JP2000217011A - 映像信号処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力される映像信号の輝度信号のＳ／Ｎが悪
くても、ノイズを強調することなく効果的なエンハンス
を行うことができる映像信号処理装置を得る。 【解決手段】 映像信号の輝度信号の特定の周波数帯域
を通過させる水平フィルタ手段４ａと、輝度信号を１フ
レーム遅延させる遅延手段３ａと、この遅延手段３ａか
ら出力された信号の特定の周波数帯域を通過させる水平
フィルタ手段４ｂと、水平フィルタ手段４ａの出力及び
水平フィルタ手段４ｂの出力の時間方向の低周波数帯域
を抽出する時間フィルタ手段７ａと、映像信号の動きを
検出した信号に応じて、時間フィルタ手段７ａの出力及
び水平フィルタ手段４ａの出力を混合する混合手段８ａ
と、この混合手段８ａの出力及び輝度信号を加算する加
算手段６とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、映像信号の輪郭
強調や画像のエンハンスを行う映像信号処理装置に関す
るものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の映像信号の輪郭強調や画像のエン
ハンスを行う映像信号処理装置としては、例えば特開昭
６２−１５０９７１号公報に示されている輪郭補正回路
がある。この輪郭補正回路は、図９に示すように、入力
端子１より入力された映像信号の特定の周波数成分を水
平フィルタ４ａによって抽出し、この特定の周波数成分
を加算器６によって入力信号と加算することで、特定の
周波数帯域の信号の振幅を大きくすることで輪郭強調や
特定の帯域がエンハンスされた鮮明な映像を得ている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このような従来の映像
信号処理装置においては、映像信号のエンハンスや輪郭
強調を目的とする場合、水平フィルタ４ａは映像信号の
低周波成分ではなく、信号処理によって減少する高周波
成分を抽出して入力信号に加算する方がより効果的であ
る。しかしながら、ノイズ信号も高周波成分を持ってい
ることが多いため、水平フィルタ４ａは映像信号の高周
波成分を抽出すると同時にノイズも抽出してしまう可能
性がある。そして、水平フィルタ４ａによってノイズ成
分が抽出されると、入力信号と加算されることによっ
て、輪郭だけでなくノイズ成分も強調され、画質劣化を
起こすという問題があった。

【０００４】この発明は、上述のような課題の解消を目
的としてなされたもので、入力映像信号のＳ／Ｎが悪く
てもノイズを強調することなく、効果的なエンハンスを
行うことができる映像信号処理装置を得ることを目的と
する。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この発明に係る映像信号
処理装置は、映像信号の輝度信号の水平又は垂直いずれ
か１方向の特定の周波数帯域を通過させる第１のフィル
タ手段と、上記輝度信号を１フレーム遅延させる遅延手
段と、この遅延手段から出力された信号の上記第１のフ
ィルタ手段と同一方向の略同一の周波数帯域を通過させ
る第２のフィルタ手段と、上記第１のフィルタ手段の出
力及び第２のフィルタ手段の出力の時間方向の低周波数
帯域を抽出する時間フィルタ手段と、上記映像信号の動
きを検出した信号に応じて、上記時間フィルタ手段の出
力及び第１のフィルタ手段の出力を混合する混合手段
と、この混合手段の出力及び上記輝度信号を加算する加
算手段とを備えたものである。

【０００６】又、映像信号の輝度信号の水平又は垂直い
ずれか１方向の特定の周波数帯域を通過させる第１のフ
ィルタ手段と、上記輝度信号を１フレーム遅延させる第
１の遅延手段と、この第１の遅延手段の出力をさらに１
フレーム遅延させる第２の遅延手段と、上記第１の遅延
手段から出力された信号の上記第１のフィルタ手段と同
一方向の略同一の周波数帯域を通過させる第２のフィル
タ手段と、上記第１のフィルタ手段の出力及び第２のフ
ィルタ手段の出力の時間方向低周波数帯域を抽出する時
間フィルタ手段と、上記輝度信号及び第１の遅延手段の
出力の差分をとる第１の減算手段と、この第１の減算手
段の出力の絶対値を求める第１の絶対値検出手段と、上
記輝度信号及び第２の遅延手段の出力の差分をとる第２
の減算手段と、この第２の減算手段の出力の絶対値を求
める第２の絶対値検出手段と、上記第１の絶対値検出手
段及び第２の絶対値検出手段からそれぞれ出力される絶
対値の大きい方を選択して出力する最大値検出手段と、
上記最大値検出手段の出力に応じて、上記時間フィルタ
手段の出力及び第１のフィルタ手段の出力を混合する混
合手段と、この混合手段の出力及び上記輝度信号を加算
する加算手段とを備えたものである。

【０００７】又、最大値検出手段の出力から第１のフィ
ルタ手段と同一方向において孤立点的に発生した情報を
除去するエリア型の孤立点除去手段を備え、混合手段
は、上記孤立点除去手段の出力に応じて、時間フィルタ
手段の出力及び第１のフィルタ手段の出力を混合するこ
とを特徴とするものである。

【０００８】又、孤立点除去手段の出力を時間方向に拡
大する時間拡大手段を備え、混合手段は、上記時間拡大
手段の出力に応じて、時間フィルタ手段の出力及び第１
のフィルタ手段の出力を混合することを特徴とするもの
である。

【０００９】又、映像信号の輝度信号の水平又は垂直い
ずれか１方向の特定の周波数帯域を通過させる第１のフ
ィルタ手段と、上記輝度信号を１フレーム遅延させる第
１の遅延手段と、この第１の遅延手段から出力された信
号の上記第１のフィルタ手段と同一方向の略同一の周波
数帯域を通過させる第２のフィルタ手段と、上記第１の
遅延手段の出力をさらに１フレーム遅延させる第２の遅
延手段と、この第２の遅延手段から出力された信号の上
記第１のフィルタ手段と同一方向の略同一の周波数帯域
を通過させる第３のフィルタ手段と、上記第１のフィル
タ手段の出力、第２のフィルタ手段の出力及び第３のフ
ィルタ手段の出力の時間方向の低周波数帯域を抽出する
時間フィルタ手段と、上記映像信号の動きを検出した信
号に応じて、上記時間フィルタ手段の出力及び第１のフ
ィルタ手段の出力を混合する混合手段と、この混合手段
の出力及び上記輝度信号を加算する加算手段とを備えた
ものである。

【００１０】又、映像信号の輝度信号の特定の周波数帯
域を通過させる第１の水平フィルタ手段と、上記輝度信
号の特定の周波数帯域を通過させる第１の垂直フィルタ
手段と、上記輝度信号を１フレーム遅延させる第１の遅
延手段と、この第１の遅延手段から出力された信号の上
記第１の水平フィルタ手段と略同一の周波数帯域を通過
させる第２の水平フィルタ手段と、上記第１の遅延手段
から出力された信号の上記第１の垂直フィルタ手段と略
同一の周波数帯域だけを通過させる第２の垂直フィルタ
手段と、上記第１の遅延手段の出力をさらに１フレーム
遅延させる第２の遅延手段と、この第２の遅延手段の出
力から出力された信号の上記第１の水平フィルタ手段と
略同一の周波数帯域を通過させる第３の水平フィルタ手
段と、上記第２の遅延手段から出力された信号の上記第
１の垂直フィルタ手段と略同一の周波数帯域だけを通過
させる第３の垂直フィルタ手段と、上記第１の水平フィ
ルタ手段の出力、第２の水平フィルタ手段の出力及び第
３の水平フィルタ手段の出力の時間方向の低周波数帯域
を抽出する第１の時間フィルタ手段と、上記第１の垂直
フィルタ手段の出力、第２の垂直フィルタ手段の出力及
び第３の垂直フィルタ手段の出力の時間方向の低周波数
帯域を抽出する第２の時間フィルタ手段と、上記映像信
号の動きを検出した信号に応じて、上記第１の時間フィ
ルタ手段の出力及び第１の水平フィルタ手段の出力を混
合する第１の混合手段と、上記映像信号の動きを検出し
た信号に応じて、上記第２の時間フィルタ手段の出力及
び第１の垂直フィルタ手段の出力を混合する第２の混合
手段と、上記第１の混合手段及び第２の混合手段のそれ
ぞれの出力の振幅の大きい方を選択して出力する最大値
検出手段と、この最大値検出手段の出力及び上記輝度信
号を加算する加算手段とを備えたものである。

