JP2000220604A - 油圧ポンプの流量制御装置 - Google Patents

油圧ポンプの流量制御装置

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JP2000220604A
JP2000220604A JP11023363A JP2336399A JP2000220604A JP 2000220604 A JP2000220604 A JP 2000220604A JP 11023363 A JP11023363 A JP 11023363A JP 2336399 A JP2336399 A JP 2336399A JP 2000220604 A JP2000220604 A JP 2000220604A
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flow rate
signal
pump
hydraulic pump
pressure
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JP11023363A
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Hirotsugu Kasuya
博嗣 糟谷
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F9/00Component parts of dredgers or soil-shifting machines, not restricted to one of the kinds covered by groups E02F3/00 - E02F7/00
    • E02F9/20Drives; Control devices
    • E02F9/22Hydraulic or pneumatic drives
    • E02F9/2221Control of flow rate; Load sensing arrangements
    • E02F9/2232Control of flow rate; Load sensing arrangements using one or more variable displacement pumps

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Abstract

(57)【要約】 【課題】センタバイパス型の方向切換弁を有する油圧駆
動装置の油圧ポンプの流量制御装置において、負荷状況
に係わらず操作レバーの操作量に応じた圧油の流量をア
クチュエータに供給できるようにし、しかも制御の安定
性を高める。 【解決手段】操作レバー装置6により生成された圧力を
シャトル弁13及び信号ライン14で検出しポジティブ
流量制御指令信号圧力Pcと、油圧ポンプ1の吐出流量
をポンプ流量検出回路36及び信号ライン18でで検出
しポンプ流量信号圧力Ppとし、絞り37で発生した圧
力を信号ライン38で検出しセンターバイパス通過流量
信号圧力Poとし、信号圧力Pc,Poがポンプコント
ロール弁12の油圧ポンプ1の容量を増やす側に導か
れ、信号圧力Ppが油圧ポンプ1の容量を減らす側に導
かれ、Pc=Pp−Poとなるよう容量制御アクチュエ
ータ11を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベル等の
油圧機械の油圧駆動装置に設けられる油圧ポンプの流量
制御装置に係わり、特に油圧アクチュエータを駆動する
ために操作する操作レバー装置の操作状況に応じた油圧
ポンプの吐出流量の制御を可能とする油圧ポンプの流量
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】油圧ショベル等の油圧機械の油圧駆動装
置に設けられる油圧ポンプの流量制御装置として、ポジ
ティブ流量制御と呼ばれる制御方式と、ネガティブ流量
制御と呼ばれる制御方式とがある。前者は、操作レバー
装置の操作信号を検出し、その検出信号に基づき操作レ
バー装置の操作量が大きくなるに従ってポンプ吐出流量
が増大するよう油圧ポンプの傾転、即ち容量を制御する
もので、例えば特開平9―29103号公報の図9に示
されている。後者は、センターバイパス型の方向切換弁
を備えた油圧駆動装置において、方向切換弁のセンター
バイパス通路を通過する流量を検出し、その検出信号に
基づきセンターバイパス通過流量が少なくなるに従って
ポンプ吐出流量が増大するよう油圧ポンプの容量を制御
するもので、例えば同じ特開平9―29103号公報の
図10に示されている。
【0003】ポジティブ流量制御の一例を図9に示す。
この例は特開平9―29103号公報の図9に対応する
ものである。
【0004】図9において、油圧ポンプ101は原動機
102によって回転駆動される可変容量型の油圧ポンプ
であり、油圧ポンプ101から吐出された圧油はセンタ
ーバイパス型の方向切換弁104を介してアクチュエー
タ105に供給され、アクチュエータ105が駆動され
る。方向切換弁104はパイロット操作式であり、操作
レバー装置106からパイロットライン107a,10
7bを介して与えられるパイロット圧により切り換え操
作される。
【0005】油圧ポンプ101の流量制御装置として、
ポンプ制御アクチュエータ111とシャトル弁113と
が設けられている。ポンプ制御アクチュエータ111は
油圧ポンプ101は押しのけ容積可変機構例えば斜板1
01aの傾転角(容量)を調整するよう作動し、ポンプ
制御アクチュエータ111はシャトル弁113からのポ
ジティブ流量制御指令用のパイロット圧Pcにより駆動
される。
【0006】オペレータが操作レバー装置106の操作
レバーを操作すると、パイロットライン107a又は1
