JP2000219710A - 完全立体及び位置規則性ポリプロピレン - Google Patents

完全立体及び位置規則性ポリプロピレン

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JP2000219710A
JP2000219710A JP2198399A JP2198399A JP2000219710A JP 2000219710 A JP2000219710 A JP 2000219710A JP 2198399 A JP2198399 A JP 2198399A JP 2198399 A JP2198399 A JP 2198399A JP 2000219710 A JP2000219710 A JP 2000219710A
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Yoshikuni Okumura
吉邦 奥村
Toshiaki Ishikawa
俊明 石川
Koji Yamada
浩司 山田
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Japan Polyolefins Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 完全立体及び位置規則性ポリプロピレンを提
供する。 【解決手段】 13C−NMRにおけるメソ−ペンタッド
分率mmmmが99.9%より大きく、2,1−結合、1,
3−結合に由来する位置規則性欠陥が0.02%より少ない
ポリプロピレン。好ましくはDSC測定における融点
(Tm)とGPC測定における数平均分子量(Mn)
が、次式(1) 【数1】 Tm≧5.431×log(Mn)+140.0 (1) で示される関係を満たすポリプロピレンである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は完全立体及び位置規則性
ポリプロピレンに関する。本発明のポリプロピレンは同
じ分子量で見た場合、従来にない高融点を実現するた
め、耐熱性の要求される工業分野に適する。
【0002】
【従来の技術】ポリプロピレン単独重合体の熱的性質
は、ポリプロピレンの結晶化度と関係がある。ポリプロ
ピレンの結晶化の阻害要因として、ポリプロピレン分子
鎖の立体規則性欠陥、位置規則性欠陥、及び分子鎖末端
が挙げられる。従って、ポリプロピレンの熱的性質を示
す指標の一つである融点は、そのポリプロピレンの立体
規則性、位置規則性そして分子量で決まると考えられて
いる(Moore編著「Polypropylene Handbook」(Hanser
Publishers)など)。ポリプロピレンの立体規則性は13
C−NMRによって測定される。立体規則性は、メソ−
ペンタッド分率mmmmを指標にして表わされ、mmm
r、mmrr、mrrmなどが立体規則性欠陥として表
わされる。立体規則性欠陥が少ないほどポリプロピレン
の融点は高くなる。
【0003】ポリプロピレンの位置規則性は、同様に13
C−NMRによって測定される。位置規則性欠陥は、
2,1−結合(ラセミ型とメソ型の2種類)及び1,3
−結合に分類され、異種結合とも呼ばれる。位置規則性
欠陥が少ないほどポリプロピレンの融点は高くなる。ポ
リプロピレンの融点は、同じ立体規則性と位置規則性を
有するポリプロピレンでも、分子量が大きいほどその融
点は高くなることが知られている(Cheng等の報告;Mac
romolecules, 23, 298(1990))。従来のポリプロピレ
ンでは、立体規則性及び/または位置規則性に欠陥が観
測され、この事により融点の低下を招いていた。ポリプ
ロピレンの耐熱性を向上させるため、ポリプロピレンの
立体規則性及び/または位置規則性を向上させるための
努力がこの分野で傾注されてきた。しかしながら、立体
規則性と位置規則性に欠陥の少ないポリプロピレンの例
は、極めて少ない。
【0004】チタン化合物と有機アルミニウム化合物か
らなるチーグラー・ナッタ触媒を用いて得られるポリプ
ロピレンは、GPCにより測定される重量平均分子量
(Mw)と数平均分子量(Mn)との比Mw/Mnが4
以上と分子量分布が比較的広いことが知られている。WO
95/31490号、特開平10―237127号には、チーグラー・
ナッタ触媒を用いて得られる高立体規則性、高融点を有
するプロピレン重合体が開示されている。また、WO 98/
04600号には、チーグラー触媒を用いて得られるポ リプ
ロピレンを分別して得られるフラクションとして、高結
晶性ポリプロピレンが開示されている。しかしこれらの
ポリプロピレンには、なお立体規則性欠陥が観測されて
いた。
【0005】一方、メタロセン化合物とルイス酸化合物
との組み合わせからなるメタロセン触媒を用いた高融点
のポリプロピレンが報告されている。特開平8-325327号
には、水素存在下、ジルコニウムあるいはハフニウムを
中心金属とするメタロセン化合物を触媒成分とするメタ
ロセン触媒を用いて製造される、mmmmが95.0%〜9
9.5%の高立体規則性ポリプロピレンが開示されてい
る。
【0006】特開平9-302015号には、高融点ポリプロピ
レン及びその製造方法が開示され、中心金属がジルコニ
ウムであるメタロセン化合物を触媒成分とするメタロセ
ン触媒を用いて、重合温度−78℃で融点168.9℃、数
平均分子量136万、Mw/Mnが1.85のポリプロピレ
ンを得た例が開示されている。1998年に発表されたEw
enらの報告(Macromol. Rapid Commun. 19, 71(199
8))には、中心金属がチタンであるメタロセン化合物を
触媒成分とするメタロセン触媒によって、立体規則性と
位置規則性に不規則単位の乱れのないというポリプロピ
レンが開示された。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術の
状況において、本発明の課題は、従来にない完全立体及
び位置規則性ポリプロピレン、すなわち、立体規則性を
表わすペンタッド分率mmmmが99.9%より大きく、
2,1−結合、1,3−結合に由来する位置規則性欠陥
が0.02%より少ないポリプロピレンを提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の条件を有する完全
立体及び位置規則性ポリプロピレンを得るべく鋭意検討
を重ねた結果、本発明者等はメタロセン系触媒で、中心
金属がチタンであり、以下に説明する特定の配位子構造
を有するメタロセン化合物を触媒成分として用いた場
合、上記の条件を満たす完全立体及び位置規則性ポリプ
ロピレンが得られることを見出して本発明を完成するに
至った。
【0009】本発明によれば、13C−NMRにおけるm
mmmペンタッド分率が99.9%より大きく、2,1−結
合、1,3−結合に由来する位置規則性欠陥が0.02%よ
り少ない、完全立体及び位置規則性ポリプロピレンが得
られる。本発明における13C−NMRの測定は、次の条
件で行なわれる。400MHz−核磁気共鳴スペクトル
測定装置を使用する。試料を溶解する溶媒として、重ベ
ンゼンと1,3,5−トリクロロベンゼンの混合溶媒
(1:3体積%)を使用する。測定するポリプロピレン
0.3gを溶媒3mlに120℃で溶解し測定に用いる。
測定モード:プロトンデカップリング法、パルス幅:8.
