JP2000207811A - ドライブ装置 - Google Patents

ドライブ装置

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JP2000207811A
JP2000207811A JP380899A JP380899A JP2000207811A JP 2000207811 A JP2000207811 A JP 2000207811A JP 380899 A JP380899 A JP 380899A JP 380899 A JP380899 A JP 380899A JP 2000207811 A JP2000207811 A JP 2000207811A
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JP380899A
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Hiroshi Fujisawa
寛 藤沢
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データの読込時などにユーザーに誤解を与え
ない表示の実現。 【解決手段】 記録媒体からのデータ読出動作状況を分
析して表示データ生成のための分析情報を生成し、その
分析情報に基づいて、データ読出動作状況を提示できる
表示効果処理が行なわれた表示データを表示出力させ
る。例えば求める表示内容が表示されるまでの待ち時間
には、その状況がわかるように点滅等の表示効果処理を
施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録媒体の状態や記
録媒体から読み出したデータの表示が可能な表示機能を
備えたドライブ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、記録媒体に対するドライブ機能
(データの書込又は読出機能)を備えるとともに、記録
媒体の状態や記録媒体から読み出したデータの表示が可
能な表示機能を備えた電子機器としては多様な機器があ
る。例えばオーディオ機器、ビデオ機器、ゲーム機器、
電子楽器などにおいて表示が有効利用されることで、ユ
ーザーに対する操作ガイドや記録媒体に収録されたデー
タ内容、記録媒体の状況などを提示し、ユーザーにとっ
て理解しやすく、かつ使い勝手を良くしたものが各種実
現されている。
【0003】例えばオーディオ機器として知られている
ミニディスク記録再生装置でも、表示が有効利用され
る。ミニディスク記録再生装置では、音楽等をデジタル
信号でミニディスク(光磁気ディスク)に記録できると
ともに、記録した音楽等が再生可能とされるが、そのよ
うな記録再生だけでなく各種の編集処理が可能とされ
る。例えば記録されている楽曲などの各トラック(ここ
では「トラック」とは1つの曲などを構成するデータ群
をいう)について曲名(トラックネーム)や、ディスク
タイトルなどを文字情報として記録する編集動作や、例
えば1つのトラックを複数のトラックに分割するディバ
イド編集、複数のトラックを1つのトラックに連結する
コンバイン編集、再生するトラック順序に応じて与えら
れているトラックナンバを変更させるムーブ編集、不要
なトラックを削除するデリート編集などが可能とされ
る。そしてこのような各種の編集処理のための操作をユ
ーザーにわかりやすく伝えるために、表示部にメニュー
画像や操作ガイド、或いは操作のためのアイコン表示な
どを行うものが開発されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところがミニディスク
記録再生装置などの機器において、その編集等の機能が
多様化すると、それに伴って制御部としてのコントロー
ラ(マイクロコンピュータ)の処理負担が増えることに
なる。特に表示の多様化、高度化により文字表示に関し
て各種言語や漢字対応が可能とされたり、アイコン等の
イメージ表示などを行うようになると表示処理にかかる
処理負担は膨大なものとなり、これによりあるデータの
表示処理開始から実際に表示が行われるまでに時間がか
かるようになる。例えばディスクからトラックネーム等
の文字情報を読み出して表示を行う場合などは、ディス
クからの読出及び読出データの表示処理にかかる時間が
増え、ユーザーが表示を求める操作を行ってから実際に
表示が行われるまでにある程度の時間待たされるという
状況が生じている。この間、何の表示も行わないこと
は、ユーザーに対して不親切であり、またユーザーが、
操作が受け付けられているかどうかがわからないといっ
たことが生じやすい。
【0005】又、データの読出中などで、すぐには表示
ができない期間には、ユーザーの入力を受け付けないよ
うにするものもあったが、この場合、ユーザーが表示を
求める操作を行ってしまっても表示は変わらないため、
ユーザーが混乱するという問題があった。
【0006】さらに、ミニディスク記録再生装置など
の、記録媒体に対するドライブ機器、特に記録動作が可
能な機器では、ディスク等の記録媒体にあとどれくらい
記録が可能であるかをユーザーに提示できることが好適
である。このため、例えば表示上に、記録可能な残り時
間を表示することが行われていた。ところが、従来の機
器では残り時間を数字で表示するために、ユーザーにと
って感覚的、視覚的にわかりにくいという問題もあっ
た。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点に応じて、ドライブ装置において表示形態を工夫する
ことにより、動作状況や記録媒体の状況の表示を、ユー
ザーにとって理解しやすいようにすることを目的とす
る。
【0008】このためにドライブ装置として、記録媒体
からのデータの読出が可能な読出手段と、記録媒体から
の読出データを表示できる表示手段と、記録媒体からの
データ読出動作状況を分析して表示データ生成のための
分析情報を生成する表示分析手段と、表示分析手段で生
成された分析情報に基づいて、データ読出動作状況を提
示できる表示効果処理が行なわれた表示データを生成
し、その表示データを表示手段に供給して表示出力させ
る表示効果処理手段とを備えるようにする。即ち、デー
タ読出中などで目的とする表示がまだ実行できない期間
などにも、その動作状況に応じた表示効果を与えた表示
実行することでユーザーの状況認識が容易となるように
する。
【0009】またドライブ装置として、記録媒体からの
データの読出が可能な読出手段と、記録媒体における記
録可能な容量状態を表示できる表示手段と、記録媒体の
容量状態を分析して表示データ生成のための分析情報を
生成する表示分析手段と、表示分析手段で生成された分
析情報に基づいて、記録媒体の容量状態を提示できる表
