JP2000214424A - 旋光光学素子パネルの製造方法 - Google Patents

旋光光学素子パネルの製造方法

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JP2000214424A
JP2000214424A JP11018493A JP1849399A JP2000214424A JP 2000214424 A JP2000214424 A JP 2000214424A JP 11018493 A JP11018493 A JP 11018493A JP 1849399 A JP1849399 A JP 1849399A JP 2000214424 A JP2000214424 A JP 2000214424A
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JP
Japan
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substrate
transparent electrode
optical element
element panel
manufacturing
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Eiichi Tajima
田島  栄市
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Citizen Watch Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 より実現可能な低コストで高性能の旋光光学
素子パネルの製造方法を提供する。 【解決手段】 第1の基板11中央に第1の円形透明電
極13を設け、さらにその外側にリング状透明電極15
を設け、リング状透明電極15と外部端子への第1の引
き出し電極16とを設け、その隣接した位置に第3の引
き出し電極21を設け、それに接続する第2の円形透明
電極18を設け、その上に配向膜を設け、配向処理を施
す工程と、第2の基板12上に、第3の円形透明電極2
0を設け、さらにそれに接続して第2の引き出し電極1
7を設け、配向膜を設け、配向処理を施す工程と、ギャ
ップ材26を散布する工程と、第2の円形透明電極18
と第2の引き出し電極17の上に導電接着材19を設
け、重ね合わせる工程とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクに用い
られる光ピックアップ用の旋光光学素子パネルの製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来技術の液晶レンズとしては、たとえ
ば特開平4−240817号公報に記載するものがあ
る。この公報に記載された液晶レンズ構造を図17に示
す。この公報に記載された従来の空間光変調器を図17
にを用いて説明する。この変調器の場合、表示エリア内
に320×220の画素が透明電極で格子状に配列され
ている。内部には、ECBモードの液晶をいれる。
【0003】液晶空間変調器の光波変調特性は、印加電
圧に対し、位相が0〜2πまで間で連続的に変化する。
このとき、画素毎にそこの空間座標に対応する位相を与
える電圧信号を入力することによって、液晶空間変調器
に入射したレーザー光は、その画素毎の位相を記録しレ
ーザー光は、光軸上のF1に集光する。また、異なる電
圧信号を与えることにより、集光位置はF2へ動かすこ
とが可能となる。
【0004】しかし、構成のみの記載で実施例の説明に
おいても、液晶空間変調素子の具体的な形状と構造およ
び材料の説明が記載されていない。また、コリメータレ
ンズを使用せず焦点深度を変える発明であり、今回の発
明は焦点深度を変更しないため、構成は似ているが異な
ったものである。
【0005】また、さきの特開平3−2840号公報に
記載された液晶レンズを図16に示す。この公報に記載
の透明電極のパターンは、同心円状に配置され、透明電
極の間には絶縁膜が形成されている。これによると各電
極は独立に配線される。
【0006】ここで、透明電極に電圧を印加すると、そ
の電極上は、光の偏光面を90゜回転させ、そうでない
