JP2000221288A - 時 計 - Google Patents

時 計

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JP2000221288A
JP2000221288A JP11021537A JP2153799A JP2000221288A JP 2000221288 A JP2000221288 A JP 2000221288A JP 11021537 A JP11021537 A JP 11021537A JP 2153799 A JP2153799 A JP 2153799A JP 2000221288 A JP2000221288 A JP 2000221288A
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関口  金孝
Koji Nakagawa
浩司 中川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 補助光源の非点灯時には表示品質を低消費電
力を可能とし、補助光源の点灯時には表示品質の改善を
行なうことができる。 【解決手段】 第1の液晶層10を有する第1の液晶表
示パネル38と第1の液晶表示パネル38の下側に設け
る第2の液晶層30を有する第2の液晶表示パネル40
を有し、第1の液晶表示パネル38の画素部と第2の液
晶表示パネル40の画素部がお互いに重なり合うセグメ
ント電極を有し、第2の液晶表示パネルの下側には半透
過反射板28と補助光源29を有し、さらに第1の液晶
層10は散乱状態と透過状態を電圧で制御可能である液
晶層を採用する。さらに補助光源の非点灯時には第2の
液晶表示パネルは非駆動とし、補助光源の点灯により第
2の液晶表示パネルを駆動する方法を採用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶と高分子ポリ
マーと含む液晶層を有する液晶表示パネルとその液晶表
示パネルを利用して時間、または情報を表示する機能を
有する時計に関して、視認性を向上すると同時に、液晶
表示パネルの装飾性の向上と、暗い環境では補助光源に
より表示を可能とする構造に関する物である。
【0002】
【従来の技術】現在、第1の基板上に設ける信号電極
と、第2の基板上に設ける対向電極と、第1の基板と第
2の基板との間に封入する液晶層とを有する液晶表示パ
ネルに使用する液晶層として液晶と透明固形物とを有す
る混合液晶層を利用する表示の場合には液晶表示パネル
の下側(観察者と反対の面)には反射板または吸収板を
使用する例が報告されている。以上の混合液晶層の場合
には透明固形物に対する液晶の屈折率の差による反射と
透過を電気的に制御することにより表示を行う。また、
以上の反射状態では反射の方向が均等のため観察者は散
乱状態として認識する。
【0003】とくに以上の混合液晶層と反射板との組み
合せによる表示の場合には散乱部と透過部を制御するこ
とにより吸収型偏光板を使用する場合に問題であった暗
いまたは光沢のない表示を鮮明で光沢(反射特性の優れ
る)表示とすることが可能となる。
【0004】以上の混合液晶層は外部光源(主光源)を
使用して観察者側から光を混合液晶層に照射し、混合液
晶層の下側に設ける反射板からの反射光と散乱光の差に
より表示を行ういわゆる反射型表示として使用してい
る。反射型表示の場合には液晶層を光が2回通過するた
め充分な視認性を確保することが可能であるが、外部光
源が暗い場合、とくに外部光源がない場合には、液晶層
の表示を認識することがもはやできなくなる、そのため
時計に補助光源を設け、液晶層に光を照射する方法が提
案されている。
【0005】補助光源の配置として、液晶層の上側に配
置する場合、下側に配置する場合、横方向に配置する場
合がある。液晶層の上側に配置することにより外部光源
を利用する場合と同様な光の照射が可能となるため液晶
層の視認性は確保することができるが補助光源の配置場
所、補助光源と回路基板との接続方法または光を液晶層
上に導光するための導光板の構造と表示品質の低下、厚
さの増加等が発生してしまう。また、横方向に設置する
場合には液晶層の表示面に均一に光を照射することが難
しいため明るさにむらが発生してしまう。
【0006】そのため現在一般の時計に使用されている
エレクトロルミネッセント(EL)素子等の薄膜発光体
を補助光源として液晶表示パネルの下側に設ける方法が
簡便であるが、補助光源からの光は液晶層を一度しか透
過しないため透過部と散乱部とで充分な透過率の差を達
成することが難しくなってしまう。実験では10マイク
ロメートル(μm)の液晶層の厚さでは透過部と散乱部
のコントラスト比は1:2程度であり、さらに液晶層の
厚さを大きくすることによりコントラスト比を大きくす
ることができるが透過部での明るさの低下、液晶層の駆
動電圧の増加、応答速度の低下を起こしてしまう。
【0007】そのため、混合液晶層からなる第1の液晶
層を有する第1の液晶表示パネルを観察者側に配置し、
液晶と2色性色素からなる第2の混合液晶層を有する第
2の液晶表示パネルを下側に設ける構造として特願平0
3−121102号(大日本インキ化学工業株式会社)
や特願平03−195597号(日本電気株式会社)の
先願があるが時計に必要である低消費電力に適する構造
に対する言及はない。さらに、時計に適する第1の液晶
表示パネルと第2の液晶表示パネルの電極配置および駆
動方法に関しては言及していない。
【0008】また、第2の液晶表示パネルに一方の偏光
光学軸が透過軸でありほぼ直交する偏光光学軸が反射軸
である反射型偏向板を使用し、反射と透過を制御する構
造に関しても言及していない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上に説明したよう
に、液晶表示パネルの下側に設ける補助光源の非点灯時
と点灯時の際の表示の視認性を向上し、さらに液晶表示
パネルの駆動に消費する電力を低減することが必要にな
る。さらに外部光源を使用する際の表示品質の向上も必
要となる。この発明の目的は、上記課題点を解決して、
補助光源の非点灯時には表示品質を低消費電力を可能と
し、補助光源の点灯時には表示品質の改善を行なうこと
ができる液晶表示パネルを備える時計を提供することで
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の液晶表示パネルとその液晶表示パネルを利
用する時計装置においては、下記記載の構成を採用す
る。
【0011】本発明の時計は、第1の基板上に設ける第
1の信号電極と、第2の基板上に設ける第1の対向電極
と、第1の基板と第2の基板との間に封入する第1の液
晶層とを有する第1の液晶表示パネルと、さらに第1の
液晶表示パネルの下側には、第3の基板上に設ける第2
の信号電極と、第4の基板上に設ける第2の対向電極
と、第3の基板と第4の基板との間に封入する第2の液
晶層とを有する第2の液晶表示パネルを有し、第2の液
晶表示パネルの下側には透過性と反射性を共有する半透
過反射板と、補助光源とを有することを特徴とする。
【0012】本発明の時計は、第1の基板上に設ける第
1の信号電極と、第2の基板上に設ける第1の対向電極
と、第1の基板と第2の基板との間に封入する第1の液
晶層とを有する第1の液晶表示パネルと、さらに第1の
液晶表示パネルの下側には、第3の基板上に設ける第2
の信号電極と、第4の基板上に設ける第2の対向電極
と、第3の基板と第4の基板との間に封入する第2の液
晶層とを有する第2の液晶表示パネルを有し、第2の液
晶表示パネルの下側には透過性と反射性を共有する半透
過反射板と、補助光源とを有し、さらに第1の液晶層は
液晶と透明固形物とからなる第1の混合液晶層であり、
第2の液晶層は液晶と2色性色素とからなる第2の混合
液晶層であることを特徴とする。
【0013】本発明の時計に使用する第1の混合液晶層
は、電圧無印加時に散乱性を示し、電圧の印加により透
過性を示し、第2の混合液晶層は電圧無印加時に透過性
を示し、電圧印加により光を吸収することを特徴とす
る。
【0014】本発明の時計に使用する第1の液晶表示パ
ネルには常時時刻表示、秒表示またはモード表示等の時
計機能の表示を行い、第2の液晶表示パネルは補助光源
の点灯により第1の液晶表示パネルの表示と同一の表示
を行い、第2の液晶表示パネルと第1の液晶表示パネル
により補助光源からの光の透過率を可変することを特徴
とする。
