JP2000214927A - 自律走行ロボット及び距離測定装置 - Google Patents

自律走行ロボット及び距離測定装置

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JP2000214927A
JP2000214927A JP11012876A JP1287699A JP2000214927A JP 2000214927 A JP2000214927 A JP 2000214927A JP 11012876 A JP11012876 A JP 11012876A JP 1287699 A JP1287699 A JP 1287699A JP 2000214927 A JP2000214927 A JP 2000214927A
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  • Length Measuring Devices Characterised By Use Of Acoustic Means (AREA)
  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 障害物との距離を正確迅速に測定して衝突を
防止することの可能な距離測定装置及び自律走行ロボッ
トを提供する。 【解決手段】 走行手段と、所定の視野角θを有して視
野内の障害物18に向けて超音波の出力パルス4を送信
し、反射波を受信して障害物18までの距離を検知する
距離測定手段12、13、14、15とを備え、進路前
方を監視する距離測定手段13の監視方向を水平及び鉛
直方向に可変して近距離まで測定可能にするとともに、
障害物18の高さ測定を可能にした。また、出力パルス
の長さを可変して測定限界の距離を可変できるようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波を被測定物
に照射して反射波により該被測定物との距離を検知する
距離測定装置、及び、距離測定装置と走行手段とを有し
て自律走行しながら掃除等の作業を行う自律走行ロボッ
トに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自律走行ロボットは図16に示す
ようになっている。図16の(a)、(b)は上面図及
び側面図である。自律走行ロボット1の筐体16の下部
には前輪18及び後輪19が設けられ、自律走行ロボッ
ト1は矢印A1、A2の方向に前進後退が可能になって
いる。また、左右の前輪18の回転数または回転方向を
変えることで自律走行ロボット1が旋回できるようにな
っている。
【0003】筐体16には右方、前方、左方及び後方に
向けて超音波を発し、障害物で反射した該超音波を受信
することで自律走行ロボット1の周囲の障害物の有無
と、該障害物との距離を検知する距離測定装置12〜1
5が取り付けられている。また、掃除等の作業を行う作
業手段(不図示)が設けられている。そして、自律走行
ロボット1が距離測定装置12〜15により右方、前
方、左方及び後方の障害物との距離を順次検知し、障害
物を回避して自律走行しながら掃除等の作業を行うよう
になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような自律走行ロ
ボット1において、距離測定装置12〜15は図17に
示すように距離測定が可能な視野角θを有している。こ
のため、距離測定装置13によって検知される進路前方
の障害物18が自律走行ロボット1の前進に伴って自律
走行ロボット1に近づくと、図18に示すように障害物
18が距離測定装置13の視野外に移動し、距離測定が
不能となる。
【0005】このため、障害物18が離れた位置にあっ
た際に測定された誤差の大きな測定距離と、自律走行ロ
ボット1の走行距離とによって図18の状態の障害物1
8までの距離が求められ、所定距離まで接近すると自律
走行ロボット1が障害物18を回避する。従って、障害
物18までの距離が不正確であるため障害物18との衝
突の危険があった。
【0006】また、図19に示すように、距離測定装置
13は障害物18との距離を検知できるが障害物18の
高さを検知できない。このため、乗り越えることができ
るような低い障害物18があった際に、この障害物18
を回避走行するために掃除等の作業残りを発生させる要
因となっていた。
【0007】また、自律走行ロボット1は、例えばまず
距離測定装置12により超音波の送受信を行って右方の
障害物18の有無及び距離を検知する。次に距離測定装
置13により超音波の送受信を行って前方の障害物18
の有無及び距離を検知し、以下同様に左方、後方を検知
する。このため、自律走行ロボット1の周囲の障害物1
8の有無及び距離の検知に時間がかかる。従って、距離
測定が完了するまでに自律走行ロボット1が前進して、
障害物18との衝突を招く危険があった。
【0008】また、距離測定装置12〜15から障害物
18に向けて送信される超音波の出力レベルが小さい
と、遠くにある障害物で反射した受信信号は減衰が大き
いため受信信号に重畳するノイズ成分の分離が困難とな
る。超音波の出力レベルが大きいと、例えば距離測定装
置12から送信されて近くにある障害物で反射した受信
信号が距離測定装置13で受信されるクロストークが生
じる。従って、障害物18との正確な距離を測定できず
に障害物18との衝突の危険があった。
【0009】本発明は、障害物との距離を正確に測定で
きる距離測定装置を提供することを目的とする。また本
発明は、障害物との距離を正確かつ迅速に測定して衝突
を防止することの可能な自律走行ロボットを提供するこ
とを目的とする。また本発明は、障害物の高さ測定を可
能にして、乗り越えることができる障害物の回避走行を
防止して作業残りを削減可能な自律走行ロボットを提供
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載された発明の距離測定装置は、超音波
による信号を増幅して送信信号を得る出力アンプと、送
