JP2000219324A - 皿状部材の供給方法及びその装置 - Google Patents

皿状部材の供給方法及びその装置

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JP2000219324A
JP2000219324A JP11019646A JP1964699A JP2000219324A JP 2000219324 A JP2000219324 A JP 2000219324A JP 11019646 A JP11019646 A JP 11019646A JP 1964699 A JP1964699 A JP 1964699A JP 2000219324 A JP2000219324 A JP 2000219324A
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dish
shaped member
lowermost
magazine
plate
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JP11019646A
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English (en)
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Atsushi Nakamura
淳 中村
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 積み重ねられた複数枚のリターンスプリング
を1枚ずつ確実に分離して組込みステーションに供給す
る。 【解決手段】 複数枚のリターンスプリングSが積み重
ねられたマガジン6から最下端のリターンスプリングS
を押圧部材11の前進動作により押圧して水平移動さ
せ、そのテーパ部をその上の下から2枚目のリターンス
プリングSのテーパ部に摺接させてその摺接抵抗により
最下端のリターンスプリングSを下方移動させ、前進し
た押圧部材11で下から2枚目のリターンスプリングS
を支持するとともに、最下端のリターンスプリングSを
下から2枚目のリターンスプリングSより分離して組込
みステーションへの受渡し位置まで水平移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばクラッチ
部品であるダイヤフラム型のリターンスプリング等のよ
うに中央にテーパ部を有する皿状部材を組立ラインの作
業ステーションに供給する方法及びその装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】自動変速機に用いられるクラッチのクラ
ッチドラム内には、ピストンがリターンスプリングのば
ね力で反動力伝達方向に復帰するよう常時付勢されて組
み込まれており、上記ピストンを油圧の給排により往復
移動させることでエンジンの出力を自動変速機に対して
断続するようになっている。
【0003】上記リターンスプリングはダイヤフラム型
で、中央にテーパ部を有するリング状の板ばねからなる
皿状部材であり、今までは、このようなリターンスプリ
ングを組立ラインでクラッチドラムに自動的に組み込む
際、複数枚のリターンスプリングをマガジンに積み重ね
ておき、最下端のリターンスプリングとその上の下から
2枚目のリターンスプリングとの間に分離爪を挿入して
最下端のリターンスプリングを下から2枚目のリターン
スプリングより分離して組込みステーションに供給する
ようにしている。
【0004】一方、特開平7−267405号公報に開
示されているように、カード収納マガジンに積み重ねら
れた複数枚のICカードをマガジン下端の支持爪で落下
しないように支持し、最下端のICカードを下方から吸
着して撓ませながら下から2枚目のICカードより分離
するやり方が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の前者
のやり方では、リターンスプリングは薄物であり、しか
もリターンスプリングの寸法公差やマガジン内での傾き
等が原因で分離爪がリターンスプリングの外周縁に引っ
掛かって分離爪を最下端のリターンスプリングと下から
2枚目のリターンスプリングとの間に挿入することがで
きなかったり、あるいは分離爪が下から2枚目のリター
ンスプリングとその上の下から3枚目のリターンスプリ
ングとの間に挿入されてリターンスプリングを2枚一緒
に分離することがある。このような事態は、分離爪の取
付け状態によっても生じ得る。これでは、リターンスプ
リングを1枚ずつ確実に組込みステーションに供給する
ことができず、組込み作業に支障を来すことになる。