示効果処理が行なわれた表示データを生成し、その表示
データを表示手段に供給して表示出力させる表示効果処
理手段とを備えるようにする。即ち、記録媒体の容量状
態に応じた表示効果を与えた表示実行することでユーザ
ーの容量状態の認識が視覚的に容易となるようにする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。この実施の形態としての例は表示機能付き
のドライブ装置として、光磁気ディスク(ミニディス
ク)を記録媒体として用いる記録再生装置を例に挙げ
る。なお、請求項1、2にかかる動作例を第1の表示動
作例とし、また、請求項3、4にかかる動作例を第2の
表示動作例として説明することとする。説明は次の順序
で行なう。 1.記録再生装置の構成 2.U−TOC 3.第1の表示動作例 4.第2の表示動作例
【0011】1.記録再生装置の構成 本例のミニディスク記録再生装置1の構成を図1で説明
する。音声データが記録されるディスク(ミニディス
ク)90は、直径64mmの光磁気ディスクとされ、図
示していないカートリッジに収納されている。そして記
録再生装置1に装填されることで、スピンドルモータ2
により回転駆動されるとともに、カートリッジのシャッ
タが開かれ、ディスク記録面が露出され、光学ヘッド3
からのレーザ光が照射される。
【0012】光学ヘッド3は、記録時には記録トラック
をキュリー温度まで加熱するための高レベルのレーザ出
力を行ない、また再生時には磁気カー効果により反射光
からデータを検出するための比較的低レベルのレーザ出
力を行なう。このため、光学ヘッド3にはレーザ出力手
段としてのレーザダイオード、偏光ビームスプリッタや
対物レンズ等からなる光学系、及び反射光を検出するた
めのディテクタ等が搭載されている。対物レンズ3aは
2軸機構4によってディスク半径方向及びディスクに接
離する方向に変位可能に保持されている。
【0013】また、ディスク90を挟んで光学ヘッド3
と対向する位置に磁気ヘッド6aが配置されている。磁
気ヘッド6aは供給されたデータによって変調された磁
界を光磁気ディスク90に印加する動作を行なう。光学
ヘッド3全体及び磁気ヘッド6aは、スレッド機構5に
よりディスク半径方向に移動可能とされている。
【0014】再生動作によって、光学ヘッド3によりデ
ィスク90から検出された情報はRFアンプ7に供給さ
れる。RFアンプ7は供給された情報の演算処理によ
り、再生RF信号、トラッキングエラー信号TE、フォ
ーカスエラー信号FE、グルーブ情報(光磁気ディスク
90にプリグルーブ(ウォブリンググルーブ)として記
録されている絶対位置情報)GFM等を抽出する。抽出
された再生RF信号はエンコーダ/デコーダ部8に供給
される。また、トラッキングエラー信号TE、フォーカ
スエラー信号FEはサーボ回路9に供給され、グルーブ
情報GFMはアドレスデコーダ10に供給される。
【0015】サーボ回路9は供給されたトラッキングエ
ラー信号TE、フォーカスエラー信号FEや、マイクロ
コンピュータにより構成されるシステムコントローラ1
1からのトラックジャンプ指令、アクセス指令、スピン
ドルモータ2の回転速度検出情報等により各種サーボ駆
動信号を発生させ、2軸機構4及びスレッド機構5を制
御してフォーカス及びトラッキング制御を行ない、また
スピンドルモータ2を一定線速度(CLV)に制御す
る。
【0016】アドレスデコーダ10は供給されたグルー
ブ情報GFMをデコードしてアドレス情報を抽出する。
このアドレス情報はシステムコントローラ11に供給さ
れ、各種の制御動作に用いられる。また再生RF信号に
ついてはエンコーダ/デコーダ部8においてEFM復
調、CIRC等のデコード処理が行なわれるが、このと
きアドレス、サブコードデータなども抽出され、システ
ムコントローラ11に供給される。
【0017】エンコーダ/デコーダ部8でEFM復調、
CIRC等のデコード処理された音声データ(セクター
データ)は、メモリコントローラ12によって一旦バッ
ファメモリ13に書き込まれる。なお、光学ヘッド3に
よるディスク90からのデータの読み取り及び光学ヘッ
ド3からバッファメモリ13までの系における再生デー
タの転送は1.41Mbit/secで、しかも通常は間欠的に行な
われる。
【0018】バッファメモリ13に書き込まれたデータ
は、再生データの転送が0.3Mbit/sec となるタイミング
で読み出され、エンコーダ/デコーダ部14に供給され
る。そして、音声圧縮処理に対するデコード処理等の再
生信号処理を施され、44.1KHZ サンプリング、1
6ビット量子化のデジタルオーディオ信号とされる。こ
のデジタルオーディオ信号はD/A変換器15によって
アナログ信号とされ、出力処理部16でレベル調整、イ
ンピーダンス調整等が行われてライン出力端子17から
アナログオーディオ信号Aoutとして外部機器に対し
て出力され足り、ヘッドホン出力HPoutとして端子
部27に接続されるヘッドホンに供給される。
【0019】また、エンコーダ/デコーダ部14でデコ
ードされた状態のデジタルオーディオ信号は、デジタル
インターフェース部22に供給されることで、デジタル
出力端子21からデジタルオーディオ信号Doutとし
て外部機器に出力することもできる。例えば光ケーブル
による伝送形態で外部機器に出力される。
【0020】光磁気ディスク90に対して記録動作が実
行される際には、ライン入力端子18に供給された記録
信号(アナログオーディオ信号Ain)は、A/D変換
器19によってデジタルデータとされた後、エンコーダ
/デコーダ部14に供給され、音声圧縮エンコード処理
を施される。または外部機器からデジタル入力端子20
にデジタルオーディオ信号Dinが供給された場合は、
デジタルインターフェース部22で制御コード等の抽出
が行われるとともに、そのオーディオデータがエンコー
ダ/デコーダ部14に供給され、音声圧縮エンコード処
理を施される。デジタルオーディオデータが入力される
場合は、デジタルインターフェース部22で、その送信
されてきたデータに含まれている制御情報(デジタルオ
ーディオインターフェースフォーマットでいわゆるUビ
ット、Cビットといわれているような情報)が抽出さ
れ、システムコントローラ11に供給されることにな
る。システムコントローラ11はこれらの制御情報を利
用して、記録中にトラックナンバや時間情報を表示部2
4に表示させることもできる。
【0021】なお図示していないがマイクロホン入力端
子を設け、マイクロホン入力を記録信号として用いるこ
とも当然可能である。
【0022】エンコーダ/デコーダ部14によって圧縮
された記録データはメモリコントローラ12によって一
旦バッファメモリ13に書き込まれて蓄積されていった
後、所定量のデータ単位毎に読み出されてエンコーダ/
