JP2000210577A - 精米機能を有する調理器 - Google Patents

精米機能を有する調理器

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JP2000210577A
JP2000210577A JP11018045A JP1804599A JP2000210577A JP 2000210577 A JP2000210577 A JP 2000210577A JP 11018045 A JP11018045 A JP 11018045A JP 1804599 A JP1804599 A JP 1804599A JP 2000210577 A JP2000210577 A JP 2000210577A
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switch
rice
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cooking
container
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JP11018045A
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Toshiyuki Yoshida
敏之 吉田
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Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、無駄の電力消費を防止した精米
機能付き調理器を提供することにある。 【解決手段】 調理器本体1に取り付けられ精米用回転
具40と玄米を収容する分離篭30を配置した容器14
を有する調理器Aに、共通接点56aとこの共通接点5
6aと択一的に接続されるオン接点56bとオフ接点5
6cとを有するとともに共通接点56aを電源60の一
端側に、オン接点56bを電動機50の直列に接続され
た第一の巻線53と第二の巻線54とからなる固定子巻
線52の第一の巻線53と第二の巻線54の接続部に接
続した調理用スイッチ56と、一方の接点57aを前記
調理用スイッチ56のオフ接点56bに接続し他方の接
点57bを第二の巻線54の端部に接続した精米用スイ
ッチ57とを設け、調理用スイッチ56がオフのときの
み精米用スイッチ57をオンとして電動機50を駆動で
きるようにし無駄な電力消費を無くした精米機能を有す
る調理器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、玄米を白米ある
いは分搗きにする精米機能を有する調理器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のフードプロセッサーと称され肉や
野菜などをそれに応じたカッターを用いて切削などして
料理をする調理器を用いて、精米あるいは米を研ぐつま
り研米などができるように精米機能を付加した調理器を
出願人は既に特願平10−257846号として出願し
ている。
【0003】また、上記のような調理器に精米機能を付
加した場合においては、精米をする場合つまり精米機と
して使用する場合の電動機の回転数は、肉や野菜などを
切削するなどして調理をする場合つまり調理器として使
用する場合の回転数よりも低く設定されている。これは
精米時に精米用回転具の回転数が大きいと回転する精米
用回転具のブレードによって米が砕かれるなどすること
から、これを防止するために低く設定しているものであ
る。
【0004】このため調理器本体に精米用スイッチと調
理用スイッチとを設けて、精米をする場合は精米用スイ
ッチを操作し、また、調理をする場合は調理用スイッチ
を操作するように構成している。
【0005】ところで、この場合の前記両スイッチと電
動機との接続回路を、マイクロコンピュータなどを使用
することなく安価とする接続回路例えば図9に示すよう
な回路構成、すなわち電動機300の一対の固定子巻線
301および302のうちの一方側の固定子巻線301
を、第一の巻線301aと第二の巻線301bとで構成
し、前記第二の巻線301bの巻き終りつまり端部と電
源310の一端側とに精米用スイッチ303を接続し、
また、前記第一の巻線301aと第二の巻線301bと
の接続部と前記電源310の一方側とに調理用スイッチ
304を接続する構成とした場合つぎのような問題が生
じることが判明した。
【0006】つまり、精米用スイッチ303と調理用ス
イッチ304とは並列に接続されているとともにそれぞ
れが独立して操作できることから、精米用スイッチ30
3または調理用スイッチ304のいずれか一方が閉成さ
れて電動機300が駆動されている際に誤って他方のス
イッチが閉成されると、電動機300の固定子巻線のう
ちの前記第二の巻線301bに生じる逆起電力によって
精米用スイッチ303、第二の巻線301bおよび調理
用スイッチ304によって形成される閉回路に前記逆起
電力による電流が流れ、この閉回路内で無駄な電力消費
がされ、また、この無駄な電力消費によって電動機30
0などの温度上昇は大きくなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように精米機能
を付加した調理器において、安価とするため両スイッチ
と電動機の接続回路をマイクロコンピュータなどを使用
することなく、精米用スイッチ303と調理用スイッチ
304とを並列に且つ独立して操作できるように設けた
場合は、精米用スイッチ303または調理用スイッチ3
04のいずれか一方が閉成されて電動機が駆動している
際に誤って他方のスイッチが閉成されると、第二の巻線
301bが精米用スイッチ303および調理用スイッチ
304によって短絡されて、これら第二の巻線301