信信号を送信する送信用超音波振動子と、前記送信信号
が被測定物で反射した受信信号を受信する受信用超音波
振動子とを備え、前記送信信号と前記受信信号により該
被測定物までの距離を測定する距離測定装置において、
前記出力アンプのゲインを可変できるようにしたことを
特徴としている。
【0011】この構成によると、近距離にある被測定物
との距離を測定する際には出力アンプのゲインを小さく
して送信信号を送信し、遠距離にある被測定物との距離
を測定する際には出力アンプのゲインを大きくして送信
信号を送信する。そして、被測定物で反射して受信され
る受信信号と送信信号により障害物との距離が測定され
る。
【0012】また請求項2に記載された発明は、請求項
1に記載された距離測定装置において、前記受信信号を
受信できないときに前記出力アンプのゲインを大きくす
るとともに、前記受信信号のレベルに応じて前記出力ア
ンプのゲインを可変するようにしたことを特徴としてい
る。
【0013】この構成によると、例えば、受信信号が受
信できないときに前記出力アンプのゲインを大きくして
被測定物を検知し、検知できないときは更に前記出力ア
ンプのゲインを大きくして被測定物を検知する。そし
て、被測定物を検知できると、受信信号レベルがに応じ
て前記出力アンプのゲインが可変される。
【0014】また請求項3に記載された発明は、請求項
2に記載された距離測定装置において、前記出力アンプ
のゲインを前記受信信号を受信可能な最小レベルにした
ことを特徴としている。この構成によると、被測定物を
検知すると、受信信号レベルを受信可能な最小レベルに
なるように前記出力アンプのゲインが設定される。
【0015】また請求項4に記載された発明の自律走行
ロボットは、走行手段と、請求項1乃至請求項3のいづ
れかに記載の距離測定装置とを備えたことを特徴として
いる。
【0016】また請求項5に記載された発明の自律走行
ロボットは、走行手段と、所定の視野角を有して進路前
方を監視して視野内の障害物までの距離を検知する距離
測定手段とを備え、前記距離測定手段の監視方向を可変
できるようにしたことを特徴としている。
【0017】この構成によると、自律走行ロボットは距
離測定手段により前方の障害物までの距離を監視しなが
ら走行手段により自律走行する。そして、障害物が接近
して距離測定手段の視野外に相対的に移動した際に、監
視方向を可変することによって障害物を監視し続けるよ
うになる。
【0018】また請求項6に記載された発明は請求項5
に記載された自律走行ロボットにおいて、前記走行手段
による前進の停止中に、前記走行手段により前記距離測
定手段が水平方向に回動して複数の向きで進路前方の監
視を行うようにしたことを特徴としている。
【0019】この構成によると、自律走行ロボットは距
離測定手段により前方の障害物までの距離を監視しなが
ら走行手段により自律走行する。そして、障害物が接近
して距離測定手段の視野外に相対的に移動した際に走行
手段による前進を停止し、自律走行ロボットを水平方向
に回動して距離測定手段の監視方向を可変することによ
って障害物を監視し続けるようになる。
【0020】また請求項7に記載された発明は請求項5
に記載された自律走行ロボットにおいて、前記距離測定
手段を前記走行手段に対して水平方向に回動可能にして
複数の向きで進路前方の監視を行うようにしたことを特
徴としている。
【0021】この構成によると、自律走行ロボットは距
離測定手段により前方の障害物までの距離を監視しなが
ら走行手段により自律走行する。そして、障害物が接近
して距離測定手段の視野外に相対的に移動した際に、距
離測定手段が前記走行手段に対して水平方向に回動して
監視方向を可変することによって障害物を監視し続ける
ようになる。
【0022】また請求項8に記載された発明は請求項5
に記載された自律走行ロボットにおいて、前記距離測定
手段を前記走行手段に対して鉛直方向に回動または昇降
可能にするとともに、障害物との距離および前記距離測
定手段の位置から該障害物の高さを演算する演算部を備
えたことを特徴としている。
【0023】この構成によると、自律走行ロボットは距
離測定手段により前方の障害物までの距離を監視しなが
ら走行手段により自律走行する。そして、障害物が接近
して距離測定手段の視野外に相対的に移動した際に、距
離測定手段が前記走行手段に対して鉛直方向に回動また
は昇降して監視方向を可変することによって障害物を監
視し続け、障害物との距離と、距離測定手段の回動位置
または昇降位置とから障害物の高さが演算される。
【0024】また請求項9に記載された発明の自律走行
ロボットは、走行手段と、所定の視野角を有して進路前
方を監視して視野内の障害物までの距離を検知する距離
測定手段とを備え、障害物への接近に伴って前記距離測
定手段の視野内を下方に移動する該障害物が視野外に移
動した直前の該障害物との距離から該障害物の高さを演
算する演算部を備えたことを特徴としている。
【0025】この構成によると、自律走行ロボットは距
離測定手段により前方の障害物までの距離を監視しなが
ら走行手段により自律走行する。そして、障害物が接近
して、高さ方向に一定位置にある距離測定手段の視野外
に障害物が相対的に移動した直前の該障害物との距離か
ら該障害物の高さが演算される。
【0026】また請求項10に記載された発明の自律走
行ロボットは、走行手段と、超音波の出力信号を夫々異
なる方向に送信するとともに該出力信号が障害物で反射
した入力信号を受信して該障害物までの距離を測定する
複数の距離測定手段とを備え、出力信号を可変すること
によって少なくとも1つの前記距離測定手段が測定可能
な距離を各距離測定手段が直前に測定した各障害物まで
の距離の内の最小距離にしたことを特徴としている。
【0027】この構成によると、自律走行ロボットは複
数の距離測定手段により周囲の障害物までの距離を監視
しながら走行手段により自律走行する。この時、複数の
距離測定手段の検知結果から最も近くにある障害物まで
の距離が距離測定手段の測定限界の距離になるように各
