JP2000215305A - 画像拡大装置 - Google Patents

画像拡大装置

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JP2000215305A
JP2000215305A JP11017069A JP1706999A JP2000215305A JP 2000215305 A JP2000215305 A JP 2000215305A JP 11017069 A JP11017069 A JP 11017069A JP 1706999 A JP1706999 A JP 1706999A JP 2000215305 A JP2000215305 A JP 2000215305A
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T3/00Geometric image transformation in the plane of the image
    • G06T3/40Scaling the whole image or part thereof
    • G06T3/4084Transform-based scaling, e.g. FFT domain scaling

Abstract

(57)【要約】 【課題】動画像を拡大する時、小規模回路でリアルタイ
ムに解像度を補償し、高解像度のフレーム画像を出力す
る画像拡大装置の提供。 【解決手段】スケール解像度次数nの入力信号を直交ウ
ェーブレット変換し、スケール解像度次数n+1のウェ
ーブレット成分およびスケール解像度次数n+1の縮小
画像成分を算出する手段と、前記スケール解像度次数n
+1の縮小画像成分および該縮小画像成分の画像位置に
対応するスケール解像度次数n+1のウェーブレット成
分の近傍成分から、スケール解像度次数nにおけるウェ
ーブレット成分を予測する手段と、前記入力画像信号と
前記予測したスケール解像度次数nにおけるウェーブレ
ット成分を所定時間だけ遅延させて遅延ウェーブレット
成分を出力する遅延調整手段と、前記ウェーブレット成
分をウェーブレット逆変換し、スケール解像度次数n−
1における拡大画像を生成する手段によって、高精細の
変換画像を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像を拡大する際
に、高精度な画像成分を補償するようにした画像拡大装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の画像拡大方法としては、異なる解
像度間の画像変換に線形補間や3次補間などを用いるこ
とが良く知られている。近年のLSIの進展により演算
処理能力が向上し、折り返しの少ない多タップのディジ
タルフィルタ構成による画像の拡大縮小方法も提案さ
れ、実用化されている。前記の線形補間も3次補間によ
る手法も、多タップのディジタルフィルタのタップ数が
2あるいは3に特化したものとして考えることができ
る。これらのディジタルフィルタ構成による画像の拡大
縮小法は、タップ数が多いほど解像度変換時の折り返し
歪みを少なくすることができる。
【0003】また、特開平7−152907に記載され
ているように、ウェーブレット変換を用いた方法も提案
されている。画像を拡大する際に、前記の多タップフィ
ルタを用いる方法では、サンプリング定理によって、最
初に与えられた画像に含まれる周波数以下の成分のみし
か拡大されないので、拡大後の画像がぼけてしまうとい
う欠点があった。ウェーブレット変換を用いた手法は、
このボケを回避するために、最初に与えられた画像に含
まれる周波数以下の成分から、高周波成分を予測して画
像情報を増やし、見た目のボケを防いでいる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このウ
ェーブレット変換を用いた手法では、n+1、n+2、
n+3次の3回のウェーブレット変換が必要になり、し
かもこれらのウェーブレット変換成分からニューラルネ
ットに入力してn次のウェーブレット成分を予測する方
法は、膨大な演算量を必要とするため、リアルタイムな
動画に適用するには非現実的である。例えば、640×
480画素の画像の場合、スケール解像度nのウェーブ
レット成分を算出するために、640×480=307
20もの入力をもつニューラルネットが、画像の水平方
向と垂直方向の高周波成分用の3セット必要になり、こ
のような大規模のニューラルネットをリアルタイムに演
算する方法は現実にはない。また、ウェーブレットを三
段階に変換する必要があるため、演算量やそれに必要な
遅延線あるいはメモリサイズがすこぶる大きくなってし
まうという問題があった。
【0005】また、前記のウェーブレット変換を用いた
方法によると、スケール解像度nのウェーブレット成分
を算出するための学習法としてニューラルネットを用い
たものを提案しているが、逆誤差伝播法を改良した方法
でも、正確な学習を行うためには膨大な計算と学習デー
タを必要とし、学習させたニューラルネットのパラメー
タを記憶させるメモリも膨大なサイズとなるため、実現
するための回路規模が極めて大きなものになってしまう
