
ている。Vは手動弁を表す。
【0012】つぎに、同じく図1にもとずき、本発明の
実施形態を説明する。溶出装置Aでレリーフ像形成に供
せられた溶出液は、予め定められた枚数の溶出作業が終
了した後、配管を通じて本発明の装置Bの貯蔵タンク
へ移送される。タンクは単槽式で、タンク内には使
用済みの溶出液とスカム除去後の溶出液が混在する。循
環ポンプには破砕用のブレードが設けられており、溶出
液の移送と同時にスカムを破砕する働きをもたせてい
る。ポンプとしては、たとえばケミカルポンプやマグネ
ットポンプを用いることができる。破砕されたスカムを
含む溶出液はカートリッジフルターでろ過され、泡立
ちを押さえるため、溶出液中へ直接もどされる。カート
リッジフルターは市販品たとえば、東洋アドバンテック
製のポリエステルワインドフィルターや、SMC製のP
Pファイバーエレメントが用いられる。貯蔵タンク内の
溶出液中には、親水ゲルあるいは沈澱物が存在すること
が多い。絶えずかき混ぜ、あるいは加温するとこれらの
現象は避けられることが多い。貯蔵タンクを単槽式にし
た理由は省スペース化、装置コスト低減化、および溶出
液組成比のフレなどである。貯蔵タンクの容量はとくに
制限はないが、実用上からは250L前後が好適であ
る。貯蔵タンク中に貯蔵されている溶出液は、必要に応
じてタンク底部に設けられた溶出液供給口から吸い込み
フイルター、配管▲11▼を経て溶出装置Aへ供給さ
れる。貯蔵タンクには清掃のために空にされる場合、
あるいは溶出装置への供給量が一時的に多くなったり少
なくなったりする場合に対処するため、水供給のための
ボールタップによる給水装置あるいはオーバーフローに
より過剰の溶出液廃棄が出来るようになっている。また
移送時の溶出液量の管理には自動弁、手動弁のいずれも
使用できるが利便性の点からみると手動弁のほうが実用
的である。
実施形態を説明する。溶出装置Aでレリーフ像形成に供
せられた溶出液は、予め定められた枚数の溶出作業が終
了した後、配管を通じて本発明の装置Bの貯蔵タンク
へ移送される。タンクは単槽式で、タンク内には使
用済みの溶出液とスカム除去後の溶出液が混在する。循
環ポンプには破砕用のブレードが設けられており、溶出
液の移送と同時にスカムを破砕する働きをもたせてい
る。ポンプとしては、たとえばケミカルポンプやマグネ
ットポンプを用いることができる。破砕されたスカムを
含む溶出液はカートリッジフルターでろ過され、泡立
ちを押さえるため、溶出液中へ直接もどされる。カート
リッジフルターは市販品たとえば、東洋アドバンテック
製のポリエステルワインドフィルターや、SMC製のP
Pファイバーエレメントが用いられる。貯蔵タンク内の
溶出液中には、親水ゲルあるいは沈澱物が存在すること
が多い。絶えずかき混ぜ、あるいは加温するとこれらの
現象は避けられることが多い。貯蔵タンクを単槽式にし
た理由は省スペース化、装置コスト低減化、および溶出
液組成比のフレなどである。貯蔵タンクの容量はとくに
制限はないが、実用上からは250L前後が好適であ
る。貯蔵タンク中に貯蔵されている溶出液は、必要に応
じてタンク底部に設けられた溶出液供給口から吸い込み
フイルター、配管▲11▼を経て溶出装置Aへ供給さ
れる。貯蔵タンクには清掃のために空にされる場合、
あるいは溶出装置への供給量が一時的に多くなったり少
なくなったりする場合に対処するため、水供給のための
ボールタップによる給水装置あるいはオーバーフローに
より過剰の溶出液廃棄が出来るようになっている。また
移送時の溶出液量の管理には自動弁、手動弁のいずれも
使用できるが利便性の点からみると手動弁のほうが実用
的である。
【0013】さらに、本発明ではスカム除去を効率よく
行うためにいろいろの工夫をしている。すなわち(1)
溶出液貯蔵タンクは構造的には不等辺台形で底部は台形
である。この構造は第一の特徴であり、溶出液中で比重
の比較的大きいもの、あるいは析出物が底部の深いとこ
ろにたまりやすく、さらには廃液が取り出しやすい、
(2)スカム除去配管は貯蔵タンクのほぼ中央部に設け
られた取り出し口を経て、循環ポンプへ送られる。スカ
ムは溶出液の表面部分に浮遊することが多いので、効率
よく採取することができるなどである。
行うためにいろいろの工夫をしている。すなわち(1)
溶出液貯蔵タンクは構造的には不等辺台形で底部は台形
である。この構造は第一の特徴であり、溶出液中で比重
の比較的大きいもの、あるいは析出物が底部の深いとこ
ろにたまりやすく、さらには廃液が取り出しやすい、
(2)スカム除去配管は貯蔵タンクのほぼ中央部に設け
られた取り出し口を経て、循環ポンプへ送られる。スカ
ムは溶出液の表面部分に浮遊することが多いので、効率
よく採取することができるなどである。
【0014】以上説明してきたように、水現像フレキソ
版材は溶剤現像フレキソ版材と異なり、版材を構成する
感光性組成物は溶出液に完全に溶解せずに膨潤する性質
