JP2000209810A - モ―タ機器における電力半導体素子の固定構造及び流体ポンプ装置 - Google Patents

モ―タ機器における電力半導体素子の固定構造及び流体ポンプ装置

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JP2000209810A
JP2000209810A JP11004135A JP413599A JP2000209810A JP 2000209810 A JP2000209810 A JP 2000209810A JP 11004135 A JP11004135 A JP 11004135A JP 413599 A JP413599 A JP 413599A JP 2000209810 A JP2000209810 A JP 2000209810A
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power semiconductor
semiconductor element
motor
housing
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Daisuke Kuribayashi
大祐 栗林
Hisahiro Matsuura
寿大 松浦
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Asmo Co Ltd
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Asmo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電力用半導体素子を効果的に冷却し、しか
も、ハウジングへの組み付けを容易化する。 【解決手段】 ウォータポンプ10のハウジング11内
のモータ室12には、ポンプ室1において羽根車34が
固定されている出力軸20の周りにポンプ室13との隔
壁27に隣接して環状の収容部31を設ける。収容部3
1の周壁31bには、複数のパワートランジスタ39
を、その本体部39aの厚さ方向が出力軸20の径方向
に一致する状態で配置する。各パワートランジスタ39
が実装されている駆動回路用基板32をハウジング11
に組み付けるときに、隔壁31bに固定した固定部材4
2の各保持片43がパワートランジスタ39によって弾
性変形するようにする。そして、駆動回路用基板32が
ハウジング11に組み付けられたときに、各パワートラ
ンジスタ39がそれぞれ保持片43によって周壁31b
に押圧された状態で弾性的に保持されるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータ機器におい
て金属ハウジングに内蔵される電力用半導体素子の固定
構造、及び、同電力用半導体素子の固定構造を備えた流
体ポンプ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用のウォータポンプには、モ
ータとポンプとが設けられた金属ハウジングの内部に、
モータの駆動回路が内蔵されているものがある。ウォー
タポンプに使用されるモータは、例えばブラシレスモー
タであって、その駆動回路として三相インバータ回路等
が採用されている。三相インバータ回路は、パワートラ
ンジスタ等の電力用半導体素子をスイッチング駆動し
て、モータを駆動制御する。電力用半導体素子をスイッ
チング駆動するときには、その発熱に対する対策が必要
であるが、特に電力用半導体素子が金属ハウジングの内
部に収容される場合には、その冷却が容易でない。
【0003】又、モータ駆動回路を金属ハウジングに内
蔵したその他のモータ機器においても、電力用半導体素
子の冷却が必要である。このように駆動回路内蔵型のモ
ータ機器における電力用半導体素子の冷却機構として
は、以下のようなものがある。
【0004】例えば、電力用半導体素子の発熱によって
上昇した金属ハウジング内の空気の温度を、金属ハウジ
ングの外部に設けた冷却用フィンからの放熱によって冷
却することで半導体素子を冷却するようにした空冷式の
冷却機構を採用したモータ機器がある。
【0005】又、特開平5−292703号公報に開示
されたモータのように、内部に冷却液の流路を備えたヒ
ートシンクを金属ハウジングに隣接して設け、モータの
駆動によって冷却液を流路で強制循環させて半導体素子
を冷却するようにした液冷式の冷却機構を採用したもの
がある。さらに、ウォータポンプでは、ヒートシンクに
ポンプ部から吐出する液体を強制循環させるものがあ
る。
【0006】このように各冷却機構によれば、密閉され
た金属ハウジングの内部に電力用半導体素子を設けたモ
ータ機器であっても、電力用半導体素子を冷却して許容
温度範囲で動作させることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、空冷式
の冷却機構では、必要な冷却能力を確保するために、冷
却用フィンとして占有体積が大きなものを採用する必要
がある。又、冷却用フィンからの放熱を効率良く行なわ
せるために、モータの外部に大きな放熱空間を設けた
り、換気構造を設ける必要がある。従って、モータ機器
の設置空間が大きくなり、特に車両用の冷却水用ウォー
タポンプのように限られた空間に設置する必要があるも
のに採用することは困難である。
【0008】一方、液冷式の冷却機構によれば、熱容量
が大きな液体で冷却を行うことから、モータの外部に大
