JP2000208258A - 有機エレクトロルミネセンス素子および表示装置 - Google Patents
有機エレクトロルミネセンス素子および表示装置Info
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- JP2000208258A JP2000208258A JP11003332A JP333299A JP2000208258A JP 2000208258 A JP2000208258 A JP 2000208258A JP 11003332 A JP11003332 A JP 11003332A JP 333299 A JP333299 A JP 333299A JP 2000208258 A JP2000208258 A JP 2000208258A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 光の利用効率が高く、かつ実像表示および虚
像表示が可能な有機エレクトロルミネセンス素子を提供
すること。 【解決手段】 透明基板1と、透明基板1上に成膜され
た透明電極2と、透明電極2上に塗布されたレジスト3
上に成膜されると共に、レジスト3の剥離跡に発光部8
を形成する有機膜5と、有機膜5上に成膜された金属電
極6と、金属電極6上に形成された封止層7とからな
り、透明電極2を陽極、金属電極6を陰極として電流を
印加し、発光部8が発光Lするようにした。
像表示が可能な有機エレクトロルミネセンス素子を提供
すること。 【解決手段】 透明基板1と、透明基板1上に成膜され
た透明電極2と、透明電極2上に塗布されたレジスト3
上に成膜されると共に、レジスト3の剥離跡に発光部8
を形成する有機膜5と、有機膜5上に成膜された金属電
極6と、金属電極6上に形成された封止層7とからな
り、透明電極2を陽極、金属電極6を陰極として電流を
印加し、発光部8が発光Lするようにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機エレクトロル
ミネセンス素子および該有機エレクトロルミネセンス素
子を使用した表示装置に関し、詳しくは、実像表示機能
および虚像表示機能を有する有機エレクトロルミネセン
ス素子、および該有機エレクトロルミネセンス素子を用
いて虚像表示および実像表示を行うことを可能にした表
示装置に関するものである。
ミネセンス素子および該有機エレクトロルミネセンス素
子を使用した表示装置に関し、詳しくは、実像表示機能
および虚像表示機能を有する有機エレクトロルミネセン
ス素子、および該有機エレクトロルミネセンス素子を用
いて虚像表示および実像表示を行うことを可能にした表
示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】有機エレクトロルミネセンス素子は、有
機発光材料を陽極の透明電極と陰極の金属電極とで挟み
込んだ構造であり、両電極からホールと電子を注入する
ことにより有機発光材料から発光が得られるようにした
ものである。有機発光材料にて発光した光はそのままも
しくは金属電極で反射し、透明電極側から外部に取り出
されるようになっている(特公平6−32307号公報
参照)。
機発光材料を陽極の透明電極と陰極の金属電極とで挟み
込んだ構造であり、両電極からホールと電子を注入する
ことにより有機発光材料から発光が得られるようにした
ものである。有機発光材料にて発光した光はそのままも
しくは金属電極で反射し、透明電極側から外部に取り出
されるようになっている(特公平6−32307号公報
参照)。
【0003】また、複数の表示内容を選択的に表示する
ことが可能な車両用表示装置として、図6に示すように
ハーフミラーを使用した虚像式メータの技術が開示され
ている(特開平8−332873号公報参照)。
ことが可能な車両用表示装置として、図6に示すように
ハーフミラーを使用した虚像式メータの技術が開示され
ている(特開平8−332873号公報参照)。
【0004】すなわち、ハーフミラー23のハウジング
21の底部21a側に位置する指針20およびこの指針
20の周囲に位置する文字板31とこの文字板31を発
光させる赤色、緑色、青色の発光ダイオード35R,3