【0006】一方、後者のやり方は、ICカードのよう
に可撓性で変形し易いものに対しては適用することがで
きるが、前者のリターンスプリング(板ばね材)のよう
に硬くて容易には変形し難いものに対しては適用するこ
とができない。
【0007】この発明はかかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、積み重ねられたリタ
ーンスプリングのような皿状部材を1枚ずつ確実に分離
して次段作業ステーションに供給することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明は、最下端の皿状部材を移動させる際、そ
の皿形状(テーパ部)を利用してその上の下から2枚目
の皿状部材より分離するようにしたことを特徴とする。
【0009】具体的には、この発明は、中央にテーパ部
を有する皿状部材が複数枚積み重ねられたマガジンから
上記皿状部材を下方より1枚ずつ分離して次段作業ステ
ーションに供給する皿状部材の供給方法及びその装置を
前提とし、次のような解決手段を講じた。
【0010】すなわち、請求項1及び2に記載の発明
は、前者の皿状部材の供給方法に関するものである。そ
のうち、請求項1に記載の発明は、上記マガジンの最下
端の皿状部材を押圧部材と共に水平に進退する保持部材
で下方移動可能に保持し、この皿状部材を上記押圧部材
の前進動作により押圧して水平移動させることでそのテ
ーパ部をその上の下から2枚目の皿状部材のテーパ部に
摺接させ、その摺接抵抗により上記最下端の皿状部材を
下方移動させ、上記押圧部材が前進して下から2枚目の
皿状部材を支持できる位置まで最下端の皿状部材を押圧
した際、上記保持部材を下降させて最下端の皿状部材を
下から2枚目の皿状部材より分離し、この状態で上記押
圧部材をさらに前進させて最下端の皿状部材を受渡し位
置まで水平移動させ、次段作業ステーションに供給する
ことを特徴とする。
【0011】上記の構成により、請求項1に記載の発明
では、押圧部材が前進すると、マガジンの最下端の皿状
部材が押されて水平移動し、そのテーパ部がその上の下
から2枚目の皿状部材のテーパ部に摺接してその摺接抵
抗により最下端の皿状部材が下から2枚目の皿状部材よ
り分離して受渡し位置まで水平移動し次段作業ステーシ
ョンに供給される。この際、下から2枚目の皿状部材が
上記保持部材で落下しないように保持され次の供給に備
える。
【0012】したがって、マガジンに積み重ねられた複
数枚の皿状部材が下方より1枚ずつ確実に分離されて次
段作業ステーションに供給され、次段作業に支障を来さ
ない。
【0013】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、皿状部材は、自動変速機に用いられる
クラッチにおいてクラッチドラム内のピストンを反動力
伝達方向に復帰させるよう常時付勢するリターンスプリ
ングであることを特徴とする。
【0014】上記の構成により、請求項2に記載の発明
では、被供給物である皿状部材がクラッチのリターンス
プリングであることが具体化される。
【0015】請求項3〜6に記載の発明は、後者の皿状
部材の供給装置に関するものである。そのうち、請求項
3に記載の発明は、上記の前提において、上記マガジン
の下方に水平に進退可能に設けられた押圧部材と、上記
押圧部材と共に水平に進退可能に設けられ、上記マガジ
ンの最下端の皿状部材を下方移動可能に保持する保持部
材と、上記保持部材に保持されている皿状部材を次段作
業ステーションに供給すべく上記押圧部材及び保持部材
を上記マガジンと次段作業ステーションへの受渡し位置
との間で水平に進退させる進退作動手段と、上記保持部
材を昇降させる昇降作動手段とを備え、上記押圧部材
は、上記進退作動手段の前進作動により前進し、上記保
持部材に保持されている最下端の皿状部材を押圧して水
平移動させることでそのテーパ部をその上の下から2枚
目の皿状部材のテーパ部に摺接させ、その摺接抵抗によ
り上記最下端の皿状部材を下方移動させ、上記保持部材
は、上記押圧部材が前進して下から2枚目の皿状部材を
支持できる位置まで最下端の皿状部材を押圧した際、上
記昇降作動手段の下降作動により下降して最下端の皿状
部材を下から2枚目の皿状部材より分離するように構成
されていることを特徴とする。
【0016】上記の構成により、請求項3に記載の発明
では、請求項1の供給方法に対応する装置の構成が具体
化される。
【0017】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の発明において、押圧部材が前進して下から2枚目の皿
状部材を支持できる位置まで最下端の皿状部材を押圧し
た際、その前進位置を検出する前進位置検出手段と、上