きな放熱構造を設ける必要はない。しかしながら、必要
な冷却能力を確保するために、冷却用の液体を循環させ
る冷却水用流路を複雑にする必要があり、又、そのため
に冷却水用流路が設けられたヒートシンクの体積が大き
くなる。ウォータポンプに採用した場合のように、冷却
用液体としてポンプが吐出する液体を使用する場合でも
同じである。従って、依然として、モータ機器が大型と
なる問題がある。
【0009】そこで、上記のような各冷却機構における
問題を解消するため、本出願人は、次のようなウォータ
ポンプにおける冷却機構を考えた。即ち、いままで、電
力用半導体素子は、金属ハウジングの内部に組み付けら
れた回路基板上にハウジングから離間した状態で設けら
れていたため、空冷式であっても液冷式であっても、主
に金属ハウジング内の空気を介して電力用半導体素子を
間接的に冷却していた。このため、冷却効率が悪く、電
力用半導体素子を動作許容範囲内の温度まで冷却するた
めに、冷却フィンあるいはヒートシンクで金属ハウジン
グを十分に冷却する必要があった。
【0010】そこで、本出願人は、電力用半導体素子
を、温度が低い金属ハウジングによって直接冷却する冷
却機構を考えた。即ち、電力用半導体素子を、金属ハウ
ジングに直接に密着するように、又は、金属ハウジング
に密着された熱伝導性が高い固定用部材に密着するよう
にハウジングに組み付けるものである。金属ハウジング
は、冷却用フィン又はヒートシンクによって冷却されな
くても、モータ機器の外部の空気によって冷却され、モ
ータ機器の各部位の中で最も温度が低い状態で維持され
ている。さらに、ウォータポンプであれば、ポンプ室か
ら吐出する液体によって金属ハウジングが冷却されるの
で、一層温度が低い状態で維持されている。従って、電
力用半導体素子を金属ハウジングの内壁に密着させるよ
うに配置するだけでよく、冷却用フィン又はヒートシン
クといった余分な冷却機構を必要としないので、上記の
各冷却機構では避けることができない問題を解消するこ
とができる。
【0011】一方、このような冷却機構では、十分に冷
却するために電力用半導体素子を金属ハウジングに直接
又は固定用部材を介して十分な接触面積で確実に密着さ
せることが必要であるため、電力用半導体素子を金属ハ
ウジング又は固定用部材にねじ止めで固定する必要があ
る。
【0012】しかしながら、複数の電力用半導体素子を
金属ハウジング内にねじ止めで組み付けるようにする
と、電力用半導体素子を実装した回路基板を金属ハウジ
ングに組み付けるだけの従来の場合に比較して電力用半
導体素子を含む回路基板の組み付けが容易でなくなり、
又、回路基板の組み付け工数が多くなる問題がある。
【0013】本発明は、上記各問題点を解決するために
なされたものであって、その目的は、モータ機器の大型
化の原因となる特別な冷却機構を備えることなく電力用
半導体素子を効果的に冷却することができ、しかも、電
力用半導体素子の金属ハウジングへの組み付けが容易な
モータ構造、同モータ構造を備えたモータ、及び、ウォ
ータポンプを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、電動モータが設けられた
モータ室を備えた金属ハウジングの前記モータ室の内部
に、前記電動モータを駆動するための電力用半導体素子
が、前記金属ハウジングの内壁に密着する状態で固定さ
れているモータ機器における電力用半導体素子の固定構
造であって、前記電力用半導体素子は、ばね状保持部材
によって前記金属ハウジングの内壁に対し弾性的に押圧
された状態で保持されている。
【0015】「金属ハウジングの内壁に対し弾性的に押
圧された状態」とは、電力用半導体素子が金属ハウジン
グの内壁に直接押圧されている状態だけでなく、金属ハ
ウジングとは別に金属で形成された固定用部材を介して
金属ハウジングに押圧されている状態をも含む。
【0016】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記バネ状保持部材は、前記金属ハウ
ジング側に固定された状態で設けられ、前記電力用半導
体素子が実装されるとともに前記モータ室に収容される
回路基板の前記金属ハウジングへの組み付け時に、前記
電力用半導体素子により弾性変形するように設けられて
いる。
【0017】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記ばね状保持部材は、前記電力用半
導体素子が実装されるとともに前記モータ室に収容され
る回路基板に設けられ、該回路基板の金属ハウジングへ
の組み付け時に、前記電力用半導体素子を介して弾性変
形するように設けられている。
【0018】請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求
項3のいずれか一項に記載の発明において、前記ばね状
保持部材は、バイメタル又は形状記憶合金からなり、そ
の温度が高くなるほど前記電力用半導体素子をより強く
押圧するように形成されている。
【0019】請求項5に記載の発明は、電動モータが収
容されたモータ室と、前記電動モータの出力軸に固定さ
れた羽根車が収容されたポンプ室とが形成された金属ハ
ウジングを備え、前記モータ室には、前記電動モータを
駆動するための電力用半導体素子が収容されている流体
ポンプ装置において、前記電力用半導体素子は、請求項
1〜請求項4のいずれか一項に記載のモータ機器におけ
