JP2000221023A - 液体収納構造体の壁検査方法 - Google Patents

液体収納構造体の壁検査方法

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JP2000221023A
JP2000221023A JP11022265A JP2226599A JP2000221023A JP 2000221023 A JP2000221023 A JP 2000221023A JP 11022265 A JP11022265 A JP 11022265A JP 2226599 A JP2226599 A JP 2226599A JP 2000221023 A JP2000221023 A JP 2000221023A
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reflected
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liquid storage
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JP11022265A
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Hideki Yabushita
秀記 薮下
Hideaki Sakai
英明 境
Takeshi Fujii
武司 藤井
Shizuo Seto
静男 世戸
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Non Destructive Inspection Co Ltd
Original Assignee
Non Destructive Inspection Co Ltd
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    • G01N29/04Analysing solids
    • G01N29/07Analysing solids by measuring propagation velocity or propagation time of acoustic waves
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 架台隠蔽部の対向側等から容易に検査が実行
でき、傷等の大凡の位置、広がり及び深さを推定するこ
との可能なを解決することの可能な液体収納構造体の壁
検査方法及び検査装置を提供すること。 【解決手段】 管100の壁103,104間に囲まれ
た空洞102に水Lを充填してある。一方の壁103の
外面103aから探触子21により超音波を発信し、液
体Lを伝播させて他方の壁104で反射した反射波SG
のうち、他方の壁104における内面反射波SGbと外
面反射波SGaとを前記外面103aから探触子22に
より受信する。これら両反射波SGa,SGbの受信時
間差により他方の壁104の厚みを測定する。発信用探
触子21から発信され一方の壁103の内部で多重反射
する発信波SMが受信用探触子22に強く受信されない
ように、両探触子21,22と一方の壁103との間の
入射角及び屈折角A1を設定するとよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、管、容器等対向す
る壁間に囲まれた空洞に液体を充填してある液体収納構
造体の壁検査方法に関するものである。本発明は、例え
ば架台に支持された管や容器等において、架台に隠蔽さ
れ又は架台近傍に位置する管・容器の部分のように直接
的に検査を行い難い部分に対して検査を行うことの可能
な液体収納構造体の壁検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、液体収納構造体の壁検査技術とし
ては、例えば、特開昭61−96405号公報に見られ
るように、架台に隠蔽させた部分の両側に探触子を配置
し、一方の探触子から超音波を発信すると共に損傷が予
想される隠蔽部を通過させ、他方の探触子でこれを受信
している。そして、隠蔽部を超音波が通過する際に、損
傷による超音波の減衰により、隠蔽部における傷の有無
を判定していた。
【0003】しかし、かかる従来技術によれば、たいて
いの場合、容器等の下側に位置することとなる架台を跨
いで探触子を設置しこれを移動させるのは困難である。
【0004】そこで、第一の従来技術の改良案として、
容器等による架台隠蔽部の上側に2つの探触子を近接さ
せて設置し、一方から発信した超音波を容器等の壁に沿
って多重反射させ、検査対象となる隠蔽部を通過させ、
さらに再び前記上側に復帰した超音波を他方の探触子で
受信している。この第二の従来技術によれば、架台等に
隠蔽されない容器や管等の上部で探触子を移動させるこ
とができるので、検査効率が非常に優れている。
【0005】しかし、第二の従来技術によると、他方の
