JP2000221619A - 立体画像印字装置 - Google Patents

立体画像印字装置

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JP2000221619A
JP2000221619A JP11019724A JP1972499A JP2000221619A JP 2000221619 A JP2000221619 A JP 2000221619A JP 11019724 A JP11019724 A JP 11019724A JP 1972499 A JP1972499 A JP 1972499A JP 2000221619 A JP2000221619 A JP 2000221619A
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JP
Japan
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lens
lenticular sheet
parallel
slit
sheet
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JP11019724A
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English (en)
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Takeshi Nishimura
健 西村
Ryoichi Iino
良一 飯野
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Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】レンチキュラーシートと視差情報の含まれた画
像記録シートとを接合する必要がなく短時間かつ安価に
立体画像を得るようにする。 【解決手段】レンチキュラーシートLの蒲鉾形レンズ線
条長手方向と直交する方向にレンチキュラーシートを搬
送する搬送手段1、レンチキュラーシート平坦面に蒲鉾
形レンズ線条長手方向に沿って立体視用画素を記録する
印字ヘッド6、レンチキュラーシートの蒲鉾形レンズ面
に対向して光軸が蒲鉾形レンズ光軸と平行になるように
設置された平行光源2と、レンチキュラーシート平坦面
に対向して該平行光源の平行光束による該平行光源と同
一光軸上の蒲鉾形レンズ集光スポット位置に対応してレ
ンズ線条長手方向に平行にスリット開口部4aを有する
スリット4、スリットからの透過光を受光する光検出素
子5と、光検出素子の出力を参照して前記印字ヘッドの
動作を制御する制御手段54とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンチキュラーシ
ートに蒲鉾形レンズのピッチに一致した品質の良好な立
体画像を直接印字する立体画像印字装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、レンチキュラーシートを用いて立
体画像を形成する場合には、図4に示すように、レンチ
キュラーシートLと、シートSに視差情報の含まれた画
像G(立体視用の画素群)を記録した画像記録シートG
S を別々に作成していた。
【0003】まず、レンチキュラーシートLは、プレス
成形若しくは押し出し成形といった樹脂の成形プロセス
を利用して、一面は平坦面L1 、他面は所望のレンズピ
ッチpL の蒲鉾形レンズL2 に成るように成形される。
【0004】一方、視差情報の含まれた画像Gを記録し
た画像記録シートGS は、レンチキュラーシートLとは
別の紙や樹脂などのシートS上に熱昇華転写、銀塩、静
電記録あるいはインクジェット方式といった、一般に知
られている印字方式を利用したプリンタによって形成さ
れる。このとき画像記録シートGS は、対応するレンチ
キュラーシートLの蒲鉾形レンズL2 の線条レンズピッ
チpL に一致(又は整合)するような線条画素ピッチp
G で形成されなければならない。
【0005】また、画像記録シートGS に記録される画
像Gの各々線条画素ピッチpG 、p G 、・・・内には、
それぞれその各画素ピッチpG の図面左側半ピッチ(1
/2)pG 分の領域内に右眼視による画像(右眼視差画
像)、右側半ピッチ(1/2)pG 分の領域内に左眼視
による画像(左眼視差画像)が、蒲鉾形レンズL2 によ
る集光画像であるピッチpG 内画素(視差を含む画素)
として記録されていなければならない。
【0006】レンチキュラーシートLの蒲鉾形レンズの
ピッチpL と画像記録シートGS の画素ピッチpG との
整合性が画質に大きく影響するため、温度や湿度の変動
によるレンチキュラーシートLや画像記録シートGS
膨張、収縮には気を配る必要がある。
【0007】たとえば、レンチキュラーシートLの蒲鉾
形レンズのピッチpL と、画像記録シートGS に記録表
示されている立体視用画素の画素ピッチpG が、両者の
作成時の温度や湿度において一致又は整合しているので
あれば、その状態を保持して次に述べる接合工程を行う
ことになる。
【0008】レンチキュラーシートLと視差情報の含ま
れた画像記録シートGS は、蒲鉾形レンズのピッチpL
と画像の画素ピッチpG が一致するように位置調整され
てから接着剤Aにて接合される。
【0009】接合の際の位置調整は人間が目視で実施す
るか、あるいは光学的に蒲鉾形レンズLのピッチpL
画像の画素のピッチpG を検出して、それらが、複数点
で一致するような自動位置合わせ機構を有する接合機を
利用して行うことができる。(実際に自動位置合わせ機
構を有する接合機があるのでしょうか?)