る電力用半導体用素子の固定構造によって、前記金属ハ
ウジングの内壁に固定されている。
【0020】請求項6に記載の発明は、電動モータが収
容されたモータ室と、前記電動モータの出力軸に固定さ
れた羽根車が収容されたポンプ室とが隔壁を挟んで形成
された金属ハウジングを備え、前記モータ室には、前記
電動モータを駆動するための複数の電力用半導体素子が
収容されている流体ポンプ装置において、前記モータ室
には、前記金属ハウジングにより前記出力軸の周りに前
記隔壁に隣接して環状の収容部が形成され、前記各電力
用半導体素子は、請求項2に記載のモータ機器における
電力半導体用素子の固定構造により、その本体部の厚さ
方向が前記出力軸の径方向に一致する状態で前記収容部
の周壁に固定されている。
【0021】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
の発明において、前記ばね状保持部材は金属にて形成さ
れるとともに前記隔壁に固定されている。 (作用)請求項1に記載の発明によれば、電力用半導体
素子が、金属ハウジングの外部の空気又は流体によって
温度が相対的に低く維持される金属ハウジングによって
冷却される。又、電力用半導体素子は、ばね状保持部材
によって弾性的に押圧された状態で保持されることで金
属ハウジングの内壁に密着する状態で固定される。従っ
て、作業性が悪いねじ止めによる固定が不要となる。
【0022】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の作用に加えて、電力用半導体素子が実装
されている回路基板を金属ハウジングに組み付けること
で、金属ハウジング側に固定されているばね状保持部材
によって電力用半導体素子が金属ハウジングに固定され
る。
【0023】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の作用に加えて、電力用半導体素子が実装
されている回路基板を金属ハウジングに組み付けること
で、回路基板に固定されているばね状保持部材によって
電力用半導体素子が金属ハウジングに固定される。
【0024】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
〜請求項3のいずれか一項に記載の発明の作用に加え
て、電力用半導体素子が高温になると、バイメタル又は
形状記憶合金からなるばね状保持部材によってより強く
電力用半導素子が押圧される。従って、ばね状保持部材
の加工精度、組み付け精度にばらつきがあっても、冷却
が必要な高温時には電力用半導体素子が確実にハウジン
グ又は固定用部材に密着する。
【0025】請求項5に記載の発明によれば、流体ポン
プ装置のモータ室に、請求項1〜請求項4のいずれか一
項に記載の発明の作用をなす固定構造で電力用半導体素
子が固定される。
【0026】請求項6に記載の発明によれば、電力用半
導体素子が実装された回路基板と、流体ポンプ装置のハ
ウジングとを組み合わせると、複数の電力用半導体素子
の板状の本体部が、金属ハウジングにより環状に形成さ
れた収容部の周壁に対し、その厚さ方向を中心軸の径方
向に一致させた状態で、かつ、周方向に離間した位置に
固定される。従って、モータの出力軸に羽根車が固定さ
れている流体ポンプ装置において複数の電力用半導体素
子が出力軸を中心軸とするできるだけ小さい半径内に配
置される。
【0027】請求項7に記載の発明によれば、請求項6
に記載の発明の作用に加えて、ポンプ室から吐出する流
体によって冷却された隔壁によって金属性のばね状保持
部材を介しても冷却される。
【0028】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明を車両における冷却水用ウォータポンプに具体化した
第1の実施の形態を図1〜図3に従って説明する。
【0029】モータ機器としてのウォータポンプ10
は、ハウジング11内に、モータ室12とポンプ室13
とを備えている。ハウジング11は、第1部材14、第
2部材15、第3部材16及び第4部材17からなる。
各部材14〜17はアルミニウム合金で形成されてい
る。第1部材14と第3部材16とによってモータ室1
2が形成され、第2部材15はモータ室12に収容され
ている。又、第3部材16及び第4部材17によってポ
ンプ室13が形成されている。
【0030】モータ室12には、電動モータとしてのイ
ンナロータ型のブラシレスモータ(以下、単にモータと
いう)18が設けられている。モータ18はビルトイン
型であって、第1部材14の一部と第2部材15とによ
ってそのケーシングが構成されている。そして、第1部
材14に組み込まれた軸受19aと、第3部材16に組
み込まれた軸受19bとによって出力軸20が支持され
ている。出力軸20には、マグネットロータ21が固定
されている。モータ室12には、マグネットロータ21
の外周側に界磁22が設けられている。界磁22は、複
数の界磁極23を備え、各界磁極23には界磁巻線24
が設けられている。又、モータ室12には、マグネット
ロータ21の回転数を検出するためのホール素子25が
設けられている。
【0031】モータ室12には、モータ18の出力軸2
0に対して径方向の外向きに突出する回路収容部12a
が設けられている。回路収容部12a内には、外部の図
示しない制御装置から出力される制御信号に基づき、ホ
ール素子25で検出するモータ18の回転速度を制御す
るための制御回路が形成された制御回路用基板26が固
