JP2000214425A - 液晶表示装置の製造方法 - Google Patents
液晶表示装置の製造方法Info
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Abstract
浄を行うことができ、さらには炭化水素系洗浄液のよう
に引火性を有する洗浄液であっても安全に洗浄工程を行
うことのできる液晶表示装置の製造方法を提供するこ
と。 【解決手段】 液晶パネル1を洗浄する際には、液晶パ
ネル1を浸漬洗浄室610内の洗浄液に浸漬した状態で
浸漬洗浄室610内を減圧した状態と大気圧に戻した状
態とを繰り返し、パネルの重なり部分から気泡をスムー
ズに排除する。この浸漬洗浄室610で、洗浄液を冷却
しながらの超音波洗浄を終えた後は、そのまま処理室6
30に液晶パネル1に移し、そこでシャワー洗浄および
蒸気洗浄を行った後、処理室630をワーク台620で
仕切り、そこで真空乾燥を行う。
Description
の基板とが所定の間隙を隔てて貼り合わされたパネルを
用いた液晶表示装置の製造方法に関するものである。さ
らに詳しくは、液晶表示装置に用いるパネルに対する洗
浄技術に関するものである。
1に示すように、透明な薄いガラスなどによって形成さ
れた第1の透明基板10と、同じく透明な薄いガラスに
よって形成された第2の透明基板20とを有している。
これらの透明基板の一方にはシール剤30が形成され、
このシール剤30を挟んで第1の透明基板10と第2の
透明基板20とが接着固定されている。第1の透明基板
10と第2の透明基板20との間隙31のうち、シール
剤30で区画形成された液晶封入領域300内には液晶
が封入されている。セルギャップは第1の透明基板10
と第2の透明基板20との間に挟まれたスペーサ32に
よって規定されている。第1の透明基板10および第2
の透明基板20の各内側表面には、ITO膜(Indi
um Tin Oxide)によって、横方向および縦
方向に延びる複数のストライプ状電極105、205が
形成され、これらのストライプ状電極105、205同
士の各交差部分に画素が構成される。第2の透明基板2
0は第1の透明基板10よりも大きいので、第2の透明
基板20はその一部が第1の透明基板10の下端縁から
張り出しており、この張り出し部分の端部には端子20
6が配列して形成されている。ここで、端子206は、
たとえば、第2の透明基板20に形成されているストラ
イプ状電極205がそのまま張り出し部分においても配
線として延設されたものと、第1の透明基板10に形成
されているストライプ状電極105が導通剤(図示せ
ず)によって第1の透明基板10と第2の透明基板10
の両基板間での電気的接続が図られて張り出し部分にお
いて配線形成されたものとが配列されて接続に利用され
ている。すなわち、第1の透明基板10のストライプ状
電極105と第2の透明基板20のストライプ状電極2
05は、配列されている端子206とそれぞれ電気的接
続がなされている。端子206には外部回路との信号の
授受を目的としてフレキシブル配線基板2などが異方性
導電膜3などを介して電気的接続される。
にあたっては、まず、ストライプ状電極105、205
などを形成し終えた第1および第2の透明基板10、2
0のうちの一方の基板上にスペーサ32を散布するとと
もに、シール剤30をシール印刷によって形成した後、
このシール剤30によって第1および第2の透明基板1
0、20を貼り合わせる。この状態で、シール剤30は
液晶注入口として部分的に途切れているので、シール剤
30で区画された領域内を減圧した後、シール剤30の
途切れ部分(液晶注入口)を液晶に浸漬すると、この領
域内に液晶が注入される。液晶の注入が完了後、液晶注
入口を封止剤で封止される。しかる後には、液晶パネル
1を低沸点のフッ素系洗浄液を用いて洗浄し、第2の透
明基板20のストライプ状電極205の端部206に付
着した液晶やパネル切断時に付着したガラス粉などの異
物を除去した後、異方性導電膜などを用いてフレキシブ
ル配線基板2などを電気的に接続する。
素系洗浄液は、沸点が低くて、かつ、洗浄能力が高いの
で、液晶パネル1などの洗浄に適している。