【００１１】また、映像信号の輝度信号の水平又は垂直
いずれか１方向の特定の周波数帯域を通過させる第１の
フィルタ手段と、上記輝度信号を相互に異なる数のフレ
ームだけ遅延させ、この遅延された信号の上記第１のフ
ィルタ手段と同一方向の略同一の周波数帯域を通過させ
る複数の第２のフィルタ手段と、上記第１のフィルタ手
段の出力及び複数の第２のフィルタ手段の出力の時間方
向の低周波数帯域を抽出する時間フィルタ手段と、上記
映像信号の動きを検出した信号に応じて、上記時間フィ
ルタ手段の出力及び第１のフィルタ手段の出力を混合す
る混合手段と、この混合手段の出力及び上記輝度信号を
加算する加算手段とを備えたものである。

【００１２】また、映像信号の輝度信号の特定の周波数
帯域を通過させる第１の水平フィルタ手段と、上記輝度
信号を相互に異なる数のフレームだけ遅延させ、この遅
延された信号の上記第１の水平フィルタ手段と略同一の
周波数帯域を通過させる複数の第２の水平フィルタ手段
と、上記第１の水平フィルタ手段の出力及び複数の第２
の水平フィルタ手段の出力の時間方向の低周波数帯域を
抽出する第１の時間フィルタ手段と、上記映像信号の動
きを検出した信号に応じて、上記第１の時間フィルタ手
段の出力及び第１の水平フィルタ手段の出力を混合する
第１の混合手段と、上記輝度信号の特定の周波数帯域を
通過させる第１の垂直フィルタ手段と、上記輝度信号を
相互に異なる数のフレームだけ遅延させ、この遅延され
た信号の上記第１の垂直フィルタ手段と略同一の周波数
帯域を通過させる複数の第２の垂直フィルタ手段と、上
記第１の垂直フィルタ手段の出力及び複数の第２の垂直
フィルタ手段の出力の時間方向の低周波数帯域を抽出す
る第２の時間フィルタ手段と、上記映像信号の動きを検
出した信号に応じて、上記第２の時間フィルタ手段の出
力及び第１の垂直フィルタ手段の出力を混合する第２の
混合手段と、上記第１の混合手段及び第２の混合手段の
それぞれの出力の振幅の大きい方を選択して出力する最
大値検出手段と、この最大値検出手段の出力及び上記輝
度信号を加算する加算手段とを備えたものである。

【００１３】また、映像信号の輝度信号を任意の数のフ
レームだけ遅延させ、この遅延された信号及び上記輝度
信号の差分の絶対値を求める絶対値検出手段を備え、こ
の絶対値検出手段から出力される信号を上記映像信号の
動きを検出した信号として用いることを特徴とするもの
である。

【００１４】また、映像信号の輝度信号を相互に異なる
数のフレームだけ遅延させ、この遅延された信号及び上
記輝度信号の差分の絶対値を求める複数の絶対値検出手
段と、この複数の絶対値検出手段からそれぞれ出力され
る絶対値の最大値を選択して出力する最大値検出手段と
を備え、この最大値検出手段から出力される信号を上記
映像信号の動きを検出した信号として用いることを特徴
とするものである。

【００１５】また、絶対値検出手段又は最大値検出手段
から出力される信号から、第１のフィルタ手段と同一方
向において孤立点的に発生した情報を除去するエリア型
の孤立点除去手段を備え、絶対値検出手段又は最大値検
出手段から出力される信号の代わりに、上記孤立点除去
手段から出力される信号を映像信号の動きを検出した信
号として用いることを特徴とするものである。

【００１６】また、孤立点除去手段から出力される信号
を時間方向に拡大する時間拡大手段を備え、孤立点除去
手段から出力される信号の代わりに、上記時間拡大手段
から出力される信号を映像信号の動きを検出した信号と
して用いることを特徴とするものである。

【００１７】

【発明の実施の形態】以下、この発明をその実施の形態
を示す図面に基づいて具体的に説明する。

【００１８】実施の形態１．図１はこの発明の実施の形
態１である映像信号処理装置を示すブロック図である。
図において、１は映像信号の輝度信号入力端子、２は出
力端子、３ａは遅延手段、４ａは第１の水平フィルタ、
４ｂは第２の水平フィルタ、５は映像信号の動き検出信
号の入力端子、６は加算器、７ａは時間フィルタ、８ａ
は混合器である。

【００１９】次に、動作を説明する。入力端子１より入
力された映像信号の輝度信号を第１の水平フィルタ４ａ
に入力し、特定の周波数帯域の信号のみを抽出する。こ
の第１の水平フィルタ４ａの周波数帯域は、映像信号の
輝度信号の振幅を大きくすることでエンハンス効果が期
待できる周波数帯域に設定されている。また、入力端子
１より入力された映像信号の輝度信号は遅延手段３ａに
入力され、１フレーム遅延信号を出力する。この１フレ
ーム遅延信号を第２の水平フィルタ４ｂに入力し、特定
の周波数帯域の信号のみを抽出する。この第２の水平フ
ィルタ４ｂが抽出する特定の周波数帯域は、第１の水平
フィルタ４ａが抽出する周波数帯域と同一である。

【００２０】さらに、第１の水平フィルタ４ａ出力と第
２の水平フィルタ４ｂ出力を時間フィルタ７ａに入力
し、時間方向の低周波数帯域を抽出する。例えば二つの
信号の平均を検出するフィルタでもよい。このようにす
る理由は、入力信号をフィルタリングした第１の水平フ
ィルタ４ａ出力と、１フレーム遅延信号をフィルタリン
グした第２の水平フィルタ４ｂ出力を時間方向で見たと
き、静止画の場合には、理想的には、第１の水平フィル
タ４ａ出力と第２の水平フィルタ４ｂ出力は同じ振幅で
あり、時間方向に見ると低周波数帯域の信号になる。そ
れに対して、どちらか一方の水平フィルタ出力にノイズ
成分が含まれていると、第１の水平フィルタ４ａ出力と
第２の水平フィルタ４ｂ出力は、そのノイズ成分だけそ
れぞれ違う振幅を持つため、時間方向に見ると高周波数
帯域の信号になる。従って、本実施の形態のごとく、例
えば第１の水平フィルタ４ａ出力と第２の水平フィルタ
４ｂ出力の平均値を取るなどして、低周波数帯域のみを
抽出すれば、上記ノイズ成分の振幅だけを減少すること
が可能となるからである。

【００２１】また、入力端子５より映像信号の動きを検
出した動き検出信号を入力し、混合器８ａはこの動き信
号に応じて、静止画に近い画素は時間フィルタ７ａ出
力、動画に近い画素は第１の水平フィルタ４ａ出力を選
択して混合し、動き適応エンハンス信号を求める。この
動き適応エンハンス信号を、入力端子１より入力された
映像信号の輝度信号と加算器６で加算し、出力端子２か
ら出力する。これにより、静止画像における突発的に発
生するノイズ成分は、時間方向では高周波数成分である
ため、時間フィルタで除去され、ノイズの振幅の増幅を
軽減しつつ、エンハンス効果が期待できる周波数帯域だ
けが増幅された映像信号を得ることができる。

【００２２】尚、本実施の形態においては、水平フィル
タを用いた場合について説明を行ったが、その代わり
に、垂直フィルタを用いても良く、この場合にも上記と
同様の効果を奏することは言うまでもない。

【００２３】実施の形態２．図２はこの発明の実施の形
態２である映像信号処理装置を示すブロック図である。
図において、１は映像信号の輝度信号入力端子、２は出
力端子、３ａは第１の遅延手段、３ｂは第２の遅延手
段、４ａは第１の水平フィルタ、４ｂは第２の水平フィ
ルタ、６は加算器、７ａは時間フィルタ、８ａは混合
器、９ａは第１の減算器、９ｂは第２の減算器、１０ａ
は第１の絶対値検出器、１０ｂは第２の絶対値検出器、
１１ａは最大値検出器、である。