定されている。
【0032】モータ室12を形成するハウジング11の
ポンプ室13側の部位は、第3部材16によって形成さ
れる隔壁27となっている。モータ室12には、隔壁2
7の壁面から筒状の支持部28が突出されている。支持
部28内には、出力軸20が挿通されるとともに軸受1
9bとシール部29が組み込まれている。支持部28内
には、軸受19bとシール部29との間に、ポンプ室1
3からシール部29を洩れて浸入した水をハウジング1
1の外部に排出するための排出室30が設けられてい
る。排出室30には、ハウジング11の外部に連通する
図示しない排出流路が連通されている。
【0033】モータ室12には、支持部28の周りに隔
壁27に隣接する環状の収容部31が形成されている。
収容部31のモータ室12側に望む開口端31aには、
環状に形成された回路基板としての駆動回路用基板32
が、その中心孔に出力軸20が挿通されるとともに出力
軸20の中心軸に直交するように配置されている。駆動
回路用基板32は、収容部31の開口端31aにねじ3
3で固定されている。駆動回路用基板32には、制御回
路によって制御され、外部から供給されている電力でモ
ータ17を駆動するための駆動回路が設けられている。
【0034】前記ポンプ室13は、隔壁27を挟んでモ
ータ室12に隣接されている。ポンプ室13には、モー
タ18の出力軸20が支持部28を通して導入されてい
る。出力軸20の端部には、羽根車34が固定されてい
る。出力軸20の前方には、ポンプ室13に連通する吸
入口35が第4部材17によって形成されている。羽根
車34の外周側には、ポンプ室13の外周側に設けられ
た吐出口36に連通する吐出流路37が第3部材16に
よって形成されている。羽根車34、第3部材16及び
第4部材17によって形成されるポンプケーシング等に
より公知の渦巻き型遠心ポンプが構成されている。
【0035】第2部材15は第1部材14に組み付ける
ようになっており、第3部材16は、駆動回路用基板3
2を組み付けた状態で、第2部材15を組み付けた第1
部材14に組み付けるようになっている。第4部材17
は、第1部材14に組み付けた第3部材16に組み付け
るようになっている。
【0036】制御回路用基板26には、定速制御回路の
構成部品であるアナログIC、デジタルIC等、駆動回
路の構成部品である複数の平滑用コンデンサ38等が設
けられている。駆動回路用基板32には、駆動回路の構
成部品である電力用半導体素子としての6個のバイポー
ラ型パワートランジスタ39等が設けられている。尚、
パワートランジスタ39はモールド型であって、板状の
本体部39aから足39bが延出されている。
【0037】図2は収容部31を示す第3部材16の断
面図である。収容部31は、外周側を形成する内壁とし
ての周壁31bが、6個の同一の平面部40から形成さ
れている。各平面部40には出力軸20の中心軸方向に
延びる溝41が形成されている。各溝41にはパワート
ランジスタ39の本体部39aが、その厚さ方向が出力
軸20の中心軸の径方向に一致された状態で嵌合されて
いる。即ち、パワートランジスタ39の本体部39a
は、出力軸20の周方向に等角度間隔に固定されてい
る。
【0038】各パワートランジスタ39は、収容部31
に設けられたばね状保持部材としての固定部材42の各
保持片43によって、溝41の底面に押圧された状態で
弾性的に保持されている。
【0039】図3は駆動回路用基板32及び固定部材4
2を示す概略斜視図である。各パワートランジスタ39
は、駆動回路用基板32の一方の側面における外周側
に、本体部39aの厚さ方向が駆動回路用基板32の中
心軸の径方向に一致する状態で等角度間隔で配置されて
いる。
【0040】固定部材42は、バイメタルで形成されて
いる。固定部材42は、隔壁27に固定される円環状の
基板部44を備えている。基板部44の外側縁端には、
ほぼその中心軸方向に延びるように形成された保持片4
3が等角度間隔で複数設けられている。固定部材42
は、バイメタルにより、その温度が高くなるほど各保持
片43が外側に弾性変形するように形成されている。
【0041】収容部31の各溝41は、駆動回路用基板
32の第3部材16への組み付け時に、各パワートラン
ジスタ32の本体部39aが出力軸20の中心軸方向に
溝41に嵌合するように形成されている。又、固定部材
42の各保持片43は、駆動回路用基板32の第3部材
16への組み付け時に、溝41に嵌合しようとするパワ
ートランジスタ39によって弾性変形し、駆動回路用基
板32が固定されたときに、パワートランジスタ39の
本体部39aを溝41の底面に密着させた状態で弾性的
に押圧するように形成されている。
【0042】以上詳述したように、本実施の形態によれ
ば、以下に記載の各効果を得ることができる。 (a) 駆動回路用基板32をハウジング11の一部と
なる第3部材16に組み付けるときに、パワートランジ
スタ39によって弾性変形し、駆動回路用基板32が組
み付けられたときにパワートランジスタ39をハウジン
グ11の内壁に弾性的に押圧する固定部材42によって
保持するようにした。従って、パワートランジスタ39
を第3部材16に組み付けるだけで、ハウジング11の
内壁に密着した状態で固定される。その結果、ウォータ
ポンプ10の大型化の原因となる冷却機構を備えること
なくパワートランジスタ39を効果的に冷却することが
でき、しかも、パワートランジスタ39のハウジング1
1への組み付けを容易に行うことができる。