0μs(40.4°パルス)、パルス繰り返し時間:3.0s、
積算回数:20000回、内部標準:ヘキサメチルジシロキ
サン、添加剤:チバガイギー社製イルガノックス(Ir
g)1010。
【0010】本発明におけるポリプロピレンの立体規則
性は、19ppmから23.5ppmの範囲の13C−NMR
スペクトルにおいて、Zambelliらの報告(Macromolecul
es,8, 687(1975))に基づいて、メチル基に由来するシ
グナルのピークの帰属を決定し、各ピークの積分強度か
らペンタッド分率を算出する。立体規則性を表わすペン
タッド分率mmmmが99.9%より大きいとは、上記の13
C−NMRの測定条件で、ペンタッド分率でmmmmに
帰属されるシグナル以外のシグナルが観測限界以下であ
るか、あるいは、観測可能でもシグナルの強度が小さく
てその積分強度を得ることができないことを意味する。
【0011】本発明におけるポリプロピレンの位置規則
性は、10ppmから55ppmの範囲の13C−NMR
スペクトルにおいて、柏らの報告(Polymer, 33, 254(1
992))に従って、ラセミ型とメソ型の二種類の2,1
−結合及び1,3−結合に由来するシグナルのピークの
帰属を決定し、1,2−結合の場合との強度比として算
出する。2,1−結合、1,3−結合に由来する位置規
則性欠陥が0.02%より少ないとは、上記の13C−NMR
の測定条件で、2,1−結合(ラセミ型及びメソ型)及
び1,3−結合に由来するシグナルが観測限界以下であ
るか、あるいは観測可能でもシグナルの強度が小さくて
その積分強度を得ることができないことを意味する。
【0012】ポリプロピレンの融点は、同じ立体規則性
と位置規則性を有するポリプロピレンでも、分子量の大
きいものの方がその融点は高くなることが知られてい
る。そこで、本発明の完全立体及び位置規則性ポリプロ
ピレンは、DSC測定における融点(Tm)とGPC測
定における数平均分子量(Mn)の関係が、次式(1)
【0013】
【数2】 Tm≧5.431×log(Mn)+140.0 (1) で示される関係を満たすことで特徴づけることができ
る。更に好ましくは、DSC測定における融点(Tm)
とGPC測定における数平均分子量(Mn)の関係が、
次式(2)
【0014】
【数3】 Tm≧5.431×log(Mn)+141.2 (2) で示される関係を満たすことで特徴づけることができ
る。
【0015】上記関係式(1)あるいは(2)における
融点Tmは、DSCによって次のようにして測定され
る。試料としてプレス成形法により作製される100μ
mのフィルムを使用する。プレス成形は、230℃で5
分間融解させた後、230℃で5MPaの圧力をかけて
5分間保持し、30℃で5分間冷却することにより行な
う。
【0016】DSC測定は次の手順により行なう。10
0μm厚のサンプルを窒素雰囲気下で230℃で5分間
融解させた後、20℃/分で冷却走査する。その後、2
5℃で5分間保持し、20℃/分の加熱走査で融解熱量
測定を行なう。融解熱量測定によって得られた融解曲線
の吸熱ピークの頂点の温度を融点とする。
【0017】関係式(1)あるいは(2)における数平
均分子量(Mn)は、GPCによって、次のように測定
される。分子量の値はポリスチレン基準の換算値で示
す。換算のため検量線は次の手順により作成される。0.
1%のBHTを含む1,2,4−トリクロロベンゼン1
0mlに、分子量の異なる3種の標準ポリスチレン試料
(昭和電工(株)社製)をそれぞれ2mg入れ、室温、
暗所で1時間溶解し、その後GPC測定によりピークト
ップの溶出時間の測定を行なう。この測定を繰り返し、
計12点(分子量580から850万)の分子量とピー
クトップの溶出時間により3次式近似で検量線を作成す
る。
【0018】GPC測定は次の手順及び条件により行な
われる。0.1%のBHT(tert-ブチルヒドロキシトルエ
ン)を含む1,2,4−トリクロロベンゼン5mlに、
試料2mgを入れ、160℃で2時間撹拌しながら溶解
を行ない、その後測定を行なう。 移動層:1,2,4−トリクロロベンゼン(BHT 0.1
重量%を含む)、 カラム:昭和電工(株)社製Shodex HT−G
(1本)、ShodexTH−806M(2本)、 測定温度:140℃、 サンプル注入量:0.5ml、 流速:1.0ml/分、 装置内でのサンプル注入待ち時間:30分。 得られたクロマトグラムから数平均分子量(Mn)を算
出する。
【0019】本発明における完全立体及び位置規則性ポ
リプロピレンの分子量は、GPCにより測定される数平
均分子量で1,000〜10,000,000が好ましく、10,000〜5,0
00,000がより好ましい。同様にして求めることのできる
分子量分布については特に制限はないが、重量平均分子
量と数平均分子量との比であるMw/Mnで1.0以上の
ものが好ましい。
【0020】本発明の完全立体及び位置規則性ポリプロ
ピレンは、その製造方法については特に制限されるもの
ではない。しかし、メタロセン系オレフィン重合触媒
で、中心金属がチタンであり、以下に説明する特定の配
位子構造を有するメタロセン化合物を触媒成分として用
いることが、特に望ましい。この方法において使用する
メタロセン触媒は、(A)メタロセン化合物、(B)ル
イス酸化合物、(C)有機アルミニウム化合物、また、
必要に応じて(D)微粒子担体から構成される。以下、
各触媒成分ごとに説明する。
【0021】(A)メタロセン化合物 メタロセン化合物としては、一般式(1)で示されるメ
タロセン化合物が、特に望ましい。
【化1】
【0022】[式中、R1、R2、R3及びR4は、互いに
同じでも異なっていてもよく、各々、水素原子、炭素原
子数1〜20の炭化水素基、OR基またはSR基(基
中、Rは、水素原子またはハロゲン原子を含んでもよい
炭素原子数1〜7の炭化水素基を表わす。)を表わす
か、またはR1、R2、R3及びR4は、互いに結合して環
を形成してもよい。
【0023】R、5、R6、R7、R8、R13、R14は、互
いに同じでも異なっていてもよく、各々、珪素原子を含
んでもよい炭素原子数1〜20の炭化水素基を表わす。
9、R10、R11、R12は、互いに同じでも異なってい
てもよく、各々、水素原子または珪素原子を含んでもよ
い炭素原子数1〜20の炭化水素基を表わす。R7
9、R11、R13は、互いに結合して環を形成してもよ