5G,35Bを有し、また、上部には指針20を発光さ
せる紫外線発光ダイオード34からなる指針光源を有
し、さらに側部には発光ダイオード43a,43b,4
3cおよびマスク41を有している。
21の底部21a側に位置する指針20およびこの指針
20の周囲に位置する文字板31とこの文字板31を発
光させる赤色、緑色、青色の発光ダイオード35R,3
5G,35Bを有し、また、上部には指針20を発光さ
せる紫外線発光ダイオード34からなる指針光源を有
し、さらに側部には発光ダイオード43a,43b,4
3cおよびマスク41を有している。
【0005】紫外線発光ダイオード34により照らされ
た指針20は、ハーフミラー23を通して前方のカバー
レンズ22から視認でき、また、マスク41の意匠はそ
の裏側の発光ダイオード43a〜43cをバックライト
としてハーフミラー23で反射して計測情報を虚像表示
するようになっている。
た指針20は、ハーフミラー23を通して前方のカバー
レンズ22から視認でき、また、マスク41の意匠はそ
の裏側の発光ダイオード43a〜43cをバックライト
としてハーフミラー23で反射して計測情報を虚像表示
するようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の有機エレクトロ
ルミネセンス素子は、有機材料にて発光した光はそのま
まもしくは金属電極で反射し、透明電極側から外部に取
り出されるため、光の取り出し効率は、この金属電極の
表面の鏡面化の度合いにより左右される。
ルミネセンス素子は、有機材料にて発光した光はそのま
まもしくは金属電極で反射し、透明電極側から外部に取
り出されるため、光の取り出し効率は、この金属電極の
表面の鏡面化の度合いにより左右される。
【0007】ところが、このような有機エレクトロルミ
ネセンス素子を表示装置の表示デバイスとして用いる場
合、金属電極が外部光を反射するためコントラスト低下
の原因となっている。
ネセンス素子を表示装置の表示デバイスとして用いる場
合、金属電極が外部光を反射するためコントラスト低下
の原因となっている。
【0008】これを防ぐ手段としては、透明電極にフィ
ルタやカーボン層を設けて外部からの入射光をカットし
ているが、この手段では、光の利用効率が低くなるとい
う問題がある。
ルタやカーボン層を設けて外部からの入射光をカットし
ているが、この手段では、光の利用効率が低くなるとい
う問題がある。
【0009】また、図6に示す従来の虚像式メータは、
複数の表示内容を同時にあるいは選択的に表示すること
が可能であるが、ハーフミラー23の裏側に実像表示を
行うための大きいスペースが必要であるため、表示装置
が大型化すると共に、発光ダイオード35R,35G,
35Bや発光ダイオード43a〜43c等の部品点数が
多くなり、さらに、ハーフミラー23による反射は1回
だけであるので、長い距離の虚像を形成することができ
ないという問題がある。
複数の表示内容を同時にあるいは選択的に表示すること
が可能であるが、ハーフミラー23の裏側に実像表示を
行うための大きいスペースが必要であるため、表示装置
が大型化すると共に、発光ダイオード35R,35G,
35Bや発光ダイオード43a〜43c等の部品点数が
多くなり、さらに、ハーフミラー23による反射は1回
だけであるので、長い距離の虚像を形成することができ
ないという問題がある。
【0010】本発明の第1の目的は、光の利用効率が高
く、かつ実像表示および虚像表示が可能な有機エレクト
ロルミネセンス素子を提供するにある。
く、かつ実像表示および虚像表示が可能な有機エレクト
ロルミネセンス素子を提供するにある。
【0011】また、本発明の第2の目的は、前記有機エ
レクトロルミネセンス素子を用いて多様な虚像表示およ
び実像表示を行うことを可能にし、かつ小型化が可能な
表示装置を提供するにある。
レクトロルミネセンス素子を用いて多様な虚像表示およ
び実像表示を行うことを可能にし、かつ小型化が可能な
表示装置を提供するにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、有機発光材料を陽極の透明
電極と陰極の金属電極で挟み、前記両電極に電流を印加