距離測定手段の出力信号が可変される。そして、走行に
伴ってより接近した障害物が現れると、その障害物まで
の距離を測定限界の距離とするように各距離測定手段の
出力信号が可変される。
【0028】また請求項11に記載された発明の自律走
行ロボットは、走行手段と、超音波の出力信号を夫々異
なる方向に送信するとともに該出力信号が障害物で反射
した入力信号を受信して該障害物までの距離を測定する
複数の距離測定手段とを備え、出力信号を可変すること
によって少なくとも進路前方に向けた前記距離測定手段
が測定可能な距離を、該距離測定手段で検知した障害物
を前記走行手段で回避可能な最小距離にしたことを特徴
としている。
【0029】この構成によると、自律走行ロボットは複
数の距離測定手段により周囲の障害物までの距離を監視
しながら走行手段により自律走行する。この時、各距離
測定手段の出力信号が可変されて測定限界の距離が可変
される。そして、少なくとも前方に向けた距離測定手段
は、走行手段で回避可能な最小の距離が測定限界の距離
になるように出力信号が可変される。
【0030】また請求項12に記載された発明は請求項
10または請求項11に記載された自律走行ロボットに
おいて、走行中の前記距離測定手段の測定可能な距離を
前記最小距離とするとともに、走行停止中の前記距離測
定手段の測定可能な距離を前記最小距離より大きくした
ことを特徴としている。
【0031】この構成によると、自律走行ロボットは複
数の距離測定手段により周囲の障害物までの距離を監視
しながら走行手段により自律走行する。この時、複数の
距離測定手段の検知結果から最も近くにある障害物まで
の距離または走行手段で回避可能な最小の距離が、距離
測定手段の測定限界の距離になるように各距離測定手段
の出力信号が可変されて走行が継続される。そして、走
行停止中に各距離測定手段の出力信号を可変してより遠
距離の障害物までの距離を測定して自律走行ロボットの
位置を確認する。
【0032】また請求項13に記載された発明は請求項
10乃至請求項12のいづれかに記載された自律走行ロ
ボットにおいて、前記距離測定手段から送信される出力
信号をパルス波形にするとともに該パルスの長さを可変
することによって前記距離測定手段が測定可能な距離を
可変するようにしたことを特徴としている。
【0033】この構成によると、自律走行ロボットは複
数の距離測定手段により周囲の障害物までの距離を監視
しながら走行手段により自律走行する。この時、複数の
距離測定手段の検知結果から最も近くにある障害物まで
の距離または走行手段で回避可能な最小の距離が、距離
測定手段の測定限界の距離になるように各距離測定手段
の出力信号のパルスの長さが可変される。
【0034】また請求項14に記載された発明は請求項
13に記載された自律走行ロボットにおいて、前記最小
距離に対応する長さのパルスを所定の停止時間を介して
連続して送信するようにしたことを特徴としている。
【0035】この構成によると、自律走行ロボットは複
数の距離測定手段により周囲の障害物までの距離を監視
しながら走行手段により自律走行する。この時、複数の
距離測定手段の検知結果から最も近くにある障害物まで
の距離、または走行手段で回避可能な最小の距離を測定
限界とする長さのパルスを所定の停止時間を介して連続
して出力することによって、同じ出力信号により近距離
の障害物の検知と遠距離の障害物の検知とを行うように
している。
【0036】また請求項15に記載された発明の自律走
行ロボットは、走行手段と、超音波の出力信号を送信し
て該出力信号が障害物で反射した入力信号を受信するこ
とにより該障害物までの距離を測定するとともに前方か
ら見て左端部、中央部、右端部に前方に向けて配される
第1、第2、第3距離測定手段とを備え、前方の障害物
が所定距離以上離れている時は第1、第3距離測定手段
を停止して第2距離測定手段を動作させるとともに、前
方の障害物が所定距離より近い時は第2距離測定手段を
停止して第1、第3距離測定手段を動作させるようにし
たことを特徴としている。
【0037】この構成によると、自律走行ロボットは第
2距離測定手段により遠方の障害物までの距離を測定し
ながら走行手段により自律走行する。該障害物が接近す
ると自律走行ロボットは第1、第3距離測定手段により
近距離の障害物までの距離を測定しながら走行手段によ
り自律走行する。そして、狭い進路に侵入する際等に自
律走行ロボット本体の幅と略一致する第1、第3距離測
定手段により壁面を検知して壁面との衝突を回避する。
【0038】また請求項16に記載された発明の自律走
行ロボットは、走行手段と、超音波の出力信号を夫々異
なる方向に送信するとともに該出力信号が障害物で反射
した入力信号を受信して該障害物までの距離を測定する
複数の距離測定手段とを備え、所定方向に向けた前記距
離測定手段のみを動作させることができるようにしたこ
とを特徴としている。
【0039】この構成によると、自律走行ロボットは複
数の距離測定手段により周囲の障害物までの距離を測定
しながら走行手段により自律走行する。そして、所望の
時期に所定方向に向けた距離測定手段のみを動作させて
他の距離測定手段を停止させて自律走行する。
【0040】また請求項17に記載された発明は請求項
16に記載された自律走行ロボットにおいて、前記所定
方向を進行方向の前方または進行方向と略平行な壁面の
方向にしたことを特徴としている。
【0041】この構成によると、自律走行ロボットは複
数の距離測定手段により周囲の障害物までの距離を測定
しながら走行手段により自律走行する。そして、所望の
時期に進行方向の前方または進行方向と略平行な壁面の
方向に向けた距離測定手段のみを動作させて他の距離測
定手段を停止させて自律走行する。
【0042】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図を参照して
説明する。第1実施形態の自律走行ロボットは、前述の
図16に示す従来例の自律走行ロボット1と同様の構成
をしている。図1のブロック図に示すように、筐体16
の内部及び外装面には自律走行ロボットの動作を制御す