い。また、R8、R10、R12、R14は、互いに結合して
環を形成してもよい。X1及びX2は、互いに同じでも異
なっていてもよく、各々水素原子、ハロゲン原子または
ハロゲン原子を含んでもよい炭素原子数1〜20の炭化
水素基、OR基、SR基、OCOR基、SO2R基、O
SO2R基またはNRR’基(基中、R及びR’は互い
に同じでも異なっていてもよく、各々水素原子、または
ハロゲン原子を含んでも良い炭素原子数1〜7の炭化水
素基を表わし、あるいはR及びR’はそれらが結合して
いる窒素原子と一緒に環を形成してもよい。)を表わ
す。]
【0024】以下、一般式(1)のメタロセン化合物に
ついて具体的に説明する。一般式(1)で示されるメタ
ロセン化合物は、インデニル環の骨格を考えた時、C2
対称のラセミ(rac)体に相当する立体構造を有す
る。R1、R2、R3及びR4は、互いに同じでも異なって
いてもよく、各々水素原子、炭素原子数1〜20の炭化
水素基、OR基またはSR基(基中、Rは水素原子また
はハロゲン原子を含んでもよい炭素原子数1〜7の炭化
水素基を表わす。)を表わす。また、R1、R2、R3
4は、互いに結合して環を形成してもよい。具体的に
は、水素原子、メチル基、あるいはエチル基の中から選
ばれることが望ましい。
【0025】R5、R6、R7、R8、R13及びR14は、互
いに同じでも異なっていてもよく、各々珪素原子を含ん
でもよい炭素原子数1〜20の炭化水素基を表わす。具
体的には、メチル基、エチル基の中から選ばれることが
望ましい。R9、R10、R11、R12は互いに同じでも異
なっていてもよく、各々水素原子または珪素原子を含ん
でもよい炭素原子数1〜20の炭化水素基を表わす。具
体的には、水素原子、メチル基、エチル基の中から選ば
れることが望ましい。
【0026】X1及びX2は、互いに同じでも異なってい
てもよく、各々水素原子、ハロゲン原子またはハロゲン
原子を含んでもよい炭素原子数1〜20の炭化水素基、
OR基、SR基、OCOR基、SO2R基、OSO2R基
またはNRR’基(基中、R及びR’は互いに同じでも
異なっていてもよく、各々水素原子、またはハロゲン原
子を含んでも良い炭素原子数1〜7の炭化水素基を表わ
し、あるいはR及R’はそれらが結合している窒素原子
と一緒に環を形成してもよい。)を表わす。具体的に
は、ハロゲン原子、メチル基、ベンジル基あるいはジメ
チルアミノ基の中から選ばれることが望ましい。
【0027】以上の定義に含まれる、一般式(1)で示
されるメタロセン化合物の中では、以下に挙げる化合物
が特に望ましい。
【0028】
【化2】
【0029】
【化3】
【0030】
【化4】
【0031】
【化5】
【0032】
【化6】
【0033】
【化7】
【0034】
【化8】
【0035】
【化9】
【0036】
【化10】
【0037】
【化11】
【0038】
【化12】
【0039】
【化13】
【0040】
【化14】
【0041】
【化15】
【0042】
【化16】
【0043】
【化17】
【0044】一般式(1)で示されるメタロセン化合物
の合成は、ビスインデニル配位子を合成した後、公知の
方法(例えば、Togni,Halterman編著「Metallocenes」
(WILEY-VCH)に記載の方法)に従って行なうことが出
来る。
【0045】(B)ルイス酸化合物 メタロセン触媒の第2の成分(B)は、次の2種類に大
別されるルイス酸化合物である。一つは、一般式(2)
または(3)で表わされる有機アルミノキシ化合物であ
る。
【0046】
【化18】
【0047】式(2)及び(3)中、R15、R16及びR
17は、互いに同じでも異なっていてもよく、水素原子ま
たは炭素原子数1〜10の炭化水素基であり、好ましく
は、メチル基、i−ブチル基である。複数存在するR18
は互いに同じでも異なっていてもよく、炭素原子数1〜
10の炭化水素基であり、好ましくはメチル基、i−ブ
チル基である。nは1〜100の整数であり、好ましく
は3〜100の混合物からなる有機アルミノキシ化合物
である。
【0048】また、式(2)と(3)の化合物は混合物
として使用してもよい。この種の化合物は、公知の方法
を使用して製造することができる。例えば、結晶水を有
する塩類(硫酸銅水和物、硫酸アルミ水和物など)の炭
化水素溶媒懸濁液にトリアルキルアルミニウムを添加す
る方法、あるいは固体、液体あるいは気体状の水を作用
させる方法を例示することができる。nが2以上の場合
でR18が同一のときは、1種類のトリアルキルアルミニ
ウムを用いる。nが2以上の場合でR18が異なるとき
は、2種以上のトリアルキルアルミニウムを用いるか、
1種類以上のトリアルキルアルミニウムと1種類以上の
ジアルキルアルミニウムモノハライドを用いればよい。
具体的には、トリメチルアルミニウム、トリエチルアル
ミニウム、トリn−プロピルアルミニウム、トリi−プ
ロピルアルミニウム、トリn−ブチルアルミニウム、ト
リi−ブチルアルミニウム、トリs−ブチルアルミニウ
ム、トリt−ブチルアルミニウム、トリペンチルブチル
アルミニウム、トリヘキシルブチルアルミニウム、トリ
シクロヘキシルブチルアルミニウムなどのトリアルキル
アルミニウム、ジメチルアルミニウムクロリド、ジイソ
ブチルアルミニウムクロリドなどのジアルキルアルミニ
ウムハライド、ジメチルアルミニウムメトキシドなどの
ジアルキルアルミニウムアリールオキシドなどの中から
選ばれる。中でもトリアルキルアルミニウム、特にトリ
メチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウムが好
ましい。
【0049】第2触媒成分としてのもう一つのグループ
は、メタロセン化合物と反応してイオン性の錯体を形成
する他のルイス酸化合物である。中でもホウ素化合物が
好ましい。具体的には、ペンタフルオロフェニル基、p
−メチルテトラフルオロフェニル基、p−トリメチルシ
リルテトラフルオロフェニル基を有するホウ素化合物が
好ましい。具体的には、トリス(ペンタフルオロフェニ
ル)ホウ素、テトラ(ペンタフルオロフェニル)ホウ酸
トリ(n−ブチル)アンモニウム、テトラ(ペンタフル
オロフェニル)ホウ酸ジメチルアニリニウム、テトラ
(ペンタフルオロフェニル)ホウ酸ピリジニウム、テト
ラ(ペンタフルオロフェニル)ホウ酸フェロセニウム、
テトラ(ペンタフルオロフェニル)ホウ酸トリフェニル