【００２４】次に、動作を説明する。入力端子１より入
力された映像信号の輝度信号を第１の水平フィルタ４ａ
に入力し、特定の周波数帯域の信号のみを抽出する。こ
の第１の水平フィルタ４ａの周波数帯域は、映像信号の
輝度信号の振幅を大きくすることでエンハンス効果が期
待できる周波数帯域に設定されている。

【００２５】また、入力端子１より入力された映像信号
の輝度信号は第１の遅延手段３ａに入力され、１フレー
ム遅延信号を出力する。この１フレーム遅延信号を第２
の水平フィルタ４ｂに入力し、特定の周波数帯域の信号
のみを抽出する。この第２の水平フィルタ４ｂの周波数
帯域は、第１の水平フィルタ４ａと同一である。

【００２６】さらに、第１の水平フィルタ４ａ出力と第
２の水平フィルタ４ｂ出力を時間フィルタ７ａに入力
し、時間方向の低周波数帯域を抽出する。例えば二つの
信号の平均を検出するフィルタでもよい。また、１フレ
ーム遅延信号はさらに第２の遅延手段３ｂに入力され、
２フレーム遅延信号を出力する。

【００２７】入力端子１より入力された映像信号の輝度
信号と第１の遅延手段３ａ出力の１フレーム遅延信号を
第１の減算器９ａで減算し、１フレーム差分信号を得
る。さらに、映像信号の輝度信号と第２の遅延手段３ｂ
出力の２フレーム遅延信号を第２の減算器９ｂで減算
し、２フレーム差分信号を得る。

【００２８】１フレーム差分信号から第１の絶対値検出
器１０ａで第１の絶対値を求め、２フレーム差分信号か
ら第２の絶対値検出器１０ｂで第２の絶対値を求め、こ
れらの第１及び第２の絶対値は、最大値検出器１１ａに
より振幅の大きい方の信号を出力が出力される。この最
大値検出器１１ａの出力を映像信号の動き成分とする。

【００２９】上記動き成分は、各画素における、静止画
と動画の判別に用いられる。静止画では現信号と１フレ
ーム遅延信号とが同じ信号であるので、フレーム間の差
分である上記動き成分は小さい値になるのに対し、動画
では全く違う信号である可能性が高いので差分の絶対値
である上記動き成分は大きくなるからである。

【００３０】又、本実施の形態のように、振幅の小さい
方ではなく、振幅の大きい方の信号を動き成分とするこ
とで、動画像の可能性のある画素を動画として判定しや
すくなる。これは、静止画像を動画と誤判定するより、
動画を静止画と誤判定する方が、二重像などの画質劣化
が目立つことに対処するものである。

【００３１】又、混合器８ａは最大値検出器１１ａで求
めた動き成分に応じて、静止画に近い画素は主に時間フ
ィルタ７ａ出力を、動画に近い画素は主に第１の水平フ
ィルタ４ａ出力を選択して各出力を混合し、動き適応エ
ンハンス信号を求める。この動き適応エンハンス信号を
入力端子１より入力された映像信号の輝度信号と加算器
６で加算し、出力端子２から出力する。

【００３２】これにより、動き検出信号が入力されなく
ても、正確に静止画像を検出し、静止画像における突発
的に発生するノイズ成分は時間フィルタで除去され、ノ
イズの振幅の増幅を軽減しつつ、特定の周波数帯域だけ
が増幅された映像信号が得られる。

【００３３】尚、本実施の形態においては、水平フィル
タを用いた場合について説明を行ったが、その代わり
に、垂直フィルタを用いても良く、この場合にも上記と
同様の効果を奏することは言うまでもない。

【００３４】実施の形態３．図３は、この発明の実施の
形態３の映像信号処理装置を示すブロック図で、図２と
同一符号はそれぞれ同一または相当部分を示している。
また、図において、１２は孤立点除去手段である。

【００３５】次に、動作を説明する。孤立点除去手段１
２は、最大値検出器１１ａ出力である動き成分におい
て、孤立点的に発生した動画判定された画素を修正する
ためのエリア型フィルタである。例えば、静止画にも関
わらず突発的にノイズが発生すると、そのエリアにおい
てはほとんどの画素が静止画判定されているのに対し
て、孤立点的に動画判定される画素が現れる。そこで、
孤立点除去手段１２により、静止画素が大半を占めるエ
リアにおいて孤立点的に動画判定された画素は、ノイズ
と判断され静止画素として修正される。

【００３６】又、時間フィルタ７ａは静止画判定した画
素に関して、第１の水平フィルタ４ａ出力及び第２の水
平フィルタ４ｂ出力から、時間方向の低周波成分だけを
抽出するので、時間方向で高周波成分であるノイズを除
去することが可能になり、ノイズが強調されることもな
くなる。

【００３７】尚、本実施の形態においては、水平フィル
タを用いた場合について説明を行ったが、その代わり
に、垂直フィルタを用いても良く、この場合にも上記と
同様の効果を奏することは言うまでもない。

【００３８】実施の形態４．図４は、この発明の実施の
形態４の映像信号処理装置を示すブロック図で、図３と
同一符号はそれぞれ同一または相当部分を示している。
また、図において、１３は時間拡大手段であり、本実施
の形態においては、例えば、動き成分を時間方向に拡大
する（即ち、動き成分をフィールド遅延して、前フィー
ルドの動き成分と現フィールドの動き成分を比較して、
その最大値を取る）時空間フィルタを用いている。

【００３９】これにより、動き成分は時間方向、空間方
向に拡大され、動画処理、静止画処理をスムーズに切り
替えることができる。なぜならば、例えば高周波成分の
信号が動く場合には、特定の画素において動画判定と静
止画判定が頻繁に切り替わることが起こるが、時間拡大
手段１３により動き成分をフィールド遅延して時間方向
に拡大することによって、動画判定と静止画判定が頻繁
に切り替わることがなくなるからである。

【００４０】従って、動画像エンハンス用のフィルター
（例えば、本実施の形態においては、水平フィルター４
ａ）と、静止画像エンハンス用のフィルター（例えば、
本実施の形態においては、時間フィルター７ａ）との特
性が違っていても、画素毎のエンハンス量（即ち、混合
器８ａの出力である動き適応エンハンス信号の振幅）
が、上記特定の画素において頻繁に変化することがな
く、それに伴う画質劣化を防ぐことが可能となる。

【００４１】尚、本実施の形態においては、水平フィル
タを用いた場合について説明を行ったが、その代わり
に、垂直フィルタを用いても良く、この場合にも上記と
同様の効果を奏することは言うまでもない。

【００４２】実施の形態５．図５はこの発明の実施の形
態５である映像信号処理装置を示すブロック図である。
図において、１は映像信号の輝度信号入力端子、２は出
力端子、３ａは第１の遅延手段、３ｂは第２の遅延手
段、４ａは第１の水平フィルタ、４ｂは第２の水平フィ
ルタ、４ｃは第３の水平フィルタ、６は加算器、７ｂは
時間フィルタ、８ａは混合器、５は映像信号の動き検出
信号の入力端子である。

【００４３】次に、動作を説明する。入力端子１より入
力された映像信号の輝度信号を第１の水平フィルタ４ａ
に入力し、特定の周波数帯域の信号のみを抽出する。こ
の第１の水平フィルタ４ａの周波数帯域は、映像信号の
輝度信号の振幅を大きくすることでエンハンス効果が期
待できる周波数帯域に設定されている。

【００４４】また、入力端子１より入力された映像信号
の輝度信号は、第１の遅延手段３ａに入力され、１フレ
ーム遅延信号を出力する。この１フレーム遅延信号を第
２の水平フィルタ４ｂに入力して、特定の周波数帯域の
信号のみを抽出する。さらに、１フレーム遅延信号は第
２の遅延手段３ｂに入力され、２フレーム遅延信号を出
力し、この２フレーム遅延信号を第３の水平フィルタ４
ｃに入力し、特定の周波数帯域の信号のみを抽出する。
これら第２の水平フィルタ４ｂ、第３の水平フィルタ４
ｃの周波数帯域は、第１の水平フィルタ４ａと同一であ
る。次に、第１の水平フィルタ４ａ出力、第２の水平フ
ィルタ４ｂ出力、第３の水平フィルタ４ｃ出力を時間フ
ィルタ７ｂに入力して、時間方向の低周波数成分のみを
抽出する。