る制御部21、作業範囲の地図情報等を記憶する記憶部
22、入力操作を行う操作部23及び動作状態の表示等
を行う表示部24が配されている。また、制御部21に
より各部に電力供給を行う電源部26が配されている。
【0043】制御部21には前輪18及び後輪19等か
ら成る走行部25を制御する走行制御部21a及び距離
測定装置12〜15の出力パルスを制御する出力パルス
制御部21bが設けられている。そして、自律走行ロボ
ット1が距離測定装置12〜15(図16参照)により
右方、前方、左方及び後方の障害物との距離を順次検知
し、障害物を回避して自律走行しながら掃除等の作業を
行うようになっている。
【0044】図2に示すように距離測定装置12〜15
は送信素子2と受信素子3を有しており、障害物18に
向けて図3に示す出力パルス4の超音波が送信素子2か
ら発射される。出力パルス4は障害物18で反射して入
力パルス5として受信素子3で受信され、出力パルス4
と入力パルス5の時間差Δtにより障害物18までの距
離を演算部(不図示)で演算できるようになっている。
図3において縦軸は出力レベルを示し、横軸は時間を示
している。出力パルス4と入力パルス5の位相差により
障害物18までの距離を測定してもよい。
【0045】このような自律走行ロボット1において、
前述の図18に示すように進路前方の障害物18が自律
走行ロボット1の前進に伴って自律走行ロボット1に近
づくと距離測定が不能となる。この際に、障害物18が
距離測定装置13の視野外になったその直前に測定した
障害物18との距離と、走行距離とに基づいて、自律走
行ロボット1は障害物18を回避すべき位置の近傍まで
進行する。そして、図4に示すように前進を停止し、左
右の前輪18(図16の(b)参照)の回転数を変えて
筐体16の向きを変えるようにしている。
【0046】これにより、自律走行ロボット1の接近に
伴って距離測定装置13の視野外になった障害物18と
の距離を測定可能にし、障害物18のより近くで測定で
きるので正確な距離測定を行うことができる。従って、
自律走行ロボット1の向きを進路方向に戻し、正確な距
離測定結果に基づいて障害物18を回避して走行するこ
とで障害物18との衝突を回避することができる。
【0047】また、図5の第2実施形態に示すように前
方の距離測定装置13を前輪18及び後輪19(図16
の(b)参照)に対して水平方向に回動可能にすること
で、第1実施形態と同様の効果を得ることができるとと
もに、前進を停止しなくても近距離に近づいた障害物1
8との距離測定が可能となり掃除等の作業時間を短縮す
ることができる。
【0048】第1、第2実施形態の自律走行ロボット1
は、障害物18の高さを検知できるようになっている。
前述の図19に示すように進路前方の低い障害物18へ
の接近に伴って障害物18は距離測定装置13の視野内
を下方に相対的に移動する。図6に示すように、距離測
定装置13の視野角及び高さをθ、Lとすると、障害物
18が距離測定装置13の視野外になったその直前の障
害物18との距離rから、障害物18の高さHはほぼL
−rtan(θ/2)で与えられ、演算部により高さH
を演算している。
【0049】従って、自律走行ロボット1が乗り越える
ことができる障害物18の高さを予め記憶部22(図1
参照)に記憶させておき、その高さ以下の障害物18が
前方にあると判断すると回避走行せずに乗り越えるの
で、掃除等の作業残りの発生を防止することができる。
【0050】また、図7の第3実施形態に示すように、
前方の距離測定装置13を鉛直方向に回動可能にする
と、上記に比してより近くで障害物18との距離rを測
定することができる。従って、より正確な距離測定結果
を得ることができ、その結果に基づいて障害物の高さを
検知するので高さ測定の精度を向上させることができ
る。このとき距離測定装置13の回動角度をαとする
と、障害物18の高さHはほぼL−rtan(θ/2+
α)で与えられる。前方を監視する距離測定装置13を
鉛直方向に昇降可能にしても同様の効果を得ることがで
きる。
【0051】尚、第1〜第3実施形態の距離測定装置1
2〜15による距離測定方法は超音波の送受信に限定さ
れるものではなく、光束を送受信してもよいし、障害物
18の画像を捉えて測定してもよい。
【0052】次に、第4実施形態の自律走行ロボットに
ついて説明する。本実施形態の自律走行ロボットは、図
1〜図3に示す第1実施形態と同様の構成をしており、
出力パルス制御部21bで距離測定装置12〜15の送
信素子2から送信される出力パルス4の長さを可変でき
るようにしている。
【0053】出力パルス4は伝達距離が遠くなると減衰
するとともにノイズ成分を含むため、出力パルス4の長
さが短いと受信素子3で捉えられる信号の誤認が生ず
る。従って、出力パルス4の長さを長くすることによっ
て受信素子3で捉えられる信号が出力パルス4と同一か
どうかを正確に判断可能となる。このため、距離測定装
置12〜15の出力パルス4の長さを可変することによ
って距離測定装置12〜15が測定可能な距離を可変す
ることができる。
【0054】図8は出力パルス制御部21bによる距離
測定装置12〜15の測定可能な距離を制御するフロー
チャートを示している。まず、#51では出力パルス制
御部21bによって出力パルス4の長さを長くし、距離
測定装置12〜15の測定可能な距離を最大限にする
(以下、「遠距離モード」という。)。#52で距離測
定装置12〜15により各送信素子2から四方に出力パ
ルス4の送信を行う。出力パルス4の送信した方向に障
害物18があると障害物18で出力パルス4が反射して
入力パルス5として受信素子3で受信する(#53)。
【0055】出力パルス4と入力パルス5とから各方向
にある障害物18との距離が各距離測定装置12〜15
の演算部で演算される(#54)。#55で自律走行ロ
ボット1が走行中か走行停止中であるかが判断され、走
行停止中の場合は#51に戻って遠距離モードでの測定
が繰り返される。走行停止中だけでなく操作部23によ