カルベニウムなどを挙げることができる。
【0050】(C)有機アルミニウム化合物 メタロセン触媒の第3の成分(C)は、有機アルミニウ
ム化合物である。例えば、トリメチルアルミニウム、ト
リエチルアルミニウム、トリn−プロピルアルミニウ
ム、トリi−プロピルアルミニウム、トリn−ブチルア
ルミニウム、トリi−ブチルアルミニウム、トリs−ブ
チルアルミニウム、トリt−ブチルアルミニウム、トリ
ペンチルアルミニウム、トリヘキシルアルミニウム、ト
リオクチルアルミニウムなどのトリアルキルアルミニウ
ム、ジメチルアルミニウムクロリド、ジエチルアルミニ
ウムクロリド、ジイソブチルアルミニウムクロリドなど
のジアルキルアルミニウムハライド、ジメチルアルミニ
ウムメトキシド、ジエチルアルミニクムエトキシドなど
のジアルキルアルミニウムアルコキシド、ジエチルアル
ミニウムフェノキシドなどのジアルキルアルミニウムア
リールオキシド、あるいはアルミノキサンなどの中から
選ばれる。中でもトリアルキルアルミニウム、特にトリ
メチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリi
−ブチルアルミニウム、トリオクチルアルミニウムが好
ましい。また、一般式(2)あるいは(3)で表わされ
る有機アルミノキシ化合物で代用してもよい。
【0051】(D)微粒子担体 メタロセン触媒の第4の成分(D)は、微粒子担体であ
る。第1から第3の触媒成分(A)、(B)及び(C)
は、それぞれを、またはそのすべてを微粒子担体(以
下、単に担体という。)に担持して用いることができ
る。
【0052】本発明に用いられる微粒子担体は、平均粒
径が10〜300μm、好ましくは20〜200μmで
ある。微粒子状であって、重合媒体中で固体であれば特
に制限はなく、有機物、無機物から選ばれる。無機物と
しては、無機酸化物、無機塩化物、無機炭酸塩、無機硫
酸塩、無機水酸化物が好ましく、また有機物としては、
有機ポリマーが好ましい。無機物の担体として、シリ
カ、アルミナなどの酸化物、塩化マグネシウムなどの塩
化物、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウムなどの炭酸
塩、硫酸マグネシウム、硫酸カルシウムなどの硫酸塩、
水酸化マグネシウム、水酸化カルシウムなどの水酸化物
などを例示することができる。
【0053】有機物の担体としては、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリスチレンなどの有機ポリマーの微粒
子が例示できる。好ましくは、無機酸化物であり、特に
シリカ、アルミナ及びその複合酸化物が好ましい。これ
らの中でも、多孔質微粒子担体は、反応容器内壁へのポ
リマーの付着が少なく、得られるポリマーの嵩密度が高
くなるので、特に好ましい。本発明で用いる多孔質微粒
子としては、比表面積が10〜1000m2/gの範囲にあ
ることが好ましく、更に100〜800m2/gの範囲
であることが好ましく、特に、200〜600m2/g
の範囲が好ましい。また、細孔体積については、0.3〜
3cm3/gの範囲であることが好ましく、特に、1.0〜
2.0cm3/gの範囲が好ましい。また、その処理条件に
よって吸着している水の量や、表面水酸基の量が異なっ
てくる。好ましい含水量は5重量%以下であり、また好
ましい表面水酸基量は表面積に対して1個/nm2以上
である。含水量及び表面水酸基の量のコントロールは、
焼成温度や、有機アルミニウム化合物や有機ホウ素化合
物などで処理することにより行なうことができる。
【0054】重合反応の際の、第1触媒成分(A)と、
他の触媒成分(B)〜(D)との接触の時期は任意に選
択可能である。例えば、第1触媒成分(A)と第2触媒
成分(B)とを予め接触(事前接触)させ、一方、反応
容器に第3触媒成分(C)とプロピレンを仕込んでお
き、これに前記の事前接触触媒成分(A)及び(B)を
添加して重合反応を開始する方法が挙げられる。また
は、反応容器に第3触媒成分(C)とプロピレンを仕込
み、第1触媒成分(A)と第2触媒成分(B)とを別々
に添加して重合反応を開始してもよい。また、第1から
第3の触媒成分(A)〜(C)は、必要に応じて、必要
な時期に、第4触媒成分(D)に担持することができ
る。この際の担持方法の順序は、任意に選ぶことができ
るが、好ましくは、第4触媒成分(D)に第2触媒成分
(B)を混合して接触させた後、第一触媒成分(A)を
接触させるか、第1触媒成分(A)と第2触媒成分
(B)を事前接触させた後、第4触媒成分(D)を混合
接触させる方法が選ばれる。
【0055】上記各成分の混合は、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素、ペンタン、ヘキサ
ン、ヘプタン、オクタン、デカン等の脂肪族炭化水素、
シクロペンタン、シクロヘキサン等の脂環族炭化水素等
の溶媒中にて行なうことができる。混合する際の温度
は、−70℃〜200℃、好ましくは、−20℃〜12
0℃であり、混合時間は、1分〜600分である。ま
た、混合する際の濃度は、第4触媒成分(D)1gあた
り第1触媒成分が10-6〜10-3molの濃度で使用す
る。
【0056】触媒成分の濃度については特に制限はない
が、溶剤あるいは反応容器体積に関して、第1触媒成分
(A)のメタロセン化合物の濃度で、10-3〜10-10
mol/Lが好ましい。また、第2触媒成分(B)の場
合、一般式(2)あるいは(3)の有機アルミノキシ化
合物の濃度は、(有機アルミノキシ化合物中のアルミニ
ウム原子)/(メタロセン化合物)のモル比で、10か
ら10,000、特に、100から5,000の範囲が好ましく、
他のルイス酸化合物の場合、(ルイス酸化合物)/(メ
タロセン化合物)のモル比で、0.1から100、特に、
0.2から10の範囲が好ましい。第3触媒成分(C)の
場合、第1触媒成分(A)のメタロセン化合物と有機ア
ルミニウム化合物(C)とのモル比(有機アルミニウム
化合物中のアルミニウム原子)/(メタロセン化合物)
で、10〜100,000、好ましくは100〜10,000の範囲
である。
【0057】また、重合時に用いられる有機アルミニウ
ム化合物は、第1触媒成分(A)あるいは第2触媒成分
(B)と事前接触して用いてもよいし、また事前接触せ
ずに用いてもよい。また、本発明の完全立体及び位置規