07bにパイロット圧が生成され、方向切換弁104が
切り換え操作され、油圧ポンプ101からアクチュエー
タ105に供給される圧油の流量と流れ方向が制御され
る。同時に、パイロットライン107a又は107bの
パイロット圧がシャトル弁113によりポジティブ流量
制御指令用のパイロット圧Pcとして選択され、ポンプ
制御アクチュエータ111に出力される。ポンプ制御ア
クチュエータ111はそのポジティブ流量制御指令用パ
イロット圧Pcを受け、ピストン111dがポジティブ
流量制御指令用パイロット圧Pcのレベルに応じた位置
に駆動され、油圧ポンプ101の傾転角を調整する。こ
れにより、油圧ポンプ101の吐出流量は操作レバー装
置106の操作信号(パイロット圧)に応じて制御され
る。
【0007】したがって、図9の流量制御装置によれ
ば、操作レバーの操作量が大きくなれば、それに合わせ
て油圧ポンプ101の吐出流量が増え、操作レバーの操
作量が小さくなれば、それに合わせて油圧ポンプ101
の吐出流量が減るというポジティブ流量制御が行われ
る。
【0008】ネガティブ流量制御の一例を図10に示
す。この例はそれぞれ特開平9―29103号公報の図
10に対応するものであり、図中、図9に示すものと同
等の部材には同じ符号を付し、説明を省略する。
【0009】図10において、方向切換弁104のセン
ターバイパス通路104aの上流側は油圧ポンプ101
の吐出ライン101bに接続され、下流側は排出ライン
134を介してタンクに接続され、油圧ポンプ101か
ら吐出された圧油は、方向切換弁104の切り換え状況
に応じて油圧アクチュエータ105に供給される圧油と
センターバイパス通路104aから排出ライン134を
通ってタンクに戻される圧油に分けられる。
【0010】排出ライン134には絞り137が設けら
れ、絞り137の上流側に信号ライン138が接続さ
れ、絞り137の上流圧力が信号ライン138に検出さ
れる。信号ライン138は更に可変減圧弁180に接続
され、信号ライン138に検出された圧力が可変減圧弁
180に導かれる。可変減圧弁180は、パイロットポ
ンプ108からの圧力を基に、信号ライン138の圧力
と反比例して変化する圧力を生成し、パイロットライン
119を介してポンプ制御アクチュエータ111に出力
する。
【0011】方向切換弁104が中立位置にあるときは
センターバイパス通路104aの開口面積は最大であ
り、センターバイパス通路104aを通過する流量が多
いため、絞り137の上流圧力は高く、可変減圧弁18
0の出力圧は低い。その結果、油圧ポンプ101の傾転
角(容量)は最小に保たれ、吐出流量も最少となる。オ
ペレータが操作レバー装置106の操作レバーを操作
し、上記のように方向切換弁104が切り換え操作され
ると、センターバイパス通路104aの開口面積が小さ
くなり、センターバイパス通路104aを通過する流量
も減少し、それに伴って絞り137の上流圧力は低下
し、可変減圧弁180の出力圧は上昇する。このため、
油圧ポンプ101の傾転角(容量)も増大するよう制御
され、吐出流量も増大する。
【0012】したがって、図10の流量制御装置によれ
ば、操作レバーの操作量が大きくなりセンターバイパス
通路104aを通過しタンクに戻される圧油の流量が少
なくなると、それに合わせて油圧ポンプ101の吐出流
量を増やし、操作レバーの操作量が小さくなりセンター
バイパス通路104aを通過する流量が多くなれば、そ
れに合わせて油圧ポンプ101の吐出流量を減らすとい
うネガティブ流量制御が行われる。
【0013】また、センターバイパス型の方向切換弁を
備えた油圧駆動装置において、アクチュエータの負荷状
況に係わらず操作レバーの操作量に応じた流量をアクチ
ュエータに供給できるようにするものとして、従来一般
的に圧力補償弁を用いるものが提案されている。例え
ば、特開平6−193604号公報の図19に示すもの
では、方向切換弁のフィーダラインに補助弁を設け、こ
の補助弁に方向切換弁のメータインの可変絞りの前後差
圧を作用させ、圧力補償制御をしている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の油圧ポンプの流量制御装置は、次に述べるような問
題点を有していた。
【0015】図9に示すポジティブ流量制御方式の油圧
ポンプの流量制御装置は、操作レバーの操作量に応じて
油圧ポンプ101の吐出流量を変化させるため、操作レ
バーの操作量とアクチュエータ105に流入する供給圧
油とを対応させる制御方式ではい。このため、アクチュ
エータ105の負荷状況により、方向切換弁104に流
入してからアクチュエータ105に供給される圧油とセ
ンターバイパス通路104aを介しタンクに戻される圧
油の配分が変化する。
【0016】したがって、操作レバーの操作量がある位
置で固定されており、油圧ポンプ101の吐出流量が一
定であっても、負荷状況が変化するとアクチュエータ1
05に供給される圧油の流量が一定にならないという現
象が生じる。
【0017】図10に示すネガティブ流量制御方式の油
圧ポンプの流量制御装置は、方向切換弁104の切り換
え操作量(操作レバーの操作量)とアクチュエータ10
5の負荷状況に応じてセンターバイパス通路104aを
通過し、タンクに戻される圧油の流量(センターバイパ
ス通過流量)が変化し、方向切換弁104の切り換え操
作量が大きくアクチュエータ105が所望する圧油の流
量が多いときは、センターバイパス通過流量が少なくな
り、ポンプ傾転を増加させ、方向切換弁104の切り換
え操作量が小さくアクチュエータ105が所望する圧油
の流量が少ないときは、センターバイパス通過流量が多
くなり、ポンプ傾転を減少させる。また、方向切換弁1
04の切り換え操作量が一定であっても、アクチュエー
タ105の負荷が高いときは、センターバイパス通過流
量が少なくなり、ポンプ傾転を増加させ、アクチュエー
