JP2000218497A - ワイヤソー - Google Patents

ワイヤソー

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JP2000218497A
JP2000218497A JP1985399A JP1985399A JP2000218497A JP 2000218497 A JP2000218497 A JP 2000218497A JP 1985399 A JP1985399 A JP 1985399A JP 1985399 A JP1985399 A JP 1985399A JP 2000218497 A JP2000218497 A JP 2000218497A
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JP
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wire
slurry
overhead
room
saw
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Shinji Shibaoka
伸治 芝岡
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Tokyo Seimitsu Co Ltd
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】スラリによる汚損を効果的に抑止することがで
きるワイヤソーを提供する。 【解決手段】一方のワイヤリール12Aから繰り出さ
れ、複数個のガイドローラ16A、16A、…によって
加工室60内に導かれるワイヤ14の走行路と、加工室
60から繰り出され、複数個のガイドローラ16B、1
6B、…によって他方側のワイヤリール12Bに導かれ
るワイヤ14の走行路が、それぞれ密閉可能な架線室6
2A、62B内に形成されている。これにより、ワイヤ
に付着したスラリは加工室60と架線室62A、62B
内にのみ飛散し周囲を汚染することがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はワイヤソーに係り、
特にシリコン、ガラス、セラミック等の硬脆性材料を切
断するワイヤソーに関する。
【0002】
【従来の技術】ワイヤソーは、ワイヤを3〜4本のグル
ーブローラに巻き掛けて形成したワイヤ列を高速走行さ
せ、該ワイヤ列にスラリ(遊離砥粒)を供給しながら被
加工物を押し当てることにより被加工物を多数枚のウェ
ーハに切断する装置である。ところで、このワイヤソー
のワイヤは一方のワイヤリールから繰り出されたワイヤ
を他方側のワイヤリールで巻き取ることにより一対のワ
イヤリール間を高速走行する。そして、各ワイヤリール
とグルーブローラとの間には複数個のガイドローラが配
設されており、ワイヤはこの複数個のガイドローラにガ
イドされながら走行する。
【0003】ここで、ワイヤソーは前記のごとく被加工
物の切断に際してワイヤ列にスラリを供給しながら切断
しており、ワイヤは、この被加工物の切断時に供給した
スラリが付着した状態で走行している。このワイヤに付
着したスラリは、ガイドローラによってワイヤの走行方
向が転換される際、その遠心力で周囲に飛散し、装置を
汚したり装置の故障の原因となっている。このため従来
のワイヤソーでは、各ガイドローラにそれぞれカバーを
被せ、該カバーによってスラリが周囲に飛散するのを防
止していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、各ガイ
ドローラにカバーを設置した場合、カバー内に溜まった
スラリを各カバーごとに個別に洗浄しなければならず取
り扱いが面倒であった。また、カバーに溜まったスラリ
が滴下して装置を汚すという問題もあった。さらに、ダ
ンサローラ等の可動ガイドローラに対しては、その可動
部の機構への飛散を完全には防止できないため、装置の
故障の原因になっていた。
【0005】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、スラリによる汚損を効果的に抑止することがで
きるワイヤソーを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
前記目的を達成するために、一方のワイヤリールから繰
り出され、他方側のワイヤリールに巻き取られるワイヤ
を加工室内に設置された複数本のグルーブローラに巻き
掛けてワイヤ列を形成し、該ワイヤ列にスラリを供給し
ながら被加工物を押し当てて多数枚のウェーハに切断す