則性ポリプロピレン製造のためのプロピレンの重合方法
は、溶液重合法、スラリー重合法、気相重合法、塊状重
合法等、当業界で知られているいずれの方法も可能であ
る。重合条件についても特に制限はないが、重合温度は
−100℃から100℃が好ましい。また、重合に際し
ての分子量の調節は、公知の手段、例えば、温度の選定
あるいは水素の導入により行なうことができる。
【0058】本発明の完全立体及び位置規則性ポリプロ
ピレンは、単独で使用することができるが、他の樹脂と
組み合わせて樹脂組成物として用いることもできる。樹
脂組成物として使用することのできる他の樹脂として、
ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン
共重合体、エチレン−プロピレン−非共役ジエンゴム
(EPDM)、エチレン−ブテン共重合体、エチレン−
プロピレンブロック共重合体(耐衝撃性ポリプロピレ
ン、HIPP)等を挙げることができる。本発明の完全
立体及び位置規則性ポリプロピレンをこれらの樹脂と組
み合わせることにより、従来のポリプロピレンと比べ
て、これらの樹脂の剛性、耐熱性等を飛躍的に向上させ
ることができる。
【0059】本発明の完全立体及び位置規則性ポリプロ
ピレンと他の樹脂とを混合する方法は、特に制限はな
く、公知の混合方法、例えばリボンブレンダー、タンブ
ラー、ヘンシェルミキサーなどを用いて各成分を混合
し、さらに、ニーダー、ミキシングロール、バンバリミ
キサー、押出機などを用いて溶融混合する方法が挙げら
れる。溶融混合温度については、170〜300℃の範
囲が良い。好ましくは190〜280℃の範囲、特に好
ましくは200〜260℃の範囲である。一方、各成分
を直接成形機に供給し成形加工しても良い。
【0060】本発明の完全立体及び位置規則性ポリプロ
ピレンまたはその樹脂組成物は、充填材を混合して用い
ることができる。充填材として、炭酸カルシウム、タル
ク、ガラス繊維、マイカ、ケイ酸カルシウムなどの無機
充填材や有機充填材を用いることができるが、特にタル
クが好ましい。タルクは別名ケイ酸マグネシウムと呼ば
れ、天然鉱石を荒粉砕、分級精製の乾式方法で製造さ
れ、熱可塑性樹脂や合成ゴム等の充填剤として幅広い分
野で使用されているものである。タルクの使用例として
は、特開昭53-79938号公報、特開昭55-120642号公報、
特開昭56-141341号公報等に記載されている方法があ
る。タルクの平均粒径は、5μm以下であり、好ましく
は0.3〜3.0μm、特に好ましくは0.4〜2.8μmのものが
良い。ここで、タルクの平均粒径とは、JIS Z8820およ
びJIS Z8822に記載されている液相分散沈降法、株式会
社島津製作所製粒度分布測定器SA−CP3Lなどの測
定装置により光透過法により測定される粒度累積分布曲
線の累積量50重量%に相当する粒子径の測定値を意味
する。タルクは、未処理のものを用いても良いが、上記
樹脂組成物中の樹脂成分との接着強度と分散性を向上さ
せて、剛性、耐衝撃強度などをより高めるため、各種有
機チタネート系カップリング剤、シランカップリング
剤、アルミニウム系カップリング剤、脂肪酸、脂肪酸金
属塩、脂肪酸エステル等で処理したものを用いても良
い。充填材の割合としては、本発明の完全立体及び位置
規則性ポリプロピレンまたはその樹脂組成物100重量
部に対して、充填材30重量部以下が望ましい。
【0061】本発明の完全立体及び位置規則性ポリプロ
ピレンまたはその樹脂組成物は、グラフト変性ポリプロ
ピレンを加えて使用することも出来る。グラフト変性ポ
リプロピレンとは、ポリプロピレンを有機過酸化物とと
もに、無水マレイン酸、アクリル酸、イタコン酸などに
代表される不飽和カルボン酸を処理したものである。
【0062】本発明の完全立体及び位置規則性ポリプロ
ピレンまたはその樹脂組成物には、必要により、公知の
結晶核剤を添加することができる。結晶核剤としては、
ナトリウム−2,2’−メチレン−ビス(4,6’−ジ
−t−ブチルフェニル)フォスフェート、ナトリウム−
2,2’−エチリデン−ビス(4,6−ジ−t−ブチル
フェニル)フォスフェート等が好ましい。これら結晶核
剤の添加量は、本発明の完全立体及び位置規則性ポリプ
ロピレンまたはその樹脂組成物100重量部に対して、
0.05〜0.4重量部が望ましい。
【0063】本発明の完全立体及び位置規則性ポリプロ
ピレンまたはその樹脂組成物には、本発明の目的を損な
わない範囲で、一般にポリプロピレンに使用されている
酸化防止剤、熱安定剤、光安定剤、耐候性安定剤、帯電
防止剤、防曇剤、難燃剤、可塑剤、離形剤、発泡剤、滑
剤、ブロッキング防止剤、染料、顔料、着色剤、香料等
の各種添加剤や熱可塑性樹脂などを添加することも可能
である。
【0064】本発明の完全立体及び位置規則性ポリプロ
ピレンまたはその樹脂組成物は、合成樹脂の分野で一般
に実施されている成形方法を適用することができる。成
形方法としては、射出成形法、フィルム成形法、シート
成形法、中空成形法、押出成形法、圧縮成形法、ラミネ
ート成形法、繊維成形法などの成形方法を挙げることが
できる。その結果として、本発明における完全立体及び
位置規則性ポリプロピレンまたはその樹脂組成物は、粉
末、ペレット、フィルム、シート、積層体、フィラメン
ト、チューブ、ロッド等の各種形態を取ることができ
る。
【0065】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。実施例に
おいて重合体の分析に使用した装置は、次の通りであ
る。13 C−NMR:日本電子(株)社製 EX−400、 DSC:パーキン・エルマー(Perkin Elmer)社製DS
C7、 GPC:ウォーターズ(Waters)社製150C。
【0066】また、比較例において使用したメタロセン
化合物は、rac−(CH2 CH2 )(2,4,5,6,
7−Me5 Ind)2 ZrCl2 を除き、それぞれ公知
文献に従って合成した。rac−(CH2 CH2 )(2,
4,5,6,7−Me5 Ind)2 ZrCl2 の合成
は、参考例に従って合成した配位子を使用し、通常の方
法に従って合成した。
【0067】参考例1 (エチリデンビス(2,4,5,6,7−ペンタメチル
インデニル)チタニウムジクロライド(rac−(CH2
CH2 )(2,4,5,6,7−Me5 Ind)2 Ti