【0043】(b) 固定部材42をハウジング11に
固定し、パワートランジスタ39を実装した駆動回路用
基板32をハウジング11に組み付けることでパワート
ランジスタ39が固定部材42の保持片43によって固
定されるようにした。従って、駆動回路用基板32にば
ね状保持部材を設ける必要がないので、ほぼ従来通りの
駆動回路用基板32を使用することができる。
【0044】(c) 固定部材42を、その温度が高く
なるほどパワートランジスタ39をより強く押圧するよ
うにしたバイメタルによって形成したので、パワートラ
ンジスタ39が高温になると、保持片43によってより
強くハウジング11の内壁に押圧される。従って、固定
部材42の加工精度、組み付け精度にばらつきがあって
も、冷却が確実に必要な高温時にはパワートランジスタ
39が確実にハウジング11の内壁に密着されるので、
安定して効果的に冷却することができる。
【0045】(d) ウォータポンプ10において、パ
ワートランジスタ39をハウジング11の内壁に押圧す
る固定部材42を熱伝導性が高いバイメタルで形成する
とともに、ポンプ室12を形成する隔壁27に固定部材
42を固定した。従って、ポンプ室12の水によって効
率良く冷却される隔壁27によって固定部材42を介し
てもパワートランジスタ39が冷却されるので、単にハ
ウジング11の内壁に密着させた場合よりもより効果的
に冷却することができる。
【0046】(e) モータ室12とポンプ室13とを
隔絶する隔壁27に隣接して、出力軸20の周りに環状
の収容部31を設け、駆動回路用基板32が組み付けら
れたときに、各パワートランジスタ39の板状の本体部
39aが、収容部3の周壁31bに対し、その厚さ方向
が径方向に一致する状態で固定されるようにした。従っ
て、モータ17の出力軸20に羽根車34が固定されて
いるウォータポンプ10において複数のパワートランジ
スタ39ができるだけ小さい半径内に配置されるので、
ウォータポンプ10の体格を出力軸20の径方向に小形
化することができる。
【0047】(f) パワートランジスタ39を押圧し
て保持する収容部31の周壁31bに溝41を設け、パ
ワートランジスタ39の本体部39aの一部を溝41に
嵌合させた状態で固定するようにした。従って、溝41
を設けていない平面部40に本体部39aの一面を単に
密着させるだけの場合に比較して、パワートランジスタ
39のより大きな表面積がハウジング11によって直接
冷却されるので、より一層効果的に冷却することができ
る。
【0048】(第2の実施の形態)次に、本発明を第1
の実施の形態と同じく車両用の冷却水用ウォータポンプ
に具体化した第2の実施の形態を図4〜図6に従って説
明する。尚、本実施の形態は、前記第1の実施の形態の
ウォータポンプ10に対して、ハウジング51と、パワ
ートランジスタ39の固定構造とが基本的に異なる。従
って、その他の同一の構成については、その符号を同じ
にして説明を省略する。
【0049】ウォータポンプ50は、ハウジング51内
に、モータ室12及びポンプ室13を備えている。ハウ
ジング51は、第1部材52、第2部材53、第3部材
54及び第4部材55とからなる。各部材52〜55は
アルミニウム合金で形成されている。第1部材52、第
2部材53及び第3部材54とによってモータ室12が
形成され、第3部材54及び第4部材55によってポン
プ室13が形成されている。
【0050】モータ室12を形成するハウジング51の
部位は、第3部材54によって形成される隔壁56とな
っている。ポンプ室13には、隔壁56を挟んでモータ
室12に隣接されている。
【0051】モータ室12には、隔壁56の壁面から、
軸受19b及びシール部29が支持された筒状の支持部
57が突出されている。モータ室12には、支持部57
の周りに隔壁56に隣接して環状の収容部58が形成さ
れている。
【0052】モータ室12には、収容部58の開口端に
相対するように、環状の回路基板59が設けられてい
る。回路基板59は、その中心孔に支持部57が挿通さ
れた状態で、かつ、出力軸20の中心軸に直交する状態
で設けられている。回路基板59には、定速制御回路及
び駆動回路が設けられている。
【0053】回路基板59には、そのモータ室12側の
側面に、主として発熱量が少ない定速制御回路の構成部
品が実装されている。一方、回路基板59のポンプ室1
3側の側面には、駆動回路の構成部品である4個の円柱
状の平滑用コンデンサ38が、その中心軸が出力軸20
の中心軸と平行な状態で実装されている。又、同じくポ
ンプ室13側の側面には、駆動回路の構成部品である6
個のパワートランジスタ39が、本体部39aの厚さ方
向が出力軸20の中心軸と一致する状態で、かつ、その
3本の足39bによって回路基板59からポンプ室13
側に離間した位置に配置された状態で実装されている。
さらに、回路基板59のポンプ室13側の側面には、各
パワートランジスタ39毎に、その本体部39aに相対
する位置に、本体部39aをポンプ室13側に付勢する
ためのばね状保持部材としての板ばね部材60が設けら
れている。
【0054】第2部材53は第1部材52に組み付ける
ようになっており、第3部材54は、回路基板59を組
み付けた上で、第2部材53を組み付けた第1部材52
に組み付けるようになっている。又、第4部材55は、
第1部材52に組み付けられた第3部材54に組み付け
るようになっている。
【0055】収容部58には、ハウジングとしての固定
