JP2000217276A - 配電系統監視制御装置とそれを実行するプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

配電系統監視制御装置とそれを実行するプログラムを記録した記録媒体

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JP2000217276A
JP2000217276A JP1202499A JP1202499A JP2000217276A JP 2000217276 A JP2000217276 A JP 2000217276A JP 1202499 A JP1202499 A JP 1202499A JP 1202499 A JP1202499 A JP 1202499A JP 2000217276 A JP2000217276 A JP 2000217276A
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accident
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Yumiko Kosakata
由美子 小坂田
Makiko Shioda
真規子 汐田
Hiroaki Sugiyama
博昭 杉山
Sachiko Nakabe
佐知子 中部
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Original Assignee
Toshiba Corp
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  • Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)
  • Remote Monitoring And Control Of Power-Distribution Networks (AREA)
  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
  • Safety Devices In Control Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 区間数の多い配電線での事故発生時に、健全
停電区間への停電復旧時間を短縮する。 【解決手段】 配電用遮断器の状態変化及び再閉路から
再遮断するまでの時間をもとに配電系統事故と事故区間
を検出する。そして配電用遮断器の再々閉路待ち時間を
監視している間に、事故区間の負荷側健全停電区間に対
する融通手順を作成し、実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配電系統の監視制
御を行なう配電系統監視制御装置とそれを実行するプロ
グラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】図15は従来装置を示す図である。配電
系統監視制御装置1は電子計算機からなり、系統状態監
視手段11、制御手段12、事故区間検出手段13、手
順作成手段14、手順実行手段15、タイマー監視手段
16を有し、遠方監視制御装置2と通信媒体を介して接
続されている。
【0003】系統状態監視手段11は遠方監視制御装置
2から入力された配電用遮断器(以後、FCBと称す)
のOFF状態への変化及びFCBに設置してある過電流
リレー,地絡検出リレーなどの動作情報を検知し、事故
区間検出手段13に通知する。
【0004】配電系統監視制御装置1の監視対象である
配電系統は、FCBを起点とし、複数の開閉器によって
複数の区間に分割された樹枝状系統であり、個々の系統
が末端で連係開閉器によって接続された開放ループ状態
となっている。FCBから連係開閉器までの配電線は、
区分開閉器によって複数の区間に分割されている。配電
系統での事故点を検出するために、区分開閉器には時限
が設定されている。
【0005】充電時投入状態の区分開閉器の両側が停電
すると開閉器は自動的に開路(無電圧開放)するが、こ
の状態の開閉器の電源側に電圧が印加されると開閉器は
設定時限後に投入する(時限投入・時限順送)。配電系
統で事故が発生すると、事故電流を検知してFCBがO
FF状態に変化することによって供給範囲の配電系統は
停電し、区分開閉器は無電圧開放状態に変化する。
【0006】FCBは設定された「再閉路待ち時間」後
にON状態に変化(再閉路)し、各区間は開閉器の時限
投入によって電源側から順次充電するが、事故区間まで
充電すると事故を再度検知するためFCBは再びOFF
状態に変化する(再遮断)。各区分開閉器は、一定間隔
で1つずつ投入するように予め時限設定されているた
め、FCBの再閉路から再遮断までの時間を時限で割れ
ば電源側から何番目の区間が事故区間かを決定すること
ができる。
【0007】事故区間検出手段13は上記した方法によ
って事故区間を決定し、タイマー監視手段16を起動す
る。タイマー監視手段16はFCBの再々閉路待ち時間
を監視し、再々閉路待ち時間中は他の処理を抑制する。
これは、FCBの再々閉路が行なわれるまでの系統状態
を「不安定」であるとみなし、不安定状態では他の系統
操作を一切実施していないためである。実際は、この時
間内にFCBの状態は変化せず、そのため負荷側の開閉
器にも状態変化が発生することはまれである。
【0008】その後再々閉路待ち時間が終了すると、他
の処理の抑制を解除し、先ほど検出した事故区間の電源
側区間への順送を実施し、事故区間の電源側開閉器がロ
ック状態であることを確認してから、手順作成手段1
4,手順実行手段15を起動して、融通手順を作成し、
負荷側健全停電区間を復旧する。
【0009】図16に従来装置による事故発生及び融通
手順作成,実行のタイミングを示す。折れ線L91は、
実行発生後の時間の経過に伴なうFCBのON/OFF
状態変化を示している。L91においてtt1は再閉路
待ち時間、ttxは時限順送機能によって再遮断するま
での時間、tt2は再々閉路待ち時間、tt1xは再々
閉路後の事故区間までの順送時間を示す。
【0010】又、L92においてtta1は手順作成手
段14による融通手順作成時間、tta2は手順実行手
段15による融通手順実行時間を示す。図16に示す通
り、事故発生後、事故区間以外の停電区間は「(再閉路
待ち時間)+(再遮断するまでの時間)+(再々閉路待
ち時間)+(事故区間の電源側区間までの順送時間)+
(開閉器状態監視時間)+(融通手順作成時間)」の間
停電することになる。なお、前述した各時間のうち再々
閉路待ち時間は一番長く通常数十秒程度、その他の時間
は2,3秒程度である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、F
CBの初回遮断、即ち、事故発生を検出してから、
「(再閉路待ち時間)+(再遮断するまでの時間)+
(再々閉路待ち時間)+(事故区間の電源側区間までの
順送時間)+(開閉器状態監視時間)+(融通手順作成
時間)」が全て経過するまで事故区間の負荷側停電区間
は復旧できない。このため、区間数の多い配電線での事
故発生時には、事故区間の負荷側停電区間の停電発生か
ら復旧までの時間が長くなることがあった。
【0012】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであり、健全停電区間への停電復旧を短縮できる