記前進位置検出手段の検出信号を入力し昇降作動手段を
下降作動させる制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0018】上記の構成により、請求項4に記載の発明
では、最下端の皿状部材の分離が自動化される。
【0019】請求項5に記載の発明は、請求項3に記載
の発明において、マガジンの下端外側方にマガジン内の
皿状部材をクランプ・アンクランプ可能に設けられ、上
記マガジンに積み重ねられた皿状部材の積重ね体の下端
寄りを側方からクランプしてクランプ位置から上方の皿
状部材の荷重が保持部材に掛からないようにするクラン
プ手段を備えたことを特徴とする。
【0020】上記の構成により、請求項5に記載の発明
では、保持部材に対する皿状部材の荷重が常に一定にな
り、過荷重により保持部材が正規の保持位置から下がる
のが回避され、押圧部材が最下端の皿状部材だけを確実
に押圧して皿状部材の供給が支障なく行われる。
【0021】請求項6に記載の発明は、請求項3に記載
の発明において、マガジンの外側方でその上下方向途中
に設けられ、上記マガジンに積み重ねられた皿状部材の
残量を検出する残量検出手段を備えたことを特徴とす
る。
【0022】上記の構成により、請求項6に記載の発明
では、作業の進行によりマガジンに積み重ねられた皿状
部材の残量が少なくなったことが判り、空運転がなくな
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面に基づいて説明する。
【0024】図1〜4はこの発明の実施の形態に係る皿
状部材の供給装置を示す。この実施の形態では、皿状部
材が、自動変速機に用いられるクラッチにおいてクラッ
チドラム内のピストンを反動力伝達方向に復帰させるよ
う常時付勢するダイヤフラム型のリターンスプリングS
である場合を例示するが、これに限らず、皿形状を呈し
ているものであれば他のものにも適用することができ
る。図4(a),(b)に表れるように、上記リターン
スプリングSは、中央にテーパ部s1を有するリング状
に形成され、内周縁には外径方向に延びる複数のスリッ
トs2が周方向に所定間隔をあけて放射状に形成されて
いる。組立ラインには、リターンスプリングSを次段作
業ステーションである組込みステーション(図示せず)
に供給する供給装置が設置されており、リターンスプリ
ングSをこの供給装置から組込みステーションに供給し
てクラッチドラム内に組み込むようになっている。
【0025】上記供給装置は、組立ラインの床1に設置
されたベース2を備え、このベース2上方には矩形のテ
ーブル3が6本の支柱4で水平に支持されている。この
テーブル3の中央には、上記リターンスプリングSが通
過できる円形の送込み孔3aが形成され、テーブル3の
図1及び図2で右端にもこの送込み孔3aより若干大径
でかつ一部が切り欠かれて側端に開放する取出し孔3b
が形成されている。上記テーブル3上面には、8本のポ
ール5を円形に組んで構成されたマガジン6が上記送込
み孔3aに対応して立設され、このマガジン6に上記リ
ターンスプリングSが複数枚積み重ねられて収納される
ようになっている。
【0026】上記ベース1上には、ロッドレスシリンダ
からなる進退作動手段としての進退シリンダ7が両端を
ブラケット8で支持されて水平に設置されている。この
進退シリンダ7にはスライダ9が移動可能に外嵌めさ
れ、このスライダ9からは上方に延びる支柱10が固定
されている。この支柱10上端には、矩形のプレートか
らなる押圧部材11が連結され、この押圧部材11は、
上記テーブル3下面とリターンスプリングSの1枚分の
厚みをあけてテーブル3下面に添うように配置されてい
る(図4(b)参照)。また、この押圧部材11下面の
四隅にはスライダ12が1つずつ固定され、これら4つ
のスライダ12は上記テーブル3下面に固定された2条
のガイドレール13に2つずつ係合されて押圧部材11
を安定して水平移動させるようになっている。これによ
り、上記押圧部材11が上記進退シリンダ7の進退作動
により上記マガジン6の下方に水平に進退可能に設けら
れている。
【0027】上記押圧部材11の図1及び図2で右端に
は、上記リターンスプリングSが通過できるように上記
送込み孔3aと同じ径の円形孔11aが形成され、この
円形孔11aには、円形テーブルからなる保持部材14
が昇降作動手段としての昇降シリンダ15のピストンロ
ッド15a先端に連結されて昇降可能に配置されてい
る。この昇降シリンダ15は、上記円形孔11aの下方
に押圧部材11下面から垂下する4本の柱16で水平に
支持された固定プレート17に搭載され、昇降シリンダ
15の両側には2つのガイド筒18が固定され、この各
ガイド筒18に上記保持部材14下面から垂下する2本