【0015】本発明の時計に使用する補助光源の上側に
設ける半透過反射板は一方の偏光光学軸が透過軸であり
ほぼ直交する偏光光学軸が反射軸である反射型偏向板で
あることを特徴とする。
【0016】本発明の時計に使用する半透過反射板と第
2の基板との間には特定の波長の光を吸収する印刷層を
有することを特徴とする。
【0017】本発明の時計は、第1の基板上に設ける第
1の信号電極と、第2の基板上に設ける第1の対向電極
と、第1の基板と第2の基板との間に封入する第1の液
晶層とを有する第1の液晶表示パネルと、さらに第1の
液晶表示パネルの下側には、第3の基板上に設ける第2
の信号電極と、第4の基板上に設ける第2の対向電極
と、第3の基板と第4の基板との間に封入する第2の液
晶層とを有する第2の液晶表示パネルを有し、第2の基
板と第3の基板との間には第1の偏光板と、さらに第4
の基板の下側には第2の偏光板とを有し、さらに第2の
偏光板の下側には補助光源を有することを特徴とする。
【0018】本発明の時計は、第1の基板上に設ける第
1の信号電極と、第2の基板上に設ける第1の対向電極
と、第1の基板と第2の基板との間に封入する第1の液
晶層とを有する第1の液晶表示パネルと、さらに第1の
液晶表示パネルの下側には、第3の基板上に設ける第2
の信号電極と、第4の基板上に設ける第2の対向電極
と、第3の基板と第4の基板との間に封入する第2の液
晶層とを有する第2の液晶表示パネルを有し、さらに第
2の基板と第3の基板との間に少なくとも1枚の反射型
偏向板からなる第1の偏光板と、さらに第4の基板の下
側に反射型偏向板または吸収型偏光板からなる第2の偏
光板とを有し、さらに第2の偏光板の下側には補助光源
を有することを特徴とする。
【0019】本発明の時計は、第1の液晶表示パネルの
第1の信号電極と第1の対向電極の重なる部分からなる
第1の画素部と第2の液晶表示パネルの第2の信号電極
と第2の対向電極の重なる部分からなる第2の画素部と
がお互いに重なり合う位置を有するセグメント型の電極
配置を有することを特徴とする。
【0020】本発明の時計に使用する第1の基板の上側
には420ナノメートル(nm)より短波長の光を吸収
する紫外線カット層を有することを特徴とする。
【0021】本発明の時計に使用する第2の基板と第3
の基板とがお互いに接着していることを特徴とする。
【0022】本発明の時計に使用する第2の基板と第3
の基板の厚さが第1の基板または第4の基板の厚さより
薄いことを特徴とする。
【0023】本発明の時計に使用する第2の基板と第3
の基板とが一体の基板であることを特徴とする。
【0024】本発明の時計に使用する半透過反射板と補
助光源との間には蛍光カラー印刷層またはカラー印刷層
を有することを特徴とする。
【0025】(作用)第1の液晶表示パネルを構成する
第1の液晶層として液晶と透明固形物の混合液晶層を使
用することにより偏光板を使用することなく、透過状態
と散乱状態を電気的に制御することが可能となる。さら
に第1の液晶表示パネルの下側には第2の液晶表示パネ
ルを配置する。第2の液晶表示パネルは外部光源を使用
する場合には透過状態とする。さらに第2の液晶表示パ
ネルの透過状態は電圧無印加状態にて行い、さらに第2
の液晶表示パネルにも偏光板を使用しない構造とする。
さらに第1の液晶表示パネルの表示部と第2の液晶表示
パネルの表示部は同一の表示パターンとする。さらに第
2の液晶表示パネルの下側には一部の光を透過し他は反
射する特性を有する半透過反射板を配置する。さらに半
透過反射板の下側には補助光源を配置する。
【0026】以上の構造を採用することにより外部光源
の明るい状態、または補助光源の点灯を行わない状態で
は、第1の液晶表示パネルの表示を行い、第2の液晶表
示パネルは電圧無印加状態、すはわち透過状態とするこ
とにより、半透過反射板による反射部と散乱部により表
示を行うことができる。また、消費電力は第1の液晶表
示パネルの表示に使用する電力のみですむ。さらに表示
品質は低下することがほとんどなくなる。
【0027】また補助光源を点灯する場合には、第1の
液晶表示パネルの表示のみでは透過部と散乱部との透過
率差が充分でないために第2の液晶表示パネルを第1の
液晶表示パネルと同一表示にて表示を行う。この場合に
は第2の液晶表示パネルの表示部では大きな光の吸収が
発生するため、第1の液晶表示パネルの表示部以外の領
域にて補助光源の光が大きく透過する。そのため大きな
コントラスト比を達成することが可能となる。
【0028】また、外部光源を使用する場合には表示以
外の部分が散乱により白く、表示部が反射表示となり、
観察者には散乱部が明るく認識され、補助光源の点灯で
も散乱部に相当する部分が明るいため、補助光源の点灯
時と非点灯時にて認識の反転がないため、充分な視認性
を確保することができる。
【0029】また第2の液晶表示パネルに使用する2色
性色素の透過色と補助光源の発光色とを別の色にするこ
とにより良好な視認性を確保することが可能となる。
【0030】また第1の液晶表示パネルを構成する第2
の基板と第3の基板2を一体化するすなわち第3の基板
を用いずに第2の基板の表面と裏面に電極を設けること
により液晶表示パネルの軽量化と、厚さの低減と、像の
ボケの防止とを達成することができる。
【0031】さらに第2の基板と第3の基板を薄くする
ことにより、液晶表示パネルの軽量化、厚さの低減、像
のボケの防止を達成することができる。また第2の基板
と第3の基板を基板の屈折率とほぼ同等の接着材により
接着することにより透過率を向上することができる。
【0032】さらに第2の基板と第3の基板を薄くす
る、またはプラスチック基板にしても第1の基板と第4
の基板により挟み込む構造となるため、歪み、反りを矯
正することができる。
【0033】また半透過反射板に一方の偏光光学軸が透
過軸であり、ほぼ直交する偏光光学軸が反射軸である反
射型偏向板を利用することによりほぼ50%の透過と反
射の比率を確保することが可能であり、2枚の反射型偏
向板を組み合わ、お互いの反射型偏向板の反射軸の角度
により任意の反射と透過の比率を達成することが簡単に
できる。
【0034】また第2の液晶表示パネルと第1の液晶表
示パネルの間に反射型偏向板を配置し、さらに第2の液
晶表示パネルの下側に反射型偏向板または吸収型偏光板
を配置し、第2の液晶表示パネルと以上の偏光板により
反射と透過を電気的に制御することを可能とし、さらに
第2の液晶表示パネルと偏光板により第2の液晶層に電
圧無印加時には大きな反射特性を示す偏光板の配置と
し、さらに第1の液晶表示パネルの表示と第2の液晶表
示パネルの表示を同一とすることにより、外部光源の明
るい状態、または補助光源の点灯を行わない状態では、
第1の液晶表示パネルの表示を行い、第2の液晶表示パ
ネルは電圧無印加状態、すはわち反射状態とすることに
より、反射部と散乱部により表示を行うことができる。
また、消費電力は第1の液晶表示パネルの表示に使用す
る電力のみですむ。さらに第1の液晶表示パネルの下側
での反射のため像のボケの発生を防止できるため表示品
質は低下することがほとんどなくなる。
【0035】また補助光源を点灯する場合には、第1の
液晶表示パネルの表示のみでは透過部と散乱部との透過
率差が充分でないために第2の液晶表示パネルを第1の
液晶表示パネルと同一表示にて表示を行う。この場合に
は第2の液晶表示パネルの表示部では大きな光の透過が
発生するため、第1の液晶表示パネルの表示部にて補助
光源の光が大きく透過する。そのため大きなコントラス
ト比を達成することが可能となる。
【0036】以上の構成では補助光源の非点灯時と点灯
時で観察者の明るさの反転が発生するため、さらに視認
性を確保するためには第1の液晶表示パネルの表示部以
外の部分を第2の液晶表示パネルで表示する構造とする
ことが良い。しかし、配線と配線の電気的短絡を防止す
るために構造が複雑になる。
【0037】また半透過反射板上に印刷層を設けること
により所定の反射色を達成できるため時計のデザイン性
の向上を可能とする。
【0038】
【発明の実施の形態】以下に本発明を実施するための最
良の形態における液晶表示パネルと時計について図面を
参照しながら説明する。図1は、本発明の第1の実施形
態に利用する液晶表示パネルの基本構造を示す平面図で
ある。図2は、図1に示すA−A線における液晶表示パ
ネルの断面図である。図3は、液晶表示パネルの一部を
拡大する断面図である。図4は液晶表示パネルの一部を