することにより前記有機発光材料から発光が得られるよ
うにした有機エレクトロルミネセンス素子であって、透
明基板と、該透明基板上に成膜された透明電極と、該透
明電極上に塗布されたレジスト上に成膜されると共に、
該レジストの剥離跡に発光部を形成する有機膜と、該有
機膜上に成膜された金属電極と、該金属電極上に形成さ
れた封止層とからなり、前記透明電極を陽極、前記金属
電極を陰極として電流を印加し、前記発光部が発光する
ようにしたことを特徴とするものである。
め、請求項1記載の発明は、有機発光材料を陽極の透明
電極と陰極の金属電極で挟み、前記両電極に電流を印加
することにより前記有機発光材料から発光が得られるよ
うにした有機エレクトロルミネセンス素子であって、透
明基板と、該透明基板上に成膜された透明電極と、該透
明電極上に塗布されたレジスト上に成膜されると共に、
該レジストの剥離跡に発光部を形成する有機膜と、該有
機膜上に成膜された金属電極と、該金属電極上に形成さ
れた封止層とからなり、前記透明電極を陽極、前記金属
電極を陰極として電流を印加し、前記発光部が発光する
ようにしたことを特徴とするものである。
【0013】このため、請求項1記載の発明では、透明
電極に電流を印加することにより、発光部から発光が得
られると共に、電流を印加しないときは金属電極が鏡と
して機能する。
電極に電流を印加することにより、発光部から発光が得
られると共に、電流を印加しないときは金属電極が鏡と
して機能する。
【0014】したがって、本発明によれば、有機膜の発
光による実像表示機能と、金属電極からの反射による虚
像表示機能を併せ持ち、複数の表示内容を選択的あるい
は同時に行うことが可能となり、さらに、金属電極が鏡
として作用し、反射効率の良好な素子が得られる。
光による実像表示機能と、金属電極からの反射による虚
像表示機能を併せ持ち、複数の表示内容を選択的あるい
は同時に行うことが可能となり、さらに、金属電極が鏡
として作用し、反射効率の良好な素子が得られる。
【0015】また、請求項2記載の発明は、ケースのフ
ロントレンズに向けて所定の角度傾斜して配置された有
機エレクトロルミネセンス素子と、該有機エレクトロル
ミネセンス素子を照射して像を反射させる蛍光表示管
と、からなり、前記有機エレクトロルミネセンス素子
は、透明基板と、該透明基板上に成膜された透明電極
と、該透明電極上に塗布されたレジスト上に成膜される
と共に、該レジストの剥離跡に発光部を形成する有機膜
と、該有機膜上に成膜された金属電極と、該金属電極上
に形成された封止層とからなり、前記透明電極を陽極、
前記金属電極を陰極として電流を印加し、前記発光部が
発光するようにしたものであることを特徴とするもので
ある。
ロントレンズに向けて所定の角度傾斜して配置された有
機エレクトロルミネセンス素子と、該有機エレクトロル
ミネセンス素子を照射して像を反射させる蛍光表示管
と、からなり、前記有機エレクトロルミネセンス素子
は、透明基板と、該透明基板上に成膜された透明電極
と、該透明電極上に塗布されたレジスト上に成膜される
と共に、該レジストの剥離跡に発光部を形成する有機膜
と、該有機膜上に成膜された金属電極と、該金属電極上
に形成された封止層とからなり、前記透明電極を陽極、
前記金属電極を陰極として電流を印加し、前記発光部が
発光するようにしたものであることを特徴とするもので
ある。
【0016】このため、請求項2記載の発明では、蛍光
表示管と1個の有機エレクトロルミネセンス素子の表示
内容を同時あるいは選択的に表示することが可能であ
り、したがって、1台で多くの情報を同時あるいは選択
的に表示できる。
表示管と1個の有機エレクトロルミネセンス素子の表示
内容を同時あるいは選択的に表示することが可能であ
り、したがって、1台で多くの情報を同時あるいは選択
的に表示できる。
【0017】また、有機エレクトロルミネセンス素子で
実像表示が行えるため、有機エレクトロルミネセンス素
子の裏側部分には実像表示の部品やスペースが不要とな
る。
実像表示が行えるため、有機エレクトロルミネセンス素
子の裏側部分には実像表示の部品やスペースが不要とな
る。
【0018】また、請求項3記載の発明は、請求項2記
載の表示装置であって、前記有機エレクトロルミネセン