ところは、そのまま光を通過させる。このことにより、
液晶レンズを出た光は、互いに干渉することがなく、そ
れぞれ独立に結像し、結像点は同一点となり、光の透過
効率を向上させることが可能となる。
【0007】しかしながら、これも構成のみの記載であ
り、実施例においても具体的な形状や材料の説明、デー
タ等が記載されていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】旋光光学素子パネルの
製造方法は、従来、液晶空間変調素子等の名称で構成図
は考えられている。しかしながら、実際、現実に製造方
法を記載された例は無く、また、実現されている液晶空
間変調素子は、製造方法や構造が不明である。
【0009】〔発明の目的〕本発明の目的は、上記課題
を解決して、より実現可能な低コストで高性能の旋光光
学素子パネルの製造方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の旋光光学素子パネルの製造方法は、下記記
載の手段を提案する。本発明の旋光光学素子パネルの製
造方法においては、第1の基板の中央に第1の円形透明
電極を設け、さらにその外側にリング状透明電極を設
け、該リング状透明電極と外部端子への第1の引き出し
電極とを設け、その隣接した位置に第3の引き出し電極
を設け、さらにそれに接続する第2の円形透明電極を設
け、その上に配向膜を設け、配向処理を施す工程と、第
2の基板上に、第3の円形透明電極を設け、さらにそれ
に接続して第2の引き出し電極を設け、さらに配向膜を
設け、配向処理を施す工程と、さらにギャップ材を散布
する工程と、さらに第2の円形透明電極と第2の引き出
し電極の上に導電接着材を設け、重ね合わせる工程とを
有すること特徴とする。
【0011】〔作用〕本発明の旋光光学素子パネルは、
第1の基板に設けられた導通されていない中心の円形透
明電極パターンとその外側に設けられた同心円上の電極
パターンにより、高性能なスポット強度の変化が得られ
ることが可能となる。
【0012】また、同心円状の電極パターン上にギャッ
プ材やホトリソによるギャップ材を形成することによ
り、消光比が高く光利用効率の高いスポット強度変化が
得られることが可能となる。
【0013】また、第2のシールを液晶パネル周辺に形
成し、液晶注入前に第1の基板と第2の基板の透明電極
を形成した膜面とは反対側に蒸着により反射防止膜を形
成することにより、反射効率の高く、光利用効率の高い
スポット強度変化が得られることが可能となる。
【0014】また、封孔後の液晶パネル単体を反射防止
用溶液にディップし、パネル全面に塗布することによ
り、反射効率が高く、光利用効率の高いスポット強度変
化が得られることが可能となる。
【0015】また、第1の基板と第2の基板の材料に光
学等方性のプラスチック材料を用いることにより、ピッ
クアップ部品全体の軽量化が可能になり、小型製品の設
計に有用となる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の最適な実施形態に
おける旋光光学素子パネルの製造方法を図面に基づいて
詳細に説明する。図1は、本実施形態に用いた旋光光学
素子パネルのレーザー入射角の逆方向からの見た透明電
極パターンの平面図である。図2は、本実施形態に用い
た旋光光学素子パネルのギャップ材を変更した平面図で
ある。図3は、本実施形態に用いた旋光光学素子パネル
のシール材を変更した平面図である。図4は、図1の本
実施形態に用いた旋光光学素子パネルの斜視図である。
図5〜図12は、実施形態に用いた旋光光学素子パネル
の製造方法を示す図である。図13は、本発明の旋光光
学素子パネルの使用する方法を示す図である。図14
は、本発明に使用した液晶の測定波長と屈折率の関係を
示す表である。図15(a)、(b)は、本発明の実験
結果を示す図である。以下、図1〜図15を用いて本発
明の実施形態を説明する。
【0017】図1は、本実施形態に用いた旋光光学素子
パネルのレーザー入射角の逆方向からの見た透明電極パ
ターンの平面図である。
【0018】まず、第1の基板11上には、円形の透明
電極13を備え、その周辺にはスペース14を備え、さ