という問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】今、スケール解像度次数
n−1の元画像をウェーブレット変換してスケール解像
度次数nの画像およびウェーブレット変換成分を導出
し、さらに前記スケール解像度次数nの画像をウェーブ
レット変換してスケール解像度次数n+1の画像とウェ
ーブレット変換成分を得たとする。この場合、スケール
解像度次数n−1の元画像を図11に示すように縦線の
画像とすると、ウェーブレット変換画像は図12に示す
ようになる。図12の変換画像では、左上の小さいブロ
ックは、スケール画像度次数n+1の画像、その右、右
下および真下の小さいブロックはスケール解像度n+1
のウェーブレット変換成分、変換画像の右上、右下およ
び左下の大きなブロックはスケール解像度nのウェーブ
レット変換成分である。
【0007】この図12において、縦線のパターンのウ
ェーブレット変換画像をみると、縦線を反映したウェー
ブレット成分のブロックの縦線の位置に対応するウェー
ブレット変換成分だけが値を持っていることが分かる。
図13は横線画像の場合であり、同様にウェーブレット
変換した変換画像を図14に、また、図15に示す斜め
線画像をウェーブレット変換したものを図16に示す。
図11〜図16で分かるように、図11、図13および
図15に示すスケール解像度次数n−1の画像の線成分
は、スケール解像度nおよびn−1のウェーブレット変
換成分の対応する位置の近傍の値だけが相関を持つこと
になる。
【0008】本発明は、この特性を利用して前記従来技
術の問題を解決するものであり、請求項1の画像拡大装
置は、スケール解像度次数nの入力信号を直交ウェーブ
レット変換し、スケール解像度次数n+1のウェーブレ
ット成分およびスケール解像度次数n+1の縮小画像成
分を算出するウェーブレット変換手段と、前記スケール
解像度次数n+1の縮小画像成分および前記縮小画像成
分の画像位置に対応するスケール解像度次数n+1のウ
ェーブレット成分の近傍成分から、スケール解像度次数
nにおけるウェーブレット成分を予測する高解像度予測
手段と、前記入力画像信号と前記予測したスケール解像
度次数nにおけるウェーブレット成分を所定時間だけ遅
延させて遅延ウェーブレット成分を出力する遅延調整手
段と、前記遅延ウェーブレット成分をウェーブレット逆
変換し、スケール解像度次数n−1における拡大画像を
生成するウェーブレット逆変換手段と、を含むことを特
徴とする。
【0009】また、請求項2の画像拡大装置は、請求項
1に記載する画像拡大装置において、スケール画像度次
数nにおけるウェーブレット成分を予測する高解像度予
測手段は、前記スケール解像度次数n+1の縮小画像成
分および前記縮小画像成分の画像位置に対応するスケー
ル解像度次数n+1のウェーブレット成分の近傍成分の
線形加算手段で構成することを特徴とする。
【0010】また、請求項3の画像拡大装置は、請求項
1に記載する画像拡大装置において、スケール解像度次
数nにおけるウェーブレット成分を予測する高解像度予
測手段は、前記スケール解像度次数n+1の縮小画像成
分および前記縮小画像成分の画像位置に対応するスケー
ル解像度次数n+1のウェーブレット成分の近傍成分の
n乗成分の線形加算手段で構成することを特徴とする。
【0011】従って、スケール解像度次数nの入力信号
は直交ウェーブレット変換され、ウェーブレット変換手
段よりスケール解像度次数n+1のウェーブレット成分
とスケール解像度次数n+1の縮小画像成分を算出す
る。そして、ウェーブレット変換手段により前記スケー
ル解像度次数n+1の縮小画像成分と該縮小画像成分の
画像位置に対応するスケール解像度次数n+1のウェー
ブレット成分の近傍成分から、スケール解像度次数nに
おけるウェーブレット成分を予測する。このようにして
予測したスケール解像度次数nにおけるウェーブレット
成分と前記入力画像信号を遅延調整手段で所定時間遅延
させて遅延ウェーブレット成分を導出し、この遅延ウェ
ーブレット成分を変換手段によりウェーブレット逆変換
してスケール解像度次数n−1の拡大高精細フレーム画
像データを生成し、解像度の高い拡大変換画像を得るこ
とができる。
【0012】この場合、前記の高解像度予測手段に線形
加算を用いることにより、前記のスケール解像度次数n
+1の縮小画像成分と、該縮小画像成分の画像位置に対
応するスケール解像度次数n+1のウェーブレット成分
の近傍成分とを線形加算あるいは前記近傍成分のn乗成
分の線形加算する簡単な演算でスケール解像度次数nに
おけるウェーブレット成分を予測することができる。
【0013】従って、この画像拡大装置によると、入力
画像を1回だけウェーブレット変換するだけで済み、ま
たスケール解像度次数nのウェーブレット変換成分を予
測するのに対応する近傍情報しか利用しないので、計算
量を極端に減らすことができる。
【0014】また、請求項4の画像拡大装置は、請求項
1に記載する画像拡大装置において、スケール解像度次
数n+1のウェーブレット成分の近傍成分は、スケール
解像度次数n+1の縮小画像成分の画像位置に対応する
スケール解像度次数n+1のウェーブレット成分の9近
傍成分の内の5成分とすることを特徴とする。
【0015】この構成によると、近傍情報である3×3
の情報の内、縦線成分や横線成分を予測する場合は、対