り予め入力された位置に自律走行ロボット1が到達した
際や旋回の直前等の所定の条件に適合した際に距離測定
装置12〜15を遠距離モードにしてもよい。
【0056】自律走行ロボット1が走行中の場合は、#
54で測定された距離測定装置12〜15に対応する各
障害物18までの距離の内から最も短い距離を測定可能
距離とする出力パルス4の長さにして(以下、「近距離
モード」という。)、走行を継続する(#56)。
【0057】例えば、図9に示すように、自律走行ロボ
ット1の左方と前方とに壁面W1、W2があり、左方の
壁面W1との距離r1が前方の壁面W2との距離r2よ
り小さい場合に、#54の距離測定によって距離測定装
置13で距離r2を検知し、距離測定装置14で距離r
1を検知する。この時距離測定装置12、15によって
は障害物は検知されずに受信素子3で入力パルス5は受
信されない。
【0058】そして、距離r1が測定可能な限度になる
ように出力パルス制御部21bで各距離測定装置12〜
15の出力パルス4の長さを短く設定する。これによ
り、距離測定装置13で前方の壁面W2を検知できなく
なるが、近距離の障害物を検知可能な状態で自律走行ロ
ボット1は直進して作業を行うことができる。自律走行
ロボット1が壁面W2に距離r1より近づいた時点で各
距離測定装置12〜15の出力パルス4の長さはその距
離を測定限度となるように設定され、障害物を検知しな
がら作業が行われる。そして、自律走行ロボット1が壁
面W2に所定距離より近づくと、停止して方向転換が行
われる。
【0059】また図10に示すように、自律走行ロボッ
ト1の前方に壁面W2があり、左前方に障害物18があ
った際には、当初、各距離測定装置12〜15の出力パ
ルス4の長さは前方の壁面W2との距離r2を測定限度
となるように設定される。そして、自律走行ロボット1
の進行に伴って各距離測定装置12〜15の出力パルス
4の長さは、壁面W3との距離r3が測定限度となるよ
うに設定され、壁面W2に距離r3より近づくと、その
距離を測定限度となるように設定される。
【0060】このような自律走行ロボット1によると、
出力パルスの長さが短い近距離モードによって距離測定
装置12〜15の順に各方向の障害物を検知しながら走
行して作業が行われる。このため、各距離測定装置12
〜15が受信完了するまでの待機時間が短くなって四方
の障害物との距離測定時間が短縮される。従って、距離
測定完了までに自律走行ロボット1が前進する量を少な
くすることができ障害物18との衝突を防止することが
できる。
【0061】近距離モードにする距離測定装置は四方の
全ての距離測定装置に対して設定せずに1つの距離測定
装置であってもその分だけ距離測定時間を短縮すること
ができる。そして、走行停止中や所定の条件下において
距離測定装置を遠距離モードにすることで、走行距離に
よって誤差を含んで判断される自律走行ロボットの現在
位置を再確認して修正を行うことができる。
【0062】図8の#56において、自律走行ロボット
1が障害物を回避することができる最小の距離が距離測
定装置12〜15の測定限度の距離になるように出力パ
ルス4の長さを短くして近距離モードを設定し、障害物
が検知された後直ちに障害物を回避走行するようにして
もよい。
【0063】図11に示すように、長距離モードにおけ
る出力パルス4の波形は近距離モードに対応する長さt
1の出力パルス4a、4bを所定の停止時間t0だけ停
止して連続して送信してもよい。このようにすると、出
力パルス4の波形は長さt2の出力パルスと同等になっ
て減衰やノイズ成分による誤認を防止して正確に長距離
の障害物を検知できるようになる。
【0064】そして、出力パルス4aに対応する入力パ
ルスを正確に検知できた場合は出力パルス4bに対応す
る入力パルスの受信を中止することで、近距離モードで
の距離測定と同等の時間で距離測定が可能になる。これ
により、長距離モードで監視中に自律走行ロボット1の
近くに障害物があった場合に自動的に近距離モードに切
り替わることになり、測定時間短縮を図ることができる
ので望ましい。
【0065】前述の図8の#56において、前方の距離
測定装置13のみを駆動して前方の障害物18のみを検
知できるようにするとともに、他の距離測定装置12、
14、15を駆動停止にしても作業を行いながら走行す
ることが可能である。また、前述の図9のように、前方
に障害物18がなく左方に壁面がある場合に壁面W1と
の距離r1を測定する距離測定装置14のみを駆動して
直進を確認しながら走行させて、走行距離から壁面W2
が接近したと判断された時に他の距離測定装置12、1
3、15駆動させることも可能である。これらによっ
て、距離測定時間をより短縮するとともに、消費電力を
削減することができる。
【0066】図12は本実施形態の距離測定装置12〜
15のブロック図を示している。図13の(a)〜
(d)は夫々図12におけるa点乃至d点の信号波形を
示している。発振回路32で発生したキャリア信号(図
13(d))と、マイコン31からの送信タイミングパ
ルス(図13(a))をミキサー33でミキシングした
合成波(図13(c))をバッファー34で一時保管後
プログラマブルアンプ35(出力アンプ)で増幅し、送
信素子2から出力パルス4を送信する。
【0067】出力パルス4は障害物で反射して入力パル
ス5として受信素子3で受信され、アンプ38で増幅さ
れた後、波形整形回路37で波形整形されて(図13
(b))マイコン31に入力される。この出力パルス4
の立ち上がりから入力パルス5の立ち上がりまでの時間
をマイコン31で計測して障害物までの距離を演算して
いる。
【0068】図14はプログラマブルアンプ35の回路
図である。プログラマブルアンプ35の入力端子TP1
は演算増幅器Aの反転入力端子に接続され、演算増幅器
Aの反転入力端子とグランドとの間に抵抗R10が接続
されている。演算増幅器Aの非反転入力端子とグランド
との間には抵抗R9が接続され、演算増幅器Aの非反転
入力端子とプログラマブルアンプ35の出力端子TP2
との間にコンデンサC2と電子ボリュームVR1とが並