b、精米用スイッチ303および調理用スイッチ304
によって形成される閉回路に前記逆起電力による電流が
流れ、この閉回路内で無駄な電力消費がなされるととも
に、温度上昇が大きくなるという問題が生じる。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は上記事情に鑑
みてなされたもので、請求項1記載の発明は、係合手段
を有する駆動軸を回転させる電動機を内部に設けた調理
器本体と、上方を開口した有底筒状に形成され底壁に軸
受が設けられるとともに前記調理器本体に取り付けられ
る容器と、前記容器の底壁に設けられた軸受に軸支され
上端側を容器内部に突出させ下端側に前記駆動軸の係合
手段に係合する被係合手段を有し調理用回転具と精米用
回転具とが選択的に取り付けられる回転軸と、上方を開
口した有底筒状に形成され多数の分離孔を有し玄米を収
容するとともに前記容器内に配設される分離篭と、共通
接点とこの共通接点と択一的に接続されるオン接点とオ
フ接点とを有するとともに前記共通接点を電源の一端側
に、オン接点を前記電動機の直列に接続された第一の巻
線と第二の巻線とからなる固定子巻線の前記第一の巻線
と第二の巻線の接続部に接続した調理用スイッチと、一
方の接点を前記調理用スイッチのオフ接点に接続し他方
の接点を前記第二の巻線の端部に接続した精米用スイッ
チとを備え、調理用スイッチの共通接点とオフ接点が接
続状態であるときのみ精米用スイッチを介して前記電動
機に電力を供給できるようにした精米機能を有する調理
器としたものである。
【0009】このように構成した請求項1記載の発明
は、択一的にオン状態つまり閉成状態とオフ状態つまり
開成状態にできる調理用スイッチのオフ状態つまり調理
用スイッチを介して電動機に電力が供給できない状態に
おいてのみ、精米用スイッチを介して電動機に電力が供
給されることから、精米動作中に誤って調理用スイッチ
が閉成されたとしても両スイッチが同時に閉成されるこ
とはなく、両スイッチと固定子巻線によって閉回路は形
成されないため逆起電力に起因する無駄な電力の消費を
防止するとともに、この無駄な消費電力による温度上昇
も生じさせないという作用を有するものである。
【0010】また、請求項2記載の発明は、係合手段を
有する駆動軸を回転させる電動機を内部に設けた調理器
本体と、上方を開口した有底筒状に形成され底壁に軸受
が設けられるとともに前記調理器本体に取り付けられる
容器と、前記容器の底壁に設けられた軸受に軸支され上
端側を容器内部に突出させ下端側に前記駆動軸の係合手
段に係合する被係合手段を有し調理用回転具と精米用回
転具とが選択的に取り付けられる回転軸と、上方を開口
した有底筒状に形成され多数の分離孔を有し玄米を収容
するとともに前記容器内に配設される分離篭と、共通接
点とこの共通接点と択一的に接続されるオン接点とオフ
接点とを有するとともに前記共通接点を電源の一端側
に、オフ接点を前記電動機の直列に接続された第一の巻
線と第二の巻線とからなる固定子巻線の前記第二の巻線
の端部に接続した精米用スイッチと、一方の接点を前記
精米用スイッチのオフ接点に接続し他方の接点を前記第
一の巻線と第二の巻線の接続部に接続した調理用スイッ
チとを備え、精米用スイッチの共通接点とオフ接点が接
続状態であるときのみ調理用スイッチを介して前記電動
機の電力を供給できるようにした精米機能を有する調理
器としたものである。
【0011】このように構成した請求項2記載に発明
は、択一的にオン状態つまり閉成状態とオフ状態つまり
開成状態にできる精米用スイッチのオフ状態つまり精米
用スイッチを介して電動機に電力が供給できない状態に
おいてのみ、調理用スイッチを介して電動機に電力が供
給されることから、調理動作中に誤って精米スイッチが
閉成されたとしても両スイッチが同時に閉成されること
はなく、両スイッチと固定子巻線によって閉回路は形成
されないため逆起電力に起因する無駄な電力の消費を防
止するとともに、この無駄な消費電力による温度上昇も
生じさせないという作用を有するものである。また、精
米動作中に誤って調理用スイッチが閉成されても、回転
数が大きくなることがないため米の破損を防止できると
いう作用を有するものである。
【0012】また、請求項3記載の発明は、請求項1ま
たは請求項2記載の発明において、精米用スイッチをタ
イマースイッチとした精米機能を有する調理器としたも
のである。
【0013】このように請求項3記載の発明は、請求項
1または請求項2記載の発明において、精米用スイッチ
をタイマースイッチとしたことから、請求項1または請
求項2記載の発明の作用に加えて、精米の量に応じて精
米動作時間を設定でき、また、精米時における搗き具合
(五分搗き、七分搗き等)の設定を容易になすことがで
きるという作用を有するものである。
【0014】また、請求項4記載の発明は、請求項1記
載の発明において、精米用スイッチに並列の常開スイッ
チを接続した精米機能を有する調理器としたものであ
る。
【0015】このように請求項4記載の発明は、請求項
1記載の発明において、精米用スイッチに並列の常開ス
イッチを接続したことから、請求項1記載の発明の作用
に加えて、常開スイッチの短時間の断続操作により米を
破損することなく掻き回し洗米の前工程ができるという
作用を有するものである。
【0016】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明の実施の形態を
図1ないし図8に基いて説明する。
【0017】調理器Aは従来周知のフードプロセッサー
と同様に構成されているものであり、図1ないし図3に
示すように、調理器本体(以下単に本体という)1、こ
の本体1に着脱可能に載置つまり取り付けられる容器1
4、この容器14に設けた後述する回転軸21に着脱可
能に取り付けられる精米用回転具40、精米を行う際に
前記容器14内に配設される分離篭30などから構成さ