系洗浄液についてはオゾン層を破壊する原因となるた
め、その使用が制限、禁止される傾向にある。このた
め、従来から広く用いられているフッ素系洗浄液やその
代替え洗浄液に代わって、炭化水素系の新たな洗浄液が
提供されつつある。
素系洗浄液に比較して洗浄能力や浸透性が劣るため、パ
ネルが重なっていると、重なり部分を十分に洗浄できな
いという問題点がある。また、炭化水素系洗浄液は、フ
ッ素系洗浄液と違って引火性を有しているので、危険で
ある。
パネル同士の重なり部分についても十分に洗浄を行うこ
とができる液晶表示装置の製造方法を提供することにあ
る。
のように引火性を有する洗浄液であっても安全に洗浄工
程を行うことのできる液晶表示装置の製造方法を提供す
ることにある。
に、本発明では、第1の基板と第2の基板が所定の間隙
を隔てて貼り合わされたパネルを用いた液晶表示装置の
製造方法において、前記パネルに対する洗浄工程では、
当該パネルを浸漬洗浄室内の洗浄液に浸漬した状態で当
該浸漬洗浄室内を減圧した状態と大気圧に戻した状態と
を繰り返す浸漬洗浄を行うことを特徴とする。
液に浸漬した状態で浸漬洗浄室内を減圧した状態と大気
圧に戻した状態とを繰り返すので、減圧時に気泡が成長
して結合し大きな気泡となってパネル同士の重なり部分
から出ていく。このため、パネル同士が重なっている場
合でも、その隙間に洗浄液がスムーズに浸透していく。
従って、フッ素系洗浄液と比較して洗浄能力や浸透性が
劣る炭化水素系洗浄液であっても、パネルを効率よく、
かつ、確実に洗浄することができる。それ故、浸漬洗浄
においてパネルを複数枚、重ねた状態で洗浄することも
可能である。よって、洗浄工程を効率よく行うことがで
きるので、液晶表示装置を製造する際の生産性が向上す
る。
洗浄液に超音波振動を印加する超音波洗浄を行うことが
好ましい。
洗浄液を冷却した状態で行うことが好ましい。このよう
に構成すると、超音波の印加によって洗浄液が高温にな
りすぎて基板(パネル)が変形してしまうのを防止する
ことができる。
パネルを前記洗浄液中で上下に揺動させてもよい。
記パネルに濯ぎ洗浄を行なった後、前記浸漬洗浄室にシ
ャッターを介して隣接する処理室内で前記パネルに減圧
乾燥処理を施すことが好ましい。このように構成する
と、洗浄液が外部に漏れないので、引火性のある炭化水
素系洗浄液を用いたときでも安全である。また、処理室
を減圧するための装置をシャッターが開いた状態で作動
させることにより、この装置をそのまま用いて、浸漬処
理室内を減圧した状態と大気圧に戻した状態とを繰り返
すことができるとともに、浸漬処理室内の洗浄液から蒸
気を効率よく発生させて蒸気洗浄を行うことができる。
たとえば、スプレー洗浄および蒸気洗浄を行うことがで
きる。
施の形態を説明する。
液晶表示装置に用いる液晶パネルの構成を示す縦断面
図、および平面図である。
液晶パネル1は、ガラス板からなる透明な薄い第1の透
明基板10と、同じくガラス板からなる透明な薄い第2
の透明基板20とを有している。これらの透明基板の一
方にはシール剤30が印刷等によって形成され、このシ
ール剤30を挟んで第1の透明基板10と第2の透明基
板20とは、所定の間隙31(セルギャップ)を隔てて
接着固定されている。ここで、第1の透明基板10と第
2の透明基板20とのセルギャップは、第1の透明基板
10と第2の透明基板20との間に挟まれた多数のスペ
ーサ32によって規定されている。
晶を注入する際の液晶注入口301としての途切れ部分
が形成され、この液晶注入口301は紫外線硬化樹脂か
らなる封止剤305で封止されている。
第2の透明基板20との間隙31のうち、シール剤30
で区画形成された液晶封入領域300内には液晶40が
封入されている。第1の透明基板10および第2の透明
基板20の各々の対向面に形成されたストライプ状電極
105、205の双方には表面上に配向膜101、20
1が形成され、液晶40をSTN(Super Twi
sted Nematic)方式で用いるようになって
いる。
20の各外側表面には偏光板102、202がそれぞれ
貼られている。なお、液晶パネル1を反射型の液晶パネ