るワイヤソーにおいて、前記一方のワイヤリールから繰
り出され、複数個のガイドローラによって前記加工室内
に導かれるワイヤの走行路と、前記加工室から繰り出さ
れ、複数個のガイドローラによって前記他方側のワイヤ
リールに導かれるワイヤの走行路を、それぞれ密閉可能
な架線室内に形成したことを特徴とする。
【0007】本発明によれば、一方のワイヤリールから
繰り出され、複数個のガイドローラによって加工室内に
導かれるワイヤの走行路と、加工室から繰り出され、複
数個のガイドローラによって他方側のワイヤリールに導
かれるワイヤの走行路とが、それぞれ密閉可能な架線室
内に形成されている。したがって、ワイヤに付着したス
ラリは、加工室と架線室内にのみ飛散し周囲を汚染する
ことがない。また、架線室に飛散したスラリは架線室全
体を洗浄することにより、容易に除去することができ、
メンテナンス性が向上する。
【0008】また、請求項2に係る発明は、前記目的を
達成するために、前記ワイヤの走行路を形成する複数個
のガイドローラのうちスライド可能な可動ガイドローラ
は、前記架線室の壁面に形成されたスリットに沿ってス
ライド移動し、該スリットは前記可動ガイドローラとと
もにスライドするシール部材によってシールされている
ことを特徴とする。
【0009】本発明によれば、可動部が架線室から完全
にシールされるため、スラリの付着による可動部の故障
を有効に防止することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に従って本発明に
係るワイヤソーの実施の形態について詳説する。まず、
本実施の形態のワイヤソーの概要について説明する。図
1は、本実施の形態のワイヤソー10の全体構成を示す
斜視図である。同図に示すように、本実施の形態のワイ
ヤソー10は、主として、切断を行うワイヤソー本体1
1と、そのワイヤソー本体11の切断部にスラリを供給
するスラリ供給ユニット42から構成されている。
【0011】ワイヤソー本体11には、一対のワイヤリ
ール12A、12Bが設置されている(図1では一方側
のワイヤリール12Aのみ図示)。一方側のワイヤリー
ル12Aから繰り出されたワイヤ14は、複数のガイド
ローラ16A、16A、…によって4本のグルーブロー
ラ18、18、…にガイドされる。そして、その4本の
グルーブローラ18に一定ピッチで巻き掛けられること
により上部に水平なワイヤ列20を形成する。ワイヤ列
20を形成したワイヤ14は、ワイヤ列20を挟んで左
右対称に配置されている図示しない他方側のガイドロー
ラ16B、16B、…にガイドされることにより図示し
ない他方側のワイヤリールにガイドされる。そして、そ
の他方側のワイヤリール12Bに巻き取られる。
【0012】前記ガイドローラ16A、16Bによって
ワイヤ列20の両側に形成されているワイヤ走行路に
は、それぞれトラバースユニット22A、22B、ダン
サユニット24A、24Bが配設されている(一方側の
み図示)。ワイヤ案内装置は、ワイヤ14がワイヤリー
ル12A、12Bから一定ピッチで繰り出されるように
ガイドするとともに、ワイヤ14がワイヤリール12
A、12Bに一定ピッチで巻き取られるようにガイドす
る。また、ダンサユニット24A、24Bは、走行する
ワイヤ14に一定の張力を付与する。
【0013】前記4本のグルーブローラ18のうち1本
のグルーブローラ18及び前記一対のワイヤリール12
A、12Bには、それぞれ正逆回転可能なモータ26、
28A、28Bが連結されており、これらのモータ2
6、28A、28Bを同期させて駆動することにより、
ワイヤ14が一対のワイヤリール12A、12B間を高
速で往復走行する。
【0014】ワイヤ列20の上方にはワークフィードテ
ーブル30が配設されており、該ワークフィードテーブ
ル30はフィードベース32にスライド自在に設けられ
ている。ワークフィードテーブル30は、フィードベー
ス32に設置されたワークフィードモータ34を駆動す
ることにより、ワイヤ列20に対して垂直に昇降移動す
る。被加工物であるインゴットInは、このワークフィ
ードテーブル30の下部に結晶方位合わせした状態で装
着される。
【0015】一方、ワイヤ列20の下方にはオイルパン
36が設置されている。後述するように加工時にワイヤ
列20に供給されたスラリは、このオイルパン36に回
収される。オイルパン36には図示しない回収パイプが
接続されており、該回収パイプの他端はスラリ回収タン
ク40に連結されている。したがって、オイルパン36
に回収されたスラリは、この回収パイプを介してスラリ
回収タンク40に貯留される。
【0016】スラリ供給ユニット42は、移動自在な台