配電系統監視制御装置とそれを実行するためのプログラ
ムを記録した記録媒体を提供することを目的としてい
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の[請求項1]に
係る配電系統監視制御装置は、配電用遮断器の状態変化
及び再閉路から再遮断までの時間をもとに配電系統事故
と事故区間を検出する手段と、前記配電用遮断器の持つ
再閉路及び再々閉路待ち時間を監視する手段と、前記再
々閉路待ち時間を監視している間に事故により停電して
いる事故区間の負荷側区間に対して他の配電線から送電
する手順を作成する手段と、同じく再々閉路待ち時間を
監視している間に作成した手順を順次遠方制御により実
行する手段とを備えた。その結果、FCBの状態変化及
び再閉路から再遮断までの時間をもとに配電系統事故と
事故区間を検出し、FCBの再々閉路待ち時間を監視し
ている間に事故区間の負荷側健全停電区間に対する融通
手順を作成・事故する。
【0014】本発明の[請求項2]に係る配電系統監視
制御装置は、[請求項1]において、再遮断後の再々閉
路待ち時間中に手順作成のみを行ない、再々閉路成功後
に手順実行を行なう構成とした。その結果、FCBの状
態変化及び再閉路から再遮断までの時間をもとに配電系
統事故と事故区間を検出し、FCBの再々閉路待ち時間
を監視している間に事故区間の負荷側健全停電区間に対
する融通手順を作成し、FCB再々閉路後の電源側区間
への順送及び事故区間の電源側開閉器の状態確認後に、
作成した手順を実行する。
【0015】本発明の[請求項3]に係る配電系統監視
制御装置は、配電用遮断器の状態変化及び再閉路から再
遮断までの時間をもとに配電系統事故と事故区間を検出
する手段と、前記配電用遮断器の持つ再閉路及び再々閉
路待ち時間を監視する手段と、前記再々閉路待ち時間を
監視している間に事故区間の負荷側健全停電区間に対す
る融通手順を作成する手段と、前記負荷側健全停電区間
に融通するに際し玉突き融通が必要な場合に玉突き手順
を作成する手段と、前記再々閉路待ち時間を監視してい
る間に前記玉突き手順のみを実行し、その他の送電手順
は配電用遮断器の再々閉路後に実行する手段とを備え
た。その結果、FCBの状態変化及び再閉路から再遮断
までの時間をもとに配電系統事故と事故区間を検出し、
FCBの再々閉路待ち時間を監視している間に、事故区
間の負荷側の健全停電区間に対する融通手順を作成し、
事故区間の負荷側に融通するために玉突き融通が必要な
場合には、FCBの再々閉路実施前に玉突き手順を作成
し、再々閉路後の電源側区間への順送並びに事故区間の
電源側開閉器の状態確認後に負荷側健全停電区間への送
電手順を事故する。
【0016】本発明の[請求項4]に係る配電系統監視
制御装置は、[請求項3]において、配電用遮断器の状
態変化から配電系統事故を検出する手段と、事故検出時
に事故が発生した配電線の全区間が停電したと仮定して
その周りの配電線に対して予備力を上げるための玉突き
手順を作成する手段と、前記作成した玉突き手順を順次
遠方制御により実行する手段と、再閉路から再遮断まで
の時間をもとに事故区間を検出する手段と、配電用遮断
器の持つ再閉路及び再々閉路待ち時間を監視する手段
と、前記再々閉路待ち時間を監視している間に事故によ
り停電している事故区間の負荷側区間に対して他の配電
線から送電する手順を作成する手段と、この作成した手
順を順次遠方制御により実行する手段とを備えた。その
結果、FCBの状態変化から配電系統事故を検出した
後、FCB再閉路待ち時間内に事故が発生した配電線の
全区間が停電したと仮定してその周りの配電線に対して
平均的に予備力を上げるための玉突き手順を作成・実行
し、FCB再遮断後に、再閉路から再遮断までの時間を
もとに事故区間を検出して、再々閉路待ち時間中に、事
故区間の負荷側区間に対する融通手順を作成し、実行す
る。
【0017】本発明の[請求項5]に係る配電系統監視
制御装置は、配電用遮断器の状態変化から配電系統事故
を検出する手段と、前記配電用遮断器の再閉路後に事故
発生配電線の開閉器を順投手段により事故区間を検出す
る手段と、前記配電用遮断器の持つ再閉路及び再々閉路
待ち時間を監視する手段と、前記再々閉路待ち時間を監
視している間に事故により停電している事故区間の負荷
側区間に対して他の配電線から送電する手順を作成する
手段と、同じく再々閉路待ち時間を監視している間に作
成した手順を順次遠方制御により実行する手段とを備え
た。その結果、FCBの状態変化から配電系統事故を検
出し、事故発生配電線の開閉器を電源側から順次遠方制
御により投入することによって事故区間を検出した後、
FCBの再々閉路待ち時間を監視している間に事故区間
の負荷側区間に対する融通手順を作成し、実行する。
【0018】本発明の[請求項6]に係る配電系統監視
制御装置は、[請求項1]又は[請求項2]又は[請求
項5]において、事故区間検出手段により検出された区
間の誤差を考慮し、安全な系統操作を提供すべく手順実
行範囲をチェックする手段を備えたこ。その結果、事故
区間検出手段により検出された区間の誤差を考慮し、安
全な系統操作を提供すべく手順実行範囲をチェックする
手段を備え、誤差に影響のない区間に送電する手順のみ
を再々閉路待ち時間内に実行し、残りの区間に対して
は、FCBの再々閉路,事故区間の電源側区間への順送
及び事故区間の電源側開閉器の状態確認の後に実行す
る。
【0019】本発明の[請求項7]に係る配電系統監視
制御装置は、変圧器の状態変化から変圧器事故を検出す
る手段と、前記変圧器の状態変化発生から状態が確定す
るまでの時間を監視する手段と、前記変圧器事故により
停電している事故区間の負荷側区間に対して他の配電線
から送電する手順を作成する手段と、ここで作成した手
順を順次遠方制御により実行する手段とを備えた。その
結果、バンクの状態変化からバンク事故を検出した後バ
ンク事故を確定するまでの時間を監視している間に、事
故区間の負荷側区間に対する融通手順を作成し、実行す
る。
【0020】本発明の[請求項8]に係る配電系統監視
制御装置は、配電用遮断器の状態変化及び再閉路から再
遮断までの時間をもとに配電系統事故と事故区間を検出
する手段と、配電用遮断器の持つ再閉路及び再々閉路待
ち時間を監視する手段と、事故により停電している事故
区間の負荷側区間に対して他の配電線から送電する手順
を作成する手段と、前記停電が発生した場合に、他の区
間よりも優先的に復旧する必要がある区間の情報を保存
する手段と、前記作成した手順によって復旧される区間
が、前記優先復旧区間の情報と一致していた場合に配電
用遮断器の再々閉路を待つことなく手順を実行する手段
とを備えた。その結果、停電が発生した場合に、他の区
間よりも優先的に復旧する必要がある区間の情報を保存
しており、FCBの状態変化及び再閉路から再遮断まで
の時間をもとに配電系統事故と事故区間を検出し、FC
Bの再々閉路待ち時間を監視している間に、事故区間の
負荷側区間に対する融通手順を作成し、事故区間の負荷
側停電区間が、前記優先復旧区間の情報と一致していた
場合にFCBの再々閉路を待つことなく手順を実行す
る。
【0021】本発明の[請求項9]に係る配電系統監視
制御装置は、配電用遮断器の状態変化及び再閉路から再
遮断までの時間をもとに配電系統事故と事故区間を検出
する手段と、前記配電用遮断器の持つ再閉路及び再々閉
路待ち時間を監視する手段と、事故により停電している
事故区間の負荷側区間に対して他の配電線から送電する