応するスケール解像度次数n+1のウェーブレット変換
成分と上近傍、下近傍、右近傍、左近傍の5つの成分か
ら行い、斜め線成分を予測する場合は、対応するスケー
ル解像度次数n+1のウェーブレット変換成分と上右近
傍、上左近傍、下右近傍、下左近傍の5つの成分から予
測しているので、従来法に比較して極端に少ない演算量
で、予測回路を構成することができる。
【0016】また、スケール解像度次数nのウェーブレ
ット変換成分を予測するために線形加算手段やせいぜい
2〜3乗の線形加算手段しか用いないので、その重み付
け係数を記憶するメモリや回路規模も小さくて済み、計
算量が少ないので、1秒間に60枚といった動画像にた
いしてもリアルタイムに拡大演算できる回路を小規模で
構成することが可能になる。
【0017】また、請求項5の画像拡大装置は、請求項
2あるいは3に記載する画像拡大装置において、線形加
算手段の重み付け係数は、前記スケール解像度次数n−
1の元画像をウェーブレット変換したスケール解像度次
数nのウェーブレット成分を教師データとし、ウェーブ
レット成分を予測する高解像度予測手段から出力される
スケール解像度次数nのウェーブレット成分との2乗誤
差が最小になるように決定されることを特徴とする。
【0018】従って、線形加算手段の重み付け係数は、
線形加算と最小2乗法をベースにして決定されるので、
重み付け係数の決定が簡単なマトリクス演算で行わせる
ことができ、学習が容易で且つ高速のインプリメントを
容易に行わせることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の画像拡大方法およ
びその装置に関する発明の実施の形態を図面に基づいて
説明する。図1は本発明のウェーブレット画像変換装置
の実施形態の全体構造を示すブロック図である。1は入
力フレーム画像データVnの入力端子、2は入力フレー
ム画像データVnを直交ウェーブレット変換してウェー
ブレット成分を出力するウェーブレット変換部、3は前
記ウェーブレット変換部2から出力されるスケール解像
度次数n+1(以下n+1次と略称する。n次について
も同じ)の縮小画像成分LLの信号、4は前記ウェーブ
レット変換部2から出力されるn+1次のウェーブレッ
ト成分のLH信号、5は前記ウェーブレット変換部2か
ら出力されるn+1のウェーブレット成分HLの信号、
6は前記ウェーブレット変換部2から出力されるn+1
のウェーブレット成分HHの信号である。ここで、Wの
添字のLは低域成分を意味し、Hは高域成分を意味する
(以下同じ)。
【0020】また、7は前記n+1次の縮小画像成分L
Lとウェーブレット成分LH、HL、HHの信号を入力
しn次のウェーブレット成分を予測する高解像度予測
部、8、9、10、11は高解像度予測部7から出力さ
れるn次のウェーブレット成分LHのそれぞれ(2i,
2j)、(2i+1,2j)、(2i,2j+1)、
(2i+1,2j+1)座標成分の信号、12、13、
14、15は高解像度予測部7から出力されるn次のウ
ェーブレット成分HLのそれぞれ(2i,2j)、(2
i+1,2j)、(2i,2j+1)、(2i+1,2
j+1)座標成分の信号、16、17、18、19は高
解像度予測部7から出力されるn次のウェーブレット成
分HHのそれぞれ(2i,2j)、(2i+1,2
j)、(2i,2j+1)、(2i+1,2j+1)座
標成分の信号である。
【0021】ここで、n+1次の画像成分のサイズをa
×bとして(i,j)の位置に対応するn次のウェーブ
レット成分は(2i,2j)、(2i+1,2j)、
(2i,2j+1)、(2i+1,2j+1)で表現し
ている。
【0022】20は高解像度予測部7から出力されたn
次のウェーブレット成分8、9、10、11、12、1
3、14、15、16、17、18、19と入力端子1
から入力したフレーム画像データVnに適当な遅延を与
え、同時に周波数を倍変換してn次のウェーブレット成
分LH、HL、HH、LLの信号21、22、23、2
4を出力する遅延調整部、25は該遅延調整部20から
出力されたn次の遅延ウェーブレット成分の信号21、
22、23、24をウェーブレット逆変換するウェーブ
レット逆変換部、26はウェーブレット逆変換部25か
ら出力される拡大高精細フレーム画像データVn−1で
ある。
【0023】従って、入力フレーム画像データ1(V
n)はウェーブレット変換部2へ入力され、n+1次の
縮小画像成分LLとウェーブレット成分LH、HL、H
Hの各信号を出力する。n+1次の縮小画像成分及びウ
ェーブレット成分の信号3、4、5、6は高解像度予測
部7へ入力され、n次のウェーブレット成分の各信号
8、9、10、11、12、13、14、15、16、
17、18、19を出力する。このn次のウェーブレッ
ト成分の各信号8、9、10、11、12、13、1
4、15、16、17、18、19と入力フレーム画像
データVnは遅延調整部20に入力され、遅延調整と周
波数変換が行われ、n次の遅延ウェーブレット成分の信
号21、22、23、24を出力する。そして、このn
次の遅延ウェーブレット成分の信号21、22、23、
24はウェーブレット逆変換部25へ入力され、ここで
ウェーブレット逆変換されて、拡大高精細フレーム画像
データ26(Vn−1)を出力する。
