JP2000214446A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JP2000214446A
JP2000214446A JP11017185A JP1718599A JP2000214446A JP 2000214446 A JP2000214446 A JP 2000214446A JP 11017185 A JP11017185 A JP 11017185A JP 1718599 A JP1718599 A JP 1718599A JP 2000214446 A JP2000214446 A JP 2000214446A
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light
polarizing plate
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crystal display
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JP11017185A
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Osamu Takigawa
督 瀧川
Masahiko Kadowaki
正彦 門脇
Kiichiro Kubo
毅一郎 久保
Yoshikuni Nagashima
吉邦 長島
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光拡散フィルムや光拡散物質混入接着剤を用い
ることなく、安価に光拡散効果を得る。 【解決手段】上部基板と下部基板の間に液晶層を挟持し
てなる液晶パネルと、上部基板の上層に積層した位相差
板11と偏光板12を有し、偏光板12の上下両表面に
アンチグレア処理した光拡散層13A,13Bを設け
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置に係
り、特に画面に入射する外光の反射を低減して画質を向
上させた液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パソコンの表示手段、その他のモニター
として使用される液晶表示装置は、液晶パネルに生成し
た画像に照明光を照射し、その透過光または反射光を表
示面側に出射させることで可視化するものである。
【0003】すなわち、この種の液晶表示装置は、一般
に、画素選択電極等を有する一対の基板の貼り合わせ間
隙に液晶層を挟持した液晶パネルを用い、この液晶パネ
ルの一方の面または両面に偏光板を、あるいは位相差板
と偏光板とを積層し、選択された画素部分の液晶分子の
配向状態を変化させることで画像を生成する。生成され
た画像は、それ自体では可視状態にないため、外部から
光を与えて液晶パネルを照射し、その透過光あるいは反
射光を観察するように構成される。
【0004】この照明光の光源としては、液晶パネルの
裏面に設置した光源、所謂バックライトを用いるもの
(透過モード:透過型)と、観察側から入射する外来光
の反射を利用するもの(反射モード:反射型)とがあ
る。
【0005】特に、電源容量に制限がある、例えPDA
(小型の可搬型データ端末等)では、搭載電源自体の容
量が小さいため、その液晶表示装置の照明光源にバック
ライト等のアクティブ光源を備えることなく、周囲の光
を取り込んで、これを照明光とするものが多い。しか
し、周囲光が少なかったり、全く外光が無い環境での使
用を可能とするために、補助光源を配置して暗環境でも
使用可能としたものも製品化されている。
【0006】外来光を用いる液晶表示装置には反射型が
多く、表示面側(観察側)の基板(上部基板)とは反対
側の基板(下部基板)の内面に鏡面処理した金属膜等か
らなる反射層を備え、観察側の上部基板を通して入射し
た外来光を反射層で反射させて上部基板から出射させる
ことで画像の可視化を行っている。なお、下側基板を透
明材で構成し、その裏面(背面)に鏡面反射板を設置し
た形式のものも知られている。
【0007】反射型の液晶表示装置に補助光源を用いる
場合は、液晶パネルの上部基板の上に導光体を積層し、
当該導光体の端縁に配置した線状ランプの光を導光体内
を伝播させることで面状の照明光源とする形式が一般的
である。
【0008】さらに、PDA等では、表示面からペンあ
るいは指等で直接データ等を入力するための所謂タッチ
パネルを備えたものがある。このようなタッチパネルは