手順を作成する手段と、前記作成した手順を順次遠方制
御により実行する手段と、前記監視対象時間の終了を融
通手順の作成及び実行手段に通知し実行中のこれらの処
理を中止せしめる手段とを備えた。その結果、FCBの
状態変化及び再閉路から再遮断までの時間をもとに配電
系統事故と事故区間を検出し、FCBの再々閉路待ち時
間を監視している間に、事故区間の負荷側区間に対する
融通手順を作成し、実行する。又、融通手順の作成又は
実行中に監視対象時間が終了した場合に実行中のこれら
の処理を中止する。
【0022】本発明の[請求項10]に係る配電系統監
視制御装置は、配電用遮断器の状態変化及び再閉路から
再遮断までの時間をもとに配電系統事故と事故区間を検
出する手段と、前記配電用遮断器の持つ再閉路及び再々
閉路待ち時間を監視する手段と、予め想定される事故に
対する復旧手順を保持する手段と、前記検出した事故を
保持している復旧手順と照合して検索する手段と、この
検御により実行する手段とを備えた。その結果、予め想
定される事故に対する復旧手順を保持しており、FCB
の状態変化及び再閉路から再遮断までの時間をもとに検
出した配電系統事故と事故区間が保持しているものと一
致した場合に、FCBの再々閉路待ち時間を監視してい
る間に、融通手順を作成することなく保持している手順
を実行する。
【0023】本発明の[請求項11]に係る配電系統監
視制御装置は、配電用遮断器の状態変化及び再閉路から
再遮断までの時間をもとに配電系統事故と事故区間を検
出する手段と、特定の根拠により予想される事故の頻発
区間を保存する手段と、事故を模擬的に発生する手段
と、前記事故区間の負荷側健全停電区間に対する融通手
順を作成する手段と、この作成した融通手順を順次遠方
制御により実行する手段とを備えた。その結果、特定の
根拠により予想される事故の頻発区間を保持しており、
事故を模擬的に発生させて融通手順を作成し、その手順
を保存する。FCBの状態変化及び再閉路から再遮断ま
での時間をもとに検出した配電系統事故と事故区間が、
保存している事故区間と一致する場合には、FCBの再
々閉路待ち時間を監視している間に保存してある融通手
順を実行する。
【0024】本発明の[請求項12]に係る配電系統監
視制御装置は、配電用遮断器の状態変化及び再閉路から
再遮断までの時間をもとに配電系統事故と事故区間を検
出する手段と、前記配電用遮断器の持つ再閉路及び再々
閉路待ち時間を監視する手段と、前記再々閉路待ち時間
を監視している間に事故区間の負荷側区間に対する融通
手順を作成する手段と、同じく再々閉路待ち時間を監視
している間に作成した手順を順次実行する手段と、前記
再々閉路待ち時間を監視している間に事故区間の電源側
停電区間への融通手順を作成・実行する手段と、前記配
電用遮断器の再々閉路後に事故区間の電源側区間への融
通を解消する手段とを備えた。その結果、FCBの状態
変化及び再閉路から再遮断までの時間をもとに配電系統
事故と事故区間を検出し、FCB再々閉路待ち時間を監
視している間に事故区間の負荷側区間に対する融通手順
及び電源側停電区間への融通手順を作成し、実行する。
又、FCBの再々閉路後に事故区間の電源側区間への融
通を解消する。
【0025】本発明の[請求項13]に係る記録媒体
は、 コンピュータによって配電系統監視制御装置を制
御するためのプログラムを記録した記録媒体であって、
配電用遮断器の状態変化及び再閉路から再遮断までの時
間をもとに配電系統事故と事故区間を検出する手段を実
行する機能と、前記配電用遮断器の持つ再閉路及び再々
閉路待ち時間を監視する手段と実行する機能と、前記再
々閉路待ち時間を監視している間に事故により停電して
いる事故区間の負荷側区間に対して他の配電線から送電
する手順を作成する手段を実行する機能と、同じく再々
閉路待ち時間を監視している間に作成した手順を順次遠
方制御により実行する手段を実行する機能とを実現する
ためのプログラムを記録した記録媒体である。
【0026】
【発明の実施の形態】([請求項1]に対応)図1は本
発明の[請求項1]の実施の形態における処理のタイミ
ングを説明する図である。なお、本実施の形態における
ハード構成は従来例として示す図15と同じであるため
説明を省略する。
【0027】次に作用について説明するが、事故発生に
よりFCBを遮断し、再閉路待ち時間後に再閉路して順
投機能にて事故区間を検出して再遮断するまでは従来例
と同じである。即ち、事故区間検出手段13は従来技術
と同様の方法によって事故区間を決定する。事故区間を
決定すると事故区間検出手段13は、事故区間の検出及
び検出した事故区間をタイマー監視手段16に通知す
る。
【0028】タイマー監視手段16は、事故区間検出の
通知を受けた後、再々閉路待ち時間の計数を開始すると
共に、手順作成手段14を起動する。この手順作成手段
14は、事故区間検出手段13から通知された事故区間
の負荷側停電区間への連係配電線からの送電手順を作成
する。
【0029】なお、融通手順の作成方法については、特
願平4−263200号,特願平4−233997号等
に記載されており、ここでは省略する。融通手順の作成
が終了すると、手順実行手段15は制御手段12に順次要
求を出すことにより手順を実行し、健全停電区間への融
通を実施する。即ち、融通手順作成とその手順の実行は
いずれも再閉路待ち時間の経過中に行なわれる。
【0030】図1に本実施の形態による事故発生及び融
通手順作成,実行のタイミングを示す。折れ線L1は事
故発生後の時間の経過に伴なうFCBのON/OFF状
態変化を示している。L1においてt1は再閉路待ち時
間、txは時限順送機能によって再遮断するまでの時
間、t2は再々閉路待ち時間を示す。
【0031】又、L2は本実施の形態による融通手順の
作成と実行のタイミングを示している。L2においてt
a1は手順作成手段14による融通手順作成時間、ta
2は手順実行手段15による融通手順実行時間を示す。
手順実行時間ta2には、手順実行手段15が制御手段
12に一手順ずつの制御要求を出す時間、制御手段12
が遠制装置2からの応答を待つ時間を含んでいる。
【0032】本実施の形態によれば、FCBの再遮断に
よって事故区間を認識した後、FCBの再々閉路を待つ
ことなく融通手順を作成,実行することにより、事故区
間の負荷側、即ち、健全停電区間の復旧ができるため、
健全停電区間の停電時間を(再々閉路待ち時間)+(時
限順送確認時間)+(開閉器状態監視時間)だけ短縮す
ることができる。
【0033】([請求項2]に対応)図2は他の実施の
形態を示す構成図である。図2において図15と同一部
分については同一符号を付して説明を省略する。本実施
の形態では融通手順を再々閉路待ち時間内で行なうこと
により、健全停電区間への停電時間を手順計算時間だけ
短縮するようにしたものである。したがって構成として
は系統状態監視手段11の出力を手順実行手段15へ入
力する構成とした。
【0034】次に作用について説明すると、監視制御装
置1が、系統状態監視手段11により遠制装置2からの
情報を検知した後、事故区間検出手段13,タイマー監
視手段16を介し、手順作成手段14が起動され、手順
作成手段14が事故区間の負荷側停電区間への融通手順
を作成するまでについては、上述した[請求項1]の説
明に同じである。
【0035】その後手順作成手段14は、再々閉路後に
系統状態監視手段11が遠制装置2から事故区間を検知
した後、手順実行手段15を起動する。手順実行手段1
5が制御手段12,遠制装置2を介して、健全停電区間