Cl2 )の合成) (1)2,4,5,6,7−ペンタメチルインダノンの
合成 1リットル(L)三口フラスコに、1,2,3,4−テ
トラメチルベンゼン79.6ml(0.496mol)、無水塩
化アルミニウム74.4g(0.546mol)、二硫化炭素3
00mLを仕込んだ。氷浴下、塩化メタクリロイル50
mL(0.496mol)の二硫化炭素溶液(150mL)
を滴下した。滴下後、室温で12時間撹拌した。反応溶
液を氷を入れた1N塩酸水溶液にあけ、ジエチルエーテ
ルに抽出した。有機層を食塩水で中性になるまで洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去し目的物
を得た。収量は99.0g(0.492mol)、収率は99%
であった。
【0068】日本電子(株)製 EX−400を使用し
て重クロロホルム中30℃で1H−NMRスペクトルを
測定した。 δ(ppm) 1.28(d,3H), 2.23(s,3H), 2.23(s,3H), 2.28
(s,3H), 2.45-2.65(m,2H), 2.63(s,3H), 3.17-3.24(m,1
H)。
【0069】島津製作所(株)製GCMS−QP505
0Aを使用してイソブタンによる化学イオン化法にて質
量分析スペクトルを測定した。 質量分析スペクトル:m/z 203(M+1)。 反応物は未精製のまま、次の反応に使用した。
【0070】(2)2,4,5,6,7−ペンタメチル
インデンの合成 2L三口フラスコに水素化ホウ素ナトリウム10.9g(0.
258mol)、テトラヒドロフラン(THF)150m
Lを仕込み、室温下、2,4,5,6,7−ペンタメチ
ルインダノン99.0g(0.492mol)のTHF300m
L溶液をゆっくりと滴下し、その後12時間還流を続け
た。反応後アセトン50mLを加え、過剰の水素化ホウ
素ナトリウムを分解した。減圧下溶媒を留去し、塩酸水
溶液(pH=1)83mLを加えて、ジエチルエーテル
に抽出した。有機層は、食塩水にて洗浄後、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥し、溶媒を留去して淡黄色結晶を得た。
2Lフラスコにディーン・スターク装置を装着し、ここ
に上記生成物、p−トルエンスルホン酸1水和物11.4g
(0.057mol)、ベンゼン1Lを仕込んで2時間還流
して脱水反応を行なった。反応溶液を食塩水で洗浄後、
ジエチルエーテルに抽出、溶媒を留去した。ヘキサンか
らの再結晶により精製し、白色固体を得た。収量は81.7
g(0.439mol)、収率は88%であった。
【0071】日本電子(株)製 EX−400を使用し
て重クロロホルム中30℃で1H−NMRスペクトルを
測定した。 δ(ppm) 2.13(s,3H), 2.22(s,6H), 2.23(s,3H), 2.62
(s,3H), 3.19(s,2H), 6.57(s,1H)。 島津製作所(株)製GCMS−QP5050Aを使用し
てイソブタンによる化学イオン化法にて質量分析スペク
トルを測定した。 質量分析スペクトル:m/z 187(M+1)。
【0072】(3)1,2−ビス(2,4,5,6,7
−ペンタメチル−1−インデニル)エタンの合成 1L三口フラスコ中、2,4,5,6,7−ペンタメチ
ルインデン25.3g(0.136mol)をTHF500mL
に溶解し、氷浴下で1.6mol/Ln−ブチルリチウム
のヘキサン溶液84.9mLをゆっくりと滴下した。反応溶
液を0℃で1時間、更に室温で30分撹拌した。その
後、反応溶液を−18℃に冷却し、1,2−ジブロモエ
タン12.8g(68.0mmol)を添加した。添加すると直
ちに白濁し、室温に上げるに従い次第に淡ピンク色懸濁
溶液へ変化した。室温で12時間撹拌を続けた。塩化ア
ンモニウム水溶液を加え反応を停止し、塩化メチレンで
抽出した。溶媒を留去して白色固体を得た。固体をトル
エンから再結晶し、白色結晶を得た。収量は25.2g、収
率は93%であった。
【0073】日本電子(株)製 EX−400を使用し
て重クロロホルム中30℃で1H−NMRスペクトルを
測定した(図1)。 δ(ppm) 1.32(s,4H), 1.85(s,6H), 1.97(s,6H), 1.17
(s,6H),2.22(s,6H),2.29(s,6H), 3.17(s,2H), 6.53(s,2
H)。
【0074】島津製作所(株)製GCMS−QP505
0Aを使用してイソブタンによる化学イオン化法にて質
量分析スペクトルを測定した。 質量分析スペクトル:m/z 399(M+1)。
【0075】(4)エチリデンビス(2,4,5,6,
7−ペンタメチルインデニル)チタニウムジクロライド
(rac−(CH2CH2)(2,4,5,6,7−Me5
nd)2TiCl2)の合成 以下の反応操作はすべてアルゴン雰囲気下で行なった。
1L三口フラスコ中、1,2−ビス(2,4,5,6,
7−ペンタメチル−1−インデニル)エタン6.1g(15.
3mmol)を脱水THF500mLに溶解し、氷浴下
で1.6mol/Ln−ブチルリチウムのヘキサン溶液2
1mlをゆっくりと滴下した。滴下後、反応溶液は直ち
に黄色溶液に変化した。室温で1.5時間撹拌した後、減
圧下THFを留去した。脱水トルエン300mLを加え
た後、−78℃に冷却し、三塩化チタンTHF錯体Ti
Cl3(THF)35.7g(15.3mmol)を添加した。
室温に上げるに伴い反応溶液は濃緑色へと変化した。室
温で10時間撹拌した後、反応溶液に塩化鉛(II)2.8
g(10mmol)を添加し、室温で4時間撹拌した。
遠心分離により不溶物を除去後、上澄み液を別のフラス
コに移した。溶液を濃縮すると濃緑色結晶が析出した。
加熱して結晶を再溶解した後、室温で2日間保管すると
濃緑色結晶が再析出しこれを単離した。収量は1.8g、
収率は23%であった。
【0076】日本電子(株)製 EX−400を使用し
て重クロロホルム中30℃で1H−NMRスペクトルを
測定した。 δ(ppm) 1.92(s,6H), 2.22(s,6H), 2.28(s,6H), 2.37
(s,6H), 2.84(s,6H), 3.70-3.78(m,2H), 4.20-4.28(m,2
H), 6.48(s,2H)。
【0077】実施例1 十分に窒素置換した内容積1.5LのSUS製オートクレ
ーブに、トリi−ブチルアルミニウム(TIBA)の0.