【0024】図2は、図1に示す本発明の画像拡大装置
における高解像度予測部7の詳細構成例を示す回路ブロ
ック図である。図2のおいて、101は前記ウェーブレ
ット変換部2から出力されるn+1次のウェーブレット
成分LHの信号4の水平・垂直方向における5近傍デー
タを抽出する近傍データ抽出回路、106は前記ウェー
ブレット変換部2から出力されるn+1次の縮小画像成
分LLの信号3を遅延する遅延回路、102、103、
104、105はそれぞれ前記近傍データ抽出回路10
1および遅延回路106からの各出力信号を線形加算す
る線形加算回路である。
【0025】また、111は前記ウェーブレット変換部
2から出力されるn+1次のウェーブレット成分HLの
信号5の水平・垂直方向における5近傍データを抽出す
る近傍データ抽出回路、116は前記信号3を遅延する
遅延回路、112、113、114、115はそれぞれ
前記近傍データ抽出回路111および遅延回路116か
らの各出力信号を線形加算する線形加算回路である。
【0026】更に、121は前記ウェーブレット変換部
2から出力されるn+1次のウェーブレット成分HHの
信号6の斜め5近傍データを抽出する近傍データ抽出回
路、126は前記信号3を遅延する遅延回路、122、
123、124、125はそれぞれ前記近傍データ抽出
回路121および遅延回路126からの各出力信号を線
形加算する線形加算回路である。
【0027】前記ウェーブレット変換部2から出力され
るn+1次のウェーブレット変換成分W LH n+1の信号
4は近傍データ抽出回路101によって図17に示すよ
うに、注目データと注目データの上、下、左、右の5個
の近傍データが抽出される。抽出された5個の近傍デー
タはそれぞれ線形加算回路102、103、104、1
05に入力される。一方、ウェーブレット変換部2から
出力されたn+1次の縮小画像成分W LL n+1の信号3
は遅延回路106でタイミングを合わせるために遅延さ
れてそれぞれ線形加算回路102、103、104、1
05に入力される。線形加算回路102では入力された
W LH n+1の5近傍データとW LL n+1の遅延によりタイ
ミングが合わされた信号が線形加算され、n次のウェー
ブレット成分の予測データW LH n(2i,2j)である信号8
を出力する。同時に線形加算回路103では入力された
W LH n+1の5近傍データとW LL n+1の遅延によりタイ
ミングが合わされた信号が線形加算され、n次のウェー
ブレット成分の予測データW LH n(2i+1,2j)である信号
9を出力する。線形加算回路104、105についても
上記と同様に線形加算が行われ、それぞれ、信号10と
してn次のウェーブレット成分の予測データW LH n(2
i,2j+1)が、また信号11として、n次のウェーブレッ
ト成分の予測データW LH n(2i+1,2j+1)が出力される。
【0028】前記ウェーブレット変換部2から出力され
るn+1次のウェーブレット変換成分W HL n+1の信号
5は近傍データ抽出回路111によって図17に示すよ
うに、注目データと注目データの上、下、左、右の5個
の近傍データが抽出される。抽出された5個の近傍デー
タはそれぞれ線形加算回路112、113、114、1
15に入力される。一方、ウェーブレット変換部2から
出力されたn+1次の縮小画像成分W LL n+1の信号3
は遅延回路116でタイミングを合わせるために遅延さ
せて、それぞれ線形加算回路112、113、114、
115に入力される。線形加算回路112では入力され
たW HL n+1の5近傍データとW LL n+1の遅延によりタ
イミングが合わされた信号が線形加算され、n次のウェ
ーブレット成分の予測データW HL n(2i,2j)である信号
12を出力する。同時に線形加算回路113では入力さ
れたW HL n+1の5近傍データとW LL n+1の遅延により
タイミングが合わされた信号が線形加算され、n次のウ
ェーブレット成分の予測データW HL n(2i+1,2j)である
信号13を出力する。線形加算回路114、115につ
いても上記と同様に線形加算が行われ、それぞれ、信号
14としてn次のウェーブレット成分の予測データW H
L n(2i,2j+1)が、また、信号15としてn次のウェーブ
レット成分の予測データW HL n(2i+1,2j+1)が出力され
る。
【0029】前記ウェーブレット変換部2から出力され
るn+1次のウェーブレット変換成分W HH n+1の信号
6は、近傍データ抽出回路121によって図17に示す
ように、注目データと注目データの左上、右上、左下、
右下の5個の近傍データが抽出される。抽出された5個
の近傍データはそれぞれ線形加算回路122、123、
124、125に入力される。一方、ウェーブレット変
換部2から出力されたn+1次の縮小画像成分W LL n+
1の信号3は遅延回路126でタイミングを合わせるた
めに遅延させてそれぞれ線形加算回路122、123、
124、125に入力される。線形加算回路122では
入力されたW HH n+1の5近傍データとW LL n+1の遅延
によりタイミングが合わされた信号が線形加算され、n
次のウェーブレット成分の予測データW HH n(2i,2j)で
ある信号16を出力する。同時に線形加算回路123で