デコーダ部8に送られる。そしてエンコーダ/デコーダ
部8でCIRCエンコード、EFM変調等のエンコード
処理された後、磁気ヘッド駆動回路6に供給される。
【0023】磁気ヘッド駆動回路6はエンコード処理さ
れた記録データに応じて、磁気ヘッド6aに磁気ヘッド
駆動信号を供給する。つまり、光磁気ディスク90に対
して磁気ヘッド6aによるN又はSの磁界印加を実行さ
せる。また、このときシステムコントローラ11は光学
ヘッドに対して、記録レベルのレーザ光を出力するよう
に制御信号を供給する。
【0024】操作部23には、記録/再生/編集動作等
をユーザーが指示するための各種の操作キーが設けられ
ている。具体的には、再生キー、記録キー、停止キー、
記録キー、AMS/サーチキー、一時停止キー、編集モ
ードキー、編集操作キー、表示モードキー等が設けら
れ、またディスクタイトルやトラックネームの入力や、
その他情報入力のための操作子等が設けられる。編集動
作としては、トラックネーム入力、ディスクネーム入
力、トラック分割、トラック連結、トラック移動(再生
順としてのトラックナンバの変更)、トラック消去など
が可能とされており、これらの編集動作の指示のために
必要な操作子が設けられている。さらにトラックネーム
やディスクネームとしての文字入力を可能とする操作子
も設けられる。なお、操作部としてリモートコマンダー
を用意して、そのリモートコマンダーにより同様の各種
操作を実行可能としてもよい。
【0025】操作部23の操作キーやダイヤルによる操
作情報はシステムコントローラ11に供給され、システ
ムコントローラ11は操作情報に応じた動作制御を実行
することになる。
【0026】また表示部24は例えば機器筺体上に設け
られるもので、この表示動作はシステムコントローラ1
1によって制御される。又、表示部24に供給する表示
データの一部は、システムコントローラ11からの制御
に基づいて特殊表示処理部25内で生成され、又必要に
応じてその表示データの一部が特殊処理されて出力され
る。
【0027】システムコントローラ11は、ディスク9
0から読み出したデータや、記録再生動作にかかるデー
タ(時間情報など)を表示部24内の表示ドライバに送
信し表示を実行させることに加え、表示するデータに応
じて、その表示動作を実行させるための処理動作の状況
や表示すべきディスクの残量状況等を特殊表示処理部2
5に供給し、その状況に応じた表示データを生成させ
る。そしてその表示データを受け取って、表示部24内
の表示ドライバに送信する。表示ドライバはこれら供給
されたデータに基づいて液晶パネルなどによる表示ディ
スプレイを駆動し、所要の数字、文字、記号などの表示
を実行させる。なお、特殊表示処理部25内の機能構成
や動作については後述する。
【0028】記録再生装置1の再生、録音等の動作時に
おいては、表示部24に表示される画像は、この再生、
録音等の動作状態や、再生等の進行時間などの時間情
報、トラックナンバなどとなる。また編集機能やセット
アップ機能などのメニュー画面も表示される。さらに、
トラックネームやトラックの録音日時など、後述するU
−TOCから読み出した情報や、さらには記録可能な残
り時間情報なども随時表示可能である。
【0029】システムコントローラ11は、CPU、プ
ログラムROM、ワークRAM、インターフェース部等
を備えたマイクロコンピュータとされ、上述してきた各
種動作の制御を行う。
【0030】ところで、ディスク90に対して記録/再
生動作を行なう際には、ディスク90に記録されている
管理情報、即ちP−TOC(プリマスタードTOC)、
U−TOC(ユーザーTOC)を読み出す必要がある。
システムコントローラ11はこれらの管理情報に応じて
ディスク90上の記録すべきエリアのアドレスや、再生
すべきエリアのアドレスを判別することとなる。この管
理情報はバッファメモリ13に保持される。そして、シ
ステムコントローラ11はこれらの管理情報を、ディス
ク90が装填された際に管理情報の記録されたディスク
の最内周側の再生動作を実行させることによって読み出
し、バッファメモリ13に記憶しておき、以後そのディ
スク90に対する記録/再生/編集動作の際に参照でき
るようにしている。
【0031】また、U−TOCはデータの記録や各種編
集処理に応じて書き換えられるものであるが、システム
コントローラ11は記録/編集動作のたびに、U−TO
C更新処理をバッファメモリ13に記憶されたU−TO
C情報に対して行ない、その書換動作に応じて所定のタ
イミングでディスク90のU−TOCエリアについても
書き換えるようにしている。
【0032】2.U-TOC [U−TOCセクター0]上記したように、ディスク9
0に対してトラックの記録/再生動作を行なうために
は、システムコントローラ11は、予めディスク90に
記録されている管理情報としてのP−TOC、U−TO
Cを読み出しておき、必要時にこれを参照することにな
る。ここで、ディスク90においてトラック(楽曲等)
の記録/再生動作などの管理を行なう管理情報として、
U−TOCセクターについて説明する。
【0033】なお、セクターとは2352バイトのデー
タ単位であり、36セクターが1クラスタとなる。1ク
ラスタはミニディスクシステムにおける記録動作の最小
単位となる。そして1クラスタ内の36セクターのう
ち、4セクターはリンキングやサブデータの記録に用い
られ、オーディオデータやTOCデータなどの実データ
が記録されるのは32セクターとなる。そして、U−T
OCセクターは1クラスタに形成されるため、セクター
0〜セクター32まで設けることができる。その中で、
セクター0では各トラックのアドレス等の管理が行わ
れ、セクター1,セクター4は文字情報、セクター2は
録音日時を記録するエリアとされている。
【0034】なおP−TOCはディスク90の最内周側
のピットエリアに形成されるもので、読出専用の情報で
ある。そして、P−TOCによってディスクの記録可能
エリア(レコーダブルユーザーエリア)や、リードアウ
トエリア、U−TOCエリアなどの位置の管理等が行な
われる。そして全てのデータがピット形態で記録されて
いる再生専用の光ディスクでは、P−TOCによってR
OM化されて記録されている楽曲の管理も行なうことが
できるようにされ、U−TOCは形成されない。P−T
OCについては詳細な説明を省略する。
【0035】図2はU−TOCセクター0のフォーマッ
トを示すものである。U−TOCセクター0は、ディス
ク90の記録/再生動作に必ず必要となる情報を記録す
るエリアであり、主にユーザーが録音を行なった楽曲等
のプログラムや新たにプログラムが録音可能なフリーエ
リアについての管理情報が記録されているデータ領域と
される。例えばディスク90に或る楽曲の録音を行なお
うとする際には、システムコントローラ11は、U−T