ス素子は、前記蛍光表示管の像を反射する第1有機エレ
クトロルミネセンス素子と、該第1有機エレクトロルミ
ネセンス素子の像を前記フロントレンズ方向に反射する
第2有機エレクトロルミネセンス素子とで構成されてい
ることを特徴とするものである。
載の表示装置であって、前記有機エレクトロルミネセン
ス素子は、前記蛍光表示管の像を反射する第1有機エレ
クトロルミネセンス素子と、該第1有機エレクトロルミ
ネセンス素子の像を前記フロントレンズ方向に反射する
第2有機エレクトロルミネセンス素子とで構成されてい
ることを特徴とするものである。
【0019】このため、請求項2記載の発明では、蛍光
表示管と2個の有機エレクトロルミネセンス素子でより
多様な表示内容を同時あるいは選択的に表示することが
可能となると共に、2回反射により長い距離の虚像形成
が可能となる。
表示管と2個の有機エレクトロルミネセンス素子でより
多様な表示内容を同時あるいは選択的に表示することが
可能となると共に、2回反射により長い距離の虚像形成
が可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
に基づいて説明する。
【0021】まず、図1により有機エレクトロルミネセ
ンス素子の製造工程を説明する。
ンス素子の製造工程を説明する。
【0022】図1において、ガラス板または透明プラス
チック板等の透明基板1上にITO(インジウムチンオ
キサイド)等の透明電極2をスパッタリングまたはイオ
ンプレーティング法等により成膜する(a)。
チック板等の透明基板1上にITO(インジウムチンオ
キサイド)等の透明電極2をスパッタリングまたはイオ
ンプレーティング法等により成膜する(a)。
【0023】次に、レジスト3を全面に塗布し(b)、
紫外線照射を行った後、レジスト3を部分的に剥離し、
最終的に表示意匠となる剥離部4を形成する(c)。熱
処理してレジスト3に含まれる有機溶剤を除去し、透明
基板1を洗浄した後、有機膜5を真空蒸着する(d)。
これにより、剥離部4に発光部8が形成される。
紫外線照射を行った後、レジスト3を部分的に剥離し、
最終的に表示意匠となる剥離部4を形成する(c)。熱
処理してレジスト3に含まれる有機溶剤を除去し、透明
基板1を洗浄した後、有機膜5を真空蒸着する(d)。
これにより、剥離部4に発光部8が形成される。
【0024】図2において、有機膜5の上に金属電極6
を真空蒸着する(e)。有機膜5は真空蒸着法のほか
に、スピンコート、ディップコート、印刷等により成膜
可能であり、成膜法あるいは発光色により層の数や材料
が異なる。金属電極6は有機膜5上にMg−Ag合金層
(体積比10:1)を1000Å、さらにその上にAg
層を真空蒸着法等で成膜する(3000Å)。あるいは
また、金属電極6にAl−Li合金やフッ化リチウム
(LiF)等を用いてもよい。
を真空蒸着する(e)。有機膜5は真空蒸着法のほか
に、スピンコート、ディップコート、印刷等により成膜
可能であり、成膜法あるいは発光色により層の数や材料
が異なる。金属電極6は有機膜5上にMg−Ag合金層
(体積比10:1)を1000Å、さらにその上にAg
層を真空蒸着法等で成膜する(3000Å)。あるいは
また、金属電極6にAl−Li合金やフッ化リチウム
(LiF)等を用いてもよい。
【0025】次に、透明なガラスまたはプラスチック板
をUV硬化樹脂等にて透明基板と接着して表示部の封止
を行う。これにより、封止層7で損傷および空気中の水
分、酸素から有機膜5を保護する(f)。最後に、透明
電極2に直流定電流電源9a,9bを接続し、金属電極
6側はグランド10をとる(図2(g),図3参照)。
をUV硬化樹脂等にて透明基板と接着して表示部の封止
を行う。これにより、封止層7で損傷および空気中の水
分、酸素から有機膜5を保護する(f)。最後に、透明
電極2に直流定電流電源9a,9bを接続し、金属電極
6側はグランド10をとる(図2(g),図3参照)。
【0026】このようにして得られた有機エレクトロル
ミネセンス素子Aは、図3に示すように、透明基板1と
封止層7との間に透明電極2、レジスト3、有機膜5、
および金属電極6が挟まれた構造となり、レジスト3を
剥離した剥離部4に発光部8が形成されている。