タ105の負荷が低いときは、センターバイパス通過流
量が多くなり、ポンプ傾転を減少させる。このため、ポ
ジティブ流量制御方式に比べ負荷状況の変動に対して、
操作レバーの操作量とアクチュエータ105に流入する
供給圧油とをある程度対応させた制御方式である。
【0018】しかしながら、アクチュエータ105の負
荷状況により、負荷が高ければ方向切換弁104のアク
チュエータ105への供給路が開いている状態でも、セ
ンターバイパス通路104aの開度がある程度大きいと
きは油圧ポンプの吐出圧が負荷圧より高くならなくてア
クチュエータ105へ圧油が流入せず、センターバイパ
ス通路104aがある程度閉じ油圧ポンプ101の吐出
圧力が負荷圧よりも高い状態になって初めてアクチュエ
ータ105への圧油の供給が行われるので、その位置に
なるまで操作レバーの操作量を変化させないと、油圧ポ
ンプ101の吐出流量が変化しない。
【0019】したがって、ポジティブ流量制御方式に比
べればアクチュエータにかかる負荷状況の影響は少ない
とは言え、やはりアクチュエータにかかる負荷状況によ
り、操作レバーの操作量とアクチュエータ105に供給
される圧油量が一定にならないという現象が生じる。
【0020】以上のような油圧ポンプの流量制御装置を
備えた油圧駆動装置に特開平6−193604号公報に
記載のような補助弁(圧力補償弁)を設け、圧力補償制
御をすれば、上記のような問題は解決できる。しかし、
油圧駆動装置が油圧ポンプの流量制御装置を有するもの
に補助弁を用いて圧力補償制御をする場合は、油圧ポン
プの流量制御と補助弁の圧力補償制御とが干渉してハン
チングを生じ易く、制御が安定し難いという問題があ
る。
【0021】本発明の目的は、センターバイパス型の方
向切換弁を有する油圧駆動装置において、アクチュエー
タの負荷状況に係わらず、操作レバーの操作量に応じた
圧油の流量をアクチュエータに供給することができ、し
かも制御の安定性の高い油圧ポンプの流量制御装置を提
供することである。
【0022】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明は、可変容量型の油圧ポンプと、この
油圧ポンプから供給される圧油によって駆動されるアク
チュエータと、前記油圧ポンプから前記アクチュエータ
に供給される圧油の流れを制御するセンターバイパス型
の方向切換弁と、この方向切換弁を切り換え操作する操
作レバー手段とを備えた油圧駆動装置に設けられ、前記
油圧ポンプの容量を変更し、吐出流量を制御するポンプ
制御アクチュエータを備えた油圧ポンプの流量制御装置
において、前記操作レバー手段の切り換え操作による操
作信号に基づいてポジティブ流量制御指令信号を生成す
る第1信号生成手段と、前記油圧ポンプの吐出流量を検
出し、その流量に応じたポンプ流量信号を生成する第2
信号生成手段と、前記センターバイパス型の方向切換弁
のセンターバイパス通路を通過する流量を検出し、その
流量に応じたセンターバイパス通過流量信号を生成する
第3信号生成手段と、前記ポジティブ流量制御指令信
号、前記ポンプ流量信号、前記センターバイパス通過流
量信号に基づいて、前記油圧ポンプの吐出流量と前記セ
ンターバイパス通路を通過する流量との差が前記操作信
号の指令流量に一致するように前記ポンプ制御アクチュ
エータを制御するポンプ制御手段とを備えるものとす
る。
【0023】このように第1信号生成手段、第2信号生
成手段、第3信号生成手段、ポンプ制御手段を設け、油
圧ポンプの吐出流量とセンターバイパス通路を通過する
流量との差が操作信号の指令流量に一致するようにポン
プ制御アクチュエータを制御することにより、油圧ポン
プの吐出流量とセンターバイパス通路を通過する圧油の
流量との差の流量はアクチュエータに供給される流量で
あることから、当該流量が指令流量に一致するよう制御
され、負荷状況に係わらず、アクチュエータに操作レバ
ーの操作量に応じた流量を供給することができる。
【0024】また、本発明では油圧ポンプの流量制御の
みで負荷状況の変化に対してアクチュエータに指令流量
を供給するので、補助弁を用いて圧力補償制御をする場
合にあったポンプ制御と圧力補償制御との干渉は起こら
ず、安定性の高い制御が行える。
【0025】(2)上記(1)において、好ましくは、
前記第1、第2、第3信号生成手段は、それぞれ、前記
ポジティブ流量制御指令信号、前記ポンプ流量信号、前
記センターバイパス通過流量信号を油圧信号として生成
する手段であり、前記ポンプ制御手段は、前記ポジティ
ブ流量制御指令信号及び前記センターバイパス通過流量
信号が前記油圧ポンプの容量を増やす側に導かれ、前記
ポンプ流量信号が前記油圧ポンプの容量を減らす側に導
かれ、それらの油圧信号のバランスで作動して前記容量
制御アクチュエータを制御するポンプコントロール弁を
有する。
【0026】これによりポンプ制御手段を油圧部品で構
成したもので、上記(1)で述べた油圧ポンプの容量制
御を行うことができる。
【0027】(3)上記(2)において、好ましくは、
前記第2信号生成手段は、前記油圧ポンプの吐出路に設
けられ、この吐出路に前後差圧を発生させる抵抗発生手
段と、この前後差圧に応じて動作し、前記ポンプ流量信
号として油圧信号を生成する減圧弁とを有する。
【0028】これにより第2信号生成手段も油圧部品で
構成したもので、ポンプ流量信号としての油圧信号を生
成し、上記(1)で述べた油圧ポンプの容量制御を行う
ことができる。
【0029】(4)上記(2)において、前記第2信号
生成手段は、前記油圧ポンプの容量を検出する第1セン
サと、前記油圧ポンプの回転数を検出する第2センサ
と、前記第1及び第2センサからの信号を用いて所定の
演算処理を行うコントローラと、このコントローラから
の信号により駆動され、前記ポンプ流量信号として油圧
信号を生成する比例電磁弁とを有するものであってよ
い。