OCセクター0からディスク上のフリーエリアを探し出
し、ここに音声データを記録していくことになる。ま
た、再生時には再生すべき楽曲が記録されているエリア
をU−TOCセクター0から判別し、そのエリアにアク
セスして再生動作を行なう。
【0036】図2のU−TOCセクター0のデータ領域
(4バイト×588 の2352バイト)は、先頭位置にオ
ール0又はオール1の1バイトデータが並んで形成され
る同期パターンが記録される。続いてクラスタアドレス
(Cluster H) (Cluster L) 及びセクターアドレス(Secto
r)となるアドレスが3バイトにわたって記録され、さら
にモード情報(MODE)が1バイト付加され、以上でヘッダ
とされる。ここでの3バイトのアドレスは、そのセクタ
ー自体のアドレスである。同期パターンやアドレスが記
録されるヘッダ部分については、このU−TOCセクタ
ー0に限らず、P−TOCセクター、プログラムエリア
(実際のオーディオデータが記録されるエリア)でのセ
クターでも同様であり、セクター単位にそのセクター自
体のアドレス及び同期パターンが記録されている。
【0037】続いて所定バイト位置に、メーカーコー
ド、モデルコード、最初のトラックのトラックナンバ(F
irst TNO)、最後のトラックのトラックナンバ(Last T
NO)、セクター使用状況(Used sectors)、ディスクシリ
アルナンバ、ディスクID等のデータが記録される。
【0038】さらに、ユーザーが録音を行なって記録さ
れているトラック(楽曲等)の領域やフリーエリア等を
後述するテーブル部に対応させることによって識別する
ため、ポインタ部として各種のポインタ(P-DFA,P-EMPT
Y ,P-FRA ,P-TNO1〜P-TNO255) が記録される領域が用
意されている。
【0039】そしてポインタ(P-DFA〜P-TNO255) に対応
させることになるテーブル部として(01h) 〜(FFh) まで
の255個のパーツテーブルが設けられ、それぞれのパ
ーツテーブルには、或るパーツについて起点となるスタ
ートアドレス、終端となるエンドアドレス、そのパーツ
のモード情報(トラックモード)が記録されている。さ
らに各パーツテーブルで示されるパーツが他のパーツへ
続いて連結される場合があるため、その連結されるパー
ツのスタートアドレス及びエンドアドレスが記録されて
いるパーツテーブルを示すリンク情報が記録できるよう
にされている。なおパーツとは1つのトラック内で時間
的に連続したデータが物理的に連続して記録されている
トラック部分のことをいう。そしてスタートアドレス、
エンドアドレスとして示されるアドレスは、1つの楽曲
(トラック)を構成する1又は複数の各パーツを示すア
ドレスとなる。
【0040】この種の記録再生装置では、1つの楽曲
(=トラック)のデータを物理的に不連続に、即ち複数
のパーツにわたって記録されていてもパーツ間でアクセ
スしながら再生していくことにより再生動作に支障はな
いため、ユーザーが録音する楽曲等については、録音可
能エリアの効率使用等の目的から、複数パーツにわけて
記録する場合もある。
【0041】そのため、リンク情報が設けられ、例えば
各パーツテーブルに与えられたナンバ(01h) 〜(FFh) に
よって、連結すべきパーツテーブルを指定することによ
ってパーツテーブルが連結できるようになされている。
つまりU−TOCセクター0におけるテーブル部におい
ては、1つのパーツテーブルは1つのパーツを表現して
おり、例えば3つのパーツが連結されて構成される楽曲
についてはリンク情報によって連結される3つのパーツ
テーブルによって、そのパーツ位置の管理が行われる。
【0042】なお、実際にはリンク情報は所定の演算処
理によりU−TOCセクター0内のバイトポジションと
される数値で示される。即ち、304+(リンク情報)
×8(バイト目)としてパーツテーブルを指定する。上
記のポインタ(P-DFA〜P-TNO255) があるパーツテーブル
を指定する場合も同様であり、304+(ポインタ)×
8(バイト目)として、パーツテーブルを指定する。
【0043】U−TOCセクター0のテーブル部におけ
る(01h) 〜(FFh) までの各パーツテーブルは、ポインタ
部におけるポインタ(P-DFA,P-EMPTY ,P-FRA ,P-TNO1
〜P-TNO255) によって、以下のようにそのパーツの内容
が示される。
【0044】ポインタP-DFA は光磁気ディスク90上の
欠陥領域について示しており、傷などによる欠陥領域と
なるトラック部分(=パーツ)が示された1つのパーツ
テーブル又は複数のパーツテーブル内の先頭のパーツテ
ーブルを指定している。つまり、欠陥パーツが存在する
場合はポインタP-DFA において(01h) 〜(FFh) のいづれ
かが記録されており、それに相当するパーツテーブルに
は、欠陥パーツがスタート及びエンドアドレスによって
示されている。また、他にも欠陥パーツが存在する場合
は、そのパーツテーブルにおけるリンク情報として他の
パーツテーブルが指定され、そのパーツテーブルにも欠
陥パーツが示されている。そして、さらに他の欠陥パー
ツがない場合はリンク情報は例えば『00h』とされ、
以降リンクなしとされる。
【0045】ポインタP-EMPTY はテーブル部における1
又は複数の未使用のパーツテーブルの先頭のパーツテー
ブルを示すものであり、未使用のパーツテーブルが存在
する場合は、ポインタP-EMPTY として、(01h) 〜(FFh)
のうちのいづれかが記録される。未使用のパーツテーブ
ルが複数存在する場合は、ポインタP-EMPTY によって指
定されたパーツテーブルからリンク情報によって順次パ
ーツテーブルが指定されていき、全ての未使用のパーツ
テーブルがテーブル部上で連結される。
【0046】ポインタP-FRA は光磁気ディスク90上の
データの書込可能なフリーエリア(消去領域を含む)に
ついて示しており、フリーエリアとなるトラック部分
(=パーツ)が示された1又は複数のパーツテーブル内
の先頭のパーツテーブルを指定している。つまり、フリ
ーエリアが存在する場合はポインタP-FRA において(01
h) 〜(FFh) のいづれかが記録されており、それに相当
するパーツテーブルには、フリーエリアであるパーツが
スタート及びエンドアドレスによって示されている。ま
た、このようなパーツが複数個有り、つまりパーツテー
ブルが複数個有る場合はリンク情報により、リンク情報
が『00h』となるパーツテーブルまで順次指定されて
いる。
【0047】図3にパーツテーブルにより、フリーエリ
アとなるパーツの管理状態を模式的に示す。これはパー
ツ(03h)(18h)(1Fh)(2Bh)(E3h) がフリーエリアとされて
いる時に、この状態がポインタP-FRA に引き続きパーツ