車44上にスラリタンク46、熱交換器50、供給ポン
プ52及び流量計54等が搭載されて構成されている。
スラリタンク46には図示しない配管が接続されてお
り、該配管の他端は図示しない回収ポンプを介してスラ
リ回収タンク40に接続されている。前記スラリ回収タ
ンク40に貯留されたスラリは、前記回収ポンプに汲み
上げられることによりスラリタンク46に送液される。
【0017】一方、スラリタンク46に回収されたスラ
リは、該スラリタンク46に設置された供給ポンプ52
で汲み上げることにより、ワイヤ列20の上方に設置さ
れた図示しないスラリノズルに送液され、該スラリノズ
ルからワイヤ列20に向けて噴射される。スラリノズル
から噴射されたスラリは、加工に供されたのち、前述し
たようにオイルパン36で回収され、スラリ回収タンク
40を介してスラリタンク46に戻される。すなわち、
スラリは循環供給される。
【0018】なお、スラリタンク46に貯留されている
スラリは、熱交換器50に循環供給されており、これよ
り常に一定温度になるように調整されている。以上のよ
うに構成されたワイヤソー10において、インゴットは
次のように切断される。すなわち、まず、インゴットを
ワークフィードテーブル30に装着する。次に、モータ
26、28を同期駆動させることによりワイヤ14を高
速で往復走行させる。これにより、ワイヤ列20が高速
で往復走行する。次に、ワークフィードテーブル30を
ワイヤ列20に向けて下降させる。これと同時に図示し
ないスラリノズルからワイヤ列20に向けてスラリを噴
射する。この結果、インゴットが高速走行するワイヤ列
20に押し付けられるとともに、そのワイヤ列20に供
給されたスラリのラッピング作用によって多数枚のウェ
ーハに同時に切断される。
【0019】次に、本実施の形態のワイヤソー10の要
部の構成について説明する。上述したように、ワイヤソ
ー10のワイヤ列20は、一対のワイヤリール12A、
12B間を走行するワイヤ14を4本のグルーブローラ
18、18、…に巻き掛けることにより形成される。そ
して、このワイヤ列20を形成するワイヤ14は、各ワ
イヤリール12とグルーブローラ18との間を複数個の
ガイドローラ16A、16A、…、16B、16B、…
にガイドされながら走行する。
【0020】ところで、上述したようにワイヤソーで
は、インゴットInの切断に際してワイヤ列20にスラ
リを供給している。このワイヤ列20に供給されたスラ
リは周囲に飛散し、ワイヤソー本体11を汚損させる原
因となる。そこで、本実施の形態のワイヤソー10で
は、図2に示すように、ワイヤ列20を形成するグルー
ブローラ18、18、…を加工室60内に設置する。そ
して、一方のワイヤリール12Aから繰り出され、加工
室60内に導かれるワイヤ14の走行路と、加工室60
から繰り出され、他方側のワイヤリール12Bに導かれ
るワイヤ14の走行路を、それぞれ架線室62A、62
B内に形成する。これにより、ワイヤ14は加工室60
又は架線室62A、62B内のみを走行するようにな
り、スラリは加工室60内又は架線室62A、62B内
にのみ飛散するようになる。具体的には、次のように構
成されている。
【0021】前記加工室60は、前記インゴットInの
送り機構(ワークフィードテーブル30、フィードベー
ス32等)を含み4本のグルーブローラ18、18、…
全体を囲うように形成されている。そして、その正面部
に設置された扉64を閉めることにより内部が密閉でき
るように構成されている。一方、架線室62Aは、ワイ
ヤリール12Aから繰り出され、前記加工室60内に導
かれるワイヤ14の全体が囲われるように形成されてい
る。そして、その側面部に設置された扉66Aを閉める
ことにより内部が密閉できるように構成されている。図
3は、この架線室62Aの内部構造を示す正面図であ
る。同図に示すように、ワイヤリール12Aから繰り出
されたワイヤ14を加工室60内にガイドするガイドロ
ーラ16A、16A、…は、すべて架線室62内に設置
されている。
【0022】ところで、前記のごとくガイドローラ16
A、16A、…は、すべて架線室62A内に設置されて
いるが、トラバースユニット22Aを構成するガイドロ
ーラ16A1 、16A2 と、ダンサユニット24Aを構
成するガイドローラ(ダンサローラ)16A4 は、それ
ぞれその機能を確保するために鉛直方向にスライド可能
に構成されていなければならない。
【0023】そこで、これらのガイドローラ(可動ガイ
ドローラ)16A1 、16A2 、16A4 は架線室62
Aの壁面62aに形成されたスリット68、70に沿っ
てスライド可能に構成し、該スリット68、70はシー