【0030】これにより第2信号生成手段を電気部品と
油圧部品の組み合わせで構成したもので、ポンプ流量信
号としての油圧信号を生成し、上記(1)で述べた油圧
ポンプの容量制御を行うことができる。また、油圧ポン
プの吐出ラインに流量検出手段を配置する必要がないの
で、吐出ラインでの圧力損失の増大が回避できる。
【0031】(5)また、上記(1)において、好まし
くは、前記第1、第2、第3信号生成手段は、それぞ
れ、前記ポジティブ流量制御指令信号、前記ポンプ流量
信号、前記センターバイパス通過流量信号を電気信号と
して生成する手段であり、前記ポンプ制御手段は、前記
ポジティブ流量制御指令信号、前記ポンプ流量信号、前
記センターバイパス通過流量信号を用いて所定の演算を
行うコントローラと、このコントローラからの信号によ
り駆動され、前記容量制御アクチュエータを制御する油
圧信号を生成する比例電磁弁とを有する。
【0032】これによりポンプ制御手段を電気部品と油
圧部品の組み合わせで構成したもので、上記(1)で述
べた油圧ポンプの容量制御を行うことができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。
【0034】まず、本発明の第1の実施形態を図1〜図
4により説明する。
【0035】図1において、1は原動機2によって回転
駆動される可変容量型の油圧ポンプであり、この油圧ポ
ンプ1は押しのけ容積可変機構例えば斜板1aを有し、
斜板1aの傾転角を調整することにより容量が変わり、
吐出流量が制御される。油圧ポンプ1から吐出された方
向切換弁4を介して圧油はアクチュエータ5に供給さ
れ、その圧油によりアクチュエータ5が駆動される。ア
クチュエータ5に供給される圧油の流れ(方向と流量)
は方向切換弁4により制御される。
【0036】方向切換弁4はセンターバイパス型であ
り、図示の中立位置で開口面積が最大となり、方向切換
弁4が操作されるに従って開口面積が小さくなるセンタ
ーバイパス通路4aを有している。センターバイパス通
路4aの上流側は油圧ポンプ1の吐出ライン1bに接続
され、下流側は排出ライン34を介してタンク21に接
続されている。
【0037】また、方向切換弁4はパイロット操作式で
あり、操作レバー装置6からパイロットライン7a,7
bを介して与えられるパイロット圧により切り換え操作
される。
【0038】操作レバー装置6は操作レバー6aと、こ
の操作レバー6aにより操作されるパイロット弁(一種
の減圧弁)6bとを有し、パイロット弁6bは油圧ポン
プ1と共に原動機2によって回転駆動されるパイロット
ポンプ8にパイロットライン20を介して接続され、パ
イロットポンプ8からの圧油を元圧として操作レバー6
aの操作量に応じて上記パイロット圧を生成し、操作レ
バー装置6の操作方向に応じてそのパイロット圧をパイ
ロットライン7a又は7bに出力する。
【0039】以上のような油圧駆動装置に本実施形態の
油圧ポンプ1の流量制御装置10が設けられている。こ
の流量制御装置10は、斜板1aの傾転角を調整するポ
ンプ制御アクチュエータ11と、このポンプ制御アクチ
ュエータ11にパイロットポンプ8から供給される圧油
を制御するポンプコントロール弁12と、パイロットラ
イン7a,7bの間に設けられ、操作レバー装置6によ
り生成されたパイロット圧を検出するシャトル弁13
と、このシャトル弁13により検出されたパイロット圧
をポジティブ流量制御指令信号圧力Pcとしてポンプコ
ントロール弁12に導く信号ライン14と、油圧ポンプ
1の吐出ライン1bに設けられ、油圧ポンプ1の吐出流
量に応じた圧力を発生させるポンプ流量検出回路36
と、このポンプ流量検出回路36で検出された圧力をポ
ンプ流量信号圧力Ppとしてポンプコントロール弁12
に導く信号ライン18と、排出ライン34に設けられた
絞り37と、この絞り37の上流側の圧力を検出し、セ
ンターバイパス通過流量信号圧力Poとしてポンプコン
トロール弁12に導く信号ライン38とを備えている。
【0040】ポンプ制御アクチュエータ11はシリンダ
11aをロッド室11bとボトム室11cに区分するピ
ストン11dと、ロッド室11bに配置された制御バネ
11eとを有し、制御バネ11eはピストン11dを斜
板1aの傾転角(容量)を小さくする方向(油圧ポンプ
1の吐出流量を減らす方向)に付勢する。ボトム室11
cはパイロットライン19を介してポンプコントロール
弁12に接続され、このポンプコントロール弁12を介
してパイロットポンプ8からの圧油が供給されると図示
左方にピストン11dを移動し、斜板1aの傾転角(容
量)を大きくする(油圧ポンプ1の吐出流量を増大させ
る)。
【0041】ポンプコントロール弁12はパイロットポ
ンプ8からのパイロットライン20に接続されるポンプ
ポートと、パイロットライン19に接続されるアクチュ
エータポートと、タンク21に接続されるタンクポート
を有する3ポート2位置切換弁であり、ポンプコントロ
ール弁12が図示右側の位置に移動すると、パイロット
ライン19をパイロットライン20に接続し、ポンプ制
御アクチュエータ11のボトム室11cにパイロットポ
ンプ8からの圧油を供給して、油圧ポンプ1の斜板1a
の傾転角を大きくし(油圧ポンプ1の容量を増やし)、
ポンプコントロール弁12が図示左側の位置に切換えら
れると、パイロットライン19をタンク21に接続し、
ポンプ制御アクチュエータ11のボトム室11cを減圧
して油圧ポンプ1の斜板1aの傾転角を小さくする(油
圧ポンプ1の容量を減らす)。
【0042】そしてポンプコントロール弁12には、ポ
ジティブ流量制御指令信号圧力Pc及びセンターバイパ
ス通過流量信号圧力Poが油圧ポンプ1の容量を増やす
側に導かれ、ポンプ流量信号圧力Ppが油圧ポンプ1の
容量を減らす側に導かれ、信号圧力Pcと、信号圧力P
pと信号圧力Poとの差(Pp−Po)とのバランスで