【0010】蒲鉾形レンズLのピッチpL と画像の画素
ピッチpG が良好に一致するようにするためには、接着
前の位置調整ができているだけでは不十分で、接着後の
接着剤AによるレンチキュラーシートLや画像記録シー
トGS の変形による位置の変動を考慮しなければならな
い。
【0011】したがって、なるべく接着後の変形が少な
くなるように、接着剤Aの選定や接着部位などを検討し
て、レンチキュラーシートLと画像記録シートGS の接
合が行われている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
レンチキュラーシートを用いた立体画像の作成方法及び
装置では、図4に示すようにレンチキュラーシートLと
視差情報の含まれた画像Gを記録した画像記録シートG
S を個別に作成し、両者を接合して立体画像を作成して
いたために、接合工程での蒲鉾形レンズLの各ピッチp
L と画像記録シートGS の各画素ピッチpG の位置調整
の精度が直接画質に大きく影響を及ぼすという問題点が
あった。特に、レンチキュラーシートや画像記録シート
の温度や湿度による膨張、収縮、接着剤による力学的な
変形など複雑な要因が位置調整を困難にしており、これ
らを厳密にコントロールするには、多大な時間や労力と
ともに、温度、湿度の制御された環境や設備が必要とな
るため、高コストの原因ともなっていた。
【0013】本発明の目的は、以上の問題点を解決し、
レンチキュラーシートと視差情報の含まれた画像記録シ
ートとを接合する必要がなく、短時間かつ安価に立体画
像を得ることができる立体画像印字装置を提供すること
にある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
発明は、レンチキュラーシートに立体画像を印字する装
置であって、レンチキュラーシートの蒲鉾形レンズ線条
長手方向と直交する方向へレンチキュラーシートを搬送
する搬送手段と、前記レンチキュラーシート平坦面に蒲
鉾形レンズ線条長手方向に沿って立体視用画素を記録す
る印字ヘッドと、レンチキュラーシートの蒲鉾形レンズ
面に対向して光軸が蒲鉾形レンズ光軸と平行になるよう
に設置された平行光源と、レンチキュラーシート平坦面
に対向して該平行光源の平行光束による該平行光源と同
一光軸上の蒲鉾形レンズ集光スポット位置に対応して、
レンズ線条長手方向に平行に1個のスリット開口部を有
するスリットと、スリットからの透過光を受光する光検
出素子と、光検出素子の出力を参照して前記印字ヘッド
の動作を制御する制御手段とからなることを特徴とする
立体画像印字装置である。
【0015】次に本発明の請求項2に係る発明は、レン
チキュラーシートに立体画像を印字する装置であって、
レンチキュラーシートの蒲鉾形レンズ線条長手方向と直
交する方向へレンチキュラーシートを搬送する搬送手段
と、前記レンチキュラーシート平坦面に蒲鉾形レンズ線
条長手方向に沿って立体視用画素を記録する印字ヘッド
と、レンチキュラーシートの蒲鉾形レンズ面に対向して
光軸が蒲鉾形レンズ光軸と平行になるように設置された
平行光源と、レンチキュラーシート平坦面に対向して該
平行光源の平行光束による隣接する複数の各々蒲鉾形レ
ンズ集光スポット位置に対応して、レンズ線条長手方向
に平行にそれぞれスリット開口部を有するスリットと、
スリットからの透過光を受光する光検出素子と、光検出
素子の出力を参照して前記印字ヘッドの動作を制御する