【００４５】また、入力端子５より映像信号の動きを検
出した動き検出信号を入力し、混合器８ａはこの動き信
号に応じて、静止画に近い画素は時間フィルタ７ｂ出
力、動画に近い画素は第１の水平フィルタ４ａ出力を選
択して混合し、動き適応エンハンス信号を求める。この
動き適応エンハンス信号を入力端子１より入力された映
像信号の輝度信号と加算器６で加算し、出力端子２から
出力する。これにより、静止画像における突発的に発生
するノイズ成分が３フレーム間の時間フィルタで除去さ
れるので、ノイズの振幅の増幅をより正確に軽減しつ
つ、特定の周波数帯域だけが増幅された映像信号が得ら
れる。

【００４６】尚、本実施の形態においては、水平フィル
タを用いた場合について説明を行ったが、その代わり
に、垂直フィルタを用いても良く、この場合にも上記と
同様の効果を奏することは言うまでもない。

【００４７】実施の形態６．図６はこの発明の実施の形
態６である映像信号処理装置を示すブロック図である。
図において、１は映像信号の輝度信号入力端子、２は出
力端子、３ａは第１の遅延手段、３ｂは第２の遅延手
段、４ａは第１の水平フィルタ、４ｂは第２の水平フィ
ルタ、４ｃは第３の水平フィルタ、６は加算器、７ｂは
時間フィルタ、８ａは混合器、９ａは第１の減算器、９
ｂは第２の減算器、１０ａは第１の絶対値検出器、１０
ｂは第２の絶対値検出器、１１ａは最大値検出器、１２
は孤立点除去手段、１３は時間拡大手段である。

【００４８】次に、動作を説明する。入力端子１より入
力された映像信号の輝度信号を第１の水平フィルタ４ａ
に入力し、特定の周波数帯域の信号のみを抽出する。こ
の第１の水平フィルタ４ａの周波数帯域は、映像信号の
輝度信号の振幅を大きくすることでエンハンス効果が期
待できる周波数帯域に設定されている。

【００４９】また、入力端子１より入力された映像信号
の輝度信号は第１の遅延手段３ａに入力され、１フレー
ム遅延信号を出力する。この１フレーム遅延信号を第２
の水平フィルタ４ｂに入力し、特定の周波数帯域の信号
のみを抽出する。さらに、１フレーム遅延信号は第２の
遅延手段３ｂに入力され、２フレーム遅延信号を出力
し、この２フレーム遅延信号を第３の水平フィルタ４ｃ
に入力し、特定の周波数帯域の信号のみを抽出する。こ
れら第２の水平フィルタ４ｂ、第３の水平フィルタ４ｃ
の周波数帯域は、第１の水平フィルタ４ａと同一であ
る。

【００５０】次に、第１の水平フィルタ４ａ出力、第２
の水平フィルタ４ｂ出力、第３の水平フィルタ４ｃ出力
を時間フィルタ７ｂに入力し、時間方向の低周波数成分
のみを抽出する。

【００５１】また、入力端子１より入力された映像信号
の輝度信号と第１の遅延手段３ａ出力の１フレーム遅延
信号を第１の減算器９ａで減算し、１フレーム差分信号
を得る。さらに、映像信号の輝度信号と第２の遅延手段
３ｂ出力の２フレーム遅延信号を第２の減算器９ｂで減
算し、２フレーム差分信号を得る。

【００５２】１フレーム差分信号から第１の絶対値検出
器１０ａで第１の絶対値を求め、２フレーム差分信号か
ら第２の絶対値検出器１０ｂで第２の絶対値を求め、こ
れらの第１、第２の絶対値は最大値検出器１１ａで振幅
の大きい方の信号を動き成分として出力する。

【００５３】孤立点除去手段１２は、孤立点的に発生し
た動き成分を除去するエリア型フィルタであり、時間拡
大手段１３はこの孤立点除去手段１２出力を時間方向に
拡大する時空間フィルタである。

【００５４】混合器８ａはこの時間拡大手段１３出力を
動き信号として入力し、静止画に近い画素は時間フィル
タ７ｂ出力、動画に近い画素は第１の水平フィルタ４ａ
出力を選択して混合し、動き適応エンハンス信号を求め
る。

【００５５】この動き適応エンハンス信号を入力端子１
より入力された映像信号の輝度信号と加算器６で加算
し、出力端子２から出力する。これにより、静止画像に
おける突発的に発生するノイズ成分が３フレーム間の時
間フィルタで除去されるので、ノイズの振幅の増幅をよ
り正確に軽減しつつ、特定の周波数帯域だけが増幅され
た映像信号が得られる。

【００５６】また、動き検出信号が入力されなくても、
第１の遅延手段３ａ及び第２の遅延手段３ｂという複数
の遅延手段を利用してフレーム差分信号を求めること
で、正確な動き信号を検出することが可能となる。

【００５７】尚、本実施の形態においては、水平フィル
タを用いた場合について説明を行ったが、その代わり
に、垂直フィルタを用いても良く、この場合にも上記と
同様の効果を奏することは言うまでもない。

【００５８】実施の形態７．図７はこの発明の実施の形
態７である映像信号処理装置を示すブロック図である。
図において、１は映像信号の輝度信号入力端子、２は出
力端子、３ａは第１の遅延手段、３ｂは第２の遅延手
段、４ａは第１の水平フィルタ、４ｂは第２の水平フィ
ルタ、４ｃは第３の水平フィルタ、１５ａは第１の垂直
フィルタ、１５ｂは第２の垂直フィルタ、１５ｃは第３
の垂直フィルタ、５は映像信号の動き検出信号の入力端
子、６は加算器、７ｂは第１の時間フィルタ、７ｃは第
２の時間フィルタ、８ａは第１の混合器、８ｂは第２の
混合器、１１ｂは最大値検出器である。

【００５９】次に、動作について説明する。入力端子１
より入力された映像信号の輝度信号を第１の水平フィル
タ４ａに入力し、水平方向に特定の周波数帯域の信号の
みを抽出する。この第１の水平フィルタ４ａの周波数帯
域は、映像信号の輝度信号の振幅を大きくすることでエ
ンハンス効果が期待できる周波数帯域に設定されてい
る。

【００６０】また、入力端子１より入力された映像信号
の輝度信号は第１の遅延手段３ａに入力され、１フレー
ム遅延信号を出力する。そして、この１フレーム遅延信
号を第２の水平フィルタ４ｂに入力し、水平方向に特定
の周波数帯域の信号のみを抽出する。

【００６１】さらに、１フレーム遅延信号は第２の遅延
手段３ｂに入力され、２フレーム遅延信号を出力し、こ
の２フレーム遅延信号を第３の水平フィルタ４ｃに入力
し、水平方向に特定の周波数帯域の信号のみを抽出す
る。これら第２の水平フィルタ４ｂ、第３の水平フィル
タ４ｃの周波数帯域は、第１の水平フィルタ４ａと同一
である。

【００６２】次に、入力端子１より入力された映像信号
の輝度信号を第１の垂直フィルタ１５ａに入力し、その
前後のラインを利用して垂直方向に特定の周波数帯域の
信号のみを抽出する。この第１の垂直フィルタ１５ａの
周波数帯域は、映像信号の輝度信号の振幅を大きくする
ことでエンハンス効果が期待できる周波数帯域に設定さ
れている。

【００６３】また、１フレーム遅延信号を第２の垂直フ
ィルタ１５ｂに入力し、垂直方向に特定の周波数帯域の
信号のみを抽出し、２フレーム遅延信号を第３の垂直フ
ィルタ１５ｃに入力し、垂直方向に特定の周波数帯域の
信号のみを抽出する。これら第２の垂直フィルタ１５
ｂ、第３の垂直フィルタ１５ｃの周波数帯域は、第１の
垂直フィルタ１５ａと同一である。