テーブル(03h)(18h)(1Fh)(2Bh)(E3h) のリンクによって
表現されている状態を示している。なお上記した欠陥領
域や未使用パーツテーブルの管理形態もこれと同様とな
る。
【0048】ポインタP-TNO1〜P-TNO255は、ディスク9
0にユーザーが記録を行なった楽曲などのトラックにつ
いて示しており、例えばポインタP-TNO1では第1トラッ
クのデータが記録された1又は複数のパーツのうちの時
間的に先頭となるパーツが示されたパーツテーブルを指
定している。例えば第1トラックとされた楽曲がディス
ク上でトラックが分断されずに、つまり1つのパーツで
記録されている場合は、その第1トラックの記録領域は
ポインタP-TNO1で示されるパーツテーブルにおけるスタ
ート及びエンドアドレスとして記録されている。
【0049】また、例えば第2トラックとされた楽曲が
ディスク上で複数のパーツに離散的に記録されている場
合は、その第2トラックの記録位置を示すため各パーツ
が時間的な順序に従って指定される。つまり、ポインタ
P-TNO2に指定されたパーツテーブルから、さらにリンク
情報によって他のパーツテーブルが順次時間的な順序に
従って指定されて、リンク情報が『00h』となるパー
ツテーブルまで連結される(上記、図3と同様の形
態)。このように例えば2曲目を構成するデータが記録
された全パーツが順次指定されて記録されていることに
より、このU−TOCセクター0のデータを用いて、2
曲目の再生時や、その2曲目の領域への上書き記録を行
なう際に、光学ヘッド3及び磁気ヘッド6aをアクセス
させ離散的なパーツから連続的な音楽情報を取り出した
り、記録エリアを効率使用した記録が可能になる。
【0050】以上のように、書換可能な光磁気ディスク
90については、ディスク上のエリア管理はP−TOC
によってなされ、またレコーダブルユーザーエリアにお
いて記録された楽曲やフリーエリア等はU−TOCによ
り行なわれる。またU−TOCセクター0がこのような
構成となっていることから、U−TOCセクター0のデ
ータを書き換えることで、トラックの分割、連結、トラ
ックナンバの変更、消去などの編集が可能となることが
理解される。例えばトラックの分割や連結、或いはトラ
ックナンバの変更のためには、そのトラックを構成する
パーツに対応するパーツテーブルにおけるアドレスデー
タやリンク情報の更新、又はトラックに対応するポイン
タの値の更新、又は新たなパーツテーブルデータの追加
などを行うことで実現でき、実際のオーディオデータの
書換は必要ない。又トラックの消去の場合は、そのトラ
ックを構成するパーツに対応するパーツテーブルを、ポ
インタP-FRAからのリンクに組み込むように更新を行う
ことで実現でき、実際のオーディオデータの消去は不要
である。
【0051】[U−TOCセクター1]次に、図4にU
−TOCセクター1のフォーマットを示す。このセクタ
ー1は録音された各トラックにトラックネームをつけた
り、ディスク自体の名称などの情報となるディスクネー
ムをつける場合に、入力された文字情報を記録するデー
タ領域とされる。
【0052】このU−TOCセクター1には、記録され
た各トラックに相当するポインタ部としてポインタP-TN
A1〜P-TNA255が用意され、またこのポインタP-TNA1〜P-
TNA255によって指定されるスロット部が1単位8バイト
で255単位のスロット(01h) 〜(FFh) 及び同じく8バ
イトの1つのスロット(00h) が用意されており、上述し
たU−TOCセクター0とほぼ同様の形態で文字データ
を管理する。
【0053】スロット(01h) 〜(FFh) にはディスクタイ
トルやトラックネームとしての文字情報がアスキーコー
ドで記録される。そして、例えばポインタP-TNA1によっ
て指定されるスロットには第1トラックに対応してユー
ザーが入力した文字が記録されることになる。また、ス
ロットがリンク情報によりリンクされることで、1つの
トラックに対応する文字入力は7バイト(7文字)より
大きくなっても対応できる。なお、スロット(00h) とし
ての8バイトはディスクネームの記録のための専用エリ
アとされており、ポインタP-TNA(x)によっては指定され
ないスロットとされている。このU−TOCセクター1
でもポインタP-EMPTY は使用していないスロットを管理
する。
【0054】[U−TOCセクター2]図5はU−TO
Cセクター2のフォーマットを示しており、主にユーザ
ーが録音を行なった楽曲の録音日時を記録するデータ領
域とされる。
【0055】このU−TOCセクター2には、記録され
た各楽曲に相当する日時スロット指示データ部としてス
ロットポインタP-TRD1〜P-TRD255が用意され、またこの
スロットポインタP-TRD1〜P-TRD255によって指定される
日時スロット部が用意される。日時スロット部には1単
位8バイトで255単位のスロット(01h) 〜(FFh) が形
成されており、上述したU−TOCセクター0とほぼ同
様の形態で日時データを管理する。
【0056】スロット(01h) 〜(FFh) には楽曲(トラッ
ク)の録音日時が6バイトで記録される。6バイトはそ
れぞれ1バイトづつ、年、月、日、時、分、秒に相当す
る数値が記録される。また、残りの2バイトはメーカー
コード及びモデルコードとされ、その楽曲を録音した記
録装置の製造者を示すコードデータ、及び録音した記録
装置の機種を示すコードデータが記録される。なお、ス
ロット(01h) の前の8バイトのスロットはディスクに対
しての録音日時データのためのエリアとされている。
【0057】例えばディスクに曲が第1曲目としてが録
音されると、スロットポインタP-TRD1によって指定され
るスロットにはその録音日時及び録音装置のメーカーコ
ード、モデルコードが記録される。録音日時データはシ
ステムコントローラ11が内部時計を参照して自動的に
記録することになる。
【0058】なお、このU−TOCセクター1でもスロ
ットポインタP-EMPTY は使用していないスロットを管理
するものである。使用されていないスロットについて
は、モデルコードに代えてリンク情報が記録されてお
り、スロットポインタP-EMPTY を先頭に各未使用のスロ
ットがリンク情報でリンクされて管理されている。
【0059】[U−TOCセクター4]U−TOCセク
ター4はセクター1と同様に、ユーザーが録音を行なっ
た楽曲に曲名をつけたり、ディスクタイトルをつける場
合に、入力された文字情報を記録するデータ領域とさ
れ、そのフォーマットは図6に示されるが、図からわか
るように上記図4とほぼ同様である。ただし、このセク
ターは漢字や欧州文字に対応するコードデータが記録さ
れるものであり、図4のセクター1のデータに加えて、
所定バイト位置にキャラクタコードとして使用する文字