れている。なお、前記回転軸21には図示しないチョッ
ピングカッター、おろし用カッターなど従来周知の調理
用回転具が着脱可能に取り付けられるようになってい
る。
【0018】そして、前記本体1は上部ケース1a、こ
の上部ケース1aに一体に結合された下部ケース1bお
よび前記上部ケース1aの一端側に突出した突出部の上
部を覆って一体に結合されるカバー1cから構成されて
いる。
【0019】この本体1の内部下方には金属板からなる
支持板2が水平状態で配置されており、また、本体1の
他方側は載置台となっており、この載置台には前記容器
14を載置する凹状に形成された載置部3が形成され、
この載置部3の側方つまり本体1の前記一端側に形成さ
れた前記突出部の内部には電動機50が配置され、この
電動機50はその下端側を前記支持板2に固定して取り
付けられている。また、前記電動機50の上端部は前記
カバー1cによって覆われているものである。
【0020】また、前記支持板2には軸受ホルダー6が
取り付けられており、この軸受ホルダー6には、軸受7
が取り付けられている。この軸受7にはこれを貫通して
駆動軸8が回転可能に軸支されており、この駆動軸8の
上端部は前記凹状の載置部3の底壁3aの中心部に形成
された貫通孔3bから上方に突出しており、この上端部
には係合手段であるカップリング9が取り付けられてい
る。
【0021】また、前記駆動軸8の下端部は前記支持板
2の下方に突出しており、この下方端部には径大な従動
プーリー12が取り付けられている。また前記電動機5
0の回転軸50aは前記支持板2の下方に突出しており
この回転軸50aの下端部には径小な駆動プーリー11
が取り付けられており、この駆動プーリー11と前記従
動プーリー12とにはベルト13が架けられている。な
お、前記駆動プーリー11は複数のV状の凹凸条11a
が形成され、また、前記ベルト13の内側には前記凹凸
条11aに嵌合する凹凸が形成され、電動機50の回転
力を確実に従動プーリー12に伝達されるようになって
いる。
【0022】なお、電動機50の回転数は調理器として
使用する場合は、前記駆動軸8が4000rpm程度で
回転するように設定され、また、精米機として使用する
場合は3000rpm程度で回転するように設定されて
いる。
【0023】つぎに、前記載置部3に載置される容器1
4は、透明ガラスなどから構成され上方を開口14eと
した有底筒状に形成され、この容器14の底壁14aの
中央部には貫通孔14fが形成されている。また、前記
容器14の下面には前記凹状の載置部3に着脱可能に嵌
合する容器台15がその中央部に設けられるとともに、
雌ネジが形成された貫通孔15aを、前記容器14の底
壁14aに形成した貫通孔14fを貫通した軸受ホルダ
ー19の下端部に形成した雄ネジ19bに螺合すること
によって一体に取り付けられている。
【0024】また、前記軸受ホルダー19は筒状に形成
されるとともに、軸方向略中間部に環状の鍔19aが形
成されており、前記鍔19aと容器14の底壁14aの
間に容器14内の水などの液体が漏れることを防止する
ためのパッキングPを介在させて前記下端部の貫通孔1
4fを貫通させ、そして上述したように前記容器台15
の貫通孔15aの雌ネジを軸受ホルダー19の下端部に
形成した雄ネジ19bに螺合することによって、容器台
15は容器14の底面側に一体に取り付けられるもので
ある。また、容器台15の取り付けに際しては、前記容
器台15の外周部に設けた環状溝15bに嵌合させたリ
ング状のパッキングP1が前記容器14の下面との間に
配置されるようになっている。
【0025】また、図3などに示すように容器14は、
その周壁14bの外側に一体に突設された把手14cを
有しているとともに、この把手14cと対向する側の開
口縁に径方向に突出した注ぎ口14dが形成されてい
る。なお、前記把手14cは横方向からの投影がコ字状
に形成されているものであり、また、注ぎ口14dの先
端部下面は略平坦面に形成されている。また、容器14
の内周面には軸方向沿って形成された複数のリブ14g
が形成されており、これらリブ14gは容器14内を移
動する調理材料の回転を抑制して切削効率を高めるよう
に機能するものである。
【0026】また、図3などに示すように前記容器14
の開口14eには、これを開閉する合成樹脂からなる円
形状の蓋17が着脱可能に取り付けられており、この蓋
17は容器14の開口14eの外側に嵌合して取り付け
られるようになっており、その外周の互いに対向する位
置に、操作突起17aと前記注ぎ口14dに係合する係
合部17bとが設けられている。
【0027】また、前記操作突起17aの下側には図5
に示すように、互いに対向する一対の垂下壁17cが形
成され、この両垂下壁17cによって放射方向に沿う溝
17dが形成されており、この溝17d内にはコ字状部
材によって形成されるとともに前記容器14の把手14
cの上方部を両側から弾性的に挟みこむようにして嵌合
する一対の挟持片17eが設けられている。
【0028】そして、前記係合部17bを注ぎ口14d
の下面に係合させ、この係合部17bを回動支点として
回動させ、前記操作突起17aを下方に押し下げて前記
挟持片17eを把手14cの上部に嵌合させることによ
って容器14の開口14eを閉蓋するようになってい
る。
【0029】また、前記蓋17の上面には、精米時に米
同志の摩擦および後に詳述する分離篭30の内周面と米
との摩擦などによって発生する熱を外部に逃がすための
多数の小孔からなる通気孔17fが形成されている。
【0030】また、前記容器14の底壁14aに取り付
けられた前記軸受ホルダー19には軸受メタル20aが
圧入されており、この軸受メタル20aには軸受20が
圧入されている。また、この軸受20にはオイルシール
P2によって液密とされて回転軸21が回転可能に軸支
されている。
【0031】また、この回転軸21の軸方向略中間部に