は入力されたW HH n+1の5近傍データとW LL n+1の遅
延によりタイミングが合わされた信号が線形加算され、
n次のウェーブレット成分の予測データW HH n(2i+1,2
j)である信号17を出力する。線形加算回路124、1
25についても上記と同様に線形加算が行われ、それぞ
れ信号18としてn次のウェーブレット成分の予測デー
タW HH n(2i,2j+1)が、また、信号19としてn次のウ
ェーブレット成分の予測データW HH n(2i+1,2j+1)が出
力される。
【0030】このように、スケール解像度次数n+1の
縮小画像データ成分および前記縮小画像成分の画像位置
に対応するスケール解像度次数n+1のウェーブレット
成分の近傍成分から線形加算手段によってスケール解像
度次数nの成分を予測する。
【0031】図2における近傍データ抽出回路101、
線形加算回路102、103、104、105の詳細構
成例を図3を用いて説明する。近傍データ抽出回路10
1はフリップフロップ131、132、133、134
と1H遅延回路135、136から構成される。これら
の回路の動作については、画像処理の基本回路であり、
自明であるので省略する。線形加算回路102はそれぞ
れ重み係数α112i,2j、α212i,2j、α312i,2j、α412i,
2j、α512i,2j、α612i,2jを乗算して加算器137で加
算し、n次のウェーブレット成分の予測データW HL n
(2i,2j)である信号8を出力する。線形加算回路10
3、104、105の構成については線形加算回路10
2と同じで重み係数が異なる。線形加算回路103の重
み係数はα112i+1,2j、α212i+1,2j、α312i+1,2j、α4
12i+1,2j、α512i+1,2j、α612i+1,2j、線形加算回路1
04の重み係数はα112i,2j+1、α212i,2j+1、α312i,2
j+1、α412i,2j+1、α512i,2j+1、α612i,2j+1である。
【0032】また、図2における近傍データ抽出回路1
11と線形加算回路112、113、114、115と
選択回路116より成るn次のウェーブレット成分W H
Lの予測回路110および近傍データ抽出回路121と
線形加算回路122、123、124、125と遅延回
路126より成るn次のウェーブレット成分W HHの予
測回路120の構成は、前記図3に示すn次のウェーブ
レット成分W LHの予測回路100の構成と同様であ
り、前記の各線形加算回路112、113、114、1
15、122、123、124、125の重み係数が異
なるのみである。
【0033】図4は前記n次のウェーブレット成分W H
Hの予測回路120の構成を示している。図4における
近傍データ抽出回路121の構成は図3に示す近傍デー
タ抽出回路101の構成と全く同一であり、フリップフ
ロップDと1H遅延線Hを用いて、斜め方向の近傍デー
タを抽出するように構成している。また、線形加算回路
122〜125の構成も図3に示す線形加算回路102
〜105の構成と同様で、重み係数が異なるのみであ
る。すなわち、図3に示す線形加算回路102〜105
の各重み係数α112i,2j、α212i,2j、α312i,2j、α412
i,2j、α512i,2j、α612i,2j、α112i+1,2j…α612i+1,
2j、α112i,2j+1…α612i,2j+1、α112i+1,2j+1…α612
i+1,2j+1にそれぞれ対応して図4に示す線形加算回路1
22〜125の各重み係数はα132i,2j、α232i,2j、α
332i,2j、α432i,2j、α532i,2j、α632i,2j、α132i+
1,2j…α632i+1,2j、α132i,2j+1…α632i,2j+1、α132
i+1,2j+1…α632i+1,2j+1に設定されている。
【0034】また、前記n次のウェーブレット成分W H
Lの予測回路110の構成は図示していないが、線形加
算回路112〜115の重み係数が異なるのみであり、
図3に示す線形加算回路102〜105の前記の各重み
係数に対応してそれぞれα122i,2j、α222i,2j、α322
i,2j、α422i,2j、α522i,2j、α622i,2j、α122i+1,2j
…α622i+1,2j、α122i,2j+1…α622i,2j+1、α122i+1,
2j+1…α622i+1,2j+1に設定されている。即ち、図2に
示す線形加算回路102〜105、112〜115、1
22〜125では合計72個の重み係数αを用いてい
る。
【0035】次に、本実施形態の全体の動作を図5に示
す概念図を用いて説明する。入力端子1より入力した入
力フレーム画像データVnはウェーブレット変換部2で
ウェーブレット変換され、n+1次の縮小画像成分Wn+
1 LLとn+1次のウェーブレット成分Wn+1 LH、Wn+1
HL、Wn+1 HHを生成する。生成されたn+1次の縮小画
像とウェーブレット成分より高解像度予測部7でn次ウ
ェーブレット成分WnLH、Wn HL、Wn HHが予測され、
このn次ウェーブレット成分と入力フレーム画像データ
Vnは遅延調整部20で適宜遅延させると共に周波数を
倍変換して合成され、ウェーブレット逆変換部25に導
かれて、ここで拡大高精細フレーム画像Vn−1を生成
する。