らにその周辺にリング状透明電極15を備え、さらに端
子との第1の引き出し電極16を備え、さらに第2の円
形電極18を備え、さらに第3の引き出し電極21を備
え、さらにその上に第2の基板12と導通するための導
電接着材19を備え、さらにその上に導電接着材の部分
だけを外した配向膜21を備え、その上にギャップ材2
6を備え、その上に第1のシール24を備え、さらに第
2の基板12上には、第3の円形透明電極20を備え、
さらにそれと接続する第2の引き出し電極17を備え、
さらにその上に配向膜21を備え、ツイストネマティッ
ク液晶を備える。
【0019】図2は、本実施形態に用いた旋光光学素子
パネルのレーザー入射角の逆方向からの見た透明電極パ
ターンの平面図である。
【0020】まず、第1の基板11上には、円形の透明
電極13を備え、その周辺にはスペース14を備え、さ
らにその周辺にリング状透明電極15を備え、さらに端
子との第1の引き出し電極16を備え、さらに第2の円
形透明電極18を備え、さらに第3の引き出し電極21
を備え、さらにその上に第2の基板12と導通するため
の導電接着材19を備え、さらにその上に導電接着材の
部分だけを外した配向膜21を備え、その上にフォトリ
ソ法で形成した固定位置のギャップ材29を備え、その
上に第1のシール24を備え、さらに第2の基板12上
には、第3の円形透明電極20を備え、さらにそれと接
続する第2の引き出し電極17を備え、さらにその上に
配向膜21を備え、ツイストネマティック液晶を備え
る。
【0021】図3は、本実施形態に用いた旋光光学素子
パネルのレーザー入射角の逆方向からの見た透明電極パ
ターンの平面図である。
【0022】まず、第1の基板11上には、円形の透明
電極13を備え、その周辺にはスペース14を備え、さ
らにその周辺にリング状透明電極15を備え、さらに端
子との第1の引き出し電極16を備え、さらに第2の円
形電極18を備え、さらに第3の引き出し電極21を備
え、さらにその上には配向膜21を備え、その上にギャ
ップ材26を備え、その上に導電粒子を混入した第3の
シール27を備え、さらに第2の基板12上には、第3
の円形透明電極20を備え、さらにそれと接続する第2
の引き出し電極17を備え、さらにその上に配向膜21
を備え、ツイストネマティック液晶を備える。
【0023】〔製造方法説明:図1と図5から図10〕
図1と図5から図10を用いて製造方法を説明する。ま
ずはじめに、第1の基板11上に透明電極を低温スパッ
タ法や真空蒸着法を用い、100Ω/□〜200Ω/□
のシート抵抗で成膜する。その後、透明電極にあらかじ
め用意したホトマスクを用いて、円型のパターニングを
行う。
【0024】この円型パターン形状は、光学中心とする
位置を基準にし、直径800μmから1000μmの第
1の円形透明電極13を形成する。さらに、この部分は
第1の引き出し電極16と導通させない。さらに、その
外周に向かい透明電極が無いスペース14を10μmか
ら100μmの幅で形成する。さらに、光学中心を基準
にしてスペース14の外側に、リング状透明電極15を
直径5000μmの大きさで内側に幅4000μmでリ
ング上に形成する。
【0025】さらに、この外側のリング状透明電極15
を、外部端子への第1の引き出し電極16に導通させ
る。
【0026】さらに、外側のリング状透明電極15の隣
接した位置に、第2の基板12と銀点や導電粒子を使用
し導通させるための、第2の円形透明電極18を直径5
00μm程度の大きさで隔離した位置に配置し形成す
る。
【0027】さらに、その第2の円形透明電極18を外
部の端子に接続するために第1の引き出し電極16と離
した位置に第3の引き出し電極21を形成する。
【0028】また、第2の基板12には、第1の基板1
1に形成した外側のリング状透明電極15より直径が1
00μmから500μm程度大きな第3の円形透明電極
20を形成する。このとき、円の中心は、第1の基板1
1上で使用した光学中心の位置と一致させる。さらに、
その第3の円形透明電極20から、対になる第1の基板
11上に形成されている第2の円形透明電極18の円と
重なる位置に第2の引き出し電極17を配置する。
【0029】つぎに、第1の基板11と第2の基板12