への融通が実施されるまでについては、上述した[請求
項1]の説明に同じである。
【0036】上記実施の形態によれば、FCBの再遮断
によって事故区間を認識した後、FCBの再々閉路待ち
時間を監視している間に融通手順を作成できるため、健
全停電区間の停電時間を融通手順作成時間ta1だけ短
縮することができる。
【0037】([請求項3]に対応)図3は更に他の実
施の形態を示す構成図である。図3において図15と同
一部分については同一符号を付して説明を省略する。本
実施の形態では玉突き手順検索を再々閉路待ち時間に行
なって、少ない手順で健全停電区間に融通しようとする
ものである。そのために付加したものは玉突き手順検索
手段17である。
【0038】次に作用について説明するが、配電系統監
視制御装置1が、系統状態監視手段11により遠方監視
制御装置2からの情報を検知した後、事故区間検出手段
13を介しタイマー監視手段16が起動されるまでについ
ては、上記した[請求項1]の説明に同じである。
【0039】タイマー監視手段16は、事故区間検出手
段13から通知された事故区間を玉突き手順検索手段1
7に通知する。玉突き手順検索手段17は、事故区間を
有する配電線に連係している配電線に対して平均的に予
備力を上げるための送電手順を作成する。なお、玉突き
手順とは、融通対象区間に隣接する配電線に前記融通対
象区間の総区間負荷を融通するだけの予備力がない場
合、隣接配電線の一部分の負荷を別の配電線に切替える
手順のことである。
【0040】例えば、融通対象区間の負荷が合計200
A、融通対象区間に隣接する配電線aの予備力が150
A、配電線aに隣接する別の配電線bの予備力が60A
であるとき、配電線aの負荷50Aを配電線bに切替え
れば、融通対象区間全てに配電線aから融通することが
できる。このような融通の方法を玉突き融通と言い、玉
突き融通を行なうためのループ切替手順(上記例の場
合、配電線aとbの連係開閉器を投入→配電線b内の適
当な開閉器を開放)のことを玉突き手順と言う。
【0041】玉突き手順の作成方法については、特願昭
60−229810号に記載されている通りである。玉
突き手順検索手段17は玉突き手順の作成が終了する
と、手順実行手段15を起動する。手順実行手段15
は、制御手段12に順次要求を出すことにより手順を実
行し、玉突きを実施する。
【0042】FCBの再々閉路待ち時間が終了すると、
タイマー監視手段16は手順作成手段14を起動する。
手順作成手段14は玉突きを実行した連係配電線からの
融通手順を作成する。融通手順作成終了後の手順実行手
段15,制御手段12,遠方監視制御装置2を介して、
健全停電区間への融通が実施されるまでについては、上
記した[請求項1]の説明に同じである。
【0043】上記実施の形態によれば、FCBの再遮断
によって事故区間を認識した後、FCBの再々閉路待ち
時間を監視している間に玉突き手順を作成,実行するこ
とにより、連係配電線の予備力が上がって、少ない手順
で健全停電区間に融通することが可能となり、停電時間
を短縮することができる。
【0044】([請求項4]に対応)図4は更に他の実
施の形態を示す構成図である。図4において図3と同一
部分については同一符号を付して説明を省略する。本実
施の形態では再閉路時間中に玉突き手順を作成して実行
しようとするものである。
【0045】次に作用について説明すると、配電系統監
視制御装置1の有する系統状態監視手段11は、FCB
その他の状態変化情報を受信し、配電系統の事故を認識
すると、タイマー監視手段16を起動する。このタイマ
ー監視手段16は、事故の発生と発生配電線を玉突き手
順検索手段17に通知する。玉突き手順検索手段17は
FCB再閉路待ち時間を監視している間に、事故が発生
した配電線の全区間が停電したと仮定して、連係してい
る配電線に対して平均的に予備力を上げるための玉突き
手順を作成する。
【0046】玉突き手順の作成方法については公知の通
りである。玉突き手順検索手段17は玉突き手順の作成
が終了すると、手順実行手段15を起動する。手順実行
手段15は制御手段12に順次要求を出すことにより手
順を実行し、玉突きを実施する。その後、FCBの再閉
路待ち時間が終了し、FCBの再遮断によって事故区間
検出手段13が事故区間を検出すると、[請求項1]に
述べた通りの方法で事故区間の負荷側健全停電区間に対
する融通手順を作成・実行する。
【0047】上記実施の形態によれば、事故検出後再閉
路待ち時間を監視している間に玉突き手順を作成,事故
することにより、連係配電線の予備力が上がって、少な
い手順で健全停電区間に融通することが可能となり、停
電時間を短縮することができる。
【0048】([請求項5]に対応)図5は更に他の実
施の形態を示す構成図である。図5において図15と同
一部分については同一符号を付して説明を省略する。本
実施の形態では事故検出後にCPU順投手段を起動し
て、配電用遮断器の再閉路後、順投によって事故区間を
決定しようとするものである。そのために新たに設けた
ものは、CPU順投手段18である。
【0049】次に作用について説明するが、監視制御装
置1が、系統状態監視手段11により遠方監視制御装置
2からの情報を検知し、事故を検出するまでについて
は、上述した[請求項1]の説明に同じである。系統状
態監視手段11は配電系統の事故を検出するとCPU順
投手段18を起動する。CPU順投手段18は配電用遮
断器の持つ再閉路機能による配電用遮断器再閉路後、事
故発生配電線の開閉器を電源側から順次投入し、この配
電用遮断器の再遮断により事故区間を決定する。
【0050】その後、CPU順投手段18はタイマー監
視手段16を介し、手順作成手段14を起動する。手順
作成手段14が、通知された健全停電区間情報を用いて
融通手順の作成を行ない、手順実行手段15,制御手段
12,遠方監視制御装置2を介して、健全停電区間への
融通が実施されるまでについては、上述した[請求項
1]の説明に同じである。
【0051】上記実施の形態によれば、CPU順投によ
って事故区間を認識した後、配電用遮断器の再々閉路待
ち時間を監視している間に融通手順を作成,実行するこ
とにより、健全停電区間の復旧ができるため、健全停電
区間の停電時間を(再閉路後の時限順送時間)+(再々
閉路待ち時間)+(事故区間の電源側区間への順送時
間)+(開閉器状態監視時間)だけ短縮することができ
る。
【0052】([請求項6]に対応)図6は更に他の実
施の形態を示す構成図である。図6において図15と同
一部分については同一符号を付して説明を省略する。本
実施の形態では誤った事故区間を検出した場合であって
も、安全な融通手順を作成できるようにしたものであ
る。そのために付加されたものは手順実行範囲チェック
手段19である。
【0053】次に作用について説明するが、配電系統監
視制御装置1が、系統状態監視手段11により遠方監視
制御装置2からの情報を検知した後、事故区間検出手段
13,タイマー監視手段16を介し、手順作成手段14
が起動されるまでについては、上述した[請求項1]の
説明に同じである。
【0054】手順作成手段14は、事故区間検出手段1
3から通知された事故区間を、手順実行範囲チェック手
段19に通知する。これを受けた手順実行範囲チェック
手段19は、通知された事故区間の誤差が前後1区間程
度あると仮定し、この前後1区間分拡張した事故区間を
新たな事故区間とみなして、修正した事故区間を手順作
成手段14に通知する。