【0036】図6はウェーブレット変換部2の詳細な構
成を示すブロック図である。図中200〜202はフリ
ップフロップ、203〜214は乗算器、C0、C1、
C2、C3はDaubechiesの基底関数{C0、C1、C
2、C3}={0.48296、0.83651、0.22143、-0.1294
0}、215〜220はインバータアレイ、221、2
22は水平方向ダウンサンプラー、 223〜226は
垂直方向ダウンサンプラー、227〜232は加算器、
233〜238は1H遅延線である。
【0037】この構成は特段新規なものではないので細
部の動作説明は省略するが、入力端子1に入力した入力
フレーム画像データVnはn+1次の縮小画像成分とウ
ェーブレット成分W LL、W LH、W HL、W HHに変換さ
れた信号3、4、5、6として出力される。
【0038】図2において、ウェーブレット変換部2で
生成されたn+1次の縮小画像成分とウェーブレット成
分の信号3、4、5、6は高解像度予測部7に入力さ
れ、高解像度予測部7はn次ウェーブレット成分WnL
H、WnHL、WnHHのそれぞれ(i,j)、(i+1,
j)、(i,j+1)、(i+1,j+1)座標成分を
予測した信号8〜19に出力する。高解像度予測部7で
予測されたn次ウェーブレット成分WnLH、WnHL、WnH
Hは遅延調整部20に入力されるが、同時に入力フレー
ム画像データVnも遅延調整部20に入力され、適当な
遅延が与えられ、また時系列に変換し、入力と同じクロ
ックに同期して、n次の遅延したウェーブレット成分W
nLH、WnHL、WnHH、WnLLの信号21、22、23、2
4を出力する。
【0039】図7は遅延調整部20の構成を示すブロッ
ク図である。図7において、27、28、29、は時系
列変換器、30は遅延器である。この各時系列変換器2
7、28、29の詳細な構成は図8のようになってお
り、フリップフロップ140、143、セレクタ14
1、142、144、1H遅延線145から構成され
る。前記高解像度予測部7は、ウェーブレット変換部2
のダウンサンプラによって入力フレーム画像データVn
のクロックCKの半分のクロックレートのクロックHC
Hで動作しており、n次の予測データであるウェーブレ
ット成分WnLH、WnHL、WnHHのそれぞれ(i,j),
(i+1,j),(i,j+1),(i+1,j+1)
座標成分もクロックHCKのクロックレートで出力され
ている。
【0040】図9は図8に示す時系列変換器のタイミン
グチャートである。フリップフロップ140は入力ラス
ター画像データVnのクロックCKで動作しており、入
力されるウェーブレット成分Wn(i+1,j)、Wn(i+1,j+1)
をクロックCK分遅延させる。セレクタ141の制御端
子には前記クロックHCKが供給されており、”H”レ
ベルの時a端子が、”L”レベルの時b端子が選択され
る。その結果、セレクタ141の出力端子にはWn(i,
j),Wn(i+1,j)が交互に時系列に出力される。一方フリ
ップフロップ143とセレクタ144も時系列変換回路
を形成しており、同様にしてセレクタ144の出力端子
にはWn(i,j+1)、Wn(i+1,j+1)が時系列信号となって交
互に出力される。セレクタ144の出力は1H遅延回路
145で1H分遅延され、セレクタ142に供給され
る。セレクタ142では、1Hの周期でセレクタ141
の出力か1H遅延回路145の出力かが選択され、セレ
クタ142の出力端子に出力される。
【0041】すなわち、4個のn次のウェーブレット成
分Wn(i,j)、Wn(i+1,j)、Wn(i,j+1)、Wn(i+1,j+1)は
時系列に変換されて時系列変換器27、28、29の出
力端子に出力される。このように、図7に示す時系列変
換器27、28、29は8〜19に入力されたn次のウ
ェーブレット成分WnLH、WnHL、WnHH成分の信号8〜
19をそれぞれ時系列信号に変換してクロックレートC
Kでn次の遅延ウェーブレット成分の信号21、22、
23を出力する。
【0042】一方、図7において、入力フレーム画像デ
ータVnは入力端子1を介して遅延器30に供給され、
この遅延器30によって、前記の遅延ウェーブレット成
分WnLH、WnHL、WnHHの信号21、22、23と同期
するように遅延量があたえられて、n次のウェーブレッ
ト成分WnLLの信号24として同じクロックレートで出
力される。
【0043】図10は、ウェーブレット逆変換部25の
詳細な構成を示すブロック図である。この構成例では、
前記ウェーブレット変換部2の構成例と同じくDaubechi
esの基底関数{C0、C1、C2、C3}={0.4829
6、0.83651、0.22143、-0.12940}を用いている。ウェ
ーブレット逆変換部25は、フリップフロップ150〜
153、181、182、インバータ154〜158、
185、186、セレクタ179、180、199、1
H遅延線183、184、乗算器159〜174、18
7〜194、加算器175〜178、195、196、
1Hデュアルポートメモリ197、198から構成され
る。
【0044】ウェーブレット逆変換部2に入力されたn
次の遅延ウェーブレット成分WnLL、WnHL、WnLH、Wn
HHの信号21〜24は、まず画像の水平方向にウェーブ