液晶パネルの上部基板の上、また補助光源を備えたもの
では当該補助光源を構成する導光体の上に積層される。
【0009】図12は従来の反射型の液晶表示装置を構
成する液晶表示装置の構成例を説明する模式断面図であ
って、単純マトリクス型(STN型)の液晶パネルを用
いた液晶表示装置を示す。
【0010】同図において、1は下部基板(下部ガラス
基板)、2は金属層を好適とする反射層、3は保護膜
(絶縁膜)、4は下側電極(透明電極)、5は上部基板
(上部ガラス基板)、6はカラーフィルタ、7は保護
膜、8は上側電極(透明電極)、9は液晶層、10は液
晶を封止するシール材、11は位相差板、12は偏光板
である。
【0011】下側電極4と上側電極8の上面(液晶層と
接する面)には、それぞれ液晶層を構成する液晶分子の
配向方向を規定するための配向膜が塗布されるが、図で
は省略してある。
【0012】下部基板1と上部基板5の内面、すなわち
下側電極4と上側電極8を形成した面を対向させて所定
の間隙で貼り合わせ、当該間隙に液晶層を挟持してシー
ル材10により周縁を封止して液晶パネルを構成する。
【0013】なお、液晶パネルの下側電極4と上側電極
8に表示情報に応じた電圧を印加するための駆動回路基
板等の周辺部品等は図示を省略してある。
【0014】図13は上部基板に積層される偏光板と位
相差板の一構成例を説明する模式断面図である。反射型
の液晶表示装置では、液晶パネルの上面(観察面)側に
積層する位相差板11は上位相差板11Aと下位相差板
11Bからなり、この位相差板11の上層に偏光板12
が接着剤で接着して積層されている。
【0015】位相差板11と偏光板12との間に挟持さ
れた光拡散層13は、外光を乱反射させてコントラスト
の低下を防止している。
【0016】図14は上部基板に積層される偏光板と位
相差板の他の構成例を説明する模式断面図である。この
例では、液晶パネルの上面(観察面)側に積層する位相
差板11を構成する上位相差板11Aと下位相差板11
Bの間に光拡散層13が挟持され、この位相差板11の
上層に偏光板12が接着剤で接着して積層されている。
【0017】なお、上記各例の光拡散層13は、光拡散
シートで、あるいは接着剤に光拡散物質の微粒子を混入
したものが用いられている。
【0018】図15は偏光板の構成例を説明する模式断
面図である。偏光板12は支持体である二枚のトリアセ
チルセルロース(TAC)フィルム12A,12Bの間
に偏光子としてのPVAフィルム12Cを挟み込んで構
成されている。この偏光板12を前記した位相差板11
の上層に積層して図10に示した液晶表示装置を得る。
【0019】図12に示したように、偏光板12および
位相差板11を通して入射した外来光L1 は上部基板5
から液晶パネルの内部に入り、下部基板1の内面に形成
した反射層2で反射されて再度上部基板5から出射す
る。この出射光L2 は液晶層9を構成する液晶分子で形
成された画像で変調されるため、出射光L2 を観察する
ことで画像を可視的に認識することができる。
【0020】なお、位相差板11は出射光の色付きを補
償し、偏光板は液晶層9を通過した画像成分の変調光の
みを出射させる。このとき、光拡散層13によって表示
面で反射する入射光を散乱してコントラストの低下を抑
制する。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図13あるい
は図14で説明したような、偏光板と位相差板の間また
は二枚の位相差板の間に光拡散シートや光拡散物質を混
入た接着剤からなる光拡散層を挟持した特殊構造の光学
フィルムは高価であるという問題があった。
【0022】本発明の目的は、光拡散フィルムや光拡散
物質混入接着剤を用いることなく、安価に光拡散効果を
得るようにした液晶表示装置を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記目的は、液晶パネル
の上部基板側に積層する偏光板の上下両表面にアンチグ
レア処理した光拡散層を設けることによって達成され
る。
【0024】本発明による液晶表示装置の典型的な構成
を記述すれば下記のとおりである。すなわち、 (1)上部基板と下部基板の間に液晶層を挟持してなる
液晶パネルと、前記上部基板の上層に積層した偏光板を
有し、前記偏光板の上下両表面にアンチグレア処理した
光拡散層を設けた。
【0025】(2)上部基板と下部基板の間に液晶層を
挟持し、前記下部基板側に反射層を有する液晶パネル
と、前記上部基板の上層に一対の位相差板を積層し、さ
らにその上層に積層した偏光板を有し、前記偏光板の上