ル1として構成する際には、第2の透明基板20に貼ら
れている偏光板202に対しては反射板203が貼られ
る。
えば、ITO膜によって、横方向に延びる複数のストラ
イプ状電極105が形成され、第2の透明基板20の内
側表面には、ITO膜によって、縦方向に延びる複数の
ストライプ状電極205が形成されている。これらのス
トライプ状電極105、205同士の各交差部分に画素
が構成される。第2の透明基板20は第1の透明基板1
0よりも大きいので、第2の透明基板20はその一部が
第1の透明基板10の下端縁から張り出しており、この
張り出し部分の端部に構成されている端子206には、
異方性導電膜3などを介してフレキシブル配線基板2が
接続される。ここで、端子206は、たとえば、第2の
透明基板20に形成されているストライプ状電極205
がそのまま張り出し部分においても配線(延在)形成さ
れたものと、第1の透明基板10に形成されているスト
ライプ状電極105が導通剤(図示せず)によって第1
の透明基板10と第2の透明基板10の両基板間での電
気的接続が図られて張り出し部分において配線形成され
たものとが配列されて接続に利用されている。従って、
フレキシブル配線基板2を介して外部回路から各種制御
信号や電源等の駆動信号を入力すると、この駆動信号に
基づいて希望する適宜のストライプ状電極105、20
5に電圧を印加することができる。それ故、各画素にお
ける液晶40の配向状態を制御し、液晶パネル1に希望
の画像を表示することができる。
表示装置の製造方法)を、図3を参照して説明する。
パネル1の製造方法を示す工程断面図である。
て、第1および第2の透明基板10、20を多数取りで
きるような大型基板に対してITO膜501を連続的に
スパッタ形成する。このITOスパッタ工程ST1以
降、後述する切断工程までは、第1の透明基板10およ
び第2の透明基板20は同一の工程を経て製造される。
従って、図3に示すシール印刷工程までは、第1の透明
基板10を製造する工程のみを図示して説明し、第2の
透明基板20については図示および説明を省略する。
フィ工程ST2を行う。このフォトリソグラフィ工程S
T2では、まず、大型基板に形成したITO膜501の
表面全体にレジスト502を塗布した後、フォトマスク
503を用いての露光、現像を行って、レジストマスク
504を形成する。次に、レジストマスク504をマス
クとしてITO膜501にエッチングを行って、ストラ
イプ状電極105をそれぞれパターニング形成した後、
レジストマスク504を剥離、除去する。
て、大型基板の表面に配向膜101を形成する。
の透明基板10に対してラビング処理を行う。
2の透明基板20を形成する方の大型基板、あるいは第
1の透明基板10を形成する大型基板に対してシール剤
30を印刷する。このシール印刷工程ST5では、図2
を参照して説明したように、シール剤30の一部に途切
れ部分を液晶注入口301として形成しておく。
板10を形成するための大型基板の側、あるいは第2の
透明基板20を形成するための大型基板の側にスペーサ
32を散布した後、第1の透明基板10を形成するため
の大型基板と、第2の透明基板20を形成するための大
型基板とをシール剤30を介して貼り合わせる。
100を、短冊切断工程ST7において、短冊状に切断
する。
ように、後で分割されたときに液晶パネル1となる部分
が短冊状に一列、繋がった状態になるので、その切断部
分では、液晶パネル1となるいずれの部分も液晶注入口
301がそれぞれ開口する状態となる。
程)において、短冊状のパネル100の隙間(第1の透
明基板10と第2の透明基板20との間の間隙31)内
に液晶を注入する。この注入・封止工程ST8では、パ
ネル100を液晶注入装置の処理室内の所定位置に入れ
る。次に、処理室内を真空引きし、第1の透明基板10
と第2の透明基板20とによって挟まれた間隙31内を
真空にする。次に、液晶40の貯留されている容器41
を上昇させ、液晶注入口301が容器41内の液晶40
に浸かった状態とする。この状態で、処理室内を大気開
放して真空状態を解除すると、第1の透明基板10と第
2の透明基板20とによって挟まれた間隙31内は真空