コードの属性が記録される。このU−TOCセクター4
の文字情報の管理は、セクター1と同様に文字スロット
指示データ部としてスロットポインタP-TNA1〜P-TNA255
及びスロットポインタP-TNA1〜P-TNA255によって指定さ
れる255単位のスロット(01h) 〜(FFh) によって行な
われる。
【0060】このようにU−TOCセクター1、又はセ
クター4が形成されることで、各トラックに対応した文
字情報を登録するという編集が可能となる。
【0061】また記録再生装置1は、以上のようなU−
TOCセクター1,セクター4の文字情報、又はセクタ
ー2の録音日時情報を読み出すことで、曲名、ディスク
名や録音日時を表示できることになる。
【0062】3.第1の表示動作例 以下、主に特殊表示処理部25の機能に基づく表示動作
例を説明する。まず第1の表示動作例として、上記トラ
ックネームなどの文字情報や日時情報など、ディスク9
0(又はディスク90から読み込まれたU−TOCデー
タが格納されているバッファメモリ13)から読み込ん
だデータを表示する際に好適な動作例を述べる。
【0063】図7は、特殊表示処理部25の内部の機能
ブロックを示したものである。図示するように、この特
殊表示処理部25は、データ読取状態入力処理部25a
と、データ読取状態分析処理部25bと、表示情報生成
部25cと、表示データ出力部25dとを備えている。
【0064】この特殊表示処理部25に対しては、シス
テムコントローラ11がディスク90からのデータ読取
状況のデータ(読取状態データ)を供給する。なおこの
際の、データ形式は特に限定されない。また、システム
コントローラ11はこの特殊表示処理部25全体の処理
動作を制御信号により制御をする。なお読取状態データ
とは、システムコントローラ11が表示に必要なデータ
を読み込んでいるかどうか、またどこまで読み込めてい
るかを示すデータである。例えばディスク90が装填さ
れた際や、トラックネーム変更などの編集が行われた時
にはU−TOCデータの読込を行うことになるため、そ
の際は読取動作中を示すデータとなる。
【0065】システムコントローラ11からの読取状態
データは、特殊表示処理部25の読取状態入力処理部2
5aに供給される。そしてこの読取状態入力処理部25
aで、この特殊表示処理部25において処理する形式の
読取状態データを形成し、これを読取状態分析処理部2
5bに供給する。
【0066】読取状態分析処理部25bは、読取状態デ
ータを一つ一つ場合分けし、現在の読取状態に対応する
表示に必要な情報が何であるかを分析する。この分析に
よって生成された表示に必要な情報は、表示情報生成部
25cに供給される。
【0067】表示情報生成部25cは、読取状態分析処
理部25bでの分析によって生成された情報に基づき、
表示部24に供給すべき表示データを生成する。ここで
は、その表示データ、つまり読取状態を提示する表示デ
ータについては、必要に応じて特殊な表示処理を施こす
ことになる。そして生成した表示データは、表示データ
出力部25dに供給する。
【0068】表示データ出力部25dは、表示情報生成
部25cから供給された表示に関する情報をシステムコ
ントローラ11に供給する。システムコントローラ11
は、特殊表示処理部25の表示データ出力部25dから
の表示データを表示部24に供給し、その表示データに
基づいた表示動作を実行させる。
【0069】このような特殊表示処理部25の処理及び
表示例を図8、図9で説明する。なお図8は特殊表示処
理部25で実行される処理のフローチャートであるが、
一点鎖線で囲った部分が、特殊表示処理部25内の上記
各機能ブロック(25a〜25d)によって実行される
処理であるとしている。またここでは表示動作の具体例
として、ディスクネーム及びトラックネームが表示され
るとともに、これらのデータの読込状態に応じたアイコ
ン(左上に表示されるディスクカートリッジのイメージ
のアイコン)が表示出力される場合を挙げる。
【0070】まず、システムコントローラ11からの読
取状態データが、特殊表示処理部25の読取状態入力処
理部25aに供給されると、図8のステップF101と
して、読取状態データの入力として処理され、その情報
が読取状態分析処理部25bに供給される。
【0071】読取状態分析処理部25bでは、分析処理
としてまずステップF102で、システムコントローラ
11での表示処理に必要な全てのデータ読取が完了して
いるか否かを判断する。ステップF102で、全てのデ
ータについての読取が未完了と判断されたら、ステップ
F103に進んで、現在表示しなければならないデータ
についての読取が完了しているか否かを判断する。即
ち、ステップF102,F103の処理で、全データ読
取完了、表示データ読取完了、表示データ読取未完了の
3つの状態に場合分けされる。そして各場合において、
全データ読取完了、又は表示データ読取完了、又は表示
データ読取未完了の分析結果を表示情報生成部25cに
供給することになる。
【0072】表示情報生成部25cでは、読取状態分析
処理部25bから「全データ読取完了」という分析結果
が供給された場合は、ステップF104の処理として、
表示データD1を生成する。そしてステップF107で
その表示データD1を表示データ出力部25dから出力
させ、表示部24に供給して表示を実行させる。
【0073】又、読取状態分析処理部25bから「表示
データ読取完了」という分析結果が供給された場合は、
ステップF105の処理として、表示データD2を生成
し、また読取状態分析処理部25bから「表示データ読
取未完了」という分析結果が供給された場合は、ステッ
プF106の処理として、表示データD3を生成し、そ
れぞれステップF107でその表示データD2又はD3
を表示データ出力部25dから出力させ、表示部24に
供給して表示を実行させる。
【0074】これら表示データD1、D2、D3による
表示画面は例えば図9(a)〜(d)のようになる。
【0075】図9(a)は表示データD1による表示が
行われている例であり、この場合は、例えばディスクネ
ーム及び第1トラックに関するトラックネームの読取が
完了している状態であるが、図示するようにディスクネ
ームである「恋愛映画音楽特集」、第1トラックの時間
情報「1m36s」、第1トラックのトラックネーム
「君の誕生日」という各情報が表示されている。また左
上のアイコンは、現在データ読取中でないことに応じて
点灯状態となっている。
【0076】図9(b)は表示データD2による表示が
行われている例であり、この場合は、例えばディスクネ
ーム及び第1トラックに関するトラックネーム等、表示
するデータの読取は完了しているが、その読取動作に関
して全てのデータ読取は完了していない状態であるた
め、図示するように例えば図9(a)と同様の表示が行