拡大する断面図である。図5は本発明の時計の平面模式
図である。図6は、図5に示すB−B線における断面模
式図である。図7は本実施例を実行するためのシステム
ブロック図である。以下に、図1と図2と図3と図4と
図5と図6と図7とを交互に用いて第1の実施形態を説
明する。
【0039】また、図3は第2の液晶表示パネルが透明
状態を示し、外部光源(主光源)を使用して表示を行な
う状態を示す断面図である。図4は第2の液晶表示パネ
ルが吸収状態または透明状態を示し、時計の内部に有す
る補助光源を使用して表示を行なう状態を示す断面図で
ある。また光源からの光線を示して状況を説明してい
る。
【0040】まず本発明では観察者(図示せず)に面す
る側である上側に設ける第1の液晶表示パネルと第1の
液晶表示パネルの下側に設ける第2の液晶表示パネルを
使用する。第1の液晶表示パネルは、上側に設ける第1
の基板1と第1の基板1と所定の間隙を設けて対向する
第2の基板6からなる。第1の基板1上には、第1の信
号電極2として7分割の電極(第1のセグメント電極か
ら第7のセグメント電極)41、42、43、44、4
5、46と47を設ける。7分割の電極41から47に
より数字等の表示が可能となる。また透明導電膜として
酸化インジウム酸化スズ(ITO)膜からなる第1の対
向電極7を第2の基板6上に設ける。たとえば曜日等を
表示する場合には7分割ではなく9分割でも同様であ
る。
【0041】また、第2の基板6上に設ける第1の対向
電極7の形状は、第1の基板1上に設ける第1の信号電
極2を覆う領域に設けてある。また、第1の対向電極7
は第1の取り出し電極50に接続している。さらに第1
の取り出し電極50は第1の基板1上へ電気的に配置転
換を行うために接着材と導電粒からなる第1の導通部5
1を介して第1の基板1上に設ける第1の引き出し電極
52に接続する。以上により第2の基板6上の電極は第
1の基板1上に電気的に配置転換が可能となり各電極へ
電気信号を印加する方法を簡単にすることができる。
【0042】また、第1の基板1と第2の基板6との間
には、液晶と高分子からなる透明固形物の混合液晶層を
第1の液晶層10として第1のシール材11と封孔材
(図示せず)により封入する。また混合液晶層は、有機
モノマーと液晶の混合液晶層を注入した後に紫外線を第
1の基板1側より照射し、モノマーをポリマー化して透
明固形物とする。混合液晶層としては大日本インキ株式
会社製のPNM−157を使用している。ここで、紫外
線照射量は30から35mW/cm2、照射時間は60
秒、照射温度は19.7℃とした。以上により電圧無印
加時に透明固形物と液晶との屈折率差が大きくなり散乱
状態を示し、電圧を印加することにより液晶と透明固形
物の屈折率差が小さくなり透明状態となり、散乱状態と
透明状態を利用することにより表示を行なうことができ
る。
【0043】また第1の液晶表示パネルの下側に設ける
第2の液晶表示パネルの構成は第2の基板6の下側に設
ける第3の基板21上には、第2の信号電極22として
7分割の電極を設ける。第2の信号電極22は第1の基
板1上に設ける第1の信号電極2とすっかり重なる位置
に設けている。また第2の信号電極22と対向する第2
の対向電極27を第4の基板26上に透明導電膜として
酸化インジウム酸化スズ(ITO)膜により設ける。第
2の対向電極27も第1の対向電極7とほとんど重なる
位置に設ける。
【0044】そのため第1の液晶表示パネルの第1の信
号電極2と第1の対向電極7との重なり部からなる画素
部36は第2の液晶表示パネルの第2の信号電極22と
第2の対向電極27との重なり部からなる画素部36と
お互いに重なり合い観察者からみ見て同一の部分に画素
部36が配置されていると認識される。また第1の液晶
表示パネルと第2の液晶表示パネルの視差を防止するた
めに第2の基板6と第3の基板21の厚さを第1の基板
1と第4の基板26の厚さより薄くしている。さらに第
2の基板6と第3の基板21とは印刷層35により接着
し、明るさと画素部36の位置ずれを防止している。
【0045】また画素部36の周囲は液晶層10、30
に電圧を印加することができない周囲部37である。第
2の液晶表示パネルの下側には70%光を反射し、残り
を透過する特性を有する半透過反射板28を設ける。半
透過反射板28としてはペット(ポリエチルテレフタレ
ート:PET)フィルム上に薄い銀(Ag)膜を真空蒸
着法にて形成するものを使用している。
【0046】また半透過反射板28の下側にはエレクト
ロルミネッセント(EL)素子からなる補助光源29を
設けている。エレクトロルミネッセント(EL)素子は
ペットフィルム側から透明導電膜と発光層と誘電体層と
裏面電極の積層構成をしている。
【0047】また第2の対向電極27は第2の取り出し
電極55に接続している。さらに第2の取り出し電極5
5は第3の基板21上へ電気的に配置転換を行うために
接着材と導電粒からなる第2の導通部56を介して第3
に基板21上に設ける第2の引き出し電極57に接続す
る。以上により第4の基板26上の電極は第3の基板2
1上に電気的に配置転換が可能となり各電極へ電気信号
を印加する方法を簡単にすることができる。
【0048】また、第3の基板21と第4の基板26と
の間には、液晶と2色性色素からなる第2の液晶層30
を第2のシール材31と封孔材(図示せず)により封入
している。また第2の液晶層30は、鮮明な青表示を行
なうために日本感光色素研究所製のG−256番の2色
性色素を誘電異方性の負の特性を有するメルク社製液晶
に配合している。さらに電圧が無印加では液晶分子はほ
ぼ基板21、26に垂直な配置を取り、電圧の印加でツ
イスト角度が240度以上にツイストする。そのため電
圧無印加では透明状態であり、印加電圧を大きくするこ
とにより2色性色素により青以外の可視光領域の吸収が
発生して青を透過するため、透明と青色の表示を行うこ
とができる。
【0049】つぎに第1の液晶表示パネルと第2の液晶
表示パネルを利用する表示に関して図3と図4とを用い
て説明する。図3では第2の液晶表示パネルは画素部3
6も周囲部37も透明状態である。そのため第2の液晶
表示パネルを駆動するために消費する電力はほとんどゼ
ロである。
【0050】まず画素部36は第1の信号電極2と第1
の対向電極7に所定の電圧を印加するため、透過状態を
示している。周囲部37では散乱状態である。画素部3
6は、基板と傾く方向より入射する第1の入射光61
が、第1の液晶層10により散乱されることないため大
きな透過率を保持して、第1の液晶表示パネルと第2の
液晶表示パネルを透過して半透過反射板28に至り第1
の出射光63として観察者側に出射する。また、液晶表
示パネルに対して垂直に入射する第2の入射光62も第
1の液晶層10により散乱されないため大きな透過率を
保持して第1の液晶表示パネルと第2の液晶表示パネル
を透過して半透過反射板28により反射して第2の出射
光64として観察者に認識される。大きな透過率のため
半透過反射板28の表面を観察者は認識することにな
る。
【0051】逆に第1の液晶層10の散乱状態の領域、
例として周囲部37では第3の入射光65は第1の液晶
層10の強い散乱作用により色々な方向に散乱され第3
の出射光66となる。以上に説明するように外部光源
(図示せず)を使用する場合には第2の液晶層に電圧を
印加することなく、消費電力を低減しておく。さらに半
透過反射板28の反射特性と第1の液晶層10の散乱特
性を利用することにより金属光沢と白さのコントラスト
により表示を行うことができる。
【0052】また外部光源を使用する場合には第1の液
晶層10が散乱状態を示す場合に第1の液晶層10を透
過する光は半透過反射板28により再び第1の液晶層1
0に入射して散乱性を付加した後に観察者側に出射する
ため、結果的に第1の液晶層10を2度通過することに
なりコントラストを大きくすることができる。さらに反
射表示部と散乱表示部の質感の差もコントラストに付加
している。そのため第2の液晶層30は全面透明とする
ことが表示品質としては良好となる。
【0053】つぎに液晶表示パネルを使用する環境が暗
い場合には液晶表示パネルの下側に設ける補助光源29
を点灯する。この状況を図4により説明する。外部光源
が全くない状況はまれなため、コントラスト比を大きく
するため、表示する場合にはお互いに重なり合う画素部
36において、第1の液晶表示パネルの画素部36を透
過状態として第2の液晶表示パネルの画素部36を吸収