【００６４】次に、第１の水平フィルタ４ａ出力、第２
の水平フィルタ４ｂ出力、第３の水平フィルタ４ｃ出力
を時間フィルタ７ｂに入力し、時間方向の低周波数成分
のみを抽出する。同様に、第１の垂直フィルタ１５ａ出
力、第２の垂直フィルタ１５ｂ出力、第３の垂直フィル
タ１５ｃ出力を時間フィルタ７ｃに入力し、時間方向の
低周波数成分のみを抽出する。

【００６５】さらに、入力端子５より映像信号の動きを
検出した動き検出信号を入力し、第１の混合器８ａはこ
の動き検出信号に応じて、静止画に近い画素は時間フィ
ルタ７ｂ出力、動画に近い画素は第１の水平フィルタ４
ａ出力を選択して混合し、第１の動き適応エンハンス信
号を求める。又、第２の混合器８ｂも動き検出信号に応
じて、静止画に近い画素は時間フィルタ７ｃ出力、動画
に近い画素は第１の垂直フィルタ１５ａ出力を選択して
混合し、第２の動き適応エンハンス信号を求める。

【００６６】最大値検出器１１ｂは、この第１の混合器
８ａと第２の混合器８ｂの出力より振幅の大きい方を選
択して出力する。最大値検出器１１ｂの出力を入力端子
１より入力された映像信号の輝度信号と加算器６で加算
し、出力端子２から出力する。

【００６７】これにより、ノイズの振幅の増幅をより正
確に軽減しつつ、水平方向、垂直方向の特定の周波数帯
域だけが増幅された映像信号が得られる。

【００６８】実施の形態８．図８はこの発明の実施の形
態８である映像信号処理装置を示すブロック図である。
図において、１は映像信号の輝度信号入力端子、２は出
力端子、３ａは第１の遅延手段、３ｂは第２の遅延手
段、４ａは第１の水平フィルタ、４ｂは第２の水平フィ
ルタ、４ｃは第３の水平フィルタ、１５ａは第１の垂直
フィルタ、１５ｂは第２の垂直フィルタ、１５ｃは第３
の垂直フィルタである。

【００６９】又、６は加算器、７ｂは第１の時間フィル
タ、７ｃは第２の時間フィルタ、８ａは第１の混合器、
８ｂは第２の混合器、１１ａは第１の最大値検出器、１
１ｂは第２の最大値検出器、９ａは第１の減算器、９ｂ
は第２の減算器、１０ａは第１の絶対値検出器、１０ｂ
は第２の絶対値検出器、１２は孤立点除去手段、１３は
時間拡大手段である。

【００７０】次に、動作を説明する。入力端子１より入
力された映像信号の輝度信号を第１の水平フィルタ４ａ
に入力し、水平方向に特定の周波数帯域の信号のみを抽
出する。この第１の水平フィルタ４ａの周波数帯域は、
上記映像信号の輝度信号の振幅を大きくすることでエン
ハンス効果が期待できる周波数帯域に設定されている。

【００７１】また、入力端子１より入力された映像信号
の輝度信号は、第１の遅延手段３ａに入力され、１フレ
ーム遅延信号を出力する。この１フレーム遅延信号を第
２の水平フィルタ４ｂに入力し、水平方向に特定の周波
数帯域の信号のみを抽出する。

【００７２】さらに、１フレーム遅延信号は第２の遅延
手段３ｂに入力され、２フレーム遅延信号を出力し、こ
の２フレーム遅延信号を第３の水平フィルタ４ｃに入力
し、水平方向に特定の周波数帯域の信号のみを抽出す
る。これら第２の水平フィルタ４ｂ、第３の水平フィル
タ４ｃの周波数帯域は、第１の水平フィルタ４ａと同一
である。

【００７３】次に、入力端子１より入力された映像信号
の輝度信号を第１の垂直フィルタ１５ａに入力し、その
前後のラインを利用して垂直方向に特定の周波数帯域の
信号のみを抽出する。この第１の垂直フィルタ１５ａの
周波数帯域は、映像信号の輝度信号の振幅を大きくする
ことでエンハンス効果が期待できる周波数帯域に設定さ
れている。

【００７４】また、１フレーム遅延信号を第２の垂直フ
ィルタ１５ｂに入力し、垂直方向に特定の周波数帯域の
信号のみを抽出し、２フレーム遅延信号を第３の垂直フ
ィルタ１５ｃに入力し、垂直方向に特定の周波数帯域の
信号のみを抽出する。これら第２の垂直フィルタ１５
ｂ、第３の垂直フィルタ１５ｃの周波数帯域は、第１の
垂直フィルタ１５ａと同一である。

【００７５】次に、第１の水平フィルタ４ａ出力、第２
の水平フィルタ４ｂ出力、第３の水平フィルタ４ｃ出力
を時間フィルタ７ｂに入力し、時間方向の低周波数成分
のみを抽出する。同様に、第１の垂直フィルタ１５ａ出
力、第２の垂直フィルタ１５ｂ出力、第３の垂直フィル
タ１５ｃ出力を時間フィルタ７ｃに入力し、時間方向の
低周波数成分のみを抽出する。

【００７６】また、入力端子１より入力された映像信号
の輝度信号と第１の遅延手段３ａ出力の１フレーム遅延
信号を第１の減算器９ａで減算し、１フレーム差分信号
を得る。さらに、映像信号の輝度信号と第２の遅延手段
３ｂ出力の２フレーム遅延信号を第２の減算器９ｂで減
算し、２フレーム差分信号を得る。

【００７７】１フレーム差分信号から第１の絶対値検出
器１０ａで第１の絶対値を求め、２フレーム差分信号か
ら第２の絶対値検出器１０ｂで第２の絶対値を求め、こ
れらの第１、第２の絶対値は第１の最大値検出器１１ａ
で振幅の大きい方の信号を出力する。

【００７８】孤立点除去手段１２は、孤立点的に発生し
た第１の最大値検出器１１ａ出力である動き成分を除去
するエリア型フィルタで、時間拡大手段１３はこの孤立
点除去手段１２出力を時間方向に拡大する時空間フィル
タである。

【００７９】第１の混合器８ａはこの時間拡大手段１３
出力である動き信号に応じて、静止画に近い画素は時間
フィルタ７ｂ出力、動画に近い画素は第１の水平フィル
タ４ａ出力を選択して混合し、第１の動き適応エンハン
ス信号を求める。また、第２の混合器８ｂも時間拡大手
段１３出力である動き信号に応じて、静止画に近い画素
は時間フィルタ７ｃ出力、動画に近い画素は第１の垂直
フィルタ１５ａ出力を選択して混合し、第２の動き適応
エンハンス信号を求める。

【００８０】第２の最大値検出器１１ｂはこの第１の混
合器８ａと第２の混合器８ｂの出力より振幅の大きい方
を選択して出力する。第２の最大値検出器１１ｂの出力
を入力端子１より入力された映像信号の輝度信号と加算
器６で加算し、出力端子２から出力する。

【００８１】これにより、動き検出信号が入力されなく
ても、第１の遅延手段３ａ及び第２の遅延手段３ｂとい
う複数の遅延手段を利用してフレーム差分信号を求める
ことで正確な動き信号を検出し、水平方向及び垂直方向
の特定の周波数帯域だけが増幅された映像信号が得られ
る。

【００８２】

【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に示すような効果を奏する。

【００８３】この発明に係る映像信号処理装置は、映像
信号の輝度信号の水平又は垂直いずれか１方向の特定の
周波数帯域を通過させる第１のフィルタ手段と、上記輝
度信号を１フレーム遅延させる遅延手段と、この遅延手
段から出力された信号の上記第１のフィルタ手段と同一
方向の略同一の周波数帯域を通過させる第２のフィルタ
手段と、上記第１のフィルタ手段の出力及び第２のフィ
ルタ手段の出力の時間方向の低周波数帯域を抽出する時
間フィルタ手段と、上記映像信号の動きを検出した信号
に応じて、上記時間フィルタ手段の出力及び第１のフィ
ルタ手段の出力を混合する混合手段と、この混合手段の
出力及び上記輝度信号を加算する加算手段とを備えたの
で、静止画像において突発的に発生する時間方向におい
て高周波数成分であるノイズ成分を、上記時間フィルタ
を用いて除去でき、そのため、入力信号のエンハンスを
行う際に、ノイズの振幅の増幅を軽減しつつ、特定の周
波数帯域だけを増幅させることが可能となる。