状態のままなので、液晶40は、液晶注入口301から
間隙31内に吸引されていく。
後は、図2を参照して説明したように、液晶注入口30
1を紫外線硬化樹脂からなる封止剤305で封止する。
程ST8を終えた後は、短冊状のパネル100に付着し
ている液晶を洗浄する(洗浄工程ST9)。ここで行う
洗浄については、図5ないし図7を参照して後述する。
冊状のパネル100を単品の液晶パネル1として切断す
る。
ガラス粉などを除去するために単品の液晶パネル1を洗
浄する(洗浄工程ST11)。ここで行う洗浄について
も、図5ないし図7を参照して後述する。
透明基板20が第1の透明基板10の下端縁から張り出
している部分の端子に対して、異方性導電膜3などを介
してフレキシブル配線基板2を電気的に接続する。
第1の透明基板10および第2の透明基板20の外側表
面に偏光板102、202、および反射板203などの
光学フィルムをそれぞれ貼り付ける。
いて、フレキシブル配線基板2を介して所定の検査信号
を供給し、各画素の全点灯、あるいは部分点灯などの検
査を行う。
図3を参照して説明した洗浄工程ST9、ST11を、
図5ないし図7を参照して説明する。図5は、この洗浄
工程ST9、ST11で液晶パネル1を取り扱う方法を
示す説明図である。図6および図7はそれぞれ、これら
の洗浄工程ST9、ST11で用いた洗浄装置において
浸漬洗浄を行っている様子を示す説明図、およびこの洗
浄装置において減圧乾燥を行っている様子を示す説明図
である。なお、本形態では、洗浄工程ST9、ST11
において短冊状のパネル100を洗浄するのも、単品の
液晶パネル1を洗浄するもの、基本的には同一の条件で
行うので、以下の説明では、洗浄工程ST11において
単品の液晶パネル1を洗浄する例を説明し、洗浄工程S
T9において短冊状のパネル100を洗浄する例につい
ては、図示および説明を省略する。
11を行うにあたって、複数枚の液晶パネル1をホルダ
ー680内でたとえば3列に横方向に重ねた状態で、ホ
ルダー680を多段積みにし、洗浄籠685に入れる。
このため、1つの洗浄籠685に2000枚から500
0枚の液晶パネル1を入れることができ、一括して洗浄
工程を行うことができる。但し、液晶パネル1同士の間
には隙間がほとんどない。
して洗浄するには、図6に示す洗浄装置600の下半部
に形成されている浸漬洗浄室610のワーク台620上
に浄籠685を置く。ここで、浸漬洗浄室610には、
ノルマルデカンを主成分とする洗浄液(炭化水素系洗浄
液)が貯留されているので、洗浄籠685を浸漬洗浄室
610のワーク台620上に置いた状態で、洗浄籠68
5内の液晶パネル1は洗浄液に漬かる。
20の下面側には、ワーク台620と一体の超音波発振
器625が配置されている。また、ワーク台620は昇
降機構(矢印Aで示す。)に連結されており、昇降機構
は、ワーク台620を超音波発振器625とともに上下
に移動させることが可能である。さらに、浸漬洗浄室6
10に対しては、ここに貯留されている洗浄液の循環経
路615が形成され、この循環経路615の途中位置に
は冷却器616が介挿されている。
浸漬洗浄室610よりもひと回り小さな処理室630に
なっている。この処理室630内には、下方に向けて濯
ぎ用の洗浄液を噴射するシャワーノズル631が配置さ
れている。また、処理室630の壁面には、真空引き装
置(矢印Bで示す。)に接続された排気口635が開口
しており、この排気口635から処理室630内を真空
引きすることが可能である。従って、図6に示す状態で
排気口635から真空引きすると、浸漬洗浄室610の
内部を減圧状態にすることが可能であり、かつ、排気口
635から浸漬洗浄室610の内部に空気を導入する
と、浸漬洗浄室610の内部を通常の大気圧の状態に戻
すことも可能である。
て、昇降機構がワーク台620を図6に示す位置から図
7に示すように持ち上げたとき、ワーク台620はシャ
ッターとして、下半部の浸漬処理室610と上半部の処
理室630とを完全に仕切る。従って、この状態では、
浸漬洗浄室610から洗浄液の蒸気が処理室630内に
侵入することがなく、かつ、排気口635から真空引き