状態としている。そのため、補助光源29からの第4の
入射光71は半透過反射板28を一部透過して第2の液
晶表示パネルへ入射して第2の液晶層30により青色以
外の光が吸収してしまう。
【0054】また第1の液晶表示パネルの散乱状態の部
分では第2の液晶表示パネルは、透明状態とすることに
より全体として明るい表示が可能となる。すなわち補助
光源28からの第5の入射光72は第2の液晶表示パネ
ルの大きな透過率によりほとんど吸収されることなく第
1の液晶表示パネルへ光を伝達することができ、つぎに
第1の液晶層10により散乱され第5の出射光73とな
る。そのため第1の液晶表示パネルと第2の液晶表示パ
ネルの画素部36を紙面表から下側に同一の重なる配置
とすることにより表示を行なう面積を限定することによ
り液晶表示パネルの消費する電力(消費電力)を小さく
することが可能となる。
【0055】さらに消費電力を小さくする表示では外部
光源を使用する場合には、第1の液晶表示パネルのみを
使用し、第2の液晶表示パネルは常時透明状態とする。
また補助光源を使用する場合には、第2の液晶表示パネ
ルのみを使用して第1の液晶表示パネルは常時散乱状態
とすることも可能である。実際には補助光源を使用する
場合には第2の液晶表示パネルの画素部が吸収状態の場
合に第1の液晶表示パネルの画素部を透過状態とする方
が文字が鮮明に表示できるため良好である。
【0056】以上の説明で明らかなように第1の液晶表
示パネルと第2の液晶表示パネルの画素部36を重なる
位置に設け、さらに外部光源を使用する場合と補助光源
29を使用する場合とで表示品質を良好に維持し、さら
に消費電力を小さくすることが可能となる。消費電力を
小さくする効果はとくに表示する情報量が少ない時計の
時刻表示等に有効であり、電極構造はセグメント型に有
効である。すなわちマトリクス型の場合には駆動する電
圧が大きく面積も大きいため低消費電力化の効果が少な
くなってしまう。
【0057】以上の第1の液晶表示パネルと第2の液晶
表示パネルを積層する時計の構造を示す。図5は時計の
平面模式図であり、図6は図5のB−B線における時計
の内部構造を示す断面模式図である。図7は時計に使用
するシステムブロック図である。
【0058】まず時計は、時計ケース81には、風防ガ
ラスと裏蓋部を有する。風防ガラス側より、図1と図2
に示す第1の液晶表示パネルと第2の液晶表示パネルを
積層する液晶表示パネルブロックを有する。また第1の
基板1の上側には420ナノメートル(nm)より短波
長の光を吸収する紫外線カット層39を設けてある。紫
外線カット層39により時計の風防ガラスから液晶層1
0、30に入射する短波長の光(紫外線)を遮断するこ
とができ、液晶層10、30の劣化を防止することがで
きる。また第2の基板6と第3の基板21とを印刷層3
5により接着しさらに第1の基板1上に紫外線カット層
39を設けることにより液晶表示パネルブロックの破損
を防止することができる。
【0059】また液晶表示パネルブロックの下側には半
透過反射板28を接着してある。以上のブロックはパネ
ル押え86により保持する。半透過反射板28の下側に
はエレクトロルミネッセント(EL)素子からなる補助
光源29を配置する。補助光源29の下側には回路基板
88と回路基板88に電気エネルギーを供給する電池8
9を設ける。回路基板88と第1の液晶表示パネルの接
続は導電部と絶縁部が交互に積層する第1のゼブラゴム
91により行なう。同様に回路基板88と第2の液晶表
示パネルの接続は第2のゼブラゴム92により行なう。
第1のゼブラゴム91は第2のゼブラゴム92の外側に
配置するため、第1の基板1が第3の基板21より外側
に張り出す構造である。
【0060】また補助光源29と回路基板88との接続
は補助光源配線32により行なっている。補助光源配線
32はスプリングまたは導電ゴムにより実際には行なっ
ている。また補助光源29と回路基板88と電池89と
は、回路押え87により保持し回路系ブロックを構成し
ている。以上の回路系ブロックとパネルブロックはパネ
ル押え86と回路押え87との勘合により時計用デジタ
ルモジュールとなっている。
【0061】時計用デジタルモジュールを有する時計は
図5に示すように午前午後表示、時刻表示等を行なう時
刻表示83を有し、また時計の観察者により表示内容を
変更するための調整ノブ84を有する。
【0062】つぎに、本発明の第1の実施形態の動作原
理を図7に示すシステムブロック図を用いて説明する。
【0063】基準信号発生回路102は時間基準源93
と分周回路94から構成している。基準信号発生回路1
02の信号は、時刻情報発生回路95とパネル駆動制御
回路96と補助光源制御回路101に伝達し、液晶表示
パネルの時刻表示用の信号と補助光源の点灯と非点灯の
タイミング信号を形成する。またイッチ手段100によ
り補助光源の点灯か非点灯の制御信号の入力により補助
光源制御回路101より補助光源29へ命令が出力す
る。
【0064】また時刻情報発生回路95の信号は第1表
示ドライブ手段97に信号が出力され第1の液晶表示パ
ネル78のセグメントのオン・オフ動作を行ない時刻等
の表示を行なう。パネル駆動制御回路96は時刻発生回
路95による第1の液晶表示パネルの表示状況を認識し
第2表示ドライブ手段により第2の液晶表示パネルのセ
グメントのオン・オフ動作を行なう信号を発生する。以
上により第1の液晶表示パネル78の表示状況、補助光
源29の点灯状況に応じて第2の液晶表示パネル79の
表示を可変することができる。また本システムブロック
図には電池または電源回路等は省略している。
【0065】<第2の実施形態>つぎに本発明の第2の
実施形態における液晶表示パネルの構成を図面に基づい
て説明する。第2の実施形態の特徴は第1の液晶表示パ
ネルと第2の液晶表示パネルの画素部に相当するセグメ
ント電極と回路との接続を行なう接続電極との間の配線
をお互いできるだけ小さい面積で交差して重なる部分を
できるだけ小さくし配線による吸収を小さくするもので
ある。また画素部は第1の液晶表示パネルと第2の液晶
表示パネルでは、ほとんど重なる部分に設けている。図
8は、本発明の第2の実施形態に利用する液晶表示パネ
ルの基本構造を示す平面図である。以下に、図8を用い
て第2の実施形態を説明する。
【0066】まず本発明で上側に設ける第1の液晶表示
パネルと第1の液晶表示パネルの下側に設ける第2の液
晶表示パネルを使用する。第1の液晶表示パネルは、上
側に設ける第1の基板1と第1の基板1と所定の間隙を
設けて対向する第2の基板6を設ける。第1の基板1上
には、第1の信号電極2として7分割の電極(第1のセ
グメント電極から第7のセグメント電極)41、42、
43、44、45、46と47を設ける。7分割の電極
41から47により数字等の表示が可能となる。以上に
第1の信号電極1対向する第1の対向電極7を第2の基
板6上に透明導電膜として酸化インジウム酸化スズ(I
TO)膜により設ける。
【0067】また、第2の基板6上の第1の対向電極7
の形状は、第1の基板1上に設ける第1の信号電極2を
覆う領域に設けてある。また、第1の対向電極7は第1
の取り出し電極50に接続している。さらに第1の取り
出し電極50は第1の基板1上へ電気的に配置転換を行
うために接着材と導電粒からなる第1の導通部51を介
して第1の基板1上に設ける第1の引き出し電極52に
接続する。以上により第2の基板6上の電極は第1の基
板1上に電気的に配置転換が可能となり各電極へ電気信
号を印加する方法を簡単にすることができる。
【0068】また、第1の基板1と第2の基板6との間
には、液晶と高分子透明固形物の混合液晶層からなる第
1の液晶層10を第1のシール材11と封孔材(図示せ
ず)により封入している。また混合液晶層は、有機モノ
マーと液晶の混合液晶層を注入した後に紫外線を第1の
基板1側より照射し、ポリマーからなる透明固形物にす
る。この混合液晶層としては大日本インキ株式会社製の
PNM−157を使用している。ここで紫外線照射量は
30から35mW/cm2、照射時間は60秒、照射温
度は19.7℃とした。以上により電圧無印加時に透明
固形物と液晶との屈折率差が大きくなり散乱状態を示
し、電圧を印加することにより液晶と透明固形物の屈折
率差が小さくなり透明状態となり、散乱状態と透明状態
を利用することにより表示を行なうことができる。
【0069】また第1の液晶表示パネルの下側に設ける