をもつものである。したがって、溶出処理枚数が増える
につれて感光性組成物は凝集あるいは析出しスカムを形
成する。スカムは溶出液タンクの壁面に粘着したり、液
の粘度異常を起こすので、画像再現性を下げたり、ある
いは装置保守を難しくしている。本装置でこれらの課題
が解決できた。
版材は溶剤現像フレキソ版材と異なり、版材を構成する
感光性組成物は溶出液に完全に溶解せずに膨潤する性質
をもつものである。したがって、溶出処理枚数が増える
につれて感光性組成物は凝集あるいは析出しスカムを形
成する。スカムは溶出液タンクの壁面に粘着したり、液
の粘度異常を起こすので、画像再現性を下げたり、ある
いは装置保守を難しくしている。本装置でこれらの課題
が解決できた。
【0015】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明のスカ
ム除去装置を用いれば、配管パイプ内壁への感光性樹脂
組成物の析出を低減し、一定の還流量を長期間にわたっ
て保持することが可能になる。さらに、ろ過済み溶出液
は溶出液タンクに貯蔵され、適宜溶出装置へ戻すことが
できるので、直接パイプ配管した場合のように供給量の
ほ変動が避けられ、供給量不足による製版品質の低下が
回避できる。さらに、スカムを取り除くための配管系を
分解のためなどの時間と経費を低減させることができ
る。
ム除去装置を用いれば、配管パイプ内壁への感光性樹脂
組成物の析出を低減し、一定の還流量を長期間にわたっ
て保持することが可能になる。さらに、ろ過済み溶出液
は溶出液タンクに貯蔵され、適宜溶出装置へ戻すことが
できるので、直接パイプ配管した場合のように供給量の
ほ変動が避けられ、供給量不足による製版品質の低下が
回避できる。さらに、スカムを取り除くための配管系を
分解のためなどの時間と経費を低減させることができ
る。
【図1】 図1は感光性フレキソ版溶出装置に本発明の
スカム除去装置をインラインで設置したときの全体構成
を示す概略図である。
スカム除去装置をインラインで設置したときの全体構成
を示す概略図である。
A:通常入手できるフレキソ刷版溶出装置 B:スカム除去装置 :溶出液移送用配管溶出液タンク :溶出液貯蔵タンク :カートリッジフイルター :二次フイルルター :ボールタップによる給水装置 :吸い込みフイルター(溶出液供給用) :吸い込みフイルター(溶出液循環用) :吸い込みフイルター(廃液処理口用) :オーバーフロー口 ▲10▼:スカム除去配管系 ▲11▼:溶出装置への溶出液供給配管系 ▲12▼:廃液処理槽移送配管系 V:手動弁 P1:洗浄液供給ポンプ P2:循環ポンプ P3:廃液処理槽移送ポンプ
Claims (2)
- 【請求項1】 溶出作業中に析出した感光性樹脂組成物
を含む溶出液を破砕用のブレードを設けた循環ポンプお
よびフイルターポンプおよびフイルターを通過させた
後、溶出液タンクに還流することを特徴とする循環ポン
プ以降の配管パイプ内壁への感光性樹指組成物の析出を
低減し、一定の還流量を長期間にわたって保持する方
法。 - 【請求項2】 溶出液貯蔵タンク内に貯蔵された感光性
樹脂組成物を含む溶出液を、(イ)破砕用のブレードを
設けた循環ポンプ、(ロ)フイルターを経て、もとのタ
ンク内へ戻す配管系からなる溶出液中から、析出した感
光性樹脂組成物を除去する装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5750699A JP2000221693A (ja) | 1999-01-27 | 1999-01-27 | 水現像感光性フレキソ版溶出装置に用いるスカム除去方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5750699A JP2000221693A (ja) | 1999-01-27 | 1999-01-27 | 水現像感光性フレキソ版溶出装置に用いるスカム除去方法および装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000221693A true JP2000221693A (ja) | 2000-08-11 |
Family
ID=13057632
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5750699A Pending JP2000221693A (ja) | 1999-01-27 | 1999-01-27 | 水現像感光性フレキソ版溶出装置に用いるスカム除去方法および装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000221693A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002033490A1 (fr) * | 2000-10-13 | 2002-04-25 | Asahi Kasei Kabushiki Kaisha | Procede et appareil permettant de developper une plaque d"impression en relief en resine photosensible |