は、軸方向に沿って形成された係合溝21aが形成され
た径大部21bが形成されており、この径大部21bの
上方は径小な芯出軸21cが形成されている。そして、
前記回転軸21の下端部を前記軸受20の上方から貫通
させて挿入し、下端部に前記カップリング9と結合する
被係合手段としてのカップリング22を取り付けること
により、前記回転軸21は上方への移動は前記カップリ
ング22によって、また、下方への移動は前記径大部2
1bの下端面によって規制されて軸受20に回転可能に
軸支されるものである。
【0032】そして、前記回転軸21には、前記図示し
ない調理用回転具や後述する精米用回転具40が着脱可
能にかつ前記係合溝21aによって周方向には回り止め
されて取り付けられるようになっている。
【0033】つぎに、この調理器Aを精米機として使用
する場合に用いられ構成要素つまり分離篭30および前
記精米用回転具40から構成される精米用アタッチメン
トについて説明する。
【0034】まず、分離篭30について説明する。この
分離篭30はステンレス鋼板をプレス加工して形成され
るものであり、図3、図4に示すように上方を開口31
とした有底筒状に形成され、底壁32の中央部には貫通
孔33が形成されており、また、前記開口31の開口縁
には前記容器14の開口14eの外径よりも径大なフラ
ンジ部34が形成され、このフランジ部34を前記開口
14e開口縁に載置して容器14内に配設されるように
なっている。
【0035】また、分離篭30の周壁35には前記底壁
32との境界部および前記開口31の開口部近傍を除い
て分離孔としての多数の小孔35aがプレス加工によっ
て打ち抜いて形成されており、また、前記底壁32にも
前記貫通孔33の周囲部および前記周壁35との境界部
を除いて同様に分離孔としての多数の小孔32aが形成
されている。
【0036】また、前記底壁32に形成した貫通孔33
には、前記容器14に配設された際に前記容器14の底
壁14aに取り付けられた回転軸21を囲む軸挿入筒3
6がその下端部に設けた鍔部36aを前記貫通孔33の
周囲部にリベット33aによって取り付けられている。
また、この軸挿入筒36の下端部の開口36bは前記底
壁14aに取り付けられた軸受ホルダー19の鍔19a
の外周に着脱可能に嵌合するようになっており、この嵌
合によって軸挿入筒36の軸心と回転軸21の軸心は一
致して位置決めされるようになっている。
【0037】そして、分離篭30を容器14内に配置す
る時は、軸挿入筒36を前記回転軸21に対応させつつ
分離篭30を容器14内に挿入し、前記軸挿入筒36の
下端部の開口36bを前記鍔19aに嵌合させるととも
に、前記フランジ部34を容器14の開口14eの開口
縁に載置して容器14内に配置されるものである。そし
て、分離篭30は容器14内に配置された状態では、軸
挿入筒36の下端部の開口36bが前記鍔19aに嵌合
していることからその軸心は回転軸21の軸心と一致す
るとともにこの状態が維持されることになる。
【0038】つぎに、精米用回転具40について説明す
る。
【0039】この精米用回転具40は、図3、図6に示
すように合成樹脂からなる回転台41とこの回転台41
に取り付けられる一対のブレード48から構成されてい
るものである。そして、前記回転台41は図3に示すよ
うに、下方側を開口42とし天井壁43を底壁とした有
底筒状に形成され、また、前記天井壁43の中心部には
下方側を開口44aとした嵌合孔44が形成された径小
な筒状部45が下方側に突出して設けられており、前記
嵌合孔44は前記回転軸21の上端部に設けられた芯出
軸21cに嵌合するようになっており、したがって、筒
状部45の嵌合孔44に芯出軸21cを嵌合させること
により回転台41は前記回転軸21の軸心と位置した状
態で回転軸21に取り付けられるようなっている。
【0040】また、前記筒状部45の下端部には前記回
転軸21の径大部21bに嵌合する係合筒部46が一体
的に取り付けられており、この係合筒部46の内周面に
は前記径大部21bに形成された係合溝21aと嵌合す
る突条(不図示)が軸方向に沿って形成されており、し
たがって、回転台41の嵌合筒部46を前記回転軸21
の径大部21bに嵌合させて回転台41を回転軸21に
取り付けたときは、芯出軸21cが筒状部45の嵌合孔
44に嵌合して芯出されるとともに前記係合溝21aに
前記図示しない突条が係合することから、回転台41つ
まり精米用回転具40はその軸心は回転軸21の軸心と
一致しかつ周方向に回り止めされて回転軸21に取り付
けられ、回転軸21と一体になって回転するものであ
る。
【0041】また、前記回転台41の下端部の外周部に
は互いに対向する位置に外方に突出した取付部47が形
成されており、この取付部47には前記ブレード48の
基部48aがリベット48bによって取り付けられてい
る。
【0042】そして、前記ブレード48は、金属板を断
面コ字状に形成されるとともに、外周面を前記分離籠3
0の周壁35に対向する平面とするとともに、周方向に
沿って円弧状に形成されている。そして、前記ブレード
48は回転台41と一体的に回転し、この回転に伴って
分離籠30内に収容された玄米は前記ブレード48によ
って掻き回されることに伴って米粒同志が互いに擦れ合
い、また、ブレード48は基部側から先端部にいくにし
たがって分離篭30の周壁35に接近するように円弧状
に形成されていることから、ブレード48が回転すると
玄米は基部48aから順次外方つまり前記周壁35側に
向けて押し出され、前記分離篭30の周壁35の内面に
擦り付けられることになり、この擦り付けられることと
前記米同志が擦れ合うことによって米糠となる表皮(糠
層)が徐々に剥離され除去されて白米つまり精米される
ものである。
【0043】つぎに、この調理器Aの電動機50を駆動
させる駆動回路の第一の実施の形態を図7に基づいて説
明する。
【0044】上記電動機50は整流子電動機であって、