すると、処理室630内を真空状態にすることが可能で
ある。
て洗浄工程ST11を行うには、まず、図5に示すよう
に洗浄籠685に液晶パネル1を詰めた後、図6に示す
ように、この洗浄籠685を浸漬洗浄室610のワーク
台620上に置き、液晶パネル1を洗浄液に浸漬する。
気の導入とを繰り返し、浸漬洗浄室610内を、100
Torr〜50Torr(Torr/圧力単位)にまで減圧し
た状態と、ほぼ通常の大気圧に戻した状態とを繰り返
す。
した状態で、超音波発振器625を作動させて、洗浄液
を介して液晶パネル1に超音波振動を与えながら、浸漬
洗浄(超音波洗浄)を行なう。
発振器625を停止させて、再度、排気口635からの
真空引きと、空気の導入とを繰り返し、浸漬洗浄室61
0内を減圧した状態と大気圧に戻した状態とを繰り返
す。
に戻した状態で、超音波発振器625を作動させて、洗
浄液を介して液晶パネル1に超音波振動を与えながら、
浸漬洗浄(超音波洗浄)を行なう。
回数、繰り返して浸漬洗浄(超音波洗浄)を終える。
形態では、洗浄対象への影響や蒸発による洗浄液のロス
が問題にならない範囲内で洗浄液をたとえば50℃〜8
0℃にまで加熱して汚れなどの粘度を低下させるととも
に、洗浄液の浸透性を高めることにより洗浄能力を高め
る一方、冷却器616によって洗浄液を冷却して温度制
御を行い、超音波によって洗浄液が過熱されるのを防止
する。このような温度制御により、引火性を有する洗浄
液であっても、引火点より10℃位、低めの温度を保つ
ことができる。
晶パネル1に超音波振動を与えながら、排気口635か
らの真空引きと、空気の導入とを繰り返し、浸漬洗浄室
610内を減圧した状態と大気圧に戻した状態とを繰り
返してもよい。
20を図6に示す位置から図7に示す位置近くにまで持
ち上げ、下半部の浸漬処理室610と上半部の処理室6
30とを完全には仕切らない状態で、まず、スプレーノ
ズル631から洗浄液を液晶パネル1に噴射して第1回
目の濯ぎ洗浄を行なう。
って浸漬洗浄室610および処理室630内を100T
orr〜50Torrの減圧状態にして、浸漬洗浄室6
10に貯留されている洗浄液から蒸気を発生させて液晶
パネル1に蒸気洗浄(第2回目の濯ぎ洗浄)を行なう。
この際に、浸漬洗浄室610内は減圧状態にあるので、
洗浄液の沸点が高くても、洗浄液から蒸気を発生させや
すい。
ーク台620を図7に示す位置にまで持ち上げ、ワーク
台620をシャッターにして、下半部の浸漬処理室61
0と上半部の処理室630とを完全に仕切る。次に、排
気口635から処理室630に対して真空引きを行なっ
て処理室630内を20Torr以下の減圧状態(真空
状態)にして、液晶パネル1を真空乾燥させる。
籠685とともに洗浄装置600から取り出した後、別
の液晶パネル1に対する洗浄を行なう。
製造方法では、液晶パネル1を浸漬洗浄室610内の洗
浄液に浸漬した状態で浸漬洗浄室610内を減圧した状
態と大気圧に戻した状態とを繰り返すので、減圧時に気
泡が成長して結合し、大きな気泡となって液晶パネル1
同士の重なり部分から出ていく。このため、液晶パネル
1同士が重なっている場合でも、その隙間に洗浄液がス
ムーズに浸透していく。従って、フッ素系洗浄液と比較
して洗浄能力や浸透性が劣る炭化水素系洗浄液であって
も、液晶パネル1を効率よく、かつ、確実に洗浄するこ
とができる。それ故、浸漬洗浄では、液晶パネル1を複
数枚、隙間なく重ねた状態で洗浄液中で浸漬洗浄するこ
とができるので、洗浄工程を効率よく行うことができ、
液晶パネル1を製造する際の生産性が向上する。
パネル1に対して超音波振動を加えながらの浸漬洗浄
(超音波洗浄)を行なう際には、冷却器616によって
洗浄液を冷却し、超音波の印加によって洗浄液が高温に
なりすぎるのを防止する。従って、薄いガラス板からな
る第1および第2の基板10、20(液晶パネル1)が
変形してしまうのを防止することができる。それ故、液
晶パネル1の基板間でスペーサ32が移動して集中して
しまうことに起因する表示品位の低下などが発生しな
い。
パネル1に対して、浸漬洗浄室610にワーク台620
(シャッター)を介して隣接する処理室630で液晶パ