用部材61がねじで固定されている。固定用部材61
は、図5に示すように、アルミニウム合金により、一部
が切り欠かれた円環板状に形成されている。固定用部材
61の中心孔には支持部57が挿通されている。固定用
部材61のモータ室12側の側面には、各パワートラン
ジスタ39を保持するための凹部62が6箇所に形成さ
れている。又、固定用部材61には、平滑用コンデンサ
38を挿通させるための4つの孔63が形成されてい
る。
【0056】各パワートランジスタ39は、固定用部材
61の各凹部62に収容されている。そして、各パワー
トランジスタ39は、図6に示すように、凹部62に収
容された状態で、回路基板59に設けられた板ばね部材
60により、凹部62の底面に押圧された状態で弾性的
に保持されている。即ち、各板ばね部材60は、回路基
板59がハウジング51に組み付けられたときに、各パ
ワートランジスタ39を介して弾性変形するように設け
られている。
【0057】又、各平滑用コンデンサ38は、その一部
が各孔63を挿通して収容部58に配置されている。さ
らに、各平滑用コンデンサ38の先端部は、収容部58
を通り越して、隔壁56に設けられた穴部64に挿入さ
れている。
【0058】以上詳述したように、本実施の形態によれ
ば、前記第1の実施の形態の(a)に記載の効果の他
に、以下に記載の効果を得ることができる。 (g) パワートランジスタ39を実装した回路基板5
9に板バネ部材60を設け、回路基板59を第3部材5
4を組み付けることで、各板ばね部材60がパワートラ
ンジスタ39を介して弾性変形し、パワートランジスタ
39を固定用部材61に押圧して弾性的に保持するよう
にした。従って、板ばね部材60を回路基板59と共に
ハウジング51に組み付けるので、第1の実施の形態の
場合よりも組み付けが容易となる。
【0059】(h) ウォータポンプ50において、ポ
ンプ室13を形成する隔壁56に密着する状態で設けら
れた金属製の固定用部材61にパワートランジスタ39
を密着する状態で固定した。従って、ポンプ室12の水
によって効率良く冷却される隔壁56により固定用部材
61を介して冷却されるので、ハウジング51の隔壁5
6以外の部位に固定した場合よりも効果的に冷却するこ
とができる。
【0060】(i) 固定用部材61に設けた凹部62
に各パワートランジスタ39を収容した状態でその両側
面が固定用部材61に接触するようにした。従って、凹
部62を設けない固定用部材61に単に一側面を当接さ
せるだけの場合に比較して、パワートランジスタ39の
より大きな表面積が固定用部材61によって冷却される
ので、より効果的に冷却することができる。
【0061】尚、本発明は、上記各実施の形態に限らず
以下に記載の各別例のように実施することができる。 ・ 第1の実施の形態で、固定部材42を、隔壁27以
外の部位、例えば、支持部28に固定されるばね状保持
部材としてもよい。この場合には、上記(a),(b)
に記載の各効果を得ることができる。
【0062】・ 第1の実施の形態で、固定部材42
を、バイメタルに代えて形状記憶合金により、その温度
が高くなるほどパワートランジスタ39をより強く押圧
するように形成してもよい。この場合には、上記(a)
〜(f)に記載の各効果を得ることができる。
【0063】・ 第2の実施の形態で、固定用部材61
をなくすとともに隔壁56を厚く形成し、隔壁56に凹
部を設けた構成としてもよい。この場合には、上記
(a),(g)に記載の各効果の他、固定用部材61を
設けた場合よりもパワートランジスタ39をより一層効
果的に冷却することができる。
【0064】・ 第2の実施の形態で、各板ばね部材6
0を、その温度が高くなるほどより強くパワートランジ
スタ39を押圧するようにしたバイメタル又は形状記憶
合金で形成してもよい。この場合には、上記(a),
(g)〜(i)に記載の各効果を得ることができる上、
各板ばね部材60の加工精度、組み付け精度にばらつき
があっても、温度が高いときにパワートランジスタ39
を確実に固定用部材に押圧して安定して効果的に冷却す
ることができる。
【0065】・ 第1及び第2の実施の形態で、パワー
トランジスタ39を回路基板59に実装しない状態でハ
ウジング51に組み付けるようにしてもよい。この場合
には、上記(a)〜(i)に記載の各効果を得ることが
できる。
【0066】・ 第1及び第2の実施の形態で、ハウジ
ング11,51の外側面に冷却用フィンを設けてもよ
い。又、ポンプ室13から吐出する水の一部をハウジン
グ11,51の冷却に使用するヒートシンクを設けても
よい。この場合には、上記(a)〜(i)に記載の各効
果を得ることができる上に、より一層大きな冷却能力を
確保することができる。
【0067】・ 電力用半導体素子が実装された回路基
板は、駆動回路あるいは制御回路の構成部品が実装され
たものに限らず、電力用半導体素子のみが実装されたも
のをも含む。
【0068】・ ブラシレスモータは、インナロータ型
に限らず、アウタロータ型あるいはディスクロータ型の
ものをも含む。 ・ ブラシレスモータは、2相ブラシレスモータで半波
通電方式又は全波通電方式で駆動されるもの、3相ブラ
シレスモータで界磁巻線24がデルタ結線又はスター結
線されるのを含む。
【0069】・ 電力用半導体素子を含む駆動回路は、
定速制御を行うものに限らず、可変速制御あるいは位置
決め制御を行うものをも含む。 ・ モータは、電力用半導体素子を含む駆動回路によっ
て駆動されるものであればよく、ブラシレスモータに限