【0055】手順作成手段14が、通知された事故区間
の負荷側健全停電区間への融通手順の作成を行ない、手
順実行手段15,制御手段12,遠方監視制御装置2を
介して、健全停電区間への融通が実施されるまでについ
ては、上述した[請求項1]の説明に同じである。
【0056】上記実施の形態によれば、系統安定前に事
故区間検出手段を用いて検出した事故区間に誤差が生ず
る恐れのある場合、又は配電系統の分岐部分において、
時限順送時間が重複することにより、誤った事故区間検
出を行なう恐れのある場合においても、安全な融通手順
を作成・実施することが可能となり、健全停電区間の停
電時間を短縮すると共に、安全な系統操作が保証され
る。
【0057】([請求項7]に対応)図7は更に他の実
施の形態を示す構成図である。図7において図15と同
一部分については同一符号を付して説明を省略する。本
実施の形態では変圧器装置群の事故に際して健全停電区
間への停電時間を短縮するようにしたものである。その
ために付加したものはバンク状態監視手段191であ
る。
【0058】次に作用について説明するが、配電系統監
視制御装置1が、系統状態監視手段11により遠方監視
制御装置2からの情報を検知し、事故を検出するまでに
ついては、上述した[請求項1]の説明に同じである。
【0059】系統状態監視手段11はバンク状態監視手
段191を起動し、バンク状態監視手段191は事故バ
ンクを決定する。事故バンクを決定すると、バンク状態
監視手段191は事故バンクの検出をタイマー監視手段
16に通知する。タイマー監視手段16は、事故バンク
検出の通知を受けた後、バンク事故確定時間終了の監視
を開始すると共に、手順作成手段14を起動する。
【0060】手順作成手段14は、事故区間の負荷側停
電区間への逆送手順を作成する。その後タイマー監視手
段16によりバンク事故が確定された時、手順作成手段
14は、手順実行手段15を起動する。手順実行手段1
5が、制御手段12,遠制装置2を介して、健全停電区
間への融通が実施されるまでについては、上述した[請
求項1]の説明に同じである。
【0061】上記実施の形態によれば、バンク事故を確
認した後、バンク事故確定までの確認待ち時間終了を待
つことなく融通手順を作成することにより、健全停電区
間への逆送手順ができるため、健全停電区間の停電時間
を(バンク事故確定までの待ち時間)だけ短縮すること
ができる。
【0062】([請求項8]に対応)図8は更に他の実
施の形態を示す構成図である。図8において図15と同
一部分については同一符号を付して説明を省略する。本
実施の形態では事故により発生する健全停電区間が、復
旧を優先的に行なう必要のある場合、FCBの再々閉路
を待たずに、融通手順を作成し、実行するようにしたも
のである。そのために融通復旧区間情報192を設け
た。
【0063】次に作用について説明すると、配電系統監
視制御装置1の有する系統状態監視手段11は、遠制装
置2から入力されたFCBの状変などの情報から事故を
検出する。その後、実施の形態1に述べた方法で事故区
間検出手段13は事故区間を検出し、タイマー監視手段
16に事故区間を通知する。
【0064】タイマー監視手段16は、通知された事故
区間によって停電となる区間群を検索し、それらの健全
停電区間群と優先復旧区間情報192内の区間を照合す
る。ここで優先復旧区間情報とは、該当する区間に病院
や公的期間などの重要負荷がある区間の情報であり、事
前に運用者などによって設定されたものである。優先復
旧区間の停電は、社会的に重大な影響を及ぼすことが多
いと考えられるため、一刻も早く復旧する必要がある。
【0065】事故による健全停電区間に、優先復旧区間
が含まれていた場合、タイマー監視手段16はFCBの
再々閉路を待たずに手順作成手段14を起動する。手順
作成手段14は、対象となる区間への融通手順を作成
し、手順実行手段15を起動することによって、優先復
旧区間を含む健全停電区間の停電が解消する。
【0066】一方、健全停電区間内に優先復旧区間が含
まれていない場合には、タイマー監視手段16は、従来
通り、FCBの再々閉路を待ち、系統状態が完全に安定
してから健全停電区間の復旧を開始する。
【0067】上記実施の形態によれば、事故により発生
する健全停電区間が、復旧を優先的に行なう必要のある
場合、FCBの再々閉路を待つことなく融通手順を作成
・事故することができ、健全停電区間の停電時間を(再
々閉路待ち時間)+(時限順送確認時間)+(開閉器状
態監視時間)だけ短縮することができる。
【0068】([請求項9]に対応)図9は更に他の実
施の形態を示す構成図である。図9において図15と同
一部分については同一符号を付して説明を省略する。本
実施の形態ではFCBの再遮断によって事故区間を検出
した後、FCBの再閉路を待つことなく、融通手順を作
成し、実行するようにしたものである。そのために付加
したものは手順処理中止手段193である。
【0069】次に作用について説明する。先ず、配電系
統監視制御装置1の有する系統状態監視手段11は、遠
制装置2から入力されたFCBの状変などの情報から事
故を検出する。その後、実施の形態1に述べた方法で事
故区間検出手段13は事故区間を検出し、タイマー監視
手段16に事故区間を通知する。タイマー監視手段16
は、事故区間検出の通知を受けた後、再々閉路時間の計
数を開始すると共に、手順作成手段14を起動する。
【0070】図10に本実施の形態の融通手順作成,実
行及び中止時の処理の流れ図を示す。タイマー監視手段
16が起動されると、手順作成手段14を起動し(ステ
ップS11)、一定周期で再々閉路時間の終了を計測し
(ステップS12)、再々閉路時間が終了すると、手順
処理中止手段193(以下、中止手段193)を起動す
る(ステップS13)。
【0071】中止手段193は、処理実行中の手順作成
手段14又は手順実行手段15に対して処理中止要求を
出す(ステップS14)。一方、タイマー監視手段16
から起動された手順作成手段14は、手順を作成してい
る間、一定の周期で、中止手段193からの中止要求が
あったかどうかを判断し(ステップS21)、中止要求
があった場合には直ちに処理を中止する。
【0072】中止することなく手順作成を終了した場
合、手順作成手段14は手順実行手段15を起動する
(ステップS22)。手順実行手段15も手順作成手段
14と同様に、一手順実行する度毎に中止手段193か
らの中止要求の有無を判断し(ステップS31)、中止
要求があった場合には、手順の実行を中止、要求がない
場合は実行する(ステップS32)。
【0073】その後、FCBの再々閉路,事故区間の電
源側区間の充電及び事故区間電源側の開閉器の状態監視
が完了した後で、事故区間検出手段13はタイマー監視
手段16を起動し、タイマー監視手段16が先ほど中止
した手順作成手段14又は手順実行手段15を再度起動
して、健全停電区間の復旧を行なう。
【0074】上記実施の形態によれば、FCBの再遮断
によって事故区間を認識した後、FCBの再々閉路を待
つことなく融通手順を作成,実行することにより、健全
停電区間の復旧ができるため、健全停電区間の停電時間
を「(再々閉路待ち時間)+(時限順送確認時間)+
(開閉器状態監視時間)」だけ短縮することができる。
又、再々閉路時間終了時に手順の作成及び実行を直ちに
中止することにより、FCB再々閉路により不安定な状
態になっている配電系統に対する機器制御を未然に防ぐ
ことができる。
【0075】([請求項10]に対応)図11は更に他