層と前記一対の位相差板の間または下層にアンチグレア
処理した光拡散層を設けた。
【0026】上記本発明の構成により、光拡散シートや
光拡散物質の微粒子を混入した接着剤等を用いることな
く、外光を拡散させて高コントラストの画像表示を得る
ことができる。
【0027】なお、本発明は上記した単純マトリクス型
に液晶パネルに限るものではなく、所謂アクティブマト
リクス型の液晶パネルにも同様に適用でき、反射型パネ
ルのみならず、透過型の液晶パネルを用いた液晶表示装
置にも同様に適用できる。
【0028】また、本発明は、上記の構成に限定される
ものではなく、本発明の技術思想を逸脱することなく、
種々の変更が可能である。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につ
き、実施例を参照して詳細に説明する。
【0030】図1は本発明による液晶表示装置に用いる
偏光板と位相差板の積層構造の第1実施例を説明する要
部模式断面図であって、液晶パネルの上部基板に積層さ
れる位相差板11と偏光板12を示す。
【0031】偏光板12は支持体である二枚のTACフ
ィルム12A,12Bの間に偏光子としてのPVAフィ
ルム12Cを挟み込んで構成されている。この偏光板1
2の両面に既知のアンチグレア処理を施した光拡散層1
3Aと13Bを形成する。
【0032】位相差板11は上側の位相差板11Aと下
側の位相差板11Bを、その光学軸が所定の角度となる
ように貼り合わせた積層体で構成され、上記の偏光板1
2はこの位相差板11の上層に積層される。
【0033】そして、下側位相差板11Bを前記図12
で説明した液晶パネルの上部基板(ガラス板)5に接着
する。
【0034】図15で説明したように、偏光板12はト
リアセチルセルロース(TAC)のフィルムで構成さ
れ、上側位相差板11Aと下側位相差板11Bはポリカ
ーボネート(PC)のフィルムから構成される。
【0035】なお、偏光板12と位相差板11、および
位相差板11と液晶パネルとはアクリル系を好適とする
接着剤で接着される。
【0036】なお、位相差板としては、上記の材料の
他、ポリサルホン、ポリアリレート等も使用できる。
【0037】本実施例によれば、光拡散シートや光拡散
物質の微粒子を混入した接着剤等の高価な材料を用いる
ことなく、外光を拡散させて高コントラストの画像表示
を得ることができる。
【0038】図2は本発明による液晶表示装置に用いる
偏光板と位相差板の積層構造の第2実施例を説明する要
部模式断面図であって、図1と同様に液晶パネルの上部
基板に積層される位相差板11と偏光板12を示す。
【0039】本実施例では、アンチグレア処理を施した
光拡散層13Aを偏光板12の最上層に、光拡散層13
Bを一対の位相差板11Aと11Bの間に挟み込んだも
のである。
【0040】偏光板12、位相差板11を構成する各材
料および光拡散層13A,13Bを構成するアンチグレ
ア処理も第1実施例と同様である。
【0041】本実施例によっても、光拡散シートや光拡
散物質の微粒子を混入した接着剤等の高価な材料を用い
ることなく、外光を拡散させて高コントラストの画像表
示を得ることができる。
【0042】図3は本発明による液晶表示装置に用いる
偏光板と位相差板の積層構造の第3実施例を説明する要
部模式断面図であって、図1と同様に液晶パネルの上部
基板に積層される位相差板11と偏光板12を示す。
【0043】本実施例では、アンチグレア処理を施した
光拡散層13Aを偏光板12の最上層に、光拡散層13
Bを位相差板11の最下層(液晶パネルとの接着面側)
に積層したものである。
【0044】偏光板12、位相差板11を構成する各材
料および光拡散層13A,13Bを構成するアンチグレ
ア処理も第1及び第2実施例と同様である。
【0045】本実施例によっても、光拡散シートや光拡
散物質の微粒子を混入した接着剤等の高価な材料を用い
ることなく、外光を拡散させて高コントラストの画像表
示を得ることができる。
【0046】図4は本発明による液晶表示装置の具体例
を説明する模式断面図である。ここでは、第1、第2ま
たは第3実施例で説明したアンチグレア処理による光拡
散層13を備えた偏光板12と位相差板11の積層構造
を反射型の液晶パネルの観察面(画面)に積層し、その
上部に導光体14とランプ15からなる補助光源(全面
照明光源)を設置すると共に、さらにその上部にタッチ
パネル16を設置したものである。
【0047】液晶パネルの下部基板1である下部ガラス
基板の内面には反射層であるアルミニウム薄膜2、Si