探触子に受信される信号の情報には、超音波の通過経路
全体についての情報が含まれている。したがって、架台
による隠蔽部以外の部分に傷があるのか否か区別するこ
とができない。また、傷の深さと広がりの情報が渾然一
体となるため、広くて浅い傷なのか深くて短い傷なのか
を判別しにくかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来の実情に鑑
みて、本発明の目的は、架台隠蔽部の対向部側等から容
易に検査が実行でき、傷等の大凡の位置、広がり及び深
さを推定することの可能な液体収納構造体の壁検査方法
及び検査装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る液体収納構造体の壁検査方法の特徴
は、管、容器等対向する壁間に囲まれた空洞に液体を充
填してある液体収納構造体の検査方法であって、前記一
方の壁における前記空洞外面から探触子により超音波を
発信し、前記空洞に充填された液体を伝播させて前記他
方の壁で反射した反射波のうち、前記他方の壁における
内面反射波と外面反射波とを前記一方の壁における前記
外面から探触子により受信すると共にこれら両反射波の
受信時間差により前記他方の壁の厚みを測定することに
ある。
【0008】一方、上記目的を達成するため、本発明に
係る液体収納構造体の壁検査装置の特徴は、管、容器等
対向する壁間に囲まれた空洞に液体を充填してある液体
収納構造体の壁検査装置であって、前記一方の壁におけ
る前記空洞外面から超音波を発信すると共に前記空洞に
充填された液体を伝播させて前記他方の壁で反射した反
射波のうち前記他方の壁における内面反射波と外面反射
波とを前記一方の壁における前記外面から受信する探触
子と、前記両反射波の受信時間差により前記他方の壁の
厚みを測定する処理手段とを備えたことにある。
【0009】これら本発明の方法及び装置にかかる特徴
によれば、他方の壁における内面反射波と外面反射波と
の受信時間差により他方の壁の厚みを測定することが可
能となる。ここで、超音波はある程度の広がりをもって
超音波送信側の対向部に送信されるので、他方の壁にお
ける実際の内面及び外面から反射される反射波の他に、
内面及び外面よりも他方の壁に入り込んだ位置の傷等か
らもそれぞれ反射される反射波がある。そして、これら
内面・外面・傷等から反射される反射波の時間差をもっ
て、他方の壁の厚み、すなわち傷により減肉し残存した
壁の厚みを推定することが可能となる。
【0010】特に、多重反射による欠陥等から発せられ
る信号と内面・外面反射波との重畳を防ぐためには、発
信用の前記探触子と受信用の前記探触子とを別に設け、
前記発信用探触子から発信され前記一方の壁の内部で多
重反射する発信波が前記受信用探触子に強く受信されな
いように、前記両探触子と前記一方の壁との間の入射角
及び屈折角を設定するとよい。かかる設定によれば、超
音波の送信側である一方の壁の厚みが減肉していても、
多重反射波が傷等による反射波と重畳することもなく、
明確な信号を得ることが可能となる。
【0011】本発明は、例えば、前記液体収納構造体が
架台により支持された管又は容器であり、前記探触子を
前記架台に設置し、前記架台に隠蔽され又は架台近傍に
位置する前記構造体部分を検査する場合に適用可能であ
る。
【0012】また、本発明は、前記液体収納構造体が二
重管又は二重容器であり、外側管又は外側容器から内側
管又は内側容器を検査する場合にも実施することができ
る。
【0013】
【発明の効果】このように、上記本発明に係る液体収納
構造体の壁検査方法及び検査装置の特徴によれば、一方
の壁から超音波を送受信し、他方の壁における内面・外
面・傷等からの反射波をもってこの他方の壁の厚みの減
肉等を検査することが可能となった。特に、本発明で
は、一方の壁から対向する他方の壁に超音波を送受信す
るので、従来と比較して傷等の位置、深さ及び広がりを
より正確に求めることが可能となった。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照しながら、
本発明の実施形態について、さらに詳しく説明する。図
1〜図4は、本発明に係る第一実施形態を示し、本実施
形態では液体収納構造体として水Lを充填した直管10
0を用いている。この直管100は、随所に設置された
チャンネル材105上の架台106により適宜箇所で支
持されている。この架台106は、チャンネル材105
上面に載置するための支持脚107と直管100の下管
壁104を受け止める半円弧状の受部108とを備えて
いる。本実施形態では、探触子20が一つのみ用いら
れ、この探触子20は、上管壁103aに接触媒質を介
して取り付けられ、受部108の近傍又はこの受部10
8に隠蔽される下管壁外面104aを検査することを目
的としている。
【0015】ここに、図2に示すように、探触子20か
ら発信された超音波は、上管壁外面103aから上管壁