ルすることによって架線室62A外にスラリが飛散しな
いように構成する。具体的には次のような構成になって
いる。
【0024】まず、トラバースユニット22Aの設置部
位の構成について説明する。図3に示すように、トラバ
ースユニット22Aは、前記ガイドローラ16A1 、1
6A 2 を有するガイドユニット72が、ワイヤリール1
2の軸線方向に沿って往復移動することにより、ワイヤ
リール12Aからワイヤ14を一定ピッチでガイドす
る。このガイドユニット72は、前記ガイドローラ16
1 、16A2 と、そのガイドローラ16A1 、16A
2 が配設されたスライドプレート74とから構成されて
いる。
【0025】スライドプレート74は、前記架線室62
Aの壁面62aに形成されたスリット68内をスライド
し、その背面には図4に示すように前記架線室62A外
に設置されたロッドレスシリンダ76のキャリッジ78
が連結されている。ガイドユニット72は、このロッド
レスシリンダ76を駆動することによりワイヤリール1
2Aに沿って上下動する。
【0026】また、スライドプレート74の上端部に
は、スリット68の幅よりも広く形成されたシート80
(シール部材)が取り付けられており、該シート80の
他端はスライドプレート74の下端部に取り付けられて
いる。このシート80は、支持フレーム82に配設され
た4本のガイドロール84、84、…に巻きかけられて
おり、前記ガイドユニット72と共にスライドしてスリ
ット68の開口部を常にシールする。
【0027】前記のごとくトラバースユニット22Aを
構成することにより、ガイドローラ16A1 、16A2
のみが架線室62A内に配設され、駆動機構は架線室6
2A外で完全にシールされるため、駆動機構にスラリが
掛かり故障することがなくなる。なお、図4において、
符号86はスプリングであり、シート80の途中に配設
されてシート80に一定の張力を付与している。
【0028】次に、ダンサユニット24Aの設置部位の
構成について説明する。図3に示すように、ダンサユニ
ット24Aは、上下方向にスライド自在に設けられたガ
イドローラ(ダンサローラ)16A4 にワイヤ14を巻
き掛けることにより、ワイヤ14に一定の張力を付与す
る。ガイドローラ16A4 は、スライドブロック90に
設けられており、該スライドブロック90は、前記架線
室62Aの壁面62aに形成されたスリット70内をス
ライドする。このスライドブロック90の背面には、図
5に示すようにリニアガイド92が固着されており、該
リニアガイド92は前記架線室62A外に配設されたガ
イドレール94上をスライド自在に設けられている。
【0029】前記ガイドレール94が敷設されているベ
ースフレーム96には、ガイドレール94に沿って連通
孔98が形成されており、該連通孔98にはウェイト1
00が挿入されている。ウェイト100の上端部には吊
りワイヤ102が連結されており、該吊りワイヤ102
の他端はスライドブロック90に連結されている。この
吊りワイヤ102は、支持フレーム104の上部に配設
された定滑車106に巻きかけられており、これにより
前記ガイドローラ16A4 にウェイト100の荷重が架
けられる。そして、これによりガイドローラ16A4
巻きかけられたワイヤ14に一定の張力が付与される。
【0030】また、スライドブロック90の上端部に
は、前記スリット68の幅よりも広く形成されたシート
(シール部材)108が取り付けられており、該シート
108の他端はスライドブロック90の下端部に取り付
けられている。このシート108は、支持フレーム10
4に配設された4本のガイドロール110、110、…
に巻きかけられており、前記スライドブロック90と共
にスライドしてスリット70の開口部を常にシールす
る。
【0031】前記のごとくダンサユニット24Aを構成
することにより、ガイドローラ16A4 のみが架線室6
2A内に配設され、スライド機構は架線室62A外で完
全にシールされるため、スライド機構にスラリが掛かり
故障することがなくなる。なお、図5において、符号1
12はスプリングであり、シート108の途中に配設さ
れてシート108に一定の張力を付与している。
【0032】一方の架線室62Aは前記のごとく構成さ
れるが、他方側の架線室62Bも上記と同様の構成であ
る。したがって、その構成の説明については省略する。
前記のごとく構成された本実施の形態のワイヤソー10
によれば、一対のワイヤリール12A、12B間を走行
するワイヤ14は、常に架線室62A、62B又は加工
室内60内を走行することとなり、スラリが付着したま
ま走行しても、スラリは架線室62A、62B又は加工
室60内のみに飛散するので、周囲が汚染されることが