制御手段とからなることを特徴とする立体画像印字装置
である。
【0016】次に本発明の請求項3に係る発明は、レン
チキュラーシートに立体画像を印字する装置であって、
レンチキュラーシートの蒲鉾形レンズ線条長手方向と直
交する方向へレンチキュラーシートを搬送する搬送手段
と、前記レンチキュラーシート平坦面に蒲鉾形レンズ線
条長手方向に沿って立体視用画素を記録する印字ヘッド
と、レンチキュラーシートの蒲鉾形レンズ面に対向して
光軸が蒲鉾形レンズ光軸と平行になるように設置された
平行光源と、レンチキュラーシート平坦面に対向して該
平行光源の平行光束による前記蒲鉾形レンズピッチの整
数倍に一致したピッチの複数の各々蒲鉾形レンズ集光ス
ポット位置に対応して、レンズ線条長手方向に平行にそ
れぞれスリット開口部を有するスリットと、スリットか
らの透過光を受光する光検出素子と、光検出素子の出力
を参照して前記印字ヘッドの動作を制御する制御手段と
からなることを特徴とする立体画像印字装置である。
【0017】
【作用】レンチキュラーシートは、蒲鉾形レンズの長手
方向の垂直方向に搬送手投により搬送される。このと
き、平行光源から出射された平行光束は、レンチキュラ
ーシートの蒲鉾形レンズによって屈折され、レンチキュ
ラーシートを透過して蒲鉾形レンズの焦点位置に集光さ
れる。
【0018】この集光位置は、レンチキュラーシートが
搬送されことによって、蒲鉾形レンズの1ピッチ分だけ
搬送方向に移動する。移動する集光位置とスリットの開
口部の位置とが一致したとき、集光された光束はスリッ
トの開口部を通過して、光検出素子に入射する。
【0019】レンチキュラーシートの蒲鉾形レンズが光
学的に理想的に作成されていれば、平行光束の照射され
た蒲鉾形レンズの光軸と、平行光源、スリット、光検出
素子の光軸が一致した場合にのみ、光検出素子には鋭い
ピークを有する光信号が検出される。また、蒲鉾形レン
ズが光学的に理想的に作成されていない場合でも、蒲鉾
形レンズの光軸と、平行光源、スリット、光検出素子の
光軸が一致したときに光検出素子には最大光量が受光さ
れる。この光検出素子の出力を制御部でモニターし、光
軸が一致したタイミングを検出することによって、印字
ヘッドと、レンチキュラーシートの該印字ヘッドと対向
する部分にある印字すべき蒲鉾形レンズとの相対的な位
置関係を正確に把握することができる。
【0020】また、スリットの開口部をレンチキュラー
シートの蒲鉾形レンズのピッチと一致させて複数個設け
ておくと、蒲鉾形レンズの光軸と、平行光源、スリッ
ト、光検出素子の光軸が一致したときに、光検出素子か
ら得られる光出力は、開口数倍だけ大きくなる。このた
め、蒲鉾形レンズの集光特性が悪い場合にも、SN比の
良好な精度の良い印字ヘッドとレンチキュラーシートの
蒲鉾形レンズの相対的な位置情報を検出できる。
【0021】このことにより、印字ヘッドによるレンチ
キュラーシートヘの直接の視差画像の記録時に、搬送さ
れてくるレンチキュラーレンズの各々蒲鉾形レンズと印
字画素とのピッチを厳密に一致させることができる。ま
た、光検出素子の出力が最大になる時間間隔の変動を、
印字中も常にモニタリングすることによって、蒲鉾形レ
ンズのピッチが搬送方向に多少変化しているような、品
質のあまり良くないレンチキュラーシートに対しても、
蒲鉾形レンズと画素とのピッチを一致させることができ
る。