作動し、Pc=Pp−Poとなるよう容量制御アクチュ
エータ11を制御する。
【0043】即ち、ポンプコントロール弁12には、ポ
ジティブ流量制御指令信号圧力Pcとポンプ流量信号圧
力Ppとが対向して導かれ、ポンプ流量信号圧力Ppと
センターバイパス通過流量信号圧力Poとの差(Pp−
Po)により油圧ポンプ1の吐出流量Qpとセンターバ
イパス通過流量Qoとの差の流量、即ちアクチュエータ
5に供給される圧油の流量が検出可能となっており、こ
のアクチュエータ供給流量がポジティブ流量制御指令信
号圧力Pcによる指令流量Qcに一致するよう油圧ポン
プ1の容量を制御する。
【0044】ポンプ流量検出回路36は、油圧ポンプ1
の吐出ライン1bに設けられ、油圧ポンプ1から方向切
換弁4への圧油の流れのみを許すチェック弁15と、チ
ェック弁15の上流側圧力及び下流側圧力を取り出すパ
イロットライン16a,16bと、パイロットポンプ8
にパイロットライン9を介して接続された可変減圧弁1
7とを有し、この可変減圧弁17で発生した圧力がポン
プ流量信号圧力Ppとして信号ライン18を介してポン
プコントロール弁12に導かれる。
【0045】可変減圧弁17はパイロットライン16a
により取り出されたチェック弁15の上流側圧力とパイ
ロットライン16bにより取り出されたチェック弁15
の下流側圧力とがそれぞれ対向して導かれ、これらを制
御圧として作動し、チェック弁15の上流側圧力と下流
側圧力との差圧、即ちチェック弁15の前後差圧ΔPp
に応じた圧力、即ちポンプ流量信号圧力Ppを発生す
る。
【0046】以下にポンプ流量検出回路36、絞り3
7、操作レバー装置6の特性について説明する。
【0047】ポンプ流量検出回路36の特性を図2に示
す。図2(a)は油圧ポンプ1の吐出流量Qpとチェッ
ク弁15の前後差圧ΔPpとの関係を示し、図2(b)
はチェック弁15の前後差圧ΔPpと可変減圧弁17の
出力圧(ポンプ流量信号圧力)Ppとの関係を示し、図
2(c)は、図2(a)と図2(b)との関係を合成し
た油圧ポンプ1の吐出流量Qpと可変減圧弁17の出力
圧Ppとの関係を示す。
【0048】油圧ポンプ1から吐出した圧油がチェック
弁15を通過するとき、チェック弁15の前後には圧力
損失による差圧ΔPpが発生する。この差圧ΔPpはポ
ンプ吐出流量Qpに比例し、図2(a)に示すようにポ
ンプ吐出流量Qpが増大するに従って差圧ΔPpも増大
する。
【0049】チェック弁15の前後差圧ΔPpはパイロ
ットライン16a,16bの圧力差として検出可能であ
り、図2(b)に示すように、可変減圧弁17はその前
後差圧ΔPpに応じて増大する圧力(ポンプ流量信号圧
力Pp)を生成し、信号ライン18に出力する。従っ
て、ポンプ流量検出回路36は、図2(c)に示すよう
に、油圧ポンプ1の吐出流量Qpに応じて出力圧(ポン
プ流量信号圧力Pp)が増大する特性となる。
【0050】絞り37の特性を図3に示す。
【0051】絞り37は、図3に示すように、絞り37
の通過流量(センターバイパス通過流量)Qoが増加す
るに従って絞り37で発生する圧力(センターバイパス
通過流量信号圧力Po)が増加する特性となっており、
信号ライン38を介してその圧力Poを検出することに
より、油圧ポンプ1から吐出された圧油のうち、方向切
換弁4のセンターバイパス通路4aを通かしてタンク2
1に戻される流量Qoが検出できる。
【0052】操作レバー装置6の特性を図4に示す。
【0053】操作レバー装置6は、図4に示すように、
操作レバー6aの操作量Stが増大するに従って高くな
る圧力(ポジティブ流量制御指令信号圧力Pc)を発生
し、その圧力は方向切換弁4のストローク量、即ちアク
チュエータ5に供給すべき圧油の流量を決めている。信
号ライン14にはその圧力Pcが検出される。
【0054】以上のように構成した本実施形態の動作を
説明する。
【0055】オペレータが操作レバー装置6の操作レバ
ー6aを操作すると、パイロットライン7a又は7bに
パイロット圧が生成され、このパイロット圧により方向
切換弁4が切り換え操作され、油圧ポンプ1から吐出さ
れセンターバイパス通路4a及び排出ライン34を経て
タンク21に流出していた圧油がアクチュエータ5に供
給し得る状態となる。これと同時に、パイロットライン
7a又は7bのパイロット圧がシャトル弁13及び信号
ライン14を介してポジティブ流量制御指令信号圧力P
cとして、絞り37で発生した圧力がセンターバイパス
通過流量信号圧力Poとして信号ライン38を介して、
それぞれポンプコントロール弁12に与えられる。
【0056】また、油圧ポンプ1と吐出ライン1bに配
置されたポンプ流量検出回路36はポンプ流量信号圧力
Ppを生成し、この信号圧力Ppもパイロットライン1
8を介してポンプコントロール弁12に与えられる。
【0057】ポンプコントロール弁12には上記のよう
に、ポジティブ流量制御指令信号圧力Pc及びセンター
バイパス通過流量信号圧力Poが油圧ポンプ1の容量を
増やす側に導かれ、ポンプ流量信号圧力Ppが油圧ポン
プ1の容量を減らす側に導かれ、Pc=Pp−Poとな
るよう容量制御アクチュエータ11を制御することによ
り、油圧ポンプ1の吐出流量とセンターバイパス通過流
量との差の流量、即ちアクチュエータ5に供給される圧
油の流量がポジティブ流量制御指令信号圧力Pcによる
指令流量Qcに一致するよう油圧ポンプ1の容量を制御
する。
【0058】例えば、操作レバー6aの操作量が図4の
A、油圧ポンプ2の吐出流量Qpが図2(c)のB1、
センターバイパス通路4aを介しタンク21に戻される
流量Qoが図3のC1であるとすると、図2(c)より
信号ライン18の圧力Ppはb1、図3より信号ライン
38の圧力Poはc1、図4より信号ライン14の圧力
Pcはaとなり、ポンプコントロール弁12はa=b1
−c1となるように油圧ポンプ1の容量を制御する。こ