の上にポリイミドやポリアミック酸からなる配向膜22
(T−120(日立化成製)を0.05nm程度、オフ
セット印刷機を用い形成し、200℃〜250℃で1時
間〜1.5時間焼成する。このとき、第2の円形透明電
極18の上には、配向膜22を膜形成しないようにす
る。
【0030】その後、ラビング法を用い、コットンの布
材で配向処理を施す。図5に電極パターンに対するラビ
ングロール23の位置と進入方向を示す。このとき、ラ
ビングロール進入方向24は、第1の基板11を基板下
方からとし、第2の基板12は、第1の基板11に直交
する横手方向からとし、互いに直交になるようにする。
このとき、配向膜21のプレチルト角はラビングロール
進入方向24とは逆向きになるように形成される。
【0031】ラビングの条件は、バフ材の切り込み量を
0.6mmに調整し、ロール回転数を1000rpmと
する。基板送り速度は、25mm/secとし、3回往
復させる。
【0032】さらに、第1の基板11のFと第2の基板
12の逆Fを重なるように張り合わせ、液晶の配向を9
0度交差するように設定する。このときのホモジニアス
配向は、ツイストネマティクになるように行う。
【0033】また、配向膜21のプレチルト角は、クリ
スタルローテーション法で測定した値で1°〜2.5°
程度になるように条件を設定する。
【0034】つぎに、図6に示すように、第1基板11
上に熱硬化型の接着剤を二重構造になるように形成す
る。まず、第3の円形透明電極20の周辺にはC型もし
くはコの字型のパターンで第1のシール材25を形成す
る。
【0035】さらに、個々のシール材で囲まれている液
晶パネルの全体を取り囲むため、第26のシール材で周
辺のパターンを形成する。
【0036】つぎに、第1の基板11にギャップ材28
を乾式法もしくは湿式法のスペーサ散布機を用いて散布
する。使用するギャップ材は、球径7μm〜10μmの
プラスチックもしくはシリカビーズとする。このとき、
セルギャップを均一に出すためにプラビーズを150個
/mm2〜200個/mm2散布する。シリカビーズを使
用する場合は、50個/mm2〜100個/mm2だけ散
布する。
【0037】その後、第2の基板12と第1の基板11
を重ね合わせる。このとき、第1のシール材25と第2
のシール材26を硬化するために重ね合わせた基板をエ
アバック等で0.4〜1.2kg/cm2の圧力を掛
け、120℃〜160℃の温度で1〜2時間、炉の中で
焼成する。(図示せず)
【0038】その後、完成した液晶パネルを所定の大き
さに切断せずに、第2のシール材26のパターン形状の
ままで、真空注入法を用いて、ピッチが90μm以上の
ツイストネマティック液晶CZ−4549(チッソ石油
化学社製)を室温にてセル内に注入する。(図示せず)
【0039】注入する液晶の25℃における各波長に対
する屈折率差Δnを図8に示す。このとき、使用する液
晶のΔnの値は、使用するレーザー光の波長である65
0nmか780nmにより調整する。
【0040】図14(a)に示す液晶では、650nm
の波長でのΔnが0.1691であることから、液晶パ
ネルのセルギャップは、以下の(1)式により Δnd/λ=1.936…………(1) 7.44μmを目的値とした。
【0041】また、780nmのレーザー光35を用い
る場合は、同液晶の場合は、セルギャップを、9.10
μmを目的値とした。
【0042】その後、第2のシール材26のパターン形
状に適した所定のパネルサイズで個々の大きさに切断
し、注入孔を塞ぐために封孔を行い、旋光光学素子パネ
ル31とする。
【0043】さらに、これらのパネルをケースに入れ、
第1の基板11と第2の基板12の裏面に650nmも
しくは780nmの波長をもつレーザー光以外の波長の
光を反射する反射防止膜30をディッピング法により膜
形成する。このとき、使用する液は、L−201(日産
化学社製)を用い、温度100℃で2時間、炉内で焼成
する。このとき、レーザー光に対する反射率は、2%以
下になる。
【0044】つぎに、図15(a)に効果を測定するた
めの装置系を示す。まず、コリメータレンズ32のつぎ
に旋光光学素子パネルを配置し、その後に対物レンズ3
3に配置する。さらに、そのつぎに検出器34を配置す