図7において51は回転子巻線を有する回転子であり、
52は図示しない固定子鉄心に装着された一方側の固定
子巻線、55は他方側の固定子巻線である。そして、前
記一方側の固定子巻線52は、同図に示すように第一の
巻線53とこの第一の巻線53と直列に接続された第二
の巻線54とから構成されている。
【0045】そして、前記他方側の固定子巻線55の端
部は交流電源60の一方側に接続されており、また、こ
の交流電源60の他方側には調理用スイッチ56の共通
接点56aが接続されている。この調理用スイッチ56
は図に示すようにオン接点56bとオフ接点56cとを
有しており、これらオン接点56bとオフ接点56cと
は共通接点56aと切換片56dによって択一的に接続
されるように構成されているものである。なお、この調
理用スイッチ56は図1および図2においては「入」、
「切」の文字によって表示されて前記本体1のカバー1
cの上面に配置されている。
【0046】そして、前記オン接点56bは前記一方側
の固定子巻線52の第一の巻線53と第二の巻線54と
の接続部に接続されている。調理をする場合に前記調理
用スイッチ56を閉成操作すると前記共通接点56aと
オン接点56bが切換片56dによって接続され、電源
60からは一方側の固定子巻線52のうちの第一の巻線
53を介して電力が供給され駆動され、このときは巻線
の巻数が少ないため大きい回転数つまり高速回転するよ
うになっている。
【0047】また、前記調理用スイッチ56のオフ接点
56cにはタイマー機能を有するスイッチからなる精米
用スイッチ57の一方の接点57aが接続され、また、
この精米用スイッチ57の他方の接点57bは前記一方
側の固定子巻線52の第二の巻線54の端部に接続され
ている。したがって、精米時の電動機50の回転数は第
二の巻線54と第一の巻線53とが直列に接続されるこ
とから全体の巻数が多くなるため小さい回転数つまり低
速回転するようになっている。
【0048】なお、前記精米用スイッチ57は、図1お
よび図2に示すように前記調理用スイッチ56と同様前
記カバー1cの上面に配置されている。また、この精米
用スイッチの外周に付されている「1」ないし「6」の
数字は設定時間を示しているものである。また、精米を
するときは搗き具合(五分搗き、七分搗きなど)によっ
て前記精米用スイッチ57をあらかじめ決められた設定
時間に設定する。
【0049】また、精米用スイッチ57が閉成されて電
動機50に電力が供給される場合は、前記調理用スイッ
チ56が開成つまり共通接点56aとオフ接点56cが
切換片56dによって接続されていることが条件となる
ものである。つまり調理用スイッチ56がオフつまり調
理するために電動機50が駆動されていない状態のとき
のみ精米用スイッチ57を閉成つまりオンすることによ
り精米をするために電動機50が駆動されるものであ
る。つまり、精米用スイッチ57と調理用スイッチ56
とは同時に電動機50に電力を供給する状態で閉成され
ることはないものである。
【0050】また、前記精米用スイッチ57には、指な
どで押圧しているときのみ閉成つまりオン状態となり押
圧を解除したとき開成つまりオフ状態となる常開スイッ
チ58が並列つまり一方側の接点58aを前記調理用ス
イッチ56のオフ接点56cに、他方側の接点58bを
前記第二の巻線54の端部に接続して設けられている。
【0051】この常開スイッチ58は、米の洗米をする
場合に使用するものである。つまり分離篭30に所望の
量の水で濡らした米を入れ、前記常開スイッチ58を極
短時間オン・オフする操作を数回(米の量に応じて異な
る)繰り返した後、分離篭30ごと取り出して水洗いを
することより洗米をするものである。
【0052】なお、洗米の際に米を水で濡らした状態と
するのは、このように米を濡らすと米の周囲に付着して
いる米糠などを掻き回した後、水ですすぎ洗いをする際
に除去し易くするとともに、表面に付着している水分に
よって米同志が滑りやすくなるために、掻き回される際
の破損を防止できるなどのためである。
【0053】また、前記常開スイッチ58は図1および
図2に示すように本体1のカバー1cの上面に「洗米」
の文字を付して配置されている。
【0054】上述のように、前記第一の巻線53と第二
の巻線54との接続部に接続された調理用スイッチ56
のオン接点56bと、精米用スイッチ57の一方の接点
57aおよび常開スイッチ58の一方側の接点58aが
接続されたオフ接点56cとは択一的に共通接点56a
に接続されるものであることから、精米用スイッチ57
または常開スイッチ58および第二の巻線54は調理用
スイッチ56を介して閉回路を形成することがないもの
である。
【0055】したがって、調理用スイッチ56と精米用
スイッチ57および常開スイッチ58とが並列に接続さ
れるとともに、それぞれが独立して操作できるものの、
精米用スイッチ57または調理用スイッチ56のいずれ
か一方が閉成されて電動機50が駆動している際に、誤
って他方のスイッチが閉成られたとしても、前記精米用
スイッチ57または常開スイッチ58、第二の巻線54
は調理用スイッチ56を介して閉回路を形成することが
ないため、電動機50の固定子巻線つまり第二の巻線5
4に発生する逆起電力による電流が流れることはなく無
駄な電力消費がなされることはなく、当然にこの逆起電
力に伴う電力による温度上昇はないものである。
【0056】つぎに、上記調理器Aの動作について説明
する。なお、調理をする場合の動作は従来周知の調理器
つまりフードプロセッサーにおける場合と同様であるの
でその説明は省略し、精米をなす場合と洗米をなす場合
についてのみ説明することとする。
【0057】はじめに精米をする場合の動作について説
明する。
【0058】精米をする場合は、前記調理用スイッチ5
6をその共通接点56aとオフ接点56cとが接続され
る開成状態とする。そして、容器14の開口14eから