われるが、左上のアイコンは、現在データ読取中である
ことに応じて点滅状態となっている。つまり表示データ
D2としては、表示情報生成部25cでアイコンを点滅
表示させる特殊表示効果処理が行われることになる。
【0077】図9(c)は表示データD3による表示が
行われている例である。例えば上記図9(b)の状態か
らユーザーが第34トラックの情報の表示を求める操作
を行ったとする。この時点で第34トラック目の時間情
報やトラックネームが読み取れていないとすると、その
読取を行っている間はステップF207の処理で表示デ
ータD3が生成され、図9(c)のように、第34トラ
ックに関する時間情報及びトラックネームは仮の情報が
表示される。例えば時間情報は「0m00s」、トラッ
クネームは「NO NAME」とされる。そして現在デ
ータ読取中であるため、アイコンは点滅状態となってい
る。つまり表示データD3を生成する場合も、表示情報
生成部25cでアイコンを点滅表示させる特殊表示効果
処理が行われることになる。その後、第34トラックに
関する時間情報やトラックネームなど必要な全データの
読取が完了したら、ステップF205の処理に進んで表
示データD1の生成が行われることになり、その際は図
9(d)のように、時間情報「3m17s」や、トラッ
クネーム「秋色の虹」というようにデータが表示され
る。
【0078】以上の例のように本例では、記録再生装置
1のデータ読取状態の分析情報に基づいて、表示データ
の一部分に対して、表示状態に関する特殊な表示効果処
理、例えばアイコンの点滅/点灯が行われたうえで、そ
の表示データを表示手段に供給し、表示出力させるよう
にしているため、ユーザーにとって、読取状態が認識で
きるようになる。従って、読取中でも何らかの表示が行
われるとともに、その読取中にはアイコンの点滅によっ
て、まだ目的とするデータが読み込まれていないことが
認識できるため、ユーザーが表示内容を誤解することは
ない。
【0079】なお、この例はU−TOCセクター1又は
4から読み込めるトラックネームや、U−TOCセクタ
ー0のデータを読み込むことで算出できる時間情報の表
示としたが、例えばU−TOCセクター2から読み込む
ことができるトラック録音日時などを表示する場合も同
様に処理すればよい。又、例えば「TOC READI
NG」というようなTOC読込動作を示す表示と、上記
アイコンの点滅のような特殊表示効果を併用すること
で、よりユーザーに理解しやすいものとすることも可能
である。さらにこの併用の方式としては、例えば通常最
初に読み込まれる最も基本的なデータ、例えばディスク
ネーム、総演奏時間、第1トラックの時間とトラックネ
ームが読み取れるまでは「TOC READING」と
表示し、それ以外のデータの読込中はアイコンの点滅等
で表現することも考えられる。
【0080】なお、この例ではアイコンの点滅というよ
うに表示状態を制御することとしたが、もちろんこれに
限らず、アイコンの形状を変化させたり、表示部24が
カラー表示可能であれば、アイコンの色を変化させるこ
とも考えられる。
【0081】4.第2の表示動作例 次に、特殊表示処理部25の機能に基づく表示動作例と
して第2の表示動作例を説明する。この第2の動作例
は、ディスク90の記録可能な残り容量を表示する際に
好適な動作例である。なおこの場合も、システムコント
ローラ11がディスク90からのデータ読取を行うとと
もに特殊表示処理部25に対しては読取状態データを供
給することになるが、システムコントローラ11がディ
スク90から読み取るデータとは、残量データ(もしく
は残量の算出に必要なU−TOCセクター0のデータ)
となる。
【0082】この動作例における特殊表示処理部25の
処理を図10で説明する。まず、システムコントローラ
11からの読取状態データが、特殊表示処理部25の読
取状態入力処理部25aに供給されると、ステップF2
01として、読取状態データの入力として処理され、そ
の情報が読取状態分析処理部25bに供給される。
【0083】読取状態分析処理部25bでは、分析処理
としてまずステップF202で、システムコントローラ
11において残量データの読取が完了したか否かを判別
する。完了していなければデータ取得を続けて待機する
ことになる。
【0084】残量データの読取が完了したら、ステップ
F203,F204で、残量時間が100%か、0%
か、或いは1〜99%であるかにより処理が分岐され
る。そして、100%、0%、或いは1〜99%という
分析結果を表示情報生成部25cに供給することにな
る。
【0085】表示情報生成部25cでは、読取状態分析
処理部25bからの分析結果に基づいて、ステップF2
05又はF206又はF207で、残量表示用の表示デ
ータに関して特殊表示効果処理を加えた表示データを生
成し、ステップF208でその表示データD1を表示デ
ータ出力部25dから出力させ、表示部24に供給して
表示を実行させる。
【0086】即ち、読取状態分析処理部25bから「1
00%」という分析結果が供給された場合は、ステップ
F205の処理として、残量100%を表現する表示効
果を加えた表示データD1を生成する。また、読取状態
分析処理部25bから「1〜99%」という分析結果が
供給された場合は、ステップF206の処理として、そ
の残量に応じてパーセンテージを表現する表示効果を加
えた表示データD2を生成する。さらに、読取状態分析
処理部25bから「0%」という分析結果が供給された
場合は、ステップF207の処理として、残量0%を表
現する表示効果を加えた表示データD3を生成する。
【0087】これら表示データD1、D2、D3による
表示画面は例えば図11のようになる。この図11の例
では、残量表示のためにディスクカートリッジを模した
アイコンを設定し、そのアイコン内で、網掛け部分(或
いは色の異なる部分)により残量を表現するものであ
る。即ち表示データD1ではアイコンの全てが網掛け部
分となり、残量100%を表現する。例えばディスク9
0がバージンディスクであったり、或いは全てのトラッ
クがイレーズ編集されたものである場合は、このような
表示となる。つまり表示データD1を生成する場合は、
表示情報生成部25cではステップF205でアイコン
の全部を網掛け表示させる特殊表示処理が行われること
になる。
【0088】表示データD2ではアイコンの一部、つま
り残量に応じたパーセンテージの部分が網掛けとなり、
残量を視覚的なパーセンテージで表現する。例えばディ
スク90に数トラックが記録されており、まだ容量が残
されている場合について残量表示を行う場合や、記録動
作中に残量表示を行う場合などである。つまり表示デー
タD2を生成する場合は、表示情報生成部25cではス
テップF206でアイコンの一部、残量に応じたパーセ