【００８４】又、映像信号の輝度信号の水平又は垂直い
ずれか１方向の特定の周波数帯域を通過させる第１のフ
ィルタ手段と、上記輝度信号を１フレーム遅延させる第
１の遅延手段と、この第１の遅延手段の出力をさらに１
フレーム遅延させる第２の遅延手段と、上記第１の遅延
手段から出力された信号の上記第１のフィルタ手段と同
一方向の略同一の周波数帯域を通過させる第２のフィル
タ手段と、上記第１のフィルタ手段の出力及び第２のフ
ィルタ手段の出力の時間方向低周波数帯域を抽出する時
間フィルタ手段と、上記輝度信号及び第１の遅延手段の
出力の差分をとる第１の減算手段と、この第１の減算手
段の出力の絶対値を求める第１の絶対値検出手段と、上
記輝度信号及び第２の遅延手段の出力の差分をとる第２
の減算手段と、この第２の減算手段の出力の絶対値を求
める第２の絶対値検出手段と、上記第１の絶対値検出手
段及び第２の絶対値検出手段からそれぞれ出力される絶
対値の大きい方を選択して出力する最大値検出手段と、
上記最大値検出手段の出力に応じて、上記時間フィルタ
手段の出力及び第１のフィルタ手段の出力を混合する混
合手段と、この混合手段の出力及び上記輝度信号を加算
する加算手段とを備えたので、動き検出信号が入力され
なくても、時間方向にフィルタリングするための複数の
遅延手段を利用してフレーム差分信号を求めることで、
正確な動き信号を検出することが可能である。

【００８５】又、最大値検出手段の出力から第１のフィ
ルタ手段と同一方向において孤立点的に発生した情報を
除去するエリア型の孤立点除去手段を備え、混合手段
は、上記孤立点除去手段の出力に応じて、時間フィルタ
手段の出力及び第１のフィルタ手段の出力を混合するこ
とを特徴とするので、ノイズの影響によって孤立点的に
動画判定された画素を取り除くようにしたので、動き成
分の誤判定を防ぎ、エンハンスを行う際に誤ってノイズ
を強調することを防ぐことが可能である。

【００８６】又、孤立点除去手段の出力を時間方向に拡
大する時間拡大手段を備え、混合手段は、上記時間拡大
手段の出力に応じて、時間フィルタ手段の出力及び第１
のフィルタ手段の出力を混合することを特徴とするの
で、動き検出信号が入力されない場合でも、時間方向に
フィルタリングするための複数の遅延手段を利用して動
き信号を検出し、その動き信号を時間方向、空間方向に
拡大するようにしたので、動画処理、静止画処理をスム
ーズに切り替えることができ、絵柄の細かい画像におい
て動画処理、静止画処理の切り替えが頻繁に発生するこ
とによるエンハンス量が頻繁に変わることを押さえ、そ
れに伴う画質劣化を防ぐことが可能となる。

【００８７】又、映像信号の輝度信号の水平又は垂直い
ずれか１方向の特定の周波数帯域を通過させる第１のフ
ィルタ手段と、上記輝度信号を１フレーム遅延させる第
１の遅延手段と、この第１の遅延手段から出力された信
号の上記第１のフィルタ手段と同一方向の略同一の周波
数帯域を通過させる第２のフィルタ手段と、上記第１の
遅延手段の出力をさらに１フレーム遅延させる第２の遅
延手段と、この第２の遅延手段から出力された信号の上
記第１のフィルタ手段と同一方向の略同一の周波数帯域
を通過させる第３のフィルタ手段と、上記第１のフィル
タ手段の出力、第２のフィルタ手段の出力及び第３のフ
ィルタ手段の出力の時間方向の低周波数帯域を抽出する
時間フィルタ手段と、上記映像信号の動きを検出した信
号に応じて、上記時間フィルタ手段の出力及び第１のフ
ィルタ手段の出力を混合する混合手段と、この混合手段
の出力及び上記輝度信号を加算する加算手段とを備えた
ので、静止画像における突発的に発生するノイズ成分を
複数フレーム間の時間フィルタで除去でき、そのため、
入力信号のエンハンスを行う際に、ノイズの振幅の増幅
をより正確に軽減しつつ、特定の周波数帯域だけが増幅
させることが可能となる。

【００８８】又、映像信号の輝度信号の特定の周波数帯
域を通過させる第１の水平フィルタ手段と、上記輝度信
号の特定の周波数帯域を通過させる第１の垂直フィルタ
手段と、上記輝度信号を１フレーム遅延させる第１の遅
延手段と、この第１の遅延手段から出力された信号の上
記第１の水平フィルタ手段と略同一の周波数帯域を通過
させる第２の水平フィルタ手段と、上記第１の遅延手段
から出力された信号の上記第１の垂直フィルタ手段と略
同一の周波数帯域だけを通過させる第２の垂直フィルタ
手段と、上記第１の遅延手段の出力をさらに１フレーム
遅延させる第２の遅延手段と、この第２の遅延手段の出
力から出力された信号の上記第１の水平フィルタ手段と
略同一の周波数帯域を通過させる第３の水平フィルタ手
段と、上記第２の遅延手段から出力された信号の上記第
１の垂直フィルタ手段と略同一の周波数帯域だけを通過
させる第３の垂直フィルタ手段と、上記第１の水平フィ
ルタ手段の出力、第２の水平フィルタ手段の出力及び第
３の水平フィルタ手段の出力の時間方向の低周波数帯域
を抽出する第１の時間フィルタ手段と、上記第１の垂直
フィルタ手段の出力、第２の垂直フィルタ手段の出力及
び第３の垂直フィルタ手段の出力の時間方向の低周波数
帯域を抽出する第２の時間フィルタ手段と、上記映像信
号の動きを検出した信号に応じて、上記第１の時間フィ
ルタ手段の出力及び第１の水平フィルタ手段の出力を混
合する第１の混合手段と、上記映像信号の動きを検出し
た信号に応じて、上記第２の時間フィルタ手段の出力及
び第１の垂直フィルタ手段の出力を混合する第２の混合
手段と、上記第１の混合手段及び第２の混合手段のそれ
ぞれの出力の振幅の大きい方を選択して出力する最大値
検出手段と、この最大値検出手段の出力及び上記輝度信
号を加算する加算手段とを備えたので、水平エンハンサ
だけでなく、垂直エンハンサにおいても上記時間フィル
タでノイズ成分を除去するようにしたので、ノイズの振
幅の増幅を軽減しつつ、水平方向及び垂直方向の特定の
周波数帯域だけを増幅することが可能となる。

【００８９】また、映像信号の輝度信号の水平又は垂直
いずれか１方向の特定の周波数帯域を通過させる第１の
フィルタ手段と、上記輝度信号を相互に異なる数のフレ
ームだけ遅延させ、この遅延された信号の上記第１のフ
ィルタ手段と同一方向の略同一の周波数帯域を通過させ
る複数の第２のフィルタ手段と、上記第１のフィルタ手
段の出力及び複数の第２のフィルタ手段の出力の時間方
向の低周波数帯域を抽出する時間フィルタ手段と、上記
映像信号の動きを検出した信号に応じて、上記時間フィ
ルタ手段の出力及び第１のフィルタ手段の出力を混合す
る混合手段と、この混合手段の出力及び上記輝度信号を
加算する加算手段とを備えたので、静止画像における突
発的に発生するノイズ成分を、複数フレーム間の時間フ
ィルタで除去でき、そのため、入力信号のエンハンスを
行う際に、ノイズの振幅の増幅をより正確に軽減しつ
つ、特定の周波数帯域を増幅することが可能となる。