分離篭30を挿入して配置し、ついで、分離篭30内に
精米用回転具40を配置する。ついで、精米をしようと
する所望量の玄米を容器14内に入れ、ついで容器14
の開口14eを蓋17によって閉蓋する。
【0059】ついで、容器14を本体1の載置部3に載
置する。この載置された状態では駆動軸8に取り付けた
カップリング9と容器14に取り付けられた回転軸21
に取り付けたカップリング22とは係合している。
【0060】そして、前記精米用スイッチ57を所望の
搗き具合とする時間に設定する。精米用スイッチ57は
前記時間を設定すると同時に閉成され、電動機50は駆
動され、電動機50の回転軸50aの回転力は駆動プー
リー11、ベルト13、従動プーリー12、駆動軸8、
カップリング9、カップリング22を介して回転軸21
に伝達され回転軸21は回転する。
【0061】そして、回転軸21が回転するとこの回転
軸21とともに前記精米用回転具40が回転し、分離篭
30の中の玄米は回転するブレード48によってブレー
ド48の基部側から先端部に向かうにつれて徐々に分離
篭30の周壁35に押し付けられながら分離篭30内を
周方向に沿って移動する。
【0062】そして、玄米は前記ブレード48の回転に
伴って分離篭30の周壁35に押し付けられながら移動
する際に米同志が圧接されつつ擦り合いながら次々と周
壁35に摺接つまり擦りつけられ、この際米糠となる表
皮が研磨状態で徐々に削り取られ、また、米同志が圧接
されつつ擦り合う際にも同様に表皮が徐々に削り取られ
て精米つまり白米などとされる。
【0063】そして、前記削り取られた表皮は分離篭3
0の周壁35に形成された小孔35aおよび底壁32に
形成して小孔32aから容器14内に排出されて容器1
4内に堆積する。
【0064】そして、設定された時間が経過すると精米
用スイッチ57は開成し、電動機50は停止する。電動
機50が停止したならば容器14を本体1から取り外
し、ついで蓋17を外した後精米用回転具40を回転軸
21から抜き去り、ついで分離篭30を容器14から取
り出しボールなど所定の容器に移し変えた後、容器14
内の米糠を捨てるとともに、容器14、分離篭30、精
米用回転具40および蓋17を洗浄して精米動作は終了
する。
【0065】なお、前記分離篭30の容器14からの取
り出しは、容器14の開口14eの外周部分から突出し
ている分離篭30のフランジ部34に手を掛けて引き上
げることによって容易になされるものである。
【0066】そして、上記精米動作中は精米スイッチ5
7が設定された時間を経過するまでは、閉成状態を維持
しているものであり、この閉成状態において誤って調理
用スイッチ56が閉成操作されたとしても、上述したよ
うに精米用スイッチ57、第二の巻線54は調理用スイ
ッチ56を介して閉回路が形成されることがないことか
ら、固定子巻線52の第二の巻線54に逆起電力が発生
することはなく無駄な電力消費がなされことはないもの
である。
【0067】つぎに、前記常開スイッチ58を操作して
洗米をする場合の動作について説明する。
【0068】この洗米をする場合は、まず、分離篭30
に精米用回転具40を配置した状態で、所望量の米を入
れ、ついで、水道の蛇口を開くなどして、米に軽く水を
かけて濡らす。ついで分離篭30を容器14内に配置
し、開口14eを蓋17によって閉蓋する。つぎに容器
14を本体1の載置部3に載置する。また、調理用スイ
ッチ56および精米用スイッチ57を共に開成状態とす
る。
【0069】ついで、前記常開スイッチ58を極短時間
閉成させるように、数回指先で突つくようにオン・オフ
操作を繰り返す。このオン・オフ操作により前記精米用
回転具40は瞬間的な回転と停止とが繰り返され、分離
篭30内の米は瞬間的に掻き回され、米の表面に付着し
た米糠が分離あるいは分離し易い状態となる。なお、こ
の際、精米用回転具40の回転は極短時間つまり瞬間的
であるとともに米の表面に水が付着してることから、米
に付着している米糠が水ですすぎ洗いする際に容易に除
去できる状態ちなるとともに、米が欠けるなどして破損
することが抑制つまり防止されるものである。
【0070】そして、前記常開スイッチ58の断続操作
を終了したならば、ついで容器14から蓋17を外し、
この蓋17を外した状態で米の入った容器14をそのま
ま流し場に運び、米が浸かるまで容器14に水を入れ、
ついで精米用回転具40を容器14から取り出し、つい
で、分離篭30を容器14から取り出し容器14の水は
捨てるとともに、分離篭30の米をボールなどの他の容
器に移し水で数回軽くすすぎ洗いをすることにより洗米
動作は終了する。
【0071】なお、常開スイッチ58の断続操作の終了
後、蓋17を外した状態で米が浸かるまで容器14に水
を入れ、ついで精米用回転具40を容器14から取り出
し、分離篭30を容器14から取り出し容器14の水は
捨て、再び容器14に分離篭30を入れ米が浸かるまで
水をいれた後、分離篭30を上下左右に回してすすぎ洗
いをし、この動作を数回繰り返して洗米をするようにし
てもよく、この場合はあまり手をぬらさないで済むとい
うものである。
【0072】このように上記調理器Aは、調理用スイッ
チ56を択一的にオン状態つまり閉成状態とオフ状態つ
まり開成状態できる構成のスイッチとするとともに、オ
フ状態つまり調理器用スイッチ56を介して電動機50
に電力が供給できない状態においてのみ、精米用スイッ
チ57を介して電動機50に電力が供給されることか
ら、精米動作中に誤って調理用スイッチ56が閉成され
るように動作されても両スイッチ56、57が同時に閉
成されることはなく、両スイッチ56、57を含む閉回
路は形成されないため逆起電力に起因する無駄な電力の
消費を防止するとともに、この無駄な消費電力による温
度上昇も生じさせないものである。
【0073】また、逆に調理動作中に誤って精米用スイ
ッチ57が閉成されたとしても、同様に両スイッチ5