れにより油圧ポンプ1の吐出流量Qpとセンターバイパ
ス通路4aを介しタンク21に戻される流量Qoの差Q
p−Qoが操作レバー5aの指令流量Qcに等しくなる
ように制御され、アクチュエータ5に操作レバー6aの
操作量に応じた指令流量Qcが供給されるよう油圧ポン
プ1の吐出量制御が行える。
【0059】また、a=b1−c1となる位置にポンプ
コントロール弁12が制御されている状態から、アクチ
ュエータ5の負荷圧力が上昇し、アクチュエータ7へ圧
油が流れにくくなり、センターバーパス通路4aを介し
タンク21に戻される流量QoがC1からC2に増大し
たとする。このように流量Qoが増大すると、図3より
信号ライン38の圧力Poはc2となり、ポンプコント
ロール弁12は油圧ポンプ1の吐出流量Qpを増やすよ
うに、図示左向きに切り換え操作される。このポンプコ
ントロール弁12の動作は、油圧ポンプ1の吐出流量Q
pを図2(c)のB2に増やし、信号ライン18の圧力
Ppをb2に上昇させ、a=b2−c2となるように制
御される。
【0060】以上のように本実施形態によれば、アクチ
ュエータ5の負荷状況に係わらず、操作レバー6aの操
作量に応じた圧油の流量をアクチュエータ5に供給する
ことができる。
【0061】また、本実施形態では、油圧ポンプ1の流
量制御のみで負荷状況の変化に対してアクチュエータ5
に指令流量を供給するので、補助弁を用いて圧力補償制
御をする場合にあったポンプ制御と圧力補償制御との干
渉は起こらず、極めて安定性の高い制御が行える。
【0062】本発明の第2の実施形態を図5及び図6に
より説明する。図中、図1に示すものと同等の部材には
同じ符号を付し、説明を省略する。本実施形態は複数の
アクチュエータを備えた油圧駆動装置に本発明を適用
し、かつ電気的な処理により油圧ポンプの容量を制御す
るものである。
【0063】図5において、本実施形態に係わる油圧駆
動装置は、第1の実施形態の構成に加えて、方向切換弁
40、アクチュエータ50、操作レバー装置60を更に
備え、油圧ポンプ1から吐出された圧油はバイパスライ
ン41、方向切換弁40を介してアクチュエータ50に
も供給され、アクチュエータ50を駆動する構成となっ
ている。また、操作レバー装置60は、操作レバー装置
6と同様に、操作レバー60aと、この操作レバー60
aにより操作されるパイロット弁(一種の減圧弁)60
bとを有し、パイロット弁60bはパイロットポンプ8
からの圧油を元圧として操作レバー60aの操作量に応
じてパイロット圧を生成し、操作レバー60aの操作方
向に応じてそのパイロット圧をパイロットライン70a
又は70bに出力する。方向切換弁40はこのパイロッ
ト圧により切り換え操作される。
【0064】方向切換弁40は方向切換弁4と同様セン
ターバイパス型であり、図示の中立位置で開口面積が最
大となり、方向切換弁40が操作されるに従って開口面
積が小さくなるセンターバイパス通路40aを有してい
る。センターバイパス通路40aの上流側はセンターバ
イパスライン1cを介して方向切換弁4のセンターバイ
パス通路4aと接続され、下流側は排出ライン34を介
してタンク21に接続されている。
【0065】本実施形態の油圧ポンプの流量制御装置1
0Aは以上のような油圧駆動装置に設けられるもので、
操作レバー装置6,60の操作レバー6a,60aの操
作量を検出する変位センサ6c,60cと、チェック弁
15の前後差圧を検出する差圧センサ差圧センサ42
と、絞り37の前後差圧を検出する差圧センサ43と、
変位センサ6c,60c、差圧センサ42,43からの
信号を入力し所定の演算処理を行うコントローラ44
と、コントローラ44から出力される電流により駆動さ
れる比例電磁弁45とを備え、比例電磁弁45はパイロ
ットポンプ8からの圧油を元圧として駆動電流に応じた
圧力を発生し、この圧力がポンプ制御アクチュエータ1
1に与えられ、油圧ポンプ1の容量を制御する。
【0066】コントローラ44の演算処理内容を機能ブ
ロック図で図6に示す。
【0067】図6において、コントローラ44は、アク
チュエータ目標流量演算部44a,44b、ポンプ流量
演算部44c、センターバイパス通過流量演算部44
d、加算部44e、目標電流演算部44f、減算部44
g,44h、ゲイン補正部44i、加算部44jの各処
理機能を有している。
【0068】アクチュエータ目標流量演算部44aで
は、変位センサ6cにより検出された操作レバー装置6
の操作レバー6aの操作量Xaによりアクチュエータ5
への目標供給流量Qaを求める。
【0069】同じようにアクチュエータ目標流量演算部
44bでは、変位センサ60cにより検出された操作レ
バー装置60の操作レバー60aの操作量Xbによりア
クチュエータ50への目標供給流量Qbを求める。
【0070】ポンプ流量演算部44cでは、差圧センサ
42により検出されたチェック弁15の前後差圧ΔPp
により、ポンプ流量信号として油圧ポンプ1の吐出流量
Qpを求める。
【0071】同じようにセンターバイパス通過流量演算
部44dでは、差圧センサ43により検出された絞り3
7の差圧ΔPoにより、センターバイパス通過流量信号
として、センターバイパス通路4a,40aを通過して
タンク21に戻される流量Qoを求める。
【0072】演算部44a,44bで求められた目標供
給流量Qa,Qbは加算部44eで足し合わされ、ポジ
ティブ流量制御指令信号として全アクチェエータ5,5
0ヘの目標供給流量Q1が算出される。
【0073】目標電流演算部44fでは、加算部44e
で求められた目標供給流量Q1により比例電磁弁45へ
の目標供給電流Aが演算される。
【0074】一方、演算部44c,44dで求められた
流量Qp,Qoは、減算部44gにおいてQp−Qoの
計算が行われ、その計算結果から全アクチェェータ5,
50への現状の供給流量Q2を求める。