ミネセンス素子Aは、図3に示すように、透明基板1と
封止層7との間に透明電極2、レジスト3、有機膜5、
および金属電極6が挟まれた構造となり、レジスト3を
剥離した剥離部4に発光部8が形成されている。
【0027】透明電極2に直流定電流電源9a(または
9b)から電流を印加することにより、レジスト剥離跡
である発光部8からのみ発光が得られる。電流を印加し
ないときは金属電極6が鏡面となり、発光部(表示意
匠)8および非発光部を外部光が通り、有機エレクトロ
ルミネセンス素子Aは鏡として機能する。
9b)から電流を印加することにより、レジスト剥離跡
である発光部8からのみ発光が得られる。電流を印加し
ないときは金属電極6が鏡面となり、発光部(表示意
匠)8および非発光部を外部光が通り、有機エレクトロ
ルミネセンス素子Aは鏡として機能する。
【0028】以上のように、本実施の形態の有機エレク
トロルミネセンス素子は、有機膜5の発光による実像表
示機能と、金属電極6からの反射による虚像表示機能を
併せ持ち、複数の表示内容を選択的あるいは同時に行う
ことが可能となり、さらに、金属電極6が鏡として作用
し、反射効率の良好な素子が得られる。
トロルミネセンス素子は、有機膜5の発光による実像表
示機能と、金属電極6からの反射による虚像表示機能を
併せ持ち、複数の表示内容を選択的あるいは同時に行う
ことが可能となり、さらに、金属電極6が鏡として作用
し、反射効率の良好な素子が得られる。
【0029】上記有機エレクトロルミネセンス素子Aを
使用した車両用表示装置の実施の形態を図4および図5
に示している。
使用した車両用表示装置の実施の形態を図4および図5
に示している。
【0030】図4において、ケース11内の下部に所定
の角度で後方に傾けて有機エレクトロルミネセンス素子
Aを配置し、上部には蛍光表示管12を配置してその光
を有機エレクトロルミネセンス素子Aに入射させるよう
にしている。ケース11の前部にはフロントレンズ13
が取り付けられている。
の角度で後方に傾けて有機エレクトロルミネセンス素子
Aを配置し、上部には蛍光表示管12を配置してその光
を有機エレクトロルミネセンス素子Aに入射させるよう
にしている。ケース11の前部にはフロントレンズ13
が取り付けられている。
【0031】有機エレクトロルミネセンス素子Aに電流
を印加すると上記のように表示意匠である発光部8が発
光Lして表示され、フロントレンズ13を通して運転者
14の目に届く。
を印加すると上記のように表示意匠である発光部8が発
光Lして表示され、フロントレンズ13を通して運転者
14の目に届く。
【0032】また、有機エレクトロルミネセンス素子A
に電流を印加しない状態で蛍光表示管12を点灯する
と、蛍光表示管12の像は、有機エレクトロルミネセン
ス素子Aの金属電極6で反射し、フロントレンズ13を
通して運転者14の目に届く。このとき、運転者14は
蛍光表示管12の虚像12aを見ていることになる。
に電流を印加しない状態で蛍光表示管12を点灯する
と、蛍光表示管12の像は、有機エレクトロルミネセン
ス素子Aの金属電極6で反射し、フロントレンズ13を
通して運転者14の目に届く。このとき、運転者14は
蛍光表示管12の虚像12aを見ていることになる。
【0033】さらにまた、有機エレクトロルミネセンス
素子Aおよび蛍光表示管12の両者を点灯させると、有
機エレクトロルミネセンス素子Aの発光部8での表示と
同時に、有機エレクトロルミネセンス素子Aの非発光部
の金属電極6で蛍光表示管12の像を反射してその虚像
12aを見ることができる。
素子Aおよび蛍光表示管12の両者を点灯させると、有
機エレクトロルミネセンス素子Aの発光部8での表示と
同時に、有機エレクトロルミネセンス素子Aの非発光部
の金属電極6で蛍光表示管12の像を反射してその虚像
12aを見ることができる。
【0034】図5は、有機エレクトロルミネセンス素子
を2個使用した実施の形態であって、ケース11内の上
部に第1有機エレクトロルミネセンス素子A1を、第1
有機エレクトロルミネセンス素子A1に対して所定の角
度で後方に傾けた第2有機エレクトロルミネセンス素子
A2を下部に配置し、後部には蛍光表示管12を配置し
てその光を第1有機エレクトロルミネセンス素子A1に