の実施の形態を示す構成図である。図11において図1
5と同一部分については同一符号を付して説明を省略す
る。本実施の形態では予想される事故及び事故区間に対
して予めパターン手順を登録しておくものである。その
ために付加されたものは、パターン手順検索手段194
とパターン手順情報195である。
【0076】次に作用について説明する。配電系統監視
制御装置1の有するパターン手順情報195には、予め
想定される事故及び事故区間と、その事故に対する復旧
手順を保持している。配電系統監視制御装置1が、系統
状態監視手段11により遠方監視制御装置2からの情報
を検知した後、事故区間検出手段13を介しタイマー監
視手段16が起動されるまでについては、上述した[請
求項1]の説明に同じである。
【0077】タイマー監視手段16は、FCBの再々閉
路待ち時間を監視している間に事故区間検出手段13か
ら通知された事故区間をパターン手順検索手段194に
通知する。パターン検索手段194は、予め登録してあ
るパターン手順情報195から通知された事故区間に対
する融通手順を検索し、一致するものがある場合には手
順実行手段15を起動する。融通手順検索終了後の手順
実行手段15,制御手段12,遠方監視制御装置2を介
して、健全停電区間への融通が実施されるまでについて
は、上述した[請求項1]の説明に同じである。
【0078】上記実施の形態によれば、予想される事故
及び事故区間に対し予め登録したパターン手順情報を保
持しておくことにより、保持している事故と同様の事故
が発生した場合には、登録してある手順を実行すること
により新たな手順を作成することなく、健全停電区間の
復旧ができるため、健全停電区間の停電時間を手順作成
時間だけ短縮することができる。
【0079】([請求項11]に対応)図12は更に他
の実施の形態を示す構成図である。図12において図1
5と同一部分については同一符号を付して説明を省略す
る。本実施の形態では事故が頻発すると考えられる区間
に対しては、事前に融通手順を作成しておくものであ
る。そして、そのために付加されたものは模擬事故発生
手段196と、事故区間情報197と、手順情報198
とである。
【0080】次に作用について説明する。事故区間情報
197には、種々の根拠により事故が発生しやすいと運
用者が判断した区間の情報が保存されている。運用者
は、任意のタイミングで、事故区間情報197から区間
を指定して模擬事故発生手段196(以下、事故模擬手
段196)を起動することができる。
【0081】事故模擬手段196は、指定された区間で
の事故を模擬的に発生させ、手順作成手段14を起動す
ると共に事故区間及び健全停電区間を手順作成手段14
に通知する。手順作成手段14は、与えられた健全停電
区間への融通手順を作成し、手順情報198に結果を格
納しておく。
【0082】ここまでの処理は、実際の事故がまだ発生
していない、平常時に実施しておくことができる。又、
配電系統事故のみでなく、バンク事故,変電所事故など
についてはも、事故区間情報として保存しておけば、同
様に手順を事前に作成しておくことができる。
【0083】配電系統やバンクで事故が発生すると、配
電系統監視制御装置1は、既に述べた方法で事故を検出
し、タイマー監視手段16に事故の種類と健全停電区間
を通知する。タイマー監視手段16は手順作成手段14
を起動し、事故の種類と健全停電区間を通知する。手順
作成手段14は、通知された事故の種類,事故区間を事
故区間情報と照合し、一致すれば事前に作成した手順情
報を手順事故手段15に通知する。
【0084】手順事故手段15は、通知された手順情報
を順次実行し、停電区間を復旧することができる。タイ
マー監視手段16から通知された事故情報が事故区間情
報内の情報と一致していなければ従来の通り手順作成手
段14は融通手順を作成し、手順実行手段15によって
実行する。
【0085】上記実施の形態によれば、事故が頻発する
と考えられる区間に対して事前に融通手順を作成するこ
とにより、実際に事故が発生した場合の手順作成を行な
う必要がなく、健全停電区間の停電時間を手順作成時間
分だけ短縮することができる。
【0086】([請求項12]に対応)図13は更に他
の実施の形態を示す構成図である。図13において図1
5と同一部分については同一符号を付して説明を省略す
る。本実施の形態ではFCBの再々閉路待ち時間の間に
事故区間の負荷側健全区間のみならず、電源側停電区間
の停電を解消しようとするものである。そのために付加
されたものは電源側復旧手順作成手段199 と、電源側融
通解消手段1991とである。
【0087】次に作用について説明する。配電系統やバ
ンクで事故が発生すると、配電系統監視制御装置1は、
既に述べた方法で事故及び事故区間を検出し、タイマー
監視手段16に事故区間を通知する。タイマー監視手段
16は、FCの再々閉路待ち時間の計測を開始すると共
に手順作成手段14を起動し、事故区間及び負荷側健全
停電区間を通知する。又、同時に電源側復旧手順作成手
段199を起動し、事故区間の電源側停電区間を通知す
る。
【0088】手順作成手段14は通知された負荷側健全
停電区間への融通手順を作成する。一方、電源側復旧手
順作成手段199は、再遮断により停電している事故区
間の電源側停電区間に対する融通手順を作成する。事故
区間の電源側,負荷側の停電区間に対する融通手順作成
が終了すると、手順作成手段14及び電源側復旧手順作
成手段199は、手順実行手段15を起動し、作成した
手順を通知する。手順実行手段15は通知された手順を
順次実行し、事故区間の電源側及び負荷側区間の停電を
復旧する。
【0089】この後、再々閉路時間が終了してFCBが
再々閉路すると、事故区間の電源側区間では融通先配電
線と、本来の供給配電線とのループ状態が生じる。タイ
マー監視手段16は、再々閉路時間が終了すると、電源
側融通解消手段1991を起動する。電源側融通解消手
段1991は、電源側区間を本来の供給形態に戻す手順
を作成し、FCBの再々閉路を待って手順実行手段15
を起動することにより手順を実行する。
【0090】上記実施の形態によれば、FCBの再々閉
路待ち時間の間に事故区間の負荷側健全停電区間のみな
らず、電源側停電区間の停電を解消し、FCB再々閉路
後に電源側区間を本来の供給形態に戻すことができるた
め、停電区間全体の停電時間を短縮することができる。
【0091】図14は更に他の実施の形態を示す構成図
である。図14において図15と同一部分については同
一符号を付して説明を省略する。本実施の形態では既に
説明した各手段を任意に指定できるようにしたものであ
る。そのために付加したものは融通方式指定手段199
2である。
【0092】次に作用について説明する。配電系統監視
制御装置1の有する融通方式指定手段1992は、上記
した[請求項2]から[請求項12]の夫々の手段によ
って実現される機能を任意に指定する手段である。[請
求項2]から[請求項12]に述べた手段を有する配電
系統監視制御装置1が、系統状態監視昇圧11により遠
方監視制御装置2からの情報を検知する前に、融通方式
指定手段1992にて融通方式を指定しておく。
【0093】系統状態監視手段11により遠方監視制御
装置2からの情報を検知した後、融通方式指定手段19
92によって指定された方式に従い、上記した[請求項
2]から[請求項12]までの何れかの手段を順次起動
する。融通手順の作成及び実行は上記した[請求項2]