【0022】本発明における制御部は、光軸が一致した
という情報に基づいて、直ちに印字ヘッドと、その印字
ヘッドの直下に対向する印字すべき蒲鉾形レンズとの相
対的な位置情報を各蒲鉾形レンズ毎に算出し、算出され
た印字ヘッドに対する蒲鉾形レンズの位置情報に基づい
て、その位置に印字すべき画像信号が入力パネル55よ
り制御部54を介してドライバー回路53に出力され、
印字すべき画像信号の送信タイミングに同期して搬送手
段がレンチキュラーレンズを搬送方向Xに搬送動作を開
始するとともに、ドライバー回路53の指令により印字
ヘッドはその各々蒲鉾形レンズに相対するレンチキュラ
ーシートの平坦面に対して印字を開始して、蒲鉾形レン
ズと画素とのピッチが厳密に一致した良好な視差画像を
レンチキュラーシートの基材上に直接形成することが可
能となる。
【0023】また、前記印字すべき画像信号を送る入力
パネル55には、従来の技術において説明したように、
従来画像記録シートGS に記録される画像Gの各々線条
画素ピッチpG 、pG 、・・・内におけるそれぞれその
各画素ピッチpG の図面左側半ピッチ(1/2)pG
の領域内に右眼視による画像(右眼視差画像)、右側半
ピッチ(1/2)pG 分の領域内に左眼視による画像
(左眼視差画像)が、蒲鉾形レンズL2 による集光画像
であるピッチpG 内画素(視差を含む画素)として記録
されるように、それぞれ右眼視差画像、左眼視差画像が
ピッチpG 内画素信号として送信されて視差を含む画素
が、直接レンチキュラーレンズの平坦面に印字される。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明に係る立体画像印字装置
を、図示の実施の形態に基づいて詳細に説明すれば、図
1は、本発明に係る立体画像印字装置の第1の実施の形
態の構成図で、印字方式の一例として熱昇華転写記録方
式を採用しており、初めに本実施の形態における空間的
な配置構成を説明する。
【0025】搬送手段1は、例えば、少なくともレンチ
キュラーシートL(又はレンチキュラースクリーンシー
ト)を、その平坦面L1 とレンズL2 の両面より対向挟
持して搬送方向Xに搬送する駆動回転するインフィード
搬送ロール1a、1aと、アウトフィード搬送ロール1
b、1bとを備える。
【0026】搬送方向XはレンチキュラーシートLの蒲
鉾形レンズL2 の線条(ストライプ)方向に対して垂直
方向になっている。
【0027】インフィード搬送ロール1aとアウトフィ
ード搬送ロール1bとの間には、レンチキュラーシート
Lの平坦面L1 に対して供給されるインクリボンR(R
1 はリボン基材、R2 はインク)のインクR2 を、レン
チキュラーシートLの平坦面L1 に密着せしめるための
リボン押圧ロール1cが設けられ、レンチキュラーシー
トLの平坦面L1 とインクリボンRのインクR2 を密着
せしめるように設置されている。
【0028】レンチキュラーシートLの蒲鉾形レンズL
2 が形成されるている面に対向して蒲鉾形レンズL2
光軸と平行な光軸を有するレーザーダイオード2と、コ
リメータレンズ3からなる平行光源が設けられている。
【0029】レンチキュラーシートLを挟んで平坦面L
1 側には、レーザーダイオード2、コリメータレンズ3
と同一の光軸上に、蒲鉾形レンズL2 の集光位置(又は
焦点位置とも云う)で、且つ蒲鉾形レンズL2 の線条長
手方向に平行な微細なスリット開口部4a(例えば0.