5mol/Lトルエン溶液4.5mL、続いて液体プロピレ
ン8molを仕込み、0℃に保った。一方、rac−(C
2CH2)(2,4,5,6,7−Me5Ind)2Ti
Cl22.58mg(5.0μmol)のトルエン溶液に、TI
BAの0.5mol/Lトルエン溶液5.0mLを加えて30
℃で3分間反応させた(触媒成分A)。また、[トリフ
ェニルカルベニウム][テトラ(ペンタフルオロフェニ
ル)ボレート][Ph3C][B(C654]の2.0m
mol/Lトルエン溶液3.75mLを調製した(触媒成分
B)。
【0078】触媒成分Aと触媒成分Bを混合後、直ちに
反応器へ導入し、0℃で5分間重合を行なった。得られ
たポリプロピレンをo−キシレン100mLに溶解して
熱時ろ過を行なった。母液をメタノールにあけ、析出し
たポリマーを吸引ろ過によってろ別した。ろ別されたポ
リマーは、更にn−ヘプタン200mLでソックスレー
抽出を行ない、抽出後のポリマーを真空乾燥した。その
結果、白色粉末状のポリプロピレンが1.4g得られた。
メタロセン当りの活性は0.28Kg−PP/mmol−T
iである。得られたポリプロピレンの融点は、166.7℃
(融解熱:114J/g)であった。得られたポリプロ
ピレンの分子量は、数平均分子量Mn=32,400、Mw/
Mn=2.7であった。得られたポリプロピレンを13C−
NMRで分析すると、立体規則性を表わす指標であるペ
ンタッド分率は、mmmm以外のシグナルが全く観測さ
れなかった(図2)。また、位置規則性欠陥である2,
1−結合、1,3−結合のシグナルも全く観測されなか
った(図3)。また分子鎖末端として、n−プロピル末
端(n-propyl end group)、i−ブチル末端(i-butyl
end group)が観測された。
【0079】実施例2 重合温度を5℃にして実施例1と同様の実験を行なっ
た。その結果、白色粉末状のポリプロピレンが2.2g得
られた。メタロセン当りの活性は0.44Kg−PP/mm
ol−Tiである。得られたポリプロピレンの融点は、
166.1℃(融解熱:109J/g)であった。得られた
ポリプロピレンの分子量は、数平均分子量Mn=38,10
0、Mw/Mn=2.45であった。
【0080】得られたポリプロピレンを13C−NMRで
分析すると、立体規則性を表わす指標であるペンタッド
分率は、立体規則性欠陥としてmmrr、mrrmが観
測されたが、シグナル強度が小さく積分比を計算するこ
とはできなかった。また、位置規則性欠陥である2,1
−結合、1,3−結合のシグナルは全く観測されなかっ
た。また分子鎖末端として、n−プロピル末端(n-prop
yl end group)、i−ブチル末端(i-butyl end grou
p)が観測された。
【0081】比較例1 実施例1において、メタロセン化合物にrac−Me2Si
(2−Me−4−PhInd)2TiCl2を使用して3
0℃で重合した以外は、全く同様の操作を行なった。そ
の結果、白色粉末状のポリプロピレンが3.4g得られ
た。メタロセン当りの活性は1.7Kg−PP/mmol
−Ti/hである。得られたポリプロピレンを分析する
と、Tm=164.5℃(融解熱:107J/g)、Mn=4
5,600、Mw/Mn=2.1、[mmmm]=99.9%であっ
た。位置規則性欠陥である2,1−結合、1,3−結合
のシグナルは全く観測されなかった。また分子鎖末端と
して、n−プロピル末端(n-propyl end group)が観測
された。
【0082】比較例2 実施例1において、メタロセン化合物にrac−(CH2
2)(2,4,5,6,7−Me5−Ind)2ZrC
2を使用して30℃で重合した以外は、全く同様の操
作を行なった。得られたポリプロピレンを分析すると、
Tm=157.1℃(融解熱:92J/g)、Mn=336,00
0、Mw/Mn=2.7、[mmmm]=99.5%、2,1−
結合=0.24%、1,3−結合は観測されなかった。
【0083】比較例3 実施例1において、メタロセン化合物にrac−Me2Si
(2−Me−4−PhInd)2ZrCl2を使用し、水
素をプロピレンとのモル比で0.14mol%導入し、5℃
で重合した以外は、全く同様の操作を行なった。得られ
たポリプロピレンを分析すると、Tm=165.5℃(融解
熱:102J/g)、Mn=2,550,000、Mw/Mn=
2.3、mmmm以外の立体規則性欠陥のシグナルは観測
されず、2,1−結合=0.03%、1,3−結合は観測さ
れなかった。
【0084】比較例4 実施例1において、メタロセン化合物にrac−Me2Si
(2,3,5−Me3Cp)2HfCl2を使用して30
℃で重合した以外は、全く同様の操作を行なった。得ら
れたポリプロピレンを分析すると、Tm=164.0℃(融
解熱:103J/g)、Mn=137,000、Mw/Mn=
3.1、[mmmm]=99.6%、2,1−結合=0.05%、
1,3−結合は観測されなかった。
【0085】比較参考例 [固体触媒成分Aの調製]無水塩化マグネシウム56.8g
(597mmol)を無水エタノール100g(174
mmol)、出光興産(株)製のワセリンオイルCP1
5Nを500mlおよび信越シリコーン(株)製のシリ
コーン油KF96を500ml中、窒素雰囲気下、12
0℃で完全に溶解させた。この混合物を、特殊機化工業
(株)製のTKホモミキサーを用いて120℃、3000回
転/分で3分間撹拌した。撹拌を保持しながら、2Lの
無水ヘプタン中に0℃を越えないように移送した。得ら
れた白色固体は無水ヘプタンで十分に洗浄し室温下で真
空乾燥した。
【0086】得られたMgCl2・2.5C25OHの球状
固体30gを無水ヘプタン200ml中に懸濁させた。
0℃で撹拌しながら、四塩化チタン500ml(4.5m
ol)を1時間かけて滴下した。次に加熱を始めて40
℃になったところで、フタル酸ジイソブチル4.96g(1
7.8mmol)を加えて、100℃まで約1時間で昇温
させた。100℃で2時間反応させた後、熱時ろ過にて
固体部分を採取した。その後、この反応物に四塩化チタ
ン500ml(4.5mol)を懸濁させた、120℃で
1時間反応させた。反応終了後、再度、熱時ろ過にて固