らず、例えば、電力用半導体素子としてのバイポーラ型
パワートランジスタを含む駆動回路でエミッタあるいは
コレクタ駆動されるDCモータ、パワーMOSFET等
のスイッチング素子でスイッチング駆動されるDCモー
タ、サイリスタを含む駆動回路で定速制御されるインダ
クションモータをも含む。
【0070】又、励磁コイルの励磁制御を行うパワート
ランジスタを含む駆動回路によって例えば連続回転駆
動、間欠回転駆動、正逆転駆動されるステッピングモー
タをも含む。
【0071】・ モータは、そのケーシングがハウジン
グによって形成されたビルトイン型に限らず、ハウジン
グと独立したケーシングを備えたものをも含む。 ・ バイポーラ型パワートランジスタはモールド型に限
らずキャン型をも含む。この場合には、足が設けられて
いない側の広い側面をハウジングに密着させることによ
り効果的に冷却することができる。
【0072】・ 電力用半導体素子は、バイポーラ型パ
ワートランジスタに限らず、その他例えば、パワーMO
SFET、サイリスタ、IGBT、SIT(静電誘導ト
ランジスタ)、SIサイリスタ等を含む。
【0073】・ 電力用半導体素子は、バイポーラ型パ
ワートランジスタ、パワーMOSFETのディスクリー
トな半導体素子に限らず、ブリッジドライバIC、ブラ
シレスモータ駆動用IC、ステッピングモータ駆動用I
C等のパワーIC、ドライバIC、ガバナICを含む。
【0074】・ モータ機器は、金属ハウジングの内部
に設けたモータ室に、モータを駆動するための電力用半
導体素子が設けられたものであればよく、ウォータポン
プ等の液体ポンプ装置に限らず、例えば、車両におい
て、金属ハウジングとしてのアクスルシャフトに内蔵さ
れたパワーステアリング用モータからなるパワーステア
リング装置をも含む。
【0075】又、少なくとも電力用半導体素子を金属ハ
ウジングとしてのケーシングに内蔵したブラシレスモー
タ、インクダクションモータ等のモータ単体をも含む。
以下、特許請求の範囲に記載された各発明の外に前述し
た各実施の形態から把握される技術的思想をその効果と
ともに記載する。
【0076】(1) 請求項1〜請求項4のいずれか一
項に記載のモータ機器における電力用半導体素子の固定
構造において、前記電力用半導体素子は板状の本体部
(39a)を備え、前記ハウジングの内壁、又は、該ハ
ウジングの内壁に密着する状態で設けられた金属固定用
部材に設けられた凹部(溝41,凹部62)に、その厚
さ方向に直交する側の側面の少なくとも一部が接触する
状態で前記電力用半導体素子が収容されている。このよ
うな構成によれば、電力用半導体素子のより大きな表面
積がハウジング又は固定用部材によって直接冷却される
ので、より一層効率良く冷却することができる。
【0077】(2) 請求項2に記載のモータ機器にお
ける電力用半導体素子の固定構造において、前記モータ
室には、前記金属ハウジングによって前記出力軸の周り
に環状の収容部(31)が形成され、前記ばね状保持部
材(固定部材42)は、前記金属ハウジングに固定され
る基部(基板部44)と、該基部から前記出力軸の中心
軸にほぼ平行に延出され、前記収容部の周壁(31b)
に沿ってその周方向に所定間隔で複数設けられた保持片
(43)とからなり、前記回路基板は、環状に形成さ
れ、前記出力軸の中心軸方向に前記ハウジングに組み付
けられて、出力軸が挿通するとともに出力軸に直交する
状態でモータ室内に固定されるものであり、前記電力用
半導体素子は、前記周壁に沿うように周方向に所定の間
隔で前記回路基板に複数実装されたものであって、前記
各電力用半導体素子は、それぞれが前記保持片によっ
て、その本体部の厚さ方向が出力軸の中心軸に対する径
方向に一致する状態で前記収容部の周壁に弾性的に押圧
された状態で保持されている。
【0078】このような構成によれば、複数の電力用半
導体素子が出力軸を中心軸とするできるだけ小さい半径
内に配置されるので、モータ機器の体格を出力軸の径方
向に小形化することができる。
【0079】(3) 請求項5に記載の流体ポンプ装置
において、前記電力用半導体素子は、前記モータ室とポ
ンプ室とを隔絶する隔壁に固定されている流体ポンプ。
このような構成によれば、電力半導体用素子をハウジン
グの隔壁以外の部位に密着させた場合よりも効率良く冷
却することができる (4) 請求項5〜請求項7のいずれか一項に記載の流
体ポンプ装置は、車両における冷却水循環用ウォータポ
ンプである。このような構成によれば、余分な冷却機構
がなく体格が小さいので車両のエンジン室に容易に設置
することができ、又、電力用半導体素子が効果的に冷却
されるので信頼性を高くすることができる。
【0080】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜請求項
7に記載の発明によれば、機器の大型化の原因となる特
別な冷却機構を備えることなく電力用半導体素子を効果
的に冷却することができ、しかも、電力用半導体素子の
金属ハウジングへの組み付けを容易に行うことができ
る。
【0081】請求項2〜請求項7に記載の発明によれ
ば、回路基板にばね状保持部材を設ける必要がないの
で、ほぼ従来通りの回路基板を使用することができる。
請求項3〜請求項7に記載の発明によれば、ばね状保持
部材が回路基板と共にハウジングに組み付けられるの
で、組み付けが容易となる。
【0082】請求項4〜請求項7に記載の発明によれ
ば、ばね状保持部材の加工精度、組み付け精度にばらつ