【００９０】また、映像信号の輝度信号の特定の周波数
帯域を通過させる第１の水平フィルタ手段と、上記輝度
信号を相互に異なる数のフレームだけ遅延させ、この遅
延された信号の上記第１の水平フィルタ手段と略同一の
周波数帯域を通過させる複数の第２の水平フィルタ手段
と、上記第１の水平フィルタ手段の出力及び複数の第２
の水平フィルタ手段の出力の時間方向の低周波数帯域を
抽出する第１の時間フィルタ手段と、上記映像信号の動
きを検出した信号に応じて、上記第１の時間フィルタ手
段の出力及び第１の水平フィルタ手段の出力を混合する
第１の混合手段と、上記輝度信号の特定の周波数帯域を
通過させる第１の垂直フィルタ手段と、上記輝度信号を
相互に異なる数のフレームだけ遅延させ、この遅延され
た信号の上記第１の垂直フィルタ手段と略同一の周波数
帯域を通過させる複数の第２の垂直フィルタ手段と、上
記第１の垂直フィルタ手段の出力及び複数の第２の垂直
フィルタ手段の出力の時間方向の低周波数帯域を抽出す
る第２の時間フィルタ手段と、上記映像信号の動きを検
出した信号に応じて、上記第２の時間フィルタ手段の出
力及び第１の垂直フィルタ手段の出力を混合する第２の
混合手段と、上記第１の混合手段及び第２の混合手段の
それぞれの出力の振幅の大きい方を選択して出力する最
大値検出手段と、この最大値検出手段の出力及び上記輝
度信号を加算する加算手段とを備えたので、水平エンハ
ンサだけでなく、垂直エンハンサにおいても時間フィル
タでノイズ成分を除去するようにしたので、ノイズの振
幅の増幅を軽減しつつ、水平方向及び垂直方向の特定の
周波数帯域だけを増幅することができる。

【００９１】また、映像信号の輝度信号を任意の数のフ
レームだけ遅延させ、この遅延された信号及び上記輝度
信号の差分の絶対値を求める絶対値検出手段を備え、こ
の絶対値検出手段から出力される信号を上記映像信号の
動きを検出した信号として用いることを特徴とするの
で、動き検出信号が入力されなくても、時間方向にフィ
ルタリングするための遅延手段を利用してフレーム差分
信号を求めることで、正確な動き信号を検出することが
可能である。

【００９２】また、映像信号の輝度信号を相互に異なる
数のフレームだけ遅延させ、この遅延された信号及び上
記輝度信号の差分の絶対値を求める複数の絶対値検出手
段と、この複数の絶対値検出手段からそれぞれ出力され
る絶対値の最大値を選択して出力する最大値検出手段と
を備え、この最大値検出手段から出力される信号を上記
映像信号の動きを検出した信号として用いることを特徴
とするので、動き検出信号が入力されなくても、複数の
遅延手段を利用して求められた複数のフレーム差分信号
を比較しその最大値を求めることで、さらに正確な動き
信号を検出することが可能となる。

【００９３】また、絶対値検出手段又は最大値検出手段
から出力される信号から、第１のフィルタ手段と同一方
向において孤立点的に発生した情報を除去するエリア型
の孤立点除去手段を備え、絶対値検出手段又は最大値検
出手段から出力される信号の代わりに、上記孤立点除去
手段から出力される信号を映像信号の動きを検出した信
号として用いることを特徴とするので、ノイズの影響に
よって孤立点的に動画判定された画素を取り除くように
したので、動き成分の誤判定を防ぎ、エンハンスを行う
際に誤ってノイズを強調することを防ぐことが可能であ
る。

【００９４】また、孤立点除去手段から出力される信号
を時間方向に拡大する時間拡大手段を備え、孤立点除去
手段から出力される信号の代わりに、上記時間拡大手段
から出力される信号を映像信号の動きを検出した信号と
して用いることを特徴とするので、動き検出信号が入力
されなくても、時間方向にフィルタリングするための複
数の遅延手段を利用して、動き信号を検出し、その動き
信号を時間方向、空間方向に拡大するようにしたので、
動画処理、静止画処理をスムーズに切り替えることがで
き、絵柄の細かい画像において動画処理、静止画処理の
切り替えが頻繁に発生することによるエンハンス量が頻
繁に変わることを押さえ、それに伴う画質劣化を防ぐこ
とが可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】 この発明に係る映像信号処理装置の実施の形
態１を示すブロック図である。

【図２】 この発明に係る映像信号処理装置の実施の形
態２を示すブロック図である。

【図３】 この発明に係る映像信号処理装置の実施の形
態３を示すブロック図である。

【図４】 この発明に係る映像信号処理装置の実施の形
態４を示すブロック図である。

【図５】 この発明に係る映像信号処理装置の実施の形
態５を示すブロック図である。

【図６】 この発明に係る映像信号処理装置の実施の形
態６を示すブロック図である。

【図７】 この発明に係る映像信号処理装置の実施の形
態７を示すブロック図である。

【図８】 この発明に係る映像信号処理装置の実施の形
態８を示すブロック図である。

【図９】 従来の映像信号処理装置のブロック図であ
る。

【符号の説明】

１ 輝度信号入力端子、 ２ 出力端子、 ３ａ、３ｂ
遅延手段、４ａ、４ｂ、４ｃ 水平フィルタ手段、
５ 動き検出信号の入力端子、６ 加算手段、 ７ａ、
７ｂ、７ｃ 時間フィルタ手段、８ａ、８ｂ 混合器、
９ａ、９ｂ 減算手段、１０ａ、１０ｂ 絶対値検出
手段、 １１ａ、１１ｂ 最大値検出手段、１２ 孤立
点除去手段、 １３ 時間拡大手段、１５ａ、１５ｂ、
１５ｃ 垂直フィルタ手段。