列に配されている。
【0069】電圧VCC−VEE間には抵抗R4、ダイ
オードD4、D3、D1、D2及び抵抗R3が直列に配
されている。また、電圧VCC−VEE間にはNPNト
ランジスタQ1、抵抗R2、R1及びPNPトランジス
タQ2が直列に配され、NPNトランジスタQ1のエミ
ッタに抵抗R2が接続されて、PNPトランジスタQ2
のコレクタに抵抗R1が接続されている。
【0070】ダイオードD3とダイオードD1の間には
演算増幅器Aの出力端子が接続されている。抵抗R4と
ダイオードD4との間にはNPNトランジスタQ1のベ
ースが接続され、抵抗R3とダイオードD2との間には
PNPトランジスタQ2のベースが接続されている。そ
して、抵抗R2と抵抗R1との間にプログラマブルアン
プ35の出力端子TP2が接続されている。同図の回路
によってこのプログラマブルアンプ35は電子ボリュー
ムVR1によりゲインを可変できるようになっている。
【0071】このような距離測定装置12〜15におい
て、上記近距離モードにおける距離測定の場合は、プロ
グラマブルアンプ35のゲインを所定の標準のゲインに
設定して測定後、入力パルス5が受信可能な最小レベル
に電子ボリュームVR1により設定するようになってい
る。また、上記遠距離モードにおける距離測定の場合
は、プログラマブルアンプ35のゲインを所定の標準の
ゲインに設定して測定後、受信可能な最小レベルに電子
ボリュームVR1により設定し、受信不可能な場合は電
子ボリュームVR1によりプログラマブルアンプ35の
ゲインを前記標準のゲインより上げて受信可能にしてい
る。
【0072】このようにすることで、障害物が自律走行
ロボット1から近距離にある際には、プログラマブルア
ンプ35のゲインを受信可能な最小レベルにすることで
クロストーク信号を防止することができる。障害物が自
律走行ロボット1から遠距離にある際には、標準のゲイ
ンでは判別できない入力パルス5であってもプログラマ
ブルアンプ35のゲインを上げることで、入力パルス5
に重畳するノイズ成分との分離が容易となり精度良く入
力パルス5を判別することができる。
【0073】尚、本実施形態の自律走行ロボット1に搭
載された距離測定装置12〜15は自律走行ロボットに
限らず他の装置にも搭載することができ、超音波の反射
により被測定物の距離を測定することができる。この時
に、プログラマブルアンプ35のゲインを常に受信信号
が受信可能な最小レベルに設定することで、測定される
被測定物との距離と該ゲインとから被測定物の相対的な
反射強度を検知することも可能となる。
【0074】次に、図15は第5実施形態の自律走行ロ
ボットを示している。図1〜図3に示す第1実施形態と
異なる点は、前方の障害物を検知する距離測定装置13
a、13b、13c(第1、第2、第3距離測定手段)
を筐体16の両端部と中央部の3箇所に設けている。そ
の他は第1実施形態と同様の構成である。
【0075】本実施形態の自律走行ロボット1は、前方
の壁面W5等が所定距離よりも離れている際には両端の
距離測定装置13a、13cを駆動停止し、中央の距離
測定装置13bを駆動して前方の監視を行う。そして、
前方の壁面W5等が該所定距離よりも接近した場合に中
央の距離測定装置13bを駆動停止し、両端の距離測定
装置13a、13cを駆動して前方の監視を行うように
なっている。
【0076】このようにすると図のように壁面W5に狭
い通路S1があった際に、筐体16の幅より通路S1の
幅が狭いことを両端の距離測定装置13a、13cよる
距離測定によって検知して衝突を回避することができる
とともに、壁面W5から離れているときは前方の障害物
との距離測定を中央の距離測定装置13bの1つによっ
て行うことができるので、消費電力を削減することがで
きる。
【0077】
【発明の効果】請求項1の発明によると、被測定物が近
距離にある際には、出力アンプのゲインを下げることで
クロストーク信号を防止することができるとともに、被
測定物が遠距離にある際には、出力アンプのゲインを上
げることで、受信信号のノイズ成分の分離が容易となり
精度良く受信信号を判別することができる。
【0078】請求項2の発明によると、受信信号を受信
できないときや受信信号のレベルが低いときは出力アン
プのゲインを上げることで遠距離にある被測定物や反射
率の低い被測定物に対して受信信号を受信可能にすると
ともに受信信号のノイズ成分の分離を容易にして精度良
く受信信号を判別することができる。
【0079】請求項3の発明によると、出力アンプのゲ
インを受信信号を受信可能な最小レベルに設定すること
で、測定される被測定物との距離と該ゲインとから被測
定物の相対的な反射強度を検知することが可能となる。
【0080】請求項4の発明によると、障害物が自律走
行ロボットから近距離にある際には、出力アンプのゲイ
ンを受信可能な最小レベルにすることでクロストーク信
号を防止することができる。障害物が自律走行ロボット
から遠距離にある際には、標準のゲインでは判別できな
い受信信号であっても出力アンプのゲインを上げること
で、受信信号のノイズ成分の分離が容易となり精度良く
受信信号を判別して正確な距離測定を行うことができ
る。従って、障害物との衝突を防止することができる。
【0081】請求項5の発明によると、自律走行ロボッ
トの接近に伴って距離測定装置の視野外になった障害物
との距離測定を可能にし、障害物のより近くで測定でき
るのでより正確な距離測定を行うことができる。従っ
て、正確な距離測定結果に基づいて障害物を回避して走
行することで障害物との衝突を回避することができる。
【0082】請求項6、請求項7の発明によると、自律
走行ロボットの接近に伴って距離測定装置の視野外にな
る障害物との距離測定を簡単に実現することができる。
【0083】請求項8の発明によると、障害物の高さを
検知することで自律走行ロボットが乗り越えることがで
きる高さ以下の障害物が前方にあると判断すると回避走
行せずに乗り越えることができるので、掃除等の作業残
りの発生を防止することができる。そして、距離測定装