2 等の酸化防止膜からなる保護膜3、下側電極である
下部透明電極4が形成されている。
【0048】また、上部基板5である上部ガラス基板の
内面には、3色(R,G,B)のカラーフィルタ6、カ
ラーフィルタから滲出する汚染物質から液晶層を保護す
ると共に表面を平坦化するための透明有機材料からなる
保護膜7、上側電極である上部透明電極8が形成されて
いる。
【0049】これら上部および下部基板1と5の間には
液晶組成物からなる液晶層9が注入され、エポキシ樹脂
等のシール材10で封止されて液晶パネルが構成されて
いる。
【0050】この液晶パネルの上部基板5側の表面(上
側、観察面、画面)には、前記図1〜図3に示した光拡
散層13A,13Bを有する位相差板11と偏光板12
の積層体が設置されている。
【0051】なお、カラーフィルタ6を構成する各色
R,G,Bの間には必要に応じて格子状またはストライ
プ状の遮光膜(ブラックマトリクス)を形成し、その上
に保護膜7を形成する。
【0052】鏡面反射性を有する反射層2であるアルミ
ニウム薄膜は、本実施例ではアルミニウムの蒸着法で形
成してある。このアルミニウム薄膜の表面には反射率を
向上させるための多層膜を施しても良く、その上にアル
ミニウムの腐食保護と表面の平坦化を行う保護膜3を形
成する。
【0053】なお、この反射層2はアルミニウムに限ら
ず、鏡面反射性を有する反射層を構成するものであれば
他の金属膜、あるいは非金属膜を用いてもよい。また、
保護膜3は通常透明な有機材料を用い、その上に液晶パ
ネルを駆動するための下部透明電極4を形成する。
【0054】上部ガラス基板の上面に配置する偏光板1
2の偏光度および偏光軸、位相差板11のΔndは既知
の方法により液晶組成物のΔnd、ツイスト角、チルト
角から決定される最適な値に設計する。
【0055】このような光拡散層13A,13Bを有す
る位相差板11と偏光板12を積層した液晶パネルの上
方には、外光が少ない室内、夜間等の暗い環境下での使
用のための補助光源として、透明アクリル等の樹脂板を
表面加工し、光を液晶パネル側に有効に放出させる機能
を有する導光体14を設置してある。
【0056】この導光体14の一辺縁に沿って蛍光灯等
の線状ランプ15が配置してあり、上記の導光体14に
照明光を導入する。この形式の照明装置は一般にフロン
トライトと称している。
【0057】さらに、補助光源の上には、所謂タッチパ
ネル16が設置されている。このタッチパネルはペン先
等の筆記用具で画面から文字や記号を直接入力するもの
である。なお、このタッチパネルを省略して画像表示の
みの機能を備えたものとするともできる。
【0058】タッチパネル16と導光体14を通して入
射した外光(入射光)L1 は、反射層2で反射されて観
察面側に出射する。この入射光および反射光が下部透明
電極4と上部透明電極8の間に形成される電界で配向方
向が変化した液晶層9を通過する際、その偏光軸が変調
されて出射光L2 となる。
【0059】この入射光L1 が偏光板12および位相差
板11を通過するとき、偏光板12あるいは位相差板に
有する光拡散層13A,13Bによって拡散作用を受
け、外光が直接に観察者の目に入るのが防止される。
【0060】図5は図4における補助光源の一例を説明
する平面図、図6は図5の要部説明図で、図6の(a)
は図5のA−A線の沿った要部断面図、同(b)は同
(a)の上面図である。
【0061】この補助光源は、導光体14とこの導光体
14の一辺に沿って設置した線状ランプ15からなる。
導光体13の上面(液晶パネルと反対側の面)には線状
ランプ14から導入された光を液晶パネル方向に指向さ
せるためのパターン14aが形成されている。
【0062】このパターン14aは、図6の(a)に示
したように、導光体14の表面に彫り込んだ微細な凹部
で形成される。この実施例では、当該凹部の形状は断面
が台形となっており、同図(b)に示した上面図のよう
に、線状ランプ15側の対面する斜面が当該線状光源か
ら遠ざかるにつれて傾斜角が緩和するように形成されて
いる。このような凹部を設けることで、線状ランプ15
からの光を導光体14の全域から液晶パネルに出射させ
る面光源を構成する。
【0063】補助光源を構成する導光体14の上方に設
置したタッチパネル16はガラス基板と透明フィルムで
抵抗体を挟持した既知の構造を有するものである。
【0064】このタッチパネル16の表示面側の表面
に、例えば透明なポリエチレンテレフタレート等の透明
フィルムの表面に微細でランダムな傷を付けて形成した
光拡散機能を有する光拡散板を積層してもよい。