2mm程度の開口)を有するスリット4と、フォトダイ
オード5が順次配置されている。
【0030】レーザーダイオード2、コリーメータレン
ズ3、スリット4、フォトダイオード5で構成される光
学系の光軸から、搬送方向Xに所定距離の場所に、イン
クリボンRの基材R1 に接してサーマルヘッド6が設置
されており、サーマルヘッド6に対峙してインクリボン
RとレンチキュラーシートLを挟み込むように、印字操
作におけるレンチキュラーシートLとインクリボンR及
び印字ヘッド6の印字駆動応力などを下側から支持する
ための印字支持用の各プラテンローラ7(自由回転ロー
ラ又は駆動回転ローラ)、上側の押さえロール8、8
(自由回転ローラ又は駆動回転ローラ)が設けられてい
る。
【0031】次に、本実施の形態の動作制御を行う部分
の構成を、図1に従って以下に説明する。
【0032】搬送手段1(インフィード搬送ロール1
a、アウトフィード搬送ロール1b)には駆動用電源
(図示せず)が接続されている。同様にレザーダイオー
ド2には専用電源回路51、フォトダイオード5には電
流測定回路52、サーマルヘッド6にはドライバー回路
53がそれぞれ接続されている。
【0033】前記駆動用電源、専用電源回路51、電流
測定回路52、ドライバー回路53は、それぞれ直接に
制御用マイクロコンピュータ54(マイクロプロセッ
サ、プログラマブルコントローラなど)に接続され、制
御用マイクロコンピュータ54には、外部からの動作命
令を入力するための入力パネル55が接続されている。
【0034】上記実施の形態における具体的な動作と機
能について、以下に説明すれば、まず、印字開始の信号
が、入力パネル55から制御用マクロコンピュータ54
に伝わると、制御用コンピュータ54は、駆動用電源に
駆動開始の信号を送る。
【0035】駆動用電源から供給される電源により搬送
手段1のインフィード搬送ロール1a、アウトフィード
搬送ロール1bは駆動を開始して、レンチキュラーシー
トLは搬送方向Xに搬送される。所定時間経過後、制御
用マクロコンピュータ54は専用電源回路51に発光開
始の信号を送る。
【0036】専用電源回路51はこれを受けて、レーザ
ーダイオード2に電源を供給し、レーザーダイオード2
は光束を出射し始める。このとき同時に、制御用マクロ
コンピュータ54は、測定回路52の電流測定値のサン
プリングを開始する。
【0037】レーザーダイオード2から出射された光束
は、コリメータレンズ3で平行光束となってレンチキュ
ラーシートLの蒲鉾形レンズL2 に照射される。蒲鉾形
レンズで集光作用を受けた平行光束は、レンチキュラー
シートLの平坦面L1 を透過して、スリット4のスリッ
ト開口部4a内に集光状態で入射し、入射した光束は開
口部4aより内部にあるフォトダイオード5上に到達す
る。
【0038】図2は動作時の光学測定系部分の拡大図で
あり、レンチキュラーシートLはスリット4に対して相
対的に搬送方向Xに移動しており、平行光束は複数の蒲
鉾形レンズL2 に照射されるため、スリット4面には複
数個の集光スポットが形成される。なお、図中、pL1
レンチキュラーシートLの各々蒲鉾形レンズL2 側から
入射した平行光束がレンズ平坦面L1 に集光するレンチ
集光幅を示すもので、通常のレンチキュラーシートにお
いては、レンズピッチpL の値とレンチ集光幅pL1の値
の関係は、レンチ集光幅pL1=(1/2)×レンズピッ
チpL 〜(1/10)×レンズピッチpL 程度の値であ
る。しかしながら、本発明においては特にこの値に限定
されるものではない。
【0039】レンチキュラーシートLのレンズ平坦面L
1 とスリット4との離間距離の設定に関しては、スリッ
ト開口部4aに対して最も集光した状態の集光スポット
が入射するように設定することが望ましく、また、スリ
ット4とフォトダイオード5との離間距離の設定に関し
ては、特に限定されないが、例えば両者を離間させずに
完全に接触させた状態でもよいし、あるいはレンズ平坦
面L1 とスリット4との離間距離に略等しい距離に設定
してもよい。
【0040】適当なタイミングでの集光スポットとスリ
ット4との位置関係をみると、図2(a)に示すように
集光スポットは、全てスリット4の非開口部に照射され
るため、フォトダイオード5には光束は到達しない。
【0041】集光スポットは、レンチキュラーシートL
の搬送方向Xへの移動に伴って、蒲鉾形レンズL2 のピ