ない。
【0033】また、架線室62A、62B又は加工室6
0内に飛散したスラリは、架線室62A、62B又は加
工室60内全体を洗浄することにより、容易に除去する
ことができ、メンテナンス性も向上する(ガイドローラ
16A、16Bを個別に洗浄するのではなく、架線室6
2A、62B又は加工室60内全体を一括して洗うこと
ができ、洗浄作業が簡単になる。)。
【0034】さらに、トラバースユニット22Aを構成
するガイドローラ16A1 、16A 2 と、ダンサユニッ
ト24Aを構成するガイドローラ16A4 が、それぞれ
架線室62Aの壁面62aに形成されたスリット68、
70内をスライドするように構成されており、該スリッ
ト68、70はシート80、108によってシールされ
ているため、これらの駆動機構やスライド機構にスラリ
が掛かって汚損されるのを有効に防止することができ
る。
【0035】また、ワイヤ14が、常に架線室62A、
62B又は加工室60内を走行することにより、ワイヤ
14がガイドローラ16A、16Bから脱線した場合
や、断線した場合であっても、その脱線したワイヤや断
線したワイヤが他の機器を損傷するのを有効に防止する
ことができる。すなわち、ワイヤ14は常に架線室62
A、62B又は加工室60内を走行し、ワイヤソー10
を構成する他の機器からは隔離された状態にあるで、断
線又は脱線した場合であっても、そのワイヤ14がワイ
ヤソー10を構成する他の機器に接触することはなく、
これらの機器が損傷することもない。
【0036】なお、本実施の形態では、スリット68、
70のシール構造として、スライドプレート74又はス
ライドブロック90と共にスライドする無端状のシート
80、108を使用しているが、シール構造はこれに限
定されるものではない。たとえば、ジャバラ等の伸縮自
在なシートによってスリット68、70をシールするよ
うにしてもよいし、また、スライドプレート74又はス
ライドブロック90と共にスライドする板状体によって
スリット68、70をシールするようにしてもよい。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
一対のワイヤリール間を走行するワイヤは、常に加工室
又は架線室内を走行すため、スラリが付着したままワイ
ヤが走行しても、スラリは加工室と架線室内にのみ飛散
し周囲を汚染することがない。また、架線室に飛散した
スラリは架線室全体を洗浄することにより、容易に除去
することができメンテナンス性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】ワイヤソーの全体構成を示す斜視図
【図2】本発明に係るワイヤソーの要部の構成を示す平
面図
【図3】架線室内の内部構造を示す正面図
【図4】トラバースユニット設置部位の構成を示す側面
断面図
【図5】ダンサユニット設置部位の構成を示す側面断面
【符号の説明】
10…ワイヤソー 11…ワイヤソー本体 12A、12B…ワイヤリール 14…ワイヤ 16A、16B…ガイドローラ 18…グルーブローラ 20…ワイヤ列 22A、22B…トラバースユニット 24A、24B…ダンサユニット 42…スラリ供給ユニット 60…加工室 62A、62B…架線室 68、70…スリット 80、108…シート In…インゴット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方のワイヤリールから繰り出され、他
    方側のワイヤリールに巻き取られるワイヤを加工室内に
    設置された複数本のグルーブローラに巻き掛けてワイヤ
    列を形成し、該ワイヤ列にスラリを供給しながら被加工
    物を押し当てて多数枚のウェーハに切断するワイヤソー
    において、 前記一方のワイヤリールから繰り出され、複数個のガイ
    ドローラによって前記加工室内に導かれるワイヤの走行
    路と、前記加工室から繰り出され、複数個のガイドロー
    ラによって前記他方側のワイヤリールに導かれるワイヤ
    の走行路を、それぞれ密閉可能な架線室内に形成したこ
    とを特徴とするワイヤソー。
  2. 【請求項2】 前記ワイヤの走行路を形成する複数個の
    ガイドローラのうちスライド可能な可動ガイドローラ
    は、前記架線室の壁面に形成されたスリットに沿ってス
    ライド移動し、該スリットは前記可動ガイドローラとと
    もにスライドするシール部材によってシールされている
    ことを特徴とする請求項1記載のワイヤソー。
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