ンテージの部分だけ網掛け表示させる特殊表示処理が行
われることになる。なお、記録動作中には、その動作進
行に伴って残量が減っていくことになるが、逐次ステッ
プF206の処理が行われて表示データD2が更新され
ていくことで、表示上では網掛け部分が徐々に減ってい
くことになる。
【0089】表示データD3ではアイコンの網掛けは行
われないことになり、これにより残量0%を表現する。
例えばディスク90が再生専用ディスクであったり、或
いはフル容量の記録を行ってしまったディスクである場
合は、このような表示となる。つまり表示データD3と
しては、表示情報生成部25cではステップF207で
は網掛けが行われていない状態のアイコンとなる表示デ
ータを生成する。
【0090】以上の例のように、ディスク90の残り容
量を表現するために、データ読取状態の分析情報及び残
量に基づいて、表示データの一部分に対して、表示状態
に関する特殊な表示効果処理、例えば網掛けが行われた
うえで、その表示データを表示手段に供給し、表示出力
させるようにしているため、ユーザーにとって、ディス
ク残量が視覚的に認識できるようになる。
【0091】なお、表示効果としては、網掛け以外に、
残量に応じてアイコンの全部又は一部の色を変えたり、
アイコンの形状、サイズを変更するなどの例も考えられ
る。
【0092】また図12、図13はアイコン表示の他の
例を示している。図12はアイコンをカートリッジとそ
の内部に収納されているディスクのイメージに合わせた
ものとし、残量に応じてディスクイメージ部分での網掛
け部分が設定されるようにしているものである。また、
図13は、カートリッジのイメージの内部の円形部分に
おいて、残量に応じて網掛け部分が設定されるようにし
ているものである。もちろんこれ以外にも各種の表示形
態が考えられる。
【0093】以上、実施の形態としてミニディスク記録
再生装置を想定して説明したが、本発明はこれに限られ
るものではなく、表示機能を備えた各種のドライブ装置
に採用可能である。例えばCDプレーヤ、ビデオディス
クプレーヤ、ビデオデッキ、チューナ、テレビジョン受
像機などのオーディオ・ビジュアル機器はもとより、ゲ
ーム機器や電子楽器などでも本発明は適用できる。
【0094】
【発明の効果】以上の説明からわかるように本発明で
は、記録媒体からのデータ読出動作状況を分析して表示
データ生成のための分析情報を生成し、その分析情報に
基づいて、データ読出動作状況を提示できる表示効果処
理が行なわれた表示データを表示出力させるようにして
いるため、ユーザーにとって動作状況がわかりやすく理
解でき、例えば求める表示内容が表示されるまでの待ち
時間でも、動作状況を誤解することは解消される。又、
表示効果処理としては、表示部で表示される画像として
の形態又は色彩又は表示状態(点滅/点灯など)を変化
させる処理であるとすることで、上記効果を促進し、ユ
ーザーにとってわかりやすい表示を実現できる。
【0095】また本発明では、記録媒体の容量状態を分
析して表示データ生成のための分析情報を生成し、その
分析情報に基づいて、記録媒体の容量状態を提示できる
表示効果処理が行なわれた表示データを表示出力される
ようにしている。これによってユーザーに記録媒体の残
り容量を視覚的に容易に理解させることができる。特に
表示効果処理として、形態又は色彩又は表示状態を変化
させ、例えば記録媒体のイメージ上でグラフ的に表現す
ることで、感覚的に非常にわかりやすいものとすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の記録再生装置のブロック
図である。
【図2】ミニディスクシステムのU−TOCセクター0
の説明図である。
【図3】ミニディスクシステムのU−TOCセクター0
のリンク形態の説明図である。
【図4】ミニディスクシステムのU−TOCセクター1
の説明図である。
【図5】ミニディスクシステムのU−TOCセクター2
の説明図である。
【図6】ミニディスクシステムのU−TOCセクター4
の説明図である。
【図7】実施の形態の特殊表示処理部の機能ブロック図
である。
【図8】実施の形態の第1の表示動作の特殊表示処理の
フローチャートである。
【図9】実施の形態の第1の表示動作における表示例の
説明図である。
【図10】実施の形態の第2の表示動作の特殊表示処理
のフローチャートである。
【図11】実施の形態の第2の表示動作における表示例
の説明図である。
【図12】実施の形態の第2の表示動作における表示例
の説明図である。
【図13】実施の形態の第2の表示動作における表示例
の説明図である。
【符号の説明】
1 記録再生装置、3 光学ヘッド、8 エンコード/
デコード部、11 システムコントローラ、12 メモ
リコントローラ、13 バッファメモリ、14エンコー
ド/デコード部、23 操作部、24 表示部、25
特殊表示処理部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも記録媒体からのデータの読出
    を行うことができる読出手段と、 記録媒体からの読出データを表示できる表示手段と、 記録媒体からのデータ読出動作状況を分析して表示デー
    タ生成のための分析情報を生成する表示分析手段と、 前記表示分析手段で生成された分析情報に基づいて、デ
    ータ読出動作状況を提示できる表示効果処理が行なわれ
    た表示データを生成し、その表示データを前記表示手段
    に供給して表示出力させる表示効果処理手段と、 を備えたことを特徴とするドライブ装置。
  2. 【請求項2】 前記表示効果処理は、前記表示部で表示
    される画像としての形態又は色彩又は表示状態を変化さ
    せる処理であることを特徴とする請求項1に記載のドラ
    イブ装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも記録媒体からのデータの読出
    を行うことができる読出手段と、 記録媒体における記録可能な容量状態を表示できる表示
    手段と、 記録媒体の容量状態を分析して表示データ生成のための
    分析情報を生成する表示分析手段と、 前記表示分析手段で生成された分析情報に基づいて、記
    録媒体の容量状態を提示できる表示効果処理が行なわれ
    た表示データを生成し、その表示データを前記表示手段
    に供給して表示出力させる表示効果処理手段と、 を備えたことを特徴とするドライブ装置。
  4. 【請求項4】 前記表示効果処理は、前記表示部で表示
    される画像としての形態又は色彩又は表示状態を変化さ
    せる処理であることを特徴とする請求項3に記載のドラ
    イブ装置。
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