JP2008071783A (ja) * | 2006-09-12 | 2008-03-27 | Casio Comput Co Ltd | レジスト剥離装置及びレジスト剥離方法 |
-
1999
- 1999-01-27 JP JP5750699A patent/JP2000221693A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002033490A1 (fr) * | 2000-10-13 | 2002-04-25 | Asahi Kasei Kabushiki Kaisha | Procede et appareil permettant de developper une plaque d"impression en relief en resine photosensible |
US6727045B2 (en) | 2000-10-13 | 2004-04-27 | Asahi Kasei Kabushiki Kaisha | Method and apparatus for developing photosensitive resin relief printing plate |
JP2008071783A (ja) * | 2006-09-12 | 2008-03-27 | Casio Comput Co Ltd | レジスト剥離装置及びレジスト剥離方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4920990B2 (ja) | 分離膜の洗浄方法 | |
EP0933684A1 (en) | Developing system of photosensitive resin plates and apparatus used therein | |
DE69728992T2 (de) | Gerät und methode zur aufarbeitung von fotoresist-entwicklern und -entschichtern | |
JP2006218419A (ja) | 室内載置型現像廃液処理装置並びに室内型現像廃液処理方法 | |
JP2000221693A (ja) | 水現像感光性フレキソ版溶出装置に用いるスカム除去方法および装置 | |
JPH1062968A (ja) | フレキソ印刷、タイポグラフィーあるいはドライオフセット印刷に使用できる柔軟な版材を調製する方法及びエッチング機 | |
US6153107A (en) | Process for treating development waste liquor | |
JPH06194824A (ja) | フレキソ製版工程における現像液循環方法及びその方法を実施するための装置 | |
JP3796547B2 (ja) | 凹版印刷機のワイピング液循環装置 | |
US5500125A (en) | Process for recycling photographic wash water | |
JPH11212275A (ja) | 感光性樹脂凸版用現像液の再生方法 | |
CN107445412A (zh) | 一种印刷混合废水综合处理回用系统及其使用方法 | |
JPH0744444Y2 (ja) | 研磨廃液処理装置 | |
JPH1119485A (ja) | 膜を用いた水処理における運転制御法 | |
JP2002143832A (ja) | 循環型給排水システム | |
CN104108821A (zh) | 一种新型污水净化器 | |
JP4665498B2 (ja) | 現像装置及び現像方法 | |
EP0761276B1 (en) | Apparatus for separating effluent into solid and liquid phases | |
JPH11125913A (ja) | 現像廃液の処理方法及び装置 | |
JP2003241398A (ja) | 感光性樹脂版の現像方法および自動現像機 | |
JPH0627683A (ja) | 非銀塩感光材料の処理方法及びそれに用いる装置 | |
JPH05224403A (ja) | 感光性平版印刷版の処理廃液の処理方法 | |
JPH10305205A (ja) | 微小粒子を含む研削液の濾過方法及びその装置 | |
JP2013154266A (ja) | 排水処理方法、排水処理装置、および平版印刷版の製版方法 | |
JPH10131529A (ja) | プール水の浄化方法および装置 |