る。レーザー光35をコリメータレンズ32でさらに平
行光に処理し、その次の旋光光学素子パネル31を通過
させる。
【0045】このとき、CCDを用いた検査器34に受
光されるビームスポットプロファイルを図15(b)に
示す。旋光光学素子パネル31に電圧が印加されないと
きは、レーザー光35は旋光光学素子パネルと対物レン
ズをそのまま通過し、検査器のF1の位置に焦点を結
ぶ。このときのF1の位置でのビームスポット径の半値
幅を1とする。
【0046】つぎに、旋光光学素子パネル31に電圧を
印加する。このとき、旋光光学素子パネル中のツイスト
ネマティック液晶は、外側のリング状透明電極15上の
み電圧は印加され、中心の第1の円形透明電極13に電
圧は印加されない。このとき、同様に対物レンズ33を
通過したレーザー光35は、F1の位置に焦点を結ぶ
が、そのビームスポット径は、半値幅で0.74の値に
なり2.5割程度小さくなる。
【0047】旋光光学素子パネル31に、電圧を印加し
た時は、中央に大きな光量のピークとその両側に小さな
光量のピークが観測される。また、電圧を無印加にした
ときには、中央に大きなピークが1つ観測される。電圧
を印加したときは、スポット径が小さくなることから、
波長が短くなった時と同様の効果が得られ、検出器34
には強度変化が観測される。
【0048】さらに、図2を図5〜図9および図11を
用いて製造方法を説明する。まず、第1の基板11上と
第2の基板12に透明電極を、低温スパッタリング法や
真空蒸着法を用い、図1と同様に形成する。
【0049】つぎに、図5に示すように、第1の基板1
1と第2の基板12に同様な透明電極パターンを形成す
る。
【0050】つぎに、図11に示すようなフォトリソ法
ギャップ材を形成する。第1の基板11の透明電極上に
アクリル系のネガ型感光性樹脂JNPC−43(日本合
成ゴム製の商品名)をスピンナー法を用い、400〜6
00rpmの回転数で塗布し、膜厚を5〜7μmとす
る。
【0051】その後、80℃で1分間炉内でプレキュア
ーする。その後、フォトマスクのアライメントマークと
第1の基板11に透明電極であらかじめ形成されたアラ
イメントマークを用いて重ね合わせ、露光機で波長36
0nmの光で露光する。フォトマスクに形成されている
パターン形状は、円形もしくは菱形を形取ったもので、
直径10μmもしくは10μm□で設計する。
【0052】その後、第1の基板11を現像液(MF−
312/シプレイマイクロジャパン株式会社製)の中に
入れ、光の照射されなかった部分を落とす。さらに、第
1の基板11をポストベイクのため、120℃の窒素雰
囲気中の炉内に1時間入れことにより、第1の基板11
上にフォトリソ法ギャップ材29が5μm〜7μmの間
の指定ギャップで形成される
【0053】その後、図6〜図9と同様な処理工程を行
い、液晶パネルとし、所定の液晶を注入する。
【0054】その後、第2のシール材26のパターン形
状に適した所定のパネルサイズで個々の大きさに切断
し、注入孔を塞ぐために封孔を行い旋光光学素子パネル
31とする。
【0055】さらに、これらのパネルをケースに入れ、
第1の基板11と第2の基板12の裏面に650nmも
しくは780nmの波長をもつレーザー光以外の波長の
光を反射する反射防止膜30をディッピング法により膜
形成する。このとき、使用する液は、L−201(日産
化学社製)を用い、温度100℃で2時間、炉内で焼成
する。このとき、レーザー光に対する反射率は、2%以
下になる。
【0056】さらに、図3を図5〜図7および図12を
用いて製造方法を説明する。まず、第1の基板11上と
第2の基板12に透明電極を低温スパッタリング法や真
空蒸着法を用い、図12に示すパターンで形成する。
【0057】つぎに、図7に示すように、第1の基板1
1と第2の基板12とに同様な処理を施す。
【0058】つぎに、図12に示す様に第1基板11上
に熱硬化型の接着剤を二重構造になる様に形成する。ま
ず、第3の円形透明電極20の周辺にはC型もしくはコ
の字型のパターンで第1のシール材25を形成する。
【0059】さらに、個々のシール材で囲まれている液
晶パネルの全体を取り囲むため、第26のシール材で周
辺のパターンを形成する。
【0060】このとき、第1のシール材25と第2のシ