【0065】そして、この光拡散板の表面は情報入力時
のペンの圧力および摩擦に耐える透明な補強コーティン
グを施してある。
【0066】本実施例により、信頼性の高い、かつ高輝
度の画像表示が得られる液晶表示装置を提供することが
できる。
【0067】なお、本発明は、上記した反射型の液晶パ
ネルを用いた液晶表示装置に限るものではなく、透過型
の液晶パネルを用いたものにも適用できる。
【0068】図7は本発明による液晶表示装置に用いる
偏光板と位相差板の積層構造の第3実施例を説明する要
部模式断面図である。この実施例では、位相差板は1枚
であり、他の一枚は図9で後述するように、液晶パネル
の背面(下面)に設置される。また、液晶パネルの下面
にも偏光板が設置される。
【0069】図7において、光拡散層13A,13Bを
構成するアンチグレア処理層は第1実施例と同様に偏光
板12の両面に形成される。位相差板11Aは上位相差
板となり、光拡散層13Bの背面に接着されている。
【0070】図8は本発明による液晶表示装置に用いる
偏光板と位相差板の積層構造の第4実施例を説明する要
部模式断面図である。この実施例でも、位相差板は1枚
であり、他の一枚は図9で後述するように、液晶パネル
の背面(下面)に設置される。また、液晶パネルの下面
にも偏光板が設置される。
【0071】図8において、光拡散層13A,13Bを
構成するアンチグレア処理層は偏光板12の上面と位相
差板11Aの下面に形成される。位相差板11Aは上位
相差板となり、光拡散層13Bと偏光板12の間に接着
されている。
【0072】図9は本発明による液晶表示装置の他の具
体例を説明する模式断面図であり、透過型の液晶パネル
を用いた液晶表示装置の概略構造を示す。
【0073】下部基板1と上部基板5とは透明なガラス
基板で形成され、また、図4に示したような反射層は設
けていない。
【0074】上部基板5の上面には前記図7または図8
で説明した光拡散層13A,13Bを有する位相差板1
1Aと偏光板12の積層体が設置されてる。
【0075】液晶パネルの裏面、すなわち下部基板1の
外表面には位相差板11Bと偏光板(下偏光板)17が
設けてある。そして、液晶パネルの背面にはバックライ
ト19が配置されている。このバックライト19は導光
板20と線状光源21からなり、前記図4に示したフロ
ントライトの表裏を逆転させたものと考えてよい。
【0076】この液晶表示装置は、外光の十分な環境で
は、バックライト16は消灯して、上部ガラス基板5側
から入射する外光を照明光として反射モードで画像の表
示を行う。一方、外光が少ないか、または外光の無い状
態ではバックライト16を点灯して透過モードでの画像
表示を行う。
【0077】このとき、外光が少ない場合、バックライ
ト16を点灯するとき、このバックライト16から光の
位相と、外光の位相とを略一致させるように各位相差
板、各偏光板の偏光度と偏光角、および各構成材のΔn
dを設定することによって高輝度かつ高コントラスト化
を図っている。
【0078】本実施例の液晶表示装置によれば、高輝度
かつ高コントラストの画像表示を可能とした半透過型の
液晶表示装置を得ることができる。
【0079】図10は本発明による液晶表示装置のさら
に他の具体例を説明する模式断面図であり、図9に示し
た液晶表示装置の観察面側にタッチパネル16を設置し
たものである。
【0080】このタッチパネル16はペン先等で表面を
なぞることで情報を直接入力する機能を有し、入力され
た情報は液晶パネルに表示され、あるいは図示しない記
憶手段に記憶されて利用される。
【0081】本実施例の液晶表示装置によれば、直接画
面入力が可能な高輝度かつ高コントラストの画像表示を
可能とした半透過型の液晶表示装置を得ることができ
る。
【0082】図11は本発明による液晶表示装置を実装
した電子機器の一例としての携帯型情報端末の構成例を
説明する斜視図である。この携帯型情報端末(PDA)
は本体部30と、この本体部30に蝶番で開閉自在に取
り付けたカバー31からなり、本体部30に前記の実施
例で説明した何れかの液晶表示装置32が実装されてい
る。
【0083】液晶表示装置32の表示面(画面)から情
報の入力は、カバー31の一部に設けた収納部34に収
納してあるペン33等で表示画面上の入力部分をなぞる
ことにより行う。
【0084】なお、この種の携帯型情報端末の形状や構
造は図示したものに限るものではなく、この他に多様な
形状、構造および機能を具備したものが考えられる。
【0085】また、偏光板や位相差板の構造は、上記し