ッチpL 分だけ搬送方向Xに移動する毎に、スリット4
の開口部4aと蒲鉾形レンズL2 の光軸とが一致すると
きにのみ、図2(b)に示すように、蒲鉾形レンズL2
の1つのレンズピッチpL 分の光束がフォトダイオード
5に到達する。
【0042】スリット4の開口部4aは適当な幅を有す
るので、この幅の間に集光スポットがある間は、フォト
ダイオード5にその集光スポットの光束が照射するが、
照射光量が最大となるのはスリット4の開口部4a中心
S が、蒲鉾形レンズL2 の光軸OL と一致するときで
ある。したがって、フォトダイオード5の光電変換出力
が最大となった時に、スリット4の開口部4a中心OS
と、蒲鉾形レンズL2の光軸OL が一致したと判定する
ことができる。
【0043】フォトダイオード5の光電変換出力は、電
流測定回路52にて測定されているので、制御用マイク
ロコンピュータ54は、この測定回路52の測定値が最
大になるタイミングを検出することによって、スリット
4の開口部4a中心OS と、蒲鉾形レンズL2 の光軸O
L が一致したことを知ることができる。
【0044】更に、制御用マイクロコンピュータ54で
は、スリット4の開口部4a(開口部4aの中心位置O
S )からサーマルヘッド6(サーマルヘッド6の印字ポ
イントOI )までの搬送方向Xにおける距離と、レンチ
キュラーシートLの蒲鉾形レンズL2 のレンズピッチp
L とから、サーマルヘッド6と蒲鉾形レンズL2 の光軸
L との相対的な位置情報が算出でき、またスリット4
の開口部4a(開口部4aの中心位置OS )とサーマル
ヘッド6(サーマルヘッド6の印字ポイントO I )との
間に存在するレンチキュラーシートLの蒲鉾形レンズL
2 のレンズ線条数(ピッチ数)も算出できる。
【0045】この算出された位置情報と、搬送手段1に
よるレンチキュラーシートLのX方向への搬送速度とか
ら、蒲鉾形レンズL2 のレンズピッチpL とサーマルヘ
ッド6によって書き込まれる画素ピッチpG の両ピッチ
が厳密に一致するタイミングを知ることができる。
【0046】制御用マイクロコンピュータ54が、蒲鉾
形レンズL2 のピッチpL とサーマルヘッド6によって
書き込まれる画素ピッチpG の両ピッチが一致するタイ
ミングで、ドライバ回路53に視差情報の含まれた立体
視用画素を印字するための印字信号を送ると、ドライバ
回路53はサーマルヘッド6を発熱させ、サーマルヘッ
ド6はレンチキュラーシートLの平坦面L1 上に密着し
ているインクリボンRのインクR2 を加熱溶融又は加熱
昇華させて、レンチキュラーシートLの平坦面L1 上に
視差情報の含まれた立体視用画素を印字する。
【0047】このようにして、レンチキュラーシートL
上に直接視差情報の含まれた立体視用画素を、蒲鉾形レ
ンズL2 と画素のそれぞれピッチが厳密に一致した状態
で記録させることができる。
【0048】このようなサーマルヘッド6と蒲鉾形レン
ズL2 の光軸OL との相対的な位置情報の検出は、記録
時に常に実施することができるので、搬送方向Xにレン
チキュラレシートLの蒲鉾形レンズL2 のピッチが多少
変動するような品質の悪いものに対しても、蒲鉾形レン
ズL2 と画素の各々ピッチを常に一致させることができ
る。
【0049】理論的にはスリット4の開口部4aの開口
幅が無限に小さければ、蒲鉾形レンズL2 の光軸OL
スリット4の開口部4aが完全に一致したときにのみ、
フォトダイオード5に照射される光量は急峻に増加して
最大値を示すので、位置の検出精度は高くなる。
【0050】しかしながら、蒲鉾形レンズL2 の集光特
性は、レンチキュラレシートLをプラスチック材料を用
いてプレス成形や押し出し成形で作成した場合には、厳
密には良好とはいえず、スリット4の開口部4aに対し
て、通常では高々30〜40μm程度の集光スポットに
しか絞ることはできない。
【0051】このように集光特性の悪い場合には、スリ
ット開口部4aの開口幅を細くしすぎると、フォトダイ
オード5に照射される光量が不十分となり、検出不可能
となる。よって、集光スポットが30〜40μmであれ
ば、スリット開口部4aの開口幅は30〜40μmとい
うように、集光スポットと同程度の幅の開口をスリット
開口部4aに持たせることが好ましい。
【0052】図3は本発明に係る立体画像印字装置の第
2の実施の形態の光学系部分の拡大図であり、1個の開
口部4aを有するスリット4の代わりに、レンチキュラ