ール材26の代替え品として、XN−701(三井化学
株式会社製)の一液型エポキシ接着剤を用い、異方性導
電粒子AU-80(積水ファインケミカル株式会社製)
をシール100部にたいし、1.5重量部混入する。こ
の操作を終了して異方性導電シール材27とする。
【0061】つぎに、第1の基板11にギャップ材28
を乾式法もしくは湿式法のスペーサ散布機を用いて散布
する。使用するギャップ材は、球径7μm〜10μmの
プラスチックもしくはシリカビーズとする。このとき、
セルギャップを均一に出すためにプラビーズを150個
/mm2〜200個/mm2散布する。シリカビーズを使
用する場合は、50個/mm2〜100個/mm2だけ散
布する。
【0062】その後、第2の基板12と第1の基板11
を重ね合わせる。このとき、第1のシール材25と第2
のシール材26を硬化するために重ね合わせた基板をエ
アバック等で0.6〜1.2kg/cm2と通常のシー
ル材より強めの圧力を掛け、120〜160℃の温度で
1〜2時間、炉の中で焼成する。(図示せず)
【0063】その後、貼り合わせた第1の基板11と第
2の基板12を異方性導電シール材27の外側のパター
ンを使用し、所定の液晶を注入する。
【0064】その後、異方性導電シール材27の内側の
個々の小さなパターン形状に適したパネルサイズで個々
の大きさに切断し、注入孔を塞ぐために封孔を行い旋光
光学素子パネル31とする。
【0065】さらに、これらのパネルをケースに入れ、
第1の基板11と第2の基板12の裏面に650nmも
しくは780nmの波長をもつレーザー光以外の波長の
光を反射する反射防止膜30をディッピング法により膜
形成する。このとき、使用する液は、L−201(日産
化学社製)を用い、温度100℃で2時間、炉内で焼成
する。このとき、レーザー光に対する反射率は、2%以
下になる。
【0066】また、第1の基板11と第2の基板12を
重ね合わせた後、蒸着装置に入れ、MgF膜を膜形成す
る。このとき、第1のシールパターン30の注入孔は、
液晶見注入のセルが真空中でパンクしない様に塞がず膜
形成する。
【0067】さらに、第1の基板11と第2の基板12
にプラスチックス基板を使用する製造方法を図5〜図1
0を用いて説明する。まず、第1の基板11上と第2の
基板12に透明電極を低温スパッタリング法や真空蒸着
法を形成する。
【0068】このとき、第1の基板11と第2の基板1
2に光学的に等方な変性アクリル樹脂から作成される板
厚0.4〜0.5mmのDR5(三井化学製)シートを
使用する。
【0069】このとき、プラスチックス基板の第1の基
板11上にシランカップリング剤をスピンナーなどで塗
布し、その後、低温スパッタ法で酸化インジウム−スズ
の透明電極16を膜形成する。このとき、チャンバー内
の膜形成温度はプラスチックス基板のガラス転移点温度
(Tg)以下で行う。今回の基板では、200℃以下で
行う。
【0070】その後、図1に示す、それぞれの円形透明
電極や、リング状透明電極15や、その他引き出し電極
を形成するために、第1の基板11にホトレジストZP
P−1700(日本ゼオン製)を塗布し85℃で20分
間プリベイクする。その後、クロムにより電極パターン
を形成したホトマスクを用いて、透明電極上のレジスト
を10秒〜30秒露光し、MF−312(シプレー・フ
ァーイースト製)現像する。その後、130℃で20分
間ポストベイクを行い、塩化第二鉄と塩酸と水をそれぞ
れ4:3:1の割合で混合したITOエッチング液中に
入れ約1分間浸積、揺動させ感光性レジストの光に当た
っていない部分のレジストとITOを取り去る。その
後、60℃に暖めた剥離液A−150(コダマ製)中に
入れレジストを取り、プラスチックス基板上に透明電極
膜を形成する。
【0071】その後、同様な工程で第2の基板12もパ
ターニングし、第1の基板11と張り合わせる。
【0072】このとき、プラスチックスの熱による歪や
変形を考慮し第1のシール材25と第2のシール材26
とは、温度120℃以下で硬化する低温熱硬化型接着剤
を使用する。
【0073】第2のシール材26の外形パターンを使用
し、注入した後、液晶パネルを個々のパネルに切断す