体部分を採取し、60℃のヘキサン1.0Lで7回、室温
のヘキサン1.0Lで3回洗浄した。
【0087】[固体触媒成分Bの調製]固体触媒成分A
20gをトルエン300mlに懸濁させ、25℃でフタ
ル酸ジイソブチル2.78g(10mmol)と1時間反応
させた。反応終了後、四塩化チタン100ml(900
mmol)を加えて90℃で1時間反応させた。反応終
了後、熱時ろ過にて固体部分を採取し、その後、この反
応物にトルエン300ml、四塩化チタン100ml
(900mmol)を懸濁させた後、90℃で1時間反
応させた。反応終了後、再度熱時ろ過にて固体部分を採
取し、90℃のトルエン500mlで7回、室温のヘキ
サン500mlで3回洗浄した。
【0088】比較例5 内容積1.5LのSUS製オートクレーブに上記の比較参
考例の方法で調製された固体触媒成分A(5mg)と、
トリエチルアルミニウム0.21gおよびジシクロペンチル
ジメトキシシラン0.13gを入れた。次いで336gのプ
ロピレンおよびプロピレンとのモル比で0.7mol%の
水素を導入し、オートクレーブを昇温し、内温を70℃
に保持した。プロピレン重合を1時間行ない、内容ガス
を放出させて重合を終結した。
【0089】この重合で得られたポリプロピレンを用い
て昇温分別を行なった。p−キシレン600mLに酸化
防止剤としてIrg1010を1.2g、ポリプロピレン1g
を窒素雰囲気下130℃で30分間撹拌して溶解させた
後、ポリプロピレンを付着させる担体として、Celite社
製セライト545の水に浮遊する粒子を取り除いたもの
70gを加え、更に30分間撹拌した。その後、降温速
度10℃/分で室温まで撹拌しながら冷却し、ポリプロ
ピレンをセライトに付着させた。ポリプロピレンの付着
したセライトをステンレス製のカラムに充填し、カラム
をオイルバスにいれ、200mL/時間の速度でIrg
1010を0.2重量部添加したp−キシレンを流しながら、
温度を段階的に室温から130℃まで上げていき昇温分
別を行なった。その結果、得られた分別品の中から、T
m=166.9℃、Mn=173,000、Mw/Mn=2.6、[m
mmm]=99.8%、位置規則性欠陥のないフラクション
を得た。
【0090】比較例6 内容積1.5Lのステンレス製オートクレーブに上記の比
較参考例で調製された固体触媒成分B(5mg)と、ト
リエチルアルミニウム0.21gおよびジシクロペンチルジ
メトキシシラン0.13gを入れた。次いで336gのプロ
ピレンおよびのプロピレンとのモル比で2.9mol%の
水素を導入し、オートクレーブを昇温し、内温を60℃
に保持した。プロピレン重合を1時間行ない、内容ガス
を放出させて重合を終結した。この重合で得られたポリ
プロピレンを用いて、比較例5と同様の昇温分別を行な
った。その結果、得られた分別品の中から、Tm=166.
2℃、Mn=115,000、Mw/Mn=2.3、[mmmm]
=99.8%、位置規則性欠陥のないフラクションを得た。
【0091】比較例7 内容積1.5Lのステンレス製オートクレーブに上記の比
較参考例で調製された固体触媒成分B(5mg)と、ト
リエチルアルミニウム0.21gおよびジシクロペンチルジ
メトキシシラン0.13gを入れた。次いで336gのプロ
ピレンおよびプロピレンとのモル比で1.3mol%の水
素を導入し、オートクレーブを昇温し、内温を80℃に
保持した。プロピレン重合を1時間行ない、内容ガスを
放出させて重合を終結した。この重合で得られたポリプ
ロピレンを用いて、比較例5と同様の昇温分別を行なっ
た。その結果、得られた分別品の中から、Tm=164.3
℃、Mn=58,000、Mw/Mn=2.4、[mmmm]=9
9.8%、位置規則性欠陥のないフラクションを得た。
【0092】比較例8 比較例7と同様の実験で得られたポリプロピレンを用い
て、比較例5と同様の昇温分別を行なった。その結果、
得られた分別品の中から、Tm=167.1℃、Mn=138,0
00、Mw/Mn=2.3、[mmmm]=99.9%、位置規
則性欠陥のないフラクションを得た。
【0093】
【発明の効果】本発明の完全立体及び位置規則性ポリプ
ロピレンは、同じ分子量で見た場合、従来にない高融点
を実現するため、耐熱性の要求される工業分野に用いる
ことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 参考例にて合成したメタロセン化合物の1
−NMRスペクトル図である。
【図2】 実施例1にて得られたポリプロピレンの13
−NMRスペクトル(19ppmから23.5ppmの範
囲)である。
【図3】 実施例1にて得られたポリプロピレンの13
−NMRスペクトル(10ppmから55ppmの範
囲)である。
【図4】 実施例1、2及び比較例1〜8のポリプロピ
レンの融点(Tm)と数平均分子量(Mn)との関係を
示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 浩司 大分県大分市大字中ノ洲2番地 日本ポリ オレフィン株式会社大分研究所内 Fターム(参考) 4J028 AA01A AB01A AC10A BA00A BA02B BB00A BB01B BB02B BC12B BC15B BC16B BC24B BC25B EB04 EC01 FA02 GA01 GA12 GA19 4J100 AA03P CA01 CA10 CA11 DA01 DA19 DA24 FA10

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 13C−NMRにおけるメソ−ペンタッド
    分率mmmmが99.9%より大きく、2,1−結合、1,
    3−結合に由来する位置規則性欠陥が0.02%より少ない
    ポリプロピレン。
  2. 【請求項2】 DSC測定における融点(Tm)とGP
    C測定における数平均分子量(Mn)の関係が、次式
    (1) 【数1】 Tm≧5.431×log(Mn)+140.0 (1) で示される関係を満たす請求項1に記載のポリプロピレ
    ン。
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