ーシートLの蒲鉾形レンズL2 のピッチpL に対応した
ピッチで複数個の開口部4aを有するスリット4を用い
たものであり、このような構成にするとフォトダイオー
ド5には同時にスリット開口部4aの開口数分の光束L
が入射するので、開口部4aが1個の場合と比較して開
口数倍の出力をフォトダイオード5から得ることができ
る。
【0053】このように、スリット開口部4aを複数に
した場合には、レンチキュラーシートLの蒲鉾形レンズ
2 の集光特性が悪い場合でも、スリット開口部4aの
開口幅を細くしてもフォトダイオード5から十分な出力
電流を得ることができるようになるため、位置情報の検
出精度をより高くすることができる。なお、スリット開
口部4aの開口ピッチは、必ずしもレンチキュラーシー
トLの蒲鉾形レンズL 2 のレンズピッチpL と同じであ
る必要はなく、このレンズピッチpL の整数倍であれば
同様の結果を得ることができる。
【0054】上記第1、2の実施の形態では、印字手段
の一例として昇華転写方式又は関熱転写方式におけるサ
ーマルヘッド6を取り上げたが、本発明においては、印
字手段や印字方式には特に限定されずに実施可能であ
り、例えばインクジェット印字方式、静電記録方式など
が採用でき、サーマルヘッド6の代わりにインクジェッ
トプリンタヘッド、静電記録方式におけるレーザー光照
射ヘッドなどを使用することができる。
【0055】また、本発明においては、レーザーダイオ
ード2とコリメータレンズ3からなる平行光源を、レン
チキュラーシートLの平坦面L1 に対向し、スリット4
とフォトダイオード5を、レンチキュラーシートLの蒲
鉾形レンズL2 側に対向して設置して、蒲鉾形レンズL
2 側に出射する集束光を、スリット4とフォトダイオー
ド5により受光検出しても同様の効果を得ることができ
る。
【0056】
【発明の効果】本発明の立体画像印字装置によれば、平
行光源をレンチキュラーシートの蒲鉾形レンズに照射す
ることにより得られた集光スポットがレンチキュラーシ
ートの搬送によりスリットの開口部に達した時に、光検
出素子から最大出力を得ることができ、蒲鉾形レンズの
光軸と平行光源及びスリットのそれぞれ光軸とが一致し
た際に、制御部にて光検出素子の出力が最大になるタイ
ミングをモニタし、このタイミングで印字ヘッドによる
立体視用画素の印字記録を行うようにすることにより、
蒲鉾形レンズのレンズピッチと画素ピッチが一致した良
好な立体画像をダイレクトにレンチキュラーシートの平
坦面上に形成することができる。
【0057】このように本発明の立体画像印字装置は、
レンチキュラーシート上に直接視差情報の含まれた画像
を形成できるため、従来のようなレンチキュラーシート
と視差画像を記録したシートとを接合する工程が不要と
なり、接合工程において蒲鉾形レンズピッチと画素ピッ
チのずれが生じたり、そのずれを修正する作業工程を省
力化できる効果がある。
【0058】また、検出用の前記スリットに蒲鉾形レン
ズのピッチの整数倍に一致したピッチの複数個の開口部
を設けることにより、集光特性が悪く、単一の開口では
光検出器から検出可能な出力が得られない蒲鉾形レンズ
の場合にも、開口数倍の出力を得ることができるため、
蒲鉾形レンズの光軸と平行光源及びスリットの光軸とが
一致するタイミングを良好に検出することができ、蒲鉾
形レンズのピッチと画素ピッチが一致した良好な立体画
像を直接レンチキュラーシート上に形成することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の立体画像印字装置の第1の実施の形態
を示す構成図。
【図2】(a)〜(b)は本発明の立体画像印字装置の
第1の実施の形態における光学系部分の拡大図。
【図3】本発明の立体画像印字装置の第2の実施の形態
における光学系部分の拡大図。
【図4】従来のレンチキュラーシートを用いた立体画像
の作成工程の説明図。
【符号の説明】
1…搬送手投 2…レーザーダイオード 3…コリメー
タレンズ 4…スリット 4a…開口部 5…フォトダイオード
6…サーマルヘッド 7…プラテンローラ 8…押さえロール 9…平行光束 11…専用電源回路 12…電流測定回路 13…ドラ
イバー回路 14…制御用マイクロコンピュータ 15…入力パネル L…レンチキュラーシート L1 …平坦面 L2 …蒲鉾
形レンズ GS …画像記録シート G…画素 S…シート A…接