入射させるようにしている。
を2個使用した実施の形態であって、ケース11内の上
部に第1有機エレクトロルミネセンス素子A1を、第1
有機エレクトロルミネセンス素子A1に対して所定の角
度で後方に傾けた第2有機エレクトロルミネセンス素子
A2を下部に配置し、後部には蛍光表示管12を配置し
てその光を第1有機エレクトロルミネセンス素子A1に
入射させるようにしている。
【0035】有機エレクトロルミネセンス素子A1およ
びA2の両者に電流を印加しない状態で蛍光表示管12
を点灯すると、蛍光表示管12の像は、有機エレクトロ
ルミネセンス素子A1およびA2で反射し、フロントレ
ンズ13を通して運転者14の目に届く。このとき、運
転者14は、蛍光表示管12の虚像12aを見ているこ
とになる。
びA2の両者に電流を印加しない状態で蛍光表示管12
を点灯すると、蛍光表示管12の像は、有機エレクトロ
ルミネセンス素子A1およびA2で反射し、フロントレ
ンズ13を通して運転者14の目に届く。このとき、運
転者14は、蛍光表示管12の虚像12aを見ているこ
とになる。
【0036】有機エレクトロルミネセンス素子A1およ
びA2の一方または両者を点灯させると、点灯した方の
発光部8が表示され、このとき蛍光表示管12を点灯す
るとその像も非発光部で反射されて虚像表示される。
びA2の一方または両者を点灯させると、点灯した方の
発光部8が表示され、このとき蛍光表示管12を点灯す
るとその像も非発光部で反射されて虚像表示される。
【0037】以上のように、蛍光表示管12と有機エレ
クトロルミネセンス素子A、A1、A2の表示内容を同
時あるいは選択的に表示することが可能であり、したが
って、本車両用表示装置1台で多くの情報を同時あるい
は選択的にメータパネルに表示できる。
クトロルミネセンス素子A、A1、A2の表示内容を同
時あるいは選択的に表示することが可能であり、したが
って、本車両用表示装置1台で多くの情報を同時あるい
は選択的にメータパネルに表示できる。
【0038】また、図6のハーフミラー23を用いた従
来の車両用表示装置においては、ハーフミラー23の裏
側において実像表示を行っているが、本車両用表示装置
では、有機エレクトロルミネセンス素子A、A1、A2
で実像表示が行えるため、有機エレクトロルミネセンス
素子の裏側部分には部品やスペースが不要となる。
来の車両用表示装置においては、ハーフミラー23の裏
側において実像表示を行っているが、本車両用表示装置
では、有機エレクトロルミネセンス素子A、A1、A2
で実像表示が行えるため、有機エレクトロルミネセンス
素子の裏側部分には部品やスペースが不要となる。
【0039】また、警告表示やカーナビゲーション等の
方向指示に有機エレクトロルミネセンス素子を用いるこ
とにより、通常の表示画面上に必要に応じて警告表示や
方向指示を表示できるため、運転者は警告表示を速やか
に、そして正面で指示方向を確認でき、安全性の高い表
示が可能となる。
方向指示に有機エレクトロルミネセンス素子を用いるこ
とにより、通常の表示画面上に必要に応じて警告表示や
方向指示を表示できるため、運転者は警告表示を速やか
に、そして正面で指示方向を確認でき、安全性の高い表
示が可能となる。
【0040】
【発明の効果】以上、詳述したように、請求項1記載の
発明によれば、透明電極を陽極、金属電極を陰極とし、
その間にレジスト、有機膜による発光部(表示意匠)を
形成した構造であるので、透明電極の電流印加により発
光部からの表示が得られると共に、電流を印加しないと
きは金属電極が鏡として機能する。
発明によれば、透明電極を陽極、金属電極を陰極とし、
その間にレジスト、有機膜による発光部(表示意匠)を
形成した構造であるので、透明電極の電流印加により発
光部からの表示が得られると共に、電流を印加しないと
きは金属電極が鏡として機能する。
【0041】したがって、有機膜の発光による実像表示
機能と、金属電極からの反射による虚像表示機能を併せ
持ち、複数の表示内容を選択的あるいは同時に行うこと
が可能となり、さらに、金属電極が鏡として作用し、反
射効率の良好なエレクトロルミネセンス素子が得られ
る。
機能と、金属電極からの反射による虚像表示機能を併せ
持ち、複数の表示内容を選択的あるいは同時に行うこと