6、57を含む閉回路は形成されないため逆起電力に起
因する無駄な電力の消費を防止するとともに、この無駄
な消費電力による温度上昇も生じないものである。
【0074】また、精米用スイッチ57をタイマースイ
ッチとしたことから、精米の量に応じて精米動作時間を
設定でき、また、精米時における搗き具合(五分搗き、
七分搗き等)の設定を容易になすことができるものであ
る。
【0075】精米用スイッチ57に並列の常開スイッチ
58を接続したことから、分離篭30に入れた米を常開
スイッチ58の短時間の断続操作により掻き回して洗米
の前工程が容易にできるものである。
【0076】つぎに、この調理器Aの電動機50を駆動
させる回路構成の第二の実施の形態を図8に基づいて説
明する。なお、上記第一の実施の形態と同一構成部分に
は同一符号を付してその説明は省略する。
【0077】図8に示すように他方側の固定子巻線55
の端部は交流電源60の一方側に接続されており、ま
た、前記交流電源60の他方側には精米用スイッチ15
7の共通接点157aが接続されている。この精米用ス
イッチ157は同図に示すようにオン接点157bとオ
フ接点157cとを有しており、これらオン接点157
bとオフ接点157cとは共通接点157aと切換片1
57dによって択一的に接続されるように構成されてい
る。
【0078】そして、前記オン接点157bは前記一方
側の固定子巻線52の第二の巻線54の端部に接続され
ており、また、前記オフ接点157cは調理用スイッチ
156の一方側の接点156aに接続されている。ま
た、前記調理用スイッチ156の他方側の接点156b
は前記第一の巻線53と第二の巻線54との接続部に接
続されている。
【0079】そして、調理をする場合は第一の巻線53
を介して、また、精米をする場合は第二の巻線54およ
び第一の巻線53を介して電力が供給されることから、
電動機50の回転数は調理器として使用する場合は大き
く、また、精米をする場合は小さい回転数となるもので
ある。
【0080】なお、前記精米用スイッチ157は上記第
一の実施の形態と同様にタイマー機能を有するスイッチ
が用いられているものである。
【0081】そして、前記第二の巻線54の端部に接続
されているオン接点157bと、他方側の接点156b
が接続されている調理用スイッチ156の一方側の接点
156aが接続されているオフ接点157cとは切換片
157dによって択一的に切り換えられる構成となって
いることから、精米用スイッチ157が閉成つまり共通
接点157aとオン接点157bが切換片157dによ
って接続されて精米動作がされている状態において、オ
フ接点157cは共通接点157aから切り離されてい
ることから、誤って調理用スイッチ156が閉成された
としても、第二の巻線54、調理用スイッチ156が精
米用スイッチ157を介して閉回路を形成することがな
いため、第二の巻線54に発生する逆起電力によって無
駄な電力消費がされることがなく、また、前記無駄な消
費電力に起因する温度上昇も生じないものである。
【0082】また、精米中に誤って調理用スイッチ15
6が閉成されても、電動機50には調理用スイッチ15
6を介して電力が供給されることはなく、回転数が大き
くなり米が破損することはないものである。
【0083】また、逆に精米用スイッチ157を開成つ
まり共通接点157aとオフ接点157cとを切換片1
57dによって接続状態とし、調理用スイッチ156を
閉成して調理動作がされている状態において誤って精米
用スイッチ157が閉成されたとしても同様に、第二の
巻線54、調理用スイッチ156が精米用スイッチ15
7を介して閉回路を形成することがないため、第二の巻
線54に発生する逆起電力によって無駄な電力消費がさ
れることがなく、また、前記無駄な消費電力に起因する
温度上昇も生じないものである。
【0084】なお、この第二の実施の形態における、調
理動作および精米動作は上記第一の実施の形態の場合と
同様であることからその説明は省略する。
【0085】また、この第二の実施の形態においても、
上述のように択一的にオン状態つまり閉成状態とオフ状
態つまり開成状態にできる精米用スイッチ157のオフ
状態つまり精米用スイッチ157を介して電動機50に
電力が供給できない状態においてのみ、調理用スイッチ
156を介して電動機50に電力が供給されることか
ら、調理動作中に誤って精米スイッチ157が閉成され
るように動作されても両スイッチ156、157が同時
に閉成されることはなく、両スイッチ156、157を
含む閉回路は形成されないため逆起電力に起因する無駄
な電力の消費を防止するとともに、この無駄な消費電力
による温度上昇も生じさせないものである。
【0086】また、第一の実施の形態と同様に、精米用
スイッチ157をタイマースイッチとしたことから、精
米の量に応じて精米動作時間を設定でき、また、精米時
における搗き具合(五分搗き、七分搗き等)の設定を容
易になすことができるものである。
【0087】
【発明の効果】上記のように請求項1記載の発明は、択
一的にオン状態つまり閉成状態とオフ状態つまり開成状
態にできる調理用スイッチのオフ状態つまり調理器用ス
イッチを介して電動機に電力が供給できない状態におい
てのみ、精米用スイッチを介して電動機に電力が供給さ
れることから、精米動作中に誤って調理用スイッチが閉
成されたとしても両スイッチが同時に閉成されることは
なく、両スイッチと固定子巻線によって閉回路は形成さ
れないため逆起電力に起因する無駄な電力の消費を防止
するとともに、この無駄な消費電力による温度上昇も生
じさせないという効果を有するものである。
【0088】また、請求項2記載の発明は、択一的にオ
ン状態つまり閉成状態とオフ状態つまり開成状態にでき
る精米用スイッチのオフ状態つまり精米用スイッチを介
して電動機に電力が供給できない状態においてのみ、調