置を鉛直方向に回動または昇降可能にしていることか
ら、自律走行ロボットの近傍まで障害物を視野内に入れ
ることができる。その結果、正確な距離測定を行うこと
ができ、その結果に基づいて障害物の高さを検知するの
で高さ測定の精度を向上させることができる。
【0084】請求項9の発明によると、障害物の高さを
検知することで自律走行ロボットが乗り越えることがで
きる高さ以下の障害物が前方にあると判断すると回避走
行せずに乗り越えることができるので、掃除等の作業残
りの発生を防止することができる。
【0085】請求項10、請求項11の発明によると、
出力パルスの長さが短い近距離モードによって複数の距
離測定装置が順に各方向の障害物を検知しながら走行し
て作業が行われる。従って、受信完了までの待機時間が
短くなって各方向の障害物との距離測定時間が短縮され
るので測定完了までに自律走行ロボットが前進する量を
減少させることができ、障害物との衝突を防止すること
ができる。
【0086】請求項12の発明によると、自律走行ロボ
ットの走行中は近距離モードで各方向の障害物を測定す
ることで、距離測定完了までに自律走行ロボットが前進
する量を減少させて障害物との衝突を防止することがで
きる。そして、自律走行ロボットの走行停止中は遠距離
モードで各方向の障害物を測定することで、走行距離に
よって誤差を含んで判断される自律走行ロボットの現在
位置を再確認して修正を行うことができる。
【0087】請求項13の発明によると、伝達距離が遠
くなると減衰するとともにノイズ成分を含む受信信号を
出力パルスの長さを長くすることで正確に受信信号を判
断できるようになる。従って、出力パルスの長さを可変
することで距離測定装置が測定可能な距離を簡単に可変
することができる。
【0088】請求項14の発明によると、出力パルスの
波形は遠距離モードの出力パルスと同等になって減衰や
ノイズ成分による誤認を防止して正確に長距離の障害物
を検知できるようになる。そして、近距離モードに対応
する入力パルスを正確に検知できた場合は入力パルスの
受信を中止することで、近距離モードでの距離測定と同
等の時間で距離測定が可能になる。これにより、長距離
モードで監視中に自律走行ロボットの近くに障害物があ
った場合に自動的に近距離モードに切り替わることにな
り、測定時間短縮を図ることができる。
【0089】請求項15の発明によると、前方の壁面に
狭い通路があった際に、自律走行ロボットの幅より通路
の幅が狭いことを両端の第1、第3距離測定装置よる距
離測定によって検知して衝突を回避することができると
ともに、該壁面から離れているときは前方の距離測定を
第2距離測定装置の1つにより行うことができるので、
消費電力を削減することができる。
【0090】請求項16、請求項17の発明によると、
自律走行ロボットは前方の距離測定装置のみを駆動して
前方の障害物のみを検知できるようにするとともに、他
の距離測定装置を駆動停止にして作業を行いながら走行
する。また、前方に障害物がなく左方に壁面がある場合
に、自律走行ロボットは該壁面との距離を測定する距離
測定装置のみを駆動して直進を確認しながら走行させ
て、走行距離から該壁面接近したと判断された時に他の
距離測定装置駆動する。これらによって、距離測定時間
をより短縮するとともに消費電力を削減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる第1実施形態の自律走行ロ
ボットのブロック図である。
【図2】 本発明にかかる第1実施形態の自律走行ロ
ボットの距離測定装置の動作を示す概略図である。
【図3】 本発明にかかる第1実施形態の自律走行ロ
ボットの距離測定装置の出力パルスと入力パルスの関係
を示す図である。
【図4】 本発明にかかる第1実施形態の自律走行ロ
ボットの動作を示す上面図である。
【図5】 本発明にかかる第2実施形態の自律走行ロ
ボットの動作を示す上面図である。
【図6】 本発明にかかる第1、第2実施形態の自律
走行ロボットの動作を示す側面図である。
【図7】 本発明にかかる第3実施形態の自律走行ロ
ボットの動作を示す側面図である。
【図8】 本発明にかかる第4実施形態の自律走行ロ
ボットの距離測定装置の動作を説明するフローチャート
である。
【図9】 本発明にかかる第4実施形態の自律走行ロ
ボットの距離測定装置の動作を説明する上面図である。
【図10】 本発明にかかる第4実施形態の自律走行ロ
ボットの距離測定装置の動作を説明する上面図である。
【図11】 本発明にかかる第4実施形態の自律走行ロ
ボットの距離測定装置の出力パルスの一形態を示す図あ
る。
【図12】 本発明にかかる第4実施形態の自律走行ロ
ボットの距離測定装置を示すブロック図である。
【図13】 図12における各点の信号波形を示す図で
ある。
【図14】 本発明にかかる第4実施形態の自律走行ロ
ボットの距離測定装置のプログラマブルアンプの回路図
である。
【図15】本発明にかかる第5実施形態の自律走行ロボ
ットの距離測定装置の動作を説明する上面図である。
【図16】 従来の自律走行ロボットを示す図である。
【図17】 従来の自律走行ロボットの動作を示す上面
図である。
【図18】 従来の自律走行ロボットの動作を示す上面
図である。
【図19】 従来の自律走行ロボットの動作を示す側面
図である。
【符号の説明】
1 自律走行ロボット 2 送信素子 3 受信素子 4 出力パルス 5 入力パルス 12、13、14、15 距離測定装置 16 筐体 18 障害物 21 制御部 22 記憶部 23 操作部 24 表示部 25 走行部
フロントページの続き Fターム(参考) 2F068 AA06 AA22 CC00 FF03 FF12 FF25 KK17 KK18 QQ03 TT21 5H301 AA02 AA10 BB11 DD01 GG10 GG11 GG21 GG23 GG25 GG28 GG29 LL01 LL06 LL11 LL14 LL16 MM09 5J083 AA02 AB12 AC04 AD05 AD07 AE10 AF13 AF14 BA01 BB02