る。まず、はじめにプラスチックス基板の両面を一緒に
切り落とし、その後、片側の端子部を出すために、
【0074】このときの切断は、炭酸ガスレーザー装置
CAMM−4(ローランド社製)を用いる。第1の基板
11と第2の基板12の両方を一緒に切り落とす場合で
も、片側を切り落とす場合でも、レーザー出力を最大2
5Wに設定し、その後、出力を35〜45%の間で調整
して、3mm/sec〜5mm/secの切断速度で切
り落とす。
【0075】その後、液晶の注入孔を塞ぐため、封孔を
行い、旋光光学素子パネル31とする。
【0076】
【発明の効果】本発明の旋光光学素子パネルは、第1の
基板の中央に円形の透明電極を設け、さらにその外側に
リング状透明電極を設け、リング状透明電極から外部端
子への引き出し電極を設け、ギャップ材を散布し、さら
に第2の基板上に、リング状透明電極より一回り大きな
円形透明電極を設け、配向膜処理を対になる基板に施し
た後、ツイストネマティック液晶を注入し駆動すること
により、あらかじめ設置されてレンズを通過するレーザ
ー光のビームスポット径を可変することが可能になる。
【0077】さらに、ギャップ材をフォトリソ法ギャッ
プ材にすることにより、液晶駆動部のギャップ材の個数
が制御が可能となり低減できる事から、入射したレーザ
ー光がギャップ材に照射した時に生じるギャップ材輪郭
部の光の回折や散乱が無くなる。このことから、レーザ
ー光の透過光量が増えて、検知される光強度は、強くな
るため、効率の良い旋光光学素子パネルが可能となる。
【0078】また、反射防止膜を入射側と出光側に塗布
することから、レーザー光の反射率が低下し強度が上が
るため、検知される光強度は、強くなるため、効率の良
い旋光光学素子パネルが可能となる。
【0079】また、第1の基板と第2の基板に光学的に
等方なプラスチックス材料を使用することで、部品自体
の軽量化が可能となり、組み込む製品の小型軽量化が可
能となる。
【0080】上記製造方法により、旋光光学素子パネル
のセルギャップd×(液晶のΔn)/(使用するレーザ
ー光の波長)にすることにより、効率の良いビームスポ
ット径の可変が可能となる。
【0081】また、上記製造方法において、第2のシー
ルパターンを設けることにより注入工程の簡略化が可能
となり、低コストかが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における旋光光学素子パネル
のレーザー入射角の逆方向からの見た透明電極パターン
を示す平面図である。
【図2】本発明の実施形態における旋光光学素子パネル
のレーザー入射角の逆方向からの見た透明電極パターン
を示す平面図である。
【図3】本発明の実施形態における旋光光学素子パネル
のレーザー入射角の逆方向からの見た透明電極パターン
を示す平面図である。
【図4】本発明の実施形態における旋光光学素子パネル
を示す斜視図である。
【図5】本発明の実施形態における旋光光学素子パネル
の製造方法を示す図面である。
【図6】本発明の実施形態における旋光光学素子パネル
の製造方法を示す図面である。
【図7】本発明の実施形態における旋光光学素子パネル
の製造方法を示す図面である。
【図8】本発明の実施形態における旋光光学素子パネル
の製造方法を示す図面である。
【図9】本発明の実施形態における旋光光学素子パネル
の製造方法を示す図面である。
【図10】本発明の実施形態における旋光光学素子パネ
ルの製造方法を示す図面である。
【図11】本発明の実施形態における旋光光学素子パネ
ルの製造方法を示す図面である。
【図12】本発明の実施形態における旋光光学素子パネ
ルの製造方法を示す図面である。
【図13】本発明の実施形態における旋光光学素子パネ
ルの使用方法を説明するための斜視図である。
【図14】本発明の実施形態における旋光光学素子パネ
ルに用いた液晶の測定波長と屈折率の値を示した図面で
ある。
【図15】本発明の実施形態における旋光光学素子パネ
ルの効果を説明するための図面である。
【図16】従来技術の液晶空間変調器を示した図面であ
る。
【図17】従来技術の液晶空間変調器を示した図面であ
る。
【符号の説明】
11:第1の基板 12:第2の基板 13:第1の円形透明電極 14:スペース 15:リング状透明電極 16:第1の引き