第2の液晶表示パネルの構成は第2の基板6の下側に設
ける第3の基板21上には、第2の信号電極22として
7分割の電極を設ける。第2の信号電極22は第1の基
板1上に設ける第1の信号電極2とすっかり重なる位置
に設けている。しかし第1の信号電極2と第1の接続電
極13とを接続する第1の配線電極3と第2の信号電極
22と第2の接続電極33とを接続する第2の配線電極
23との位置はほとんど重なり合わず、さらに他のセグ
メント電極に接続する第1の液晶表示パネルの第1の配
線電極3と第2の液晶表示パネルの第2の配線電極23
とはできるだけ重なる領域を小さくしている。これは透
明導電膜による光の吸収があるため、第1の液晶表示パ
ネルと第2の液晶表示パネルを透過する光を均一にする
ためである。
【0070】また第2の信号電極22と対向する第2の
対向電極27を第4の基板26上に透明導電膜として酸
化インジウム酸化スズ(ITO)膜により設ける。第2
の対向電極27も第1の対向電極7とほとんど重なる位
置に設ける。そのため第1の液晶表示パネルの第1の信
号電極2と第1の対向電極7との重なり部からなる画素
部36は第2の液晶表示パネルの第2の信号電極22と
第2の対向電極27との重なり部からなる画素部36と
お互いに重なり合い観察者からみ見て同一の部分に画素
部36が配置されていると認識できる。
【0071】<第3の実施形態>つぎに本発明の第3の
実施形態における液晶表示パネルの構成を図面を用いて
説明する。第3の実施形態の特徴は第2の液晶表示パネ
ルに反射型偏光板を利用し透過状態と反射状態を電圧に
より制御し、第1の液晶表示パネルに透過状態と散乱状
態を電圧により制御する点である。図9は、第1の実施
形態の図6の一部を示す別の断面図である。以下に、図
9を用いて第3の実施形態を説明する。
【0072】まず本発明では観察者(図示せず)に面す
る側である上側に設ける第1の液晶表示パネルと第1の
液晶表示パネルの下側に設ける第2の液晶表示パネルを
使用する。第1の液晶表示パネルは、上側に設ける第1
の基板1と第1の基板1と所定の間隙を設けて対向する
第2の基板6を設ける。第1の基板1上には、第1の信
号電極2としてセグメント型の電極(セグメント電極)
を設ける。また透明導電膜として酸化インジウム酸化ス
ズ(ITO)膜からなる第1の対向電極7を第2の基板
6上に設ける。
【0073】また、第2の基板6上の第1の対向電極7
の形状は、第1の基板1上に設ける第1の信号電極2を
覆う領域に設けてある。また、第1の対向電極7は接着
材と導電粒からなる第1の導通部(図示せず)を介して
第1の基板1上に電気的に配置転換が可能となり各電極
へ電気信号を印加する方法を簡単にすることができる。
【0074】また、第1の基板1と第2の基板6との間
には、液晶と高分子からなる透明固形物の混合液晶層か
らなる第1の液晶層10を第1のシール材11と封孔材
(図示せず)により封入している。また混合液晶層は、
有機モノマーと液晶の混合液晶層を注入した後に紫外線
を第1の基板1側より照射し、ポリマーからなる透明固
形物とする。混合液晶層は、電圧無印加時に透明固形物
と液晶との屈折率差が大きくなり散乱状態を示し、電圧
を印加することにより液晶と透明固形物の屈折率差が小
さくなり透明状態となり、散乱状態と透明状態を利用す
ることにより表示を行なうことができる。
【0075】また第1の液晶表示パネルの下側に設ける
第2の液晶表示パネルの構成は第2の基板6の下側に設
ける第3の基板21上には、第2の信号電極22として
セグメント型の電極を設ける。第2の信号電極22は第
1の基板1上に設ける第1の信号電極2とすっかり重な
る位置に設けている。また透明導電膜として酸化インジ
ウム酸化スズ(ITO)膜からなる第2の対向電極27
を第4の基板26上に設ける。第2の対向電極27も第
1の対向電極7とほとんど重なる位置に設ける。
【0076】そのため第1の液晶表示パネルの第1の信
号電極2と第1の対向電極7との重なり部からなる画素
部は第2の液晶表示パネルの第2の信号電極22と第2
の対向電極27との重なり部からなる画素部36とはお
互いに重なり合い観察者からみ見て同一の部分に画素部
が配置されていると認識できる。
【0077】また、第3の基板21と第4の基板26と
の間には、85度から270度のいずれかのツイスト角
度を有するツイストネマティック(TN)液晶を第2の
液晶層30として第2のシール材31と封孔材(図示せ
ず)により封入している。この第3の実施形態では90
度のツイスト角度を採用した。また第2の液晶層30を
規則的に配列するための配向膜は図面上では省いてい
る。
【0078】また第3の基板21上には一方の偏光光学
軸が透過軸でありほぼ直交する偏光光学軸が反射軸であ
る反射型偏光板34をアクリル系粘着材により接着す
る。反射型偏光板はポリマーとコポリマーの数百層の積
層構造であり、一軸延伸することにより一軸方向で屈折
率の差が発生し、波長に依存する屈折率の差により透過
と反射の偏光性が発生する。また液晶とポリマーの多層
構造を採用する方法もある。本第3の実施形態では商品
名DBEF(住友スリーエム製)のものを使用してい
る。また第2の基板6と反射型偏光板34との間には屈
折率の小さい空気層を設けて第1の液晶層10の散乱性
を補強している。空気層より屈折率の小さい接着剤は入
手が難しい点と信頼性が悪いため空気層を設けることが
良好であった。
【0079】また第4の基板26の下側には半透過反射
板28として機能する反射型偏光板をアクリル樹脂から
なる粘着材により接着している。以上の2枚の反射型偏
光板は、透過軸が平行する方向に配置している。そのた
め第2の液晶表示パネルに電圧が印加していない状況で
は外部光源(図示せず)からの入射光は反射型偏光板3
4によりほぼ半分第1の液晶表示パネル側に反射し、他
の光は第2の液晶層30により90度旋光し半透過反射
板28の反射軸軸に入射するため反射され第2の液晶層
30で90度旋光して反射型偏光板34の透過軸により
観察者側に出射する。そのため、第2の液晶表示パネル
は反射機能ブロックとして作用する。
【0080】さらに半透過反射板28の下側にはエレク
トロルミネッセント(EL)素子からなる補助光源29
を設けている。外部光源が暗い状況では補助光源29を
点灯する。この場合には第1の液晶表示パネルの透過部
と散乱部では充分なコントラスト比を得るためには第1
の液晶層10の厚さを大きくすることが有効であるがオ
ンするための駆動電圧が大きくなること、応答速度が遅
くなること、コントラスト比がそれほど改善されないこ
とを考慮し、第2の液晶表示パネルの吸収と透過を利用
してコントラスト比を向上することが有効であった。
【0081】補助光源29を使用する場合には、液晶表
示パネルを介して光源と観察者が対称に位置するいわゆ
る透過型表示である。これとは逆に外部光源を使用する
場合には、液晶表示パネルに対して光源と観察者が一方
に位置するいわゆる反射型表示である。反射型表示の場
合には第1の液晶層10を2度透過するか、散乱するか
を認識している。しかしながら、透過型表示の場合には
第1の液晶層10を一度しか利用していない。さらに反
射型表示の場合には反射型偏光板34の鏡面性と液晶層
10の散乱性の質感の差も視認性として付与できるが、
透過型の場合には質感の差が認識しにくい。
【0082】そのため第2の液晶表示パネルと2枚の反
射型偏光板は、反射型表示の場合には大きな反射率を有
する反射機能ブロックとして作用させ、さらに消費する
電力は必要としない。また透過表示の場合には第2の液
晶表示パネルのオン・オフを制御して透過と吸収を制御
する透過吸収制御ブロックとして作用させることにより
表示品質を大きく向上することができる。
【0083】<第4の実施形態>つぎに本発明の第4の
実施形態における液晶表示パネルの構成を図面を用いて
説明する。第4の実施形態の特徴は第1の液晶表示パネ
ルと第2の液晶表示パネルを構成する基板の一部を共有
する点である。図10は、第1の実施形態の図6の一部
を示す別の断面図である。以下に、図10を用いて第4
の実施形態を説明する。
【0084】まず本発明では観察者(図示せず)に面す
る側である上側に設ける第1の液晶表示パネルと第1の
液晶表示パネルの下側に設ける第2の液晶表示パネルを
使用する。第1の液晶表示パネルは、上側に設ける第1
の基板1と第1の基板1と所定の間隙を設けて対向する
第2の基板6を設ける。第1の基板1上には、第1の信