Claims (12)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 映像信号の輝度信号の水平又は垂直いず
   れか１方向の特定の周波数帯域を通過させる第１のフィ
   ルタ手段と、上記輝度信号を１フレーム遅延させる遅延
   手段と、この遅延手段から出力された信号の上記第１の
   フィルタ手段と同一方向の略同一の周波数帯域を通過さ
   せる第２のフィルタ手段と、上記第１のフィルタ手段の
   出力及び第２のフィルタ手段の出力の時間方向の低周波
   数帯域を抽出する時間フィルタ手段と、上記映像信号の
   動きを検出した信号に応じて、上記時間フィルタ手段の
   出力及び第１のフィルタ手段の出力を混合する混合手段
   と、この混合手段の出力及び上記輝度信号を加算する加
   算手段とを備えた映像信号処理装置。
2. 【請求項２】 映像信号の輝度信号の水平又は垂直いず
   れか１方向の特定の周波数帯域を通過させる第１のフィ
   ルタ手段と、上記輝度信号を１フレーム遅延させる第１
   の遅延手段と、この第１の遅延手段の出力をさらに１フ
   レーム遅延させる第２の遅延手段と、上記第１の遅延手
   段から出力された信号の上記第１のフィルタ手段と同一
   方向の略同一の周波数帯域を通過させる第２のフィルタ
   手段と、上記第１のフィルタ手段の出力及び第２のフィ
   ルタ手段の出力の時間方向低周波数帯域を抽出する時間
   フィルタ手段と、上記輝度信号及び第１の遅延手段の出
   力の差分をとる第１の減算手段と、この第１の減算手段
   の出力の絶対値を求める第１の絶対値検出手段と、上記
   輝度信号及び第２の遅延手段の出力の差分をとる第２の
   減算手段と、この第２の減算手段の出力の絶対値を求め
   る第２の絶対値検出手段と、上記第１の絶対値検出手段
   及び第２の絶対値検出手段からそれぞれ出力される絶対
   値の大きい方を選択して出力する最大値検出手段と、上
   記最大値検出手段の出力に応じて、上記時間フィルタ手
   段の出力及び第１のフィルタ手段の出力を混合する混合
   手段と、この混合手段の出力及び上記輝度信号を加算す
   る加算手段とを備えた映像信号処理装置。
3. 【請求項３】 最大値検出手段の出力から第１のフィル
   タ手段と同一方向において孤立点的に発生した情報を除
   去するエリア型の孤立点除去手段を備え、混合手段は、
   上記孤立点除去手段の出力に応じて、時間フィルタ手段
   の出力及び第１のフィルタ手段の出力を混合することを
   特徴とする請求項２記載の映像信号処理装置。
4. 【請求項４】 孤立点除去手段の出力を時間方向に拡大
   する時間拡大手段を備え、 混合手段は、上記時間拡大手段の出力に応じて、時間フ
   ィルタ手段の出力及び第１のフィルタ手段の出力を混合
   することを特徴とする請求項３記載の映像信号処理装
   置。
5. 【請求項５】 映像信号の輝度信号の水平又は垂直いず
   れか１方向の特定の周波数帯域を通過させる第１のフィ
   ルタ手段と、上記輝度信号を１フレーム遅延させる第１
   の遅延手段と、この第１の遅延手段から出力された信号
   の上記第１のフィルタ手段と同一方向の略同一の周波数
   帯域を通過させる第２のフィルタ手段と、上記第１の遅
   延手段の出力をさらに１フレーム遅延させる第２の遅延
   手段と、この第２の遅延手段から出力された信号の上記
   第１のフィルタ手段と同一方向の略同一の周波数帯域を
   通過させる第３のフィルタ手段と、上記第１のフィルタ
   手段の出力、第２のフィルタ手段の出力及び第３のフィ
   ルタ手段の出力の時間方向の低周波数帯域を抽出する時
   間フィルタ手段と、上記映像信号の動きを検出した信号
   に応じて、上記時間フィルタ手段の出力及び第１のフィ
   ルタ手段の出力を混合する混合手段と、この混合手段の
   出力及び上記輝度信号を加算する加算手段とを備えた映
   像信号処理装置。
6. 【請求項６】 映像信号の輝度信号の特定の周波数帯域
   を通過させる第１の水平フィルタ手段と、上記輝度信号
   の特定の周波数帯域を通過させる第１の垂直フィルタ手
   段と、上記輝度信号を１フレーム遅延させる第１の遅延
   手段と、この第１の遅延手段から出力された信号の上記
   第１の水平フィルタ手段と略同一の周波数帯域を通過さ
   せる第２の水平フィルタ手段と、上記第１の遅延手段か
   ら出力された信号の上記第１の垂直フィルタ手段と略同
   一の周波数帯域だけを通過させる第２の垂直フィルタ手
   段と、上記第１の遅延手段の出力をさらに１フレーム遅
   延させる第２の遅延手段と、この第２の遅延手段の出力
   から出力された信号の上記第１の水平フィルタ手段と略
   同一の周波数帯域を通過させる第３の水平フィルタ手段
   と、上記第２の遅延手段から出力された信号の上記第１
   の垂直フィルタ手段と略同一の周波数帯域だけを通過さ
   せる第３の垂直フィルタ手段と、上記第１の水平フィル
   タ手段の出力、第２の水平フィルタ手段の出力及び第３
   の水平フィルタ手段の出力の時間方向の低周波数帯域を
   抽出する第１の時間フィルタ手段と、上記第１の垂直フ
   ィルタ手段の出力、第２の垂直フィルタ手段の出力及び
   第３の垂直フィルタ手段の出力の時間方向の低周波数帯
   域を抽出する第２の時間フィルタ手段と、上記映像信号
   の動きを検出した信号に応じて、上記第１の時間フィル
   タ手段の出力及び第１の水平フィルタ手段の出力を混合
   する第１の混合手段と、上記映像信号の動きを検出した
   信号に応じて、上記第２の時間フィルタ手段の出力及び
   第１の垂直フィルタ手段の出力を混合する第２の混合手
   段と、上記第１の混合手段及び第２の混合手段のそれぞ
   れの出力の振幅の大きい方を選択して出力する最大値検
   出手段と、この最大値検出手段の出力及び上記輝度信号
   を加算する加算手段とを備えた映像信号処理装置。
7. 【請求項７】 映像信号の輝度信号の水平又は垂直いず
   れか１方向の特定の周波数帯域を通過させる第１のフィ
   ルタ手段と、上記輝度信号を相互に異なる数のフレーム
   だけ遅延させ、この遅延された信号の上記第１のフィル
   タ手段と同一方向の略同一の周波数帯域を通過させる複
   数の第２のフィルタ手段と、上記第１のフィルタ手段の
   出力及び複数の第２のフィルタ手段の出力の時間方向の
   低周波数帯域を抽出する時間フィルタ手段と、上記映像
   信号の動きを検出した信号に応じて、上記時間フィルタ
   手段の出力及び第１のフィルタ手段の出力を混合する混
   合手段と、この混合手段の出力及び上記輝度信号を加算
   する加算手段とを備えた映像信号処理装置。
8. 【請求項８】 映像信号の輝度信号の特定の周波数帯域
   を通過させる第１の水平フィルタ手段と、上記輝度信号
   を相互に異なる数のフレームだけ遅延させ、この遅延さ
   れた信号の上記第１の水平フィルタ手段と略同一の周波
   数帯域を通過させる複数の第２の水平フィルタ手段と、
   上記第１の水平フィルタ手段の出力及び複数の第２の水
   平フィルタ手段の出力の時間方向の低周波数帯域を抽出
   する第１の時間フィルタ手段と、上記映像信号の動きを
   検出した信号に応じて、上記第１の時間フィルタ手段の
   出力及び第１の水平フィルタ手段の出力を混合する第１
   の混合手段と、上記輝度信号の特定の周波数帯域を通過
   させる第１の垂直フィルタ手段と、上記輝度信号を相互
   に異なる数のフレームだけ遅延させ、この遅延された信
   号の上記第１の垂直フィルタ手段と略同一の周波数帯域
   を通過させる複数の第２の垂直フィルタ手段と、上記第
   １の垂直フィルタ手段の出力及び複数の第２の垂直フィ
   ルタ手段の出力の時間方向の低周波数帯域を抽出する第
   ２の時間フィルタ手段と、上記映像信号の動きを検出し
   た信号に応じて、上記第２の時間フィルタ手段の出力及
   び第１の垂直フィルタ手段の出力を混合する第２の混合
   手段と、上記第１の混合手段及び第２の混合手段のそれ
   ぞれの出力の振幅の大きい方を選択して出力する最大値
   検出手段と、この最大値検出手段の出力及び上記輝度信
   号を加算する加算手段とを備えた映像信号処理装置。
9. 【請求項９】 映像信号の輝度信号を任意の数のフレー
   ムだけ遅延させ、この遅延された信号及び上記輝度信号
   の差分の絶対値を求める絶対値検出手段を備え、この絶
   対値検出手段から出力される信号を上記映像信号の動き
   を検出した信号として用いることを特徴とする請求項７
   又は８記載の映像信号処理装置。
10. 【請求項１０】 映像信号の輝度信号を相互に異なる数
    のフレームだけ遅延させ、この遅延された信号及び上記
    輝度信号の差分の絶対値を求める複数の絶対値検出手段
    と、この複数の絶対値検出手段からそれぞれ出力される
    絶対値の最大値を選択して出力する最大値検出手段とを
    備え、この最大値検出手段から出力される信号を上記映
    像信号の動きを検出した信号として用いることを特徴と
    する請求項７又は８記載の映像信号処理装置。
11. 【請求項１１】 絶対値検出手段又は最大値検出手段か
    ら出力される信号から、第１のフィルタ手段と同一方向
    において孤立点的に発生した情報を除去するエリア型の
    孤立点除去手段を備え、 絶対値検出手段又は最大値検出手段から出力される信号
    の代わりに、上記孤立点除去手段から出力される信号を
    映像信号の動きを検出した信号として用いることを特徴
    とする請求項９又は１０記載の映像信号処理装置。
12. 【請求項１２】 孤立点除去手段から出力される信号を
    時間方向に拡大する時間拡大手段を備え、 孤立点除去手段から出力される信号の代わりに、上記時
    間拡大手段から出力される信号を映像信号の動きを検出
    した信号として用いることを特徴とする請求項１１記載
    の映像信号処理装置。