た実施例に限らず、さらに、偏光板の機能を液晶パネル
の基板の内側に設けたり、偏光板の表面側に反射防止膜
等を備えたものにも適用できる。
【0086】そして、本発明は、上記したようなタッチ
パネルを備えた液晶表示装置に限るものではなく、フロ
ントライトを有しないもの、あるいはタッチパネルのみ
を備えたもの、あるいは半透過型、その他の一般の反射
型の液晶表示装置における外光反射防止にも同様に適用
できるものである。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
偏光板の表面以外にアンチグレア処理による光拡散層を
設けたことにより、光拡散シートや光拡散物質を混入し
た接着材を用いる必要がなく、高コントラストの画像を
安価に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による液晶表示装置に用いる偏光板と位
相差板の積層構造の第1実施例を説明する要部模式断面
図である。
【図2】本発明による液晶表示装置に用いる偏光板と位
相差板の積層構造の第2実施例を説明する要部模式断面
図である。
【図3】本発明による液晶表示装置に用いる偏光板と位
相差板の積層構造の第3実施例を説明する要部模式断面
図である。
【図4】本発明による液晶表示装置の具体例を説明する
模式断面図である。
【図5】図4における補助光源の一例を説明する平面図
である。
【図6】図5の要部説明図である。
【図7】本発明による液晶表示装置に用いる偏光板と位
相差板の積層構造の第3実施例を説明する要部模式断面
図である。
【図8】本発明による液晶表示装置に用いる偏光板と位
相差板の積層構造の第4実施例を説明する要部模式断面
図である。
【図9】本発明による液晶表示装置の他の具体例を説明
する模式断面図である。
【図10】本発明による液晶表示装置のさらに他の具体
例を説明する模式断面図である。
【図11】本発明による液晶表示装置を実装した電子機
器の一例としての携帯型情報端末の構成例を説明する斜
視図である。
【図12】従来の反射型の液晶表示装置を構成する液晶
表示装置の構成例を説明する模式断面図である。
【図13】上部基板に積層される偏光板と位相差板の一
構成例を説明する模式断面図である。
【図14】上部基板に積層される偏光板と位相差板の他
の構成例を説明する模式断面図である。
【図15】偏光板の構成例を説明する模式断面図であ
る。
【符号の説明】
1 下部基板 2 反射層 3 保護膜 4 下側電極 5 上部基板 6 カラーフィルタ 7 保護膜 8 上側電極 9 液晶層 10 シール材 11 位相差板 12 偏光板 13A,13B 光拡散層 14 導光体 15 線状ランプ 16 タッチパネル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久保 毅一郎 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所電子デバイス事業部内 (72)発明者 長島 吉邦 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所電子デバイス事業部内 Fターム(参考) 2H042 BA02 BA20 2H049 BB33 BB43 BB63 BB66 BC22 BC24 2H091 FA02Y FA08X FA11X FA16Z FA23Z FA32X FA37X FA42Z FB02 FB07 FB08 FC25 FD10 FD14 GA16 LA12 LA17 2K009 AA12 EE00 FF02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上部基板と下部基板の間に液晶層を挟持し
    てなる液晶パネルと、前記上部基板の上層に積層した偏
    光板を有し、 前記偏光板の上下両表面にアンチグレア処理した光拡散
    層を設けたことを特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】上部基板と下部基板の間に液晶層を挟持
    し、前記下部基板側に反射層を有する液晶パネルと、前
    記上部基板の上層に一対の位相差板を積層し、さらにそ
    の上層に積層した偏光板を有し、 前記偏光板の上層と前記一対の位相差板の間または下層
    にアンチグレア処理した光拡散層を設けたことを特徴と
    する液晶表示装置。
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