のガイドロッド19を移動自在に挿入することで保持部
材14を安定して昇降させるようになっている。
【0028】したがって、上記保持部材14は押圧部材
11と共に進退可能に設けられ、上記進退シリンダ7
は、その進退作動により、上記保持部材14に保持され
ているリターンスプリングSを組込みステーションに供
給すべく上記押圧部材11及び保持部材14を上記マガ
ジン6と組込みステーションへの受渡し位置(取出し孔
3b)との間で水平に進退させるようになっている。
【0029】上記押圧部材11下面の四隅にはねじ棒2
0が1本ずつ下方に垂下して設けられ、これらねじ棒2
0下端は上記固定プレート17を貫通してその下方に突
出しており、その各突出部にはナット21がそれぞれ螺
合され、これらナット21のねじ棒20に対する位置を
上下方向に微調整することで、上記保持部材14が上昇
端位置にあるときその上面と押圧部材11下面とに段差
が生じないようにし、リターンスプリングSを1枚だけ
マガジン6から受け取るようになっている。また、上記
昇降シリンダ15の推力は弱く、上方から所定の圧力が
加わるとピストンロッド15aが後退して保持部材14
を下降させ、リターンスプリングSを下方移動させるよ
うになっている。
【0030】したがって、この保持部材14は、上記進
退シリンダ7の進退作動により上記押圧部材11と共に
水平に進退し、押圧部材11が後退端(図1及び図2で
実線の状態)に移動しているときには、上記マガジン6
の下方に対応してマガジン6の最下端のリターンスプリ
ングSを下方移動可能に保持するようになっている。そ
して、上記保持部材14が押圧部材11と共に進退シリ
ンダ7の前進作動により前進することにより、保持部材
14に保持されている最下端のリターンスプリングSが
追従して前進移動し、そのテーパ部s1がその上の下か
ら2枚目のリターンスプリングSのテーパ部s1に摺接
すると、その摺接抵抗が昇降シリンダ15の推力に勝っ
て保持部材14及び最下端のリターンスプリングSが下
方移動するようになっている。これにより、上記保持部
材14と押圧部材11との間に段差が生じ、この段差部
に上記最下端のリターンスプリングSが収納された状態
になる。この状態から、上記進退シリンダ7が前進作動
を続けることで上記押圧部材11はさらに前進し、この
際、上記保持部材14上で上記段差部に収納されている
最下端のリターンスプリングSを上記押圧部材11が押
圧して水平移動させることでそのテーパ部s1をその上
の下から2枚目のリターンスプリングSのテーパ部s1
にさらに摺接させ、その摺接抵抗により上記最下端のリ
ターンスプリングSをさらに下方移動させるようになっ
ている。そして、上記押圧部材11が前進して下から2
枚目のリターンスプリングSを支持できる位置まで最下
端のリターンスプリングSを押圧した際(図4(b)で
実線の状態)、上記進退シリンダ7を下降作動させるこ
とにより保持部材14が下降し、最下端のリターンスプ
リングSを下から2枚目のリターンスプリングSより分
離するようになっている(図4(b)で仮想線の状
態)。
【0031】上記マガジン6の下端外側方におけるテー
ブル3上には、一対のクランプ手段としてのクランプ部
材22がクランプシリンダ23のピストンロッド23a
に連結されてマガジン6内のリターンスプリングSをク
ランプ・アンクランプ可能に対向して配置されている。
上記クランプシリンダ23の両側には2つのガイド筒2
4が固定され、この各ガイド筒24に上記クランプ部材
22から後方に延びる2本のガイドロッド25を移動自
在に挿入することでクランプ部材22を安定して進退さ
せるようになっている。また、上記クランプ部材22の
先端にはスリット22aが形成され、クランプ部材22
がクランプシリンダ23の伸長作動により進出してリタ
ーンスプリングSを両側からクランプする際、マガジン
6のポール5との干渉を上記スリット22aで回避する
ようになっている。
【0032】したがって、上記クランプ部材22によ
り、上記マガジン6に積み重ねられたリターンスプリン
グSの積重ね体の下端寄りを側方からクランプしてクラ
ンプ位置から上方のリターンスプリングSの荷重が上記
保持部材14に掛からないようになっている。そのクラ
ンプ部材22のクランプ・アンクランプの作動タイミン
グは、押圧部材11の前進移動開始から最下端のリター
ンスプリングSを組込みステーションに供給したのち元
の位置に後退復帰するまではクランプ作動しており、押
圧部材11が元の位置に復帰した段階でアンクランプ作
動してリターンスプリングSを1枚だけクランプ位置か
ら下方に移動させ、再度クランプ作動するようになって
いる。これにより、保持部材14に対するリターンスプ
リングSの荷重を常に一定にすることができるので、過