着剤 X…搬送方向 R…インクリボン、R1 …基材シート R2 …インク pL …レンズピッチ pG …画素ピッチ pL1…レンズ
集光幅 OL …レンズ光軸 OS …スリット開口中心 OI …印
字ヘッド中心

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レンチキュラーシートに立体画像を印字す
    る装置であって、レンチキュラーシートの蒲鉾形レンズ
    線条長手方向と直交する方向へレンチキュラーシートを
    搬送する搬送手段と、前記レンチキュラーシート平坦面
    に蒲鉾形レンズ線条長手方向に沿って立体視用画素を記
    録する印字ヘッドと、レンチキュラーシートの蒲鉾形レ
    ンズ面に対向して光軸が蒲鉾形レンズ光軸と平行になる
    ように設置された平行光源と、レンチキュラーシート平
    坦面に対向して該平行光源の平行光束による該平行光源
    と同一光軸上の蒲鉾形レンズ集光スポット位置に対応し
    て、レンズ線条長手方向に平行に1個のスリット開口部
    を有するスリットと、スリットからの透過光を受光する
    光検出素子と、光検出素子の出力を参照して前記印字ヘ
    ッドの動作を制御する制御手段とからなることを特徴と
    する立体画像印字装置。
  2. 【請求項2】レンチキュラーシートに立体画像を印字す
    る装置であって、レンチキュラーシートの蒲鉾形レンズ
    線条長手方向と直交する方向へレンチキュラーシートを
    搬送する搬送手段と、前記レンチキュラーシート平坦面
    に蒲鉾形レンズ線条長手方向に沿って立体視用画素を記
    録する印字ヘッドと、レンチキュラーシートの蒲鉾形レ
    ンズ面に対向して光軸が蒲鉾形レンズ光軸と平行になる
    ように設置された平行光源と、レンチキュラーシート平
    坦面に対向して該平行光源の平行光束による隣接する複
    数の各々蒲鉾形レンズ集光スポット位置に対応して、レ
    ンズ線条長手方向に平行にそれぞれスリット開口部を有
    するスリットと、スリットからの透過光を受光する光検
    出素子と、光検出素子の出力を参照して前記印字ヘッド
    の動作を制御する制御手段とからなることを特徴とする
    立体画像印字装置。
  3. 【請求項3】レンチキュラーシートに立体画像を印字す
    る装置であって、レンチキュラーシートの蒲鉾形レンズ
    線条長手方向と直交する方向へレンチキュラーシートを
    搬送する搬送手段と、前記レンチキュラーシート平坦面
    に蒲鉾形レンズ線条長手方向に沿って立体視用画素を記
    録する印字ヘッドと、レンチキュラーシートの蒲鉾形レ
    ンズ面に対向して光軸が蒲鉾形レンズ光軸と平行になる
    ように設置された平行光源と、レンチキュラーシート平
    坦面に対向して該平行光源の平行光束による前記蒲鉾形
    レンズピッチの整数倍に一致したピッチの複数の各々蒲
    鉾形レンズ集光スポット位置に対応して、レンズ線条長
    手方向に平行にそれぞれスリット開口部を有するスリッ
    トと、スリットからの透過光を受光する光検出素子と、
    光検出素子の出力を参照して前記印字ヘッドの動作を制
    御する制御手段とからなることを特徴とする立体画像印
    字装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007038597A (ja) * 2005-08-05 2007-02-15 Seiko Epson Corp プリンタおよびレンズ検出方法
JP2009025581A (ja) * 2007-07-20 2009-02-05 Michiyoshi Nagashima 印刷方法および印刷装置
JP2012128429A (ja) * 2011-12-21 2012-07-05 Seiko Epson Corp 印刷装置
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JP2017027063A (ja) * 2009-03-04 2017-02-02 イノヴィア セキュリティー プロプライアタリー リミテッド レンズアレイの作製方法の改良

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