から[請求項12]の説明に同じである。
【0094】上記実施の形態によれば、[請求項2]か
ら[請求項12]に述べた手段を任意に指定できること
により、配電系統事故時の負荷側健全停電区間への融通
手順の作成及び実行の方式を状況に応じて変更すること
ができる。
【0095】上記した各説明において記載した手法は、
コンピュータに実行させることのできるプログラムとし
て、例えば磁気ディスク,光ディスク,半導体メモリな
どの記録媒体に書き込んで、各種装置に適用したり、通
信媒体により伝送して各種装置に適用することも可能で
ある。又、これらを実現するコンピュータは、記録媒体
に記録されたプログラムを読み込み、このプログラムに
よって動作が制御されることにより、上述した処理を実
行する。
【0096】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、配電系統
やバンクで事故が発生した場合の事故区間の負荷側及び
電源側停電区間への融通手順の作成・事故を配電用遮断
器の再々閉路を待つことなく、安全に実施することがで
き、事故時の停電時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の[請求項1]により実現する処理のタ
イミングを示す図。
【図2】本発明の[請求項2]の構成を示す図。
【図3】本発明の[請求項3]の構成を示す図。
【図4】本発明の[請求項4]の構成を示す図。
【図5】本発明の[請求項5]の構成を示す図。
【図6】本発明の[請求項6]の構成を示す図。
【図7】本発明の[請求項7]の構成を示す図。
【図8】本発明の[請求項8]の構成を示す図。
【図9】本発明の[請求項9]の構成を示す図。
【図10】[請求項9]の各手段の処理の流れ図。
【図11】本発明の[請求項10]の構成を示す図。
【図12】本発明の[請求項11]の構成を示す図。
【図13】本発明の[請求項12]の構成を示す図。
【図14】本発明の更に他の実施の形態の構成を示す
図。
【図15】従来装置の構成を示す図。
【図16】従来装置により実現していた処理のタイミン
グを示す図。
【符号の説明】
1 配電系統監視制御装置 2 遠方監視制御装置 11 系統状態監視手段 12 制御手段 13 事故区間検出手段 14 手順作成手段 15 手順実行手段 16 タイマー監視手段 17 玉突き手順検索手段 18 CPU順投手段 19 手順実行範囲チェック手段 191 バンク状態監視手段 192 優先復旧区間情報 193 手順処理中止手段 194 パターン手順検索手段 195 パターン手順情報 196 模擬事故発生手段 197 事故区間情報 198 手順情報 199 電源側復旧手順作成手段 1991 電源側融通解消手段 1992 融通方式指定手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉山 博昭 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 中部 佐知子 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 Fターム(参考) 5G064 AB03 AC06 AC10 AC11 CB11 CB14 CB19 DA03 5G066 AA07 AA08 AA09 AB10 AC10 AE03 AE07 AE09 5H209 CC11 DD13 GG13 HH14 HH17 JJ07 5H223 AA19 CC08 DD03 DD07 EE13 FF08

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遠方監視制御装置を経由して配電用変電
    所及び配電系統構成機器の情報を入力し、配電系統の状
    態を監視する手段と、配電系統構成機器を制御する手段
    を備えた配電系統監視制御装置において、配電用遮断器
    の状態変化及び再閉路から再遮断までの時間をもとに配
    電系統事故と事故区間を検出する手段と、前記配電用遮
    断器の持つ再閉路及び再々閉路待ち時間を監視する手段
    と、前記再々閉路待ち時間を監視している間に事故によ
    り停電している事故区間の負荷側区間に対して他の配電
    線から送電する手順を作成する手段と、同じく再々閉路
    待ち時間を監視している間に作成した手順を順次遠方制
    御により実行する手段とを備えたことを特徴とする配電
    系統監視制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の配電系統監視制御装置に
    おいて、再遮断後の再々閉路待ち時間中に手順作成のみ
    を行ない、再々閉路成功後に手順実行を行なうことを特
    徴とする配電系統監視制御装置。
  3. 【請求項3】 遠方監視制御装置を経由して配電用変電
    所及び配電系統構成機器の情報を入力し、配電系統の状
    態を監視する手段と、配電系統構成機器を制御する手段
    を備えた配電系統監視制御装置において、配電用遮断器
    の状態変化及び再閉路から再遮断までの時間をもとに配
    電系統事故と事故区間を検出する手段と、前記配電用遮
    断器の持つ再閉路及び再々閉路待ち時間を監視する手段
    と、前記再々閉路待ち時間を監視している間に事故区間
    の負荷側健全停電区間に対する融通手順を作成する手段
    と、前記負荷側健全停電区間に融通するに際し玉突き融
    通が必要な場合に玉突き手順を作成する手段と、前記再
    々閉路待ち時間を監視している間に前記玉突き手順のみ
    を実行し、その他の送電手順は配電用遮断器の再々閉路
    後に実行する手段とを備えたことを特徴とする配電系統
    監視制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の配電系統監視制御装置に
    おいて、配電用遮断器の状態変化から配電系統事故を検
    出する手段と、事故検出時に事故が発生した配電線の全
    区間が停電したと仮定してその周りの配電線に対して予
    備力を上げるための玉突き手順を作成する手段と、前記
    作成した玉突き手順を順次遠方制御により実行する手段
    と、再閉路から再遮断までの時間をもとに事故区間を検
    出する手段と、配電用遮断器の持つ再閉路及び再々閉路
    待ち時間を監視する手段と、前記再々閉路待ち時間を監
    視している間に事故により停電している事故区間の負荷
    側区間に対して他の配電線から送電する手順を作成する
    手段と、この作成した手順を順次遠方制御により実行す
    る手段とを備えたことを特徴とする配電系統監視制御装
    置。
  5. 【請求項5】 遠方監視制御装置を経由して配電用変電
    所及び配電系統構成機器の情報を入力し、配電系統の状
    態を監視する手段と、配電系統構成機器を制御する手段
    を備えた配電系統監視制御装置において、配電用遮断器
    の状態変化から配電系統事故を検出する手段と、前記配
    電用遮断器の再閉路後に事故発生配電線の開閉器を順投
    手段により事故区間を検出する手段と、前記配電用遮断
    器の持つ再閉路及び再々閉路待ち時間を監視する手段
    と、前記再々閉路待ち時間を監視している間に事故によ
    り停電している事故区間の負荷側区間に対して他の配電
    線から送電する手順を作成する手段と、同じく再々閉路