荷重により保持部材14が正規の保持位置から下がるの
を回避することができ、押圧部材11が最下端のリター
ンスプリングSだけを確実に押圧してリターンスプリン
グSの供給を支障なく行うことができる。
【0033】上記テーブル3上には、残量検出手段とし
ての近接センサからなる残量検出センサ26が上記マガ
ジン6の外側方でその上下方向途中に対応するようにブ
ラケット27に支持されて配置され、上記マガジン6に
積み重ねられたリターンスプリングSの残量を上記残量
検出センサ26で検出するようになっている。これによ
り、組込み作業の進行によりマガジン6に積み重ねられ
たリターンスプリングSの残量が少なくなったことを察
知して空運転をなくすことができる。
【0034】上記ベース1上で進退シリンダ7の一端
(図1左端)側の側方には、前進位置検出手段としての
近接センサからなる前進位置検出センサ28がブラケッ
ト29に支持されて配置され、一方、上記進退シリンダ
7側のスライダ9には検出用プレート30aが取り付け
られている。そして、上記押圧部材11が進退シリンダ
7の前進作動により前進して下から2枚目のリターンス
プリングSを支持できる位置まで最下端のリターンスプ
リングSを押圧した際(図4(b)実線の状態)、つま
り、下から2枚目のリターンスプリングSが押圧部材1
1上に半円以上載って傾かないようになっている状態ま
で押圧部材11が前進した際、上記前進位置検出センサ
28が検出用プレート30aを検出することで押圧部材
11の前進位置を検出し、上記進退シリンダ7を下降作
動させるようになっている。これにより、上記保持部材
14が下降して最下端のリターンスプリングSが下から
2枚目のリターンスプリングSより分離される(図4
(b)で仮想線の状態)。
【0035】上記ベース1上で前進位置検出センサ28
と進退シリンダ7を挟む反対側には、押圧部材11の後
退端を検出する近接センサからなる後退端検出センサ3
1がブラケット32に支持されて配置され、一方、上記
進退シリンダ7側のスライダ9には別の検出用プレート
30bが取り付けられている。そして、上記押圧部材1
1が進退シリンダ7の後退作動により後退端まで後退し
た際(図1及び図2で実線の状態)、上記後退端検出セ
ンサ31が検出用プレート30bを検出し、押圧部材1
1の後退動作を停止させるようになっている。また、上
記進退シリンダ7の他端(図1右端)側の側方には、押
圧部材11の前進端を検出する近接センサからなる前進
端検出センサ33がブラケット(図示せず)に支持さ
れ、上記押圧部材11が進退シリンダ7の前進作動によ
り前進端まで前進した際(図1及び図2で仮想線の状
態)、上記前進端検出センサ33が上記検出用プレート
30aを検出し、押圧部材11の前進動作を停止させる
ようになっている。さらに、上記テーブル3の取出し孔
3b側の端部には一対の光電センサ34がブラケット3
5に支持されて設置され、上記押圧部材11が前進端に
達した際、その先端が光電センサ34の光ビームを遮る
ことで上記昇降シリンダ15を上昇作動させ、上記保持
部材14を上昇させてリターンスプリングSを取出し孔
3bに臨ませ、リターンスプリングSの受渡し態勢(供
給体制)を整えるとともに、次のリターンスプリングS
の受取り態勢を整えるようになっている。
【0036】これら残量検出センサ26、前進位置検出
センサ28、後退端検出センサ31、前進端検出センサ
33及び光電センサ34等のセンサや、進退シリンダ
7、昇降シリンダ15及びクランプシリンダ23等のシ
リンダは、制御手段としてのCPU等からなるコントロ
ーラ36に接続され、上記残量検出センサ26、前進位
置検出センサ28、後退端検出センサ31、前進端検出
センサ33及び光電センサ34の検出信号をコントロー
ラ36に入力し、コントローラ36の指令により上記進
退シリンダ7、昇降シリンダ15及びクランプシリンダ
23を作動させるようになっている。
【0037】なお、テーブル3の取出し孔3bに移動さ
れたリターンスプリングSは、ロボットのアーム37で
把持されて組込みステーションに供給され、クラッチド
ラム内に組み込まれるようになっている。38はテーブ
ル3の図1及び図2で左端にブラケット39で支持され
たショックアブソーバであり、上記押圧部材11がリタ
ーンスプリングSを受け渡したのち後退して後退端まで
戻った際、押圧部材11端部に当接してその衝撃を吸収
緩和するようになっている。
【0038】次に、上述の如く構成された供給装置を用
いてリターンスプリングSを組込みステーションに供給
する手順について説明する。
【0039】(1) 押圧部材11を進退シリンダ7の
前進作動により前進させる。保持部材14が押圧部材1
1と共に前進し、これに伴いマガジン6の最下端のリタ