号電極2としてセグメント型の電極(セグメント電極)
を設ける。また透明導電膜として酸化インジウム酸化ス
ズ(ITO)膜からなる第1の対向電極7を第2の基板
6上に設ける。
【0085】また、第2の基板6上の第1の対向電極7
の形状は、第1の基板1上に設ける第1の信号電極2を
覆う領域に設けてある。また、第1の対向電極7は接着
材と導電粒からなる第1の導通部(図示せず)を介して
第1の基板1上に電気的に配置転換を行ない各電極へ電
気信号を印加する方法を簡単にしている。
【0086】また、第1の基板1と第2の基板6との間
には、液晶と高分子からなる透明固形物の混合液晶層か
らなる第1の液晶層10を第1のシール材11と封孔材
(図示せず)により封入している。また混合液晶層は、
有機モノマーと液晶の混合液晶層を注入した後に紫外線
を第1の基板1側より照射し、ポリマーからなる透明固
形物とする。この混合液晶層は、電圧無印加時に透明固
形物と液晶との屈折率差が大きくなり散乱状態を示し、
電圧を印加することにより液晶と透明固形物の屈折率差
が小さくなって透明状態となり、散乱状態と透明状態を
利用することにより表示を行なうことができる。
【0087】また第1の液晶表示パネルの下側に設ける
第2の液晶表示パネルの構成は第2の基板6の下面上に
第2の信号電極22としてセグメント型の電極を設け
る。第2の信号電極22は第1の基板1上に設ける第1
の信号電極2とすっかり重なる位置に設けている。実際
は第2の基板6の上下面に透明導電膜として酸化インジ
ウムスズ(ITO)膜を形成し、まず第1の対向電極7
がラフパターンのためフォトリソ工程とエッチング工程
によりパターン形成する。このとき、下面の透明導電膜
には保護膜を形成して傷防止を行なっている。つぎに第
1の対向電極7上に保護膜を形成して傷防止を行ない、
逆面の透明導電膜をフォトリソ工程とエッチング工程に
より第2の信号電極22をパターン形成する。
【0088】さらに透明導電膜として酸化インジウム酸
化スズ(ITO)膜からなる第2の対向電極27を第4
の基板26上に設ける。第2の対向電極27も第1の対
向電極7とほとんど重なる位置に設ける。
【0089】そのため第1の液晶表示パネルの第1の信
号電極2と第1の対向電極7との重なり部からなる画素
部は第2の液晶表示パネルの第2の信号電極22と第2
の対向電極27との重なり部からなる画素部36とお互
いに重なり合い観察者からみ見て同一の部分に画素部が
配置されていると認識される。
【0090】また本第4の実施形態では第2の基板6と
第4の基板26との間には液晶と2色性色素との混合液
晶層からなる第2の液晶層30を第2のシール材31と
封口材(図示せず)により封止している。第2の液晶層
30は電圧の印加がない場合には透明状態で電圧の印加
により吸収状態となるように、配向と液晶の誘電率異方
性を制御している。液晶は210から270度ツイスト
しているホワイト&テーラー型を用いている。
【0091】また第4の基板26の下側には半透過反射
板28として機能する反射型偏光板をアクリル樹脂から
なる粘着材により接着している。2枚の反射型偏光板を
積層して反射型偏光板の反射軸を85度から40度程度
まで可変することにより反射成分と透過成分の比率を可
変することができる。85度の場合には反射成分が大き
く、角度が小さくなるに従い透過成分が大きくなる。こ
の第4の実施形態では外部光源を使用する反射型の表示
品質を良好とするため、70度を採用した。2枚の反射
型偏光板はアクリル樹脂で接着してある。
【0092】また上側の反射型偏光板を第4の基板26
に接着し、下側の反射型偏光板を可変にすることにより
外部より反射成分と透過成分を可変とすることもでき
る。また半透過反射板28の下側にはエレクトロルミネ
ッセント(EL)素子からなる補助光源29を設けてい
る。外部光源が暗い状況では補助光源29を点灯する。
この場合には第1の液晶表示パネルの透過部と散乱部で
は充分なコントラスト比を得るためには第1の液晶層1
0の厚さを大きくすることが有効であるがオンするため
の駆動電圧が大きくなること、応答速度が遅くなるこ
と、コントラスト比がそれほど改善されないことを考慮
し、第2の液晶表示パネルの吸収と透過を利用してコン
トラスト比を向上することが有効であった。
【0093】<第5の実施形態>つぎに本発明の第5の
実施形態における液晶表示パネルの構成を図面を用いて
説明する。第5の実施形態の特徴は第1の液晶表示パネ
ルと第2の液晶表示パネルを構成する基板の一部を共有
する点である。図11は、第1の実施形態の図6の一部
を示す別の断面図である。以下に、図11を用いて第5
の実施形態を説明する。
【0094】まず本発明では観察者(図示せず)に面す
る側である上側に設ける第1の液晶表示パネルと第1の
液晶表示パネルの下側に設ける第2の液晶表示パネルを
使用する。第1の液晶表示パネルは、上側に設ける第1
の基板1と第1の基板1と所定の間隙を設けて対向する
第2の基板6を設ける。第1の基板1上には、第1の信
号電極2としてセグメント型の電極(セグメント電極)
を設ける。また透明導電膜として酸化インジウム酸化ス
ズ(ITO)膜からなる第1の対向電極7を第2の基板
6上に設ける。
【0095】また、第2の基板6上の第1の対向電極7
の形状は、第1の基板1上に設ける第1の信号電極2を
覆う領域に設けてある。また、第1の対向電極7は接着
材と導電粒からなる第1の導通部(図示せず)を介して
第1の基板1上に電気的に配置転換を行ない、各電極へ
電気信号を印加する方法を簡単にする。
【0096】また、第1の基板1と第2の基板6との間
には、液晶と高分子からなる透明固形物の混合液晶層か
らなる第1の液晶層10を第1のシール材11と封孔材
(図示せず)により封入している。また混合液晶層は、
有機モノマーと液晶の混合液晶層を注入した後に紫外線
を第1の基板1側より照射し、ポリマーからなる透明固
形物とする。この混合液晶層は、電圧無印加時に透明固
形物と液晶との屈折率差が大きくなり散乱状態を示し、
電圧を印加することにより液晶と透明固形物の屈折率差
が小さくなって透明状態となり、散乱状態と透明状態を
利用することにより表示を行なうことができる。
【0097】また第1の液晶表示パネルの下側に設ける
第2の液晶表示パネルの構成は第2の基板6の下面上に
第2の信号電極22としてセグメント型の電極を設け
る。第2の信号電極22は第1の基板1上に設ける第1
の信号電極2とすっかり重なる位置に設けている。実際
は第2の基板6の上下面に透明導電膜として酸化インジ
ウムスズ(ITO)膜を形成し、感光性樹脂をロールコ
ーターにより両面同時に形成した後、カセットにて仮焼
成を行なった後、一方の面にパターン形成用のフォトマ
スクを密着させ紫外線を照射し両面を同時に露光処理を
行ない、現像と本焼成を行ない、塩酸雰囲気でエッチン
グ処理を行ない、感光性樹脂を除去した。そのため第1
の対向電極7と第2の信号電極22とはほとんど同一の
形状をしている。しかし、第1の対向電極7の外部回路
(図示せず)との接続本数を減少する電極の共通化のた
めに一部感光性樹脂を印刷またはジェットノズルで直接
第2の基板6上に塗布し、第1の対向電極7の形状を第
2の信号電極22の形状と差を形成している。
【0098】また透明導電膜として酸化インジウム酸化
スズ(ITO)膜からなる第2の対向電極27を第4の
基板26上に設ける。第2の対向電極27も第1の対向
電極7とほとんど重なる位置に設ける。
【0099】そのため第1の液晶表示パネルの第1の信
号電極2と第1の対向電極7との重なり部からなる画素
部は第2の液晶表示パネルの第2の信号電極22と第2
の対向電極27との重なり部からなる画素部36とはお
互いに重なり合い観察者からみ見て同一の部分に画素部
が配置されていると認識できる。
【0100】また本第5の実施形態では第2の基板6に
反射型偏光板を採用している。第4の基板26と第2の
基板6との間には、85度から270度のいずれかのツ
イスト角度を有するツイストネマティック(TN)液晶
を第2の液晶層30として第2のシール材31と封孔材
(図示せず)により封入している。本第3の実施形態で
は90度のツイスト角度を採用した。第2の基板6のう
ねり等が発生し第2の液晶層30の間隙むらの発生を防
止するために第1の液晶層10を注入し紫外線照射を行
ない第1の液晶層10の間隙を透明固形物により保持し
た後に第2の液晶層30を注入する方法を採用した。第
1の液晶層10と第2の液晶層30とを同時に注入する