レット逆変換がなされ、その後垂直方向にウェーブレッ
ト逆変換がなされる。加算器195の出力は1ライン目
の復号化データが、加算器196の出力には2ライン目
の復号化データが同時に出力されるが、両信号とも一旦
2CKのクロックレートで1Hの期間だけ1Hデュアル
ポートメモリ197と198に記憶されて行く。複号デ
ータがメモリ197と198に記憶された後、まず19
7のメモリの内容である1H分の復号データが4CK
(入力フレーム画像データVnのクロックの4倍のクロ
ックレート)で読み出され、その後、1Hデュアルポー
トメモリ198の内容である1H分の復号データが4C
Kで読み出されて、端子26に高精細フレーム画像デー
タ26(Vn−1)として出力される。
【0045】すなわち、図1に示す画像拡大装置は入力
フレーム画像データVnを画素数が4倍の高精細フレー
ム画像Vn−1に変換して出力する。なお、上述したウ
ェーブレット変換マトリクスは下記行列で表され 逆ウェーブレット変換は上記マトリクスの転置行列であ
る。
【0046】また、高解像度予測部7の線形加算回路1
02〜105、112〜115、122〜125におけ
る図3および図4で記載した乗算器の係数α112i,2j、
α212i,2j、α312i,2j、α412i,2j、α512i,2j、α612
i,2j・・・α612i+1,2j+1、・・・・α632i+1,2j+1の7
2個の重み係数は次のようにして学習させる。元の高精
細フレーム画像をFn−1とし画像サイズを4n×4m
とする(n、mは整数)。この高精細フレーム画像Fn
−1のウェーブレット変換成分をW0nLL(k,l)、W0nLH
(k,l)、W0nHL(k,l)、W0nHH(k,l)とし(1≦k≦2
n、1≦l≦2m)、また、低域成分であるW0nLL(k,
l)をさらにウェーブレット変換したn+1次のウェーブ
レット変換成分をWn+1LL(i,j)、Wn+1LH(i,j)、Wn+1H
L(i,j)、Wn+1HH(i,j)とし、更にn+1次のウェーブレ
ット変換成分Wn+1LL(i,j)、Wn+1LH(i,j)、Wn+1HL(i,
j)、Wn+1HH(i,j)から予測したn次のウェーブレット変
換成分をWnLH(k,l)、WnHL(k,l)、WnHH(k,l)とする
と、
【0047】
【数1】 が最小となるように72個の係数αを定める。学習させ
る画像はd種類としている。
【0048】予測成分は WnLH(2i,2j)=α11(2i,2j)×Wn+1LH(i,j-1)+α21(2
i,2j)×Wn+1LH(i+1,j+1)+α31(2i,2j)×Wn+1LH(i,j)
+α41(2i,2j)×Wn+1LH(i-1,j)+α51(2i,2j)×Wn+1L
H(i,j+1)×α61(2i,2j)×Wn+1LL(i,j) WnLH(2i+1,2j)=α11(2i+1,2j)×Wn+1LH(i,j-1)+α2
1(2i+1,2j)×Wn+1LH(i+1,j+1)+α31(2i+1,2j)×Wn+1
LH(i,j)+α41(2i+1,2j)×Wn+1LH(i-1,j)+α51(2i+1,
2j)×Wn+1LH(i,j+1)+α61(2i+1,2j)×Wn+1LL(i,j) WnHH(2i+1,2j+1)=α13(2i+1,2j+1)×Wn+1HH(i,j-1)
+α23(2i+1,2j+1)×Wn+1HH(i+1,j+1)+α33(2i+1,2j+
1)×Wn+1HH(i,j)+α43(2i+1,2j+1)×Wn+1HH(i-1,j)
+α53(2i+1,2j+1)×Wn+1HH(i,j+1)+α63(2i+1,2j+1)
×Wn+1LL(i,j) で定義されるので、Sを各αで偏微分したものを0とし
た72個の一次方程式より、各αを求めると容易に求ま
る。αを求めるには、コンピュータシミュレーションな
どで学習するとよい。
【0049】また、本実施形態ではn+1次のウェーブ
レット成分からn次のウェーブレット成分を予測する際
に、n+1次のウェーブレット成分とα係数による線形
結合を用いたが、n+1次ウェーブレット成分の2乗値
や3乗値や定数とα係数による線形結合を用いると、計
算量は多くなるが精度の高い予測が可能になる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の画像拡
大装置では、スケール解像度次数nの入力信号を直交ウ
ェーブレット変換し、スケール解像度次数n+1のウェ
ーブレット成分およびスケール解像度次数n+1の縮小
画像成分を求め、スケール解像度次数n+1の縮小画像
成分および前記縮小画像成分の画像位置に対応するスケ
ール解像度次数n+1のウェーブレット成分の近傍成分
だけから、スケール解像度次数nにおけるウェーブレッ
ト成分を予測し、前記スケール解像度次数nにおけるウ
ェーブレット成分と前記スケール解像度次数nの入力信
号とをウェーブレット逆変換し、スケール解像度次数n
−1における拡大画像を生成しているので、計算量を極
端に減らして、小規模な回路構成で、動画のようなリア
ルタイムな画像の高精細化が可能になる。
【0051】また、予測にあたり演算量の小さい線形結
合によって高解像度のウェーブレット成分を求めるの
で、小規模な回路構成で、動画のようなリアルタイムな
画像の高精細化が可能になる。更にまた、学習の際に一