ネル1に濯ぎ洗浄および減圧乾燥処理を連続的に施すの
で、洗浄液が外部に漏れない。それ故、引火性のある炭
化水素系洗浄液を用いたときでも安全である。また、処
理室630を減圧するための真空引き装置をシャッター
が開いた状態で作動させることにより、この真空引き装
置をそのまま用いて、浸漬処理室610内を減圧した状
態と大気圧に戻した状態とを繰り返すことができ、か
つ、浸漬処理室610内の洗浄液から蒸気を発生させて
蒸気洗浄を行うことができる。それ故、洗浄装置600
には、真空引き装置が1台で済むという利点がある。
10内の洗浄液から蒸気を発生させるので、フッ素系洗
浄液と比較して沸点が高い炭化水素系洗浄液であって
も、蒸気洗浄を行いやすいという利点がある。
は液晶40を封入した後の液晶パネル1を洗浄する例を
説明したが、液晶40を封入する前のパネルの洗浄に本
発明に係る洗浄方法を適用してもよい。
として超音波洗浄の例を説明したが、昇降機構によっ
て、液晶パネル1を乗せたワーク台620を上下に揺す
ることにより、液晶パネル1を揺動しながら浸漬洗浄を
行なってもよい。さらに、この揺動中も超音波発振器6
25を作動させて、揺動浸漬と超音波洗浄とを組み合わ
せてもよい。
表示装置の製造方法では、パネルを浸漬洗浄室内の洗浄
液に浸漬した状態で浸漬洗浄室内を減圧した状態と大気
圧に戻した状態とを繰り返すので、気泡はパネル同士の
重なり部分からスムーズに出ていく。このため、パネル
同士が重なっている場合でも、その隙間に洗浄液がスム
ーズに浸透していくので、フッ素系洗浄液と比較して洗
浄能力や浸透性が劣る炭化水素系洗浄液などであって
も、パネルを効率よく、かつ、確実に洗浄することがで
きる。それ故、浸漬洗浄においては、パネルを複数枚、
重ねた状態で一括して洗浄することができるので、洗浄
工程を効率よく行うことができ、液晶表示装置を製造す
る際の生産性が向上する。
断面図である。
て基板間に液晶を注入する方法を示す説明図である。
扱う方法を示す説明図である。
浸漬洗浄を行っている様子を示す説明図である。
減圧乾燥を行っている様子を示す説明図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 第1の基板と第2の基板が所定の間隙を
隔てて貼り合わされたパネルを用いた液晶表示装置の製
造方法において、 前記パネルに対する洗浄工程では、当該パネルを浸漬洗
浄室内の洗浄液に浸漬した状態で当該浸漬洗浄室内を減
圧した状態と大気圧に戻した状態とを繰り返す浸漬洗浄
を行うことを特徴とする液晶表示装置の製造方法。 - 【請求項2】 請求項1において、前記浸漬洗浄では、
前記パネルを複数枚、重ねた状態で前記洗浄液に浸漬す
ることを特徴とする液晶表示装置の製造方法。 - 【請求項3】 請求項1または2において、前記浸漬洗
浄では、前記洗浄液に超音波振動を印加する超音波洗浄
を行うことを特徴とする液晶表示装置の製造方法。 - 【請求項4】 請求項3において、前記超音波洗浄は、
前記洗浄液を冷却した状態で行うことを特徴とする液晶
表示装置の製造方法。 - 【請求項5】 請求項1または2において、前記浸漬洗
浄では、前記パネルを前記洗浄液中で上下に揺動させる
ことを特徴とする液晶表示装置の製造方法。 - 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかにおいて、
前記浸漬洗浄を行った前記パネルに濯ぎ洗浄を行なった
後、前記浸漬洗浄室にシャッターを介して隣接する処理
室内で前記パネルに減圧乾燥を施すことを特徴とする液
晶表示装置の製造方法。 - 【請求項7】 請求項6において、前記濯ぎ洗浄は、ス
プレー洗浄および蒸気洗浄であることを特徴とする液晶
表示装置の製造方法。 - 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかにおいて、
前記洗浄液は、炭化水素系洗浄液であることを特徴とす
る液晶表示装置の製造方法。
Priority Applications (1)
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