ことによって、液晶層10、30の厚さを均一にできる
が液晶層10、30の気相拡散により特性の変化がある
ため、同時には行なわなかった。液晶層30を規則的に
配列するための配向膜は図面上では省いている。
【0101】また実際には第1の基板1と第2の基板6
と第4の基板26とを同時に紫外線硬化性シール材11
と31とを使用して張り合わせている。第2の基板6は
薄く変形しやすいが、張り合わせ工程で僅かに引っ張る
状態としておくことにより、張り合わせ後には第1の基
板1と第4の基板26の剛性によりほぼ平坦に保持され
る。そのため、第1の液晶表示パネルと第2の液晶表示
パネルを積層して、かつ第2の基板6と第3の基板22
を同一基板とする構造は本第5の実施形態には有効であ
る。
【0102】また第4の基板26の下側には半透過反射
板28として機能する反射型偏光板をアクリル樹脂から
なる粘着材により接着している。第2の基板6として機
能する反射型偏光板と半透過反射板28として機能する
反射型偏光板からなる2枚の反射型偏光板は透過軸が平
行する方向に配置している。そのため、第2の液晶表示
パネルに電圧が印加していない状況では、外部光源(図
示せず)からの入射光は第2の基板6の反射型偏光板に
よりほぼ半分第1の液晶表示パネル側に反射し、他の光
は第2の液晶層30により90度旋光し半透過反射板2
8の反射軸軸に入射するため反射され第2の液晶層30
で90度旋光して反射型偏光板34の透過軸により観察
者側に出射する。そのため、第2の液晶表示パネルは反
射機能ブロックとして作用する。
【0103】さらに半透過反射板28の下側には蛍光イ
ンキからなる印刷層35を有するエレクトロルミネッセ
ント(EL)素子を補助光源29として設けている。外
部光源が暗い状況では補助光源29を点灯する。この場
合には第1の液晶表示パネルの透過部と散乱部では充分
なコントラスト比を得るためには第1の液晶層10の厚
さを大きくすることが有効であるがオンするための駆動
電圧が大きくなること、応答速度が遅くなること、コン
トラスト比がそれほど改善されないことを考慮し、第2
の液晶表示パネルの吸収と透過を利用してコントラスト
比を向上することが有効であった。
【0104】また、エレクトロルミネッセント(EL)
素子上に蛍光インキからなる印刷層35を設けることに
よりエレクトロルミネッセント(EL)素子の照度を大
きく低下することなく色々な光の波長へ発光色に波長変
換できるため、デザイン性と表示品質を向上することが
できる。
【0105】
【発明の効果】本発明の時計は、第1の液晶表示パネル
と第2の液晶表示パネルの積層構造とし、さらに画素部
はセグメント型であり、さらに画素部は第1の液晶表示
パネルと第2の液晶表示パネルでお互いに重なり合う位
置とする。さらに第1の液晶表示パネルを構成する第1
の液晶層は散乱状態と透過状態を電圧により制御を行な
うモードを採用し、第2の液晶表示パネルの下側に設け
る半透過反射板と補助光源を設ける。以上の説明から明
らかなように以上の構造を採用することにより外部光源
の明るい状態、または補助光源の点灯を行わない状態で
は、第1の液晶表示パネルの表示を行い、第2の液晶表
示パネルは電圧無印加状態、すはわち透過状態とするこ
とによって、半透過反射板による反射部と散乱部により
表示を行うことができる。また、消費電力は第1の液晶
表示パネルの表示に使用する電力のみですむ。さらに表
示品質は低下することがほとんどなくなる。
【0106】また補助光源を点灯する場合には、第1の
液晶表示パネルの表示のみでは透過部と散乱部との透過
率差が充分でないために第2の液晶表示パネルを第1の
液晶表示パネルと同一表示にて表示を行う。この場合に
は第2の液晶表示パネルの表示部では大きな光の吸収が
発生するため、第1の液晶表示パネルの表示部以外の領
域にて補助光源の光が大きく透過する。そのため大きな
コントラスト比を達成することが可能となる。
【0107】また、外部光源を使用する場合には表示以
外の部分が散乱により白く、表示部が反射表示となり、
観察者には散乱部が明るく認識され、補助光源の点灯で
も散乱部に相当する部分が明るいため、補助光源の点灯
時と非点灯時にて認識の反転がないため、充分な視認性
を確保することができる。
【0108】また第2の液晶表示パネルに使用する2色
性色素の透過色と補助光源の発光色とを別の色にするこ
とにより良好な視認性を確保することが可能となる。
【0109】また第1の液晶表示パネルを構成する第2
の基板と第3の基板2を一体化するすなわち第3の基板
を用いずに第2の基板の表面と裏面に電極を設けること
により液晶表示パネルの軽量化、厚さの低減、像のボケ
の防止を達成することができる。
【0110】さらに第2の基板と第3の基板とを薄くす
ることにより、液晶表示パネルの軽量化、厚さの低減、
像のボケの防止を達成することができる。また第2の基
板と第3の基板を基板の屈折率とほぼ同等の接着材によ
り接着することにより透過率を向上することができる。
【0111】さらに第2の基板と第3の基板を薄くす
る、またはプラスチック基板にしても第1の基板と第4
の基板により挟み込む構造となるため、歪み、反りを矯
正することができる。
【0112】また半透過反射板に一方の(偏光)光学軸
が透過軸であり、ほぼ直交する光学軸が反射軸である反
射型偏向板を利用することによりほぼ50%の透過と反
射の比率を確保することが可能であり、2枚の反射型偏
向板を組み合わ、お互いの反射型偏向板の反射軸の角度
により任意の反射と透過の比率を達成することが簡単に
できる。
【0113】また第2の液晶表示パネルと第1の液晶表
示パネルの間に反射型偏向板を配置し、さらに第2の液
晶表示パネルの下側に反射型偏向板または吸収型偏光板
を配置し、第2の液晶表示パネルと以上の偏光板により
反射と透過を電気的に制御することを可能とし、さらに
第2の液晶表示パネルと偏光板により第2の液晶層に電
圧無印加時には大きな反射特性を示す偏光板の配置と
し、さらに第1の液晶表示パネルの表示と第2の液晶表
示パネルの表示を同一とすることにより、外部光源の明
るい状態、または補助光源の点灯を行わない状態では、
第1の液晶表示パネルの表示を行い、第2の液晶表示パ
ネルは電圧無印加状態、すはわち反射状態とすることに
より、反射部と散乱部により表示を行うことができる。
また、消費電力は第1の液晶表示パネルの表示に使用す
る電力のみですむ。さらに第1の液晶表示パネルの下側
での反射のため像のボケの発生を防止できるため表示品
質は低下することがほとんどなくなる。
【0114】また補助光源を点灯する場合には、第1の
液晶表示パネルの表示のみでは透過部と散乱部との透過
率差が充分でないために第2の液晶表示パネルを第1の
液晶表示パネルと同一表示にて表示を行う。この場合に
は第2の液晶表示パネルの表示部では大きな光の透過が
発生するため、第1の液晶表示パネルの表示部にて補助
光源の光が大きく透過する。そのため大きなコントラス
ト比を達成することが可能となる。
【0115】以上の構成では補助光源の非点灯時と点灯
時で観察者の明るさの反転が発生するため、さらに視認
性を確保するためには第1の液晶表示パネルの表示部以
外の部分を第2の液晶表示パネルで表示する構造とする
ことが良い。しかし、配線と配線の電気的短絡を防止す
るために構造が複雑になる。
【0116】また半透過反射板上に印刷層を設けること
により所定の反射色を達成できるため時計のデザイン性
の向上を可能とする。
【0117】また本発明の実施形態ではとくに光発電素
子を用いていないが、液晶表示パネルの上側に透過部と
発電部をストライプ状に配置し透過部が発電部に比較し
て大きなシースルー型の光発電素子、または液晶表示パ
ネルの下側にシースルー型を配置する時計または液晶表
示パネルの外周または側壁方向に光発電素子を配置する
ものでも本発明の効果は有効である。
【0118】また本発明の実施形態では時刻表示が液晶
表示パネルのデジタル表示のみであったが液晶表示パネ
ルによる指針によるアナログ表示、または機械式指針を
使用するコンビネーション型に使用する液晶表示パネル
の場合にも本発明の効果は有効である。
【0119】以上、説明した実施形態においては、補助
光源としてエレクトロルミネッセント(EL)素子を使
用して説明を行なっているが、ライトエミッテドダイオ
ード(LED)素子、豆電球、蛍光管を利用しても当然
同様の効果を得ることは可能であるが、時計装置のデザ
イン性を考え、薄型化に有効であるエレクトロルミネッ