出し電極 17:第2の引き出し電極 18:第2の円
形透明電極 19:導電性接着材 20:第3の円形透
明電極 21:第3の引き出し電極 22:配向膜 23:ラビングロール 24:ラビングロー
ル進入方向 25:第1のシール材 26:第2のシール
材 27:異方性導電シール材 28:ギャップ
材 29:フォトリソ法ギャップ材 30:反射
防止膜 31:ツイストネマティク液晶 32:旋光
光学素子パネル 33:コリメタリーレンズ 34:対物レン
ズ 35:検出器 36:レーザー光 37:透明電極 38:絶縁体
39:表示領域 40:焦点距離可変液晶レンズパネル 4
1:フレネルレンズ 42:電圧信号

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の基板の中央に第1の円形透明電極
    を設け、さらにその外側にリング状透明電極を設け、該
    リング状透明電極と外部端子への第1の引き出し電極と
    を設け、その隣接した位置に第3の引き出し電極を設
    け、さらにそれに接続する第2の円形透明電極を設け、
    その上に配向膜を設け、配向処理を施す工程と、 第2の基板上に、第3の円形透明電極を設け、さらにそ
    れに接続して第2の引き出し電極を設け、さらに配向膜
    を設け、配向処理を施す工程と、 さらにギャップ材を散布する工程と、 さらに第2の円形透明電極と第2の引き出し電極の上に
    導電接着材を設け、重ね合わせる工程とを有すること特
    徴とする旋光光学素子パネルの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の旋光光学素子パネルの製
    造方法であって、 ギャップ材としてフォトリソ法でパターニングを行いギ
    ャップ材用スペーサを形成することを特徴とする光学素
    子パネルの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の旋光光学素子パネルの製
    造方法であって、 第1の基板と第2の基板の外部への引き出し電極を異方
    性導電シールを用い、片側の基板のみにすることを特徴
    とする旋光光学素子パネルの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の旋光光学素子パネルの製
    造方法であって、 外部電極の外周に第1のシールパターンを設け、さらに
    個々のパネルを覆う第2のシールパターンを設けること
    を特徴とする旋光光学素子パネルの製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の旋光光学素子パネルの製
    造方法であって、 第1の基板と第2の基板の透明電極部と反対側の基板表
    面に使用するレーザー光の反射防止膜を重ね合わせた後
    に真空蒸着装置で塗布することを特徴とする旋光光学素
    子パネルの製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の旋光光学素子パネルの製
    造方法であって、 第1の基板と第2の基板の透明電極部と反対側の基板表
    面に使用するレーザー光の反射防止膜を液晶注入、封止
    後にディッピング塗布することを特徴とする旋光光学素
    子パネルの製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の旋光光学素子パネルの製
    造方法であって、 第1の基板と第2の基板が光学的に等方性なプラスチッ
    クス材料であることを特徴とする旋光光学素子パネルの
    製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の旋光光学素子パネルの製
    造方法であって、 旋光光学素子セルのΔndが使用するレーザー光の波長
    に1.936を掛けた値になるツイストネマティク配向
    であることを特徴とする旋光光学素子パネルの製造方
    法。
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