きがあっても、安定して効果的に冷却することができ
る。請求項6又は請求項7に記載の発明によれば、モー
タの出力軸に羽根車が固定されている流体ポンプ装置に
おいて複数の電力用半導体素子ができるだけ小さい半径
内に配置されるので、流体ポンプ装置の体格を出力軸の
径方向に小形化することができる。
【0083】請求項7に記載の発明によれば、電力用半
導体素子がポンプ室に隣接する温度の低い隔壁によって
金属のばね状保持部材を介して冷却されるので、より一
層効果的に冷却することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態のウォータポンプを示す概
略縦断面図。
【図2】 図1のA−A線における概略断面図。
【図3】 駆動回路用基板及び固定部材を示す概略分解
斜視図。
【図4】 第2の実施の形態のウォータポンプを示す概
略縦断面図。
【図5】 固定用部材を示す概略平面図。
【図6】 図5のB視概略部分正面図。
【符号の説明】
10…モータ機器としてのウォータポンプ、11…ハウ
ジング、12…モータ室、13…ポンプ室、18…電動
モータとしてのブラシレスモータ、27…隔壁、31…
収容部、31b…内壁としての周壁、32…回路基板と
しての駆動回路用基板、34…羽根車、39…電力用半
導体素子としてのバイポーラ型パワートランジスタ、4
2…ばね状保持部材としての固定部材、50…モータ機
器としてのウォータポンプ、51…ハウジング、59…
回路基板、60…ばね状保持部材としての板ばね部材、
61…ハウジングとしての固定用部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H609 BB01 BB14 BB19 BB21 BB23 PP05 PP16 QQ04 QQ23 RR03 RR27 RR32 RR42 RR58 RR69 RR73 RR74 SS20 SS23

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動モータが設けられたモータ室を備え
    た金属ハウジングの前記モータ室の内部に、前記電動モ
    ータを駆動するための電力用半導体素子が、前記金属ハ
    ウジングの内壁に密着する状態で固定されているモータ
    機器における電力用半導体素子の固定構造であって、 前記電力用半導体素子は、ばね状保持部材によって前記
    金属ハウジングの内壁に対し弾性的に押圧された状態で
    保持されているモータ機器における電力用半導体素子の
    固定構造。
  2. 【請求項2】 前記バネ状保持部材は、前記金属ハウジ
    ング側に固定された状態で設けられ、前記電力用半導体
    素子が実装されるとともに前記モータ室に収容される回
    路基板の前記金属ハウジングへの組み付け時に、前記電
    力用半導体素子により弾性変形するように設けられてい
    る請求項1に記載のモータ機器における電力用半導体素
    子の固定構造。
  3. 【請求項3】 前記ばね状保持部材は、前記電力用半導
    体素子が実装されるとともに前記モータ室に収容される
    回路基板に設けられ、該回路基板の金属ハウジングへの
    組み付け時に、前記電力用半導体素子を介して弾性変形
    するように設けられている請求項1に記載のモータ機器
    における電力用半導体素子の固定構造。
  4. 【請求項4】 前記ばね状保持部材は、バイメタル又は
    形状記憶合金からなり、その温度が高くなるほど前記電
    力用半導体素子をより強く押圧するように形成されてい
    る請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のモータ機
    器における電力用半導体素子の固定構造。
  5. 【請求項5】 電動モータが収容されたモータ室と、前
    記電動モータの出力軸に固定された羽根車が収容された
    ポンプ室とが形成された金属ハウジングを備え、前記モ
    ータ室には、前記電動モータを駆動するための電力用半
    導体素子が収容されている流体ポンプ装置において、 前記電力用半導体素子は、請求項1〜請求項4のいずれ
    か一項に記載のモータ機器における電力用半導体用素子
    の固定構造によって、前記金属ハウジングの内壁に固定
    されている流体ポンプ装置。
  6. 【請求項6】 電動モータが収容されたモータ室と、前
    記電動モータの出力軸に固定された羽根車が収容された
    ポンプ室とが隔壁を挟んで形成された金属ハウジングを
    備え、前記モータ室には、前記電動モータを駆動するた
    めの複数の電力用半導体素子が収容されている流体ポン
    プ装置において、 前記モータ室には、前記金属ハウジングにより前記出力
    軸の周りに前記隔壁に隣接して環状の収容部が形成さ
    れ、前記各電力用半導体素子は、請求項2に記載のモー
    タ機器における電力半導体用素子の固定構造により、そ
    の本体部の厚さ方向が前記出力軸の径方向に一致する状
    態で前記収容部の周壁に固定されている流体ポンプ装
    置。
  7. 【請求項7】 前記ばね状保持部材は金属にて形成され
    るとともに前記隔壁に固定されている請求項6に記載の
    流体ポンプ装置。
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