が可能となり、さらに、金属電極が鏡として作用し、反
射効率の良好なエレクトロルミネセンス素子が得られ
る。
【0042】また、請求項2記載の発明によれば、前記
有機エレクトロルミネセンス素子と蛍光表示管とで表示
装置を構成したので、蛍光表示管と1個の有機エレクト
ロルミネセンス素子の表示内容を同時あるいは選択的に
表示することが可能であり、したがって、1台で多くの
情報を同時あるいは選択的に表示できる。
有機エレクトロルミネセンス素子と蛍光表示管とで表示
装置を構成したので、蛍光表示管と1個の有機エレクト
ロルミネセンス素子の表示内容を同時あるいは選択的に
表示することが可能であり、したがって、1台で多くの
情報を同時あるいは選択的に表示できる。
【0043】また、有機エレクトロルミネセンス素子で
実像表示が行えるため、有機エレクトロルミネセンス素
子の裏側部分には実像表示の部品やスペースが不要とな
り、表示装置が小型化できる。
実像表示が行えるため、有機エレクトロルミネセンス素
子の裏側部分には実像表示の部品やスペースが不要とな
り、表示装置が小型化できる。
【0044】また、請求項3記載の発明によれば、2個
の有機エレクトロルミネセンス素子を用いたので、請求
項2記載の発明の効果に加えて、2個の有機エレクトロ
ルミネセンス素子でより多様な表示内容を同時あるいは
選択的に表示することが可能となると共に、2回反射に
より長い距離の虚像形成が可能となる。
の有機エレクトロルミネセンス素子を用いたので、請求
項2記載の発明の効果に加えて、2個の有機エレクトロ
ルミネセンス素子でより多様な表示内容を同時あるいは
選択的に表示することが可能となると共に、2回反射に
より長い距離の虚像形成が可能となる。
【図1】(a)〜(d)は、本発明の有機エレクトロル
ミネセンス素子の製造工程図である。
ミネセンス素子の製造工程図である。
【図2】(e)〜(g)は、本発明の有機エレクトロル
ミネセンス素子の製造工程図である。
ミネセンス素子の製造工程図である。
【図3】本発明の有機エレクトロルミネセンス素子の実
施の形態を示す縦断側面図である。
施の形態を示す縦断側面図である。
【図4】本発明の車両用表示装置の実施の形態を示す要
部側面図である。
部側面図である。
【図5】本発明の車両用表示装置の他の実施の形態を示
す要部側面図である。
す要部側面図である。
【図6】従来の車両用表示装置の縦断側面図である。
1 透明基板 2 透明電極 3 レジスト 5 有機膜 6 金属電極 7 封止層 8 発光部 12 蛍光表示管 13 フロントレンズ A 有機エレクトロルミネセンス素子 A1 第1有機エレクトロルミネセンス素子 A2 第2有機エレクトロルミネセンス素子 L 発光
フロントページの続き Fターム(参考) 3D044 BA21 BA22 BA26 BB01 BD01 3K007 AB00 AB17 AB18 BA00 CA01 CB01 CC01 DA01 DB03 EA02 EA04 EB00 FA01 5G435 AA00 AA01 BB01 BB05 BB16 CC01 CC13 DD05 DD06 EE01 EE22 EE49 FF03 GG26 HH02 KK03 KK05 LL17
Claims (3)
- 【請求項1】 有機発光材料を陽極の透明電極と陰極の
金属電極で挟み、前記両電極に電流を印加することによ
り前記有機発光材料から発光が得られるようにした有機
エレクトロルミネセンス素子であって、 透明基板と、該透明基板上に成膜された前記透明電極
と、該透明電極上に塗布されたレジスト上に成膜される
と共に、該レジストの剥離跡に発光部を形成する有機膜
と、該有機膜上に成膜された前記金属電極と、該金属電
極上に形成された封止層とからなり、前記透明電極を陽
極、前記金属電極を陰極として電流を印加し、前記発光
部が発光するようにしたことを特徴とする有機エレクト
ロルミネセンス素子。 - 【請求項2】 ケースのフロントレンズに向けて所定の
角度傾斜して配置された有機エレクトロルミネセンス素
子と、該有機エレクトロルミネセンス素子を照射して像
を反射させる蛍光表示管と、からなり、前記有機エレク
トロルミネセンス素子は、透明基板と、該透明基板上に