【0075】減算部44hでは、加算部44eで求めた
目標供給流量Q1と減算部44gで求めた現状の供給流
量Q2との差流量ΔQ(=Q1−Q2)を計算し、ゲイ
ン補正部44iにおいてその差流量ΔQに対しゲインK
による乗算を行って補正電流値ΔAを求め、加算部44
jでその補正電流値ΔA(=KΔQ)を先に演算部44
fで求めた目標供給電流Aに足し合わし、比例電磁弁4
5への出力電流値が演算され、これに対応する電流が比
例電磁弁45のソレノイド45aに出力され、比例電磁
弁45が駆動される。
【0076】以上のように構成した本実施形態において
は、アクチェエータ5,50に対し操作レバー装置6,
60の操作レバー6a,60aによる指令流量とアクチ
ュエータ5,50に実際に供給される圧油の流量とに差
が生じると、それがコントローラ44内において、演算
部44a,44b及び加算部44eで計算された全アク
チェエータ5,50ヘの目標供給流量Q1と演算部44
c,44d及び減算部44gで計算された全アクチェェ
ータ5,50への現状の供給流量Q2とから、減算部4
4hにおいて差流量ΔQとして計算され、この差流量Δ
Qから求めた補正電流値ΔAが目標供給電流Aに加算さ
れ、補正された電流が比例電磁弁45のソレノイド45
aに出力される。その結果、比例電磁弁45から出力さ
れる圧力は差流量ΔQの分だけ増減し、容量制御アクチ
ュエータ11は差流量ΔQの分だけ増減するよう油圧ポ
ンプの容量を制御し、目標供給流量Q1と現状の供給流
量Q2とが一致するよう制御する。
【0077】したがって、本実施形態によれば、油圧ポ
ンプ1の制御手段を電気部品と油圧部品の組み合わせで
構成したもので、アクチュエータ5,50の負荷状況に
係わらず、操作レバー6a,60aの操作量に応じた圧
油の流量をアクチュエータ5,50に供給することがで
きる。
【0078】本発明の第3の実施形態を図7及び図8に
より説明する。図中、図1に示すものと同等の部材には
同じ符号を付し、説明を省略する。本実施形態は第1の
実施形態に対し、ポンプ傾転と回転数から油圧ポンプの
吐出量を求め、電気油圧的な処理によりポンプ流量信号
圧力を生成するものである。
【0079】図7において、本実施形態の油圧ポンプの
流量制御装置10Bは、油圧ポンプ1の斜板1aの傾転
角を検出する傾転角センサ51と、油圧ポンプ1の回転
数を検出する回転数センサ52と、傾転角センサ51及
び回転数センサ52からの信号を入力し、所定の演算処
理を行うコントローラ53と、コントローラ53から出
力される電流により駆動される比例電磁弁54とを備
え、比例電磁弁54はパイロットポンプ8からの圧油を
元圧として駆動電流に応じた圧力を発生し、この圧力を
ポンプ流量信号圧力Ppとして信号ライン55に出力
し、ポンプコントロール弁12の油圧ポンプ1の容量を
減らす側に導かれる。
【0080】コントローラ53の演算処理内容を機能ブ
ロック図で図6に示す。
【0081】図6において、コントローラ53は乗算部
53aと目標電流演算部53bとを有し、傾転角センサ
51で検出された斜板1aの傾転角と回転数センサ52
で検出された回転数とを乗算部53aで掛け合わせて油
圧ポンプ1の吐出流量Qpを求め、この吐出流量Qpに
より目標電流演算部53bで比例電磁弁54への目標供
給電流Bが演算され、これに対応する電流が比例電磁弁
54のソレノイド54aに出力され、比例電磁弁54が
駆動される。
【0082】本実施形態によれば、ポンプ流量信号圧力
Ppの生成手段を電気部品と油圧部品の組み合わせで構
成したもので、第1の実施形態と同様の効果が得られ
る。また、本実施形態によれば、油圧ポンプ1の吐出ラ
イン1bにチェック弁15を配置しないので、油圧ポン
プ1の吐出ライン1bでの圧力損失の増大が回避でき、
エネルギロスの少ない制御が可能である。
【0083】以上、本発明のいくつかの実施形態を説明
したが、これら実施形態は本発明の精神の範囲内で種々
の変形が可能である。
【0084】例えば、図5に示す第2の実施形態では、
複数のアクチュエータを備えた油圧駆動装置において、
ポンプ制御手段をセンサとコントローラと比例電磁弁と
の組み合わせで構成したが、複数のシャトル弁を用いて
複数の操作レバー装置で生成されたパイロット圧のうち
の最も高圧のものを選択し、これを図1に示すコントロ
ール弁に信号圧力Pcとして導くことにより、ポンプ制
御手段を油圧的に構成してもよい。
【0085】また、図7に示す第3の実施形態では、ポ
ンプ流量信号をセンサとコントローラと比例電磁弁との
組み合わせで油圧信号として生成したが、操作レバー装
置が複数ある場合は、ポジティブ流量制御指令信号もセ
ンサとコントローラと比例電磁弁との組み合わせで油圧
信号と生成してもよい。
【0086】更に、上記実施形態では、常時、油圧ポン
プの吐出流量とセンターバイパス通過流量との差が指令
流量に一致させる本発明の制御を行う構成としたが、ポ
ジティブ流量制御指令信号を直接用いる通常のポジティ
ブ流量制御の経路を併設し、切換選択手段の操作で本発
明のポンプ流量制御を行う経路と通常のポジティブ流量
制御の経路の一方を選択できるようにしてもよい。
【0087】
【発明の効果】本発明によれば、センターバイパス型の
方向切換弁を有する油圧駆動装置において、アクチュエ
ータの負荷状況に係わらず、操作レバーの操作量に応じ
た圧油の流量をアクチュエータに供給することができ
る。また、補助弁を用いて圧力補償制御をする場合にあ
ったポンプ制御と圧力補償制御との干渉は起こらず、安
定性の高い制御が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による油圧ポンプの流
量制御装置の構成を示す図である。
【図2】ポンプ流量検出回路の特性を示す図であり、
(a)はポンプ吐出流量とチェック弁前後差圧との関係
を示し、(b)はチェック弁前後差圧と可変減圧弁の出