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波による信号を増幅して送信信号を
    得る出力アンプと、前記送信信号を送信する送信用超音
    波振動子と、前記送信信号が被測定物で反射した受信信
    号を受信する受信用超音波振動子とを備え、前記送信信
    号と前記受信信号により該被測定物までの距離を測定す
    る距離測定装置において、前記出力アンプのゲインを可
    変できるようにしたことを特徴とする距離測定装置。
  2. 【請求項2】 前記受信信号を受信できないときに前記
    出力アンプのゲインを大きくするとともに、前記受信信
    号のレベルに応じて前記出力アンプのゲインを可変する
    ようにしたことを特徴とする請求項1に記載の距離測定
    装置。
  3. 【請求項3】 前記出力アンプのゲインを前記受信信号
    を受信可能な最小レベルにしたことを特徴とする請求項
    2に記載の距離測定装置。
  4. 【請求項4】 走行手段と、請求項1乃至請求項3のい
    づれかに記載の距離測定装置とを備えたことを特徴とす
    る自律走行ロボット。
  5. 【請求項5】 走行手段と、所定の視野角を有して進路
    前方を監視して視野内の障害物までの距離を検知する距
    離測定手段とを備え、前記距離測定手段の監視方向を可
    変できるようにしたことを特徴とする自律走行ロボッ
    ト。
  6. 【請求項6】 前記走行手段による前進の停止中に、前
    記走行手段により前記距離測定手段が水平方向に回動し
    て複数の向きで進路前方の監視を行うようにしたことを
    特徴とする請求項5に記載の自律走行ロボット。
  7. 【請求項7】 前記距離測定手段を前記走行手段に対し
    て水平方向に回動可能にして複数の向きで進路前方の監
    視を行うようにしたことを特徴とする請求項5に記載の
    自律走行ロボット。
  8. 【請求項8】 前記距離測定手段を前記走行手段に対し
    て鉛直方向に回動または昇降可能にするとともに、障害
    物との距離および前記距離測定手段の位置から該障害物
    の高さを演算する演算部を備えたことを特徴とする請求
    項5に記載の自律走行ロボット。
  9. 【請求項9】 走行手段と、所定の視野角を有して進路
    前方を監視して視野内の障害物までの距離を検知する距
    離測定手段とを備え、障害物への接近に伴って前記距離
    測定手段の視野内を下方に移動する該障害物が視野外に
    移動した直前の該障害物との距離から該障害物の高さを
    演算する演算部を備えたことを特徴とする自律走行ロボ
    ット。
  10. 【請求項10】 走行手段と、超音波の出力信号を夫々
    異なる方向に送信するとともに該出力信号が障害物で反
    射した入力信号を受信して該障害物までの距離を測定す
    る複数の距離測定手段とを備え、出力信号を可変するこ
    とによって少なくとも1つの前記距離測定手段が測定可
    能な距離を各距離測定手段が直前に測定した各障害物ま
    での距離の内の最小距離にしたことを特徴とする自律走
    行ロボット。
  11. 【請求項11】 走行手段と、超音波の出力信号を夫々
    異なる方向に送信するとともに該出力信号が障害物で反
    射した入力信号を受信して該障害物までの距離を測定す
    る複数の距離測定手段とを備え、出力信号を可変するこ
    とによって少なくとも進路前方に向けた前記距離測定手
    段が測定可能な距離を、該距離測定手段で検知した障害
    物を前記走行手段で回避可能な最小距離にしたことを特
    徴とする自律走行ロボット。
  12. 【請求項12】 走行中の前記距離測定手段の測定可能
    な距離を前記最小距離とするとともに、走行停止中の前
    記距離測定手段の測定可能な距離を前記最小距離より大
    きくしたことを特徴とする請求項10または請求項11
    に記載の自律走行ロボット。
  13. 【請求項13】 前記距離測定手段から送信される出力
    信号をパルス波形にするとともに該パルスの長さを可変
    することによって前記距離測定手段が測定可能な距離を
    可変するようにしたことを特徴とする請求項10乃至請
    求項12のいづれかに記載の自律走行ロボット。
  14. 【請求項14】 前記最小距離に対応する長さのパルス
    を所定の停止時間を介して連続して送信するようにした
    ことを特徴とする請求項13に記載の自律走行ロボッ
    ト。
  15. 【請求項15】 走行手段と、超音波の出力信号を送信
    して該出力信号が障害物で反射した入力信号を受信する
    ことにより該障害物までの距離を測定するとともに前方
    から見て左端部、中央部、右端部に前方に向けて配され
    る第1、第2、第3距離測定手段とを備え、前方の障害
    物が所定距離以上離れている時は第1、第3距離測定手
    段を停止して第2距離測定手段を動作させるとともに、
    前方の障害物が所定距離より近い時は第2距離測定手段
    を停止して第1、第3距離測定手段を動作させるように
    したことを特徴とする自律走行ロボット。
  16. 【請求項16】 走行手段と、超音波の出力信号を夫々
    異なる方向に送信するとともに該出力信号が障害物で反
    射した入力信号を受信して該障害物までの距離を測定す
    る複数の距離測定手段とを備え、所定方向に向けた前記
    距離測定手段のみを動作させることができるようにした
    ことを特徴とする自律走行ロボット。
  17. 【請求項17】 前記所定方向を進行方向の前方または
    進行方向と略平行な壁面の方向にしたことを特徴とする
    請求項16に記載の自律走行ロボット。
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