理用スイッチを介して電動機に電力が供給されることか
ら、調理動作中に誤って精米スイッチが閉成されたとし
ても両スイッチが同時に閉成されることはなく、両スイ
ッチと固定子巻線によって閉回路は形成されないため逆
起電力に起因する無駄な電力の消費を防止するととも
に、この無駄な消費電力による温度上昇も生じさせない
という効果を有するものである。また、精米動作中に誤
って調理用スイッチが閉成されたとしても、回転数が大
きくなることがないため、米の破損を防止できるという
効果を有するものである。
【0089】また、請求項3記載の発明は、請求項1ま
たは請求項2記載の発明において、精米用スイッチをタ
イマースイッチとしたことから、請求項1または請求項
2記載の発明の効果に加えて、精米の量に応じて精米動
作時間を設定でき、また、精米時における搗き具合(五
分搗き、七分搗き等)の設定を容易になすことができる
という効果を有するものである。
【0090】また、請求項4記載の発明は、請求項1記
載の発明において、精米用スイッチに並列の常開スイッ
チを接続したことから、請求項1記載の発明の効果に加
えて、常開スイッチの短時間の断続操作により米を破損
することなく掻き回して洗米の前工程ができるという効
果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る調理器の斜視図。
【図2】上記調理器の上方からの平面図。
【図3】上記調理器に分離篭、精米用回転具を配置した
容器を調理器本体に載置した状態の断面図。
【図4】上記分離篭を配置した状態の容器の断面図。
【図5】上記容器の蓋を裏面側から見た斜視図。
【図6】上記調理器の精米用回転具の斜視図。
【図7】上記調理器の電動機を駆動する第一の実施の形
態の駆動回路図。
【図8】上記調理器の電動機を駆動する第二の実施の形
態の駆動回路図。
【図9】出願人の問題とした電動機の駆動回路図。
【符号の説明】
A 調理器 1 調理器本体 8 駆動軸 9 カップリング(係合手段) 14 容器 14a 容器の底壁 20 容器の底壁に設けた軸受 21 回転軸 22 カップリング(被係合手段) 30 分離篭 32a 小孔(分離孔) 35a 小孔(分離孔) 40 精米用回転具 56 調理用スイッチ 56a 調理用スイッチの共通接点 56b 調理用スイッチのオン接点 56c 調理用スイッチのオフ接点 57 精米用スイッチ 57a 精米用スイッチの一方の接点 57b 精米用スイッチの他方の接点 60 電源

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 係合手段を有する駆動軸を回転させる電
    動機を内部に設けた調理器本体と、上方を開口した有底
    筒状に形成され底壁に軸受が設けられるとともに前記調
    理器本体に取り付けられる容器と、前記容器の底壁に設
    けられた軸受に軸支され上端側を容器内部に突出させ下
    端側に前記駆動軸の係合手段に係合する被係合手段を有
    し調理用回転具と精米用回転具とが選択的に取り付けら
    れる回転軸と、上方を開口した有底筒状に形成され多数
    の分離孔を有し玄米を収容するとともに前記容器内に配
    設される分離篭と、共通接点とこの共通接点と択一的に
    接続されるオン接点とオフ接点とを有するとともに前記
    共通接点を電源の一端側に、オン接点を前記電動機の直
    列に接続された第一の巻線と第二の巻線とからなる固定
    子巻線の前記第一の巻線と第二の巻線の接続部に接続し
    た調理用スイッチと、一方の接点を前記調理用スイッチ
    のオフ接点に接続し他方の接点を前記第二の巻線の端部
    に接続した精米用スイッチとを備え、調理用スイッチの
    共通接点とオフ接点が接続状態であるときのみ精米用ス
    イッチを介して前記電動機に電力を供給できるようにし
    たことを特徴とする精米機能を有する調理器。
  2. 【請求項2】 係合手段を有する駆動軸を回転させる電
    動機を内部に設けた調理器本体と、上方を開口した有底
    筒状に形成され底壁に軸受が設けられるとともに前記調
    理器本体に取り付けられる容器と、前記容器の底壁に設
    けられた軸受に軸支され上端側を容器内部に突出させ下
    端側に前記駆動軸の係合手段に係合する被係合手段を有
    し調理用回転具と精米用回転具とが選択的に取り付けら
    れる回転軸と、上方を開口した有底筒状に形成され多数
    の分離孔を有し玄米を収容するとともに前記容器内に配
    設される分離篭と、共通接点とこの共通接点と択一的に
    接続されるオン接点とオフ接点とを有するとともに前記
    共通接点を電源の一端側に、オフ接点を前記電動機の直
    列に接続された第一の巻線と第二の巻線とからなる固定
    子巻線の前記第二の巻線の端部に接続した精米用スイッ
    チと、一方の接点を前記精米用スイッチのオフ接点に接
    続し他方の接点を前記第一の巻線と第二の巻線の接続部
    に接続した調理用スイッチとを備え、精米用スイッチの
    共通接点とオフ接点が接続状態であるときのみ調理用ス
    イッチを介して前記電動機の電力を供給できるようにし
    たことを特徴とする精米機能を有する調理器。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の発明にお
    いて、精米用スイッチをタイマースイッチとしたことを
    特徴とする精米機能を有する調理器。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の発明において、精米用ス
    イッチに並列に常開スイッチを接続したことを特徴とす
    る精米機能を有する調理器。
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