    待ち時間を監視している間に作成した手順を順次遠方制
    御により実行する手段とを備えたことを特徴とする配電
    系統監視制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項1又は請求項2又は請求項5記載
    の配電系統監視制御装置において、事故区間検出手段に
    より検出された区間の誤差を考慮し、安全な系統操作を
    提供すべく手順実行範囲をチェックする手段を備えたこ
    とを特徴とする配電系統監視制御装置。
  7. 【請求項7】 遠方監視制御装置を経由して配電用変電
    所及び配電系統構成機器の情報を入力し、配電系統の状
    態を監視する手段と、配電系統構成機器を制御する手段
    を備えた配電系統監視制御装置において、変圧器の状態
    変化から変圧器事故を検出する手段と、前記変圧器の状
    態変化発生から状態が確定するまでの時間を監視する手
    段と、前記変圧器事故により停電している事故区間の負
    荷側区間に対して他の配電線から送電する手順を作成す
    る手段と、ここで作成した手順を順次遠方制御により実
    行する手段とを備えたことを特徴とする配電系統監視制
    御装置。
  8. 【請求項8】 遠方監視制御装置を経由して配電用変電
    所及び配電系統構成機器の情報を入力し、配電系統の状
    態を監視する手段と、配電系統構成機器を制御する手段
    を備えた配電系統監視制御装置において、配電用遮断器
    の状態変化及び再閉路から再遮断までの時間をもとに配
    電系統事故と事故区間を検出する手段と、配電用遮断器
    の持つ再閉路及び再々閉路待ち時間を監視する手段と、
    事故により停電している事故区間の負荷側区間に対して
    他の配電線から送電する手順を作成する手段と、前記停
    電が発生した場合に、他の区間よりも優先的に復旧する
    必要がある区間の情報を保存する手段と、前記作成した
    手順によって復旧される区間が、前記優先復旧区間の情
    報と一致していた場合に配電用遮断器の再々閉路を待つ
    ことなく手順を実行する手段とを備えたことを特徴とす
    る配電系統監視制御装置。
  9. 【請求項9】 遠方監視制御装置を経由して配電用変電
    所及び配電系統構成機器の情報を入力し、配電系統の状
    態を監視する手段と、配電系統構成機器を制御する手段
    を備えた配電系統監視制御装置において、配電用遮断器
    の状態変化及び再閉路から再遮断までの時間をもとに配
    電系統事故と事故区間を検出する手段と、前記配電用遮
    断器の持つ再閉路及び再々閉路待ち時間を監視する手段
    と、事故により停電している事故区間の負荷側区間に対
    して他の配電線から送電する手順を作成する手段と、前
    記作成した手順を順次遠方制御により実行する手段と、
    前記監視対象時間の終了を融通手順の作成及び実行手段
    に通知し実行中のこれらの処理を中止せしめる手段とを
    備えたことを特徴とする配電系統監視制御装置。
  10. 【請求項10】 遠方監視制御装置を経由して配電用変
    電所及び配電系統構成機器の情報を入力し、配電系統の
    状態を監視する手段と、配電系統構成機器を制御する手
    段を備えた配電系統監視制御装置において、配電用遮断
    器の状態変化及び再閉路から再遮断までの時間をもとに
    配電系統事故と事故区間を検出する手段と、前記配電用
    遮断器の持つ再閉路及び再々閉路待ち時間を監視する手
    段と、予め想定される事故に対する復旧手順を保持する
    手段と、前記検出した事故を保持している復旧手順と照
    合して検索する手段と、この検索した手順を順次遠方制
    御により実行する手段とを備えたことを特徴とする配電
    系統監視制御装置。
  11. 【請求項11】 遠方監視制御装置を経由して配電用変
    電所及び配電系統構成機器の情報を入力し、配電系統の
    状態を監視する手段と、配電系統構成機器を制御する手
    段を備えた配電系統監視制御装置において、配電用遮断
    器の状態変化及び再閉路から再遮断までの時間をもとに
    配電系統事故と事故区間を検出する手段と、特定の根拠
    により予想される事故の頻発区間を保存する手段と、事
    故を模擬的に発生する手段と、前記事故区間の負荷側健
    全停電区間に対する融通手順を作成する手段と、この作
    成した融通手順を順次遠方制御により実行する手段とを
    備え、予想される事故に対して融通手順を事前に作成す
    ることを特徴とする配電系統監視制御装置。
  12. 【請求項12】 遠方監視制御装置を経由して配電用変
    電所及び配電系統構成機器の情報を入力し、配電系統の
    状態を監視する手段と、配電系統構成機器を制御する手
    段を備えた配電系統監視制御装置において、配電用遮断
    器の状態変化及び再閉路から再遮断までの時間をもとに
    配電系統事故と事故区間を検出する手段と、前記配電用
    遮断器の持つ再閉路及び再々閉路待ち時間を監視する手
    段と、前記再々閉路待ち時間を監視している間に事故区
    間の負荷側区間に対する融通手順を作成する手段と、同
    じく再々閉路待ち時間を監視している間に作成した手順
    を順次実行する手段と、前記再々閉路待ち時間を監視し
    ている間に事故区間の電源側停電区間への融通手順を作
    成・実行する手段と、前記配電用遮断器の再々閉路後に
    事故区間の電源側区間への融通を解消する手段とを備え
    たことを特徴とする配電系統監視制御装置。
  13. 【請求項13】 コンピュータによって配電系統監視制
    御装置を制御するためのプログラムを記録した記録媒体
    であって、配電用遮断器の状態変化及び再閉路から再遮
    断までの時間をもとに配電系統事故と事故区間を検出す
    る手段を実行する機能と、前記配電用遮断器の持つ再閉
    路及び再々閉路待ち時間を監視する手段と実行する機能
    と、前記再々閉路待ち時間を監視している間に事故によ
    り停電している事故区間の負荷側区間に対して他の配電
    線から送電する手順を作成する手段を実行する機能と、
    同じく再々閉路待ち時間を監視している間に作成した手
    順を順次遠方制御により実行する手段を実行する機能と
    を実現するためのプログラムを記録したコンピュータ読
    込可能な記録媒体。
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JP2009225534A (ja) * 2008-03-14 2009-10-01 Toshiba Corp 配電系統操作装置
CN104135028A (zh) * 2014-07-11 2014-11-05 华北电力大学 一种结合黑启动优化模型与fcb工况的机组布点方法

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CN104135028B (zh) * 2014-07-11 2016-01-20 华北电力大学 一种结合黑启动优化模型与fcb工况的机组布点方法

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