内面103bを通り抜け、空洞102中に充填された水
L中を介して下管壁104の下管壁内面104bに到達
する。ここで、一部の送信波は下管壁内面104bで反
射し内面反射波SGaとなる。また、下管壁外面104
aや外面傷D1で反射する反射波は外面反射波SGbと
なる。さらに、上管壁103における上管壁外面103
a及び上管壁内面103b間で多重反射した反射波は、
下管壁内面104bにおいて多重反射波SMとして探触
子20側へ反射し復帰する。
【0016】図3は壁検査装置1の概略ブロック図を示
し、この壁検査装置1は、センサヘッド2と、中継ユニ
ット3と、汎用のパーソナルコンピューター4と、ディ
スプレイ装置5とを備えている。センサヘッド2には、
超音波を発信し受信するための探触子20と、図示しな
いセンサヘッド2を管の軸方向及び円周方向に駆動させ
るための2つのモーターM1,M2とを備えている。中
継ユニット3は、様々な波形を送受信するためのパルサ
ーレシーバー3aと、受信した反射波を増幅するための
プリアンプ3bと、受信波形を整流すると共に信号のS
/N比を向上させるためのマッチングロジック3cと、
パーソナルコンピューター4に対しデジタル変換を行っ
て信号を入力させるためのA/Dコンバータ3dと、モ
ーターを制御するためのモータードライバー3eとを備
えている。
【0017】パーソナルコンピューター4は、キーボー
ド、マウス等の制御手段4aの操作によりトリガ4bを
駆動させ、パルサーレシーバー3a及び探触子20から
超音波を発信させる。この発信され探触子20により再
び受信された超音波は、プリアンプ3bを介してマッチ
ングロジックにより整流され且つS/N比の向上処理を
施される。そして、パルサーレシーバー3aにより増幅
された後A/Dコンバータ3dを介してデジタル信号に
変換されてメモリ4cに取り込まれ、処理手段4dを介
してその処理結果が、例えば後述の図4、図6に示すグ
ラフの如くディスプレイ装置5に表示される。
【0018】先のモーターM1,M2は、制御手段4
a、モーターコントローラー4e、モータードライバー
3eを介してセンサヘッド2を円周方向にスキャンし、
後述するように外面傷D1の三次元画像を形成する。例
えば、管の肉厚を3次元による色調表示で表示すること
も可能である。
【0019】図4に示す実験例のうち、同図(a)は肉
厚6.71の管に傷を付けない場合の受信波を示し、同
図(b)は同肉厚の管壁に直径2mm深さ3.29mm
のドリル孔を形成した場合の受信波を示す。なお、同図
の各波形は全波整流を行っている。
【0020】図4(a)に示すように、もし下管壁外面
104aに図2の如き外面傷D1がない場合は、下管壁
内面104bの反射波は単一の内面反射波SGaとして
表示され、下管壁外面104aの反射波は外面反射波S
Gbとして表示されるはずである。そして、下管壁10
4の肉厚は、これら内面反射波SGa及び外面反射波S
Gbの時間差により求めることができる。
【0021】一方、図2に示すように下管壁外面104
aに外面傷D1がある場合、下管壁内面104bに反射
する内面反射波SGaは図のように一つとなるが、下管
壁外面104a及び外面傷D1により反射する外面反射
波SGbは、図4(b)に示すように、外面正反射波S
Gb1と外面傷反射波SGb2の二つとなる。この外面
正反射波SGb1が、超音波が拡散し外面傷D1の近傍
における下管壁外面104aから反射される超音波であ
り、外面傷反射波SGb2が、外面傷D1から反射され
る超音波である。
【0022】この実験例によれば、傷を有さない部分で
の既知の下管壁104の厚みは図4(a)に示す時間差
dT1により代表され、下管壁外面104aに外面傷D
1が存在する場合の下管壁104の厚みは図4(b)に
示す内面反射波SGaと外面反射波SGb2との時間差
dT2により代表される。dT2はdT1のほぼ半分で
あり、時間差dT2をもって外面傷D1部における下管
壁104の厚みを測定しうることがこの実験例からも実
証された。
【0023】ところで、一般的には上管壁103と下管
壁104の厚みが同一の場合には、先の多重反射波SM
は、外面反射波SGb1と折り重なり外面反射波SGb
2とは識別可能である。しかし、上管壁103は、下管
壁104よりも薄肉な場合もありこの場合多重反射波S
Mと外面反射波SGb2とが混同し、先の受信時間差d
T2を測定し難く、誤測定をする場合がある。そこで、
このような場合のために図5及び図6に示す第二実施形
態の如く発信用探触子21及び受信用探触子22が用い
られる。
【0024】ここで、発信用探触子21及び受信用探触
子22は、上管壁外面103aに接当するアクリル製の
楔21a,22aと超音波を発信するための振動子21
b,22bを備えている。これら楔21a,22a,振
動子及び21b,22bを支持するケーシングは、治具
23により互いの角度と位置を規制されて固定されてい
る。この治具23は、発信用探触子21及び受信用探触