ーンスプリングSが水平移動する。これにより、最下端
のリターンスプリングSのテーパ部s1がその上の下か
ら2枚目のリターンスプリングSのテーパ部s1に摺接
し、その摺接抵抗により昇降シリンダ15が収縮して保
持部材14が下降することで最下端のリターンスプリン
グSが下方移動する。リターンスプリングSが下方移動
すると、上記押圧部材11がリターンスプリングSを押
圧して水平移動させる。これにより、最下端のリターン
スプリングSのテーパ部s1が下から2枚目のリターン
スプリングSのテーパ部s1にさらに摺接し、その摺接
抵抗により最下端のリターンスプリングSがさらに下方
移動する。そして、上記押圧部材11が下から2枚目の
リターンスプリングSを支持できる位置まで前進すると
(図4(b)で実線の状態)、前進位置検出センサ28
が検出用プレート30aを検出し、この検出信号がコン
トローラ36に入力されると、昇降シリンダ15がこの
検出信号に基づいて下降作動し、保持部材14が下降し
て最下端のリターンスプリングSが下から2枚目のリタ
ーンスプリングSより分離される(図4(b)で仮想線
の状態)。
【0040】(2) 保持部材14はこの下降状態で押
圧部材11と共に取出し孔3bまで前進する。前進端検
出センサ33が検出用プレート30aを検出し、この検
出信号がコントローラ36に入力されると、進退シリン
ダ7がこの検出信号に基づいて停止し、押圧部材11が
前進端で停止する。これと同時に、光電センサ34の光
ビームが押圧部材11先端で遮られ、この検出信号がコ
ントローラ36に入力され、昇降シリンダ15がこの検
出信号に基づいて上昇作動し、保持部材14上のリター
ンスプリングSが取出し孔3bに臨む。この上昇状態で
ロボットのアーム37が取出し孔3bからリターンスプ
リングSを把持して組込みステーションに供給し、クラ
ッチドラム内に組み込む。
【0041】(3) 進退シリンダ7がコントローラ3
6の指令により後退作動し、保持部材14が上昇した状
態で押圧部材11と共に後退する。後退端検出センサ3
1が検出用プレート30bを検出し、この検出信号がコ
ントローラ36に入力されると、進退シリンダ7がこの
検出信号に基づいて停止し、押圧部材11が後退端で停
止する。この停止状態で保持部材14はマガジン6の送
込み孔3aの真下に対応し、それまで押圧部材11に支
持されていたリターンスプリングSが保持部材14に保
持される。クランプシリンダ23がコントローラ36の
指令により後退作動し、クランプ部材22が後退してリ
ターンスプリングSの積重ね体の下端寄りをアンクラン
プし、リターンスプリングSが1枚だけクランプ位置か
ら下方に移動する。その後、上記クランプシリンダ23
がコントローラ36の指令により前進作動し、クランプ
部材22が前進して再度リターンスプリングSの積重ね
体の下端寄りをクランプする。
【0042】(1)〜(3)を繰り返すことでマガジン
6に積み重ねられた複数枚のリターンスプリングSが最
下端のものより1枚ずつ確実に分離されて組込みステー
ションに供給され、組込み作業に支障を来さない。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、マガジンに積み重ねられた複数枚の皿状部材の最下
端の皿状部材を押圧部材の前進動作により押圧して水平
移動させ、そのテーパ部をその上の下から2枚目の皿状
部材のテーパ部に摺接させてその摺接抵抗により最下端
の皿状部材を下方移動させ、前進した押圧部材で下から
2枚目の皿状部材を支持するとともに、最下端の皿状部
材を下から2枚目の皿状部材より分離して次段作業ステ
ーションへの受渡し位置まで水平移動させるので、皿状
部材を最下端のものから1枚ずつ確実に分離して次段作
業ステーションに供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る供給装置の縦断正
面図である。
【図2】この発明の実施の形態に係る供給装置の平面図
である。
【図3】この発明の実施の形態に係る供給装置の縦断側
面図である。
【図4】(a)は最下端のリターンスプリングをその上
の2枚目のリターンスプリングより分離する要領を説明
する正面図、(b)はその平面図である。
【符号の説明】
6 マガジン 7 進退シリンダ(進退作動手段) 11 押圧部材 14 保持部材 15 昇降シリンダ(昇降作動手段) 22 クランプ部材(クランプ手段) 26 残量検出センサ(残量検出手段) 28 前進位置検出センサ(前進位置検出手
段) 36 コントローラ(制御手段) s1 テーパ部 S リターンスプリング(皿状部材)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央にテーパ部を有する皿状部材が複数