セント(EL)素子を使用して実施形態では説明を行な
っている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における時計に適用す
る液晶表示パネルを示す平面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態における時計に適用す
る液晶表示パネルを示す断面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態における時計に適用す
る液晶表示パネルの表示状態を示す断面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態における時計に適用す
る液晶表示パネルの表示状態を示す断面図である。
【図5】本発明の第1の実施形態における時計の平面模
式図である。
【図6】本発明の第1の実施形態における時計の断面模
式図である。
【図7】本発明の実施形態における時計に使用するシス
テムブロック図である。
【図8】本発明の第2の実施形態における時計に適用す
る液晶表示パネルを示す平面図である。
【図9】本発明の第3の実施形態における時計に適用す
る液晶表示パネルを示す断面図である。
【図10】本発明の第4の実施形態における時計に適用
する液晶表示パネルを示す断面図である。
【図11】本発明の第5の実施形態における時計に適用
する液晶表示パネルを示す断面図である。
【符号の説明】
1:第1の基板 2:第1の信号電極 3:第1の配線電極 6:第2の基板 7:第1の対向電極 10:第1の液晶層 11:第1のシール材 13:第1の接続電極 21:第3の基板 22:第2の信号電極 23:第2の配線電極 26:第4の基板 27:第2の対向電極 28:半透過反射板 29:補助光源 30:第2の液晶層
31:第2のシール材 33:第2の接続電極 34:反射型偏光板
36:画素部 37:周囲部 41:第1のセグメント電極 50:第1の取り出し電極 51:第1の導通
部 52:第1の引き出し電極 61:第1の入射
光 78:第1の液晶表示パネル 79:第2の液
晶表示パネル 81:時計ケース 82:表示部 8
8:回路基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G04G 9/06 G04G 9/06 Fターム(参考) 2F002 AA06 AA07 AB02 AB03 AB04 AC01 EA01 EA04 EB02 EF01 EF03 EH04 2H089 HA04 HA22 JA04 JA05 QA16 RA06 TA17 TA18 2H091 FA10Y FA44Z FB02 FD06 HA08 JA02 LA16 LA30

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の基板上に設ける第1の信号電極
    と、第2の基板上に設ける第1の対向電極と、第1の基
    板と第2の基板との間に封入する第1の液晶層とを有す
    る第1の液晶表示パネルと、さらに第1の液晶表示パネ
    ルの下側には、第3の基板上に設ける第2の信号電極
    と、第4の基板上に設ける第2の対向電極と、第3の基
    板と第4の基板との間に封入する第2の液晶層とを有す
    る第2の液晶表示パネルを有し、 第2の液晶表示パネルの下側には透過性と反射性を共有
    する半透過反射板と、補助光源とを有することを特徴と
    する時計。
  2. 【請求項2】 第1の基板上に設ける第1の信号電極
    と、第2の基板上に設ける第1の対向電極と、第1の基
    板と第2の基板との間に封入する第1の液晶層とを有す
    る第1の液晶表示パネルと、さらに第1の液晶表示パネ
    ルの下側には、第3の基板上に設ける第2の信号電極
    と、第4の基板上に設ける第2の対向電極と、第3の基
    板と第4の基板との間に封入する第2の液晶層とを有す
    る第2の液晶表示パネルを有し、 第2の液晶表示パネルの下側には透過性と反射性を共有
    する半透過反射板と、補助光源とを有し、 さらに第1の液晶層は液晶と透明固形物とからなる第1
    の混合液晶層であり、 第2の液晶層は液晶と2色性色素とからなる第2の混合
    液晶層であることを特徴とする時計。
  3. 【請求項3】 第1の混合液晶層は電圧無印加時に散乱
    性を示し、電圧の印加により透過性を示し、 第2の混合液晶層は電圧無印加時に透過性を示し、電圧
    印加により光を吸収することを特徴とする請求項2に記
    載する時計。
  4. 【請求項4】 第1の液晶表示パネルには常時時刻表
    示、秒表示またはモード表示等の時計機能の表示を行
    い、 第2の液晶表示パネルは補助光源の点灯により第1の液
    晶表示パネルの表示と同一の表示を行い、 第2の液晶表示パネルと第1の液晶表示パネルにより補
    助光源からの光の透過率を可変することを特徴とする請
    求項1に記載する時計。
  5. 【請求項5】 補助光源の上側に設ける半透過反射板は
    一方の偏光光学軸が透過軸でありほぼ直交する偏光光学
    軸が反射軸である反射型偏向板であることを特徴とする
    請求項1に記載する時計。
  6. 【請求項6】 半透過反射板と第2の基板との間には特
    定の波長の光を吸収する印刷層を有することを特徴とす
    る請求項1から請求項5のいずれかに記載する時計。
  7. 【請求項7】 第1の基板上に設ける第1の信号電極
    と、第2の基板上に設ける第1の対向電極と、第1の基
    板と第2の基板との間に封入する第1の液晶層とを有す
    る第1の液晶表示パネルと、さらに第1の液晶表示パネ
    ルの下側には、第3の基板上に設ける第2の信号電極
    と、第4の基板上に設ける第2の対向電極と、第3の基
    板と第4の基板との間に封入する第2の液晶層とを有す
    る第2の液晶表示パネルを有し、 第2の基板と第3の基板との間には第1の偏光板と、 さらに第4の基板の下側には第2の偏光板とを有し、 さらに第2の偏光板の下側には補助光源を有することを
    特徴とする時計。
  8. 【請求項8】 第1の基板上に設ける第1の信号電極
    と、第2の基板上に設ける第1の対向電極と、第1の基
    板と第2の基板との間に封入する第1の液晶層とを有す
    る第1の液晶表示パネルと、さらに第1の液晶表示パネ
    ルの下側には、第3の基板上に設ける第2の信号電極
    と、第4の基板上に設ける第2の対向電極と、第3の基
    板と第4の基板との間に封入する第2の液晶層とを有す
    る第2の液晶表示パネルを有し、 さらに第2の基板と第3の基板との間に少なくとも1枚
    の反射型偏向板からなる第1の偏光板と、 さらに第4の基板の下側に反射型偏向板または吸収型偏
    光板からなる第2の偏光板とを有し、 さらに第2の偏光板の下側には補助光源を有することを
    特徴とする時計。
  9. 【請求項9】 第1の液晶表示パネルの第1の信号電極
    と第1の対向電極の重なる部分からなる第1の画素部と
    第2の液晶表示パネルの第2の信号電極と第2の対向電
    極の重なる部分からなる第2の画素部とがお互いに重な
    り合う位置を有するセグメント型の電極配置を有するこ
    とを特徴とする請求項1に記載する時計。
  10. 【請求項10】 第1の基板の上側には420ナノメー
    トル(nm)より短波長の光を吸収する紫外線カット層
    を有することを特徴とする請求項1に記載する時計。
  11. 【請求項11】 第2の基板と第3の基板とがお互いに
    接着していることを特徴とする請求項1に記載する時
    計。
  12. 【請求項12】 第2の基板と第3の基板の厚さが第1
    の基板または第4の基板の厚さより薄いことを特徴とす
    る請求項1に記載する時計。
  13. 【請求項13】 第2の基板と第3の基板とが一体の基
    板であることを特徴とする請求項1に記載する時計。
  14. 【請求項14】 半透過反射板と補助光源との間には蛍
    光カラー印刷層またはカラー印刷層を有することを特徴
    とする請求項1に記載する時計。
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