子22を紙面垂直方向に挟み込むための一対の有孔板2
3aと、有孔板23aに形成した複数の貫通孔を4箇所
で貫通し締結するボルト23b及びナット23cにより
両探触子21,22を固定する。
【0025】振動子21bから発信し第一媒質S1であ
る楔21aを入射角A1をもって通過する入射波W1
は、第二媒質S2である上管壁103内に屈折角A2な
る屈折波W2として入射する。第一媒質S1の超音波音
速をC1,第二媒質S2の超音波音速をC2とすると、
スネルの法則より次の関係が成立する。 C1/sinA1=C2/sinA2
【0026】同様の関係により、屈折波W2は入射波S
Iとなる。この入射波SIは、ある程度の広がりをもっ
て下管壁内面104bで反射される内面入射波SIaと
下管壁外面104a及び外面傷D1において反射させら
れる外面入射波SIbとに分かれる。入射波SIのうち
の内面入射波SIaは内面反射波SGaとして反射さ
れ、また、外面入射波SIbは外面反射波SGbとして
反射される。さらに、さらにこれら内面反射波SGaと
外面反射波SGbとよりなる反射波SGが楔22aを介
して振動子22bに受信される。これら入射波及び反射
波の関係が管100の中心について対称となるように先
の両探触子21,22を鏡像的関係をもって設計するこ
とが便宜上望ましい。このとき、上管壁103内である
上管壁外面103a及び上管壁内面103b間において
多重反射する多重反射波SMは、先の第一実施形態の場
合と異なり反射を繰り返しながら円周方向に伝播して再
び受信側の振動子22b側に向かうが、伝播家庭におい
て減衰するので、この多重反射波SMが受信側の振動子
22bに与える影響は非常に小さい。なお、管径が小さ
い場合には、多重反射波の中心軸が受信側振動子22b
の中心からできる限り遠ざかる位置となるように先の楔
の角度を調整することで、同じく多重反射波の影響を低
減することができる。このような発信用探触子21及び
受信用探触子22の配置並びに楔21a,22aの構成
により、先の第一実施形態の如く外面反射波SGb1と
外面反射波SGb2とが混同する恐れを低減することが
できる。
【0027】図6(a)は検波前の受信波のグラフを示
し、下管壁104に外面傷D1を生じない場合の状態を
示し、同図(b)は、下管壁外面104aに外面傷D1
を生じている場合を示す。先の実施形態同様、外面反射
波SGb1と外面反射波SGb2とを生じているが、こ
れが明確に選別されて内面反射波SGaと外面傷反射波
SGb2との受信時間差dT2により外面傷D1相当部
における下管壁104の厚みが決定される。一方、傷の
反射波SG1の生じていない場合には、図6(a)のよ
うに内面反射波SGaと外面反射波SGbとの受信時間
差dT1により下管壁104部分の厚みが計測される。
【0028】図7は、発信用探触子21及び受信用探触
子22を直管100の軸方向に配置した場合における別
実施形態を示す図5相当図である。先の実施形態と同
様、振動子21bからの入射波は、適度な屈折波をもっ
て上管壁内面103bで屈折し、内面入射波SIaが内
面反射波SGa、外面入射波SIbが外面反射波SGb
となってそれぞれ再び上管壁103を介して受信用探触
子22に受信される。本実施形態でも、発信用の振動子
21bから発した多重反射波SMの中心軸が受信用の振
動子22bの中心からできるだけ外れた位置を通過する
ように発信用探触子21及び受信用探触子22を配置
し、楔21a,22aを構成することにより、同様に外
面反射波と外面反射波との混同する恐れを低減すること
ができる。
【0029】図8は、本発明の第四実施形態に係る液体
収納構造体の一例としての二重容器110の斜視図であ
って、この二重容器110は、外側容器113と内側容
器114とを備えている。内側容器114と外側容器1
13の間は中間空洞112となっている。内側空洞には
下第一フランジ115bから供給された高温液体が上第
一フランジ115aへ向かって移送される。外側容器1
13と内側容器114の間である中間空洞112は密封
された空間となっており、上部に設けた上第二フランジ
116aから中間空洞112内に冷却水を満たし下第二
フランジ116bから排出させるのに循環させることで
内側空洞111内を通過する内容物を冷却する。
【0030】本実施形態においても、先の第二、第三実
施形態とは異なり、単一の探触子20を用いて内側容器
114の内側壁外面114aに形成された内面傷D2の
程度を測定している。なお、本実施形態ではグラフの図
示は省略するが、先の実施形態における内面反射波SG
aが二重容器110により形成される内面正反射波SG
a1の他に、内面傷D2に起因してさらに遅い時刻に内
面傷反射波SGa2も発生する。内側壁内面114bか
ら生ずる外面反射波SGbは単一となり、この結果、外
面反射波SGbと内面傷反射波SGa2との時間差が内
側容器114における内面傷D2部の厚みとなる。
【0031】さらに、本発明の他の実施形態について説
明する。本実施形態では、中間空洞112や空洞102