    枚積み重ねられたマガジンから上記皿状部材を下方より
    1枚ずつ分離して次段作業ステーションに供給する皿状
    部材の供給方法であって、 上記マガジンの最下端の皿状部材を押圧部材と共に水平
    に進退する保持部材で下方移動可能に保持し、この皿状
    部材を上記押圧部材の前進動作により押圧して水平移動
    させることでそのテーパ部をその上の下から2枚目の皿
    状部材のテーパ部に摺接させ、その摺接抵抗により上記
    最下端の皿状部材を下方移動させ、 上記押圧部材が前進して下から2枚目の皿状部材を支持
    できる位置まで最下端の皿状部材を押圧した際、上記保
    持部材を下降させて最下端の皿状部材を下から2枚目の
    皿状部材より分離し、 この状態で上記押圧部材をさらに前進させて最下端の皿
    状部材を受渡し位置まで水平移動させ、次段作業ステー
    ションに供給することを特徴とする皿状部材の供給方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の皿状部材の供給方法にお
    いて、 皿状部材は、自動変速機に用いられるクラッチにおいて
    クラッチドラム内のピストンを反動力伝達方向に復帰さ
    せるよう常時付勢するリターンスプリングであることを
    特徴とする皿状部材の供給方法。
  3. 【請求項3】 中央にテーパ部を有する皿状部材が複数
    枚積み重ねられたマガジンから上記皿状部材を下方より
    1枚ずつ分離して次段作業ステーションに供給する皿状
    部材の供給装置であって、 上記マガジンの下方に水平に進退可能に設けられた押圧
    部材と、 上記押圧部材と共に水平に進退可能に設けられ、上記マ
    ガジンの最下端の皿状部材を下方移動可能に保持する保
    持部材と、 上記保持部材に保持されている皿状部材を次段作業ステ
    ーションに供給すべく上記押圧部材及び保持部材を上記
    マガジンと次段作業ステーションへの受渡し位置との間
    で水平に進退させる進退作動手段と、 上記保持部材を昇降させる昇降作動手段とを備え、 上記押圧部材は、上記進退作動手段の前進作動により前
    進し、上記保持部材に保持されている最下端の皿状部材
    を押圧して水平移動させることでそのテーパ部をその上
    の下から2枚目の皿状部材のテーパ部に摺接させ、その
    摺接抵抗により上記最下端の皿状部材を下方移動させ、 上記保持部材は、上記押圧部材が前進して下から2枚目
    の皿状部材を支持できる位置まで最下端の皿状部材を押
    圧した際、上記昇降作動手段の下降作動により下降して
    最下端の皿状部材を下から2枚目の皿状部材より分離す
    るように構成されていることを特徴とする皿状部材の供
    給装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の皿状部材の供給装置にお
    いて、 押圧部材が前進して下から2枚目の皿状部材を支持でき
    る位置まで最下端の皿状部材を押圧した際、その前進位
    置を検出する前進位置検出手段と、 上記前進位置検出手段の検出信号を入力し昇降作動手段
    を下降作動させる制御手段とを備えたことを特徴とする
    皿状部材の供給装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の皿状部材の供給装置にお
    いて、 マガジンの下端外側方にマガジン内の皿状部材をクラン
    プ・アンクランプ可能に設けられ、上記マガジンに積み
    重ねられた皿状部材の積重ね体の下端寄りを側方からク
    ランプしてクランプ位置から上方の皿状部材の荷重が保
    持部材に掛からないようにするクランプ手段を備えたこ
    とを特徴とする皿状部材の供給装置。
  6. 【請求項6】 請求項3記載の皿状部材の供給装置にお
    いて、 マガジンの外側方でその上下方向途中に設けられ、上記
    マガジンに積み重ねられた皿状部材の残量を検出する残
    量検出手段を備えたことを特徴とする皿状部材の供給装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008290858A (ja) * 2007-05-25 2008-12-04 Nissan Diesel Motor Co Ltd O−リング切出装置
CN109573629A (zh) * 2019-01-30 2019-04-05 昆山同日工业自动化有限公司 一种托盘自动拆卸生产线及控制方法

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