次方程式で係数αを求めるため、学習が容易で高速にイ
ンプリメントが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の全体の構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】図1における高解像度予測部の構成例を示すブ
ロック図である。
【図3】図2における近傍画素抽出部101と線形加算
回路102の詳細構成例を示すブロック図である。
【図4】図2における近傍画素抽出部121と線形加算
回路122の詳細構成例を示すブロック図である。
【図5】図1の全体の動作を説明する概念図である。
【図6】図1におけるウェーブレット変換部の構成例を
示すブロック図である。
【図7】図1における遅延調整部の構成例を示すブロッ
ク図である。
【図8】図7における時系列変換器の構成例を示すブロ
ック図である。
【図9】図8の動作を示すタイミングチャートである。
【図10】図1におけるウェーブレット逆変換部の構成
例を示すブロック図である。
【図11〜図16】縦線、横線、斜線画像のウェーブレ
ット変換例を示す図である。
【図17】n+1次のウェーブレット変換成分の座標
と、近傍成分の配置を示す図である。
【符号の説明】
1…入力端子 2…ウェーブレット変換部 3…n+1次の縮小画像成分の信号 4〜6…n+1次のウェーブレット成分の信号 7…高解像度予測部 8〜19…n次のウェーブレット成分の信号 20…遅延調整部 21〜24…n次の遅延ウェーブレット成分の信号 25…ウェーブレット逆変換部 26…拡大高精細フレーム画像データ 101、111、121…近傍データ抽出回路 102〜105、112〜115、122〜125…線
形加算回路 106、116、126…遅延回路
フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 CA08 CA12 CA16 CB08 CB12 CB16 CC02 CD05 CH08 5C082 BA41 CA21 CA22 CA33 CA84 CA85 CB01 MM04 MM10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スケール解像度次数nの入力信号を直交
    ウェーブレット変換し、スケール解像度次数n+1のウ
    ェーブレット成分およびスケール解像度次数n+1の縮
    小画像成分を算出するウェーブレット変換手段と、前記
    スケール解像度次数n+1の縮小画像成分および前記縮
    小画像成分の画像位置に対応するスケール解像度次数n
    +1のウェーブレット成分の近傍成分から、スケール解
    像度次数nにおけるウェーブレット成分を予測する高解
    像度予測手段と、前記入力画像信号と前記予測したスケ
    ール解像度次数nにおけるウェーブレット成分を所定時
    間だけ遅延させて遅延ウェーブレット成分を出力する遅
    延調整手段と、前記遅延ウェーブレット成分をウェーブ
    レット逆変換し、スケール解像度次数n−1における拡
    大画像を生成するウェーブレット逆変換手段と、を含む
    ことを特徴とする画像拡大装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、スケール解像度次数
    nにおけるウェーブレット成分を予測する高解像度予測
    手段は、前記スケール解像度次数n+1の縮小画像成分
    および前記縮小画像成分の画像位置に対応するスケール
    解像度次数n+1のウェーブレット成分の近傍成分の線
    形加算手段で構成することを特徴とする画像拡大装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、スケール解像度次数
    nにおけるウェーブレット成分を予測する高解像度予測
    手段は、前記スケール解像度次数n+1の縮小画像成分
    および前記縮小画像成分の画像位置に対応するスケール
    解像度次数n+1のウェーブレット成分の近傍成分のn
    乗成分の線形加算手段で構成することを特徴とする画像
    拡大装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、スケール解像度次数
    n+1のウェーブレット成分の近傍成分は、スケール解
    像度次数n+1の縮小画像成分の画像位置に対応するス
    ケール解像度次数n+1のウェーブレット成分の9近傍
    成分の内の5成分とすることを特徴とする画像拡大装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項2あるいは3における線形加算手
    段の重み付け係数は、前記スケール解像度次数n−1の
    元画像をウェーブレット変換したスケール解像度次数n
    のウェーブレット成分を教師データとし、前記高解像度
    予測手段から出力されるスケール解像度次数nのウェー
    ブレット成分との2乗誤差が最小になるように決定され
    ることを特徴とする画像拡大装置。
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