に充満させる液体として水Lを用いたしかし。水L以外
に、軽油、重油、水銀等の液体を充満させて用いること
もできる。
【0032】上記実施形態では、下管壁外面104a及
び下管壁内面104bのいずれか一方にのみ傷D1が生
じた場合についてのみ説明した。しかし、壁の双方の面
104a,104bに傷D1が生じる場合でも本発明に
よればもちろん壁の厚みを測定することが可能である。
【0033】上記第二、第三実施形態では、送信用探触
子21と受信用探触子22を各別に用いた。特に、送信
用の探触子21としては広帯域のものを用い、受信用探
触子22として狭帯域のものを用いることで、鋭い波形
の反射信号を得ることができて、検査制度が向上する。
例えば、送信用の探触子21としては特性周波数帯域1
〜5MHz程度の広帯域のものを用い、受信用探触子2
2として特性周波数帯域0.5〜7MHz程度の狭帯域
のものを用いることが望ましい。
【0034】なお、特許請求の範囲の項に記入した符号
は、あくまでも図面との対照を便利にするためのものに
すぎず、これらの記入により本発明は添付図面の構成に
限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関する液体収納構造体として架台に支
持された直管を用いる場合の斜視図である。
【図2】図1に係る直管の縦断面と直管の横断面と探触
子との関係を示す断面図である。
【図3】本発明に係る検査装置1の概略ブロック図であ
る。
【図4】外面反射波と内面反射波との関係を示すグラフ
であって、(a)は下管壁に外面傷が生じていない場
合、(b)は下管壁に外面傷が生じている場合の状態を
それぞれ示すグラフである。
【図5】発信用探触子及び受信用探触子を直管の横断面
に対し二つ並べて用いた検査方法を示す第二実施例に係
る横断面図である。
【図6】図5の装置を用いた場合における内面反射波と
外面反射波との関係を示すグラフであって(a)は外面
傷が下管壁に存在しない場合、(b)は外面傷が下管壁
に存在する場合を示すグラフである。
【図7】発信用探触子及び受信用探触子を直管の管軸方
向に二つ並べた第三の実施形態を示す図5相当図であ
る。
【図8】第四実施形態に係る液体収納構造体の一例であ
る二重容器の概略斜視図である。
【図9】探触子を用いて内側壁外面に形成された内面傷
を検出する場合の二重容器の横断面図である。
【符号の説明】
1 壁検査装置 2 センサヘッド 3 中継ユニット 2a 第一、第二モーター 3a パルサーレシーバー 3b プリアンプ 3c マッチングロジック 3d A/Dコンバータ 3e モータードライバー 4 パーソナルコンピューター 4a 制御手段 4b トリガ 4c メモリ 4d 処理手段 4e モーターコントローラー 5 ディスプレイ装置 20 探触子 21 発信用探触子 22 受信用探触子 21a,22a 楔 22b,22b 振動子 23 治具 23a 有孔板 23b ボルト 23c ナット 100 直管(液体収納構造体) 101 管壁 102 空洞 103 上管壁(一方の壁) 103a 上管壁外面 103b 上管壁内面 104 下管壁(他方の壁) 104a 下管壁外面 104b 下管壁内面 105 チャンネル材 106 架台 107 支持脚 108 受部 110 二重容器 111 内側空洞 112 中間空洞 113 外側容器 113a 外側壁外面 113b 外側壁内面 114 内側容器 114a 内側壁外面 114b 内側壁内面 115a 上第一フランジ 115b 下第一フランジ 116a 上第二フランジ 116b 下第二フランジ L 水(液体) SI 入射波 SIa 内面入射波 SIb 外面入射波 SG 反射波 SGa 内面反射波 SGb 外面反射波 dT 受信時間差 SM 多重反射波 S1 第一媒質 W1 入射波 A1 入射角 S2 第二媒質 W2 屈折波 A2 屈折角 D1 外面傷 D2 内面傷
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤井 武司 大阪市西区北堀江1丁目18番14号 非破壊 検査株式会社内 (72)発明者 世戸 静男 大阪市西区北堀江1丁目18番14号 非破壊 検査株式会社内 Fターム(参考) 2F068 AA29 BB08 BB09 DD13 FF03 FF12 FF14 FF15 HH01 JJ13 JJ15 KK04 KK12 KK14 LL02 LL11 LL24 LL30 QQ05 QQ14 RR02 RR13 2G047 BA03 BB01 BB02 BC02 EA00

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管、容器(100,110)等対向する
    壁(103,104,113,114)間に囲まれた空
    洞(102,112)に液体を充填してある液体収納構
    造体の壁検査方法であって、前記一方の壁(103,1