力圧との関係を示し、(c)はポンプ吐出流量と可変減
圧弁の出力圧との関係を示す。
【図3】絞りの通過流量と絞りで発生する圧力との関係
を示す図である。
【図4】操作レバー装置のレバー操作量と操作レバー装
置の出力圧との関係を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施形態による油圧ポンプの流
量制御装置の構成を示す図である。
【図6】コントローラの処理内容を示す機能ブロック図
である。
【図7】本発明の第3の実施形態による油圧ポンプの流
量制御装置の構成を示す図である。
【図8】コントローラの処理内容を示す機能ブロック図
である。
【図9】従来の油圧ポンプの流量制御装置の構成を示す
図である。
【図10】従来の油圧ポンプの流量制御装置の構成を示
す図である。
【符号の説明】
1 油圧ポンプ 2 原動機 4,40 方向切換弁 4a,40a センターバイパス通路 5,50 アクチュエータ 6,60 操作レバー装置 6a,60a 操作レバー 6c,60c 変位センサ 8 パイロットポンプ 10,10A,10B 油圧ポンプの流量制御装置 11 ポンプ制御アクチュエータ 12 ポンプコントロール弁 13 シャトル弁 15 チェック弁 17 可変減圧弁 18 信号ライン 19 パイロットライン 21 タンク 34 排出ライン 36 ポンプ流量検出回路 37 絞り 38 信号ライン 42 差圧センサ 43 差圧センサ 44 コントローラ 45 比例電磁弁 51 傾転角センサ 52 回転数センサ 53 コントローラ 54 比例電磁弁 55 信号ライン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可変容量型の油圧ポンプと、この油圧ポン
    プから供給される圧油によって駆動されるアクチュエー
    タと、前記油圧ポンプから前記アクチュエータに供給さ
    れる圧油の流れを制御するセンターバイパス型の方向切
    換弁と、この方向切換弁を切り換え操作する操作レバー
    手段とを備えた油圧駆動装置に設けられ、前記油圧ポン
    プの容量を変更し、吐出流量を制御するポンプ制御アク
    チュエータを備えた油圧ポンプの流量制御装置におい
    て、 前記操作レバー手段の切り換え操作による操作信号に基
    づいてポジティブ流量制御指令信号を生成する第1信号
    生成手段と、 前記油圧ポンプの吐出流量を検出し、その流量に応じた
    ポンプ流量信号を生成する第2信号生成手段と、 前記センターバイパス型の方向切換弁のセンターバイパ
    ス通路を通過する流量を検出し、その流量に応じたセン
    ターバイパス通過流量信号を生成する第3信号生成手段
    と、 前記ポジティブ流量制御指令信号、前記ポンプ流量信
    号、前記センターバイパス通過流量信号に基づいて、前
    記油圧ポンプの吐出流量と前記センターバイパス通路を
    通過する流量との差が前記操作信号の指令流量に一致す
    るように前記ポンプ制御アクチュエータを制御するポン
    プ制御手段とを備えることを特徴とする油圧ポンプの流
    量制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の油圧ポンプの流量制御装置
    において、前記第1、第2、第3信号生成手段は、それ
    ぞれ、前記ポジティブ流量制御指令信号、前記ポンプ流
    量信号、前記センターバイパス通過流量信号を油圧信号
    として生成する手段であり、 前記ポンプ制御手段は、前記ポジティブ流量制御指令信
    号及び前記センターバイパス通過流量信号が前記油圧ポ
    ンプの容量を増やす側に導かれ、前記ポンプ流量信号が
    前記油圧ポンプの容量を減らす側に導かれ、それらの油
    圧信号のバランスで作動して前記容量制御アクチュエー
    タを制御するポンプコントロール弁を有することを特徴
    とする油圧ポンプの流量制御装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の油圧ポンプの流量制御装置
    において、前記第2信号生成手段は、前記油圧ポンプの
    吐出路に設けられ、この吐出路に前後差圧を発生させる
    抵抗発生手段と、この前後差圧に応じて動作し、前記ポ
    ンプ流量信号として油圧信号を生成する減圧弁とを有す
    ることを特徴とする油圧ポンプの流量制御装置。
  4. 【請求項4】請求項2記載の油圧ポンプの流量制御装置
    において、前記第2信号生成手段は、前記油圧ポンプの
    容量を検出する第1センサと、前記油圧ポンプの回転数
    を検出する第2センサと、前記第1及び第2センサから
    の信号を用いて所定の演算処理を行うコントローラと、
    このコントローラからの信号により駆動され、前記ポン
    プ流量信号として油圧信号を生成する比例電磁弁とを有
    することを特徴とする油圧ポンプの流量制御装置。
  5. 【請求項5】請求項1記載の油圧ポンプの流量制御装置
    において、前記第1、第2、第3信号生成手段は、それ
    ぞれ、前記ポジティブ流量制御指令信号、前記ポンプ流
    量信号、前記センターバイパス通過流量信号を電気信号
    として生成する手段であり、 前記ポンプ制御手段は、前記ポジティブ流量制御指令信
    号、前記ポンプ流量信号、前記センターバイパス通過流
    量信号を用いて所定の演算を行うコントローラと、この
    コントローラからの信号により駆動され、前記容量制御
    アクチュエータを制御する油圧信号を生成する比例電磁
    弁とを有することを特徴とする油圧ポンプの流量制御装
    置。
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