成膜された前記透明電極と、該透明電極上に塗布された
レジスト上に成膜されると共に、該レジストの剥離跡に
発光部を形成する有機膜と、該有機膜上に成膜された前
記金属電極と、該金属電極上に形成された封止層とから
なり、前記透明電極を陽極、前記金属電極を陰極として
電流を印加し、前記発光部が発光するようにしたもので
あることを特徴とする表示装置。 - 【請求項3】 前記有機エレクトロルミネセンス素子
は、前記蛍光表示管の像を反射する第1有機エレクトロ
ルミネセンス素子と、該第1有機エレクトロルミネセン
ス素子の像を前記フロントレンズ方向に反射する第2有
機エレクトロルミネセンス素子とで構成されていること
を特徴とする請求項2記載の表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11003332A JP2000208258A (ja) | 1999-01-08 | 1999-01-08 | 有機エレクトロルミネセンス素子および表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11003332A JP2000208258A (ja) | 1999-01-08 | 1999-01-08 | 有機エレクトロルミネセンス素子および表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000208258A true JP2000208258A (ja) | 2000-07-28 |
Family
ID=11554408
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11003332A Pending JP2000208258A (ja) | 1999-01-08 | 1999-01-08 | 有機エレクトロルミネセンス素子および表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000208258A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002040964A (ja) * | 2000-07-31 | 2002-02-08 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 表示素子および表示素子の製造方法 |
JP2009282368A (ja) * | 2008-05-23 | 2009-12-03 | Panasonic Corp | 表示装置 |
JP2011175975A (ja) * | 2011-03-24 | 2011-09-08 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 表示装置 |
KR101369805B1 (ko) | 2012-10-29 | 2014-03-06 | 네오뷰코오롱 주식회사 | 버스 전극층을 구비한 오엘이디 패널 |
-
1999
- 1999-01-08 JP JP11003332A patent/JP2000208258A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002040964A (ja) * | 2000-07-31 | 2002-02-08 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 表示素子および表示素子の製造方法 |
JP2009282368A (ja) * | 2008-05-23 | 2009-12-03 | Panasonic Corp | 表示装置 |
JP2011175975A (ja) * | 2011-03-24 | 2011-09-08 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 表示装置 |
KR101369805B1 (ko) | 2012-10-29 | 2014-03-06 | 네오뷰코오롱 주식회사 | 버스 전극층을 구비한 오엘이디 패널 |
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