    13)における前記空洞(102,112)外面(10
    3a,113a)から探触子(20,21)により超音
    波を発信し、前記空洞(102,112)に充填された
    液体(L)を伝播させて前記他方の壁(104,11
    4)で反射した反射波(SG)のうち、前記他方の壁
    (104,114)における内面反射波(SGb2)と
    外面反射波(SGa)とを前記一方の壁(103,11
    3)における前記外面(103a,113a)から探触
    子(20,22)により受信すると共にこれら両反射波
    (SGa,SGb2)の受信時間差(dT2)により前
    記他方の壁(104,114)の厚みを測定する液体収
    納構造体の壁検査方法。
  2. 【請求項2】 発信用の前記探触子(21)と受信用の
    前記探触子(22)とを別に設け、前記発信用探触子
    (21)から発信され前記一方の壁(103)の内部で
    多重反射する発信波(SM)が前記受信用探触子(2
    2)に強く受信されないように、前記両探触子(21,
    22)と前記一方の壁(103)との間の入射角及び屈
    折角(A1)を設定してある請求項1に記載の液体収納
    構造体の壁検査方法。
  3. 【請求項3】 管、容器等(100,110)対向する
    壁(103,104,113,114)間に囲まれた空
    洞(102,112)に液体を充填してある液体収納構
    造体の壁検査装置であって、前記一方の壁(103,1
    13)における前記空洞(102,112)外面(10
    3a,113a)から超音波を発信すると共に前記空洞
    (102,112)に充填された液体(L)を伝播させ
    て前記他方の壁(104,114)で反射した反射波
    (SG)のうち前記他方の壁(104,114)におけ
    る内面反射波(SGb2)と外面反射波(SGa)とを
    前記一方の壁(103,113)における前記外面(1
    03a,113a)から受信する探触子(20,21,
    22)と、前記両反射波(SGa,SGb2)の受信時
    間差(dT2)により前記他方の壁(104,114)
    の厚みを測定する処理手段とを備えた液体収納構造体の
    壁検査装置。
  4. 【請求項4】 発信用の前記探触子(21)と受信用の
    前記探触子(22)とを別に設け、前記発信用探触子
    (21)から発信され前記一方の壁(103)の内部で
    多重反射する発信波(SM)が前記受信用探触子(2
    2)に強く受信されないように、前記両探触子(21,
    22)と前記一方の壁(103)との間の入射角及び屈
    折角(A1)を設定し、これら両探触子(21,22)
    を治具により固定してある請求項3に記載の液体収納構
    造体の壁検査方法。
  5. 【請求項5】 前記液体収納構造体(100)が架台
    (106)により支持された管又は容器であり、前記探
    触子(20,21,22)を前記架台(106)の対向
    部に設置し、前記架台(106)に隠蔽され又は前記架
    台(106)近傍に位置する前記構造体部分(104)
    を検査する請求項1若しくは2のいずれかに記載の液体
    収納構造体の壁検査方法又は請求項3又は4のいずれか
    に記載の液体収納構造体の壁検査装置。
  6. 【請求項6】 前記液体収納構造体(110)が二重管
    又は二重容器であり、外側管又は外側容器(113)の
    外面から超音波を送受信して内側管又は内側容器(11
    4)を検査する請求項1若しくは2のいずれかに記載の
    液体収納構造体の壁検査方法又は請求項3又は4のいず
    れかに記載の液体収納構造体の壁検査装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011257180A (ja) * 2010-06-07 2011-12-22 Hitachi-Ge Nuclear Energy Ltd 隙間測定装置,隙間測定方法及び非破壊検査方法
JP2013124978A (ja) * 2011-12-15 2013-06-24 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 配管挿入型超音波探傷装置
JP2013170845A (ja) * 2012-02-17 2013-09-02 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 管挿入式超音波探傷装置
KR101513697B1 (ko) * 2014-06-10 2015-04-22 숭실대학교산학협력단 파이프 두께 측정이 가능한 초음파 변환 장치 및 이를 이용한 유속 측정 장치

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